JP2004333754A - 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電気光学装置において、表面段差上に形成された電極に接続された配線の断線を低減することのできる構造を提供する。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、一対の対向する電極の間に電気光学層が配置された複数の画素を含む表示領域Dと、その外側に配置された周辺領域Eとを有し、一方側の基板121上には画素P毎に開口部123aを備えた反射層123が形成され、その上に第1絶縁層125と第2絶縁層126とが積層され、画素Pにおいては開口部123aの形成部位が低く構成された凹凸表面が構成され、この上に配置された一方の電極122a−1に接続され表示領域Dから周辺領域Eに延在する配線122a−2が設けられ、周辺領域Eにおける第1絶縁層125の外縁125eの位置と第2絶縁層126の外縁126eの位置が配線122a−2の延在方向に見て相互に異なることを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器に係り、特に、表示領域に設けられた電極に接続され周辺領域に延在する配線を有する液晶表示装置として構成する場合に好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ装置などの電気光学装置においては、一対の対向する電極間に電気光学層を配置してなる複数の画素が配列された表示領域(有効動作領域)と、この表示領域の外側に配置された周辺領域とが設けられる。この周辺領域には、表示領域に設けられた上記電極から引き出された複数の配線が配設され、これらの配線を介して上記電極が駆動され、表示領域に所望の表示態様が実現される。
【0003】
上記電気光学装置の一例として液晶表示装置について説明すると、たとえば、ガラスなどの基板上に反射層が形成され、この反射層上にカラーフィルタを構成する着色層が形成され、さらに、この着色層上に透明な絶縁膜を形成し、この絶縁膜上にITO(インジウムスズ酸化物)などの透明導電体で構成された透明電極が形成された構造を有するものが知られている。このような液晶表示装置がたとえば反射型カラー液晶表示装置である場合には、一方の基板1の上に反射層2、保護膜3、遮光膜13、着色層4、保護膜6、密着性向上層5、電極7が順次積層された構造を有する(例えば、以下の特許文献1参照)。
【0004】
一方、特に携帯型電子機器においては、反射表示と透過表示のいずれもが表示可能に構成された半透過反射型の液晶表示装置が採用される場合が多い。このような半透過反射型の液晶表示装置としては、たとえば、反射機能を有する反射層に画素毎に開口部を形成することにより、この開口部を通してバックライトなどの照明手段の光を透過可能に構成したものが知られている(例えば、以下の特許文献2参照)。すなわち、画素のうち、上記の開口部が設けられている部分が光透過領域となり、その他の部分が光反射領域となるので、昼間などでは光反射領域にて反射される反射光によって表示を視認可能とし、夜間などにおいては照明手段を点灯させて光透過領域を透過する透過光によって表示を視認可能とする。
【0005】
ところで、上記のような半透過反射型の液晶表示装置においては、透過表示を行う場合には、表示光は照明手段から入射して液晶層を一回だけ通過するのに対して、反射表示を行う場合には、外光が入射して反射層によって反射された表示光は液晶層を往復2回通過するため、リタデーションΔn・d(Δnは液晶分子の屈折率異方性、dは液晶層の厚さ)の関数である光変調度合が透過表示と反射表示とで大きく異なることとなることから、透過表示と反射表示とをそれぞれ最適化することが困難であるという問題点がある。すなわち、透過表示と反射表示の一方の表示品位を優先すると他方の表示品位が犠牲になる。このため、上記の液晶表示装置では、上記光透過領域の液晶層を厚く、また、上記光反射領域の液晶層を薄く構成することによって、両表示のコントラストなどをより向上させる構造(マルチギャップ構造)を採用している。
【0006】
ところが、このような半透過反射型の液晶表示装置では、光反射領域の電極を反射層を兼ねた金属電極とし、光透過領域の電極をITOなどで構成された透明電極としているため、基板内面上に金属電極が露出していることから耐食性の問題が生じやすいとともに、この金属電極と対向する透明電極との間に極性差が生ずるため、表示品位の低下や長期信頼性の低下をもたらすという問題点がある。
【0007】
このような問題点を解決する方法としては、反射層上に絶縁層を介して透明電極を形成する方法がある。この方法では、反射層が絶縁層により被覆されるために耐食性の問題を回避することができるとともに、反射層とは別に透明電極を設けるために上記のような極性差が生じないという利点がある。また、このように構成する場合に、カラーフィルタの着色層を保護するための保護膜をパターニングすることにより基板上に表面凹凸を構成し、これによって上記のように光透過領域の液晶層を厚く、光反射領域の液晶層を薄くする構造が採用される場合がある。このような構造を有する液晶表示装置の細部構造を図15に示す。
【0008】
図15に示す液晶表示装置200においては、第1基板210と第2基板220との間に液晶層235が配置される。第1基板210には、基板211上に透明下地層212、反射層213、着色層214F,214C、保護膜215、透明電極216、配向膜217が順次形成され、第2基板220には、基板221上に透明電極222及び配向膜223が順次形成されている。反射層213には画素P毎に開口部213aが形成され、この開口部213aによって光透過領域Ptが構成され、その他の部分は光反射領域Prとなっている。画素間には遮光層214BMが形成されている。この液晶表示装置では、保護膜215をパターニングするだけで光透過領域Ptにおいて液晶層235を厚く、光反射領域Prにおいて液晶層235を薄く形成することができる。また、この図示例では、光透過領域Ptの着色層214Cの光学濃度を大きくし、光反射領域Prの着色層214Fの光学濃度を小さくすることによって、透過表示と反射表示との間の表示態様の差を低減している。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−14334号公報
【特許文献2】
特開平11−242226号公報(特に、図1、図4、図24、図25など参照。)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示した半透過反射型の液晶表示装置においては、光透過領域Ptにおいて着色層214C上に保護膜215が形成されていないことから、着色層214Cを介して反射層213と透明電極216との間にリーク電流が流れ、これによって表示品位が低下するといった問題点がある。
【0011】
一方、上記の問題点を解消するために、光透過領域Ptにおいても反射層213の開口部213a上に絶縁層を形成する場合が考えられるが、この場合には、この絶縁層や保護膜の厚さが増大するため、特に、透明電極216に接続された配線の下地表面に、大きな表面段差が生じたり、表面傾斜角が増大したりすることにより、透明導電体の成膜時においてカバレッジ不足などにより配線に断線が発生するという問題点が考えられる。この配線の断線が発生すると、上記透明電極がストライプ状に構成されている場合には、当該透明電極が伸びている画素列全体に表示不良が発生するという深刻な問題を生ずる。
