JP2004331077A - 梱包機の保護パッド自動供給方法およびその保護パッド自動供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被梱包物の上端角部への保護パッドの自動供給を可能とすることにより、その作業効率の改善をはかる。
【解決手段】パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、送出方向へのスライドバー40のスライドによる、保護パッド送出口41を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の送出位置に単体毎に送り出す。そして、この送り出された単体の保護パッド14−1を真空吸着パッド70によって保持し、それを支持するスライドブラケット76の横スライドによるその搬送のもとで、その保護パッドを被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給するものとして、この保護パッド自動供給装置10は具体化されている。
【選択図】 図1
【解決手段】パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、送出方向へのスライドバー40のスライドによる、保護パッド送出口41を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の送出位置に単体毎に送り出す。そして、この送り出された単体の保護パッド14−1を真空吸着パッド70によって保持し、それを支持するスライドブラケット76の横スライドによるその搬送のもとで、その保護パッドを被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給するものとして、この保護パッド自動供給装置10は具体化されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給する梱包機の保護パット自動供給方法、およびその保護パット自動供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被梱包物周りへのバンドの掛け回し(バンドの巻回)、およびその端末の接着、切断(バンド端末の接着処理)によってその被梱包物の梱包を行う梱包機、いわゆるバンド掛け梱包機が一般的に知られている。
【0003】
そして、この種の梱包機として、たとえば、特開2000−25707号公報に開示のような、パレットに載置された被梱包物を、このパレットごと一体的にバンド掛け梱包する、いわゆるパレット用梱包機が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパレット用梱包機による梱包は、フォークリフト等での搬送時における荷崩れ防止等をその目的のひとつとしたものであることから、このパレット用梱包機においては、通常、比較的強い引き締め力のもとでバンドが引き締められる。しかし、このような強い引き締めのもとでは、そのバンドが被梱包物の上端角部に強く当たるため、被梱包物の外装面強度によっては、被梱包物の上端角部に作用するバンドからの過度の荷重的負担に起因する、バンドの張力による潰れ等の損傷が、その上端角部に部分的に生じる虞がある。
【0005】
そこで、このようなパレット用梱包機等においては、端面略く字形状等の保護パッドを、この被梱包物の上端角部とバンドとの間に介在させることでこの被梱包物の上端角部の保護をはかることが、通常は行われている。
【0006】
しかし、従来においては、この保護パッドを、梱包機のバンド掛け工程の都度、作業者の手作業によって被梱包物の上端角部に宛がうことを、被梱包物の上端角部に対するその供給作業としているため、その作業効率の低下は避けられない。
【0007】
特に、作業者が保護パッドを被梱包物の上端角部に宛がう供給作業の場合、その作業の安全性、および場所の特定化等を考慮して、通常は、バンドを一旦軽く仮締めし、保護パッドをその仮締め位置に合わせて挿入、介在させた後、強い本締めを再度行うという段階的な引き締め作業を行っていたため、その作業効率の低下は著しいものとなっていた。
【0008】
この発明は、被梱包物の上端角部への保護パッドの自動供給を可能とすることにより、その作業効率の改善をはかる梱包機の保護パッド自動供給方法、およびその保護パッド自動供給装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の請求項1に示す梱包機の保護パッド自動供給方法によれば、まず、パッドマガジン内に積層収容された保護パッドを、送出方向への送出部材のスライドによる、保護パッド送出口を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の送出位置に単体毎に送り出すものとしている。そして、この送り出された単体の保護パッドを保持手段によって保持し、この保持手段を支持したスライドブラケットの横スライドによるその搬送のもとで、その保護パッドを被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給するものとして、この保護パッド自動供給方法は具体化されている。
【0010】
また、この発明の請求項2においては、被梱包物の角部に対する端面略く字形状の略直角状体として形成された保護パッドをその略山型に積層載置する、対応する断面略山型形状の低段載置面、および高段載置面を有したスライドバーを、送出方向へのスライドの可能な送出部材としている。そして、低段載置面に積層載置された保護パッドのうちの積層最下段の単体を、保護パッド単体厚未満の高さに規定したこの低段載置面、高段載置面間の段差部に係合させることによって、この積層最下段の保護パッド単体を、保護パッド単体厚以上、2段厚未満の隙間として保護パッド送出口に規定された、スライドバー周りの送出クリアランスを通して押し出すとともに、この押し出しによりパッドマガジン外の送出位置に送り出された保護パッドを、静止したスライドバーによってその送出位置で支持するものとして、この請求項2においては具体化されている。
【0011】
さらに、この発明の請求項3においては、送出部材によるパッドマガジンからの保護パッドの送り出し、および保持手段による保護パッドの保持までを、供給第1工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴う梱包機の起動前に行うとともに、保護手段により保護パッドを保持した状態での、スライドブラケットの横スライドによる被梱包物の被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を、供給第2工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴った梱包機の起動後、かつ梱包機のバンド掛け工程前に行うものとして、この方法が具体化されている。
【0012】
また、この発明の請求項4に示す梱包機の保護パッド自動供給装置によれば、多層に積み重ねられた多数の保護パッドをその内部に積層収容するとともに、その下部に、保護パッド送出口設けられたパッドマガジンと、パッドマガジン内の保護パッドのうちの積層最下段の単体のみを、保護パッド送出口方向にその係合のもとで押し出し可能とする送出部材と、送出部材をその対応方向にスライド駆動させる送出駆動手段とを備えることにより、単体の保護パッドを、パッドマガジンからその外部の送出位置に順次送り出し可能とする送出機構が形成されている。そして、送出位置の保護パッドを、搬送可能に保持する保持手段と、保持手段を昇降可能に支持し、かつその対応方向に昇降駆動させる昇降駆動手段と、少なくとも昇降駆動手段を支持する、梱包機に対する横スライドの可能なスライドブラケットと、スライドブラケットをその対応方向にスライド駆動させるスライド駆動手段とを備えてなる搬送機構によって、送出位置に送り出された単体の保護パッドを、保持手段での保持、およびその昇降、ならびにスライドブラケットの横スライドのもとで、被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給可能に、この発明の保護パッド自動供給装置は構成されている。
【0013】
また、この発明の請求項5においては、端面略く字形状に形成された保護パッドを略山型に積層載置を可能とする略山型の低段載置面、および高段載置面をその長手方向に段差規定した長手のスライドバーとして、送出機構の送出部材が形成され、この低段載置面、および高段載置面間の段差部を、保護パッドの単体厚未満の高さとして規定することによって、この段差部との係合のもとでの、保護パッドの押し出しを可能としている。
【0014】
さらに、この発明の請求項6においては、パッドマガジンの保護パッド送出口が、パッドマガジンに形成された任意大の送出口基部と、この送出口基部に対するスライド、およびその固定的保持のもとで、保護パッド送出口に整列する送出部材周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを調整設定可能とする調整プレートとの組み合わせとして形成されている。
【0015】
また、この発明の請求項7においては、搬送機構の保持手段が、エアの吸引により保護パッドを吸着する真空吸着パッドとして具体化されている。
【0016】
さらに、この発明の請求項8においては、保持手段を支持、駆動する昇降駆動手段が、スライドブラケットに枢軸を介して連結、支持された回動プレートにより、このスライドブラケットに対する回動を可能に支持されるとともに、スライドブラケットの一体的な横スライドの可能な回動駆動手段からの駆動力の付与のもとで、昇降駆動手段、および保持手段が、スライドブラケットに対して回動可能となっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給装置は、梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給可能とするものであり、図1、図2に示すように、この発明においては、パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、このパッドマガジンから単体毎に送り出すための送出機構16と、その送り出された単体の保護パッド14−1を、その送出位置から被梱包物18の上端角部18aに搬送し配置するための搬送機構20とを具備するものとして、この保護パッド自動供給装置10が具体化されている。
【0019】
この保護パッド自動供給装置10は、バンド掛け式の梱包機に対する搭載、装備を前提としたものであり、その梱包機としては、被梱包物18に対する、図3に示すような形態でのバンド掛け梱包を可能とした、たとえば特開2000−25707号公報に開示の、いわゆるパレット用梱包機が例示できる。
【0020】
図4に、このパレット用梱包機22の概略を示す。この種のパレット用梱包機22は、パレット24に積載された被梱包物18とこのパレットとの、図3に示すような一体形態でのバンド掛け梱包を可能に形成されたものであり、通常は、図4に示すように、ローラコンベア26等を搬送路とする自動梱包ラインの一部に設置される。
【0021】
図4を見るとわかるように、この種のパレット用梱包機22は、ローラコンベア26上の被梱包物18周りにバンド28を放出可能とする、略矩形状のアーチユニット30を備えている。そして、このアーチユニット30からの放出による、被梱包物周りへのバンド28の掛け回しのもとでこの被梱包物18をバンド掛け梱包するものとして、この種のパレット用梱包機22は構成されている。
【0022】
