JP2004336604A - データキャリアの設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、データキャリアを金属部材の内部に設置した場合において、その通信距離を大幅に延長もしくは拡大することが出来る設置構造を提供し、更に金属部材の内部に設置したデータキャリアと外部間の電磁波通信を行うことが出来る設置構造を提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】データキャリア6を金属部材1に形成した設置溝部2の内部に配置し、そのデータキャリア6と電磁的に結合した電磁結合部3に接続された巻回部4を有するループアンテナ5を少なくとも金属部材1の外面部1aまで延長した構成であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属部材の内部にデータキャリアを設置する構造に関し、特に金属部材による通信感度の減衰効果を回避したデータキャリアの設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業的に生産される製品、例えば自動車、家電製品、工具、治具等の有形な物体は生産現場で生産され、流通過程を経て使用現場に届けられ、そこで長期間の使用に供された後、更にリサイクル過程に搬出される。
【0003】
近年、このような物体は生産現場、流通過程、使用現場、或いはリサイクル現場において、それぞれ個別管理を行うことが一般的になり、そのため物体ごとにその製造番号、形式、仕様、流通経路、メンテナンス経歴等の情報を記憶する手段が必要になる。
【0004】
個々の物品の情報管理を効率的に行うには、物品自体に情報記憶手段を取り付けることが望ましい。従来から、物品に容易に取り付け可能な情報記憶手段として極めて小型に形成されたRFIDタグ(Radio frequency Identification TAG)等のデータキャリアが知られている。
【0005】
通常、データキャリアは制御部とアンテナコイルを備え、例えばリーダライタ機やリーダ機等の通信手段との間で無線周波数の電磁波を利用した非接触通信により情報の書き込みや読み出しを行うようになっている。
【0006】
図9及び図10はデータキャリアの模式的構成図、図11は制御部のブロック図である。図9に示すデータキャリア6は、棒状に形成されたフェライト等のコア9の外周にアンテナコイル10を螺旋状に密に巻回したロッドアンテナを有し、そのアンテナコイル10の両端をIC回路で構成した制御部11に接続して構成される。一方、図10に示すデータキャリア6は、円形の空心コイルで構成されたアンテナコイル10と、その両端に接続した制御部11を備えている。
【0007】
そして、アンテナコイル10が送受信を行う際には、アンテナコイル10の中心を貫通する磁束φが発生し、その磁束φによりリーダライタ機やリーダ機等の通信手段との間で通信を行う。
【0008】
尚、図9に示す全体が棒状に形成されたデータキャリア6は、コア9とアンテナコイル10を含むロッドアンテナ部分とIC回路からなる制御部11を細長いガラス容器に密封し、外径直径が数ミリ程度で全長を十数ミリから数十ミリ程度に小型化したものが市販されており、図10に示す円形状或いは環状のデータキャリア6は、空心コイルからなるアンテナコイル10と、制御部11を樹脂に埋め込んで成形し、外径直径20mm〜50mm程度、厚さ0.7mm〜12.0mm程度のものが市販されている。
【0009】
図11は制御部11のブロック図である。制御部11はアンテナコイル10に接続した送受信部15と、該送受信部15に接続した電源用のコンデンサ16及びCPU(中央演算処理装置)17と、該CPU17に接続した記憶部18を備え、コンデンサ16からの電源は送受信部15及びCPU17に供給される。
【0010】
例えば、一般に使用されているリーダライタ機は制御部と送受信部を備え、送受信部には送受信用のアンテナコイルが設けられる。そして、そのアンテナコイルをデータキャリア6のアンテナコイル10に接近させた状態で電磁波通信により情報の書き込みや読み出しを行う。尚、データキャリア6を読み出し専用とする場合は、通信手段として簡単なリーダ機を使用することが出来る。
【0011】
データキャリア6は精密電気部品であるため、外部からの強い衝撃で損傷することがある。そこで、データキャリア6は損傷を受けないようにプラスチック製のホルダに収容したり、物品の表面に凹部等を設けてそこに設置することが多い。
【0012】
ところで、通常、データキャリア6は極めて小型に作られているため、その通信感度はそれほど高く出来ず、例えば小型の携帯式リーダライタによる通信可能距離は通常、数mm〜数十mm程度である。そこで、確実な通信をするためには通信手段を物体の外側から出来るだけデータキャリア6の設置位置に近付ける必要がある。
