JP2004335336A - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
【課題】単セルの内側に位置する電気反応部および、同外側に位置するシール部に対するそれぞれの面圧力を、最適なものとする。
【解決手段】単セル1をセパレータ57を介して積層したセル列3を、シリンダ7内に納める。セル列3の一方の端部を固定エンドプレート9に当接させ、他方の端部を可動エンドプレート5に当接させる。可動エンドプレート5は、単セル1の内側に位置する電気反応部31に対応する内側部17と、同外側に位置するシール部33に対応する外側部19とに分割する。外側部19はシリンダ7に対して積層方向に移動可能であり、内側部17と外側部19とは積層方向に相対移動可能である。内側部17および外側部19に対しては、それぞれ個別のばね要素となる内側スプリング25および外側スプリング27によって押し付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】単セル1をセパレータ57を介して積層したセル列3を、シリンダ7内に納める。セル列3の一方の端部を固定エンドプレート9に当接させ、他方の端部を可動エンドプレート5に当接させる。可動エンドプレート5は、単セル1の内側に位置する電気反応部31に対応する内側部17と、同外側に位置するシール部33に対応する外側部19とに分割する。外側部19はシリンダ7に対して積層方向に移動可能であり、内側部17と外側部19とは積層方向に相対移動可能である。内側部17および外側部19に対しては、それぞれ個別のばね要素となる内側スプリング25および外側スプリング27によって押し付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内側に電気反応部、外側にシール部をそれぞれ備えたプレート状の単セルを複数積層し、この積層した複数の単セルを、積層方向端部に配置したエンドプレートによって押さえ付ける燃料電池スタックに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、複数積層した単セルの両端をエンドプレートで押さえ付けることにより、各単セルに対し面圧の発生を促し、単セル毎のシール性を保証する燃料電池スタックが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−56882号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の燃料電池スタックでは、単セルの外側に位置するシール部でのシール性確保のための面圧を所定に維持するために、エンドプレートによる押付力を高く設定すると、単セル内側の電気反応部で、空孔を介してガス拡散を行っているガス拡散層電極が、その面圧力によって潰れ、本来のガス拡散性能が発揮できなくなり、電池性能の低下を招く。
【0005】
逆に、ガス拡散層電極側の許容面圧に基づいてエンドプレートの押付力を設定すると、シール部での面圧が低くなり、このシール部を通して燃料あるいは酸化剤ガスが漏れるという問題がある。
【0006】
単セルにおける電気反応部では、電気化学反応に伴って反応熱を発生するが、そのために、同一単セル内でも内側の電気反応部と外側のシール部とでは温度差が発生する。この結果、単セルの内側は熱膨張大、同外側では熱膨張小となる。この状態で、上記と同様にしてエンドプレートによる押付力を付与すると、上記の問題はさらに助長され、面圧力を外側に比べて低く設定したい内側の電気反応部はさらに高い面圧を受けることになる。
【0007】
これらの問題を解決するために、外側のシール部のみエンドプレートで押さえ、内側の電気反応部を押さえない構造にしようとすると、各単セル間の接触面圧小に起因する電気抵抗値増加を招き、燃料電池としての出力減という問題を招く。
【0008】
そこで、この発明は、単セルの内側に位置する電気反応部および、同外側に位置するシール部に対するそれぞれの面圧力を、最適なものとすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、内側に電気反応部、外側にシール部をそれぞれ備えたプレート状の単セルを複数積層し、この積層した複数の単セルを、積層方向端部に配置したエンドプレートによって押さえ付ける燃料電池スタックにおいて、前記積層した複数の単セルを、前記積層方向の一方の端部に設けたエンドプレートとともにその外周を覆うシリンダ内に納め、前記一方の端部に設けたエンドプレートを、内側部と外側部とに分割してこれらが前記積層方向に沿って移動可能かつ相対移動可能となるよう配置し、前記シリンダ内端面と、前記エンドプレートの内側部および外側部のそれぞれとの間に、個別のばね要素を設けて前記エンドプレートの内側部および外側部を介して前記積層した複数の単セルを押さえ付ける構造としてある。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、複数積層した単セルおよびエンドプレートを収容するシリンダ内端面と、エンドプレートの内側部および外側部のそれぞれとの間に、個別のばね要素を設けてエンドプレートの内側部および外側部を介して前記積層した複数の単セルを押さえ付ける構造としたので、単セルの内側に位置する電気反応部および、同外側に位置するシール部に対するそれぞれの面圧力を、最適なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、この発明の実施の一形態を示す燃料電池スタックの断面図である。この燃料電池スタックは、単セル1を複数積層したセル列3を、一方の端部に可動エンドプレート5を備えてこの可動エンドプレート5とともに、その外周を覆うシリンダ7内に収容してある。可動エンドプレート5は、シリンダ7に対して単セル1の積層方向に移動可能である。
