JP2004334361A - マルチポートメモリ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調停回路2が、ウエイト信号から所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出するとタイマ信号を出力するウエイトタイマ7a,7bと、複数のマイクロプロセッサ1a,1bからのアクセス信号が競合した場合には、タイマ信号に基づき一方のマイクロプロセッサ1aがマルチポートメモリ4にアクセスできるように切替信号を出力すると共に他のマイクロプロセッサ1bに対してはアクセス待ち示すウエイト信号を出力するアクセス権判定手段5と、切替信号に基いて該当するマイクロプロセッサ1bからの信号を切替えてシングルポートメモリ3に出力してアクセス可能にする切替手段とを設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のマイクロプロセッサによるアクセスを可能とするマルチポートメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、複数のマイクロプロセッサでメモリが共有される場合があり、この場合にはマルチポートメモリが用いられることがある。このマルチポートメモリには調停回路が設けられて、各マイクロプロセッサからのアクセスを調停回路が先着優先で調停してシングルポートメモリにアクセスできるようにしている(特許文献1参照)。
【0003】
このようなマルチポートメモリの従来構成を図11を参照して説明する。
【0004】
当該マルチポートメモリ4は、複数のマイクロプロセッサ1a,1b間のデータ受渡しを行う際の調停を行う調停回路2、データが格納されるシングルポートメモリ3を主要構成としている。
【0005】
調停回路2は、アクセス権判定手段5と切替手段6とからなり、複数のマイクロプロセッサ1a,1bから同時にアクセスが発生しても先着優先でアクセスの競合を調停するようになっている。
【0006】
アクセス権判定手段5は、マイクロプロセッサ1a,1bからのアクセス信号CS−A,CS−Bに基づきアクセス権を判定して、アクセスを許可する一方のマイクロプロセッサ1a(1b)を示す切替信号SELを切替手段6に出力すると共に、アクセス待ちとなるマイクロプロセッサ1b(1a)に対してはウエイト信号WAIT−B(WAIT−A)を出力する。
【0007】
切替手段6は、切替信号SELに基いてマイクロプロセッサ1aからの信号とマイクロプロセッサ1bからの信号とを切替えて、シングルポートメモリ3にアドレス信号ADRS、データ信号DATA、書込信号WR、読出信号RDとして出力する。
【0008】
なお、マイクロプロセッサ1aからの信号は、アドレス信号ADRS−A、データ信号DATA−A、書込信号WR−A、読出信号RD−Aである。また、マイクロプロセッサ1bからの信号は、アドレス信号ADRS−B、データ信号DATA−B、書込信号WR−B、読出信号RD−Bである。
【0009】
図12はこのようなマルチポートメモリ4のタイミングチャートを示す図で、マイクロプロセッサ1aが先着でアクセスすると、アクセス権判定手段5は切替信号SELをA側選択とし、マイクロプロセッサ1bにハイレベルのウエイト信号WAIT−Bを出力する。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−57775号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記マルチポートメモリ4では、例えばマイクロプロセッサ1aが連続してアクセスすると切替信号SELがA側選択の状態を継続するので、マイクロプロセッサ1bにはウエイト信号WAIT−Bが出力されつづけてアクセス待ち状態を継続するようになるため以下のような問題が発生する。
【0012】
即ち、例えばマイクロプロセッサ1aがアクセスしている間は、マイクロプロセッサ1bがウエイト信号WAIT−Bにより演算を停止するので、当該マイクロプロセッサ1bの演算性能が低下してしまう問題がある。
【0013】
また、マイクロプロセッサ1aがアクセスを継続しマイクロプロセッサ1bがアクセス待ちを続けると、マイクロプロセッサ1bは割込処理などの緊急処理を実行することができないため、結果的に緊急処理に対する応答性能が低下してしまう問題がある。
【0014】
さらに、マイクロプロセッサ1aが負荷の低い処理を実施し、マイクロプロセッサ1bが負荷の高い処理を実施している場合でも、マイクロプロセッサ1aがアクセスを継続すると、この間マイクロプロセッサ1bはアクセス待ち状態を継続するため、よりマイクロプロセッサ1bの負荷が大きくなり結果として性能が低下してしまう問題がある。
【0015】
