JP2004333046A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤等を使用せずにヨークと磁石とを取付けることができる固定具を提供する。
【解決手段】固定具1は、ヨーク3とその内部に収納された直方体形状の磁石2とから構成されている。ヨーク3は、磁石の上面に沿うように配置された長方形形状の平板部4と、平板部4の一対の長辺に接続され、磁石2の一対の側面を囲う一対の側壁部7a及び7bとからなる。一対の側壁部7a及び7bは、その内面同志の間隔が、平板部4側から磁石2の露出した面側へと向かうにつれて小さくなり、磁石2の露出した面より外方では磁石2の幅より小さくなるように、互いに傾斜して配置されている。磁石2がヨーク内に収納された状態では、磁石2がヨーク3の外方に移動しようとしても、磁石2の露出した面を構成する一対の長辺の各々が側壁部7a及び7bの内面に当接して、その移動が阻止される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、固定具に関し、特に換気扇フィルター等を取付けるために用いられるヨーク内に磁石が収納された固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の固定具によるレンジフードへのフィルターの取付状態を示した図である。
【0003】
図を参照して、台所の調理台に設置されたガスレンジ54の垂直上方の壁面に、レンジフード50が取付けられている。レンジフード50の下面55には、吸気口61が形成されており、吸気口61の内部に取付けられた図示しないファンによって、ガスレンジ54上の空気が排出されるように構成されている。また、レンジフード50の下面には、図示しないファンへの接触を防ぐために格子状の金属枠体51が吸気口61を覆うように取付けられている。
【0004】
図に示したフィルター53は、不織布等で構成され、油汚れや埃等が金属枠体51等に付着するのを防ぐために、金属枠体51を覆うように取付けて使用するものである。このフィルター53を取付ける際は、まず、金属枠体51の周囲に取付けた面ファスナー52によって、二点鎖線で示した位置にフィルター53を仮止めする。次に、磁石を含む固定具56によってフィルター53の外周部分を磁性体であるレンジフード50の下面55に固定して取付が完了する。
【0005】
図12は、図11で示した固定具56の拡大斜視図であり、図13は、図12で示したXIII−XIIIラインから見た正面図である。
【0006】
これらの図を参照して、固定具56は、ヨーク57とその内部に収納された直方体形状の磁石2とから構成されている。ヨーク57は、一枚の鉄板等の磁性体を断面コの字状に折り曲げ加工することにより、磁石2の露出した面と対向する面に沿うように配置された長方形形状の平板部58と、平板部58の一対の長辺に接続され、磁石の一対の側面に平行に配置された一対の長方形形状の側壁部59a及び59bとからなる。このヨーク57の内方部分の寸法は、側壁部59a及び59bの内方面同志の間隔は磁石2の幅より大きく、かつ、平板部58の内方面と側壁部59a及び59bの端部との間隔は磁石2の高さより大きくなるように設定されている。磁石2は、このように形成されたヨーク57の内方部分に配置され、ヨーク57との分離を防ぐために、接着剤や両面テープを用いて平板部58の内方面に固定されている。
【0007】
固定具56の使用時は、図13の二点鎖線で示すように、レンジフードの下面部分等の被取付面30と固定具56の磁石2が露出した面側との間にフィルター53を挟むように配置して、フィルター53を固定具56の磁力で被取付面30に固定する。また、フィルター53の交換等をする際は、固定具56全体を被取付面30から引き離すようにして取り外すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような固定具では、磁石とヨークとが接着剤や両面テープで固定されているが、使用によって接着剤等が変質すると、僅かな衝撃によって磁石とヨークとが外れやすくなってしまう。特に、固定具の取り外し時に、ヨーク部分を持って固定具を取り外そうとすると、磁石は被取付面に吸着するため、ヨークだけが被取付面から外れやすい。そうすると、もはや当該固定具を使用することができなくなるという不便が生じる。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、接着剤等を使用せずにヨークと磁石とを取付けることができる固定具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明は、ヨーク内に磁石が収納された固定具において、磁石のヨークから外方側に露出している面において対向する外周縁同志の距離に対して、外周縁の各々を囲うヨークの部分における磁石から外方側の各々の内面同志の最小距離が小さくなるように、ヨークの少なくとも一部が形成されたことを特徴とするものである。