【0013】
セル列3の可動エンドプレート5と反対側の端部には、固定エンドプレート9を備え、固定エンドプレート9は、シリンダ7のフランジ7aにボルト11により固定する。
【0014】
シリンダ7における可動エンドプレート5側の一方の開口端は、スプリングリテーナ13によって閉止し、このスプリングリテーナ13は、シリンダ7のフランジ7bにボルト15によって固定する。
【0015】
可動エンドプレート5は、内側部17と外側部19とに2分割してあり、外側部19は矩形の枠状に形成してその内部に内側部17を、単セル1の積層方向に沿って相対移動可能に挿入する。また、内側部17と外側部19との間および、外側部19とシリンダ7の内周面との間は、それぞれOリング21および23によってシールしている。
【0016】
そして、内側部17とスプリングリテーナ13に形成したシリンダ内端面となる凹部13aとの間および、外側部19と凹部13aとの間には、それぞれ個別のばね要素となる内側スプリング25および外側スプリング27を介装する。
【0017】
図2は、単セル1における水素ガス供給側のガス流路形状を示す模式的な平面図であり、この単セル1は、内側に電気反応部31、外側にシール部33をそれぞれ備える。シール部33には、各単セル1をその積層方向に貫通する水素供給通路35および水素排出通路37をそれぞれ備える。この水素供給通路35は、図1に示す固定エンドプレート9に貫通して取り付けてある水素導入コネクタ39に連通し、水素排出通路37は、同水素排出コネクタ41に連通する。
【0018】
すなわち、水素導入コネクタ39からスタック内に導入した水素ガスは、積層した各単セル1の水素供給通路35を通り、その過程で各単セル1の電気反応部31に流れ込む。電気反応部31におけるガス流路形状は、複数の水素ガス流路が並行して蛇行する、いわゆるサーペンタイン状に形成され、この水素ガス流路を通った反応後の余剰の水素ガスは、水素排出通路37を経て水素排出コネクタ41からスタック外へ排出される。
【0019】
シール部33には、上記した水素供給通路35および水素排出通路37のほか、空気供給通路43,空気排出通路45,冷却水供給通路47,冷却水排出通路49をそれぞれ備える。これらの各通路も、前記した水素供給通路35および水素排出通路37と同様に、複数積層した単セル1を貫通し、固定エンドプレート9に、前記した水素導入コネクタ39および水素排出コネクタ41と同様にして設けてある図示しないそれぞれの導入コネクタおよび排出コネクタに連通する。
【0020】
シール部33は、電気反応部31の周囲および、上記した各供給通路35,43,47および各排出通路37,45,49の周囲を、それぞれ図示しないシール材によってシールしている。
【0021】
空気供給通路43を流れる空気は、単セル1の図2中で紙面の裏側に設けてある、上記した水素ガス流路と同様な形状の空気流路を通り、空気排出通路45を経て外部に排出される。
【0022】
図3は、セル列3の外周側の一部を拡大して示しており、単セル1は、中央に電解質膜51を、その両側にガス拡散層電極53,55を備え、そのさらに外側にセパレータ57を配置している。
【0023】
電気反応部31における水素ガス流路および空気流路は、上記したセパレータ57の単セル1に対向する面に形成する溝によって構成している。
【0024】
また、前記図2に示してある冷却水供給通路47を流れる冷却水は、図3に示すように、互いに隣接するセパレータ57,57相互の向かい合う面のいずれかに形成してある冷却水流路57aを通り、冷却水排出通路49を経て外部に排出される。
【0025】
上記した水素ガス流路および空気流路を備える電気反応部31には、前記図1に示した可動エンドプレート5の内側部17が対応している。また、電気反応部31の外側のシール部33には、可動エンドプレート5の外側部19が対応している。
【0026】
上記した構造の燃料電池スタックによれば、電気反応部31に対応する可動エンドプレート5の内側部17に対しては、内側スプリング25が押し付け、電気反応部31の外側のシール部33に対応する可動エンドプレート5の外側部19に対しては、外側スプリング27が押し付けており、各スプリング25,27による押付圧力を調整することで、電気反応部31およびシール部33に対する最適な面圧を付加することができる。
【0027】
すなわち、シール部33におけるシール性の確保のために、外側スプリング27による押付力を高く設定しても、内側スプリング25による押付力を外側スプリング27による押付力より低く設定することで、電気反応部31におけるガス拡散層電極53,55が面圧力によって潰れることを防止できる。逆に、電気反応部31に最適な面圧力を、内側スプリング25により設定しても、外側スプリング27の押付力を高くすることで、シール部33でのシール性の低下を防止することができる。