【0013】
また、データキャリア6とリーダライタ機との間で電磁波通信を行う際に、データキャリア6の周囲に導電性を有する金属部材が存在すると、電磁波により発生する磁束の電磁誘導作用により金属部材に渦電流を生じ、それによって磁束の一部が吸収されて通信感度が減衰するという問題がある。
【0014】
そこで、従来からデータキャリア6を金属部材に取り付ける場合には、データキャリア6と金属部材との間に間隙を設け、その間隙に非導電性部材や高比透磁率材料を介在させて電磁的に遮蔽する方法が採用されている。
【0015】
本出願人は、データキャリアを金属部材に設けた設置溝部に特定の構造で設置することにより、そのデータキャリアと外部との間で実用的な通信感度を維持して電磁波通信を行えるようにした技術を提案している(例えば、特許文献1参照。)。また、金属部材で覆われたデータキャリアと外部との電磁波通信を実用的な通信感度で行えるようにした技術も提案している(例えば、特許文献2参照。)。これ等の技術は金属部材に形成した微小な間隙を通る漏洩磁束を利用して外部との間で電磁波通信を行っているが、通信距離はそれ程長くない。
【0016】
一方、データキャリアにループアンテナを電磁的に結合し、そのループアンテナの延長部分にリーダライタ機を近づけて物体に設置したデータキャリアとの間で電磁波通信を行うことで通信距離を拡大もしくは延長する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。しかし、この技術ではデータキャリアを金属部材ではなくプラスチックパイプ等の非導電性材料にのみ設置している。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−157568号公報
【特許文献2】
特開2002−157565号公報
【特許文献3】
特開平6−281735号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例によっても金属部材に設置した状態におけるデータキャリアの通信距離を延長する技術は実現されておらず、一方で外部からデータキャリアを完全に保護するには金属部材の内部に密封もしくは金属部材で実質的に取り囲んだ状態でデータキャリアを設置することが望ましいが、そのように金属部材で密封もしくは金属部材で実質的に取り囲んだデータキャリアと外部との間で実用的感度の電磁波通信を行う技術は実現されていない。
【0019】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、データキャリアを金属部材の内部に設置した場合において、その通信距離を大幅に延長もしくは拡大することが出来る設置構造を提供し、更に金属部材の内部に設置したデータキャリアと外部間の電磁波通信を行うことが出来る設置構造を提供せんとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係るデータキャリアの設置構造は、データキャリアを金属部材の内部に配置し、そのデータキャリアと電磁的に結合したループアンテナを少なくとも前記金属部材の外面部まで延長したことを特徴とする。
【0021】
本発明は、上述の如く構成したので、金属部材の内部に配置されたデータキャリアのアンテナコイルが該アンテナコイルと電磁的に結合したループアンテナにより少なくとも金属部材の外面部まで延長されることになるので、該外面部にリーダライタ機等を近付けることにより実用感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0022】
即ち、データキャリアは、その設置位置から少なくとも金属部材の外面まで通信距離を伸ばすことが出来る。そしてデータキャリアを金属部材の内部に設置していても前述のように外部との間で実用感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0023】
また、前記ループアンテナが、前記データキャリアと電磁結合する電磁結合部と、その電磁結合部から少なくとも前記金属部材の外面部まで延長したループ部と、を有する構成にすると、データキャリアとループアンテナとを分離出来るので、データキャリアとして市販の標準品をそのまま使用出来、設置構造の構成を簡単化出来る。
【0024】
また、前記ループアンテナの延長部分に巻回部を形成した場合には、その巻回部にリーダライタ機等を近付けることにより、より高感度でデータキャリアとの間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0025】
また、前記金属部材が前記データキャリアを収容する収容体を構成している場合には、データキャリアを金属部材に保護されたデータキャリア単体として構成出来、外部衝撃を受ける部分にデータキャリアをそのまま設置する場合に好適である。
