JP2004334102A - 定着装置,及びこれを具備する画像形成装置 - Google Patents

定着装置,及びこれを具備する画像形成装置 Download PDF

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昌太郎 岡本
Minoru Tomii
稔 冨依
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英樹 後藤
Motoaki Okitsu
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Tatsuya Shinkawa
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Abstract

【課題】カール状に変形した用紙が定着装置に搬送された場合であっても,容易且つ簡便に,上記用紙の先端部を定着装置のニップ領域へ案内すること。
【解決手段】定着装置Xに所定の転写装置と上記定着ローラ対50との間であって上記記録材の未定着像担持側に,上記記録材を上記定着ローラ対50のニップ領域52へ導く像担持側搬送ガイド60を設ける。これにより未定着像担持面側にカールした用紙が定着装置に搬送されてきた場合であっても,用紙の先端部分が加熱ローラに当接する前に,上記像担持側搬送ガイドが用紙の先端部分を上記ニップ領域52へ適切に案内することができる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,未定着像を担持する記録材に上記未定着像を定着させる画像形成装置の定着装置に関し,特に上記記録材を定着装置のニップ領域へ案内する搬送ガイドを備えた画像形成装置の定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,装置の占有面積を少なくするフロントアクセスタイプの複写機等の画像形成装置においては,装置の下部に配置された用紙給紙部と,装置の上部に配置された原稿の読取部との間に配置された用紙受け部(排紙部)に印字後の用紙を排出するタイプのものが開発されている。
上記タイプの画像形成装置では,用紙は,給紙部から送り出されたところで略水平状態から略垂直上方へ向かった後にレジストローラ対により挟持搬送され,感光体に引き付けられる等,様々な方向から外力が加えられた後に定着装置に搬送される。この外力は用紙に影響し,例えば用紙を湾曲状(カール状)に変形させる。特に,用紙の端部がカール状に変形されやすい。また,用紙が定着装置に近づくにつれて周囲温度が上昇するため,用紙の含有水分が多い場合には,定着装置直前の搬送路において上記カール状の変形が発生する頻度が高い。通常,用紙は搬送路に設けられたガイド板に沿って搬送されるが,このようにカールした用紙はそのカール部分がガイド板から離隔した状態で搬送される。
【0003】
ここで,図4を用いて,上記のようにカール状に変形した用紙が従来の定着装置に搬送されたときの用紙の搬送状態について説明する。尚,図4は,従来の定着装置Aに先端部がカール状に変形した用紙Sが搬送される状態を示しており,(a)〜(d)は,上記用紙Sが定着装置Aを通過する際の状態をそれぞれ示している。
上記従来の定着装置Aは,少なくとも,加熱ローラ50aと加圧ローラ50bとが互いに圧接してニップ領域52を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対50と,加圧ローラ50bを覆って保護すると共に,前工程の転写装置により転写された未定着像を担持する用紙をニップ領域52へ案内する裏面側搬送ガイド51aを備えた加圧ローラーカバー51とを具備して構成されている。尚,上記従来の定着装置Aは,未定着像を担持していない用紙裏面側(加圧ローラ50b側)に上記裏面側搬送ガイド51aを備え,未定着象を担持する用紙表面側(加熱ローラ50a側)には用紙をガイドする部材は一切設けられていない。
【0004】
ガイド板53に沿って搬送された用紙Sが上記定着装置Aのニップ領域52近傍に到達すると,その先端部がカール状に変形しているため,該先端部は直接ニップ領域52へ導かれず,最初に加熱ローラ50aの表面のP点付近に衝突する(図4(b))。P点に衝突した用紙Sの先端部は,上記加熱ローラ50aから受ける熱及びその回転力(矢印Q方向)により加熱ローラ50aに付随して巻き取られるように上記ニップ領域52へ導かれる。
上記ニップ領域52に到達した用紙Sは,その後,ニップ領域52において,上記加熱ローラ50a及び加圧ローラ50bにより挟持搬送される(図(c))。上記ニップ領域52において,上記加熱ローラ50aから熱を,上記加圧ローラ50bから圧力を受けることにより,上記用紙Sが担持する未定着像を形成するトナーが溶融・固着される。すなわち,上記定着装置Aによって,未定着像が用紙Sに定着される