【0028】
また、反応熱によって電気反応部31が熱膨張するとしても、その分内側スプリング25による押付力を低く設定しておくことで、シール部31に対する押付力を外側スプリング27によって高く設定したまま、熱膨張に対応した最適な面圧力を、電気反応部31に付与することができる。
【0029】
さらに、たとえシール部33でシールしきれずにセル列3の外部へのガス漏れが発生したとしても、セル列3を可動エンドプレート5とともにシリンダ7内に収容しているので、本燃料電池スタックの外部へのガス漏れは確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す燃料電池スタックの断面図である。
【図2】図1の燃料電池スタックにおける単セルの水素ガス供給側のガス流路形状を示す模式的な平面図である。
【図3】図1の燃料電池スタックにおけるセル列の外周側の一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 単セル
5 可動エンドプレート
7 シリンダ
9 固定エンドプレート
13a スプリングリテーナの凹部(シリンダ内端面)
17 可動エンドプレートの内側部
19 可動エンドプレートの外側部
25 内側スプリング(個別のばね要素)
27 外側スプリング(個別のばね要素)
31 電気反応部
33 シール部
【発明の属する技術分野】
この発明は、内側に電気反応部、外側にシール部をそれぞれ備えたプレート状の単セルを複数積層し、この積層した複数の単セルを、積層方向端部に配置したエンドプレートによって押さえ付ける燃料電池スタックに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、複数積層した単セルの両端をエンドプレートで押さえ付けることにより、各単セルに対し面圧の発生を促し、単セル毎のシール性を保証する燃料電池スタックが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−56882号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の燃料電池スタックでは、単セルの外側に位置するシール部でのシール性確保のための面圧を所定に維持するために、エンドプレートによる押付力を高く設定すると、単セル内側の電気反応部で、空孔を介してガス拡散を行っているガス拡散層電極が、その面圧力によって潰れ、本来のガス拡散性能が発揮できなくなり、電池性能の低下を招く。
【0005】
逆に、ガス拡散層電極側の許容面圧に基づいてエンドプレートの押付力を設定すると、シール部での面圧が低くなり、このシール部を通して燃料あるいは酸化剤ガスが漏れるという問題がある。
【0006】
単セルにおける電気反応部では、電気化学反応に伴って反応熱を発生するが、そのために、同一単セル内でも内側の電気反応部と外側のシール部とでは温度差が発生する。この結果、単セルの内側は熱膨張大、同外側では熱膨張小となる。この状態で、上記と同様にしてエンドプレートによる押付力を付与すると、上記の問題はさらに助長され、面圧力を外側に比べて低く設定したい内側の電気反応部はさらに高い面圧を受けることになる。
【0007】
これらの問題を解決するために、外側のシール部のみエンドプレートで押さえ、内側の電気反応部を押さえない構造にしようとすると、各単セル間の接触面圧小に起因する電気抵抗値増加を招き、燃料電池としての出力減という問題を招く。
【0008】
そこで、この発明は、単セルの内側に位置する電気反応部および、同外側に位置するシール部に対するそれぞれの面圧力を、最適なものとすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、内側に電気反応部、外側にシール部をそれぞれ備えたプレート状の単セルを複数積層し、この積層した複数の単セルを、積層方向端部に配置したエンドプレートによって押さえ付ける燃料電池スタックにおいて、前記積層した複数の単セルを、前記積層方向の一方の端部に設けたエンドプレートとともにその外周を覆うシリンダ内に納め、前記一方の端部に設けたエンドプレートを、内側部と外側部とに分割してこれらが前記積層方向に沿って移動可能かつ相対移動可能となるよう配置し、前記シリンダ内端面と、前記エンドプレートの内側部および外側部のそれぞれとの間に、個別のばね要素を設けて前記エンドプレートの内側部および外側部を介して前記積層した複数の単セルを押さえ付ける構造としてある。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、複数積層した単セルおよびエンドプレートを収容するシリンダ内端面と、エンドプレートの内側部および外側部のそれぞれとの間に、個別のばね要素を設けてエンドプレートの内側部および外側部を介して前記積層した複数の単セルを押さえ付ける構造としたので、単セルの内側に位置する電気反応部および、同外側に位置するシール部に対するそれぞれの面圧力を、最適なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、この発明の実施の一形態を示す燃料電池スタックの断面図である。この燃料電池スタックは、単セル1を複数積層したセル列3を、一方の端部に可動エンドプレート5を備えてこの可動エンドプレート5とともに、その外周を覆うシリンダ7内に収容してある。可動エンドプレート5は、シリンダ7に対して単セル1の積層方向に移動可能である。
