JP2004335029A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置において、バッファの記憶容量を増やすことなく、レイヤジャンプの際の再生画像の乱れ等を防止する。
【解決手段】2層の記録面を有する光ディスクDが装填されたとき、各層の径方向へのデータの記録順序を取得し、その記録順序に応じてレイヤジャンプの準備動作を開始するための目標アドレスを設定する。第1層のデータを再生中に目標アドレスを検出したとき、第1層の終了アドレスまでデータを最大速度で先読みし、先読みしたデータをメモリに蓄積する。その後、第1層の終了アドレスまでデータを先読みしたとき、メモリに蓄積されたデータを再生しながら、レイヤジャンプを行い、第2層のデータを通常の再生速度で再生する。これにより、レイヤジャンプの際、メモリに、レイヤジャンプに要する時間分以上のデータを蓄積させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数層の記録面を有する光ディスクに対応する光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
映像信号及び音声信号を記録/再生する光ディスクにおいては、大量のデータを記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)がユーザによって支持され、普及しつつある。最近では、さらに大きな記録容量を得るために、片面に2層のデータ記録面を有する2層DVDが登場している。このような2層DVDに対応する光ディスク装置では、光ピックアップの対物レンズをフォーカシング方向に移動させることにより、該レンズの焦点を各記録面上にジャンプ(レイヤジャンプ)させて、各層に記録されているデータを再生するように構成されている。データを再生する際には、光ピックアップから出力されるデータはメモリ(バッファ)に随時蓄積され、順次再生される。
【0003】
また、DVDは、カラオケ装置において、映像信号及び音声信号を記録するメディアとしても用いられている。このような、DVDを用いたカラオケ装置にあっては、ディスクチェンジの直前にデータをN倍速で先読みし、そのデータをバッファに蓄積するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−305576号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、2層DVDを再生するとき、第1層から第2層へのレイヤジャンプに時間が掛かることがあり、従来の光ディスク装置においては、バッファに蓄積されたデータが底を突き、モニタ装置の画面に再生される映像が途切れたり、乱れたりする場合がある。この問題を回避するには、バッファの記憶容量を増やすことが不可欠となり、光ディスク装置の製造コストが高騰する。
【0006】
また、上記特許文献1に示されるカラオケ装置の技術を適用して光ディスク装置を構成した場合であっても、レイヤジャンプの直前にバッファに蓄積しておくべきデータの量を予測することができないので、バッファに蓄積されるデータを絶やさないようにするためには、やはり、バッファの記憶容量を増やすことが必要となる。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、バッファの記憶容量を増やすことなく、レイヤジャンプの際の再生画像の乱れ等を防止することができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光ディスクの信号記録面に光を照射してその反射光を検出し、電気信号に変換して出力する光ピックアップと、この光ピックアップから出力された電気信号を一時的に蓄積するバッファ手段とを備えた光ディスク装置において、片面に2層の記録面を有する光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序を取得する記録順序取得手段と、記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて、第1層から第2層へのレイヤジャンプの準備動作を開始するための目標アドレスを設定する目標アドレス設定手段と、第1層のデータを再生中に目標アドレス設定手段が設定した目標アドレスを検出したとき、第1層の終了アドレスまでデータを最大速度で先読みし、先読みしたデータをバッファ手段に蓄積するデータ先読み手段と、データ先読み手段が、第1層の終了アドレスまでデータを先読みしたとき、バッファ手段に蓄積されたデータを再生しながら、光ピックアップの対物レンズを駆動することにより該レンズの焦点を第1層から第2層に移動させてレイヤジャンプを行うレイヤジャンプ手段と、レイヤジャンプ手段がレイヤジャンプを完了させたとき、第2層のデータを通常の再生速度で再生する第2層再生手段とを備え、レイヤジャンプの際、バッファ手段に、レイヤジャンプに要する時間分以上のデータを蓄積させるようにしたものである。