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−48861号公報
【特許文献2】
特開平11−91293号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように搬送された用紙Sが上記定着装置Aによって挟持搬送された場合と,正常な(カール状に変形していない)用紙が直接上記ニップ領域52に導かれて挟持搬送された場合との違いは,前者が後者よりも,用紙Sが加熱ローラ50aに接触する時間が長い点にある。すなわち,後者より前者のほうが用紙Sのトナー像に熱を供給する時間が長い。この違いは,定着画像の品質に影響を与え,例えば,トナー像が必要以上に加熱されることにより定着画像が光沢し,看者にとって大変見にくい画像を形成する結果となる。また,溶融したトナーが固着せず,加熱ローラ50aに溶融したトナーが付着するおそれもあった。
【0007】
一方,特許文献1には,用紙を載置して搬送する搬送ベルトに設けられた必要最小数の空気孔から,ファン等によってエアーを吸引することにより,用紙を搬送ベルトに密着させて搬送する方法が示されている。これにより,用紙がカール状に変形していても,上記吸引力により用紙を強制的に矯正することが可能となる。
また,特許文献2には,用紙に印字する際,ファン等によってエアーを吸引することによって用紙を印字台に密着させて搬送することができるプロッタ装置が示されている。これにより,カール状の用紙が印字台に搬送された場合であっても,上記吸引力により用紙を印字台に密着させることが可能となる。
しかしながら,上記特許文献1及び特許文献2に必須の吸引装置は上記ファンだけでなく,これをコントロールする装置をも必要とするため,比較的大きな装置である。このような吸引装置を画像形成装置内,特に用紙搬送路近傍に設けることは,スペース上の制約から困難であるといわざるを得ない。また,画像形成装置の更なる小型化を阻害する要因ともなる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,カール状に変形した用紙が定着装置に搬送された場合であっても,容易に且つ簡便に,上記用紙の先端部を定着装置のニップ領域へ案内する定着装置及びこの定着装置を具備する画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,所定の転写装置により転写された未定着像を担持する記録材を,加熱ローラと加圧ローラとが互いに圧接してニップ領域を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対が挟持搬送することにより,上記未定着像を上記記録材に定着させる画像形成装置の定着装置において,上記転写装置と上記定着ローラ対との間であって上記記録材の未定着像担持側に,上記記録材を上記定着ローラ対のニップ領域へ導く像担持側搬送ガイドが設けられてなることを特徴とする定着装置として構成されている。
このように,従来設けられていなかった未定着像担持側(用紙表面側)に搬送ガイドを設けることにより,未定着像担持面側にカールした用紙が定着装置に搬送されてきた場合であっても,用紙の先端部分が加熱ローラに当接する前に,上記像担持側搬送ガイドが用紙の先端部分を上記ニップ領域へ適切に案内することができる。その結果,用紙に必要以上の熱が供給されることがなくなり,従来発生していた定着画像の光沢,或いは加熱ローラへのトナーの付着等を防止することが可能となる。
【0009】
この場合,上記像担持側搬送ガイドが上記記録材の搬送方向に直交する幅方向に複数設けられてなるもの,或いは,上記記録材の先端部の上記幅方向両端部を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものであれば,より簡便な構成で用紙の先端部分を上記ニップ領域へ適切に案内することができる。
【0010】
更に,上記像担持側搬送ガイドが,上記画像形成装置が形成し得る最大定型サイズの記録材であって,該記録材の先端部の幅方向両端を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものであることが考えられる。用紙に生じるカール状の変形は,用紙が薄いほど,そして用紙サイズが大きいほど発生しやすいものであり,その変形は用紙の端部に生じやすい。従って,最も変形が生じやすい最大定型サイズの用紙の端部を上記ニップ領域へ導く構成とした。