なお、このパレット用梱包機の構成自体は、前出の特開2000−25707号公報に開示された通り公知であり、また、この発明はパレット用梱包機自体の構成、および動作を趣旨としたものでないため、その構成、および動作の詳細は前出の特開2000−25707号公報を参照するものとして、ここでの詳細な説明は省略する。
【0023】
ここで、図4を見るとわかるように、この実施の形態において例示するパレット用梱包機22は、被梱包物18をその上方から押圧可能とする、いわゆるプレス装置32を備えたものとして具体化されている。
【0024】
このプレス装置32は、アーチユニット30の上部体30aに保持された、伸縮動作の可能な昇降シリンダ34によって昇降される水平のプレスバー36を備えてなり、このプレスバーの下降のもとで、被梱包物18をその上方から適度に押圧するものとして形成されている。
【0025】
なお、このプレスバー36の下面には、通常、被梱包物18に直接的に接触する、たとえば木製のプレスプレート、いわゆるプレスウッド38等が、その一体昇降を可能に固定されている(図2参照)。
【0026】
そして、この種の、プレス装置32を備えた梱包機(パレット用梱包機)22においては、図1、および図4に示すように、このプレス装置のプレスバー36に、この発明の保護パッド自動供給装置10が設けられる。
【0027】
なお、図3を見るとわかるように、保護パッド14は、被梱包物18の対峙の上端角部18aにそれぞれ宛がわれるものであるため、通常は、図4に示すような、プレスバー36の図中左右位置に、この発明の保護パッド自動供給装置10はそれぞれ配設される。
【0028】
図2、および図3を見るとわかるように、被梱包物の上端角部18aに宛がわれる保護パッド14は、通常、この上端角部の形状に対応した端面略く字形状の長手の直角状体として、たとえば厚紙、あるいはダンボール等の紙材料から折曲形成される。そして、図1、図5に示すように、この発明においては、多数の保護パッド14が、パッドマガジン12内に、その積み重ねのもとで多層に積層収容されている。
【0029】
この実施の形態においては、保護パッド14が、その角端を上方に向けた略山型で、パッドマガジン12内に積層収容されている。そして、このパッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、送出方向への送出部材40のスライドによる、保護パッド送出口41を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の、図6に示すような送出位置に単体毎に送り出し可能とするものとして、この発明の保護パッド自動供給装置10における、その送出機構16は構成されている。
【0030】
図5に加えて図7を見るとわかるように、保護パッド14の積層収容を可能とするパッドマガジン12は、たとえば、横断面略コ字形状のマガジン本体42と、その開口された背面を覆う背面カバー44との組み合わせによる、縦型の略矩形筒状体として概略形成され、所定の固定部材、たとえばプレスバー36の側端に固定された正面略L形状のベースブラケット46に対して、たとえばねじ止め等のもとで一体的に固定、支持されている(図1参照)。
【0031】
そして、図7に示すように、このパッドマガジン12においては、背面カバー44が、その一端側の蝶番48によって、マガジン本体42に対する開閉を可能に連結、支持され、その他方側に配されたマグネット等の係止手段50によって、マガジン本体に対する背面カバーの閉鎖が確保されている。
【0032】
つまり、この構成のパッドマガジン12においては、マガジン本体42に対する背面カバー44の開閉のもとで、その内部への保護パッド14の供給が可能となっている。
【0033】
また、図1、および図5に示すように、この発明においては、保護パッド送出口41が、このパッドマガジン12の前面下部に設けられている。そして、図5、および図6に示すように、この保護パッド送出口41を介した、その外部への保護パッド14の押し出しを可能に、送出機構16の送出部材40が、パッドマガジン12の下部位置に設けられている。
【0034】
ここで、この送出部材40として、たとえば、略山型での保護パッド14の積層載置を可能とする、略山型の低段載置面40a−1、および高段載置面40a−2をその長手方向に段差規定した長手のスライドバーが例示できる。
【0035】
このスライドバー(送出部材)の低段載置面40a−1、および高段載置面40a−2は、保護パッド14の全長に亘る載置、支持を可能とする長さに、いずれも形成されている。そして、この低段載置面40a−1、高段載置面40a−2間の段差部40bが、保護パッド14の単体厚未満の高さとして、この発明においては規定されている。
【0036】
なお、この段差部40bは、保護パッド14の端面に係合可能なほぼ直角端として形成されている。
【0037】
このスライドバー40は、パッドマガジン12に対し、その前後方向への延出スライドを可能に、パッドマガジン前面の保護パッド送出口41、および、図7に示すような、その背面カバー44の下端に形成された切欠き状の挿通口44aを介して貫通配置されている。
【0038】
なお、背面カバーの挿通口44aは、スライドバーの高段載置面40a−2を挿通可能とし、かつ、この挿通口からの保護パッドの排出を不能とする、たとえば保護パッド単体厚未満の挿通クリアランスをスライドバーの高段載置面の周りに規定するものとして、通常は形成されている。
【0039】
そして、このスライドバー(送出部材)40は、その低段載置面40a−1を保護パッド送出口側に向けて配置され、パッドマガジン12の前後方向に一致する、その長手方向へのスライドを可能に、スライド手段52によって支持されている。
【0040】
なお、このスライド手段52としては、図8に示すような、たとえば、スライドバー40の下面に固定された、その長手方向に延びるレール状のスライダ54と、このスライダを摺動自在に部分的に包持、支持する、ベースブラケット46に固定されたスライドガイド56との組み合わせとしてなるスライドレールが例示できるが、ベースブラケットに対する、その長手方向へのスライドバーのスライドが確保できれば足りるため、他の構成のものを、ここでいうスライド手段として用いてもよい。
【0041】
この構成の送出機構16においては、図5に示す、低段載置面40a−1をパッドマガジン12に整列させた後退位置が、スライドバー40の初期位置として規定される。つまり、送出機構16の初期状態においては、この低段載置面40a−1に、保護パッド14は積層載置される。
【0042】
そして、この送出機構16においては、スライドバー40が、送出駆動手段58によるスライド駆動を可能に構成されている。
【0043】
図8に示すように、この送出駆動手段58としては、たとえば、エアの供給方向の切換えのもとで本体58aに対する可動ロッド58bの伸縮制御のなされる、いわゆるエアシリンダが例示できる。そして、このエアシリンダ(送出駆動手段、以下送出用シリンダと称する)の可動ロッド58bとの一体スライドを可能に、スライドバー40の一端、たとえば高段載置面40a−2側の後端が、可動ロッドに対し、連結アーム60を介して、その一体移動を可能に連結、支持されている。
【0044】
なお、送出用シリンダ58は、たとえば、ベースブラケット46に固定された垂直プレート62への本体58aの固定のもとで、その可動ロッド58bを後方に延ばして配設される。このような配置構成においては、図5に示すように、送出用シリンダ58の伸長により、スライドバー40の後退位置が設定され、また、図6に示すように、送出駆動手段の収縮のもとで、スライドバーの前進位置が設定される。
【0045】
このような構成の送出機構16においては、通常時、スライドバー40がその初期位置である後退位置にあるため、パッドマガジン12内の保護パッド14は、図5に示すように、スライドバーの低段載置面40a−1を載置ベースとして積層載置されている。そして、このような初期状態から、送出用シリンダ58の収縮のもとでスライドバー40を前進させると、このスライドバーの段差部40bによる係合のもとで、その積層最下段の保護パッド14−1がこのスライドバーの前進に伴ってパッドマガジン12の外部に、その前面の保護パッド送出口41を介して押し出される。
【0046】
ここで、図1、および図5を見るとわかるように、この発明の実施の形態においては、パッドマガジンの保護パッド送出口41が、パッドマガジン12に形成された任意大の送出口基部64と、この送出口基部に対するスライド、およびその固定的保持のもとで、保護パッド送出口に整列するスライドバー40、つまりはその低段載置面40a−1周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを調整設定可能とする調整プレート66との組み合わせとして形成されている。
【0047】
この実施の形態においては、調整プレート66が、保護パッド14の略山型形状に対応した略直角の規定端66aをその下端に切欠き状に有して形成され、たとえば保持手段68により、パッドマガジンの送出口基部64をその前面で被装する位置に配設、保持されている。
【0048】
なお、この保持手段68としては、調整プレート66に設けられた上下方向に延びた長孔と、この長孔に挿通される、パッドマガジン12の前面に突設された上下一対のボルトピンと、このボルトピンに螺着するナットとの組み合わせが例示できるが、パッドマガジンに対する調整プレートの固定的保持を可能とすれば足りるため、これに限定されるものではない。
【0049】
この構成によれば、パッドマガジン12の前面における調整プレート66の上下調整のもとで、低段載置面40a−1周りに規定される送出クリアランスの微調整が容易に可能となる。従って、保護パッド厚に対応した送出クリアランスが、これによれば容易に調整、設定可能となる。
【0050】
図6に示すように、スライドバー40の前進によってパッドマガジン12の外部に送り出された保護パッド14−1は、前進位置でのスライドバーの停止のもとで、その送出位置に静止、支持される。そして、この送出位置に送り出された保護パッド14−1を、搬送機構20の作動のもとで被梱包物の上端角部18aに搬送、配置可能に、この発明の保護パッド自動供給装置10における搬出機構20は構成されている。
【0051】
図1を見るとわかるように、この搬送機構20は、保護パッド14−1を搬送可能に保持する保持手段70を備えている。
【0052】
この保持手段70としては、たとえば、エアの吸引のもとで保護パッド14−1を吸着可能とする、支軸72の先端部に設けられた、いわゆる真空吸着パッドが例示できる。
【0053】
この真空吸着パッド(保持手段)70は、スライドバー40からの保護パッド14の保持、およびその昇降による持ち上げを可能に、昇降駆動手段74によってその軸線移動を可能に支持されている。
【0054】
なお、この昇降駆動手段74としては、前出の送出用シリンダ58と同様の作動原理を持つエアシリンダが利用できる。
【0055】
そして、この昇降駆動手段となるエアシリンダ(以下、昇降用シリンダと称する)74は、梱包機22に対する横スライドを可能に、その横スライドの可能なスライドブラケット76に連結、支持されている。
【0056】
このスライドブラケット76は、たとえば、プレスバー36に沿って固定されたガイドレール78と、このガイドレールに対するスライドの自在なスライダ80との組み合わせとしてなるスライド手段82によって、梱包機22上での横スライド、つまりはプレスバーに沿った左右移動を可能に支持されている。そして、スライド駆動手段84によって、その駆動ははかられている。
【0057】
このスライド駆動手段84としては、たとえば、モータ(図示しない)により回転駆動されるボールねじ86と、このボールねじに螺着されたナット88との組み合わせが例示でき、このナットを、スライドブラケット76に固定し、ボールねじの回転駆動に伴った、その螺進、螺退を得ることによって、スライドレールによるスライドブラケットの横スライドが、その自走のもとで確保される。