そこで、本発明は、マイクロプロセッサの演算性能低下を抑制すると共に、緊急時に対する応答時間を短くして効率的なメモリアクセスを可能にしたマルチポートメモリを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、シングルポートメモリと、該シングルポートメモリに複数のマイクロプロセッサによるアクセスの競合が発生した際に、一方のマイクロプロセッサに対してはアクセスを許可し、他方のマイクロプロセッサに対してはウエイト信号を出力してアクセス待ちにすることでアクセスの調停を行う調停回路とを有するマルチポートメモリにおいて、調停回路が、他方のマイクロプロセッサに対するウエイト信号の出力継続時間を計時して、当該計時した時間が所定時間に達するとタイマ信号を出力するウエイトタイマと、タイマ信号を受信すると、一方のマイクロプロセッサのアクセスが一段落した後に、他方のマイクロプロセッサによるマルチポートメモリへのアクセスができるように切替信号を出力するアクセス権判定手段と、切替信号に基づいて、該当するマイクロプロセッサがシングルポートメモリにアクセスできるように切替える切替手段とを有することを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、1つのマイクロプロセッサのアクセスが連続した場合においては、ウエイトタイマが所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出し、タイマ信号をアクセス権判定手段に出力し、アクセス権判定手段においてアクセス権をウエイト信号の出ていた側に切替るため、他方のマイクロプロセッサのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようにすることができる。
【0018】
これにより、マイクロプロセッサの演算性能が低下することを抑制し、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することができる。
【0019】
また、別の発明は、シングルポートメモリと、該シングルポートメモリに複数のマイクロプロセッサによるアクセスの競合が発生した際に、一方のマイクロプロセッサに対してはアクセスを許可し、他方のマイクロプロセッサに対してはウエイト信号を出力してアクセス待ちにすることでアクセスの調停を行う調停回路とを有するマルチポートメモリにおいて、調停回路が、他方のマイクロプロセッサに対するウエイト信号とマイクロプロセッサからの読出し信号又は書込み信号を検出して、当該検出回数が所定回数に達するとカウント信号を出力するウエイトカウンタと、カウント信号を受信すると、一方のマイクロプロセッサのアクセスが一段落した後に、他方のマイクロプロセッサによるマルチポートメモリへのアクセスができるように切替信号を出力するアクセス権判定手段と、切替信号に基づいて、該当するマイクロプロセッサがシングルポートメモリにアクセスできるように切替える切替手段とを有することを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、1つのマイクロプロセッサのアクセスが連続した場合においては、ウエイトカウンタが所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出し、カウント信号をアクセス権判定手段に出力し、アクセス権判定手段においてアクセス権をウエイト信号の出ていた側に切替るため、他方のプロセッサのアクセス待ち状態が一定アクセス回数以上にならないようにすることができる。また、ウエイトカウンタの設定をプロセッサ個別に設定することができる。
【0021】
これにより、マイクロプロセッサの演算性能が低下することを抑制し、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することができる。また、ウエイトカウンタにおけるアクセス回数を可変に設定できるようにしたので、マイクロプロセッサの優先度に応じて設定することにより演算性能を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。なお、従来と同一構成に関して、同一符号を付して説明を適宜省略する。
【0023】
図1は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリ4の概略構成を示すブロック図で、複数のマイクロプロセッサ1a,1bとの間のアクセスの競合を調停するために設けられた調停回路2、データが格納されるシングルポートメモリ3を主要構成として、調停回路2はマイクロプロセッサ1a,1b及びシングルポートメモリ3と接続されている。
【0024】
この調停回路2は、アクセス権判定手段5、切替手段6、ウエイトタイマ7a,7bを有して、複数のマイクロプロセッサ1a,1bから同時にアクセスが発生しても所定時間毎にアクセス権を切替るように構成されている。
【0025】
アクセス権判定手段5は、マイクロプロセッサ1a,1bからのアクセス信号CS−A,CS−Bに基づきアクセス権を判定し切替信号SEL及びウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bを出力する。
【0026】
切替手段6は、切替信号SELに基いてマイクロプロセッサ1a,1bからのアドレス信号ADRS−A,ADRS−B、データ信号DATA−A,DATA−B、書込信号WR−A,WR−B、読出信号RD−A,RD−Bを切替えてシングルポートメモリ3にアドレス信号ADRS、データ信号DATA、書込信号WR、読出信号RDとして出力する。
【0027】
ウエイトタイマ7a,7bは、ウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bから所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出(計時)するとタイマ信号TIME−A、TIME−Bを出力する。