【0026】
また、前記収容体が防水型とされている場合には、例えば水中に設置したポンプ等にこのデータキャリア設置構造を取り付け、例えばループアンテナを水上或いは陸上まで延長することにより、データキャリアとの電磁波通信を水上或いは陸上において行うことが出来る。
【0027】
また、前記ループアンテナの延長部分が前記金属部材から遠隔された通信部まで延長されている場合には、データキャリアの設置場所から離れた通信部にリーダライタ機等を近付けることにより、データキャリアとの間で遠隔的に電磁波通信を行うことが出来る。
【0028】
また、前記通信部は互いに間隔を置いて複数設けられ、各通信部にそれぞれ巻回部を形成した場合には、ループアンテナのループを複数の通信部に巡回させるように延長することにより複数の通信部のいずれかにおいてリーダライタ機等で電磁波通信が可能になる。またループアンテナを各通信部において巻回部を形成したので、それら通信部における通信感度をより高めることが出来る。
【0029】
また、前記通信部が金属表面に存在する場合、該通信部と金属表面との間に高比透磁率の磁性体を介在させた場合には、通信部が金属表面に存在していても高感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0030】
また、前記金属部材に貫通孔を設け、その貫通孔の内部にデータキャリアと、該データキャリアに電磁的に結合したループアンテナとを配置し、そのループアンテナは前記貫通孔の両端から外部に延長した状態でループ形成されている場合には、例えば電気ケーブルや光ケーブルの束を結束するデータキャリア付き結束具としても利用出来、また蓋付き容器等の開閉の有無を確認するシール機構としても利用出来る。このシール機構は蓋を開閉するとループアンテナが破壊されて電磁波通信が不能になることにより、その開閉を確認出来るように構成することが出来る。
【0031】
また、前記貫通孔から外部に延長した前記ループアンテナのループ形成部分に連結部を設け、その連結部でループの形成または解除が可能とされている場合には、例えば電気ケーブルや光ケーブルの束を結束するデータキャリア付き結束具として利用した場合に対象物に容易に着脱出来る。
【0032】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るデータキャリアの設置構造の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。
【0033】
図1において、1は導電性材料からなる金属部材であり、該金属部材1の内部には、有底で断面円形の設置溝部2が穿設されており、その開口部で金属部材1の外面部1aには該設置溝部2に連続する断面円形の拡開部2aが形成されている。金属部材1に設置溝部2及び拡開部2aを形成する場合には、ドリルやエンドミル等により形成することが出来る。
【0034】
6は図9に示して前述したようにロッドアンテナを有して全体が棒状に形成され、ガラス容器に密封されたデータキャリアであり、例えば、株式会社ハネックスから市販されているような外径直径2mm〜4mm、長さ12mm〜15mm程度と極めて小さいグラスタグを採用することが出来る。
【0035】
データキャリア6は金属部材1の設置溝部2内部に収容して配置され、該データキャリア6には該データキャリア6と電磁的に結合したループアンテナ5が設けられている。そして、ループアンテナ5は少なくとも金属部材1の外面部1aまで延長されている。
【0036】
ループアンテナ5は、シリンダ状のコイルからなる電磁結合部3と、該電磁結合部3のコイルと直列に接続されたループ部を構成する円形空芯コイルからなる巻回部4とを有しており、データキャリア6の外周部に電磁結合部3が嵌装されて該データキャリア6のシリンダ状のアンテナコイル10と電磁結合する。
【0037】
ループアンテナ5の金属部材1の外面部1aまで延長した延長部分にループ部となる巻回部4が形成されており、該巻回部4は設置溝部2の拡開部2a内に収容配置されている。また、電磁結合部3から巻回部4に延長されたリード線5aは電磁結合部3及び巻回部4の巻線コイルと同様に絶縁被覆されている。
【0038】
そして、データキャリア6、電磁結合部3及び巻回部4等が設置溝部2内部に収容配置され、その隙間には接着剤等の充填材7が充填されている。
【0039】
次に図1及び図11を参照して金属部材1の内部に設置されたデータキャリア6と外部との間で非接触通信を行う様子について説明する。先ず図1に示す金属部材1の外面部1aに形成した設置溝部2の拡開部2aに埋設された巻回部4に通信手段となるリーダライタ機8を接近して、その通信開始ボタン(図示せず)を押すと、該リーダライタ機8に予め設定されたシーケンスにより、該リーダライタ機8のアンテナコイルから最初に電源用電磁波が送信される。