【0058】
そして、このような横スライドの可能なスライドブラケット76に対して、前出の昇降用シリンダ74は連結、支持されている。
【0059】
ここで、図1を見るとわかるように、保護パッド14は、スライドバーの低段載置面40a−1を載置ベースとした略山型に載置されるため、真空吸着パッド(保持手段)70による吸着の可能な面は、図示のような斜面となることから、真空吸着パッドの軸線をこれに対応した角度に傾斜させる必要がある。また、図2に示すように、被梱包物の上端角部18aへの宛がいの際においては、この吸着した保護パッド14の面を、被梱包物18の上面に対応させたほぼ水平に保持する必要があるため、この実施の形態においては、昇降用シリンダ74が、スライドブラケット76の対向縦壁間に回動可能に架設、支持された回動プレート90によって、少なくとも図中左右方向への回動を可能に支持されるとともに、回動駆動手段92によって、この回動プレート、つまりは昇降用シリンダの回動制御がなされている。
【0060】
回動プレート90は、スライドブラケット76の対向縦壁間に架設、軸支された枢軸94によって、その回動を可能に支持され、その一端側の延出プレート90aに、昇降用シリンダ74の本体74aが固定されるとともに、その他端側の連結端90bを、回動駆動手段92で支持することによって、その回動規制がはかられている。
【0061】
なお、この回動駆動手段92としては、前出の送出用シリンダ58、あるいは昇降用シリンダ74と同様の作動原理を持つエアシリンダが利用でき、このエアシリンダ(以下、回動用シリンダと称する)は、たとえば、スライドブラケット76に設けられた支持ブラケット96、およびこの専用ブラケットに架設、軸支された枢軸98によって、その本体92aが回動可能に支持されるとともに、その可動ロッド92bが、回動プレートの連結端90bに対して連動可能に枢着されている。
【0062】
上述したような構成においては、スライド駆動手段84によるスライドブラケット76の横スライドのもとで、回動用シリンダ92、および昇降用シリンダ74が一体的に横スライドされる。また、回動用シリンダ92の伸縮動作のもとで、昇降用シリンダ74、つまり真空吸着パッド70は、スライドブラケット76に設けられた回動プレートの枢軸94を支点として、その上下方向に回動される。
【0063】
ここで、図1に示すように、この実施の形態においては、真空吸着パッドの支軸72が、相反する方向に折曲された直角支持片をその各端に有する略直角Z形状の支持アーム100を介して、昇降用シリンダの可動ロッド74bに連結されている。
【0064】
このような略直角Z形状の支持アーム100による連結をはかれば、図示のような、昇降用シリンダ74に対する真空吸着パッドの支軸72の並置が可能となるため、昇降用シリンダで真空吸着パッドを支持する際における、その軸線方向の大型化が十分に防止される。そして、支持アーム100が、回動プレートの延出プレート90aと重なる位置で、それに並行して延びるため、これらを摺動可能に重ねて配置することで、昇降用シリンダ74の軸線周りでの真空吸着パッド70の位置ずれの防止が、支持アーム、回動プレート間の回動規制のもとで容易に可能となる。
【0065】
なお、回動プレートの延出プレート90aと支持アーム100との間に、たとえば回動プレート側に一体的に固着された、摩擦係数の低いスライドパッド102を介在させれば、昇降用シリンダ74の作動に対する悪影響は十分に抑制される。
【0066】
ここで、梱包機22における、この保護パッド供給装置10の動作手順の一例を、以下説明する。
【0067】
この保護パッド供給装置10による被梱包物の上端角部18aへの保護パッド14の供給は、通常、被梱包物18に対するバンド掛け工程の際に行われる。そして、この実施の形態においては、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持、持ち上げまでを、スライドバー40による、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持、持ち上げまでを、供給第1工程として、梱包位置への被梱包物18の搬入に伴う梱包機22の起動前に行うものとしている。
【0068】
なお、図1に示す、昇降用シリンダ74の収縮に伴うその上昇位置が、真空吸着パッド70の初期位置として規定され、昇降用シリンダによって支持されたこの真空吸着パッドは、通常、図示の傾斜位置で、スライドバー40による保護パッド14の送り出しを待機する。さらに、図示のような、スライドバーの位置に対応する左右位置に真空吸着パッド70を待機させるスライドバー36上での左右位置が、スライドブラケット76の初期位置として予め規定、設定されている。
【0069】
たとえば、前回のバンド掛け工程の後、あるいは自動梱包ラインの起動後に、パッドマガジン12内の保護パッド14が、送出機構16の作動のもとで単体毎に送り出される。
【0070】
図5に示すように、スライドバー40の初期位置、つまりその後退位置においては、パッドマガジン12内の保護パッド14が、その低段載置面40a−1上に積層載置され、その状態からの、送出用シリンダ58の縮小動作に伴ったスライドバーの前進により、その積層最下段の保護パッド14−1が、図6に示すように、保護パッド送出口41により規定された送出クリアランスを介して、その外部に押し出される。
【0071】
このように単体の保護パッド14−1をその押し出しのもとで送出位置に送り出したスライドバー40は、送出用シリンダ58の停止のもとで、その前進位置で一旦静止する。つまり、送り出された保護パッド14−1は、その送出位置で、スライドバーの低段載置面40aにより支持される。
【0072】
そして、このような単体の保護パッド14−1の送り出し後、図9に示すように、昇降用シリンダ74の伸長動作に伴った真空吸着パッド70の下降により、この単体の保護パッドはこの真空吸着パッドによって吸着、保持されるとともに、その後の、昇降用シリンダの縮小動作に伴った真空吸着パッドの上昇により、この単体の保護パッドは、搬送可能な状態に持ち上げられる(図1の一点鎖線参照)。
【0073】
この、保護パッド14−1の持ち上げ後、スライドバー40は送出用シリンダ58の伸長のもとで、初期位置の後退位置に戻される。
【0074】
ここで、図6に示すような、単体の保護パッド14−1の送り出しに伴ったスライドバー40の前進状態においては、このスライドバーの高段載置面40a−2がパッドマガジン12との整列位置にあるため、この高段載置面がパッドマガジン内の保護パッドの載置ベースとなっている。そして、このような状態においてスライドバー40を後退させると、パッドマガジン12内の保護パッド14が、このスライドバーの後退に伴って全体的にその後方に移動しようとする。しかしながら、背面カバーの挿通口44aが、この挿通口からの保護パッド14の排出を不能とする、保護パッド単体厚未満の挿通クリアランスをスライドバーの高段載置面40a−2の周りに規定するものとして形成されていることから、パッドマガジン12内からの保護パッドの排出を伴わないスライドバー40の後退が、この構成よれば容易に確保可能となる(図7参照)。
【0075】
そして、単体の保護パッド14−1を保持した真空吸着パッド70は、初期位置へのスライドバー40の後退後、回動用シリンダ92の伸長動作のもとで、図10に示す、そのほぼ垂直位置まで回動される。
【0076】
この、スライドブラケット76の初期位置における、真空吸着パッド70の垂直設定までの一連の動作が、梱包機22におけるバンド掛け工程前の供給第1工程として行われる。そして、真空吸着パッド70による保護パッド14−1の保持を維持した状態で、この保護パッド自動供給装置10は、次の供給第2工程を待機する。
【0077】
この実施の形態においては、この、真空吸着パッド70により保護パッド14−1を保持した状態での、スライドブラケット76の横スライドによる被梱包物18の被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を、供給第2工程として、梱包位置への被梱包物18の搬入に伴った梱包機22の起動後、かつ梱包機のバンド掛け工程前に行うものとしている。
【0078】
供給第1工程後における待機状態で、被梱包物18が梱包機22の梱包位置まで搬入されると、その待機状態のまま、まず、プレス装置32の作動のもとでプレスバー36が下降し、このプレスバーのプレスウッド38によって、被梱包物がその上方から適度に押圧される。そして、被梱包物18のプレス状態における、スライド駆動手段84の作動のもとでのスライドブラケット76の横スライドによって、図11に示すように、まずは保護パッド14−1が、被梱包物の上端角部18aとの上方整列位置まで移動される。その後、この整列位置での、昇降用シリンダ74の伸長動作に伴った真空吸着パッド70の下降により、保護パッド14−1が上端角部18a、詳細には、バンド28の掛けられる位置(被バンド掛け角部)に宛がわれる(図2参照)。
【0079】
そして、真空吸着パッド70による保持を伴ったまま被梱包物の上端角部18aに保護パッド14−1を宛がったこの図2に示す状態において、梱包機22におけるバンド掛け工程は行われる。
【0080】
なお、この梱包機22によるバンド掛け動作自体公知の通りであり、その動作自体はこの発明の趣旨でないため、このバンド掛け工程に対する詳細な説明は、ここでは省略するものとする。
【0081】
この、被梱包物18に対するこのバンド掛け工程の終了後、真空吸着パッド70による保護パッド14−1の吸着は解かれ、この真空吸着パッドは、図12に示すように、昇降用シリンダ74の収縮動作のもとで上昇される。そして、スライド駆動手段84による横スライドのもとで、スライドブラケット76が、図1に示す初期位置に戻されるとともに、回動用シリンダ92の収縮動作に伴った回動のもとで、昇降用シリンダ74、つまりは真空吸着パッド70も図示の傾斜の初期状態に戻されて、次回の供給第1工程の開始まで待機する。
【0082】
上記のように、この発明の梱包機の保護パッド自動供給方法においては、パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、その押し出しのもとで単体毎に送り出しているため、パッドマガジンからの単体の保護パッド14−1の取り出し作業が煩雑化することなく適切に行える。そして、この送り出された単体の保護パッド14−1を真空吸着パッド70での吸着のもとで保持し、これをスライドブラケット76の横スライドのもとで、被梱包物の上端角部18aまで搬送すれば足りるため、この発明によれば、単体の保護パッドの搬送、供給の自動化が容易、かつ適切にはかられる。
【0083】
つまり、この発明の保護パッド自動供給方法によれば、作業者の手作業に頼ることのない保護パッド14の自動供給が十分にはかられる。そして、梱包機22によるバンド掛け工程に合わせた自動供給が容易にはかられるため、梱包機の停止を伴うことのない供給作業が十分に可能となる。
【0084】
従って、この発明によれば、保護パッド14−1の宛がい作業の作業効率が十分に向上し、自動梱包ラインにおける円滑なバンド掛け作業が十分に確保される。
【0085】
そして、この発明の保護パッド自動供給装置10によれば、各部材の駆動源となる送出用シリンダ58、昇降用シリンダ74、回動用シリンダ92、およびスライド駆動手段84を適宜作動制御すれば足りるため、上記方法による保護パッド14−1の自動供給が、作動構成の複雑化等を伴うことなく確保可能となる。
【0086】
また、この発明においては、スライドバー40を前方にスライドさせることのみによって、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出しを得ているため、送出機構16の構成の複雑化が確実に防止できる。
