JP2004336406A - 制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】好ましくない撮影がされないようにする。
【解決手段】ビデオカメラ1が、照明からの光が照射されている被写体を撮像している状態を想定する。照明の発光タイミングは、ビデオカメラ1の撮像素子としてのCCDの電子シャッタが、開かれている期間内に常に発光するように制御される。この発光されるタイミングは、ビデオカメラ1の撮像素子としてのCCDが、開かれている期間内で常に変化される。よって、他のビデオカメラが、その照明があてられている被写体を撮像した場合、そのビデオカメラにより撮影された映像には、そのビデオカメラのCCDの電子シャッタが閉じられている期間内に、LEDが発光されたときの映像と、電子シャッタが開かれている期間内に、LEDが発光されたときの映像とが、存在することになる。本発明は、ビデオカメラおよびビデオカメラに接続される照明に適用することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】ビデオカメラ1が、照明からの光が照射されている被写体を撮像している状態を想定する。照明の発光タイミングは、ビデオカメラ1の撮像素子としてのCCDの電子シャッタが、開かれている期間内に常に発光するように制御される。この発光されるタイミングは、ビデオカメラ1の撮像素子としてのCCDが、開かれている期間内で常に変化される。よって、他のビデオカメラが、その照明があてられている被写体を撮像した場合、そのビデオカメラにより撮影された映像には、そのビデオカメラのCCDの電子シャッタが閉じられている期間内に、LEDが発光されたときの映像と、電子シャッタが開かれている期間内に、LEDが発光されたときの映像とが、存在することになる。本発明は、ビデオカメラおよびビデオカメラに接続される照明に適用することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ビデオカメラなどで、画像を撮影するときに補助的な照明を必要とする場面で、その照明を制御する制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像を撮影するビデオカメラが普及している。そのようなビデオカメラでは、撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)が用いられている場合が多い。また、ビデオカメラなどで、被写体を撮影する際、明るさが足りず、照明が必要な場合などがある。そのような場合、ビデオカメラと一体型、または、別体として構成されている照明が用いられ、被写体3に対して十分な光量の光を照射することが行われている。
【0003】
ビデオカメラの撮像素子としてのCCDや、撮像の際に用いられる補助的な照明などは、医療分野などにも用いられている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−292371号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、ユーザAが、ビデオカメラで所定の被写体を撮影しているとき、ユーザBも、その被写体を撮影しているようなことが考えられる。しかしながら、ユーザAは、ユーザBが撮影することを好ましく思っていない場合などがある。換言すれば、被写体は、必ずしも、撮影して欲しいビデオカメラだけに、撮影されているとは限らないといった問題があった。
【0006】
このような状況は、例えば、撮影が許可されていない場面などで起こりうると考えられる。例えば、撮影会やコンサート会場などで、ユーザAは許可された人で撮影を行っているが、ユーザBは許可された人でないのに撮影を行っているような場合がある。近年のビデオカメラは、小型化されたため、このような許可されていない人が、いわゆる隠し撮りを行うといったようなことがしやすくなっているという問題があるが、このようなことを防ぐ有効な手段がないといった問題があった。
【0007】
また、例えば、複数の人が1画面に収まってしまっているような画面を撮影した後に、その撮影された映像を編集するような場合において、1人の人に注目して編集を行いたいようなときであっても、その注目したい人と、注目しなくて良い人とを、撮影時に区別しながら撮影するといった手段はなかった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、照明を制御することにより、所定のユーザのみが、良好な画像を撮影できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御装置は、発光手段を制御する制御装置であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得手段と、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成手段とを備え、生成手段は、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0010】
本発明の制御装置は、撮像装置に組み込まれ、生成手段により生成された制御信号を、発光手段に出力する出力手段をさらに備えるようにすることができる。
【0011】
本発明の制御装置は、発光手段に組み込まれ、取得手段は、撮像装置から出力された信号から、撮像装置のシャッタが開いている期間に関する情報を抽出するようにすることができる。
【0012】
前記発光手段は、白色光を発光するLED、または、RGBの光をそれぞれ発光するLEDであるようにすることができる。
【0013】
本発明の制御方法は、発光手段を制御する制御装置の制御方法であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0014】
本発明の記録媒体のプログラムは、発光手段を制御する制御装置のプログラムであって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0015】
本発明のプログラムは、発光手段を制御する制御装置を制御するコンピュータのプログラムであって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0016】
本発明においては、発光手段が、撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に発光され、かつ、その発光されるタイミングは、シャッタが開いている期間内で、発光毎に異なるタイミングになるように制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0018】
請求項1の制御装置は、発光手段を制御する制御装置であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得手段(例えば、図11のステップS11の処理を実行する図2の発光制御回路31)と、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成手段(例えば、図11のステップS12乃至S15の処理を実行する図2の発光制御回路31)とを備え、生成手段は、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の制御装置は、撮像装置に組み込まれ、生成手段により生成された制御信号を、発光手段に出力する出力手段(例えば、図18の端子61)をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した制御装置を含むシステムの一実施の形態の構成を示す図である。図1に示したシステムにおいては、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が、それぞれ、被写体3を撮影している。また、ビデオカメラ1−1には、照明2が接続されている。
【0021】
照明2は、必要に応じ、被写体3に対して光を照射することにより、ビデオカメラ1−1またはビデオカメラ1−2が撮影を行うのに十分な光量を提供するようになされている。
【0022】
以下の説明において、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2を、個々に区別する必要がない場合、単に、ビデオカメラ1と記載する。なお、図1においては、説明の都合上、2台のビデオカメラ1しか図示していないが、数台のビデオカメラが被写体3を撮影していても良いし、複数の照明があっても良い。
【0023】
図2は、ビデオカメラ1と照明2の内部構成例を示す図である。なお、図2には、本実施の形態を説明する上で必要とされる部分を示し、説明に必要ない部分に関しては、適宜、図示および説明を省略する。ビデオカメラ1は、コントロールチップ21、コントロールチップ21により制御されるCCD22、および、CCD22に撮影された画像を提供するレンズ23から構成されている。
【0024】
コントロールチップ21は、ビデオカメラ1内の各部を制御する。コントロールチップ21から出力される制御信号のうち、CCD22を制御するための制御信号は、必要に応じ、発光制御回路31にも供給される。発光制御回路31は、供給された制御信号を基に、照明2を制御する。
【0025】
照明2は、LED(Light Emitting Diode)ドライバ41とLED42から構成されており、LEDドライバ41は、LED42を制御するためのものであり、発光制御回路31からの信号に基づき制御を行う。
【0026】
CCD22は、撮像素子としてビデオカメラ1に備えられている。CCD22の、撮影の際の動作について、図3を参照して説明する。CCD22は、電荷の蓄積と、蓄積した電荷の出力を繰り返すように構成されている。CCD22は、1フィールドの撮影期間内に、電子シャッタ(不図示)を開いて電荷を蓄積している時間と、電子シャッタを閉じて、蓄積された電荷を出力する時間とを交互に設けることにより、1フィールド毎に画像を撮影する。
【0027】
図4を参照して、CCD22の電子シャッタと、LED42の発光のタイミングについて説明する。LED42は、継続的に発光されているのではなく、間欠的にパルス発光されている。換言すれば、LED42は、継続的な点灯ではなく、短い周期の点滅が繰り返される。このような点滅が繰り返されることにより、あたかも、常時点灯されているかのようにユーザには見える。
【0028】
上述したように、CCD22は、電子シャッタを開閉し、電荷の蓄積と出力を行っている。そのような電子シャッタの制御は、コントロールチップ21からの制御信号に基づいて行われる。図4の上段には、そのような制御信号を示している。また、コントロールチップ21は、このような制御信号を出力するために、時間を計時するための計時手段を有している。
【0029】
電子シャッタを制御するための制御信号は、CCD22の電子シャッタを、時間Tsonの間だけ開き、時間Tsoffの間だけ閉じるといったことを繰り返えさせるための信号である。LED42は、電子シャッタが開いている期間内に、少なくとも1回発光されれば良い。その発光により、被写体3が照らしだされ、ビデオカメラ1が被写体3の映像を撮影するのに十分な光量が提供されることになる。
【0030】
逆に、電子シャッタが閉じられている期間内(時間Tsoffの間)に、LED42が発光されたとしても、その光により照らし出された被写体3の画像は、電子シャッタが閉じられているために、電荷としてCCD22に蓄積されることはない。すなわち、電子シャッタが閉じられているときに、LED42が、発光されても意味がないため、発光される必要がない。
【0031】
発光制御回路31からLEDドライバ41に供給される制御信号は、図4に示すような、LED42が、時間Tdonの間だけ発光され、時間Tdoffの間だけ発光されないといったことが繰り返されるような信号である。時間Tdonは、その長さが変化しない時間として設定されているが、時間Tdoffは、その長さが変化する時間として設定されている。そのような時間に設定する理由や、そのようにするために行われる制御については後述する。
【0032】
LED42は、上述したような制御信号に基づき発光されるため、その発光は、パルス発光とされる。しかしながら、そのパルス発光の周期は、一定のものではなく、可変的なものとされている。
【0033】