【0011】
このように構成すると、磁石はヨークの少なくとも一部により、その露出している面と直交する方向のヨーク外方への移動が阻止される。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、磁石は、直方体形状を有し、ヨークは、磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、平板部の一方の長辺に接続され磁石の対向する一対の側面の一方に沿うように配置された長方形板状の第1側壁部と、平板部の他方の長辺に接続され、第1側壁部との内方面同志の間隔が外方側へと向かって小さくなるように傾斜する長方形板状の第2側壁部とからなるものである。
【0013】
このように構成すると、第1側壁部の端部と第2側壁部の端部との内面同志の距離は、すべて磁石の幅より小さくなる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、磁石は、直方体形状を有し、ヨークは、磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、平板部の一対の長辺の各々に接続され、内面同志の間隔が外方側へと向かって小さくなるように互いに傾斜する一対の長方形板状の側壁部とからなるものである。
【0015】
このように構成すると、一対の側壁部の端部の内面同志の距離は、すべて磁石の幅より小さくなる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、側壁部の一方の一部は切り欠かれ、被取付体を接続するための接続部が一部を介して平板部に接続されるものである。
【0017】
このように構成すると、被取付体は接続部を介して固定具に固定される。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、磁石は、直方体形状を有し、ヨークは、磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、平板部の一対の長辺の各々に接続され、磁石の一対の側面とほぼ平行に配置された一対の長方形板状の側壁部とを有し、側壁部の各々の対向する一部のみが、その内面同志の間隔が外方側へと向かって小さくなるように傾斜するものである。
【0019】
このように構成すると、磁石の露出している面と直交する方向の移動は、ヨークの側壁部の一部においてのみ阻止される。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、磁石は、円柱形状を有し、ヨークは、磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された円形板状の平板部と、平板部の外周縁に接続され、対向する部分の内面同志の間隔が外方側へと向かって小さくなるように形成された円錐台側壁板状の側壁部とからなるものである。
【0021】
このように構成すると、側壁部の端部の内面の径は、磁石の径より小さくなる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、磁石はヨークの少なくとも一部により、その露出している面と直交する方向のヨーク外方への移動が阻止されるため、ヨークから磁石の脱落を阻止することが可能となる。
【0023】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1側壁部の端部と第2側壁部の端部との内面同志の距離は、すべて磁石の幅より小さくなるため、磁石の移動阻止効果が向上する。また、第2側壁部が先細り状態となるため、ヨーク部分がつかみやすくなり、固定具の取り外しが容易となる。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、一対の側壁部の端部の内面同志の距離は、すべて磁石の幅より小さくなるため、磁石の移動阻止効果が向上する。また、一対の側壁部の各々が先細り状態となるため、ヨーク部分が更につかみやすくなり、固定具の取り外しが一層容易となる。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、被取付体は接続部を介して固定具に固定されるため、固定具と取付面との間に挟むようにして取付ができない被取付体の取付けも可能となる。
【0026】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、磁石の露出している面と直交する方向の移動は、ヨークの側壁部の一部においてのみ阻止されるため、効率的な磁石の取付けが可能となる。