【0040】
その電磁波は巻回部4、リード線5a及び電磁結合部3を介してデータキャリア6のアンテナコイル10で受信され、該アンテナコイル10には電磁誘導による電流が流れ、その電流がコンデンサ16に充電され、該コンデンサ16が所定電圧まで充電されると送受信部15及びCPU17が作動状態になる。
【0041】
次にデータキャリア6のアンテナコイル10から応答信号の電磁波がリーダライタ機8に送信され、それによってリーダライタ機8は次に読み出し信号または書き込み信号をデータキャリア6に送信する。
【0042】
データキャリア6はその信号を受けてCPU17が読み出し制御または書き込み制御を行う。そして読み出し制御の場合は、その読み出し信号に応じた情報を記憶部18から読み出し、アンテナコイル10からリーダライタ機8に送信する。またリーダライタ機8から送信された書き込み情報は記憶部18に記憶される。
【0043】
尚、リーダライタ機8はこの分野では周知のものであり、上記電源用電磁波送信、応答用電磁波送信、データキャリア6からの受信制御等のシーケンスは、前記通信開始ボタンを押した後、極めて短時間のインターバルで繰り返されるようになっている。
【0044】
そして、リーダライタ機8を利用してデータキャリア6に、そのデータキャリア6が取り付けられる物品や設備に関する各種情報を非接触で記憶させるか、または読み出すことが出来る。
【0045】
次に図2を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第2実施形態の構成について説明する。図2は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第2実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】
図2において、本実施形態の金属部材1はデータキャリア6を収容する収容体を構成している。収容体として構成された金属部材1は有底筒体からなる本体19と、その開口部に一体的に連結され且つ直径が拡大された通信部20とを有して構成され、該通信部20には図1に示して前述したと同様な巻回部4が配置されている。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来るものである。
【0047】
次に図3を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第3実施形態の構成について説明する。図3は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第3実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図3において、本実施形態でも金属部材1がデータキャリア6を収容する収容体を構成している。収容体として構成された金属部材1は有底筒体からなる本体19と、その本体19の開口部に螺着したキャップ体21とを有し、その螺着部にOリングからなるパッキン22が設けられる。
【0049】
そして、本体19の内部にデータキャリア6及び電磁結合部3等を収容配置して接着剤等の充填材7で固定し、本体19端部に対向する位置に設けられたキャップ体21の溝部21aにOリングからなるパッキン22を嵌入し、本体19の端部外周部に形成されたネジ部19aとキャップ体21の内周部に形成されたネジ部21bとを螺合締結して収容体である金属部材1が防水型として構成される。尚、ケーブル被覆されるリード線5aとキャップ体21との間も防水処理される。
【0050】
尚、データキャリア6を収容する収容体として構成される金属部材1は、キャップ体21を省略した金属製の筒体のみで構成しても良い。収容体として筒体を使用した金属部材1を防水型にする場合は、充填材7として防水機能を有する接着剤等を使用することが出来る。
【0051】
収容体となる金属部材1からループアンテナ5の延長部分であってループ部となる巻回部4がリード線5aをケーブル被覆して外部に延長され、該金属部材1から遠隔された通信部20に接続される。通信部20は高さの低い有底筒体からなる本体23を有し、その内部に巻回部4が接着剤等の充填材7により固定される。
【0052】
本実施形態では、ループアンテナ5のどの位置からリーダライタ機8を近接させてもデータキャリア6との間で通信することが出来る。尚、本実施形態では、データキャリア6を収容する収容体となる金属部材1を防水型とした場合の一例について説明したが、防水型に限定する必要はなく、非防水型の構成であっても良い。
【0053】