図5を参照して、CCD22の電荷の蓄積、LED42の発光のタイミング、および、ビデオカメラ1からの出力される信号の、それぞれの関係について説明する。ここでは、ビデオカメラ1は、照明2が接続されているビデオカメラ1−1であるとして説明する。ビデオカメラ1−1のCCD22は、図5の上段に示したように、時間Tsonでの電荷の蓄積と、時間Tsoffでの電荷の出力を繰り返す。このことについては、図3を参照して上述したので、その説明は省略する。
【0034】
LED42は、図4を参照して説明したように、時間Tdonだけ発光する。図5の中段では、時間Tdonだけ発光されるタイミングを、説明の都合上、1本の線で示しているが、その線は、時間Tdon分の幅を有する線である。図5の下段は、ビデオカメラ1−1からの出力を示している。ここでは、説明の都合上、被写体3を良好に撮影できたときに出力される信号を1、良好に撮影できなかったときに出力される信号を0として説明する。
【0035】
図5に示したように、LED42は、ビデオカメラ1−1のCCD22が、電子シャッタを開いているときに発光されるため、常に、被写体3に光が照射されている状態のときに、CCD22に電荷が蓄積される。よって、常に、被写体3を撮影することができるため、ビデオカメラ1−1からの出力は、1となる。
【0036】
なお、NTSC(National Television System Standard Committee)方式で撮影する場合、時間Tsonと時間Tsoffは、それぞれ約1/120秒に設定される。すなわち、時間Tson+時間Tsoff=2/120=1/60=1フィールドとなる。よって、この場合、約1/60秒毎に、LED42が発光されることになり、ユーザの目からは、LED42は、常に点灯しているように見え、点滅しているようには見えない。
【0037】
このように、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれているときに、LED42が発光されれば、ビデオカメラ1−1は、常に、LED42から十分な光量の光を照射されている被写体3の映像を撮影することができる。
【0038】
次に、図6を参照し、CCD22の電子シャッタが開かれていないときに、LED42が発光された場合について説明する。ここではビデオカメラ1を、ビデオカメラ1−2とし、そのビデオカメラ1−2で被写体3を撮影し、ビデオカメラ1−1に接続されている照明2からの光のみが、被写体3に照射されているとして説明する。
【0039】
ここでは、照明2は、ビデオカメラ1−1用であり、ビデオカメラ1−1に対しては、図5を参照して上述したように、最適なタイミングで、LED42が発光されるように構成されているが、ビデオカメラ1−2に対しては、不適切なタイミングで発光する可能性がある。
【0040】
図6は、図5と同様に、上段に、ビデオカメラ1−2のCCD22’(以下の説明においては、ビデオカメラ1−1のCCD22と区別を付けるために、ビデオカメラ1−2のCCD22には、ダッシュ(’)を付けて記述する。他の部分も同様に記述する)の電荷の蓄積、ビデオカメラ1−1に接続されている照明2―1のLED42の発光のタイミング、および、ビデオカメラ1―2からの出力される信号の、それぞれの関係を示す。
【0041】
LED42の始めの3回の発光(図中、左側から数えて3回目までの発光)は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが閉じられた状態のとき(時間Tsoffの期間内)に発光されている。よって、そのときに撮影された画像の電荷は、CCD22’には蓄積されないため、ビデオカメラ1−2からの出力は、0となる。
【0042】
LED42の4乃至6回目の発光は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれた状態のとき(時間Tsonの期間内)に発光されている。よって、そのときに撮影された画像の電荷は、CCD22’に蓄積され、ビデオカメラ1−2からの出力は、1となる。
【0043】
このように、ビデオカメラ1−2に対しては、照明2のLED42の発光のタイミングは、適切でないので、ビデオカメラ1−2は、被写体3の画像を撮影できている状態と、できていない状態が存在することなる。このような状態で、撮影された画像(映像)が再生された場合、その映像は、フリッカ(ちらつき)が存在する映像であり、視聴者にとって、見づらい映像である。
【0044】
図5と図6に、それぞれ示した図を、図7にまとめて図示する。図5および図6を参照して説明したように、照明2のLED42の発光のタイミングは、ビデオカメラ1−1に対しては適切なものとされているが、ビデオカメラ1−2に対しては、不適切なものとされている。このように、一方のビデオカメラ1に対しては適切な発光タイミングであり、他方のビデオカメラ1に対して不適切な発光タイミングとなるのは、以下のような理由からである。
【0045】
ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が同一のビデオカメラ1(同じメーカにより製造され、同じ型番のビデオカメラ1)である場合、通常、時間Tson(時間Tsoff)は、同一の値に設定されている。すなわちこの場合、ビデオカメラ1−1の時間Tson=ビデオカメラ1−2の時間Tson’という関係が成り立つ。このような関係が成り立つということは、ビデオカメラ1−1に最適な発光のタイミングを有する照明2は、ビデオカメラ1−2に対しても最適な発光のタイミングを有する照明2となる。
【0046】
そのような場合には、図6を参照して説明したようなことは、ビデオカメラ1−2においても起こらないことになる。しかしながら、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が、同一の時刻に撮影を開始する可能性は低く、そのために、図7に示すように、電子シャッタが開かれている期間(時間Tson)がずれてしまう(一致しない)。
【0047】
このようなずれは、異なるメーカにより製造されたビデオカメラ1同士や、異なる型番のビデオカメラ1同士であれば、設定されている時間Tsonなどが異なる可能性があるため、さらに発生しやすいものであると考えられる。
【0048】
電子シャッタが開かれている期間がずれることにより、ビデオカメラ1−1に対しては最適なタイミングで発光する照明2であっても、ビデオカメラ1−2に対しては最適なタイミングではないタイミングで発光する照明2となる。
【0049】
本実施の形態においては、上述したように、LED42の発光タイミングは、時間Tdoff(または、時間Tdoffに係わる他の時間)が発光される毎に変わるようにされているため、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内の、どのタイミングで発光される(電子シャッタが開かれたときから何秒後に発光される)かは、その時点で決定される。
【0050】
仮に、時間Tdoffが一定の時間として設定されている場合について、図8を参照して説明する。図8の上段と中段は、図7の1段目と2段目と同様であり、上段は、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタのタイミングを示し、中段は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタのタイミングを示す。
【0051】
図8の下段には、照明2のLED42の発光のタイミングを示しているが、そのタイミングを決定する1つの要因である時間Tdoffは、一定の時間として設定されている。この場合においても、ビデオカメラ1−1に対しては最適なタイミングで発光される。すなわち、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開いている期間内に、常に、LED42が発光されている。
【0052】
また図8に示した例では、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間(時間Tson)と、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間(時間Tson’)との間に、ずれが生じているにも係わらず、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、LED42が発光されている。
【0053】
図8に示した状態は、ビデオカメラ1−1の電子シャッタが開かれるタイミングである時間Tson、ビデオカメラ1−1の電子シャッタが開かれるタイミングである時間Tson’、および、LED42の発光のタイミングを決定する1要因である時間Tdoffが、全て一定であるので、ビデオカメラ1−2の周期に、LED42の発光の周期が合ってしまうと、ビデオカメラ1−2に対しても最適なタイミングで発光するLED42となってしまう。
【0054】
すなわち図6を参照して説明したようなことは、ビデオカメラ1−2にでは起きなくなる。よって、照明2は、ビデオカメラ1−2に対して、常に、最適なタイミングで発光するか、または、常に、最適ではない状態で発光するかの、2つの状態のうちのどちらかの状態になってしまう。
【0055】
しかしながら、本実施の形態においては、上述したように、LED42の発光のタイミングを決定する1要因である時間Tdoffが、一定の時間ではなく、変化される時間であるので、仮に、ビデオカメラ1−2に最適なタイミングでLED42が発光されることがあっても、その状態は継続されることなく、時間経過と共に、最適な状態から、最適ではない状態へと変化する。よって、時間Tdoffを変化させるようにすることで、ビデオカメラ1−2が撮像した映像内に、フリッカを生じさせることが可能となる。
【0056】
図9と図10を参照して、フリッカが存在する映像について説明する。図9と図10においては、照明2を撮影した場合をイメージ的に図示して示している。本来、照明2からの光を受けた被写体3から、反射された光が、ビデオカメラ1のレンズ23に取り込まれ、CCD22にさらに取り込まれることにより、撮影が行われるわけだが、説明の都合上、ここでは、直接的に、照明2を撮影したとする。
【0057】
ビデオカメラ1−1で、照明2を撮影すると、照明2は、この場合、ビデオカメラ1−1に最適なタイミングで発光されるようになっているので、図9に示すように、どの時点の映像(画像)を取り出しても、発光している状態の照明2が撮影されている。これは、図5を参照して説明したように、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、照明2(LED42)が発光されるため、常に、ビデオカメラ1−1は、最適な状態で撮影を行えるからである。
【0058】
これに対し、ビデオカメラ1−2で照明2を撮影すると、照明2は、この場合、ビデオカメラ1−2に最適ではないタイミングで発光されるため、図10に示すように、ある時点では、発光している状態の照明2が撮影されているが、次の時点では、発光していない状態の照明2が撮影されている。このように、時間経過と共に、発光されている状態の照明2が撮影されている状態と、発光されていない状態の照明2が撮影されている状態とが、繰り返されることになる。
【0059】
これは、図6を参照して説明したように、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間内には、照明2(LED42)が発光されている状態の期間と、発光されていない状態の期間があるため、ビデオカメラ1−2は、最適な状態で撮影を行えないからである。
【0060】
図9に示したように、照明2が発光されている状態と、発光されていない状態とが、繰り返されるような映像は、明るい画面と暗い画面とが、交互にあらわれるような映像となる。すなわち、フリッカが存在するような映像となる。
【0061】
このようなことは、照明2からの光を受ける被写体3を撮影したときにも、同様に、起こりうることはいうまでもない。
【0062】
このように、照明2からは、所定のビデオカメラ1に対しては、最適な映像が撮影されるように光が照射されるが、その所定のビデオカメラ1以外のビデオカメラ1に対しては、フリッカなどが生じるような最適ではない映像が撮影されるような光が照射される。
【0063】