【0028】
図2は、このような構成のタイミングチャートである。マイクロプロセッサ1aが、アクセス中にマイクロプロセッサ1bのアクセス信号CS−Bが入るとアクセス権判定手段5は、マイクロプロセッサ1bにB側のウエイト信号WAIT−Bを返し、このウエイト信号WAIT−Bにより、マイクロプロセッサ1bは、アクセス待ち状態となる。
【0029】
そして、マイクロプロセッサ1aのアクセスが連続し、ウエイトタイマ7bがタイマ設定時間tbを超えるとタイマ信号TIME−Bがアクセス権判定手段5に出力される。
【0030】
アクセス権判定手段5は、タイマ信号TIME−Bを検出すると、マイクロプロセッサ1aからの読出信号RD−A又は書込信号WR−Aが一旦終了した時点で、切替信号SELをA側からB側に切替える。
【0031】
切替手段6は、切替信号SELがA側からB側に切替えられたことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、読出信号RD−Aから読出信号RD−Bに、書込信号WR−Aから書込信号WR−Bに、アドレス信号ADRS−Aからアドレス信号ADRS−Bに、データ信号DATA−Aからデータ信号DATA−Bにそれぞれ切替る。
【0032】
同様にマイクロプロセッサ1bがアクセス中に、マイクロプロセッサ1aのアクセス信号CS−Aが入るとアクセス権判定手段5は、マイクロプロセッサ1aにウエイト信号WAIT−Aを返し、当該ウエイト信号WAIT−Aにより、マイクロプロセッサ1aは、アクセス待ち状態となる。
【0033】
そして、マイクロプロセッサ1bのアクセスが連続し、ウエイトタイマ7aのタイマ設定時間taを超えるとタイマ信号TIME−Aがアクセス権判定手段5に出力される。
【0034】
アクセス権判定手段5では、タイマ信号TIME−Aを検出すると、マイクロプロセッサ1bからの読出信号RD−B又は書込信号WR−Bが一旦終了した時点で、切替信号SELをB側からA側に切替える。
【0035】
切替手段6は、切替信号SELがB側からA側に変化したことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、各々読出信号RD−Bから読出信号RD−Aに、書込信号WR−Bから書込信号WR−Aに、アドレス信号ADRS−Bからアドレス信号ADRS−Aに、データ信号DATA−Bからデータ信号DATA−Aにそれぞれ切替る。
【0036】
以上説明したような構成により、マイクロプロセッサ1a,1bのアクセス待ち状態が所定時間以上にならず、これらマイクロプロセッサ1a,1bの演算性能低下が抑制でき、また割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することができるようになる。
【0037】
なお、ウエイトタイマのタイマ設定時間ta、tbをマイクロプロセッサ個別に設定することも可能であり、この場合にはウエイトタイマのタイマ設定時間ta、tbを予め優先度に応じて設定することができるため演算性能を向上させることが可能になる。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0039】
図3は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリの概略構成を示すブロック図で、基本的には図1に示す構成と略同じであるが、図1におけるウエイトタイマ7bを省略した点が大きく相違している。
【0040】
即ち、調停回路2においてウエイト信号WAIT−Aから所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出しタイマ信号TIME−Aを出力するウエイトタイマ7aを有し、複数のマイクロプロセッサ1a,1bから同時にアクセスが発生してもマイクロプロセッサ1aのアクセス待ち状態が所定時間以内となるようにしている。
【0041】
図4は、このような構成のタイミングチャートで、マイクロプロセッサ1bのアクセスが連続した場合に、ウエイトタイマ7aがタイマ設定時間taを計時するとタイマ信号WAIT−Aがアクセス権判定手段5に出力される。
【0042】
アクセス権判定手段5では、タイマ信号WAIT−Aを検出すると、マイクロプロセッサ1bからの読出信号RD−B又は書込信号WR−Bが一旦終了した時点で、切替信号SELをB側からA側に切替える。
【0043】
切替手段6は、切替信号SELがB側からA側に変化したことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、B側読出信号RD−BからA側読出信号RD−Aに、B側書込信号WR−BからA側書込信号WR−Aに、B側アドレス信号ADRS−BからA側アドレス信号ADRS−Aに、B側データ信号DATA−BからA側データ信号DATA−Aにそれぞれ切替る。
【0044】
同様に、マイクロプロセッサ1bがアクセスを行うと、アクセス信号CS−Bがアクセス権判定手段5に出力される。
【0045】
アクセス権判定手段5では、マイクロプロセッサ1aからの読出信号RD−A又は書込信号WR−Aが一旦終了した時点で、切替信号SELをA側からB側に切替える。
【0046】