【0027】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、側壁部の端部の内面の径は、磁石の磁石の径より小さくなるため、磁石の移動阻止効果が向上する。また、側壁部が円錐台形状の先細り状態となるため、ヨーク部分がつかみやすくなり、固定具の取り外しが容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施の形態による固定具の斜視図であり、図2は、図1で示したII−IIラインから見た正面図である。
【0029】
これらの図を参照して、固定具1は、図11〜図13で示した従来例と同様に、台所のレンジフードの磁性体の被取付面にフィルターを固定する等の目的で使用されるものである。固定具1は、従来例と同様に、ヨーク3とその内部に収納された直方体形状の磁石とから構成されているが、ヨーク3の形状が従来例とは異なっている。
【0030】
ヨーク3は、一枚の鉄板等の磁性体を断面がほぼコの字状となるように折り曲げ加工して形成され、平板部4と第1側壁部5と第2側壁部6とからなる。平板部4は長方形形状を有し、磁石2の露出した面と対向する面に沿うように配置されている。平板部4の短辺方向及び長辺方向の寸法はそれぞれ磁石2の幅及び長さより若干大きく形成されている。第1側壁部5は、長方形形状を有し、平板部4の一方の長辺に接続され、磁石2の一対の側面の一方に沿うように配置されている。第2側壁部6も長方形形状を有し平板部4の他方の長辺に接続されているが、平板4から磁石2の露出した面へと向かうにつれて、第1側壁部5と第2側壁部6との内面同志の間隔が小さくなるように磁石2の一方の側面に対して傾斜している。
【0031】
このヨーク3の第1側壁部5と第2側壁部6との内面同志の間隔は、磁石2の露出した面より外方側となる部分では磁石2の幅より小さく、磁石2の露出した面より内方側となる部分では磁石の幅より大きく設定されている。また、平板部4の内方面から第1側壁部5及び第2側壁部6の各々の先端までの垂直距離は、磁石2の高さより大きく設定されている。
【0032】
ヨーク3がこのように構成されているため、その内部に磁石2が収納された状態では、磁石2の露出した面の一方の長辺が第2側板部6の内面と当接する。このため、磁石2は、ヨーク3の外方へと向かう方向、すなわち、平板部4と直交する方向の移動が阻止されている。また、第1側壁部5と第2側壁部6との先端部分同志の幅はすべて磁石の幅より小さくなっているため、磁石2の露出した面の一方の長辺部分全体に対して効率的に磁石2の移動が阻止されている。したがって、接着剤や両面テープ等を使用しなくても、磁石2がその露出した面の外方、すなわち、固定具1の使用時における被取付面側へと分離することが阻止される。ただし、このとき、磁石2は平板部4の内面に接着されていないため、ヨーク3の内面位置から、磁石2の長手方向にスライド自在に図1の二点鎖線で示した位置へと取り外すことは可能である。そのため、固定具1の通常使用時には加わる力方向への分離は阻止されているが、必要に応じて、磁石2とヨーク3とを分離することが可能となる。
【0033】
また、第2側壁部6は、第1側壁部5との内面同志の間隔が、磁石2の露出した面側、すなわち、固定具1の使用時における被取付面側において最も小さくなるように平板部4側から先細り状に傾斜して配置されている。このため、ヨーク3をその幅方向につかみやすくなり、使用時に固定具1を取り外しやすくなる。
【0034】
図3は、この発明の第2の実施の形態による固定具の斜視図であり、図4は、図3で示したIV−IVラインから見た正面図である。
【0035】
これらの図を参照して、この実施の形態による固定具1は、第1の実施の形態で示したものと同様に、ヨーク3とその内部に収納された直方体形状の磁石2とから構成されているが、ヨーク3の形状が第1の実施の形態とは異なっている。
【0036】
この実施の形態のヨーク3は、磁石2の上面に沿うように配置された長方形形状の平板部4と、平板部4の一対の長辺の各々に接続され、磁石2の一対の側面をそれぞれ囲う長方形形状の一対の側壁部7a及び7bとから構成されている。側壁部7a及び7bは、その内面同志の間隔が平板部4から磁石2の露出した面へと向かう方向に小さくなるように、互いに傾斜するように形成されている。
【0037】
このヨーク3の内方部分の寸法は、磁石2との相対関係において、第1の実施の形態におけるものと同様に設定されている。すなわち、側壁部7a及び7bの内面同志の間隔は、磁石2の露出した面より外方に位置する部分では磁石2の幅より小さく、露出した面より内方に位置する部分では磁石2の幅より大きく設定されている。また、平板部4の内方面から側壁部7a及び7bの各々の先端までの垂直距離は、磁石2の高さより若干大きく設定されている。
【0038】