【0087】
そして、この実施の形態のように、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、パッドマガジン12から単体の保護パッド14−1のみを押し出すスライド可能な送出部材とすることによって、送出位置での、この保護パッドの継続した支持が可能となるため、他の部材を用いることなく、真空吸着パッドでの吸着、保持に適した状態での、その送出位置における保護パッドの支持が容易にはかられる。
【0088】
ここで、この発明の実施の形態においては、上述したように、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、パッドマガジン12から単体の保護パッド14−1を押し出す送出部材として具体化しているが、それによる押し出しのもとで単体の保護パッドを送り出し可能とすれば足りるため、このスライドバーに限定されず、他のスライド部材を、ここでいう送出部材として利用してもよい。
【0089】
しかしながら、この実施の形態で示したような、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、この送出部材として利用すれば、このスライドバー自体が、パッドマガジン12内部における保護パッド14の載置ベースとなるとともに、その押し出しの際のガイド、さらには送出位置での支持部材としても、このスライドバーは機能するため、このような送出部材の多機能化のもとで、送出機構16の構成の簡素化が十分にはかられる。
【0090】
また、この実施の形態においては、パッドマガジンの保護パッド送出口41を、送出口基部64、および調整プレート66の組み合わせとして具体化しているが、スライドバーの低段載置面40a−1の周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを規定すれば足りるため、保護パッド14の単体の厚みが1種類であれば、パッドマガジンの送出口基部のみを保護パッド送出口として、対応位置に規定、形成してもよい。
【0091】
しかしながら、この実施の形態のような、任意の位置で固定的に保持できる調整プレート66によって、低段載置面40a−1周りの送出クリアランスを適宜調整、設定可能な構成であれば、この保護パッド送出口41が、多種の厚みの保護パッドに対応可能となるため、その汎用化が確実にはかられる。
【0092】
さらに、この実施の形態においては、単体の保護パッド14−1を保持する保持手段として、真空吸着パッド70を例示しているが、保護パッドを搬送可能に保持できるものであれば足りるため、これに限定されず、他の部材、たとえば保護パッドを部分的に挟持する挟持部材等を、ここでいう保持手段として利用することも十分に可能である。
【0093】
しかしながら、このような真空吸着パッド70であれば、エアの吸引、排出等の切換えのもとで、その保持、保持解除の切換えが容易に可能となるため、その構成の複雑化が確実に防止できる。
【0094】
また、この実施の形態においては、送出用シリンダ58、昇降用シリンダ74、回動用シリンダ92、およびボールねじ86とナット88との組み合わせとしてなるスライド駆動手段84を、各対応部材の駆動源としてそれぞれ具体化しているが、対応各部材の自動制御が可能であれば足りるため、これに限定されず、同様の動作を行う他種部材、たとえばエアシリンダに対してのボールねじとナットとの組み合わせ、あるいはボールねじとナットとの組み合わせに対してのピニオンとラックとの組み合わせ等を用いてもよい。
【0095】
ここで、この発明の実施の形態においては、スライドバー40によるパッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持までを供給第1工程とし、また、スライドブラケット76の横スライドによる被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を供給第2工程として、それぞれを段階的に分けて行っているが、これに限定されず、これらを一連の工程動作として連続して行ってもよい。
【0096】
しかしながら、このように供給第1工程、および供給第2工程を分けることにより、被梱包物18が梱包機22での梱包位置に到達してからの供給工程が、供給第2工程のみにでき、供給第1工程は、この被梱包物の到達前に、事前に行うことができるため、被梱包物が梱包位置に到達してからの作業効率が一層向上され、さらには、その作業時間の短縮も十分にはかられる。
【0097】
また、この実施の形態においては、保護パッド14を略山型に積層載置するものとして、その載置型が具体化されているが、パッドマガジン12の内部に、この保護パッドを多層に重ねて積層収容できれば足りるため、このような略山型に限定されず、たとえば略L型等に、保護パッドを積層載置してもよい。
【0098】
しかしながら、略L型での保護パッド14の積層載置が、斜め上方への延びを伴って行われるのに対し、略山型であれば、ほぼ垂直状に延びた積層載置が容易に確保できるため、パッドマガジン12の大型化が確実に防止できるとともに、その単体毎の送り出しの確実性が一層向上される。
【0099】
さらに、この実施の形態においては、真空吸着パッド70を昇降用シリンダの可動ロッド74bに一体的に連結する部材として、図1に示すような略直角Z形状の支持アーム100を利用しているが、昇降用シリンダの可動ロッドに対する真空吸着パッドの連結が可能であれば足りるため、略直角Z形状に限定されず、他の形状の支持アームによって、可動ロッド、真空吸着パッド間を連結してもよい。
【0100】
しかしながら、真空吸着パッド70、昇降用シリンダの可動ロッド74b間の連結部材として、この略直角Z形状の支持アーム100を利用すれば、図1の一点鎖線を見るとわかるように、単体の保護パッド14−1を保持し持ち上げた際、この保護パッドの非吸着片を、この支持アームに部分的に整列させることが可能となる。そして、このような態様であれば、図2を見るとわかるように、保護パッド14−1を被梱包物の上端角部18aに宛がった際、保護パッドの非吸着片は、支持アーム100との係合により押さえられるため、バンド掛け工程の際のその広がりが確実に防止されるとともに、この支持アームによって、この保護パッドを簡易的に支持することも可能となることから、保護パッドを宛がった際における支持の確実性の向上も容易に確保可能となる。
【0101】
なお、この発明の実施の形態においては、この保護パッド自動供給装置10の設けられる梱包機22として、パレット用梱包機を具体化しているが、バンド掛け梱包の可能な梱包機であれば足りるため、このパレット用梱包機に限定されるものではない。
【0102】
また、この実施の形態においては、保護パッド自動供給装置10が、プレス装置のプレスバー36に設けられているが、これはプレス装置32を有する梱包機22における配置の一例にすぎず、これに限定されるものではない。つまり、プレス装置を有しない形態の梱包機に対しても、この保護パッド自動供給装置10の配設は同様に可能であり、この場合においては、たとえばアーチユニットの上部体30a等に、この保護パッド自動供給装置は設けられる。
【0103】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0104】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給方法によれば、作業者の手作業に頼ることのない保護パッドの自動供給が十分にはかられる。そして、梱包機によるバンド掛け工程に合わせた自動供給が容易にはかられるため、梱包機の停止を伴うことのない供給作業が十分に可能となる。
【0105】
従って、この発明によれば、保護パッドの宛がい作業の作業効率が十分に向上し、自動梱包ラインにおける円滑なバンド掛け作業が十分に確保される。
【0106】
そして、この発明の保護パッド自動供給装置によれば、各部材の駆動源となる対応する各駆動手段を適宜作動制御すれば足りるため、上記方法による保護パッドの自動供給が、作動構成の複雑化等を伴うことなく確保可能となる。
【0107】
また、この発明においては、送出部材をスライドさせることのみによって、パッドマガジンからの単体の保護パッドの送り出しを得ているため、送出機構の構成の複雑化が確実に防止できる。
【0108】
そして、段差形状の載置面を有するスライドバーを、パッドマガジンから単体の保護パッドのみを押し出すスライド可能な送出部材とすれば、このスライドバー自体が、パッドマガジン内部における保護パッドの載置ベースとなるとともに、その押し出しの際のガイド、さらには送出位置での支持部材としても、このスライドバーは機能するため、このような送出部材の多機能化のもとで、送出機構の構成の簡素化が十分にはかられる。
【0109】
また、パッドマガジンの保護パッド送出口を送出口基部、および調整プレートの組み合わせとすれば、任意の位置で固定的に保持できる調整プレートによって、送出部材周りの送出クリアランスが適宜調整、設定できるため、この保護パッド送出口を多種の厚みの保護パッドに対応させることが容易に可能となることから、その汎用化が確実にはかられる。
【0110】
さらに、保持手段として真空吸着パッドを用いれば、エアの吸引、排出等の切換えのもとで、その保持、保持解除の切換えが容易に可能となるため、その構成の複雑化が確実に防止できる。
【0111】
そして、パッドマガジンからの単体の保護パッドの送り出し、および保護パッドの保持までを供給第1工程とし、また、スライドブラケットの横スライドによる被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を供給第2工程として分ければ、被梱包物が梱包機での梱包位置に到達してからの供給工程を供給第2工程のみにでき、供給第1工程は、この被梱包物の到達前に事前に行うことができるため、被梱包物が梱包位置に到達してからの作業効率が一層向上され、さらには、その作業時間の短縮も十分にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給装置の、その初期状態での概略部分正面図である。
【図2】この梱包機の保護パッド自動供給装置の、その供給位置での概略部分正面図である。
【図3】バンド掛け梱包後の、被梱包物の概略斜視図である。
【図4】梱包機の概略正面図である。
【図5】送出部材(スライドバー)の初期位置(後退位置)における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の、一部破断の概略部分斜視図である。
【図6】送出部材(スライドバー)の前進位置における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の、一部破断の概略部分斜視図である。
【図7】梱包機の保護パッド自動供給装置の、パッドマガジンを中心としたその背面側からの概略部分斜視図である。
【図8】梱包機の保護パッド自動供給装置における、パッドマガジンを除く送出機構の、一部破断の概略斜視図である。
【図9】保護パッド保持時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図10】被梱包物の搬入待機時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図11】保護パッド搬送時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図12】保護パッド供給後における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【符号の説明】
10 梱包機の保護パッド自動供給装置