このように、マイクロプロセッサ1bのアクセスが連続した場合に、ウエイトタイマ7aがタイマ設定時間ta以上アクセスが継続したことを検出するとタイマ信号TIME−Aがアクセス権判定手段5に出力され、当該アクセス権判定手段5はアクセス権をA側に切替るため、マイクロプロセッサ1aのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようにすることができる。
【0047】
従って、マイクロプロセッサ1aの演算性能が低下するのを抑制できると共に、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することが可能になって演算性能の向上が図れる。
【0048】
次に、本発明の第3の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0049】
図5は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリの概略構成を示すブロック図で、基本的には図1に示す構成と略同じであるが、図1におけるウエイトタイマ7a,7bのタイマ設定時間ta,tbをマイクロプロセッサ1a,1bから設定できるようにしたものである。
【0050】
即ち、調停回路2において、ウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bから所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出すると、タイマ信号TIME−A、TIME−Bを出力するウエイトタイマ7a,7bにおけるタイマ設定時間ta,tbを個別に設定できるようにしている。
【0051】
これにより、マイクロプロセッサ1a,1bの優先度に応じてタイマ設定時間ta,tbが当該マイクロプロセッサ1a,1bから設定でき、マイクロプロセッサ1a,1bの演算性能低下が抑制されると共に、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することができるようになる。
【0052】
次に、本発明の第4の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0053】
図6は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリの概略構成を示すブロック図で、図1に示す調停回路2におけるウエイトタイマ7a,7bの代わりにウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bから一定回数以上の読出信号RD又は書込信号WR、即ちアクセス待ち状態での一定回数以上のアクセス回数があったことを検出しカウント信号CNT−A,CNT−Bを出力する複数のウエイトカウンタ8a、8bを設けた点が異なっている。
【0054】
これにより、複数のマイクロプロセッサ1a,1bから同時にアクセスが発生しても一定アクセス回数でアクセス権を切替ることが可能になる。
【0055】
図7は、このような構成のタイミングチャートで、マイクロプロセッサ1aがアクセス中にマイクロプロセッサ1bのアクセス信号CS−Bが入ると、アクセス権判定手段5はマイクロプロセッサ1bにB側のウエイト信号WAIT−Bを出力し、このウエイト信号WAIT−Bにより、マイクロプロセッサ1bはアクセス待ち状態となる。
【0056】
そして、マイクロプロセッサ1aのアクセスが連続し、B側ウエイトカウンタ8bのカウンタ設定回数nbを超えるとB側のカウント信号CNT−Bがアクセス権判定手段5に出力される。
【0057】
アクセス権判定手段5は、B側のカウント信号CNT−Bを検出すると、マイクロプロセッサ1aからの読出信号RD−A又は書込信号WR−Aが一旦終了した時点で、切替信号SELをA側からB側に変化させる。
【0058】
切替手段6は、切替信号SELがA側からB側に変化したことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、読出信号RD−Aから読出信号RD−Bに、書込信号WR−Bから書込信号WR−Bに、アドレス信号ADRS−Aからアドレス信号ADRS−Bに、データ信号DATA−Aからデータ信号DATA−Bにそれぞれ切替る。
【0059】
同様にマイクロプロセッサ1bがアクセス中にマイクロプロセッサ1aのアクセス信号CS−Aが入るとアクセス権判定手段5は、マイクロプロセッサ1aにウエイト信号WAIT−Aを返す。
【0060】
ウエイト信号WAIT−Aが有効となると、マイクロプロセッサ1aは、アクセス待ち状態となる。
【0061】
そして、マイクロプロセッサ1bのアクセスが連続し、ウエイトカウンタ8aのカウンタ設定回数naを超えるとカウント信号CNT−Aがアクセス権判定手段5に出力される。
【0062】
アクセス権判定手段5では、カウント信号CNT−Aを検出すると、マイクロプロセッサ1bからの読出信号RD−B又は書込信号WR−Bが一旦終了した時点で、切替信号SELをB側からA側に変化させる。
【0063】
切替手段6は、切替信号SELがB側からA側に変化したことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、読出信号RD−Bから読出信号RD−Aに、書込信号WR−Bから書込信号WR−Aに、アドレス信号ADRS−Bからアドレス信号ADRS−Aに、データ信号DATA−Bからデータ信号DATA−Aにそれぞれ切替る。