【0011】
また,本発明は,上記定着装置を備えた画像形成装置,とりわけ,記録材を鉛直縦方向に搬送する縦搬送路に上記定着装置を備えた画像形成装置として捉えたものであっても良い。該画像形成装置によっても,前記課題は解決され得る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る定着装置Xを具備する画像形成装置の概略構成を表す断面図,図2は本発明の実施の形態に係る定着装置Xの模式断面図,図3は図2に示す矢印Rから見た本発明に係る定着装置Xの矢視図,図4はカール状用紙が搬送された場合の従来の定着装置Aの模式断面図である。
【0013】
まず,図1の断面図を用いて,本発明の実施の形態に係る定着装置Xを備えた画像形成装置1について説明する。
本画像形成装置1は,印刷モードとしてコピアモード(複写モード),プリンタモード,FAXモードを有しており,不図示の操作部からの操作入力や,パーソナルコンピュータ等の外部ホスト装置からの印刷ジョブの受信に応じた印刷モードが,不図示の制御部によって選択される。
図1に示すように,本画像形成装置1は,原稿読取部10,給紙部20,印刷部30,排紙部40に大別される。更に上記給紙部20は給紙カセット21及び手差しフィーダ21に分別される。上記原稿読取部10は給紙カセット21上方に配設され,排紙部40は原稿読取部10と給紙カセット21の中間部位に配設されている。
【0014】
以下に,上記各処理モードの中からコピアモードについて説明する。
原稿読取部10(スキャナ部)のプラテンガラス11上に原稿が載置された後,ユーザが給紙部20の給紙カセット21に用紙を装着し,装置の外装前面部に配置される操作パネル(不図示)上の条件入力キー(印刷枚数/印刷倍率等々)を入力した後に,操作パネルのスタートキーを操作するとコピー動作が開始される。
スタートキーが操作されると,メイン駆動モータ(不図示)が始動し,各駆動ギヤが回転する。その後,給紙ローラ23が回転して用紙が給紙され,給紙された用紙は搬送路R1を通ってレジストローラ対31へ到達する。用紙は,このレジストローラ対31手前において,感光体ドラム32上に形成される画像の先端部(画像形成開始部)と用紙の先端部との同期をとるために一時停止される。尚,手差しフィーダ22に用紙がセットされた場合は,給紙ローラ24が回転して給紙された用紙は搬送路R2を通ってレジストローラ対31へ到達する。
【0015】
一方,原稿読取部10においては,コピーランプ12a(光源)が点灯し,コピーランプユニット12が矢印方向へ移動することで露光が開始される。コピーランプ12aにより原稿に照射された照射光は,原稿の画像情報を含む反射光(原稿からの反射光)となり,該反射光は,コピーランプユニット12に設けられた第1ミラー12bから第2ミラー13,第3ミラー14,光学レンズ15から,CCD16へ入力されることによって読み取られる。
このようにして読み取られた画像情報は,不図示の制御部が備えるCCD回路で,光の画像情報が電気的信号に変換され,その画像情報信号は,設定された条件で画像処理が行われ,LSUユニット33へプリントデータとして送信される。
【0016】
他方,感光体ドラム32は,帯電ユニット34により,全体が所定帯電電位に帯電される。LSUユニット33からのレーザ光は,不図示のポリゴンミラーや各種レンズを通して,感光体ドラム32へ照射されて,感光体ドラム32上に静電潜像が形成される。その後,現像槽35中のMGローラ35s上のトナーが,感光体ドラム32表面上に引き寄せられ,静電潜像はトナーによって感光体ドラム32上の電位ギャップに応じて顕像化される。
【0017】
また,作像される用紙(記録材)は,感光体32の回転開始とタイミングを合わせて回転開始するレジストローラ対31により,感光体ドラム32方向へ搬送され,転写装置36(コロナチャージャ)により感光体ドラム32上のトナー像が用紙に転写される。感光体ドラム32上の残留したトナーはドラムユニットのクリーニングブレード37aによってかきとられ,クリーナーユニット37により回収される。
【0018】
他方,トナー像の転写が終了し,未定着トナー像が転写された用紙は,定着装置Xの加熱ローラ50aと加圧ローラ50bとが互いに圧接してニップ領域52を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対50を通過する際,熱と圧力が加えられ,用紙上の未定着トナー像が用紙に溶融・固着される。このとき,図2に示すように,上記転写装置36と上記定着ローラ対50との間であって用紙の未定着トナー像担持側(用紙表面側)に,この用紙を上記定着ローラ対50のニップ領域52へ導く表面側搬送ガイド(後述する像担持側搬送ガイドの一例)60が設けられているので,例えばカール状に変形した用紙が上記定着装置Xに搬送された場合であっても,常にその先端部を上記ニップ領域52へ案内することができる。これにより,未定着トナー像が必要以上に加熱されることがなくなり,その結果,定着画像の光沢,或いは加熱ローラ50aへの溶融したトナーの付着等の発生が防止される。