12 パッドマガジン
14 保護パッド
16 送出機構
18 被梱包物
20 搬送機構
40 スライドバー(送出部材)
41 保護パッド送出口
58 送出駆動手段(送出用シリンダ)
70 保持手段(真空吸着パッド)
74 昇降駆動手段(昇降用シリンダ)
76 スライドブラケット
84 スライド駆動手段
92 回動駆動手段(回動用シリンダ)
【発明の属する技術分野】
この発明は、梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給する梱包機の保護パット自動供給方法、およびその保護パット自動供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被梱包物周りへのバンドの掛け回し(バンドの巻回)、およびその端末の接着、切断(バンド端末の接着処理)によってその被梱包物の梱包を行う梱包機、いわゆるバンド掛け梱包機が一般的に知られている。
【0003】
そして、この種の梱包機として、たとえば、特開2000−25707号公報に開示のような、パレットに載置された被梱包物を、このパレットごと一体的にバンド掛け梱包する、いわゆるパレット用梱包機が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパレット用梱包機による梱包は、フォークリフト等での搬送時における荷崩れ防止等をその目的のひとつとしたものであることから、このパレット用梱包機においては、通常、比較的強い引き締め力のもとでバンドが引き締められる。しかし、このような強い引き締めのもとでは、そのバンドが被梱包物の上端角部に強く当たるため、被梱包物の外装面強度によっては、被梱包物の上端角部に作用するバンドからの過度の荷重的負担に起因する、バンドの張力による潰れ等の損傷が、その上端角部に部分的に生じる虞がある。
【0005】
そこで、このようなパレット用梱包機等においては、端面略く字形状等の保護パッドを、この被梱包物の上端角部とバンドとの間に介在させることでこの被梱包物の上端角部の保護をはかることが、通常は行われている。
【0006】
しかし、従来においては、この保護パッドを、梱包機のバンド掛け工程の都度、作業者の手作業によって被梱包物の上端角部に宛がうことを、被梱包物の上端角部に対するその供給作業としているため、その作業効率の低下は避けられない。
【0007】
特に、作業者が保護パッドを被梱包物の上端角部に宛がう供給作業の場合、その作業の安全性、および場所の特定化等を考慮して、通常は、バンドを一旦軽く仮締めし、保護パッドをその仮締め位置に合わせて挿入、介在させた後、強い本締めを再度行うという段階的な引き締め作業を行っていたため、その作業効率の低下は著しいものとなっていた。
【0008】
この発明は、被梱包物の上端角部への保護パッドの自動供給を可能とすることにより、その作業効率の改善をはかる梱包機の保護パッド自動供給方法、およびその保護パッド自動供給装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の請求項1に示す梱包機の保護パッド自動供給方法によれば、まず、パッドマガジン内に積層収容された保護パッドを、送出方向への送出部材のスライドによる、保護パッド送出口を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の送出位置に単体毎に送り出すものとしている。そして、この送り出された単体の保護パッドを保持手段によって保持し、この保持手段を支持したスライドブラケットの横スライドによるその搬送のもとで、その保護パッドを被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給するものとして、この保護パッド自動供給方法は具体化されている。
【0010】
また、この発明の請求項2においては、被梱包物の角部に対する端面略く字形状の略直角状体として形成された保護パッドをその略山型に積層載置する、対応する断面略山型形状の低段載置面、および高段載置面を有したスライドバーを、送出方向へのスライドの可能な送出部材としている。そして、低段載置面に積層載置された保護パッドのうちの積層最下段の単体を、保護パッド単体厚未満の高さに規定したこの低段載置面、高段載置面間の段差部に係合させることによって、この積層最下段の保護パッド単体を、保護パッド単体厚以上、2段厚未満の隙間として保護パッド送出口に規定された、スライドバー周りの送出クリアランスを通して押し出すとともに、この押し出しによりパッドマガジン外の送出位置に送り出された保護パッドを、静止したスライドバーによってその送出位置で支持するものとして、この請求項2においては具体化されている。
【0011】
さらに、この発明の請求項3においては、送出部材によるパッドマガジンからの保護パッドの送り出し、および保持手段による保護パッドの保持までを、供給第1工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴う梱包機の起動前に行うとともに、保護手段により保護パッドを保持した状態での、スライドブラケットの横スライドによる被梱包物の被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を、供給第2工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴った梱包機の起動後、かつ梱包機のバンド掛け工程前に行うものとして、この方法が具体化されている。
【0012】
また、この発明の請求項4に示す梱包機の保護パッド自動供給装置によれば、多層に積み重ねられた多数の保護パッドをその内部に積層収容するとともに、その下部に、保護パッド送出口設けられたパッドマガジンと、パッドマガジン内の保護パッドのうちの積層最下段の単体のみを、保護パッド送出口方向にその係合のもとで押し出し可能とする送出部材と、送出部材をその対応方向にスライド駆動させる送出駆動手段とを備えることにより、単体の保護パッドを、パッドマガジンからその外部の送出位置に順次送り出し可能とする送出機構が形成されている。そして、送出位置の保護パッドを、搬送可能に保持する保持手段と、保持手段を昇降可能に支持し、かつその対応方向に昇降駆動させる昇降駆動手段と、少なくとも昇降駆動手段を支持する、梱包機に対する横スライドの可能なスライドブラケットと、スライドブラケットをその対応方向にスライド駆動させるスライド駆動手段とを備えてなる搬送機構によって、送出位置に送り出された単体の保護パッドを、保持手段での保持、およびその昇降、ならびにスライドブラケットの横スライドのもとで、被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給可能に、この発明の保護パッド自動供給装置は構成されている。
【0013】
また、この発明の請求項5においては、端面略く字形状に形成された保護パッドを略山型に積層載置を可能とする略山型の低段載置面、および高段載置面をその長手方向に段差規定した長手のスライドバーとして、送出機構の送出部材が形成され、この低段載置面、および高段載置面間の段差部を、保護パッドの単体厚未満の高さとして規定することによって、この段差部との係合のもとでの、保護パッドの押し出しを可能としている。
【0014】
さらに、この発明の請求項6においては、パッドマガジンの保護パッド送出口が、パッドマガジンに形成された任意大の送出口基部と、この送出口基部に対するスライド、およびその固定的保持のもとで、保護パッド送出口に整列する送出部材周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを調整設定可能とする調整プレートとの組み合わせとして形成されている。
【0015】
また、この発明の請求項7においては、搬送機構の保持手段が、エアの吸引により保護パッドを吸着する真空吸着パッドとして具体化されている。
【0016】
さらに、この発明の請求項8においては、保持手段を支持、駆動する昇降駆動手段が、スライドブラケットに枢軸を介して連結、支持された回動プレートにより、このスライドブラケットに対する回動を可能に支持されるとともに、スライドブラケットの一体的な横スライドの可能な回動駆動手段からの駆動力の付与のもとで、昇降駆動手段、および保持手段が、スライドブラケットに対して回動可能となっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給装置は、梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給可能とするものであり、図1、図2に示すように、この発明においては、パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、このパッドマガジンから単体毎に送り出すための送出機構16と、その送り出された単体の保護パッド14−1を、その送出位置から被梱包物18の上端角部18aに搬送し配置するための搬送機構20とを具備するものとして、この保護パッド自動供給装置10が具体化されている。
【0019】
この保護パッド自動供給装置10は、バンド掛け式の梱包機に対する搭載、装備を前提としたものであり、その梱包機としては、被梱包物18に対する、図3に示すような形態でのバンド掛け梱包を可能とした、たとえば特開2000−25707号公報に開示の、いわゆるパレット用梱包機が例示できる。
【0020】
図4に、このパレット用梱包機22の概略を示す。この種のパレット用梱包機22は、パレット24に積載された被梱包物18とこのパレットとの、図3に示すような一体形態でのバンド掛け梱包を可能に形成されたものであり、通常は、図4に示すように、ローラコンベア26等を搬送路とする自動梱包ラインの一部に設置される。
【0021】
図4を見るとわかるように、この種のパレット用梱包機22は、ローラコンベア26上の被梱包物18周りにバンド28を放出可能とする、略矩形状のアーチユニット30を備えている。そして、このアーチユニット30からの放出による、被梱包物周りへのバンド28の掛け回しのもとでこの被梱包物18をバンド掛け梱包するものとして、この種のパレット用梱包機22は構成されている。
【0022】
なお、このパレット用梱包機の構成自体は、前出の特開2000−25707号公報に開示された通り公知であり、また、この発明はパレット用梱包機自体の構成、および動作を趣旨としたものでないため、その構成、および動作の詳細は前出の特開2000−25707号公報を参照するものとして、ここでの詳細な説明は省略する。
【0023】
ここで、図4を見るとわかるように、この実施の形態において例示するパレット用梱包機22は、被梱包物18をその上方から押圧可能とする、いわゆるプレス装置32を備えたものとして具体化されている。
【0024】
このプレス装置32は、アーチユニット30の上部体30aに保持された、伸縮動作の可能な昇降シリンダ34によって昇降される水平のプレスバー36を備えてなり、このプレスバーの下降のもとで、被梱包物18をその上方から適度に押圧するものとして形成されている。
【0025】
なお、このプレスバー36の下面には、通常、被梱包物18に直接的に接触する、たとえば木製のプレスプレート、いわゆるプレスウッド38等が、その一体昇降を可能に固定されている(図2参照)。
【0026】
そして、この種の、プレス装置32を備えた梱包機(パレット用梱包機)22においては、図1、および図4に示すように、このプレス装置のプレスバー36に、この発明の保護パッド自動供給装置10が設けられる。
【0027】
なお、図3を見るとわかるように、保護パッド14は、被梱包物18の対峙の上端角部18aにそれぞれ宛がわれるものであるため、通常は、図4に示すような、プレスバー36の図中左右位置に、この発明の保護パッド自動供給装置10はそれぞれ配設される。