【0064】
このように、マイクロプロセッサ1a又はマイクロプロセッサ1bのアクセスが連続した場合において、ウエイトカウンタ8a、8bが一定アクセス回数継続したことを検出し、カウント信号CNT−A、CNT−Bをアクセス権判定手段5に出力し、アクセス権判定手段5において切替信号SELをウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bの出ていた側に切替るため、マイクロプロセッサ1a,1bのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようになり、マイクロプロセッサ1a,1bの演算性能が低下することを抑制すること、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することができるようになる。
【0065】
また、ウエイトカウンタのカウント設定値na、nbを予め優先度に応じて設定することができることにより演算性能を向上させることができるようになる。
【0066】
なお、ウエイトカウンタのカウント設定na、nbをマイクロプロセッサ1a,1b毎に個別に設定することも可能である。
【0067】
次に、本発明の第5の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0068】
図8は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリの概略構成を示すブロック図で、図6に示す構成に対し、ウエイトカウンタ8bを省略した構成となっている。
【0069】
これにより、ウエイト信号WAIT−Aから所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出しカウント信号CNT−Aを出力するウエイトカウンタ8aにより、複数のマイクロプロセッサ1a,1bから同時にアクセスが発生してもマイクロプロセッサ1aのアクセス権が所定時間以内で取得可能な構成となっている。
【0070】
図9は、このような構成のタイミングチャートで、マイクロプロセッサ1bのアクセスが連続した場合に、ウエイトカウンタ8aのカウント設定値naを超えるとカウント信号CNT−Aがアクセス権判定手段5に出力される。
【0071】
アクセス権判定手段5は、カウント信号CNT−Aを検出すると、マイクロプロセッサ1bからの読出信号RD−B又は書込信号WR−Bが一旦終了した時点で、切替信号SELをB側からA側に変化させる。
【0072】
切替手段6は、切替信号SELがB側からA側に変化したことにより、読出信号RD、書込信号WR、アドレス信号ADRS、データ信号DATAを、読出信号RD−Bから読出信号RD−Aに、書込信号WR−Bから書込信号WR−Aに、アドレス信号ADRS−BからA側のアドレス信号ADRS−A、データ信号DATA−Bからデータ信号DATA−Aにそれぞれ切替る。
【0073】
同様に、マイクロプロセッサ1bがアクセスを行うと、アクセス信号CS−Bがアクセス権判定手段5に出力される。
【0074】
アクセス権判定手段5では、マイクロプロセッサ1aからの読出信号RD−A又は書込信号WR−Aが一旦終了した時点で、切替信号SELをA側からB側に切替える。
【0075】
このようにマイクロプロセッサ1bのアクセスが連続した場合に、ウエイトカウンタ8aがカウント設定値na以上アクセスが継続したことを検出し、カウント信号CNT−Aをアクセス権判定手段5に出力し、アクセス権判定手段5がアクセス権をA側に切替るため、マイクロプロセッサ1aのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようにすることが可能になる。
【0076】
従って、マイクロプロセッサ1aの演算性能が低下することを抑制すること、割込処理などの緊急処理についても所定時間以内に応答することにより演算性能を向上させることができる。
【0077】
次に、本発明の第6の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0078】
図10は、本実施の形態の説明に適用されるマルチポートメモリの概略構成を示すブロック図で、図6に示す調停回路2において、ウエイトカウンタ8a,8bのカウント設定値na,nbを設定できるようにしたものである。
【0079】
即ち、ウエイト信号WAIT−A,WAIT−Bから一定回数以上継続してアクセスがあったことを検出しカウント信号CNT−A、CNT−Bを出力するウエイトカウンタ8a,8bにおいて、カウント設定値na,nbを可変できるようにし、マイクロプロセッサ1a,1bの優先度に応じて動的にカウント設定値na,nbをマイクロプロセッサ1a,1bから設定することができるようになっている。
【0080】