【0012】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、表面段差を備えた基板上に電極及びこれに接続された配線を形成してなる電気光学装置用基板若しくは電気光学装置において、反射層と電極との間のリーク電流を低減することのできるとともに、表面段差上に形成された電極に接続された配線の断線を低減することのできる構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気光学装置用基板は、基板上に複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置用基板において、前記基板上には前記画素毎に開口部を備えた反射層が形成され、該反射層上に第1絶縁層と第2絶縁層とが積層され、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方が部分的に存在しないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面が構成され、前記凹凸表面上に電極が配置され、前記電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線が設けられ、前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置が前記配線の延在方向に見て相互に異なることを特徴とする。
【0014】
上記のように、反射層上に第1絶縁層と第2絶縁層とを積層し、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方が部分的に存在しないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面が構成されていることにより、マルチギャップタイプの電気光学装置を容易に構成することができる。特に、第1絶縁層と第2絶縁層の少なくとも一方をパターニングすることによって簡単に所望の位置に所望の段差を有する凹凸表面を構成できる。
【0015】
本発明では、上記の凹凸表面を構成しても、反射層と電極との間には第1絶縁層と第2絶縁層の少なくとも一方が必ず存在するように構成することにより、反射層と電極との間の電気リークを防止することができる。
【0016】
また、表面領域に設けられた電極に接続された配線が周辺領域に引き出されるように延在し、この配線の延在方向に見て周辺領域における第1絶縁層の外縁位置と第2絶縁層の外縁位置とが相互に異なることにより、周辺領域における配線の下地表面の表面段差(表面傾斜角)を低減することができるため、配線の断線を防止することができる。
【0017】
ここで、上記第1絶縁層及び第2絶縁層は、透光性を有する無機材料や有機材料などによって構成できる。無機材料としては、SiO、TiO、Taなどが挙げられる。また、有機材料としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられる。特に樹脂材料によって構成する場合、感光性樹脂材料をフォトリソグラフィ法によってパターニングすることが好ましい。このパターニングによって、第1絶縁層と第2絶縁層の少なくとも一方を部分的に除去することができ、これによって上記の表面段差を構成できる。なお、第1絶縁層と第2絶縁層は相互に同じ材料によって構成されていてもよく、或いは、相互に異なる材料によって構成されていてもよい。
【0018】
また、上記第1絶縁層及び/又は第2絶縁層の外縁上に構成される表面傾斜面の最大傾斜角は10度以下であることが配線の断線を防止する上でより好ましい。上記外縁上の表面傾斜面は、第1絶縁層及び/又は第2絶縁層の外縁を外側(表示領域から離れる側)へ向けて徐々に薄くするような傾斜状の外縁断面形状とすることによって構成できる。例えば、第1絶縁層又は第2絶縁層が感光性樹脂で構成される場合には、上記外縁となるべき位置において露光強度を外側へ向けて徐々に変化させることによって傾斜状の外縁断面形状を構成できる。
【0019】
本発明において、前記第1絶縁層の外縁が前記第2絶縁層の外縁よりも前記延在方向に見て前記表示領域側(すなわち内側)に位置することが好ましい。これによれば、第1絶縁層の外縁が第2絶縁層によって被覆されることになるため、第1絶縁層の外縁に起因して生ずる表面傾斜を第2絶縁層によって緩和したり、傾斜角の変化をより滑らかに構成したりすることができることから、配線の断線をより低減することができる。
【0020】
本発明において、前記周辺領域には前記反射層と前記配線との間に遮光部が構成され、該遮光部の外縁位置は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の外縁位置に対して前記延在方向に見て異なることが好ましい。
【0021】
配線の下層に遮光部が構成されていることによって、表示領域から周辺領域に延在する配線の高低差も大きくなることから、本発明の構成による効果、すなわち配線の断線防止効果がより顕著に発揮される。また、第1絶縁層、第2絶縁層及び遮光部のそれぞれの外縁位置が相互に異なる位置にあるため、配線の下地表面の段差量を低減し、段差上の表面傾斜角を低減することができることから、配線の断線をより低減することができる。
【0022】
ここで、遮光部は、配線と第2絶縁層との間、第2絶縁層と第1絶縁層との間、第1絶縁層の下のいずれに配置されていてもよいが、特に、第1絶縁層の下層に遮光部が構成されていることが望ましい。この場合、遮光部の外縁位置が第1絶縁層及び第2絶縁層のうち少なくとも一方の外縁位置より前記表示領域側に配置されていることにより、少なくとも一方の絶縁層によって遮光部が覆われ保護されるため、遮光部の劣化を防止できる。
【0023】
なお、この遮光部は、黒色樹脂などにより単一材料で構成することもでき、また、後述するように、複数色の着色層を積層することによって構成することも可能である。
【0024】
本発明において、前記表示領域には、前記反射層と前記電極との間に着色層が形成されていることが好ましい。
【0025】
この着色層によって電気光学装置の表示を着色することが可能になる。特に、複数色の着色層を配列させることによってマルチカラー表示(例えばフルカラー表示)が可能になる。また、着色層が第1絶縁層及び第2絶縁層の下層に配置されている場合には、第1絶縁層及び第2絶縁層を着色層の保護膜として用いることができる。
【0026】
また、上記着色層を形成することによって表示領域における第1絶縁層及び第2絶縁層が高い位置に設けられることになるため、表示領域から周辺領域に延在する配線の高低差も増大することから、本発明の構成による効果、すなわち配線の断線防止効果がより顕著に発揮される。
【0027】
本発明において、前記周辺領域には前記反射層と前記電極との間に複数色の前記着色層が積層されてなる遮光部が構成され、該遮光部を構成する前記複数色の着色層の外縁位置が前記延在方向に見て相互に異なることが好ましい。