【0028】
図2、および図3を見るとわかるように、被梱包物の上端角部18aに宛がわれる保護パッド14は、通常、この上端角部の形状に対応した端面略く字形状の長手の直角状体として、たとえば厚紙、あるいはダンボール等の紙材料から折曲形成される。そして、図1、図5に示すように、この発明においては、多数の保護パッド14が、パッドマガジン12内に、その積み重ねのもとで多層に積層収容されている。
【0029】
この実施の形態においては、保護パッド14が、その角端を上方に向けた略山型で、パッドマガジン12内に積層収容されている。そして、このパッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、送出方向への送出部材40のスライドによる、保護パッド送出口41を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の、図6に示すような送出位置に単体毎に送り出し可能とするものとして、この発明の保護パッド自動供給装置10における、その送出機構16は構成されている。
【0030】
図5に加えて図7を見るとわかるように、保護パッド14の積層収容を可能とするパッドマガジン12は、たとえば、横断面略コ字形状のマガジン本体42と、その開口された背面を覆う背面カバー44との組み合わせによる、縦型の略矩形筒状体として概略形成され、所定の固定部材、たとえばプレスバー36の側端に固定された正面略L形状のベースブラケット46に対して、たとえばねじ止め等のもとで一体的に固定、支持されている(図1参照)。
【0031】
そして、図7に示すように、このパッドマガジン12においては、背面カバー44が、その一端側の蝶番48によって、マガジン本体42に対する開閉を可能に連結、支持され、その他方側に配されたマグネット等の係止手段50によって、マガジン本体に対する背面カバーの閉鎖が確保されている。
【0032】
つまり、この構成のパッドマガジン12においては、マガジン本体42に対する背面カバー44の開閉のもとで、その内部への保護パッド14の供給が可能となっている。
【0033】
また、図1、および図5に示すように、この発明においては、保護パッド送出口41が、このパッドマガジン12の前面下部に設けられている。そして、図5、および図6に示すように、この保護パッド送出口41を介した、その外部への保護パッド14の押し出しを可能に、送出機構16の送出部材40が、パッドマガジン12の下部位置に設けられている。
【0034】
ここで、この送出部材40として、たとえば、略山型での保護パッド14の積層載置を可能とする、略山型の低段載置面40a−1、および高段載置面40a−2をその長手方向に段差規定した長手のスライドバーが例示できる。
【0035】
このスライドバー(送出部材)の低段載置面40a−1、および高段載置面40a−2は、保護パッド14の全長に亘る載置、支持を可能とする長さに、いずれも形成されている。そして、この低段載置面40a−1、高段載置面40a−2間の段差部40bが、保護パッド14の単体厚未満の高さとして、この発明においては規定されている。
【0036】
なお、この段差部40bは、保護パッド14の端面に係合可能なほぼ直角端として形成されている。
【0037】
このスライドバー40は、パッドマガジン12に対し、その前後方向への延出スライドを可能に、パッドマガジン前面の保護パッド送出口41、および、図7に示すような、その背面カバー44の下端に形成された切欠き状の挿通口44aを介して貫通配置されている。
【0038】
なお、背面カバーの挿通口44aは、スライドバーの高段載置面40a−2を挿通可能とし、かつ、この挿通口からの保護パッドの排出を不能とする、たとえば保護パッド単体厚未満の挿通クリアランスをスライドバーの高段載置面の周りに規定するものとして、通常は形成されている。
【0039】
そして、このスライドバー(送出部材)40は、その低段載置面40a−1を保護パッド送出口側に向けて配置され、パッドマガジン12の前後方向に一致する、その長手方向へのスライドを可能に、スライド手段52によって支持されている。
【0040】
なお、このスライド手段52としては、図8に示すような、たとえば、スライドバー40の下面に固定された、その長手方向に延びるレール状のスライダ54と、このスライダを摺動自在に部分的に包持、支持する、ベースブラケット46に固定されたスライドガイド56との組み合わせとしてなるスライドレールが例示できるが、ベースブラケットに対する、その長手方向へのスライドバーのスライドが確保できれば足りるため、他の構成のものを、ここでいうスライド手段として用いてもよい。
【0041】
この構成の送出機構16においては、図5に示す、低段載置面40a−1をパッドマガジン12に整列させた後退位置が、スライドバー40の初期位置として規定される。つまり、送出機構16の初期状態においては、この低段載置面40a−1に、保護パッド14は積層載置される。
【0042】
そして、この送出機構16においては、スライドバー40が、送出駆動手段58によるスライド駆動を可能に構成されている。
【0043】
図8に示すように、この送出駆動手段58としては、たとえば、エアの供給方向の切換えのもとで本体58aに対する可動ロッド58bの伸縮制御のなされる、いわゆるエアシリンダが例示できる。そして、このエアシリンダ(送出駆動手段、以下送出用シリンダと称する)の可動ロッド58bとの一体スライドを可能に、スライドバー40の一端、たとえば高段載置面40a−2側の後端が、可動ロッドに対し、連結アーム60を介して、その一体移動を可能に連結、支持されている。
【0044】
なお、送出用シリンダ58は、たとえば、ベースブラケット46に固定された垂直プレート62への本体58aの固定のもとで、その可動ロッド58bを後方に延ばして配設される。このような配置構成においては、図5に示すように、送出用シリンダ58の伸長により、スライドバー40の後退位置が設定され、また、図6に示すように、送出駆動手段の収縮のもとで、スライドバーの前進位置が設定される。
【0045】
このような構成の送出機構16においては、通常時、スライドバー40がその初期位置である後退位置にあるため、パッドマガジン12内の保護パッド14は、図5に示すように、スライドバーの低段載置面40a−1を載置ベースとして積層載置されている。そして、このような初期状態から、送出用シリンダ58の収縮のもとでスライドバー40を前進させると、このスライドバーの段差部40bによる係合のもとで、その積層最下段の保護パッド14−1がこのスライドバーの前進に伴ってパッドマガジン12の外部に、その前面の保護パッド送出口41を介して押し出される。
【0046】
ここで、図1、および図5を見るとわかるように、この発明の実施の形態においては、パッドマガジンの保護パッド送出口41が、パッドマガジン12に形成された任意大の送出口基部64と、この送出口基部に対するスライド、およびその固定的保持のもとで、保護パッド送出口に整列するスライドバー40、つまりはその低段載置面40a−1周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを調整設定可能とする調整プレート66との組み合わせとして形成されている。
【0047】
この実施の形態においては、調整プレート66が、保護パッド14の略山型形状に対応した略直角の規定端66aをその下端に切欠き状に有して形成され、たとえば保持手段68により、パッドマガジンの送出口基部64をその前面で被装する位置に配設、保持されている。
【0048】
なお、この保持手段68としては、調整プレート66に設けられた上下方向に延びた長孔と、この長孔に挿通される、パッドマガジン12の前面に突設された上下一対のボルトピンと、このボルトピンに螺着するナットとの組み合わせが例示できるが、パッドマガジンに対する調整プレートの固定的保持を可能とすれば足りるため、これに限定されるものではない。
【0049】
この構成によれば、パッドマガジン12の前面における調整プレート66の上下調整のもとで、低段載置面40a−1周りに規定される送出クリアランスの微調整が容易に可能となる。従って、保護パッド厚に対応した送出クリアランスが、これによれば容易に調整、設定可能となる。
【0050】
図6に示すように、スライドバー40の前進によってパッドマガジン12の外部に送り出された保護パッド14−1は、前進位置でのスライドバーの停止のもとで、その送出位置に静止、支持される。そして、この送出位置に送り出された保護パッド14−1を、搬送機構20の作動のもとで被梱包物の上端角部18aに搬送、配置可能に、この発明の保護パッド自動供給装置10における搬出機構20は構成されている。
【0051】
図1を見るとわかるように、この搬送機構20は、保護パッド14−1を搬送可能に保持する保持手段70を備えている。
【0052】
この保持手段70としては、たとえば、エアの吸引のもとで保護パッド14−1を吸着可能とする、支軸72の先端部に設けられた、いわゆる真空吸着パッドが例示できる。
【0053】
この真空吸着パッド(保持手段)70は、スライドバー40からの保護パッド14の保持、およびその昇降による持ち上げを可能に、昇降駆動手段74によってその軸線移動を可能に支持されている。
【0054】
なお、この昇降駆動手段74としては、前出の送出用シリンダ58と同様の作動原理を持つエアシリンダが利用できる。
【0055】
そして、この昇降駆動手段となるエアシリンダ(以下、昇降用シリンダと称する)74は、梱包機22に対する横スライドを可能に、その横スライドの可能なスライドブラケット76に連結、支持されている。
【0056】
このスライドブラケット76は、たとえば、プレスバー36に沿って固定されたガイドレール78と、このガイドレールに対するスライドの自在なスライダ80との組み合わせとしてなるスライド手段82によって、梱包機22上での横スライド、つまりはプレスバーに沿った左右移動を可能に支持されている。そして、スライド駆動手段84によって、その駆動ははかられている。
【0057】
このスライド駆動手段84としては、たとえば、モータ(図示しない)により回転駆動されるボールねじ86と、このボールねじに螺着されたナット88との組み合わせが例示でき、このナットを、スライドブラケット76に固定し、ボールねじの回転駆動に伴った、その螺進、螺退を得ることによって、スライドレールによるスライドブラケットの横スライドが、その自走のもとで確保される。
【0058】
そして、このような横スライドの可能なスライドブラケット76に対して、前出の昇降用シリンダ74は連結、支持されている。
【0059】
ここで、図1を見るとわかるように、保護パッド14は、スライドバーの低段載置面40a−1を載置ベースとした略山型に載置されるため、真空吸着パッド(保持手段)70による吸着の可能な面は、図示のような斜面となることから、真空吸着パッドの軸線をこれに対応した角度に傾斜させる必要がある。また、図2に示すように、被梱包物の上端角部18aへの宛がいの際においては、この吸着した保護パッド14の面を、被梱包物18の上面に対応させたほぼ水平に保持する必要があるため、この実施の形態においては、昇降用シリンダ74が、スライドブラケット76の対向縦壁間に回動可能に架設、支持された回動プレート90によって、少なくとも図中左右方向への回動を可能に支持されるとともに、回動駆動手段92によって、この回動プレート、つまりは昇降用シリンダの回動制御がなされている。
【0060】
回動プレート90は、スライドブラケット76の対向縦壁間に架設、軸支された枢軸94によって、その回動を可能に支持され、その一端側の延出プレート90aに、昇降用シリンダ74の本体74aが固定されるとともに、その他端側の連結端90bを、回動駆動手段92で支持することによって、その回動規制がはかられている。