このようにすることにより、例えば、盗み撮りなどと称される行為を抑制することができる。例えば、コンサート会場などで、撮影が許可されていないようなところにおける照明として、上述したような発光を行う照明2が用いられるようにする。そのようにすることで、そのコンサート会場におけるコンサートを、正当な権利を有して撮影しているビデオカメラ1は、フリッカなどのない映像を撮影することができるが、正当な権利を有していない、すなわち、隠し撮りしているようなビデオカメラ1は、フリッカなどが生じる映像を撮影することになる。
【0064】
もちろん、コンサート会場に、複数の照明2が設置されているような場合、それらの照明2同士で、同期が取られている状態が維持される。また、このように、複数の照明2同士で、同期を取る必要がある場合、その同期を取るための信号を授受するための通信部(不図示)を発光制御回路31または照明2に設けるようにしても良い。
【0065】
また、複数のビデオカメラ1で撮影する場合、それらのビデオカメラ1同士も、同期が維持される。
【0066】
上述したように、この場合、照明2は、ビデオカメラ1−1が撮影する際に、最適なタイミングで発光するように制御されているわけだが、その制御の仕方について説明する。照明2の発光の制御は、発光制御回路31(図2)により行われる。図11は、発光制御回路31の動作について説明するためのフローチャートである。
【0067】
ステップS11において、発光制御回路31は、ビデオカメラ1のコントロールチップ21から出力される制御信号を入力する。ビデオカメラ1と発光制御回路31は、有線で接続されていても良いし、無線で接続されていても良い。また、例えば、IEEE1394などの規格に基づくインタフェースが用いられ、そのインタフェース(不図示)を介して接続されるようにしても良い。
【0068】
ここで、発光制御回路31が、コントロールチップ21からの制御信号として入力しなくてはならない情報としては、CCD21の電子シャッタの開閉に関する情報である。すなわちこの場合、時間Tson(または時間Tsoff)の情報が取得される。また、発光制御回路31は、制御信号として、フレームまたはフィールドの先頭を表す情報(または、何らかの基準となるタイミングの情報)を取得する。
【0069】
図12を参照するに、ここでは、フィールドの先頭を表す情報(基準となるタイミングの情報)として、基準時刻T0が取得される。このような、撮影の開始を示す情報(換言すれば、この場合、電子シャッタが開かれる時点の情報)であれば、どのような情報であっても良い。例えば、アナログコンポジット信号などに含まれている情報から、基準時刻T0の情報を取得することは可能である。
【0070】
次に、ステップS12において、発光制御回路31は、取得した情報を用いて、LED42の発光のタイミング(時間Tds)を算出する。図12を参照して説明する。CCD22の電子シャッタが開かれる時点を基準とし、その基準の時点から時間Tdsだけ経過したときに、LED42が発光される。
【0071】
時間Tds2は、Tds1にΔtの時間だけ加算または減算した時間であり、Tds3は、Tds2にΔtの時間だけ加算または減算した時間であるといったように、その時点での時間Tdsは、前の時点での時間Tdsに、Δtの時間(一定の時間)だけ加算または減算した時間に設定される。
【0072】
時間Tdsは、Δtが加算されるまたは減算されることにより、順次変更されるわけだが、その値をグラフ化したとすると、図13に示したようなグラフになる。すなわち、時間Tdsmaxまで増加し、その後0の状態まで減少するといった増減を繰り返すようになっている。
【0073】
このような増減を繰り返すように、時間Tdsが設定される場合、ステップS12において、次の発光タイミングの時間Tdsが、その時点での時間TdsにΔtだけ加算された時間として設定される。例えば、その時点での時間Tdsが、時間Tds3である場合、ステップS12においては、時間Tds3に、Δtだけ加算された時間が、時間Tds4として設定される。
【0074】
なお、時間Tds1が設定される際には、その時点での時間Tdsは存在していないため、0と設定されて(初期化されて)ステップS12の処理が行われる。
【0075】
ステップS12において、時間Tdsが設定されると、その時間Tdsが、時間Tdsとして取りうる値である時間Tdsmax以下であるか否かが、ステップS13において判断される。ステップS13においては、時間Tds>時間Tdsmax―Δtであるか否かが判断される。ステップS13において、時間Tds>時間Tdsmax―Δtであると判断された場合、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0076】
一方、ステップS13において、時間Tds>時間Tdsmax―Δtではないと判断された場合、換言すれば、次に、Δtを加算したら、時間Tdsが、時間Tdsとして取りうる値である時間Tdsmaxを超えてしまうと判断された場合、ステップS14に処理が進められる。
【0077】
ステップS14において、次の発光タイミングの時間Tdsが、その時点での時間TdsにΔtだけ減算された時間として設定される。例えば、その時点での時間Tdsが、時間Tds3である場合、ステップS12においては、時間Tds3に、Δtだけ減算された時間が、時間Tds4として設定される。
【0078】
ステップS14において、時間Tdsが設定されると、ステップS15において、その設定された時間Tdsは、Δt以下の時間であるか否かが判断される。ステップS15において、時間Tds>Δtであると判断された場合、ステップS14に戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、ステップS15において、時間Tds>Δtではないと判断された場合、換言すれば、次に、Δtを減算したら、時間Tdsがマイナスの時間となってしまうと判断された場合、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0079】
図13を再度参照するに、図11に示したフローチャートの処理が1度行われると、例えば、0乃至1秒の間に行われる処理、換言すれば、時間Tdsは、1回の増加および減少の変化が起こるような処理が行われたことになる。このように1回の処理が、1秒以下に収まるようにしたのは、以下のような理由からである。
【0080】
映像にフリッカがあらわれる場合、そのフリッカが、1秒程度の周期のものが、最も見ているものにとって目障りなものとなる。そこで、盗み撮りなどの好ましくない撮影を抑制するためには、目障りなフリッカが発生するような映像しか撮影できないようにすることが好ましい。そこで、目障りなフリッカであると考えられる1秒程度の周期のフリッカが発生するように、照明2の発光のタイミングである時間Tdsが1秒程度の周期で、0乃至Tdsmaxまでの間を変化するに設定される。
【0081】
なお、時間Tdsの変化の仕方であるが、図13に示したようなグラフに従うものでなくても良い。例えば、図14に示すようなグラフに従って、変化されるようにしても良い。また、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内にLED42が発光されればよいので、その電子しシャッタが開かれている期間内で、ランダムに時間Tdsが変化されるようにしても良い。
【0082】
すなわち、時間Tdsは、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内で、変化するような時間に設定されれば良く、その設定に基づいた処理が行われれば良い。従って、その設定の仕方により、図11に示したフローチャートの各処理も適宜変更される。
【0083】
図11に示したフローチャートでは、ステップS15の処理が終了された後、ステップS11に戻るようにされている。ステップS11の処理は、ビデオカメラ1のコントロールチップ21からの信号を入力する処理であるが、この処理は、時間Tdsが設定されるときには常に行われるようにしても良いし、所定の周期毎に行われるようにしても良い。
【0084】
本実施の形態においては、ビデオカメラ1−1と照明2が、同期している必要がある。すなわち、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、照明2のLED42が発光されるように制御される必要がある。そこで、ビデオカメラ1−1と照明2の同期を取るために、ステップS11の処理が設けられている。
【0085】
ビデオカメラ1−1は、通常、撮影した日時を記録する機能を有しているため、比較的性能の良く、時間を計時する計時手段を有している。しかしながら、照明2は、そのような計時手段を有していない、または、有していても性能はさほど良くはないのが一般的である。そこで、1回だけビデオカメラ1−1と照明2で同期を取ったとしても(ステップS11の処理を1回だけ行ったとしても)、その同期は、時間経過とともに、ずれてしまう可能性がある。
【0086】
また、図11に示したフローチャートの処理は、発光制御回路31で行われるとして説明したが、発光制御回路31が、性能の良い計時手段を有していれば、ビデオカメラ1−1と照明2の同期を継続させることは可能であると考えられる。そこで、ステップS11の処理は、撮影開始された時点のみ行われるようにしても良い。しかしながら、ビデオカメラ1−1と発光制御回路31との間に時間的なずれが生じないように、ステップS11の処理が、定期的に行われるようにする方が好ましい。
【0087】
ところで、図11乃至図14を参照して説明した時間Tdsは、LED42の発光タイミングとして、電子シャッタが開かれる時点を基準とし、その基準からの経過時間として設定されるとした。そのように設定されている時間Tds、LED42が発光されていない期間を示す時間Tdoff、および、発光されている期間を示す時間Tdonは、図15に示しような関係となっている。
【0088】
LED42が発光されている時間Tdonは一定である(時間Tdon1=時間Tdon2=時間Tdon3)。よって、時間Tdsが変化すれば、時間Tdoffも変化することになる。
【0089】
また、例えば、時間Tds1に、Δtだけ加算した時間が、時間Tds2とされており、時間Tdoff1に、Δtだけ加算した時間が、時間Tdoff2とされている。このように、時間Tdoffも、Δtの加算または減算により設定される時間である。すなわち、時間Tdsは、電子シャッタが開かれる時点を基準としているのに対し、時間Tdoffは、前回点灯された時点を基準としている点が異なるだけで、同様の取り扱いを行える時間であると考えられる。
【0090】
よって、LED42の発光するタイミングとして、時間Tdsに基づいて制御されるようにしても良いし、時間Tdoffに基づいて制御されるようにしても良い。どちらの時間に基づいて制御されても、結果として、同様の効果が得られる。
【0091】
ところで、上述した実施の形態においては、限定はしていなかったが、LED42は、基本的に、白色発光するもの、または、RGB(Red、Green、Blue)の3色の光のカラーバランスが取られるように発光されるものである。
【0092】
図16を参照して、照明2が、R色、G色、および、B色を、それぞれ発光するLED42から構成される場合について説明する。このようにした場合においても、基本的に、上述した実施の形態と同様の処理が行われれば、盗み撮りしているようなビデオカメラ1に対しては、フリッカが生じるような映像が撮影されるようにすることができる。
【0093】
すなわち、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、R色のLED42、G色のLED42、および、B色のLED42が、それぞれ発光されるようにすれば、ビデオカメラ1―1からの出力は常に1となる。これに対し、ビデオカメラ1−2からは、R色に対してフリッカが生じたり、G色に対してフリッカが生じたり、または、B色に対してフリッカが生じたりと、色毎にフリッカが生じるような映像が出力されることになる。
【0094】
このように、各色毎に、フリッカが生じるような制御が行われるようにしても良い。
【0095】
ところで、上述した実施の形態においては、照明2は、被写体3に対する光が撮影するうえで足りないと判断されるときの補助的な光源として用いられるとして説明した。よって、例えば、暗い場所での撮影などのときには、照明2が用いられるため、上述したような、好ましくない撮影に対してはフリッカなどを生じさせるような光の照射を被写体3に対して行うことが可能である。