【0009】
この構成においては、片面に2層の記録面を有する光ディスクが装置に装填されたとき、記録順序取得手段が光ディスクの各層毎の径方向へのデータ記録順序を取得する。その後、第1層に記録されたデータが再生され、第1層の終端近傍までデータが再生されると、レイヤジャンプの準備動作を行う。この準備動作とは、光ピックアップの読み取り速度を最大限に高めることにより、レイヤジャンプに要する時間分以上のデータを先読みしてバッファに蓄積する動作をいい、データ先読み手段が目標アドレスを検出することにより開始される。目標アドレスは、光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序によってレイヤジャンプ時における光ピックアップの該方向への移動量、すなわちレイヤジャンプに要する時間、が相違することに着目して、目標アドレス設定手段が該記録順序に応じてレイヤジャンプの直前にバッファに蓄積しておくべきデータの量を事前に予測することにより設定される。例えば、光ピックアップの移動量が大きいために、その移動に要する時間が長くなると予測される場合には、該時間分以上のデータがバッファに蓄積されるように、目標アドレスが設定される。レイヤジャンプの準備動作が終了すると、光ピックアップの対物レンズを移動させてレイヤジャンプを実行する。このとき、レイヤジャンプ手段によってバッファに蓄積されたデータが順次再生されるので、レイヤジャンプの前後に亘ってデータが途切れることなく連続的に再生されることになる。
【0010】
請求項2の発明は、光ディスクの信号記録面に光を照射してその反射光を検出し、電気信号に変換して出力する光ピックアップと、この光ピックアップから出力された電気信号を一時的に蓄積するバッファ手段とを備えた光ディスク装置において、複数層の記録面を有する光ディスクのいずれかの層から次の層へのレイヤジャンプの準備動作を開始するための目標アドレスを設定する目標アドレス設定手段と、いずれかの層のデータを再生中に目標アドレス設定手段が設定した目標アドレスを検出したとき、その層の終了アドレスまでデータを通常の再生速度より速い速度で先読みし、先読みしたデータをバッファ手段に蓄積するデータ先読み手段と、データ先読み手段が、いずれかの層の終了アドレスまでデータを先読みしたとき、バッファ手段に蓄積されたデータを再生しながら、光ピックアップの対物レンズの焦点を該いずれかの層から次の層に移動させてレイヤジャンプを行うレイヤジャンプ手段と、レイヤジャンプ手段がレイヤジャンプを完了させたとき、次の層のデータを再生する次層再生手段とを備えたものである。
【0011】
この構成においては、複数層の記録面を有する光ディスクが装置に装填されたとき、記録順序取得手段が光ディスクの各層毎の径方向へのデータ記録順序を取得する。その後、いずれかの層に記録されたデータが再生され、その層の終端近傍までデータが再生されると、レイヤジャンプの準備動作を行う。この準備動作とは、光ピックアップの読み取り速度を高めることにより、データを先読みしてバッファに蓄積する動作をいい、データ先読み手段が目標アドレスを検出することにより開始される。目標アドレスは、請求項1と同様に設定される。レイヤジャンプの準備動作が終了すると、光ピックアップの対物レンズを移動させてレイヤジャンプを実行する。このとき、レイヤジャンプ手段によってバッファに蓄積されたデータが順次再生されるので、レイヤジャンプの前後に亘ってデータが途切れることなく連続的に再生されることになる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2に記載の光ディスク装置において、光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序を取得する記録順序取得手段と、記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて、データ先読み手段がデータを先読みする速度を設定する先読み速度設定手段をさらに備えたものである。
【0013】
この構成においては、光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序によって、光ピックアップの該方向への移動量が相違することに着目して、先読み速度設定手段が該記録順序に応じて先読み速度を設定する。例えば、光ピックアップの移動量が大きいためにその移動に要する時間が長くなる場合には、先読み速度を速く設定して大量の先読みデータをバッファに素早く蓄積する。また、光ピックアップの移動量が少ないために、その移動に要する時間が短い場合には、先読み速度を低速に設定して装置の稼動音を抑制する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による光ディスク装置について図面を参照して説明する。