【0028】
このように複数色の着色層を積層することによっても遮光部を構成することができる。特に、表示領域において複数色の着色層が配列形成される場合には、遮光部のための専用の製造工程を設けることなく遮光部を形成できるという利点がある。このとき、複数色の着色層を積層して構成された遮光部は、当然のことながら単層の着色層よりも厚くなるため、周辺領域における配線の下地表面の表面段差量も増大する。したがって、本発明を適用することによる効果がさらに顕著なものとなる。
【0029】
また、遮光部を構成する複数色の着色層の外縁位置が配線の延在方向に見て相互に異なるように構成されることにより、遮光部が配線の延在方向に見て外側に徐々に薄くなるように形成されるため、配線の下地表面の表面段差量や表面傾斜角を低減することができ、その結果、配線の断線をより低減することが可能になる。
【0030】
本発明において、前記第1絶縁層は前記表示領域において全面的に形成され、前記第2絶縁層は前記開口部の形成領域において形成されていないことが好ましい。第1絶縁層を表示領域において全面的に形成し、第2絶縁層を開口部の形成領域において形成しないことによって、第1絶縁層によって反射層と電極との間の絶縁性を確保しつつ、表示領域における凹凸表面形状を制御性良く形成することが可能になるため、凹凸表面に起因する光学特性をより向上させることができる。たとえば、液晶装置においては、液晶層の厚さの変化態様を高精度に設定することができるため、液晶分子の配向の乱れの態様やその範囲を制御することにより、コントラストの低下などを防止することができる。
【0031】
次に、本発明の電気光学装置は、一対の対向する電極の間に電気光学層が配置された複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置において、前記電気光学層の一方側には基板が配置され、該基板上には前記画素毎に開口部を備えた反射層が形成され、該反射層上に、前記電気光学層に向けて、第1絶縁層と第2絶縁層とが積層され、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方が部分的に存在しないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面が構成され、前記凹凸表面上に一方の前記電極が配置され、前記一方の電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線が設けられ、前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置が前記配線の延在方向に見て相互に異なることを特徴とする。
【0032】
本発明において、前記第1絶縁層の外縁が前記第2絶縁層の外縁よりも前記延在方向に見て前記表示領域側に位置することが好ましい。
【0033】
本発明において、前記周辺領域には前記反射層と前記電極との間に遮光部が構成され、該遮光部の外縁位置は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の外縁位置に対して前記延在方向に見て異なることが好ましい。この場合、前記遮光部は、第1絶縁層及び第2絶縁層より下層に配置されることが望ましい。このときにはさらに、遮光部の外縁は、第1絶縁層と第2絶縁層の少なくとも一方の外縁より前記表示領域側に配置されていることが好ましい。
【0034】
本発明において、前記表示領域には、前記反射層と前記電極との間に着色層が形成されていることが好ましい。これにより、表示を着色化する事が可能になる。
【0035】
本発明において、前記周辺領域には前記反射層と前記電極との間に複数色の前記着色層が積層されてなる遮光部が構成され、該遮光部を構成する前記複数色の着色層の外縁位置が前記延在方向に見て相互に異なることが好ましい。これにより、遮光層の外縁上の表面段差量や表面傾斜角を低減することが可能になる。
【0036】
本発明において、前記第1絶縁層は前記表示領域において全面的に形成され、前記第2絶縁層は前記開口部の形成領域において形成されていないことが好ましい。これにより、凹凸表面を制御性良く形成することができる。
【0037】
本発明において、前記配線は、上下導通部を介して前記電気光学層の反対側に導電接続されていることが好ましい。配線が上下導通部を介して電気光学層の反対側に導電接続されていることにより、電気光学層を介して対向する一対の電極を共に電気光学層の一方側に配置することができるので、上記基板上における配線の引き回し面積が低減され、その分、周辺領域の幅を増大させなくても、配線の延在方向の長さを充分に確保することが可能になり、その結果、第1絶縁層の外縁と第2絶縁層の外縁を相互に離反させることができる(遮光部が設けられている場合には、遮光部の外縁からも離反させることができる)ため、配線の下地表面をさらに平坦化或いは平滑化することが可能になることから、配線の断線をさらに低減できる。
【0038】
本発明において、前記上下導通部は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の外縁以外の平坦面上において前記配線と導電接続されていることが好ましい。これによって、上下導通部の導通状態をより確実に得ることができ、電気的信頼性を向上できる。
【0039】
次に、本発明の電気光学装置の製造方法は、一対の対向する電極の間に電気光学層が配置された複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置の製造方法において、前記電気光学層の一方側に基板を配置し、該基板上に前記画素毎に開口部を備えた反射層を形成し、該反射層上に、前記電気光学層に向けて、第1絶縁層と第2絶縁層とを積層し、前記画素においては、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方を部分的に存在させないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面を構成し、前記凹凸表面上に一方の前記電極を配置し、前記一方の電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線を設け、前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置を前記配線の延在方向に見て相互に異ならせることを特徴とする。
【0040】
次に、本発明の電子機器は、上記のいずれかに記載の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを有することを特徴とする。本発明に係る電気光学装置は、半透過反射型の構成を有することによって透過表示と反射表示のいずれでも表示が可能となるため、特に、携帯電話機、携帯型情報端末、電子時計などの携帯型電子機器を構成する上できわめて有効である。
【0041】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する各実施形態は、いずれも電気光学装置の一種である液晶装置に関するものであるが、本発明は、液晶装置に限らず、エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、フィールドエミッション表示装置などの各種の電気光学装置に用いることができるものである。