ヨーク3がこのように構成されているため、その内部に磁石2が収納された状態では、磁石2の露出した面の一対の長辺部分の各々は、側壁部7a及び7bの内面のそれぞれと当接する。このため、磁石2は、平板部4と直交する方向におけるヨーク3の外方への移動が阻止されている。また、側壁部7a及び7bの先端部分同志の間隔はすべて磁石の幅より小さくなっているため、磁石2の露出した面の一対の長辺部分全体に対して移動阻止効果を発揮し、第1の実施の形態におけるものと比較して更に効果的に磁石2の移動が阻止されている。したがって、接着剤や両面テープ等を使用しなくても、磁石2がその露出した面の外方、すなわち、固定具1の使用時における被取付面側へと分離することが阻止される。尚、この実施の形態の固定具1においても、磁石2を、ヨーク3の内面位置から、磁石2の長手方向にスライド自在に図3の二点鎖線で示した位置へと取り外すことは可能である。よって、通常使用時に加わる力の方向に対して磁石2とヨーク3との分離が阻止されているが、必要に応じてこれらを分離することが可能となる。
【0039】
また、この実施の形態のヨーク3は、一対の側壁部7a及び7bの両方が傾斜するように配置され、ヨーク3の幅方向の大きさは、磁石2の露出した面側が最も小さくなっている。これにより、第1の実施の形態の固定具と比べても更にヨーク3の幅方向のつかみやすさが向上し、使用時に固定具1の取り外しがより一層しやすくなる。
【0040】
図5は、この発明の第3の実施の形態による固定具の斜視図であり、図6は、図5で示したVI−VIラインから見た正面図である。
【0041】
これらの図を参照して、ヨーク3部分は、第2の実施の形態で示したものと基本的な構成及び寸法は同様であるが、一方の側壁部の一部が切り欠かれて、一対の側壁部8a及び8bが形成されている点と、その切り欠かれた一部に接続部12が取付けられている点とが第2の実施の形態とは大きく異なっている。
【0042】
ヨーク3の側壁部8a及び8bはそれぞれ、平板部4の一方の長辺の長手方向の端部の各々から所定範囲に接続されている。側壁部8a及び8bの各々は、側壁部7の内面の対向する部分との間隔が、平板部4から磁石2の露出した面側へと向かうにつれて小さくなるよう傾斜している。そして、ヨーク3の内方の寸法は、第2の実施の形態によるものと基本的に同様であり、側壁部7と側壁部8a及び8bとの内面同志の間隔は、磁石2の露出した面より外方側となる部分では磁石2の幅より小さく、露出した面より内方側となる部分では磁石2の幅より大きく設定されている。尚、平板部4と側壁部8a及び8bとの接続部分であるコーナー部9a及び9bは、後述するフィルターカバー20の縁巻21を取付けやすくするために、丸みを帯びるように形成されている。
【0043】
このように構成されているため、磁石2がヨーク3に収納された状態では、磁石2の露出した面の一方の長辺と、他方の長辺の各々の端部から所定部分とが、側壁部7と側壁部8a及び8bの内面にそれぞれ当接する。したがって、磁石2は、ヨーク3の外方への平板部4と直交する方向の移動が阻止されている。
【0044】
一方、接続部12は、平板部4の一方の長辺の切り欠かれた部分、すなわち、側壁部8a及び8bに挟まれた部分に取付けられている。接続部12は、一枚の平板の折り曲げ加工等によって形成された複数の長方形形状の区画から構成されている。すなわち、接続部12は、平板部4の切り欠かれた部分に接続され磁石2の側面とほぼ平行に配置された第1垂直部10と、第1垂直部10に接続され、側壁部7、側壁部8a及び8bの各々の先端部分が含まれる平面と同一平面を構成するように配置された水平部13と、水平部13に接続され第1垂直部とほぼ平行に配置された第2垂直部14と、第2垂直部14に接続されヨーク3側に近づくにつれて平板部4の外方面に近づくように傾斜する傾斜部15と、傾斜部15に接続され、平板部4から離れるように傾斜する先端部16とから、構成されている。尚、平板部4と第1垂直部10との接続部分であるコーナー部9cもまた、丸みを帯びるように形成されているが、前述のコーナー部9a及び9bと同様に後述する縁巻21を取付けやすくするためのものである。
【0045】
ここで、この実施の形態による固定具1の使用状態について説明する。
【0046】
図の二点鎖線で示した部分はレンジフード用フィルター等の被取付体20の一部である。この被取付体20は、アルミ箔の成形体にフィルターが取付けられた構成よりなり、平板部23と、その端縁に形成された縁巻21と、縁巻21から平板部23の内方側へと形成された矩形形状の開口22を有している。この開口22に対して、固定具1の接続部12を、その先端部16から順に通すと、被取付体20の縁巻21が接続部12の内部に位置し、接続部12が開口22を貫通するように配置される。この状態で固定具1の磁石2が露出した面を被取付面30に固定することによって、被取付体20を被取付面30に取付けることができる。