図1は光ディスク装置を示している。光ディスク装置1は、装置内に装填された光ディスクDに記録された信号を再生するための装置であり、光ディスクDを支持するターンテーブル2と、ターンテーブル2を回転駆動するスピンドルモータ3と、ターンテーブル2を介してスピンドルモータ3に回転駆動された光ディスクDにレーザ光を照射し、その反射光を受光することによって光ディスクDに記録された信号を読み取って出力する光ピックアップ4と、装置各部の制御を司るCPU(記録順序取得手段、目標アドレス設定手段、データ先読み手段、レイヤジャンプ手段、第2層再生手段、次層再生手段、先読み速度設定手段)5と、光ピックアップ4が出力した信号を記憶するメモリ(バッファ手段)6等によって構成されている。光ピックアップ4は、レーザ光を出射するレーザダイオードと光ディスクDによって反射された反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタを有しており、光ディスクDの径方向にスライド移動しながら、信号を読み取る。レーザダイオードから出射されたレーザ光は、対物レンズ7(図3参照)によって光ディスクDの記録面に集光される。
【0015】
本実施形態における光ディスク装置1は、片面に2層の記録面を有する光ディスク(例えば、DVD)Dに対応する装置であり、第1層から第2層にレイヤジャンプする直前にデータを先読みし、その先読みデータをメモリ6に蓄積することにより、レイヤジャンプ時の再生画像の途切れや乱れ等を防止する機能を有している。レイヤジャンプは、対物レンズ7を駆動するためのフォーカシングコイル(図示せず)に通電することにより行うことができる。
【0016】
図2は、片面に2層の記録面を有する光ディスクDの記録順序を示している。光ディスクDの記録順序は(a)又は(b)に示されるように2通りあり、いずれの順序で記録されているかは、光ディスクDの内周部分にディスク情報として記録されている。従って、光ディスクDが光ディスク装置1に装填されたとき、このディスク情報を読み取れば、その光ディスクDのデータ記録順序を取得することができる。
【0017】
図2(a)において、第1層の記録面は、内周側から外周側に向ってデータが記録されており、第2層の記録面は、外周側から内周側に向ってデータが記録されている。この場合は、まず、光ピックアップ4を内周側から外周側に向って移動させて第1層のデータを再生し、光ピックアップ4が第1層の終了アドレスに到達すると、対物レンズ7の焦点を第1層から第2層に移動させてレイヤジャンプを行い、その後、光ピックアップ4を外周側から内周側に向って移動させて第2層のデータを再生すればよい。
【0018】
また、図2(b)において、第1層の記録面は、内周側から外周側に向ってデータが記録されており、第2層の記録面も、内周側から外周側に向ってデータが記録されている。この場合は、まず、光ピックアップ4を内周側から外周側に向って移動させて第1層のデータを再生し、光ピックアップ4が第1層の終了アドレスに到達すると、対物レンズ7の焦点を第1層から第2層に移動させてレイヤジャンプを行うと共に、光ピックアップ4を内周位置に移動させた後、光ピックアップ4を内周側から外周側に向って移動させて第2層のデータを再生すればよい。
【0019】
図3は、図2(a)に示される記録順序の光ディスクDを再生する場合において、第1層から第2層にレイヤジャンプしながらデータが再生される様子を示している。図中光ピックアップ4によって検出される目標アドレスは、レイヤジャンプのための準備動作を開始するための指標となるアドレスであり、光ディスクDの各層の径方向への記録順序に応じてCPU5によって設定され、データ再生中に割り込み処理によって検出することができる。ここでは、第1層の終了アドレスの真上に第2層の開始アドレスが位置することから、対物レンズ7の移動のみでレイヤジャンプが完了し、レイヤジャンプに要する時間は短くできるので、目標アドレスは、第1層の終了アドレスに近いアドレスに設定される。
【0020】
光ピックアップ4は、まず、内周側の第1層の開始アドレスから外周側に向って、第1層に記録されたデータの再生を開始する。このとき、対物レンズ7は、第1層の記録面に合焦されている。光ピックアップ4によるデータの再生は通常速度でなされる。光ピックアップ4が目標アドレスを検出した後は、倍速再生し、読み取ったデータをメモリ6に蓄積する。ここで倍速再生とは、通常再生より速い速度で再生することをいい、本実施形態では、光ピックアップによって読み取り可能な最大速度で再生するようにしている。この倍速再生は、CPU5によってスピンドルモータ3の回転数を高める制御を行うことによりなされる。そして、第1層終了アドレスまでデータが再生されると、対物レンズ7を移動させて第2層の記録面に合焦させて、レイヤジャンプを行う。この間、メモリ6に蓄積された先読みデータが順次再生されている。レイヤジャンプが完了すると、外周側から内周側に向って第2層の再生を開始する。