【0096】
しかしながら、照明2が必要ないような明るい場所での撮影のときには、照明2が用いられず、その結果、好ましくない撮影に対してはフリッカなどを生じさせるような光の照射を被写体3に対して行うことができなくなる。そこで、図17に示すようなタイミングで、照明2のLED42が発光されるように制御されるようにしても良い。
【0097】
図17に示したLED42の発光のタイミングは、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが閉じられているときに、LED42が発光される。このため、ビデオカメラ1−1は、照明2による光が照射されている被写体3を撮影したとしても、照明2による光が実際には照射されていない被写体3の映像のみを撮影することが可能となる。
【0098】
よって、例えば、晴天時に被写体3を撮影するときに、被写体3に照明2で光を照射したとしても、ビデオカメラ1−1は、その照射された光の影響を受けることなく、被写体3を撮影することができる。換言すれば、ビデオカメラ1−1は、適正な光量が与えられている被写体3の映像を撮影することができる。
【0099】
これに対し、ビデオカメラ1−2は、照明2からの光の影響を受けた被写体3の映像を撮影することになる。すなわち、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開いているときにも、照明2のLED42が発光されるため、そのような状況下では、被写体3に対する光量が多すぎる状態の映像を撮影することになってしまう。
【0100】
よって、ビデオカメラ1−2は、被写体3に対して十分な光が当たっているときの映像と、十分すぎる光が当たっているときの映像とが撮影されることとなる。そのような映像は、結果として、フリッカを生じている映像である。
【0101】
このように、照明2を必要としない状況下での撮影であっても、照明2を用いることにより、好ましくない撮影に対して、対処することができる。
【0102】
照明2からの光による影響を受けるようにするか否かの切り換えが行えるようにしても良い。また、そのような切り換えは、ユーザが行うようにしても良いし、照明2または発光制御回路31が、光量を測定し、その光量に応じて切り換えるようにしても良い。
【0103】
上述した実施の形態においては、図2に示しように、発光制御回路31は、ビデオカメラ1や照明2とは別体として構成されているとして図示、および、説明をしたが、図18に示すように、ビデオカメラ1に含まれる構成としても良いし、図19に示すように、照明2に含まれる構成としても良い。
【0104】
図18または図19に示したように、発光制御回路31が、ビデオカメラ1または照明2に含まれる構成とされた場合、それぞれ、端子61と端子62が設けられる。この端子61,62は、有線によりデータの授受を行うためのものでも良いし、無線によりデータの授受を行うための装置が接続されるようにしても良い。
【0105】
図18に示したように、ビデオカメラ1に発光制御回路31が含まれる構成とされた場合、端子61からは、照明2を制御するための信号が出力される。照明2は、その信号を入力し、その信号に基づいてLED42を発光すればよい。
【0106】
図19に示したように、照明2に発光制御回路31が含まれる構成とされた場合、端子62は、ビデオカメラ1からの信号を入力するわけだが、既存のビデオカメラ1に備えられている外部出力端子(不図示)と接続されるようにしても良い。その外部出力端子から出力される信号を、端子62は、入力し、発光制御回路31に供給する。
【0107】
発光制御回路31に供給される信号には、LED42を発光させるための制御には必要ない情報も含まれるため、発光制御回路31は、供給された信号内から、必要な情報のみ、例えば、時間Tsonの情報などを抽出し、その抽出した情報を用いて、上述したような処理を実行する。
【0108】
発光制御回路31が、ビデオカメラ1に含まれる構成とされた場合でも、照明2に含まれる構成とされた場合でも、基本的に、上述した実施の形態と同様の処理が実行される。そして、好ましくない撮影に対して、フリッカなどを生じさせるといったよう効果を得ることができる。
【0109】
このように、本発明を適用することにより、所定のビデオカメラ1に対しては、良好な映像を撮影させ、その所定のビデオカメラ1以外のビデオカメラ1には、良好な映像を撮影させないといったようなことを実現することが可能となる。
【0110】
また、例えば、複数のビデオカメラ1と、それぞれのビデオカメラ1と同期した照明2が、複数の被写体3を撮影しているような場合を考える。ユーザAは、ビデオカメラ1で、複数の被写体3のうちの被写体3Aに対して照明2を当てているとする。その他のユーザも、それぞれのビデオカメラ1で、所定の被写体3に対して照明2を当てているとする。
【0111】
そのような状況下で、ユーザAのビデオカメラ1により撮影された映像は、被写体3Aに対しては、常に照明2からの光が照射された状態であり、他の被写体3は、フリッカが生じているような状態である。よって、撮影後に、ユーザAが、被写体3Aだけを抽出するといったような、映像の加工を行う場合、フリッカが生じていない部分のみを抽出するという処理を行えば、被写体3Aを抽出するといった映像の加工を行うことができる。よって、ユーザAは、映像内の所定の画像を抽出するといった加工を容易に行うことが可能となる。
【0112】
なお、上述した実施の形態においては、照明2は、ビデオカメラ1などの撮影時に、補助的な光を照射するものとして説明したが、例えば、所定の部屋の照明器具として照明2が用いられるようにしても良い。そのようにすれば、その部屋においては、限られたビデオカメラ1しか良好な映像を撮影できないようにすることができる。
【0113】
上述した一連の処理(例えば、LED42の発光タイミングの算出の処理)は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0114】
記録媒体について説明する前に、簡便に、パーソナルコンピュータについて説明する。図20は、汎用のパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース105は、キーボードやマウスから構成される入力部106が接続され、入力部106に入力された信号をCPU101に出力する。また、入出力インタフェース105には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部107も接続されている。
【0115】
さらに、入出力インタフェース105には、ハードディスクなどから構成される記憶部108、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの授受を行う通信部109も接続されている。ドライブ110は、磁気ディスク121、光ディスク122、光磁気ディスク123、半導体メモリ124などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0116】
記録媒体は、図20に示すように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク121(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク122(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク123(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ124などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM102や記憶部108が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0117】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0118】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な映像を得ることができる撮影を行うことができる。
【0120】
本発明によれば、所定の撮像装置においては、良好な映像を撮影させるような光を被写体に照射することができるが、その所定の撮像装置以外の装置に対しては、良好な映像ではない映像を撮像させるような光を被写体に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシステムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】ビデオカメラと照明の内部構成例を示す図である。
【図3】電子シャッタの動作について説明するための図である。
【図4】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図5】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図6】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図7】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図8】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図9】フリッカのある映像について説明するための図である。
【図10】フリッカのある映像について説明するための図である。
【図11】発光制御回路の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図13】時間Tdsについて説明するための図である。
【図14】時間Tdsについて説明するための図である。
【図15】発光タイミングの時間の設定について説明するための図である。
【図16】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図17】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図18】ビデオカメラの他の内部構成例を示す図である。
【図19】照明の他の内部構成例を示す図である。
【図20】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ, 2 照明, 21 コントロールチップ, 22 CCD, 23 レンズ, 31 発光制御回路, 41 LEDドライバ, 42LED, 61,62 端子
【発明の属する技術分野】
本発明は制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ビデオカメラなどで、画像を撮影するときに補助的な照明を必要とする場面で、その照明を制御する制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像を撮影するビデオカメラが普及している。そのようなビデオカメラでは、撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)が用いられている場合が多い。また、ビデオカメラなどで、被写体を撮影する際、明るさが足りず、照明が必要な場合などがある。そのような場合、ビデオカメラと一体型、または、別体として構成されている照明が用いられ、被写体3に対して十分な光量の光を照射することが行われている。
【0003】
ビデオカメラの撮像素子としてのCCDや、撮像の際に用いられる補助的な照明などは、医療分野などにも用いられている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−292371号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、ユーザAが、ビデオカメラで所定の被写体を撮影しているとき、ユーザBも、その被写体を撮影しているようなことが考えられる。しかしながら、ユーザAは、ユーザBが撮影することを好ましく思っていない場合などがある。換言すれば、被写体は、必ずしも、撮影して欲しいビデオカメラだけに、撮影されているとは限らないといった問題があった。
【0006】