【0042】
[液晶装置の全体構成]
最初に、各実施形態に共通する液晶装置100の全体構成について説明する。図1は液晶装置100の分解斜視図、図2は液晶装置100の平面透視図である。液晶装置100は、第1基板110と、第2基板120とをシール材131によって貼り合せ、第1基板110、第2基板120及びシール材131によって囲まれた空間内に図示しない電気光学物質である液晶を封入したものである。第1基板110は、第2基板120の外形よりも張り出した基板張出部110Tを有し、この基板張出部110Tの表面上に液晶駆動回路などを内蔵した電子部品(半導体ICチップ)132,133が実装されている。これらの電子部品132,133の図示しない複数の端子は、基板張出部110T上にそれぞれ引き出された電極配線112a、配線112b及び入力端子112c,112dに導電接続されている。
【0043】
第1基板110においては、ガラスやプラスチックなどの透明材料で構成される基板111の表面上にITOなどで構成された導体パターン112が形成されている。この導体パターン112には、シール材131の内側に設定された表示領域D(図2参照)内にストライプ状に形成された電極配線112aが含まれる。これらの電極配線112aは、図示を省略した駆動素子(たとえば、TFD(薄膜ダイオード))に接続されている。電極配線112aは、表示領域D内から上記基板張出部110Tの表面上に引き出されている。また、表示領域Dの外側には周辺領域E(図2参照)が設けられている。この周辺領域Eには基板111上に複数の配線112bが形成されている。これらの配線112bには、表示領域Dとの境界線に沿って配設された接続パッド部112bpが設けられている。また、配線112bにおける接続パッド部112bpとは反対側の端部は、上記基板張出部110Tに引き出されている。さらに、基板張出部110Tの端縁近傍には、複数の入力端子112c,112dが形成されている。これらの入力端子112c,112dは、図示しないフレキシブル配線基板などの配線部材が接続されることにより、外部の表示制御手段から制御信号や表示データなどを導入可能とするためのものである。
【0044】
一方、第2基板120には、ガラスやプラスチックなどで構成された基板121の表面(第1基板110と対向する内面)上に、ITOなどで構成される導体パターン122が形成されている。この導体パターン122には、ストライプ状に構成された複数の帯状導体122aが設けられている。これらの帯状導体122aの端部にはそれぞれ接続パッド部122apが形成されている。これらの帯状導体122aは、上記第1基板110の電極配線112aの延長方向と直交する方向に伸びている。
【0045】
図3は、第2基板120に設けられた帯状導体122aの両端部近傍を拡大して示す概略平面図である。帯状導体122aは、表示領域D内に配置された部分が電極122a−1となっており、この電極122a−1と一体に構成された配線122a−2は周辺領域Eにおいて外側に向けて延在している。上記接続パッド部122apは上記配線122a−2の外側の端部において拡幅した形状に構成されている。なお、この配線122a−2及びその近傍の構成について以下に説明する場合、表示領域D側を内側、周辺方向E側或いはさらにその外縁に向かう方向を外側ということにする。
【0046】
図4に示すように、帯状導体122aの接続パッド部122apは、シール材131を介して配線112bの接続パッド部112bpに接続されている。シール材131には、樹脂基材中に多数の微小な導電粒子131Aが分散配置されている。なお、図4ではシール材131の幅と導電粒子131Aの直径とがほぼ同様に描かれているが、実際には、導電粒子131Aの外径は5〜10μm程度であり、シール材131の幅は0.1〜3.0mm程度である。これらの導電粒子131Aは、第1基板110と第2基板120とがシール材131を介して貼り合わされ、加圧された状態でシール材131が硬化されたとき、接続パッド部121bpと接続パッド部122apとを導電接続するように構成されている。より具体的には、上記のような構成によりシール材131は導電異方性を有するので、複数の接続パッド部112bpと接続パッド部122apとは、このシール材131を介して相互に対応するもの同士のみが導電接続される。
【0047】
本実施形態では、上記のように第2基板120において配線122a−2の端部に接続パッド部122apが設けられ、この接続パッド部122apから上下導通部であるシール材131を介して電気光学層である液晶層の反対側に導電接続される配線構造を有している。このため、第2基板120において配線構造の引き回し面積を小さくすることが可能になることから、第2基板120の周辺領域Eの幅を拡大しなくても、配線122a−2の長さを充分に確保することが可能になる。したがって、後述する第1絶縁層125及び第2絶縁層126の外縁を表示領域Dからより離れた場所に配置することが可能になることから、配線122a−2の下地表面の表面段差量や表面傾斜角を低減することができ、その結果、配線122a−2の断線の発生確率を低減できるという利点がある。
【0048】
この実施形態では、上下導通部に設けられる接続パッド部122apは、基板121の表面上に直接形成され、これによってその表面がほぼ平坦面となっているため、シール材131による導電接続の信頼性を向上させることができる。ただし、接続パッド部122apは、基板121上に直接形成されている必要はなく、たとえば、第1絶縁層125や第2絶縁層126の表面上に形成されていても構わない。ただし、この場合、第1絶縁層125の外縁125eや第2絶縁層126の外縁126eの直上位置を除いた、表面が平坦な部分に接続パッド部122apが形成されることが好ましい。
【0049】
[第1実施形態]
次に、図5及び図7乃至図9を参照して本発明に係る電気光学装置用基板及び電気光学装置の第1実施形態について説明する。図7は、液晶装置100の第2基板120について表示領域Dと周辺領域Eの境界近傍を示す拡大平面透視図、図8は、液晶装置100の表示領域D内の一部を配線122a−2の延在方向に切断した状態を示す拡大断面図、図9は、液晶装置100の表示領域D内の一部を配線122a−2の延在方向と直交する方向に切断した状態を示す拡大断面図である。
【0050】
この実施形態では、図7に示すように、表示領域Dにおいて複数の画素Pが平面的に配列形成されている。表示領域D内の画素Pの間には画素間領域が存在し、この画素間領域には後述する遮光層129が形成されている。また、周辺領域Eの表示領域Dの外縁に沿った部分にも遮光層129が表示領域Dを取り囲むように構成されている。
【0051】
図9に示すように、第1基板110において、上記の電極配線112aは、駆動素子113を介して画素電極112Pに接続されている。駆動素子113及び画素電極112Pは画素毎に形成されている。駆動素子113としては、例えば、薄い絶縁膜を介して導体が接合したMIM構造を有するTFD(薄膜ダイオード素子)が挙げられる。画素電極112Pは、たとえば、ITOなどの透明導電体で構成される。これらの電極配線112a、駆動素子113及び画素電極112Pの上には、ポリイミド樹脂などで配向膜118が形成される。