【0021】
図4は、図2(b)に示される記録順序の光ディスクDを再生する場合において、第1層から第2層にレイヤジャンプしながらデータが再生される様子を示している。ここでは、第1層の終了アドレスから離れた位置に第2層の開始アドレスがあることから、レイヤジャンプの際、対物レンズ7の移動に加えて光ピックアップ4の外周側から内周側への移動が必要となり、レイヤジャンプに要する時間が長くなるので、目標アドレスは、第1層の終了アドレスから比較的離れたアドレスに設定される。
【0022】
光ピックアップ4は、図3に示した場合と同様に、内周側の第1層の開始アドレスから外周側に向って、第1層に記録されたデータの再生を通常速度で開始し、光ピックアップ4が目標アドレスを検出した後は、倍速で再生し、読み取ったデータをメモリ6に蓄積する。そして、第1層終了アドレスまでデータが再生されると、対物レンズ7を移動させて第2層の記録面に合焦させると共に、光ピックアップ4を内周側に移動させて、レイヤジャンプを行う。この間、メモリ6に蓄積された先読みデータが順次再生されている。レイヤジャンプが完了すると、内周側から外周側に向って第2層の再生を開始する。
【0023】
次に、CPU5の再生時の動作について、図5を参照して説明する。光ピックアップ装置1に光ディスクDが挿入されると(#1)、光ディスクDの内周部分に記録されているディスク情報を読み取り、そのディスク情報から各層の記録順序を取得し(#2)、取得した記録順序に応じてレイヤジャンプのための目標アドレスを設定する(#3)。その後、第1層を通常速度で再生し(#4)、目標アドレスを検出すると(#5においてYES)、第1層の残りのデータを最大速度で先読みし、その先読みデータをメモリ(バッファ)6に蓄積する(#6)。第1層の読み取りが終了すると(#7においてYES)、メモリ6に蓄積されたデータを再生しながら、レイヤジャンプを実行する(#8)。このレイヤジャンプは、#2において取得した各層の記録順序によって、光ピックアップ4の移動を伴う場合と伴わない場合とに分けられる。そして、レイヤジャンプが完了すると(#9においてYES)、第2層を通常速度で再生し(#10)、処理を終了する。
【0024】
このように、光ディスク装置1によれば、CPU5が目標アドレスから第1層の終了アドレスまでデータを最大速度で先読みして、その先読みデータをメモリ6に蓄積するように、スピンドルモータ3及び光ピックアップ4等を制御するので、レイヤジャンプ前のメモリ6にはレイヤジャンプに要する時間分のデータが蓄積されることになり、メモリ6の記憶容量を増やすことなく、レイヤジャンプ時における再生画像の乱れ等を防止することができる。また、目標アドレスは、#2(図5参照)おいて取得した記録順序に応じて設定されるので、レイヤジャンプ時における光ピックアップ4の径方向への移動が必要でない(又は移動量が少ない)と判断される場合には、目標アドレスを第1層の終端近傍に設定してデータの先読みを行う時間を短くすることができ、装置の稼動音が必要以上に大きくなることもない。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、目標アドレスを検出した後の先読み速度は、記録順序に応じてCPU5によって任意に設定されるように構成してもよい。一般に光ディスクの回転数を上げるとそれに伴って装置の稼動音が大きくなるが、この構成によれば、限られた記憶容量のメモリ6を用いながらも、必要以上に先読み速度(光ディスクの回転数)を上げることなく、レイヤジャンプに要する時間分のデータを先読みすることができ、装置の稼動音を抑制することができる。また、光ディスク装置1によって再生する光ディスクDは2層の記録面を有するDVDに限られることなく、複数層の記録面を有する他の光ディスクに広く適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、データ先読み手段が目標アドレスから第1層の終了アドレスまでデータを最大速度で先読みして、その先読みデータをバッファ手段に蓄積する。これにより、レイヤジャンプ前のバッファ手段にはレイヤジャンプに要する時間分のデータが蓄積されることになるので、バッファ手段の記憶容量を増やすことなくレイヤジャンプ時における再生画像の乱れ等を防止することができる。また、目標アドレスは、記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて設定されるので、レイヤジャンプ時における光ピックアップの径方向への移動量が少ないと判断される場合には、目標アドレスを第1層の終端近傍に設定してデータの先読みを行う時間を短くすることができ、装置の稼動音が必要以上に大きくなることもない。
【0027】