このような状況は、例えば、撮影が許可されていない場面などで起こりうると考えられる。例えば、撮影会やコンサート会場などで、ユーザAは許可された人で撮影を行っているが、ユーザBは許可された人でないのに撮影を行っているような場合がある。近年のビデオカメラは、小型化されたため、このような許可されていない人が、いわゆる隠し撮りを行うといったようなことがしやすくなっているという問題があるが、このようなことを防ぐ有効な手段がないといった問題があった。
【0007】
また、例えば、複数の人が1画面に収まってしまっているような画面を撮影した後に、その撮影された映像を編集するような場合において、1人の人に注目して編集を行いたいようなときであっても、その注目したい人と、注目しなくて良い人とを、撮影時に区別しながら撮影するといった手段はなかった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、照明を制御することにより、所定のユーザのみが、良好な画像を撮影できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御装置は、発光手段を制御する制御装置であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得手段と、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成手段とを備え、生成手段は、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0010】
本発明の制御装置は、撮像装置に組み込まれ、生成手段により生成された制御信号を、発光手段に出力する出力手段をさらに備えるようにすることができる。
【0011】
本発明の制御装置は、発光手段に組み込まれ、取得手段は、撮像装置から出力された信号から、撮像装置のシャッタが開いている期間に関する情報を抽出するようにすることができる。
【0012】
前記発光手段は、白色光を発光するLED、または、RGBの光をそれぞれ発光するLEDであるようにすることができる。
【0013】
本発明の制御方法は、発光手段を制御する制御装置の制御方法であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0014】
本発明の記録媒体のプログラムは、発光手段を制御する制御装置のプログラムであって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0015】
本発明のプログラムは、発光手段を制御する制御装置を制御するコンピュータのプログラムであって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップとを含み、生成ステップは、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0016】
本発明においては、発光手段が、撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に発光され、かつ、その発光されるタイミングは、シャッタが開いている期間内で、発光毎に異なるタイミングになるように制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0018】
請求項1の制御装置は、発光手段を制御する制御装置であって、被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得手段(例えば、図11のステップS11の処理を実行する図2の発光制御回路31)と、発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成手段(例えば、図11のステップS12乃至S15の処理を実行する図2の発光制御回路31)とを備え、生成手段は、撮像素子のシャッタが開いている期間内に、発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための制御信号を生成することを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の制御装置は、撮像装置に組み込まれ、生成手段により生成された制御信号を、発光手段に出力する出力手段(例えば、図18の端子61)をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した制御装置を含むシステムの一実施の形態の構成を示す図である。図1に示したシステムにおいては、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が、それぞれ、被写体3を撮影している。また、ビデオカメラ1−1には、照明2が接続されている。
【0021】
照明2は、必要に応じ、被写体3に対して光を照射することにより、ビデオカメラ1−1またはビデオカメラ1−2が撮影を行うのに十分な光量を提供するようになされている。
【0022】
以下の説明において、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2を、個々に区別する必要がない場合、単に、ビデオカメラ1と記載する。なお、図1においては、説明の都合上、2台のビデオカメラ1しか図示していないが、数台のビデオカメラが被写体3を撮影していても良いし、複数の照明があっても良い。
【0023】
図2は、ビデオカメラ1と照明2の内部構成例を示す図である。なお、図2には、本実施の形態を説明する上で必要とされる部分を示し、説明に必要ない部分に関しては、適宜、図示および説明を省略する。ビデオカメラ1は、コントロールチップ21、コントロールチップ21により制御されるCCD22、および、CCD22に撮影された画像を提供するレンズ23から構成されている。
【0024】
コントロールチップ21は、ビデオカメラ1内の各部を制御する。コントロールチップ21から出力される制御信号のうち、CCD22を制御するための制御信号は、必要に応じ、発光制御回路31にも供給される。発光制御回路31は、供給された制御信号を基に、照明2を制御する。
【0025】
照明2は、LED(Light Emitting Diode)ドライバ41とLED42から構成されており、LEDドライバ41は、LED42を制御するためのものであり、発光制御回路31からの信号に基づき制御を行う。
【0026】
CCD22は、撮像素子としてビデオカメラ1に備えられている。CCD22の、撮影の際の動作について、図3を参照して説明する。CCD22は、電荷の蓄積と、蓄積した電荷の出力を繰り返すように構成されている。CCD22は、1フィールドの撮影期間内に、電子シャッタ(不図示)を開いて電荷を蓄積している時間と、電子シャッタを閉じて、蓄積された電荷を出力する時間とを交互に設けることにより、1フィールド毎に画像を撮影する。
【0027】
図4を参照して、CCD22の電子シャッタと、LED42の発光のタイミングについて説明する。LED42は、継続的に発光されているのではなく、間欠的にパルス発光されている。換言すれば、LED42は、継続的な点灯ではなく、短い周期の点滅が繰り返される。このような点滅が繰り返されることにより、あたかも、常時点灯されているかのようにユーザには見える。
【0028】
上述したように、CCD22は、電子シャッタを開閉し、電荷の蓄積と出力を行っている。そのような電子シャッタの制御は、コントロールチップ21からの制御信号に基づいて行われる。図4の上段には、そのような制御信号を示している。また、コントロールチップ21は、このような制御信号を出力するために、時間を計時するための計時手段を有している。
【0029】
電子シャッタを制御するための制御信号は、CCD22の電子シャッタを、時間Tsonの間だけ開き、時間Tsoffの間だけ閉じるといったことを繰り返えさせるための信号である。LED42は、電子シャッタが開いている期間内に、少なくとも1回発光されれば良い。その発光により、被写体3が照らしだされ、ビデオカメラ1が被写体3の映像を撮影するのに十分な光量が提供されることになる。
【0030】
逆に、電子シャッタが閉じられている期間内(時間Tsoffの間)に、LED42が発光されたとしても、その光により照らし出された被写体3の画像は、電子シャッタが閉じられているために、電荷としてCCD22に蓄積されることはない。すなわち、電子シャッタが閉じられているときに、LED42が、発光されても意味がないため、発光される必要がない。
【0031】
発光制御回路31からLEDドライバ41に供給される制御信号は、図4に示すような、LED42が、時間Tdonの間だけ発光され、時間Tdoffの間だけ発光されないといったことが繰り返されるような信号である。時間Tdonは、その長さが変化しない時間として設定されているが、時間Tdoffは、その長さが変化する時間として設定されている。そのような時間に設定する理由や、そのようにするために行われる制御については後述する。
【0032】
LED42は、上述したような制御信号に基づき発光されるため、その発光は、パルス発光とされる。しかしながら、そのパルス発光の周期は、一定のものではなく、可変的なものとされている。
【0033】
図5を参照して、CCD22の電荷の蓄積、LED42の発光のタイミング、および、ビデオカメラ1からの出力される信号の、それぞれの関係について説明する。ここでは、ビデオカメラ1は、照明2が接続されているビデオカメラ1−1であるとして説明する。ビデオカメラ1−1のCCD22は、図5の上段に示したように、時間Tsonでの電荷の蓄積と、時間Tsoffでの電荷の出力を繰り返す。このことについては、図3を参照して上述したので、その説明は省略する。
【0034】
LED42は、図4を参照して説明したように、時間Tdonだけ発光する。図5の中段では、時間Tdonだけ発光されるタイミングを、説明の都合上、1本の線で示しているが、その線は、時間Tdon分の幅を有する線である。図5の下段は、ビデオカメラ1−1からの出力を示している。ここでは、説明の都合上、被写体3を良好に撮影できたときに出力される信号を1、良好に撮影できなかったときに出力される信号を0として説明する。
【0035】
図5に示したように、LED42は、ビデオカメラ1−1のCCD22が、電子シャッタを開いているときに発光されるため、常に、被写体3に光が照射されている状態のときに、CCD22に電荷が蓄積される。よって、常に、被写体3を撮影することができるため、ビデオカメラ1−1からの出力は、1となる。
【0036】
なお、NTSC(National Television System Standard Committee)方式で撮影する場合、時間Tsonと時間Tsoffは、それぞれ約1/120秒に設定される。すなわち、時間Tson+時間Tsoff=2/120=1/60=1フィールドとなる。よって、この場合、約1/60秒毎に、LED42が発光されることになり、ユーザの目からは、LED42は、常に点灯しているように見え、点滅しているようには見えない。
【0037】
このように、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれているときに、LED42が発光されれば、ビデオカメラ1−1は、常に、LED42から十分な光量の光を照射されている被写体3の映像を撮影することができる。
【0038】
次に、図6を参照し、CCD22の電子シャッタが開かれていないときに、LED42が発光された場合について説明する。ここではビデオカメラ1を、ビデオカメラ1−2とし、そのビデオカメラ1−2で被写体3を撮影し、ビデオカメラ1−1に接続されている照明2からの光のみが、被写体3に照射されているとして説明する。
【0039】
ここでは、照明2は、ビデオカメラ1−1用であり、ビデオカメラ1−1に対しては、図5を参照して上述したように、最適なタイミングで、LED42が発光されるように構成されているが、ビデオカメラ1−2に対しては、不適切なタイミングで発光する可能性がある。
【0040】
図6は、図5と同様に、上段に、ビデオカメラ1−2のCCD22’(以下の説明においては、ビデオカメラ1−1のCCD22と区別を付けるために、ビデオカメラ1−2のCCD22には、ダッシュ(’)を付けて記述する。他の部分も同様に記述する)の電荷の蓄積、ビデオカメラ1−1に接続されている照明2―1のLED42の発光のタイミング、および、ビデオカメラ1―2からの出力される信号の、それぞれの関係を示す。