次に図4を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第4実施形態の構成について説明する。図4は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第4実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】
本実施形態は図3に示して前述した第3実施形態の変形例であり、図4に示すように、図10に示して前述した円形の空芯コイルを用いてアンテナコイル10とし、樹脂ケース12により被覆されて全体が薄い円板状に形成されたデータキャリア6を採用している。
【0055】
そのため電磁結合部3もそれに合わせて円形の空芯コイルを用いており、データキャリア6のアンテナコイル10を構成する空芯コイルと、電磁結合部3の空芯コイルとは同軸的に互いに対面接近させて配置する。尚、キャップ体21と本体19とは図3に示して前述した第3実施形態と同様に防水型で構成されても良いし、非防水型で構成されても良く、その他の種々の結合形態で取り付けることが出来る。
【0056】
尚、通信部20として図3及び図4に示すような本体23を使用せず、単に空芯コイルを複数巻き巻回しただけの巻回部4だけで構成することでも良いし、または単なる巻回しないループとしただけで構成することも出来る。このようにすると通信部20の構成が簡単化出来る。また通信部20を他の部材や機器に取付けるときにも簡単に使用することが出来る。
【0057】
本発明者等が行った実験によれば、図4のような円形の空芯コイルからなるアンテナコイル10を用いたデータキャリア6の場合、金属部材1の導電性が高くなるほど、通信感度が低下することが分かった。例えば金属部材1が鉄やステンレス等の鉄系合金の場合には、通信感度の低下は殆ど問題にならないが、銅やアルミニウムのような高導電性を有する材料の場合には、より高感度の通信装置を使用して通信する必要が出てくる。
【0058】
このような通信感度の低下を防止するには、データキャリアのアンテナ部分と高導電性金属部材との間に高比透磁率を有するシート状磁性体、例えば可撓性を有するシート状のアモルファス磁性体を介在させる方法がある。勿論、鉄や鉄合金の場合にもより通信感度を上げることを目的として、高比透磁率を有するシート状磁性体を介在しても良い。
【0059】
例えば、前述した図1〜図3の例では、電磁結合部3の周囲に筒状の高比透磁率を有するシート状磁性体を介在させ、後述する図8の例ではデータキャリア6の周囲に筒状の高比透磁率を有するシート状磁性体を介在させることで、データキャリア6のアンテナコイル10、電磁結合部3或いはループアンテナ26と金属部材1との間を電磁的に遮蔽することが出来、これによりアンテナコイル10と電磁結合部3或いはループアンテナ26との間の電磁結合作用を向上することが出来、通信感度を向上することが出来る。
【0060】
アモルファス磁性体の比透磁率は数万から数百万のオーダを有し、このような高比透磁率のシート状磁性体は、その周囲に金属製の物体が接近する場合でも、データキャリア6のアンテナコイル10、電磁結合部3或いはループアンテナ26を通るループ状の磁束φの一部を該シート状磁性体に沿って延長させ、アンテナコイル10と電磁結合部3或いはループアンテナ26との間の電磁結合作用を向上する機能を有する。
【0061】
図5は図4に示す第4実施形態のデータキャリア及び電磁結合部の周囲に高比透磁率を有するシート状磁性体を配置した場合の1例を示す断面説明図である。尚、図4に示す第4実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
図5において、データキャリア6の円形の空芯コイルからなるアンテナコイル10の金属部材1の本体19側の全面及び円形の空芯コイルからなる電磁結合部3のキャップ体21側の全面に高比透磁率のシート状磁性体25が互いに平行に配置されている。
【0063】
そして、この2枚のシート状磁性体25により、その周囲に金属部材1が接近する場合でも、データキャリア6のアンテナコイル10及び電磁結合部3と金属部材1との間を電磁的に遮蔽することが出来、データキャリア6のアンテナコイル10及び電磁結合部3を通るループ状の磁束φの一部を該シート状磁性体25に沿って延長させ、アンテナコイル10と電磁結合部3との間の電磁結合作用を向上することが出来、これにより通信感度を向上することが出来る。
【0064】
尚、データキャリア6を図5のようにキャップ体21と平行に配置する代わりに、キャップ体21に対して垂直に配置しても良い。その場合は容器状の金属部材1の形状は薄型の奥行きの深い形状にすることが出来る。そして高比透磁率を有するシート状磁性体25はデータキャリア6のアンテナコイル10及び電磁結合部3の外側に水平に2枚配置される。
【0065】