【0052】
図8及び図9に示すように、第2基板120の基板121上には透明下地層127が形成されている。この透明下地層127の表面には図示しない微細な凹凸が形成されている。透明下地層127は、たとえば、基板121の表面上に感光性樹脂を塗布し、所定の露光マスクを用いて露光(例えばプロキシミティ露光)した後に現像することによって微細な凹凸表面を備えた状態に形成される。この透明下地層127は、その凹凸表面によって以下に説明する反射層123の反射面を光散乱性反射面とするために設けられるものである。これによって、反射層123の正反射による背景の写り込みや照明光による幻惑などを防止できる。
【0053】
上記の透明下地層127の上には反射層123が形成される。この反射層123は、アルミニウム、アルミニウム合金、銀合金などの金属材料で、蒸着法やスパッタリング法などを用いて形成される。反射層123には、図7に示すように、上記画素P毎に開口部123aが形成される。この開口部123aによって画素P内には光透過領域Ptが構成される。この光透過領域Pt以外は、光反射領域Prとなっている。反射層の厚さは、一般的に1000〜2000Å程度である。
【0054】
次に、反射層123の上に遮光層129が形成される。この遮光層129は、観察側(図1の下側、図8及び図9の上側)へ放出される表示光をある程度遮断できるものであればよい。たとえば、黒色樹脂層や表面処理(酸化膜)を施した金属層などで構成できる。遮光層129は、光学濃度(Optical Density)が1以上であることが好ましく、特に、1.5以上であることが望ましい。遮光層129の厚さは、たとえば0.5〜3.0μm程度である。
【0055】
また、反射層123及び遮光層129の上には、第1絶縁層125が形成される。第1絶縁層125は、SiO、TiO、Taなどの透明な無機材料、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などの透明な有機樹脂材料などで構成できる。この第1絶縁層125は、材料によっても異なるが、塗布法、スパッタリング法、CVD法などによって形成できる。本実施形態の場合、第1絶縁層125は、表示領域Dにおいてほぼ等しい厚さになるように形成されている。また、第1絶縁層125は表示領域Dから周辺領域Eに広がり、上記遮光層129を越えて外側にさらに広がるように構成されている。第1絶縁層125の厚さは、絶縁特性との兼ね合いで決定されるが、アクリル樹脂などで構成する場合には0.5μm程度で充分な絶縁性を備えるので、例えば0.5〜2.5μm程度とされる。
【0056】
上記第1絶縁層125の上には第2絶縁層126が形成されている。この第2絶縁層126は、上記第1絶縁層125において説明した各素材により、同様の方法で構成できる。第2絶縁層126は、図8及び図9に示すように、表示領域Dにおいて、開口部123a上の領域、すなわち光透過領域Ptを避けるように構成されている。より具体的には、第2絶縁層126は、光透過領域Ptには形成されておらず、光反射領域Prには形成されている。これによって、第2基板120には、光透過領域Ptにおいて低くなった凹凸表面が構成される。第2絶縁層126の厚さは、本実施形態の場合には表面段差量を決定するため、光透過領域Ptと光反射領域Prとにおける液晶層135の必要とされる厚さの差に応じた厚さとされる。第2絶縁層126の厚さは、例えば1.5〜3.0μm程度である。
【0057】
次に、上記第1絶縁層125及び第2絶縁層126上には、ITO(インジウムスズ酸化物)などの透明導電体で構成された帯状導体122aが形成される。この帯状導体122aは上述の通り表示領域D内の電極122a−1と周辺領域E内の配線122a−2が一体に構成されたものである。配線122a−2は周辺領域Eにおいて表示領域Dから遠ざかる方向に延在している。電極122a−1上にはポリイミド樹脂などで配向膜128が形成される。
【0058】
上記の構成によって、第2基板120の表面は、光透過領域Ptにおいて一段低く構成された凹凸表面を有する。これによって、第1基板110と第2基板120との間に挟持された液晶層135は、各画素P毎に、光透過領域Ptで厚く、光反射領域Prで薄くなるように構成される。すなわち、マルチギャップタイプの液晶装置が構成される。ここで、液晶層135の光に対する複屈折率や旋光性の程度(光変調度合)は、リタデーションΔn・d(Δnは液晶層135内の液晶分子の屈折率異方性、dは液晶層135の厚さ)の関数となるため、液晶層135の厚さが光透過領域Ptで厚く光反射領域Prで薄いことによって、透過表示と反射表示の表示品位をより高いレベルで両立させることが可能になる。つまり、光透過領域Ptでは、図示しないバックライトなどの照明手段から放出される照明光は一回だけ液晶層135を通過するのに対して、光反射領域Prでは、入射した外光は往復2回液晶層135を通過するので、液晶層135の厚さが光透過領域Ptと光反射領域Prとで等しい場合には、透過表示と反射表示のいずれか一方を光学的に最適化すると、他方は犠牲になり表示品位(例えばコントラストなど)が低下する。これに対して、本実施形態では、光透過領域Ptにおける液晶層135は厚く、光反射領域Prにおける液晶層135は薄いため、上記の液晶層135に対する通過回数の差による影響が低減され、透過表示と反射表示を共に高品位化することができる。
【0059】
本実施形態においては、第1絶縁層125を画素P内の全面に形成することにより、反射層123と電極122a−1との絶縁性を確保し、また、第2絶縁層126をパターニングすることにより、光透過領域Ptにおいて第2絶縁層126が存在せず、光反射領域Prにおいて第2絶縁層126が存在するように構成されていることにより、上記第2基板120の表面が凹凸状に構成されている。このように構成すると、より上層にある第2絶縁層126がパターニングされることによって上記凹凸表面の段差部分のダレを低減することができるため、凹凸表面形状をより制御性良く形成することができ、所望の光学特性を高精度かつ歩留まり良く得ることができるという利点がある。たとえば、光透過領域Ptと光反射領域Prとの境界の段差部分に形成される傾斜面の幅は、当該幅内では液晶分子の配向が乱れるため、電極122a−1に断線が生じない範囲でなるべく小さく構成することが好ましいが、上記の幅は一般的には水平方向に約8〜10μm程度であるのに対して、本実施形態では5〜7μm程度の幅に抑制することができる。
【0060】
なお、図8及び図9に示すように、この液晶装置100においては、第2基板120に向けて偏光板136及び位相差板137が配置され、第1基板110の外側に、観察側(図示上側)に向けて位相差板138及び偏光板139が配置される。これらの偏光板136,139及び位相差板137,138は、第1基板110及び第2基板120の外面上に貼着固定される。
【0061】
図5は、本実施形態における第2基板120について、周辺領域Eの一部(表示領域Dに隣接する部分)を拡大して示す拡大部分断面図である。ここで、断面の方向は、上記配線122a−2の延在方向としてある。また、図5に示す各層の厚さと長さの比は実際のものとは大幅に異なり、厚さを長さに対して拡大して強調表示してある。