【0013】
セル列3の可動エンドプレート5と反対側の端部には、固定エンドプレート9を備え、固定エンドプレート9は、シリンダ7のフランジ7aにボルト11により固定する。
【0014】
シリンダ7における可動エンドプレート5側の一方の開口端は、スプリングリテーナ13によって閉止し、このスプリングリテーナ13は、シリンダ7のフランジ7bにボルト15によって固定する。
【0015】
可動エンドプレート5は、内側部17と外側部19とに2分割してあり、外側部19は矩形の枠状に形成してその内部に内側部17を、単セル1の積層方向に沿って相対移動可能に挿入する。また、内側部17と外側部19との間および、外側部19とシリンダ7の内周面との間は、それぞれOリング21および23によってシールしている。
【0016】
そして、内側部17とスプリングリテーナ13に形成したシリンダ内端面となる凹部13aとの間および、外側部19と凹部13aとの間には、それぞれ個別のばね要素となる内側スプリング25および外側スプリング27を介装する。
【0017】
図2は、単セル1における水素ガス供給側のガス流路形状を示す模式的な平面図であり、この単セル1は、内側に電気反応部31、外側にシール部33をそれぞれ備える。シール部33には、各単セル1をその積層方向に貫通する水素供給通路35および水素排出通路37をそれぞれ備える。この水素供給通路35は、図1に示す固定エンドプレート9に貫通して取り付けてある水素導入コネクタ39に連通し、水素排出通路37は、同水素排出コネクタ41に連通する。
【0018】
すなわち、水素導入コネクタ39からスタック内に導入した水素ガスは、積層した各単セル1の水素供給通路35を通り、その過程で各単セル1の電気反応部31に流れ込む。電気反応部31におけるガス流路形状は、複数の水素ガス流路が並行して蛇行する、いわゆるサーペンタイン状に形成され、この水素ガス流路を通った反応後の余剰の水素ガスは、水素排出通路37を経て水素排出コネクタ41からスタック外へ排出される。
【0019】
シール部33には、上記した水素供給通路35および水素排出通路37のほか、空気供給通路43,空気排出通路45,冷却水供給通路47,冷却水排出通路49をそれぞれ備える。これらの各通路も、前記した水素供給通路35および水素排出通路37と同様に、複数積層した単セル1を貫通し、固定エンドプレート9に、前記した水素導入コネクタ39および水素排出コネクタ41と同様にして設けてある図示しないそれぞれの導入コネクタおよび排出コネクタに連通する。
【0020】
シール部33は、電気反応部31の周囲および、上記した各供給通路35,43,47および各排出通路37,45,49の周囲を、それぞれ図示しないシール材によってシールしている。
【0021】
空気供給通路43を流れる空気は、単セル1の図2中で紙面の裏側に設けてある、上記した水素ガス流路と同様な形状の空気流路を通り、空気排出通路45を経て外部に排出される。
【0022】
図3は、セル列3の外周側の一部を拡大して示しており、単セル1は、中央に電解質膜51を、その両側にガス拡散層電極53,55を備え、そのさらに外側にセパレータ57を配置している。
【0023】
電気反応部31における水素ガス流路および空気流路は、上記したセパレータ57の単セル1に対向する面に形成する溝によって構成している。
【0024】
また、前記図2に示してある冷却水供給通路47を流れる冷却水は、図3に示すように、互いに隣接するセパレータ57,57相互の向かい合う面のいずれかに形成してある冷却水流路57aを通り、冷却水排出通路49を経て外部に排出される。
【0025】
上記した水素ガス流路および空気流路を備える電気反応部31には、前記図1に示した可動エンドプレート5の内側部17が対応している。また、電気反応部31の外側のシール部33には、可動エンドプレート5の外側部19が対応している。
【0026】
上記した構造の燃料電池スタックによれば、電気反応部31に対応する可動エンドプレート5の内側部17に対しては、内側スプリング25が押し付け、電気反応部31の外側のシール部33に対応する可動エンドプレート5の外側部19に対しては、外側スプリング27が押し付けており、各スプリング25,27による押付圧力を調整することで、電気反応部31およびシール部33に対する最適な面圧を付加することができる。
【0027】
すなわち、シール部33におけるシール性の確保のために、外側スプリング27による押付力を高く設定しても、内側スプリング25による押付力を外側スプリング27による押付力より低く設定することで、電気反応部31におけるガス拡散層電極53,55が面圧力によって潰れることを防止できる。逆に、電気反応部31に最適な面圧力を、内側スプリング25により設定しても、外側スプリング27の押付力を高くすることで、シール部33でのシール性の低下を防止することができる。
【0028】