次に図6を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第5実施形態の構成について説明する。図6は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第5実施形態の構成を示す平面模式図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】
図6は図3〜図5に示して前述した通信部20を互いに間隔を置いて複数設けており、各通信部20にそれぞれ巻回部4を形成したものである。複数の巻回部4相互はループアンテナ5を構成するようにリード線5aにより直列に接続されており、更に金属部材1の内部に配置されたデータキャリア6のアンテナコイル10と電磁結合された電磁結合部3と巻回部4とはリード線5aにより直列に接続されている。
【0067】
次に図7を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第6実施形態の構成について説明する。図7は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第6実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
図7において、本実施形態では、通信部20が金属部材24の金属表面に存在する場合に、該通信部20の巻回部4と金属部材24の金属表面との間に前述したシート状のアモルファス磁性体等の高比透磁率のシート状磁性体25を介在させたものである。
【0069】
本実施形態では、通信部20の巻回部4のアンテナコイル面に平行にして該アンテナコイルの全面に亘って該アンテナコイルの外側まで高比透磁率のシート状磁性体25が延長して設けられている。
【0070】
このような高比透磁率のシート状磁性体25は、その周囲に金属製の物体が接近する場合でも、巻回部4のアンテナコイルを通るループ状の磁束φの一部を該シート状磁性体25に沿って外側まで延長させる機能を有する。
【0071】
データキャリア6のアンテナコイル10が電磁結合部3及び巻回部4を介して送受信を行う際には、巻回部4のアンテナコイルを通るループ状の磁束φは、主としてシート状磁性体25を通り、金属部材24の外部に漏洩する。そのため、漏洩する磁束φを利用して、データキャリア6と外部の通信手段となるリーダライタ機8との間で通信が可能になる。
【0072】
次に図8を用いて本発明に係るデータキャリアの設置構造の第7、第8実施形態の構成について説明する。図8(a)は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第7実施形態の構成を示す断面説明図、図8(b)は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第8実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】
図8(a),(b)に示す実施形態では、金属部材1に貫通孔1bを設け、その貫通孔1bの内部にデータキャリア6と、該データキャリア6に電磁的に結合したループアンテナ26とを配置し、そのループアンテナ26は貫通孔1bの両端から外部に延長した状態でループ形成されている。
【0074】
金属部材1の貫通孔1bの内部に配置されたデータキャリア6は接着剤等の充填材7により固定され、データキャリア6は金属部材1により覆われて機械的な衝撃から保護される。
【0075】
図8(a)に示す金属部材1は円筒状部材であり、図8(b)に示す金属部材1は金属部材に貫通孔1bを穿設したものである。データキャリア6は図9に示して前述したようにロッドアンテナを有して全体が棒状に形成され、ガラス容器に密封されたデータキャリアを採用しており、シリンダ状のアンテナコイル10と同軸上でデータキャリア6の外周部にループアンテナ26が巻回されている。
【0076】
貫通孔1bから外部に延長したループアンテナ26のループ形成部分には、該ループアンテナ26と電気的に通電された導電性を有する金属製の連結部27が設けてあり、該連結部27でループアンテナ26のループの形成(通電)または解除(絶縁)が可能とされている。尚、ループアンテナ26は導線に絶縁被覆したものである。
【0077】
本実施形態の連結部27は、オス部27aとそれを挿入するメス部27bを有しており、メス部27bにオス部27aを挿入して電気的に連結することでループアンテナ26がループを形成し、このループアンテナ26に発生する磁束φを利用して、ループアンテナ26の付近のどの場所からでもデータキャリア6と外部の通信手段となるリーダライタ機8との間で通信が可能になる。
【0078】