【0041】
LED42の始めの3回の発光(図中、左側から数えて3回目までの発光)は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが閉じられた状態のとき(時間Tsoffの期間内)に発光されている。よって、そのときに撮影された画像の電荷は、CCD22’には蓄積されないため、ビデオカメラ1−2からの出力は、0となる。
【0042】
LED42の4乃至6回目の発光は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれた状態のとき(時間Tsonの期間内)に発光されている。よって、そのときに撮影された画像の電荷は、CCD22’に蓄積され、ビデオカメラ1−2からの出力は、1となる。
【0043】
このように、ビデオカメラ1−2に対しては、照明2のLED42の発光のタイミングは、適切でないので、ビデオカメラ1−2は、被写体3の画像を撮影できている状態と、できていない状態が存在することなる。このような状態で、撮影された画像(映像)が再生された場合、その映像は、フリッカ(ちらつき)が存在する映像であり、視聴者にとって、見づらい映像である。
【0044】
図5と図6に、それぞれ示した図を、図7にまとめて図示する。図5および図6を参照して説明したように、照明2のLED42の発光のタイミングは、ビデオカメラ1−1に対しては適切なものとされているが、ビデオカメラ1−2に対しては、不適切なものとされている。このように、一方のビデオカメラ1に対しては適切な発光タイミングであり、他方のビデオカメラ1に対して不適切な発光タイミングとなるのは、以下のような理由からである。
【0045】
ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が同一のビデオカメラ1(同じメーカにより製造され、同じ型番のビデオカメラ1)である場合、通常、時間Tson(時間Tsoff)は、同一の値に設定されている。すなわちこの場合、ビデオカメラ1−1の時間Tson=ビデオカメラ1−2の時間Tson’という関係が成り立つ。このような関係が成り立つということは、ビデオカメラ1−1に最適な発光のタイミングを有する照明2は、ビデオカメラ1−2に対しても最適な発光のタイミングを有する照明2となる。
【0046】
そのような場合には、図6を参照して説明したようなことは、ビデオカメラ1−2においても起こらないことになる。しかしながら、ビデオカメラ1−1とビデオカメラ1−2が、同一の時刻に撮影を開始する可能性は低く、そのために、図7に示すように、電子シャッタが開かれている期間(時間Tson)がずれてしまう(一致しない)。
【0047】
このようなずれは、異なるメーカにより製造されたビデオカメラ1同士や、異なる型番のビデオカメラ1同士であれば、設定されている時間Tsonなどが異なる可能性があるため、さらに発生しやすいものであると考えられる。
【0048】
電子シャッタが開かれている期間がずれることにより、ビデオカメラ1−1に対しては最適なタイミングで発光する照明2であっても、ビデオカメラ1−2に対しては最適なタイミングではないタイミングで発光する照明2となる。
【0049】
本実施の形態においては、上述したように、LED42の発光タイミングは、時間Tdoff(または、時間Tdoffに係わる他の時間)が発光される毎に変わるようにされているため、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内の、どのタイミングで発光される(電子シャッタが開かれたときから何秒後に発光される)かは、その時点で決定される。
【0050】
仮に、時間Tdoffが一定の時間として設定されている場合について、図8を参照して説明する。図8の上段と中段は、図7の1段目と2段目と同様であり、上段は、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタのタイミングを示し、中段は、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタのタイミングを示す。
【0051】
図8の下段には、照明2のLED42の発光のタイミングを示しているが、そのタイミングを決定する1つの要因である時間Tdoffは、一定の時間として設定されている。この場合においても、ビデオカメラ1−1に対しては最適なタイミングで発光される。すなわち、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開いている期間内に、常に、LED42が発光されている。
【0052】
また図8に示した例では、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間(時間Tson)と、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間(時間Tson’)との間に、ずれが生じているにも係わらず、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、LED42が発光されている。
【0053】
図8に示した状態は、ビデオカメラ1−1の電子シャッタが開かれるタイミングである時間Tson、ビデオカメラ1−1の電子シャッタが開かれるタイミングである時間Tson’、および、LED42の発光のタイミングを決定する1要因である時間Tdoffが、全て一定であるので、ビデオカメラ1−2の周期に、LED42の発光の周期が合ってしまうと、ビデオカメラ1−2に対しても最適なタイミングで発光するLED42となってしまう。
【0054】
すなわち図6を参照して説明したようなことは、ビデオカメラ1−2にでは起きなくなる。よって、照明2は、ビデオカメラ1−2に対して、常に、最適なタイミングで発光するか、または、常に、最適ではない状態で発光するかの、2つの状態のうちのどちらかの状態になってしまう。
【0055】
しかしながら、本実施の形態においては、上述したように、LED42の発光のタイミングを決定する1要因である時間Tdoffが、一定の時間ではなく、変化される時間であるので、仮に、ビデオカメラ1−2に最適なタイミングでLED42が発光されることがあっても、その状態は継続されることなく、時間経過と共に、最適な状態から、最適ではない状態へと変化する。よって、時間Tdoffを変化させるようにすることで、ビデオカメラ1−2が撮像した映像内に、フリッカを生じさせることが可能となる。
【0056】
図9と図10を参照して、フリッカが存在する映像について説明する。図9と図10においては、照明2を撮影した場合をイメージ的に図示して示している。本来、照明2からの光を受けた被写体3から、反射された光が、ビデオカメラ1のレンズ23に取り込まれ、CCD22にさらに取り込まれることにより、撮影が行われるわけだが、説明の都合上、ここでは、直接的に、照明2を撮影したとする。
【0057】
ビデオカメラ1−1で、照明2を撮影すると、照明2は、この場合、ビデオカメラ1−1に最適なタイミングで発光されるようになっているので、図9に示すように、どの時点の映像(画像)を取り出しても、発光している状態の照明2が撮影されている。これは、図5を参照して説明したように、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、照明2(LED42)が発光されるため、常に、ビデオカメラ1−1は、最適な状態で撮影を行えるからである。
【0058】
これに対し、ビデオカメラ1−2で照明2を撮影すると、照明2は、この場合、ビデオカメラ1−2に最適ではないタイミングで発光されるため、図10に示すように、ある時点では、発光している状態の照明2が撮影されているが、次の時点では、発光していない状態の照明2が撮影されている。このように、時間経過と共に、発光されている状態の照明2が撮影されている状態と、発光されていない状態の照明2が撮影されている状態とが、繰り返されることになる。
【0059】
これは、図6を参照して説明したように、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開かれている期間内には、照明2(LED42)が発光されている状態の期間と、発光されていない状態の期間があるため、ビデオカメラ1−2は、最適な状態で撮影を行えないからである。
【0060】
図9に示したように、照明2が発光されている状態と、発光されていない状態とが、繰り返されるような映像は、明るい画面と暗い画面とが、交互にあらわれるような映像となる。すなわち、フリッカが存在するような映像となる。
【0061】
このようなことは、照明2からの光を受ける被写体3を撮影したときにも、同様に、起こりうることはいうまでもない。
【0062】
このように、照明2からは、所定のビデオカメラ1に対しては、最適な映像が撮影されるように光が照射されるが、その所定のビデオカメラ1以外のビデオカメラ1に対しては、フリッカなどが生じるような最適ではない映像が撮影されるような光が照射される。
【0063】
このようにすることにより、例えば、盗み撮りなどと称される行為を抑制することができる。例えば、コンサート会場などで、撮影が許可されていないようなところにおける照明として、上述したような発光を行う照明2が用いられるようにする。そのようにすることで、そのコンサート会場におけるコンサートを、正当な権利を有して撮影しているビデオカメラ1は、フリッカなどのない映像を撮影することができるが、正当な権利を有していない、すなわち、隠し撮りしているようなビデオカメラ1は、フリッカなどが生じる映像を撮影することになる。
【0064】
もちろん、コンサート会場に、複数の照明2が設置されているような場合、それらの照明2同士で、同期が取られている状態が維持される。また、このように、複数の照明2同士で、同期を取る必要がある場合、その同期を取るための信号を授受するための通信部(不図示)を発光制御回路31または照明2に設けるようにしても良い。
【0065】
また、複数のビデオカメラ1で撮影する場合、それらのビデオカメラ1同士も、同期が維持される。
【0066】
上述したように、この場合、照明2は、ビデオカメラ1−1が撮影する際に、最適なタイミングで発光するように制御されているわけだが、その制御の仕方について説明する。照明2の発光の制御は、発光制御回路31(図2)により行われる。図11は、発光制御回路31の動作について説明するためのフローチャートである。
【0067】
ステップS11において、発光制御回路31は、ビデオカメラ1のコントロールチップ21から出力される制御信号を入力する。ビデオカメラ1と発光制御回路31は、有線で接続されていても良いし、無線で接続されていても良い。また、例えば、IEEE1394などの規格に基づくインタフェースが用いられ、そのインタフェース(不図示)を介して接続されるようにしても良い。
【0068】
ここで、発光制御回路31が、コントロールチップ21からの制御信号として入力しなくてはならない情報としては、CCD21の電子シャッタの開閉に関する情報である。すなわちこの場合、時間Tson(または時間Tsoff)の情報が取得される。また、発光制御回路31は、制御信号として、フレームまたはフィールドの先頭を表す情報(または、何らかの基準となるタイミングの情報)を取得する。
【0069】
図12を参照するに、ここでは、フィールドの先頭を表す情報(基準となるタイミングの情報)として、基準時刻T0が取得される。このような、撮影の開始を示す情報(換言すれば、この場合、電子シャッタが開かれる時点の情報)であれば、どのような情報であっても良い。例えば、アナログコンポジット信号などに含まれている情報から、基準時刻T0の情報を取得することは可能である。
【0070】
次に、ステップS12において、発光制御回路31は、取得した情報を用いて、LED42の発光のタイミング(時間Tds)を算出する。図12を参照して説明する。CCD22の電子シャッタが開かれる時点を基準とし、その基準の時点から時間Tdsだけ経過したときに、LED42が発光される。
【0071】
時間Tds2は、Tds1にΔtの時間だけ加算または減算した時間であり、Tds3は、Tds2にΔtの時間だけ加算または減算した時間であるといったように、その時点での時間Tdsは、前の時点での時間Tdsに、Δtの時間(一定の時間)だけ加算または減算した時間に設定される。