【0062】
図5(a)に示す構成においては、第1絶縁層125の外縁125eと、第2絶縁層126の外縁126eとが配線122a−2の延在方向に見て相互に異なる位置に形成されている。これによって、外縁125e,126に起因する表面段差や表面傾斜角を小さくすることができ、配線122a−2の断線の発生確率を低減できる。
【0063】
また、この実施形態では、遮光層129の外縁129eは、上記いずれの外縁125e,126eとも上記延在方向に見て異なる位置に形成されている。これによって、配線122a−2の下地表面は、延在方向に向けてみたとき、外縁129e,126e,125e上の段差が比較的小さくなり、全体として滑らかに傾斜するようになるため、配線122a−2の断線が発生しにくくなることから、線欠陥の発生が低減される。
【0064】
ここで、遮光層129の外縁129eが外縁125e,126eの少なくとも一方よりも内側(表示領域D側)に配置されているため、遮光層129は第1絶縁層125と第2絶縁層126の少なくとも一方により被覆され保護されていることになるから、遮光層129の変質を防止することができ、その耐久性を高めることができる。なお、図示例では、遮光層129の外縁129eは外縁125e,126eのいずれよりも内側に配置されていて、遮光層129は第1絶縁層125及び第2絶縁層126の双方によって被覆されている。
【0065】
図5(b)に示す構成は、第2絶縁層126を、感光性樹脂などをフォトリソグラフィ法などによりパターニングすることにより形成したものである。ガラスなどで構成された基板121上に形成した第1絶縁層125をパターニングする場合には、下地である基板121に対してエッチング液(フォトリソグラフィ法であれば現像液)がしみこみにくいため、外縁125eの表面傾斜角が小さくなるように構成できるが、第1絶縁層125上に第2絶縁層126の外縁126eを形成しようとする場合には、第1絶縁層125自体や第1絶縁層125と第2絶縁層126の界面にエッチング液(現像液)がしみこみやすくなることなどから、外縁126eの表面傾斜角が図示のように大きくなりやすい。このため、この外縁126eの表面上に形成される配線122a−2の部分に断線が発生しやすい。
【0066】
このとき、たとえば、フォトリソグラフィ法を用いる場合には、露光量を外縁126eとなるべき領域にて徐々に外側に向けて変化させ、露光量の変化によって意図的に外縁126eの表面傾斜角を低下させる対策を採ることができる。たとえば、第1絶縁層125の上に第2絶縁層となる感光性樹脂を塗布し、その後、所定の露光マスクを用いて露光を行い、現像することによって第2絶縁層126のパターニングを行う場合について説明すれば、感光性樹脂がポジ型であるときには、露光量(照射光のエネルギー密度或いは照射時間)を、外縁126eとなるべき領域において外側に向けて徐々に大きくし、これによって、炭酸ソーダや水酸化カリウム水溶液などの現像液による溶解量を調整することができる。このとき、露光マスクとしては、要求される露光量に応じて露光波長の光透過率が変化するものを用いることができる。
【0067】
図5(c)に示す構成においては、第1絶縁層125′の外縁125e′の位置を、第2絶縁層126′の外縁126e′の位置よりも内側(すなわち表示領域D側)に配置してある。この場合には、第1絶縁層125′の外縁125e′が第2絶縁層126′によって覆われるため、外縁125e′上の第2絶縁層126′の表面部位は外縁125e′の表面傾斜よりも緩和された(平坦化或いは平滑化された)面形状となる。したがって、全体として配線122a−2の断線の発生確率をさらに低減することができる。
【0068】
この場合、たとえば、第1絶縁層125′の外縁125e′及び第2絶縁層126′の外延126e′はいずれも基板121上に直接配置されている(すなわち、下層に絶縁層がない部分に配置されている)ため、上記のようなパターニングを行う場合でも、比較的容易にその表面傾斜角を小さく構成することができる。したがって、配線122a−2の下地表面をより低段差で滑らかなものとすることができることから、さらに配線の断線を低減することができる。
【0069】
なお、遮光層129の外縁129eは、通常、第1絶縁層125及び第2絶縁層126の双方に覆われていることから、この外縁129eの上方に位置する表面段差や表面傾斜角は比較的小さなものとなる。しかし、配線122a−2の断線をより低減するためには、遮光層129の外縁129eについてもある程度表面傾斜角が小さくなるように形成することが好ましい。
【0070】
第1絶縁層125の外縁125eや第2絶縁層126の外縁126eによって生ずる表面傾斜角は、15度以下であることが好ましく、10度以下であることが望ましい。なお、この表面傾斜角とは、水平面を基準とする外縁全体の平均の傾斜角度を言うものとする。
【0071】
この実施形態では、反射層123が金属で構成されているため、表示領域D内において全面的に形成された第1絶縁層125によって反射層123と電極122a−1との間の絶縁が確保されている。したがって、電極122a−1と反射層123との間の電気リークによって表示品位が損なわれることはない。
【0072】
上記実施形態では、第1絶縁層125を表示領域D内に全面的に形成するとともに、第2絶縁層126を表示領域D内において部分的に存在しないように構成することにより、第2基板120に、光透過領域Ptが低くなるように構成された凹凸表面を形成している。しかしながら、本発明はこのような場合に限られるものではない。たとえば、第1絶縁層125を表示領域D内において部分的に存在しないように構成することによって第1基板120の凹凸表面を形成し、この上に第2絶縁層126を全面的に形成することによって電気リークを防止してもよい。さらには、第1絶縁層125と第2絶縁層126の双方を表示慮域D内において部分的に存在しないように構成することによって凹凸表面を形成するようにしても構わない。この場合、第1絶縁層125と第2絶縁層126のいずれか少なくとも一方が反射層123と電極122a−1との間に介在するようにすれば(第1絶縁層125の非形成範囲と、第2絶縁層126の非形成範囲とが平面的に重ならないようにすれば)、上記の電気リークを防止し、これに起因する表示品位の低下を回避できる。
【0073】
[第2実施形態]
次に、図6及び図10乃至図12を参照して、本発明に係る第2実施形態について説明する。この実施形態において、第1実施形態の構成要素と対応する部分には同一符号を付し、同様の部分についての説明は省略する。
【0074】
この実施形態においては、図10乃至図12に示すように、反射層123及びその開口部123a上に、着色層124R,124G,124Bが配置され、これらの着色層124R,124G,124B上に上記第1絶縁層125及び第2絶縁層126が積層されている。各画素Pには、複数色の着色層124R,124G,124Bのいずれかが配置されている。これらの複数色の着色層124R,124G,124Bは、上記表示領域D内において所定の配列パターンとなるように配設されている。この配列パターンとしては、たとえば、公知のストライプ配列、デルタ配列、斜めモザイク配列などが挙げられる。