定着装置Xにより未定着トナー像が定着された用紙は,排紙ローラ41により排紙トレイ42に排出される。
【0019】
次に,図2を用いて,本発明の実施の形態に係る定着装置Xについて詳しく説明する。図2は定着装置Xに先端部がカール状に変形した用紙Sが搬送された場合の状態を示している。
本発明の実施の形態に係る定着装置Xは,従来の定着装置A(図4)と同様に,少なくとも,加熱ローラ50aと加圧ローラ50bとが互いに圧接してニップ領域52を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対50と,加圧ローラ50bを覆って保護すると共に,前工程の転写装置36(図1)により転写された未定着像を担持する用紙をニップ領域52へ案内する裏面側搬送ガイド51aを備えた加圧ローラーカバー51とを具備して構成されている。
【0020】
ここで,本定着装置Xが従来の定着装置Aと異なる点は,上記転写装置36と上記定着ローラ対50との間であって,用紙(記録材)の未定着像担持側(用紙表面側)に,用紙を上記定着ローラ対50のニップ領域52へ導く表面側搬送ガイド60(像担持側搬送ガイドの一例)が設けられている点である。かかる表面側搬送ガイド60が設けられることにより,用紙表面側に先端部がカール状に変形した用紙が搬送されてきた場合であっても,用紙の先端部分が加熱ローラ50aに当接する前に,上記表面側搬送ガイド60が用紙の先端部分を上記ニップ領域へ適切に案内することができる。具体的には,図2に示されるように,先端部がカール状に変形した用紙Sが転写装置36を通過して本定着装置Xに搬送された場合,その先端部は上記加熱ローラ50aに当接せずに,上記表面側搬送ガイド60に衝突する。この表面側搬送ガイド60は,用紙の先端部をニップ領域52へ導くよう,ニップ領域52の方向へ向けられている。従って,上記表面側搬送ガイド60に衝突した用紙の先端部はその搬送方向を上記ニップ領域52の方向へ偏向させられる。尚,用紙の先端部が衝突してその搬送方向が偏向された後は,用紙はその自重により加圧ローラ50b側へ折れ曲がり,更に用紙の先端部が定着ローラ対50により挟持されることにより,上記表面側搬送ガイド60から離脱するので,用紙が上記表面側搬送ガイド60に当接するのはその先端部分だけである。このように,上記表面側搬送ガイド60は,用紙を上記ニップ領域52の方向へ適切に導く機能を有するものである。これにより,用紙に必要以上の熱が供給されることがなくなり,定着画像の光沢,或いは加熱ローラへのトナーの付着等が防止され得る効果をもたらす。
【0021】
次に,図3を用いて,本発明の実施の形態にかかる定着装置Xに設けられた表面側搬送ガイド60の配設位置について説明する。図3に示されるように,上記表面側搬送ガイド60は,用紙の搬送方向に直交する幅方向に複数設けられている。上記幅方向全域に一体の搬送ガイドを設けるものであっても良いが,用紙の先端部のトナー像の乱れを極力抑えるために,例えば表面側搬送ガイドの一例である表面側搬送ガイド片60a等(図3参照)を複数設けることが望ましい。
また,上記表面側搬送ガイド片は,用紙中央部の画像が形成されている部分との接触を避けるために,使用する定型用紙の先端部の幅方向両端部のみと接触して,用紙を上記ニップ領域52へ導くよう配設されたものであることが好ましい。具体的には,図3に示すように,葉書の幅方向両端部をガイドする表面側搬送ガイド片60a,A4(縦)の幅方向両端部をガイドする表面側搬送ガイド片60b,A4(横)の幅方向両端部をガイドする表面側搬送ガイド片60c等の複数の搬送ガイド片を設ける。
また,上記表面側搬送ガイド60が,上記画像形成装置が形成し得る最大定型サイズの用紙であって,その用紙の先端部の幅方向両端を上記定着ローラ対50のニップ領域52へ導くものであってもよい。用紙に生じるカール状の変形は,用紙が薄いほど,そして大きいほど発生しやすく,カール状の変形は用紙の端部に生じやすい。従って,最も変形が生じやすい最大定型サイズの用紙の先端部の両端部のみを上記ニップ領域52へ導く構成であってもよい。
【0022】