【0047】
このように、固定具1と被取付体20とを接続することができるため、アルミ箔成形体のような被取付体20で、固定具1と被取付面30との間に挟むように取付けることができないものであっても、接続部12を介して固定具1により固定することが可能となる。
【0048】
図7は、この発明の第4の実施の形態による固定具の斜視図であり、図8は、図7で示したVIII−VIIIラインの断面図である。
【0049】
これらの図を参照して、固定具1は、ヨーク3とヨーク3に収納された直方体形状の磁石2とから構成されている。
【0050】
ヨーク3は、磁石2の露出した面と対向する面に沿うように配置された長方形形状の平板部4と、平板部4の一対の長辺の各々に接続され磁石2の一対の側面の各々とほぼ平行となるよう配置された一対の側壁部7a及び7bとから構成されている。更に、側壁部7a及び7bの対向する一部分で、側壁部7a及び7bの先端側から所定範囲の部分の両側に切り込みが入れられ、その部分がヨーク3の内方側へと折り曲げられて折り曲げ部25a及び25bが形成されている。
【0051】
このヨーク3の折り曲げ部25a及び25bの内面同志の間隔は、磁石2の露出した面より外方側となる部分では磁石2の幅より小さく、磁石2の露出した面より内方側となる部分では磁石の幅より大きく設定されている。また、平板部4の内方面から側壁部7a及び7b、折り曲げ部25a及び25bのそれぞれの先端までの垂直距離は、磁石2の高さより大きく設定されている。
【0052】
ヨーク3はこのように形成されているため、磁石2がヨーク3に収納された状態では、磁石2の露出した面の一対の長辺の各々の一部分が、折り曲げ部25a及び25bの内面と当接する。したがって、折り曲げ部25a及び25bによって、磁石2がヨーク3の外方へと平板4と直交する方向に分離することが阻止される。また、折り曲げ部25a及び25bの部分のみによって、磁石とヨークとが固定されるため、効率的な磁石の取付けが可能となる。
【0053】
図9は、この発明の第5の実施の形態による固定具の斜視図であり、図10は、図9で示したX−Xラインの断面図である。
【0054】
これらの図を参照して、固定具1は、円錐台形状のヨーク3とヨーク3に収納された円柱形状の磁石2とから構成されている。
【0055】
ヨーク3は、磁石2の露出した面に沿うように配置された円形状の平板部4と、平板部4の外周縁に接続された側壁部7とからなる。側壁部7は、円錐台の側壁形状、すなわち、対向する部分の内面同志の間隔が平板部4から磁石2の露出した面へと向かうにつれて小さくなるように形成されている。そして、側壁部7の内面同志の直径方向の寸法は、磁石2の露出した面より外方となる部分では磁石2の直径よりも小さく、磁石2より内方となる部分では磁石2の直径より大きく設定されている。
【0056】
したがって、磁石2がヨーク3に収納された状態では、磁石2の露出した面の外周縁は側壁部7の内面と当接する。よって、磁石2はヨーク3の外方へと移動することができず、磁石2のヨーク3からの分離が完全に阻止される。
【0057】
また、側壁部7は、磁石2の露出した面側、すなわち、使用時の被取付面側において、その直径方向の大きさが最も小さくなるように形成されているため、使用時にヨーク3の側壁部7部分がつかみやすくなり、固定具1を取り外しやすくなる。
【0058】
尚、上記の各実施の形態では、磁石として直方体形状または円柱形状のものを使用しているが、他の形状の磁石を使用しても良い。
【0059】
また、上記の各実施の形態では、レンジフードにフィルターを取付けるための固定具に適用しているが、他の用途に使用する固定具にも同様に適用することができる。
【0060】
更に、上記の各実施の形態では、磁石とヨークとの固定に接着剤等を併用しても良い。
【0061】
更に、上記の第1から第4の各実施の形態では、直方体形状の磁石の側面に対して側壁部の少なくとも一部が傾斜するように構成されているが、必ずしも傾斜している必要はなく、磁石の露出した面より外方となる部分の内方面同志の最小距離が磁石の幅より小さく形成されていれば良い。
【0062】
更に、上記の第1から第4の各実施の形態では、一対のヨークに磁石の長手方向への移動を阻止する手段を設けたり、ヨークに囲われていない一対の側面に更に側壁部を設ける等により、磁石の分離を完全に阻止する構成とすることも可能である。
【0063】
更に、上記の第3の実施の形態では、ヨークの平板部に接続された接続部は、平板の複数箇所を折り曲げることにより形成されているが、被取付体の形状等に合わせて他の形状に形成しても良い。
【0064】
更に、上記の第4の実施の形態では、折り曲げ部は、一対の側壁部の各々のほぼ中央の位置にそれぞれ形成されているが、他の部分や長手方向全体に形成されていても良い。又、折り曲げ部は一方の側壁部にのみ形成されていても良い