【0061】
なお、この回動駆動手段92としては、前出の送出用シリンダ58、あるいは昇降用シリンダ74と同様の作動原理を持つエアシリンダが利用でき、このエアシリンダ(以下、回動用シリンダと称する)は、たとえば、スライドブラケット76に設けられた支持ブラケット96、およびこの専用ブラケットに架設、軸支された枢軸98によって、その本体92aが回動可能に支持されるとともに、その可動ロッド92bが、回動プレートの連結端90bに対して連動可能に枢着されている。
【0062】
上述したような構成においては、スライド駆動手段84によるスライドブラケット76の横スライドのもとで、回動用シリンダ92、および昇降用シリンダ74が一体的に横スライドされる。また、回動用シリンダ92の伸縮動作のもとで、昇降用シリンダ74、つまり真空吸着パッド70は、スライドブラケット76に設けられた回動プレートの枢軸94を支点として、その上下方向に回動される。
【0063】
ここで、図1に示すように、この実施の形態においては、真空吸着パッドの支軸72が、相反する方向に折曲された直角支持片をその各端に有する略直角Z形状の支持アーム100を介して、昇降用シリンダの可動ロッド74bに連結されている。
【0064】
このような略直角Z形状の支持アーム100による連結をはかれば、図示のような、昇降用シリンダ74に対する真空吸着パッドの支軸72の並置が可能となるため、昇降用シリンダで真空吸着パッドを支持する際における、その軸線方向の大型化が十分に防止される。そして、支持アーム100が、回動プレートの延出プレート90aと重なる位置で、それに並行して延びるため、これらを摺動可能に重ねて配置することで、昇降用シリンダ74の軸線周りでの真空吸着パッド70の位置ずれの防止が、支持アーム、回動プレート間の回動規制のもとで容易に可能となる。
【0065】
なお、回動プレートの延出プレート90aと支持アーム100との間に、たとえば回動プレート側に一体的に固着された、摩擦係数の低いスライドパッド102を介在させれば、昇降用シリンダ74の作動に対する悪影響は十分に抑制される。
【0066】
ここで、梱包機22における、この保護パッド供給装置10の動作手順の一例を、以下説明する。
【0067】
この保護パッド供給装置10による被梱包物の上端角部18aへの保護パッド14の供給は、通常、被梱包物18に対するバンド掛け工程の際に行われる。そして、この実施の形態においては、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持、持ち上げまでを、スライドバー40による、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持、持ち上げまでを、供給第1工程として、梱包位置への被梱包物18の搬入に伴う梱包機22の起動前に行うものとしている。
【0068】
なお、図1に示す、昇降用シリンダ74の収縮に伴うその上昇位置が、真空吸着パッド70の初期位置として規定され、昇降用シリンダによって支持されたこの真空吸着パッドは、通常、図示の傾斜位置で、スライドバー40による保護パッド14の送り出しを待機する。さらに、図示のような、スライドバーの位置に対応する左右位置に真空吸着パッド70を待機させるスライドバー36上での左右位置が、スライドブラケット76の初期位置として予め規定、設定されている。
【0069】
たとえば、前回のバンド掛け工程の後、あるいは自動梱包ラインの起動後に、パッドマガジン12内の保護パッド14が、送出機構16の作動のもとで単体毎に送り出される。
【0070】
図5に示すように、スライドバー40の初期位置、つまりその後退位置においては、パッドマガジン12内の保護パッド14が、その低段載置面40a−1上に積層載置され、その状態からの、送出用シリンダ58の縮小動作に伴ったスライドバーの前進により、その積層最下段の保護パッド14−1が、図6に示すように、保護パッド送出口41により規定された送出クリアランスを介して、その外部に押し出される。
【0071】
このように単体の保護パッド14−1をその押し出しのもとで送出位置に送り出したスライドバー40は、送出用シリンダ58の停止のもとで、その前進位置で一旦静止する。つまり、送り出された保護パッド14−1は、その送出位置で、スライドバーの低段載置面40aにより支持される。
【0072】
そして、このような単体の保護パッド14−1の送り出し後、図9に示すように、昇降用シリンダ74の伸長動作に伴った真空吸着パッド70の下降により、この単体の保護パッドはこの真空吸着パッドによって吸着、保持されるとともに、その後の、昇降用シリンダの縮小動作に伴った真空吸着パッドの上昇により、この単体の保護パッドは、搬送可能な状態に持ち上げられる(図1の一点鎖線参照)。
【0073】
この、保護パッド14−1の持ち上げ後、スライドバー40は送出用シリンダ58の伸長のもとで、初期位置の後退位置に戻される。
【0074】
ここで、図6に示すような、単体の保護パッド14−1の送り出しに伴ったスライドバー40の前進状態においては、このスライドバーの高段載置面40a−2がパッドマガジン12との整列位置にあるため、この高段載置面がパッドマガジン内の保護パッドの載置ベースとなっている。そして、このような状態においてスライドバー40を後退させると、パッドマガジン12内の保護パッド14が、このスライドバーの後退に伴って全体的にその後方に移動しようとする。しかしながら、背面カバーの挿通口44aが、この挿通口からの保護パッド14の排出を不能とする、保護パッド単体厚未満の挿通クリアランスをスライドバーの高段載置面40a−2の周りに規定するものとして形成されていることから、パッドマガジン12内からの保護パッドの排出を伴わないスライドバー40の後退が、この構成よれば容易に確保可能となる(図7参照)。
【0075】
そして、単体の保護パッド14−1を保持した真空吸着パッド70は、初期位置へのスライドバー40の後退後、回動用シリンダ92の伸長動作のもとで、図10に示す、そのほぼ垂直位置まで回動される。
【0076】
この、スライドブラケット76の初期位置における、真空吸着パッド70の垂直設定までの一連の動作が、梱包機22におけるバンド掛け工程前の供給第1工程として行われる。そして、真空吸着パッド70による保護パッド14−1の保持を維持した状態で、この保護パッド自動供給装置10は、次の供給第2工程を待機する。
【0077】
この実施の形態においては、この、真空吸着パッド70により保護パッド14−1を保持した状態での、スライドブラケット76の横スライドによる被梱包物18の被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を、供給第2工程として、梱包位置への被梱包物18の搬入に伴った梱包機22の起動後、かつ梱包機のバンド掛け工程前に行うものとしている。
【0078】
供給第1工程後における待機状態で、被梱包物18が梱包機22の梱包位置まで搬入されると、その待機状態のまま、まず、プレス装置32の作動のもとでプレスバー36が下降し、このプレスバーのプレスウッド38によって、被梱包物がその上方から適度に押圧される。そして、被梱包物18のプレス状態における、スライド駆動手段84の作動のもとでのスライドブラケット76の横スライドによって、図11に示すように、まずは保護パッド14−1が、被梱包物の上端角部18aとの上方整列位置まで移動される。その後、この整列位置での、昇降用シリンダ74の伸長動作に伴った真空吸着パッド70の下降により、保護パッド14−1が上端角部18a、詳細には、バンド28の掛けられる位置(被バンド掛け角部)に宛がわれる(図2参照)。
【0079】
そして、真空吸着パッド70による保持を伴ったまま被梱包物の上端角部18aに保護パッド14−1を宛がったこの図2に示す状態において、梱包機22におけるバンド掛け工程は行われる。
【0080】
なお、この梱包機22によるバンド掛け動作自体公知の通りであり、その動作自体はこの発明の趣旨でないため、このバンド掛け工程に対する詳細な説明は、ここでは省略するものとする。
【0081】
この、被梱包物18に対するこのバンド掛け工程の終了後、真空吸着パッド70による保護パッド14−1の吸着は解かれ、この真空吸着パッドは、図12に示すように、昇降用シリンダ74の収縮動作のもとで上昇される。そして、スライド駆動手段84による横スライドのもとで、スライドブラケット76が、図1に示す初期位置に戻されるとともに、回動用シリンダ92の収縮動作に伴った回動のもとで、昇降用シリンダ74、つまりは真空吸着パッド70も図示の傾斜の初期状態に戻されて、次回の供給第1工程の開始まで待機する。
【0082】
上記のように、この発明の梱包機の保護パッド自動供給方法においては、パッドマガジン12内に積層収容された保護パッド14を、その押し出しのもとで単体毎に送り出しているため、パッドマガジンからの単体の保護パッド14−1の取り出し作業が煩雑化することなく適切に行える。そして、この送り出された単体の保護パッド14−1を真空吸着パッド70での吸着のもとで保持し、これをスライドブラケット76の横スライドのもとで、被梱包物の上端角部18aまで搬送すれば足りるため、この発明によれば、単体の保護パッドの搬送、供給の自動化が容易、かつ適切にはかられる。
【0083】
つまり、この発明の保護パッド自動供給方法によれば、作業者の手作業に頼ることのない保護パッド14の自動供給が十分にはかられる。そして、梱包機22によるバンド掛け工程に合わせた自動供給が容易にはかられるため、梱包機の停止を伴うことのない供給作業が十分に可能となる。
【0084】
従って、この発明によれば、保護パッド14−1の宛がい作業の作業効率が十分に向上し、自動梱包ラインにおける円滑なバンド掛け作業が十分に確保される。
【0085】
そして、この発明の保護パッド自動供給装置10によれば、各部材の駆動源となる送出用シリンダ58、昇降用シリンダ74、回動用シリンダ92、およびスライド駆動手段84を適宜作動制御すれば足りるため、上記方法による保護パッド14−1の自動供給が、作動構成の複雑化等を伴うことなく確保可能となる。
【0086】
また、この発明においては、スライドバー40を前方にスライドさせることのみによって、パッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出しを得ているため、送出機構16の構成の複雑化が確実に防止できる。
【0087】
そして、この実施の形態のように、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、パッドマガジン12から単体の保護パッド14−1のみを押し出すスライド可能な送出部材とすることによって、送出位置での、この保護パッドの継続した支持が可能となるため、他の部材を用いることなく、真空吸着パッドでの吸着、保持に適した状態での、その送出位置における保護パッドの支持が容易にはかられる。
【0088】
ここで、この発明の実施の形態においては、上述したように、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、パッドマガジン12から単体の保護パッド14−1を押し出す送出部材として具体化しているが、それによる押し出しのもとで単体の保護パッドを送り出し可能とすれば足りるため、このスライドバーに限定されず、他のスライド部材を、ここでいう送出部材として利用してもよい。
【0089】
しかしながら、この実施の形態で示したような、段差形状の載置面を有するスライドバー40を、この送出部材として利用すれば、このスライドバー自体が、パッドマガジン12内部における保護パッド14の載置ベースとなるとともに、その押し出しの際のガイド、さらには送出位置での支持部材としても、このスライドバーは機能するため、このような送出部材の多機能化のもとで、送出機構16の構成の簡素化が十分にはかられる。