これにより、第4実施の形態と同様に、マイクロプロセッサ1a,1bのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようにすることが可能となり、ウエイトカウンタ8a、8bのカウント設定値na、nbを個別に設定することも可能となって、演算性能を向上させることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調停回路が、ウエイト信号から所定時間以上アクセス待ち状態が継続したことを検出するとタイマ信号又はカウント信号を出力するウエイトタイマ又はウエイトカウンタと、複数のマイクロプロセッサからのアクセス信号が競合した場合には、タイマ信号又はカウント信号に基づき一方のマイクロプロセッサがマルチポートメモリにアクセスできるように切替信号を出力すると共に他のマイクロプロセッサに対してはアクセス待ち示すウエイト信号を出力するアクセス権判定手段と、切替信号に基いて該当するマイクロプロセッサからの信号を切替えてシングルポートメモリに出力してアクセス可能にする切替手段とを設けたので、一方のマイクロプロセッサのアクセス待ち状態が所定時間以上にならないようにすることができ、当該マイクロプロセッサの演算性能が低下することが抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態を示すマルチポートメモリの構成図である。
【図2】本発明の第1の形態にかかるマルチポートメモリのタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の形態にかかるマルチポートメモリの構成図である。
【図4】本発明の第2の形態にかかるマルチポートメモリのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第3の形態にかかるマルチポートメモリの構成図である。
【図6】本発明の第4の形態にかかるマルチポートメモリの構成図である。
【図7】本発明の第4の形態にかかるマルチポートメモリのタイミングチャートである。
【図8】本発明の第5の形態にかかるマルチポートメモリの構成図である。
【図9】本発明の第5の形態にかかるマルチポートメモリのタイミングチャートである。
【図10】本発明の第6の形態にかかるマルチポートメモリの構成図である。
【図11】従来のマルチポートメモリの構成図である。
【図12】従来のマルチポートメモリのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a,1b マイクロプロセッサ
2 調停回路
3 シングルポートメモリ
4 マルチポートメモリ
5 アクセス権判定手段
6 切替手段
7a,7b ウエイトタイマ
8a、8b ウエイトカウンタ
Claims (6)
- シングルポートメモリと、該シングルポートメモリに複数のマイクロプロセッサによるアクセスの競合が発生した際に、アクセスの調停を行う調停回路とを有するマルチポートメモリにおいて、
前記調停回路が、他方の前記マイクロプロセッサに対する前記ウエイト信号の出力継続時間を計時して、当該計時した時間が所定時間に達するとタイマ信号を出力するウエイトタイマと、
前記タイマ信号を受信すると、一方の前記マイクロプロセッサのアクセスが一段落した後に、他方の前記マイクロプロセッサによる前記マルチポートメモリへのアクセスができるように切替信号を出力するアクセス権判定手段と、
前記切替信号に基づいて、該当する前記マイクロプロセッサが前記シングルポートメモリにアクセスできるように切替える切替手段とを有することを特徴とするマルチポートメモリ。 - 前記ウエイトタイマを、1のみ設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチポートメモリ。
- 前記ウエイトタイマにおけるウエイト時間を可変に設定できるようしたことを特徴とする請求項1又は2記載のマルチポートメモリ。
- シングルポートメモリと、該シングルポートメモリに複数のマイクロプロセッサによるアクセスの競合が発生した際に、一方の前記マイクロプロセッサに対してはアクセスを許可し、他方の前記マイクロプロセッサに対してはウエイト信号を出力してアクセス待ちにすることでアクセスの調停を行う調停回路とを有するマルチポートメモリにおいて、
前記調停回路が、他方の前記マイクロプロセッサに対する前記ウエイト信号と前記マイクロプロセッサからの読出し信号又は書込み信号を検出して、当該検出回数が所定回数に達するとカウント信号を出力するウエイトカウンタと、
前記カウント信号を受信すると、一方の前記マイクロプロセッサのアクセスが一段落した後に、他方の前記マイクロプロセッサによる前記マルチポートメモリへのアクセスができるように切替信号を出力するアクセス権判定手段と、
前記切替信号に基づいて、該当する前記マイクロプロセッサが前記シングルポートメモリにアクセスできるように切替える切替手段とを有することを特徴とするマルチポートメモリ。 - 前記ウエイトカウンタを、1のみ設けたことを特徴とする請求項4記載のマルチポートメモリ。
- 前記ウエイトカウンタにおける所定値を可変に設定できるようにしたことを特徴とする請求項4又は5記載のマルチポートメモリ。
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2003
- 2003-05-01 JP JP2003126229A patent/JP4413524B2/ja not_active Expired - Lifetime
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