図8(a)に示すデータキャリアバンド28は、連結部27を解除した状態で目的の物体の外周に巻き付けて連結部27を連結することで使用出来、例えば、痴呆症老人や幼児等の腕輪として利用して氏名や連絡先情報、病歴や血液型等の各種個人情報をデータキャリア6の記憶部18に記憶させたり読み出したりすることが出来る。大衆が集まる遊園地、動物園、博物館、水族館等の施設入口でこのようなデータキャリアバンド28を装着して迷子防止のために利用することも出来る。また、家畜やペット等の首輪として利用してそれ等の各種情報をデータキャリア6の記憶部18に記憶させたり読み出したりすることが出来る。また、ケーブル、配管、建築資材、その他の各種物品の結束帯等として利用することも出来る。
【0079】
図8(b)に示すデータキャリアバンド29は、物品の金属部材1に貫通孔1bを形成するか、若しくは物品に予め設けられた貫通孔1bを利用して、その貫通孔1b内部にループアンテナ26を巻回したデータキャリア6を挿入し、接着剤等の充填材7により固定する。そして、連結部27を連結することで使用出来る。
【0080】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、データキャリアを金属部材に設置した場合において、その通信距離を大幅に延長もしくは拡大することが出来る設置構造を提供し、更に金属部材の内部に設置したデータキャリアと外部間の電磁波通信を行うことが出来る設置構造を提供することが出来る。
【0081】
即ち、金属部材の内部に配置されたデータキャリアのアンテナコイルが該アンテナコイルと電磁的に結合したループアンテナにより少なくとも金属部材の外面部まで延長されることになるので、該外面部にリーダライタ機等を近付けることにより実用感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0082】
データキャリアは、その設置位置から少なくとも金属部材の外面まで通信距離を伸ばすことが出来る。そしてデータキャリアを金属部材の内部に設置していても前述のように外部との間で実用感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0083】
また、前記ループアンテナが、前記データキャリアと電磁結合する電磁結合部と、その電磁結合部から少なくとも前記金属部材の外面部まで延長したループ部と、を有する構成にすると、データキャリアとループアンテナとを分離出来るので、データキャリアとして市販の標準品をそのまま使用出来、設置構造の構成を簡単化出来る。
【0084】
また、前記ループアンテナの延長部分に巻回部を形成した場合には、その巻回部にリーダライタ機等を近付けることにより、より高感度でデータキャリアとの間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0085】
また、前記金属部材が前記データキャリアを収容する収容体を構成している場合には、データキャリアを金属部材に保護されたデータキャリア単体として構成出来、外部衝撃を受ける部分にデータキャリアをそのまま設置する場合に好適である。
【0086】
また、前記収容体が防水型とされている場合には、例えば水中に設置したポンプ等にこのデータキャリア設置構造を取り付け、例えばループアンテナを水上或いは陸上まで延長することにより、データキャリアとの電磁波通信を水上或いは陸上において行うことが出来る。
【0087】
また、前記ループアンテナの延長部分が前記金属部材から遠隔された通信部まで延長されている場合には、データキャリアの設置場所から離れた通信部にリーダライタ機等を近付けることにより、データキャリアとの間で遠隔的に電磁波通信を行うことが出来る。
【0088】
また、前記通信部が互いに間隔を置いて複数設けられ、各通信部にそれぞれ巻回部を形成した場合には、ループアンテナのループを複数の通信部に巡回させるように延長することにより複数の通信部のいずれかにおいてリーダライタ機等で電磁波通信が可能になる。またループアンテナを各通信部において巻回部を形成したので、それら通信部における通信感度をより高めることが出来る。
【0089】
また、前記通信部が金属表面に存在する場合、該通信部と金属表面との間に高比透磁率の磁性体を介在させた場合には、通信部が金属表面に存在していても高感度で電磁波通信を行うことが出来る。
【0090】
また、前記金属部材に貫通孔を設け、その貫通孔の内部にデータキャリアと、該データキャリアに電磁的に結合したループアンテナとを配置し、そのループアンテナは前記貫通孔の両端から外部に延長した状態でループ形成されている場合には、例えば電気ケーブルや光ケーブルの束を結束するデータキャリア付き結束具としても利用出来、また蓋付き容器等の開閉の有無を確認するシール機構としても利用出来る。このシール機構は蓋を開閉するとループアンテナが破壊されて電磁波通信が不能になることにより、その開閉を確認出来るように構成することが出来る。
【0091】