【0075】
この実施形態では、第1絶縁層125及び第2絶縁層126は、上記着色層124R,124G,124Bを外部から保護する保護膜としても機能するようになっている。
【0076】
本実施形態において、遮光層124BMは、第1実施形態のように単一素材によって構成することもできるが、特に、複数色の着色層を積層することによって構成することが望ましい。これによって、遮光層を形成するための専用の工程を実施する必要がなくなり、着色層124R,124G,124Bの製造工程と共に遮光層124BMを形成することが可能になる。遮光層124BMは、図示例では、2色の着色層を積層することによって構成してある。ただし、表示領域Dに形成する全ての色(図示例では3色)の着色層を積層することによって構成してもよい。この場合には、遮光層124BMの厚さが厚くなるものの、遮光層124BMの光学濃度を大きくすることができ、より完全な遮光性能を得ることが可能になる。
【0077】
図6は、周辺領域Eにおける表示領域Dに隣接した部分を示す拡大部分断面図である。ここで、図面の断面方向が上記配線122a−2の延在方向となるように設定してある。この周辺領域Eにおいては、表示領域Dを取り囲むように表示領域Dに隣接する部分に遮光層124BMが形成されている。この遮光層124BMは、図示例では、光学濃度の高い青色の着色層124Bと、赤色の着色層124Rとを積層したものとなっている。
【0078】
図6(a)に示す構成においては、第1絶縁層125の外縁125eと、第2絶縁層126の外縁126eとが配線122a−2の延在方向に見て相互に異なる位置に配置されている。より具体的には、外縁125eよりも外縁126eが内側(表示領域D側)に配置されている。また、遮光層124BMの外縁124BMeは、上記外縁125e,126eのいずれとも異なる位置に配置されている。
【0079】
ここで、遮光層124BMの外縁124BMeが外縁125e,126eの少なくとも一方よりも内側(表示領域D側)に配置されているため、遮光層124BMは第1絶縁層125と第2絶縁層126の少なくとも一方により被覆され保護されていることになるから、遮光層124BMの変質を防止することができ、その耐久性を高めることができる。なお、図示例では、遮光層124BMの外縁124BMeは外縁125e,126eのいずれよりも内側に配置されていて、遮光層124BMは第1絶縁層125及び第2絶縁層126の双方によって被覆されている。
【0080】
図6(b)に示す構成においては、第2絶縁層126の外縁126eは第1絶縁層125の上に配置されている。この場合、第1実施形態で説明したように、第2絶縁層126のパターニング方法によっては図示のように外縁126eの表面傾斜角が比較的大きくなる場合がある。このような場合には、第2絶縁層126の外縁126eの表面傾斜角を意図的に小さくする方策を第1実施形態と同様に採用することにより、配線122a−2の断線を低減できる。
【0081】
図6(c)に示す構成においては、第1絶縁層125′の外縁125e′を、第2絶縁層126′の外縁126e′よりも内側(表示領域D側)に配置することにより、第1実施形態と同様に、外縁126e′上の表面段差又は表面傾斜角を低減している。
【0082】
また、この構成例では、遮光層124BM′の外縁を緩やかに構成することによって、遮光層124BM′の外縁上の表面段差又は表面傾斜角を低減している。より具体的には、遮光層124BM′を構成する一層目の着色層124B′の外縁124Be′を、二層目の着色層124R′の外縁124Re′よりも外側(表示領域Dから離れる側)に形成してある。これによって、遮光層124BM′の外縁上の表面をよりなだらかに構成できる。なお、この場合に、着色層124B′の外縁124Be′と、着色層124R′の外縁124Re′の双方が上記第1絶縁層125′の外縁125e′と第2絶縁層126′の外縁126e′のいずれとも異なる位置に形成されていることが望ましいことはもちろんである。
【0083】
また、上記とは逆に、一層目の着色層124B′の外縁124Be′を、二層目の着色層124R′の外縁124Re′よりも内側(表示領域D側)に配置してもよい。この場合においても、一層目124B′の外縁124Be′よりも外側には二層目の着色層124R′だけが存在することとなるため、遮光層124BM′は全体として外側に向けて徐々に薄く形成されることになる。すなわち、上記のように複数色の着色層を積層してなる遮光層では、各着色層の外縁位置を相互に異ならしめることによって、配線122a−2の断線の発生率を低減できることになる。
【0084】
[電子機器]
最後に、図13及び図14を参照して、本発明に係る電子機器の実施形態について説明する。この実施形態では、上記電気光学装置(液晶装置100)を表示手段として備えた電子機器について説明する。図13は、本実施形態の電子機器における液晶装置100に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源191と、表示情報処理回路192と、電源回路193と、タイミングジェネレータ194とを含む表示制御回路190を有する。また、上記と同様の液晶装置100には、上述の構成を有する液晶パネル100Aを駆動する駆動回路100Bが設けられている。この駆動回路100Bは、上記のように液晶パネル100Aに直接実装されている電子部品(半導体ICチップ)132,133で構成される。ただし、駆動回路100Bは、上記のような態様の他に、パネル表面上に形成された回路パターン、或いは、液晶パネルに導電接続された回路基板に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
【0085】
表示情報出力源191は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ194によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路192に供給するように構成されている。
【0086】
表示情報処理回路192は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路100Bへ供給する。駆動回路100Bは、走査線駆動回路、信号線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路193は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
【0087】
図14は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の外観を示す。この電子機器1000は、操作部1001と、表示部1002とを有し、表示部1002の内部に回路基板1100が配置されている。回路基板1100上には上記の液晶装置100が実装されている。そして、表示部1002の表面において上記液晶パネル100Aを視認できるように構成されている。
【0088】
本実施形態の液晶装置100は、上記のように透過表示と反射表示とを状況に応じて切り替えて実施することが可能であるため、上記のような携帯型の電子機器に搭載される場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶装置の全体構成を示す概略分解斜視図。