【0072】
時間Tdsは、Δtが加算されるまたは減算されることにより、順次変更されるわけだが、その値をグラフ化したとすると、図13に示したようなグラフになる。すなわち、時間Tdsmaxまで増加し、その後0の状態まで減少するといった増減を繰り返すようになっている。
【0073】
このような増減を繰り返すように、時間Tdsが設定される場合、ステップS12において、次の発光タイミングの時間Tdsが、その時点での時間TdsにΔtだけ加算された時間として設定される。例えば、その時点での時間Tdsが、時間Tds3である場合、ステップS12においては、時間Tds3に、Δtだけ加算された時間が、時間Tds4として設定される。
【0074】
なお、時間Tds1が設定される際には、その時点での時間Tdsは存在していないため、0と設定されて(初期化されて)ステップS12の処理が行われる。
【0075】
ステップS12において、時間Tdsが設定されると、その時間Tdsが、時間Tdsとして取りうる値である時間Tdsmax以下であるか否かが、ステップS13において判断される。ステップS13においては、時間Tds>時間Tdsmax―Δtであるか否かが判断される。ステップS13において、時間Tds>時間Tdsmax―Δtであると判断された場合、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0076】
一方、ステップS13において、時間Tds>時間Tdsmax―Δtではないと判断された場合、換言すれば、次に、Δtを加算したら、時間Tdsが、時間Tdsとして取りうる値である時間Tdsmaxを超えてしまうと判断された場合、ステップS14に処理が進められる。
【0077】
ステップS14において、次の発光タイミングの時間Tdsが、その時点での時間TdsにΔtだけ減算された時間として設定される。例えば、その時点での時間Tdsが、時間Tds3である場合、ステップS12においては、時間Tds3に、Δtだけ減算された時間が、時間Tds4として設定される。
【0078】
ステップS14において、時間Tdsが設定されると、ステップS15において、その設定された時間Tdsは、Δt以下の時間であるか否かが判断される。ステップS15において、時間Tds>Δtであると判断された場合、ステップS14に戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、ステップS15において、時間Tds>Δtではないと判断された場合、換言すれば、次に、Δtを減算したら、時間Tdsがマイナスの時間となってしまうと判断された場合、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0079】
図13を再度参照するに、図11に示したフローチャートの処理が1度行われると、例えば、0乃至1秒の間に行われる処理、換言すれば、時間Tdsは、1回の増加および減少の変化が起こるような処理が行われたことになる。このように1回の処理が、1秒以下に収まるようにしたのは、以下のような理由からである。
【0080】
映像にフリッカがあらわれる場合、そのフリッカが、1秒程度の周期のものが、最も見ているものにとって目障りなものとなる。そこで、盗み撮りなどの好ましくない撮影を抑制するためには、目障りなフリッカが発生するような映像しか撮影できないようにすることが好ましい。そこで、目障りなフリッカであると考えられる1秒程度の周期のフリッカが発生するように、照明2の発光のタイミングである時間Tdsが1秒程度の周期で、0乃至Tdsmaxまでの間を変化するに設定される。
【0081】
なお、時間Tdsの変化の仕方であるが、図13に示したようなグラフに従うものでなくても良い。例えば、図14に示すようなグラフに従って、変化されるようにしても良い。また、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内にLED42が発光されればよいので、その電子しシャッタが開かれている期間内で、ランダムに時間Tdsが変化されるようにしても良い。
【0082】
すなわち、時間Tdsは、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内で、変化するような時間に設定されれば良く、その設定に基づいた処理が行われれば良い。従って、その設定の仕方により、図11に示したフローチャートの各処理も適宜変更される。
【0083】
図11に示したフローチャートでは、ステップS15の処理が終了された後、ステップS11に戻るようにされている。ステップS11の処理は、ビデオカメラ1のコントロールチップ21からの信号を入力する処理であるが、この処理は、時間Tdsが設定されるときには常に行われるようにしても良いし、所定の周期毎に行われるようにしても良い。
【0084】
本実施の形態においては、ビデオカメラ1−1と照明2が、同期している必要がある。すなわち、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、常に、照明2のLED42が発光されるように制御される必要がある。そこで、ビデオカメラ1−1と照明2の同期を取るために、ステップS11の処理が設けられている。
【0085】
ビデオカメラ1−1は、通常、撮影した日時を記録する機能を有しているため、比較的性能の良く、時間を計時する計時手段を有している。しかしながら、照明2は、そのような計時手段を有していない、または、有していても性能はさほど良くはないのが一般的である。そこで、1回だけビデオカメラ1−1と照明2で同期を取ったとしても(ステップS11の処理を1回だけ行ったとしても)、その同期は、時間経過とともに、ずれてしまう可能性がある。
【0086】
また、図11に示したフローチャートの処理は、発光制御回路31で行われるとして説明したが、発光制御回路31が、性能の良い計時手段を有していれば、ビデオカメラ1−1と照明2の同期を継続させることは可能であると考えられる。そこで、ステップS11の処理は、撮影開始された時点のみ行われるようにしても良い。しかしながら、ビデオカメラ1−1と発光制御回路31との間に時間的なずれが生じないように、ステップS11の処理が、定期的に行われるようにする方が好ましい。
【0087】
ところで、図11乃至図14を参照して説明した時間Tdsは、LED42の発光タイミングとして、電子シャッタが開かれる時点を基準とし、その基準からの経過時間として設定されるとした。そのように設定されている時間Tds、LED42が発光されていない期間を示す時間Tdoff、および、発光されている期間を示す時間Tdonは、図15に示しような関係となっている。
【0088】
LED42が発光されている時間Tdonは一定である(時間Tdon1=時間Tdon2=時間Tdon3)。よって、時間Tdsが変化すれば、時間Tdoffも変化することになる。
【0089】
また、例えば、時間Tds1に、Δtだけ加算した時間が、時間Tds2とされており、時間Tdoff1に、Δtだけ加算した時間が、時間Tdoff2とされている。このように、時間Tdoffも、Δtの加算または減算により設定される時間である。すなわち、時間Tdsは、電子シャッタが開かれる時点を基準としているのに対し、時間Tdoffは、前回点灯された時点を基準としている点が異なるだけで、同様の取り扱いを行える時間であると考えられる。
【0090】
よって、LED42の発光するタイミングとして、時間Tdsに基づいて制御されるようにしても良いし、時間Tdoffに基づいて制御されるようにしても良い。どちらの時間に基づいて制御されても、結果として、同様の効果が得られる。
【0091】
ところで、上述した実施の形態においては、限定はしていなかったが、LED42は、基本的に、白色発光するもの、または、RGB(Red、Green、Blue)の3色の光のカラーバランスが取られるように発光されるものである。
【0092】
図16を参照して、照明2が、R色、G色、および、B色を、それぞれ発光するLED42から構成される場合について説明する。このようにした場合においても、基本的に、上述した実施の形態と同様の処理が行われれば、盗み撮りしているようなビデオカメラ1に対しては、フリッカが生じるような映像が撮影されるようにすることができる。
【0093】
すなわち、この場合、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが開かれている期間内に、R色のLED42、G色のLED42、および、B色のLED42が、それぞれ発光されるようにすれば、ビデオカメラ1―1からの出力は常に1となる。これに対し、ビデオカメラ1−2からは、R色に対してフリッカが生じたり、G色に対してフリッカが生じたり、または、B色に対してフリッカが生じたりと、色毎にフリッカが生じるような映像が出力されることになる。
【0094】
このように、各色毎に、フリッカが生じるような制御が行われるようにしても良い。
【0095】
ところで、上述した実施の形態においては、照明2は、被写体3に対する光が撮影するうえで足りないと判断されるときの補助的な光源として用いられるとして説明した。よって、例えば、暗い場所での撮影などのときには、照明2が用いられるため、上述したような、好ましくない撮影に対してはフリッカなどを生じさせるような光の照射を被写体3に対して行うことが可能である。
【0096】
しかしながら、照明2が必要ないような明るい場所での撮影のときには、照明2が用いられず、その結果、好ましくない撮影に対してはフリッカなどを生じさせるような光の照射を被写体3に対して行うことができなくなる。そこで、図17に示すようなタイミングで、照明2のLED42が発光されるように制御されるようにしても良い。
【0097】
図17に示したLED42の発光のタイミングは、ビデオカメラ1−1のCCD22の電子シャッタが閉じられているときに、LED42が発光される。このため、ビデオカメラ1−1は、照明2による光が照射されている被写体3を撮影したとしても、照明2による光が実際には照射されていない被写体3の映像のみを撮影することが可能となる。
【0098】
よって、例えば、晴天時に被写体3を撮影するときに、被写体3に照明2で光を照射したとしても、ビデオカメラ1−1は、その照射された光の影響を受けることなく、被写体3を撮影することができる。換言すれば、ビデオカメラ1−1は、適正な光量が与えられている被写体3の映像を撮影することができる。
【0099】
これに対し、ビデオカメラ1−2は、照明2からの光の影響を受けた被写体3の映像を撮影することになる。すなわち、ビデオカメラ1−2のCCD22’の電子シャッタが開いているときにも、照明2のLED42が発光されるため、そのような状況下では、被写体3に対する光量が多すぎる状態の映像を撮影することになってしまう。
【0100】
よって、ビデオカメラ1−2は、被写体3に対して十分な光が当たっているときの映像と、十分すぎる光が当たっているときの映像とが撮影されることとなる。そのような映像は、結果として、フリッカを生じている映像である。
【0101】
このように、照明2を必要としない状況下での撮影であっても、照明2を用いることにより、好ましくない撮影に対して、対処することができる。
【0102】
照明2からの光による影響を受けるようにするか否かの切り換えが行えるようにしても良い。また、そのような切り換えは、ユーザが行うようにしても良いし、照明2または発光制御回路31が、光量を測定し、その光量に応じて切り換えるようにしても良い。
【0103】
上述した実施の形態においては、図2に示しように、発光制御回路31は、ビデオカメラ1や照明2とは別体として構成されているとして図示、および、説明をしたが、図18に示すように、ビデオカメラ1に含まれる構成としても良いし、図19に示すように、照明2に含まれる構成としても良い。
【0104】
図18または図19に示したように、発光制御回路31が、ビデオカメラ1または照明2に含まれる構成とされた場合、それぞれ、端子61と端子62が設けられる。この端子61,62は、有線によりデータの授受を行うためのものでも良いし、無線によりデータの授受を行うための装置が接続されるようにしても良い。
【0105】
図18に示したように、ビデオカメラ1に発光制御回路31が含まれる構成とされた場合、端子61からは、照明2を制御するための信号が出力される。照明2は、その信号を入力し、その信号に基づいてLED42を発光すればよい。