また、反応熱によって電気反応部31が熱膨張するとしても、その分内側スプリング25による押付力を低く設定しておくことで、シール部31に対する押付力を外側スプリング27によって高く設定したまま、熱膨張に対応した最適な面圧力を、電気反応部31に付与することができる。
【0029】
さらに、たとえシール部33でシールしきれずにセル列3の外部へのガス漏れが発生したとしても、セル列3を可動エンドプレート5とともにシリンダ7内に収容しているので、本燃料電池スタックの外部へのガス漏れは確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す燃料電池スタックの断面図である。
【図2】図1の燃料電池スタックにおける単セルの水素ガス供給側のガス流路形状を示す模式的な平面図である。
【図3】図1の燃料電池スタックにおけるセル列の外周側の一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 単セル
5 可動エンドプレート
7 シリンダ
9 固定エンドプレート
13a スプリングリテーナの凹部(シリンダ内端面)
17 可動エンドプレートの内側部
19 可動エンドプレートの外側部
25 内側スプリング(個別のばね要素)
27 外側スプリング(個別のばね要素)
31 電気反応部
33 シール部
Claims (3)
- 内側に電気反応部、外側にシール部をそれぞれ備えたプレート状の単セルを複数積層し、この積層した複数の単セルを、積層方向端部に配置したエンドプレートによって押さえ付ける燃料電池スタックにおいて、前記積層した複数の単セルを、前記積層方向の一方の端部に設けたエンドプレートとともにその外周を覆うシリンダ内に納め、前記一方の端部に設けたエンドプレートを、内側部と外側部とに分割してこれらが前記積層方向に沿って移動可能かつ相対移動可能となるよう配置し、前記シリンダ内端面と、前記エンドプレートの内側部および外側部のそれぞれとの間に、個別のばね要素を設けて前記エンドプレートの内側部および外側部を介して前記積層した複数の単セルを押さえ付ける構造としたことを特徴とする燃料電池スタック。
- 前記エンドプレートの内側部は前記単セルの内側に位置する前記電気反応部を、前記エンドプレートの外側部は前記単セルの外側に位置する前記シール部を、それぞれ押さえ付けることを特徴とする請求項1記載の燃料電池スタック。
- 前記シリンダ内端面は、前記シリンダの一方の開口端に固定するスプリングリテーナで構成し、前記シリンダの他方の開口端には、前記複数の単セルの積層方向の他方の端部を支持する固定エンドプレートを固定したことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池スタック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131278A JP2004335336A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 燃料電池スタック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131278A JP2004335336A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 燃料電池スタック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004335336A true JP2004335336A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33506499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003131278A Pending JP2004335336A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 燃料電池スタック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004335336A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009026547A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Toyota Motor Corp | 燃料電池および燃料電池の製造方法 |
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JP2018045775A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池スタックの製造方法 |
DE102022113312A1 (de) | 2022-05-25 | 2023-11-30 | J.Schmalz Gmbh | Zellstapelpaket |
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2003
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