【図2】実施形態の液晶装置の概略平面透視図。
【図3】実施形態の第2基板の導体パターンの一部を拡大して示す拡大部分平面図。
【図4】実施形態の上下導通部を拡大して示す拡大部分断面図。
【図5】第1実施形態の第2基板の周辺領域の一部を拡大して示す拡大部分断面図(a)〜(c)。
【図6】第2実施形態の第2基板の周辺領域の一部を拡大して示す拡大部分断面図(a)〜(c)。
【図7】第1実施形態の第2基板の一部を拡大して示す拡大平面透視図。
【図8】第1実施形態の表示領域の一部を第2基板の配線の延在方向に拡大して示す部分拡大断面図。
【図9】第1実施形態の表示領域の一部を第2基板の配線の延在方向と直交する方向に拡大して示す部分拡大断面図。
【図10】第2実施形態の第2基板の一部を拡大して示す拡大平面透視図。
【図11】第2実施形態の表示領域の一部を第2基板の配線の延在方向に拡大して示す部分拡大断面図。
【図12】第2実施形態の表示領域の一部を第2基板の配線の延在方向と直交する方向に拡大して示す部分拡大断面図。
【図13】電子機器に搭載された電気光学装置及びその制御手段を示す概略構成図。
【図14】電子機器の一例を示す概略斜視図。
【図15】従来の半透過反射型の液晶表示装置の構造を示す拡大部分断面図。
【符号の説明】
100…液晶装置、110…第1基板、120…第2基板、121…基板、122…導体パターン、122a…帯状導体、122a−1…電極、122a−2…配線、122ap…接続パッド部、123…反射層、123a…開口部、124R,124G,124B…着色層、124BM,129…遮光層、124BMe,125e,126e,129e…外縁、125…第1絶縁層、126…第2絶縁層、131…シール材、131A…導電粒子、132,133…電子部品、135…液晶層

Claims (11)

  1. 基板上に複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置用基板において、
    前記基板上には前記画素毎に開口部を備えた反射層が形成され、該反射層上に第1絶縁層と第2絶縁層とが積層され、
    前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方が部分的に存在しないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面が構成され、
    前記凹凸表面上に電極が配置され、
    前記電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線が設けられ、
    前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置が前記配線の延在方向に見て相互に異なることを特徴とする電気光学装置用基板。
  2. 前記第1絶縁層の外縁が前記第2絶縁層の外縁よりも前記延在方向に見て前記表示領域側に位置することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  3. 前記周辺領域には前記反射層と前記配線との間に遮光部が構成され、該遮光部の外縁位置は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の外縁位置に対して前記延在方向に見て異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置用基板。
  4. 前記表示領域には、前記反射層と前記電極との間に着色層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置用基板。
  5. 前記周辺領域には前記配線の下層に複数色の前記着色層が積層されてなる遮光部が構成され、該遮光部を構成する前記複数色の着色層の外縁位置が前記延在方向に見て相互に異なることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置用基板。
  6. 前記第1絶縁層は前記表示領域において全面的に形成され、前記第2絶縁層は前記開口部において形成されていないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板。
  7. 一対の対向する電極の間に電気光学層が配置された複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置において、
    前記電気光学層の一方側には基板が配置され、該基板上には前記画素毎に開口部を備えた反射層が形成され、該反射層上に、前記電気光学層に向けて、第1絶縁層と第2絶縁層とが積層され、
    前記画素においては、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方が部分的に存在しないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面が構成され、
    前記凹凸表面上に一方の前記電極が配置され、
    前記一方の電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線が設けられ、
    前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置が前記配線の延在方向に見て相互に異なることを特徴とする電気光学装置。
  8. 前記配線は、上下導通部を介して前記電気光学層の反対側に導電接続されていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 前記上下導通部は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の外縁位置以外の平坦面上において前記配線と導電接続されていることを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 一対の対向する電極の間に電気光学層が配置された複数の画素を含む表示領域と、該表示領域の外側に配置された周辺領域とを有する電気光学装置の製造方法において、
    前記電気光学層の一方側に基板を配置し、該基板上に前記画素毎に開口部を備えた反射層を形成し、該反射層上に、前記電気光学層に向けて、第1絶縁層と第2絶縁層とを積層し、
    前記画素においては、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の少なくとも一方を部分的に存在させないことにより、前記開口部の形成部位が低く構成された凹凸表面を構成し、
    前記凹凸表面上に一方の前記電極を配置し、
    前記一方の電極に接続され前記表示領域から前記周辺領域に延在する配線を設け、
    前記周辺領域における前記第1絶縁層の外縁位置と前記第2絶縁層の外縁位置を前記配線の延在方向に見て相互に異ならせることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
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