【0106】
図19に示したように、照明2に発光制御回路31が含まれる構成とされた場合、端子62は、ビデオカメラ1からの信号を入力するわけだが、既存のビデオカメラ1に備えられている外部出力端子(不図示)と接続されるようにしても良い。その外部出力端子から出力される信号を、端子62は、入力し、発光制御回路31に供給する。
【0107】
発光制御回路31に供給される信号には、LED42を発光させるための制御には必要ない情報も含まれるため、発光制御回路31は、供給された信号内から、必要な情報のみ、例えば、時間Tsonの情報などを抽出し、その抽出した情報を用いて、上述したような処理を実行する。
【0108】
発光制御回路31が、ビデオカメラ1に含まれる構成とされた場合でも、照明2に含まれる構成とされた場合でも、基本的に、上述した実施の形態と同様の処理が実行される。そして、好ましくない撮影に対して、フリッカなどを生じさせるといったよう効果を得ることができる。
【0109】
このように、本発明を適用することにより、所定のビデオカメラ1に対しては、良好な映像を撮影させ、その所定のビデオカメラ1以外のビデオカメラ1には、良好な映像を撮影させないといったようなことを実現することが可能となる。
【0110】
また、例えば、複数のビデオカメラ1と、それぞれのビデオカメラ1と同期した照明2が、複数の被写体3を撮影しているような場合を考える。ユーザAは、ビデオカメラ1で、複数の被写体3のうちの被写体3Aに対して照明2を当てているとする。その他のユーザも、それぞれのビデオカメラ1で、所定の被写体3に対して照明2を当てているとする。
【0111】
そのような状況下で、ユーザAのビデオカメラ1により撮影された映像は、被写体3Aに対しては、常に照明2からの光が照射された状態であり、他の被写体3は、フリッカが生じているような状態である。よって、撮影後に、ユーザAが、被写体3Aだけを抽出するといったような、映像の加工を行う場合、フリッカが生じていない部分のみを抽出するという処理を行えば、被写体3Aを抽出するといった映像の加工を行うことができる。よって、ユーザAは、映像内の所定の画像を抽出するといった加工を容易に行うことが可能となる。
【0112】
なお、上述した実施の形態においては、照明2は、ビデオカメラ1などの撮影時に、補助的な光を照射するものとして説明したが、例えば、所定の部屋の照明器具として照明2が用いられるようにしても良い。そのようにすれば、その部屋においては、限られたビデオカメラ1しか良好な映像を撮影できないようにすることができる。
【0113】
上述した一連の処理(例えば、LED42の発光タイミングの算出の処理)は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0114】
記録媒体について説明する前に、簡便に、パーソナルコンピュータについて説明する。図20は、汎用のパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース105は、キーボードやマウスから構成される入力部106が接続され、入力部106に入力された信号をCPU101に出力する。また、入出力インタフェース105には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部107も接続されている。
【0115】
さらに、入出力インタフェース105には、ハードディスクなどから構成される記憶部108、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの授受を行う通信部109も接続されている。ドライブ110は、磁気ディスク121、光ディスク122、光磁気ディスク123、半導体メモリ124などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0116】
記録媒体は、図20に示すように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク121(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク122(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク123(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ124などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM102や記憶部108が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0117】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0118】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な映像を得ることができる撮影を行うことができる。
【0120】
本発明によれば、所定の撮像装置においては、良好な映像を撮影させるような光を被写体に照射することができるが、その所定の撮像装置以外の装置に対しては、良好な映像ではない映像を撮像させるような光を被写体に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシステムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】ビデオカメラと照明の内部構成例を示す図である。
【図3】電子シャッタの動作について説明するための図である。
【図4】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図5】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図6】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図7】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図8】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図9】フリッカのある映像について説明するための図である。
【図10】フリッカのある映像について説明するための図である。
【図11】発光制御回路の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図13】時間Tdsについて説明するための図である。
【図14】時間Tdsについて説明するための図である。
【図15】発光タイミングの時間の設定について説明するための図である。
【図16】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図17】電子シャッタとLEDの発光タイミングの関係について説明するための図である。
【図18】ビデオカメラの他の内部構成例を示す図である。
【図19】照明の他の内部構成例を示す図である。
【図20】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ, 2 照明, 21 コントロールチップ, 22 CCD, 23 レンズ, 31 発光制御回路, 41 LEDドライバ, 42LED, 61,62 端子
Claims (7)
- 発光手段を制御する制御装置において、
被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得手段と、
前記発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成手段と
を備え、
前記生成手段は、前記撮像素子のシャッタが開いている期間内に、前記発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、前記発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための前記制御信号を生成する
ことを特徴とする制御装置。 - 前記撮像装置に組み込まれ、
前記生成手段により生成された前記制御信号を、前記発光手段に出力する出力手段を
さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記発光手段に組み込まれ、
前記取得手段は、前記撮像装置から出力された信号から、前記撮像装置のシャッタが開いている期間に関する情報を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記発光手段は、白色光を発光するLED、または、RGBの光をそれぞれ発光するLEDである
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 発光手段を制御する制御装置の制御方法において、
被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、
前記発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップと
を含み、
前記生成ステップは、前記撮像素子のシャッタが開いている期間内に、前記発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、前記発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための前記制御信号を生成する
ことを特徴とする制御方法。 - 発光手段を制御する制御装置のプログラムであって、
被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、
前記発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップと
を含み、
前記生成ステップは、前記撮像素子のシャッタが開いている期間内に、前記発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、前記発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための前記制御信号を生成する
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 発光手段を制御する制御装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
被写体を撮影する撮影装置の撮像素子のシャッタが開いている期間に関する情報を取得する取得ステップと、
前記発光手段をパルス発光させる制御信号を生成する生成ステップと
を含み、
前記生成ステップは、前記撮像素子のシャッタが開いている期間内に、前記発光手段を発光させ、かつ、その期間内での発光のタイミングが、前記発光手段が発光する毎に異ならせるようにするための前記制御信号を生成する
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003129822A JP2004336406A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003129822A JP2004336406A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004336406A true JP2004336406A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33505517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003129822A Withdrawn JP2004336406A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004336406A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-05-08 JP JP2003129822A patent/JP2004336406A/ja not_active Withdrawn
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