更に、上記の第5の実施の形態では、ヨークの側壁部は円錐台形の側壁形状となるように構成されているが、必ずしも円錐台形である必要はなく、磁石の露出した面より外方となる部分の内方面同志の最小距離が磁石の幅より小さく形成されていれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による固定具の斜視図である。
【図2】図1で示したII−IIラインから見た正面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態による固定具の斜視図である。
【図4】図3で示したIV−IVラインから見た正面図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態による固定具の斜視図である。
【図6】図5で示したVI−VIラインから見た正面図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態による固定具の斜視図である。
【図8】図7で示したVIII−VIIIラインの断面図である。
【図9】この発明の第5の実施の形態による固定具の斜視図である。
【図10】図9で示したX−Xラインの断面図である。
【図11】従来の固定具によるレンジフードへのフィルターの取付状態を示した図である。
【図12】図11で示した固定具の拡大斜視図である。
【図13】図12で示したXIII−XIIIラインから見た正面図である。
【符号の説明】
1…固定具
2…磁石
3…ヨーク
4…平板部
5…第1側壁部
6…第2側壁部
7、8…側壁部
12…接続部
20…被取付体
25…折り曲げ部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

  1. ヨーク内に磁石が収納された固定具において、
    前記磁石の前記ヨークから外方側に露出している面において対向する外周縁同志の距離に対して、前記外周縁の各々を囲う前記ヨークの部分における前記磁石から前記外方側の各々の内面同志の最小距離が小さくなるように、前記ヨークの少なくとも一部が形成されたことを特徴とする、固定具。
  2. 前記磁石は、直方体形状を有し、
    前記ヨークは、前記磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、前記平板部の一方の長辺に接続され前記磁石の対向する一対の側面の一方に沿うように配置された長方形板状の第1側壁部と、前記平板部の他方の長辺に接続され、前記第1側壁部との内方面同志の間隔が前記外方側へと向かって小さくなるように傾斜する長方形板状の第2側壁部とからなる、請求項1記載の固定具。
  3. 前記磁石は、直方体形状を有し、
    前記ヨークは、前記磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、前記平板部の一対の長辺の各々に接続され、内面同志の間隔が前記外方側へと向かって小さくなるように互いに傾斜する一対の長方形板状の側壁部とからなる、請求項1記載の固定具。
  4. 前記側壁部の一方の一部は切り欠かれ、被取付体を接続するための接続部が前記一部を介して前記平板部に接続される、請求項3記載の固定具。
  5. 前記磁石は、直方体形状を有し、
    前記ヨークは、前記磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された長方形板状の平板部と、前記平板部の一対の長辺の各々に接続され、前記磁石の一対の側面とほぼ平行に配置された一対の長方形板状の側壁部とを有し、
    前記側壁部の各々の対向する一部のみが、その内面同志の間隔が前記外方側へと向かって小さくなるように傾斜する、請求項1記載の固定具。
  6. 前記磁石は、円柱形状を有し、
    前記ヨークは、前記磁石の露出している面と対向する面に沿うように配置された円形板状の平板部と、前記平板部の外周縁に接続され、対向する部分の内面同志の間隔が前記外方側へと向かって小さくなるように形成された円錐台側壁板状の側壁部とからなる、請求項1記載の固定具。
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JP2013242054A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Mitsue Urata 油料理場の換気扇用油吸収器具、その取付け方法及びマグネット複合体
CN108036489A (zh) * 2017-11-21 2018-05-15 珠海格力电器股份有限公司 磁铁的安装结构及空调器

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