また、前記貫通孔から外部に延長した前記ループアンテナのループ形成部分に連結部を設け、その連結部でループの形成または解除が可能とされている場合には、例えば電気ケーブルや光ケーブルの束を結束するデータキャリア付き結束具として利用した場合に対象物に容易に着脱出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第2実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第3実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第4実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図5】図4に示す第4実施形態のデータキャリア及び電磁結合部の周囲に高比透磁率を有するシート状磁性体を配置した場合の1例を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第5実施形態の構成を示す平面模式図である。
【図7】本発明に係るデータキャリアの設置構造の第6実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図8】(a)は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第7実施形態の構成を示す断面説明図、(b)は本発明に係るデータキャリアの設置構造の第8実施形態の構成を示す断面説明図である。
【図9】棒状データキャリアの模式的構成図である。
【図10】円形データキャリアの模式的構成図である。
【図11】データキャリアの制御部のブロック図である。
【符号の説明】
1…金属部材
1a…外面部
1b…貫通孔
2…設置溝部
2a…拡開部
3…電磁結合部
4…巻回部
5…ループアンテナ
5a…リード線
6…データキャリア
7…充填材
8…リーダライタ機
9…コア
10…アンテナコイル
11…制御部
12…樹脂ケース
15…送受信部
16…コンデンサ
17…CPU
18…記憶部
19…本体
19a…ネジ部
20…通信部
21…キャップ体
21a…溝部
21b…ネジ部
22…パッキン
23…本体
24…金属部材
25…シート状磁性体
26…ループアンテナ
27…連結部
27a…オス部
27b…メス部
28,29…データキャリアバンド

Claims (10)

  1. データキャリアを金属部材の内部に配置し、そのデータキャリアと電磁的に結合したループアンテナを少なくとも前記金属部材の外面部まで延長したことを特徴とするデータキャリアの設置構造。
  2. 前記ループアンテナは、前記データキャリアと電磁結合する電磁結合部と、その電磁結合部から少なくとも前記金属部材の外面部まで延長したループ部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のデータキャリアの設置構造。
  3. 前記ループアンテナの延長部分に巻回部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータキャリアの設置構造。
  4. 前記金属部材が前記データキャリアを収容する収容体を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータキャリアの設置構造。
  5. 前記収容体が防水型とされていることを特徴とする請求項4に記載のデータキャリアの設置構造。
  6. 前記ループアンテナの延長部分が前記金属部材から遠隔された通信部まで延長されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデータキャリアの設置構造。
  7. 前記通信部は互いに間隔を置いて複数設けられ、各通信部にそれぞれ巻回部を形成したことを特徴とする請求項6に記載のデータキャリアの設置構造。
  8. 前記通信部が金属表面に存在する場合、該通信部と金属表面との間に高比透磁率の磁性体を介在させたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のデータキャリアの設置構造。
  9. 前記金属部材に貫通孔を設け、その貫通孔の内部にデータキャリアと、該データキャリアに電磁的に結合したループアンテナとを配置し、そのループアンテナは前記貫通孔の両端から外部に延長した状態でループ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のデータキャリアの設置構造。
  10. 前記貫通孔から外部に延長した前記ループアンテナのループ形成部分に連結部を設け、その連結部でループの形成または解除が可能とされていることを特徴とする請求項9に記載のデータキャリアの設置構造。
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