請求項2の発明によれば、データ先読み手段が目標アドレスから第1層の終了アドレスまでデータを先読みして、その先読みデータをバッファ手段に蓄積する。これにより、レイヤジャンプ前のバッファ手段には先読みデータが蓄積されることになるので、レイヤジャンプ時における再生画像の乱れ等を防止することができる。また、目標アドレスは、記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて設定されるので、請求項1と同様に、装置の稼動音が必要以上に大きくなることもない。
【0028】
請求項3の発明によれば、先読み速度設定手段が該記録順序に応じて先読み速度を設定するので、限られた記憶容量のバッファ手段を用いながらも、必要以上に先読み速度を上げることなくレイヤジャンプに要する時間分のデータを先読みすることができ、装置の稼動音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】同装置によって再生される2層の記録面を有する光ディスクの各層の記録順序を示した図。
【図3】同装置によって、第1層から第2層にレイヤジャンプしながらデータが再生される様子を示した図。
【図4】同装置によって、第1層から第2層にレイヤジャンプしながらデータが再生される様子を示した別の図。
【図5】同装置に備えられているCPUの再生時の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 光ディスク装置
4 光ピックアップ
5 CPU(記録順序取得手段、目標アドレス設定手段、データ先読み手段、レイヤジャンプ手段、第2層再生手段、次層再生手段、先読み速度設定手段)
6 メモリ(バッファ手段)
D 光ディスク

Claims (3)

  1. 光ディスクの信号記録面に光を照射してその反射光を検出し、電気信号に変換して出力する光ピックアップと、この光ピックアップから出力された電気信号を一時的に蓄積するバッファ手段とを備えた光ディスク装置において、
    片面に2層の記録面を有する光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序を取得する記録順序取得手段と、
    前記記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて、第1層から第2層へのレイヤジャンプの準備動作を開始するための目標アドレスを設定する目標アドレス設定手段と、
    第1層のデータを再生中に前記目標アドレス設定手段が設定した目標アドレスを検出したとき、該第1層の終了アドレスまでデータを最大速度で先読みし、先読みしたデータを前記バッファ手段に蓄積するデータ先読み手段と、
    前記データ先読み手段が、第1層の終了アドレスまでデータを先読みしたとき、前記バッファ手段に蓄積されたデータを再生しながら、前記光ピックアップの対物レンズを駆動することにより該レンズの焦点を第1層から第2層に移動させてレイヤジャンプを行うレイヤジャンプ手段と、
    前記レイヤジャンプ手段がレイヤジャンプを完了させたとき、第2層のデータを通常の再生速度で再生する第2層再生手段とを備え、
    レイヤジャンプの際、前記バッファ手段に、レイヤジャンプに要する時間分以上のデータを蓄積させるようにしたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクの信号記録面に光を照射してその反射光を検出し、電気信号に変換して出力する光ピックアップと、この光ピックアップから出力された電気信号を一時的に蓄積するバッファ手段とを備えた光ディスク装置において、
    複数層の記録面を有する光ディスクのいずれかの層から次の層へのレイヤジャンプの準備動作を開始するための目標アドレスを設定する目標アドレス設定手段と、
    いずれかの層のデータを再生中に前記目標アドレス設定手段が設定した目標アドレスを検出したとき、その層の終了アドレスまでデータを通常の再生速度より速い速度で先読みし、先読みしたデータを前記バッファ手段に蓄積するデータ先読み手段と、
    前記データ先読み手段が、前記いずれかの層の終了アドレスまでデータを先読みしたとき、前記バッファ手段に蓄積されたデータを再生しながら、前記光ピックアップの対物レンズの焦点を該いずれかの層から次の層に移動させてレイヤジャンプを行うレイヤジャンプ手段と、
    前記レイヤジャンプ手段がレイヤジャンプを完了させたとき、前記次の層のデータを通常の再生速度で再生する次層再生手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスクの各層の径方向へのデータの記録順序を取得する記録順序取得手段と、
    前記記録順序取得手段が取得した記録順序に応じて、前記データ先読み手段がデータを先読みする速度を設定する先読み速度設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
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