上述したように,上記表面側搬送ガイド60を備えた定着装置Xにより,カール状に変形した用紙が搬送された場合であっても,適切に用紙を定着ローラ対50のニップ領域52に導くことができる。従って,このような定着装置Xを具備する画像形成装置であっても,同様にカール状用紙を上記ニップ領域52へ適切に導くことが可能である。特に,鉛直縦方向に用紙を搬送する縦搬送路においては,搬送中の用紙がガイド板53から離脱した状態で搬送される場合が多いことから,上記縦搬送路に上記定着装置Xを備えた画像形成装置であることが望ましい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,所定の転写装置と定着装置を構成する定着ローラ対との間であって用紙の未定着像担持側に,上記記録材を上記定着ローラ対のニップ領域へ導く像担持側搬送ガイドが配設された定着装置として構成されているので,未定着像担持面側にカールした用紙が定着装置に搬送されてきた場合であっても,用紙の先端部分が加熱ローラに当接する前に,上記像担持側搬送ガイドが用紙の先端部分を上記ニップ領域へ適切に案内することができ,これにより,用紙に必要以上の熱が供給されることがなくなり,従来発生していた定着画像の光沢,或いは加熱ローラへのトナーの付着等を防止することが可能となる。
また,上記像担持側搬送ガイドが用紙の搬送方向に直交する幅方向に複数設けられ,また,用紙の先端部の上記幅方向両端部を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものであれば,より簡便な構成で用紙の先端部分を上記ニップ領域へ適切に案内することができる。
更に,上記像担持側搬送ガイドが,上記画像形成装置が形成し得る最大定型サイズの用紙であって,用紙の先端部の幅方向両端を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものであれば,最も変形が生じやすい最大定型サイズの用紙の端部を適切に上記ニップ領域へ導くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る定着装置Xを具備する画像形成装置の概略構成を表す断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る定着装置Xの模式断面図。
【図3】図2に示す矢印Rから見た本発明に係る定着装置Xの矢視図図。
【図4】カール状用紙が搬送された場合の従来の定着装置Aの模式断面図。
【符号の説明】
1…画像形成装置
10…画像読取部
20…給紙部
21…給紙カセット
22…手差しフィーダ
23,24…給紙ローラ
30…印刷部
31…レジストローラ対
32…感光体ドラム
34…帯電ユニット
35…現像槽
36…転写装置
38…定着装置
38a…加熱ローラ
38b…加圧ローラ
40…排紙部
41…排紙ローラ
42…排紙トレイ
50…定着ローラ対
50a…加熱ローラ
50b…加圧ローラ
51…加圧ローラカバー
51a…裏面側搬送ガイド
60…表面側搬送ガイド(像担持側搬送ガイドの一例)
60a,60b,60c…表面側搬送ガイド片(像担持側搬送ガイドの一例)

Claims (6)

  1. 所定の転写装置により転写された未定着像を担持する記録材を,加熱ローラと加圧ローラとが互いに圧接してニップ領域を形成しつつ回転する一対の定着ローラ対が挟持搬送することにより,上記未定着像を上記記録材に定着させる画像形成装置の定着装置において,
    上記転写装置と上記定着ローラ対との間であって上記記録材の未定着像担持側に,上記記録材を上記定着ローラ対のニップ領域へ導く像担持側搬送ガイドが設けられてなることを特徴とする定着装置。
  2. 上記像担持側搬送ガイドが,上記記録材の搬送方向に直交する幅方向に複数設けられてなる請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記像担持側搬送ガイドが,上記記録材の先端部の上記幅方向両端部を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものである請求項2に記載の定着装置。
  4. 上記像担持側搬送ガイドが,上記画像形成装置が形成し得る最大定型サイズの記録材であって,該記録材の先端部の幅方向両端を上記定着ローラ対のニップ領域へ導くものである請求項3に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4に記載の定着装置を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜4に記載の定着装置が,上記記録材を鉛直縦方向に搬送する縦搬送路に設けられたものである請求項5に記載の画像形成装置。
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