【0090】
また、この実施の形態においては、パッドマガジンの保護パッド送出口41を、送出口基部64、および調整プレート66の組み合わせとして具体化しているが、スライドバーの低段載置面40a−1の周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを規定すれば足りるため、保護パッド14の単体の厚みが1種類であれば、パッドマガジンの送出口基部のみを保護パッド送出口として、対応位置に規定、形成してもよい。
【0091】
しかしながら、この実施の形態のような、任意の位置で固定的に保持できる調整プレート66によって、低段載置面40a−1周りの送出クリアランスを適宜調整、設定可能な構成であれば、この保護パッド送出口41が、多種の厚みの保護パッドに対応可能となるため、その汎用化が確実にはかられる。
【0092】
さらに、この実施の形態においては、単体の保護パッド14−1を保持する保持手段として、真空吸着パッド70を例示しているが、保護パッドを搬送可能に保持できるものであれば足りるため、これに限定されず、他の部材、たとえば保護パッドを部分的に挟持する挟持部材等を、ここでいう保持手段として利用することも十分に可能である。
【0093】
しかしながら、このような真空吸着パッド70であれば、エアの吸引、排出等の切換えのもとで、その保持、保持解除の切換えが容易に可能となるため、その構成の複雑化が確実に防止できる。
【0094】
また、この実施の形態においては、送出用シリンダ58、昇降用シリンダ74、回動用シリンダ92、およびボールねじ86とナット88との組み合わせとしてなるスライド駆動手段84を、各対応部材の駆動源としてそれぞれ具体化しているが、対応各部材の自動制御が可能であれば足りるため、これに限定されず、同様の動作を行う他種部材、たとえばエアシリンダに対してのボールねじとナットとの組み合わせ、あるいはボールねじとナットとの組み合わせに対してのピニオンとラックとの組み合わせ等を用いてもよい。
【0095】
ここで、この発明の実施の形態においては、スライドバー40によるパッドマガジン12からの単体の保護パッド14−1の送り出し、および真空吸着パッド70による保護パッドの保持までを供給第1工程とし、また、スライドブラケット76の横スライドによる被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を供給第2工程として、それぞれを段階的に分けて行っているが、これに限定されず、これらを一連の工程動作として連続して行ってもよい。
【0096】
しかしながら、このように供給第1工程、および供給第2工程を分けることにより、被梱包物18が梱包機22での梱包位置に到達してからの供給工程が、供給第2工程のみにでき、供給第1工程は、この被梱包物の到達前に、事前に行うことができるため、被梱包物が梱包位置に到達してからの作業効率が一層向上され、さらには、その作業時間の短縮も十分にはかられる。
【0097】
また、この実施の形態においては、保護パッド14を略山型に積層載置するものとして、その載置型が具体化されているが、パッドマガジン12の内部に、この保護パッドを多層に重ねて積層収容できれば足りるため、このような略山型に限定されず、たとえば略L型等に、保護パッドを積層載置してもよい。
【0098】
しかしながら、略L型での保護パッド14の積層載置が、斜め上方への延びを伴って行われるのに対し、略山型であれば、ほぼ垂直状に延びた積層載置が容易に確保できるため、パッドマガジン12の大型化が確実に防止できるとともに、その単体毎の送り出しの確実性が一層向上される。
【0099】
さらに、この実施の形態においては、真空吸着パッド70を昇降用シリンダの可動ロッド74bに一体的に連結する部材として、図1に示すような略直角Z形状の支持アーム100を利用しているが、昇降用シリンダの可動ロッドに対する真空吸着パッドの連結が可能であれば足りるため、略直角Z形状に限定されず、他の形状の支持アームによって、可動ロッド、真空吸着パッド間を連結してもよい。
【0100】
しかしながら、真空吸着パッド70、昇降用シリンダの可動ロッド74b間の連結部材として、この略直角Z形状の支持アーム100を利用すれば、図1の一点鎖線を見るとわかるように、単体の保護パッド14−1を保持し持ち上げた際、この保護パッドの非吸着片を、この支持アームに部分的に整列させることが可能となる。そして、このような態様であれば、図2を見るとわかるように、保護パッド14−1を被梱包物の上端角部18aに宛がった際、保護パッドの非吸着片は、支持アーム100との係合により押さえられるため、バンド掛け工程の際のその広がりが確実に防止されるとともに、この支持アームによって、この保護パッドを簡易的に支持することも可能となることから、保護パッドを宛がった際における支持の確実性の向上も容易に確保可能となる。
【0101】
なお、この発明の実施の形態においては、この保護パッド自動供給装置10の設けられる梱包機22として、パレット用梱包機を具体化しているが、バンド掛け梱包の可能な梱包機であれば足りるため、このパレット用梱包機に限定されるものではない。
【0102】
また、この実施の形態においては、保護パッド自動供給装置10が、プレス装置のプレスバー36に設けられているが、これはプレス装置32を有する梱包機22における配置の一例にすぎず、これに限定されるものではない。つまり、プレス装置を有しない形態の梱包機に対しても、この保護パッド自動供給装置10の配設は同様に可能であり、この場合においては、たとえばアーチユニットの上部体30a等に、この保護パッド自動供給装置は設けられる。
【0103】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0104】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給方法によれば、作業者の手作業に頼ることのない保護パッドの自動供給が十分にはかられる。そして、梱包機によるバンド掛け工程に合わせた自動供給が容易にはかられるため、梱包機の停止を伴うことのない供給作業が十分に可能となる。
【0105】
従って、この発明によれば、保護パッドの宛がい作業の作業効率が十分に向上し、自動梱包ラインにおける円滑なバンド掛け作業が十分に確保される。
【0106】
そして、この発明の保護パッド自動供給装置によれば、各部材の駆動源となる対応する各駆動手段を適宜作動制御すれば足りるため、上記方法による保護パッドの自動供給が、作動構成の複雑化等を伴うことなく確保可能となる。
【0107】
また、この発明においては、送出部材をスライドさせることのみによって、パッドマガジンからの単体の保護パッドの送り出しを得ているため、送出機構の構成の複雑化が確実に防止できる。
【0108】
そして、段差形状の載置面を有するスライドバーを、パッドマガジンから単体の保護パッドのみを押し出すスライド可能な送出部材とすれば、このスライドバー自体が、パッドマガジン内部における保護パッドの載置ベースとなるとともに、その押し出しの際のガイド、さらには送出位置での支持部材としても、このスライドバーは機能するため、このような送出部材の多機能化のもとで、送出機構の構成の簡素化が十分にはかられる。
【0109】
また、パッドマガジンの保護パッド送出口を送出口基部、および調整プレートの組み合わせとすれば、任意の位置で固定的に保持できる調整プレートによって、送出部材周りの送出クリアランスが適宜調整、設定できるため、この保護パッド送出口を多種の厚みの保護パッドに対応させることが容易に可能となることから、その汎用化が確実にはかられる。
【0110】
さらに、保持手段として真空吸着パッドを用いれば、エアの吸引、排出等の切換えのもとで、その保持、保持解除の切換えが容易に可能となるため、その構成の複雑化が確実に防止できる。
【0111】
そして、パッドマガジンからの単体の保護パッドの送り出し、および保護パッドの保持までを供給第1工程とし、また、スライドブラケットの横スライドによる被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を供給第2工程として分ければ、被梱包物が梱包機での梱包位置に到達してからの供給工程を供給第2工程のみにでき、供給第1工程は、この被梱包物の到達前に事前に行うことができるため、被梱包物が梱包位置に到達してからの作業効率が一層向上され、さらには、その作業時間の短縮も十分にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る梱包機の保護パッド自動供給装置の、その初期状態での概略部分正面図である。
【図2】この梱包機の保護パッド自動供給装置の、その供給位置での概略部分正面図である。
【図3】バンド掛け梱包後の、被梱包物の概略斜視図である。
【図4】梱包機の概略正面図である。
【図5】送出部材(スライドバー)の初期位置(後退位置)における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の、一部破断の概略部分斜視図である。
【図6】送出部材(スライドバー)の前進位置における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の、一部破断の概略部分斜視図である。
【図7】梱包機の保護パッド自動供給装置の、パッドマガジンを中心としたその背面側からの概略部分斜視図である。
【図8】梱包機の保護パッド自動供給装置における、パッドマガジンを除く送出機構の、一部破断の概略斜視図である。
【図9】保護パッド保持時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図10】被梱包物の搬入待機時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図11】保護パッド搬送時における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【図12】保護パッド供給後における、この梱包機の保護パッド自動供給装置の概略部分正面図である。
【符号の説明】
10 梱包機の保護パッド自動供給装置
12 パッドマガジン
14 保護パッド
16 送出機構
18 被梱包物
20 搬送機構
40 スライドバー(送出部材)
41 保護パッド送出口
58 送出駆動手段(送出用シリンダ)
70 保持手段(真空吸着パッド)
74 昇降駆動手段(昇降用シリンダ)
76 スライドブラケット
84 スライド駆動手段
92 回動駆動手段(回動用シリンダ)
Claims (8)
- 梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給する梱包機の保護パッド自動供給方法であり、
パッドマガジン内に積層収容された保護パッドを、送出方向への送出部材のスライドによる、保護パッド送出口を介したその押し出しのもとで、パッドマガジン外の送出位置に単体毎に送り出し、
この送り出された単体の保護パッドを保持手段によって保持し、この保持手段を支持したスライドブラケットの横スライドによるその搬送のもとで、当該保護パッドを、被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給する梱包機の保護パッド自動供給方法。 - 被梱包物の角部に対する端面略く字形状の略直角状体として形成された保護パッドをその略山型に積層載置する、対応する断面略山型形状の低段載置面、および高段載置面を有したスライドバーを、送出方向へのスライドの可能な送出部材とし、
低段載置面に積層載置された保護パッドのうちの積層最下段の単体を、保護パッド単体厚未満の高さに規定したこの低段載置面、高段載置面間の段差部に係合させることによって、この積層最下段の保護パッド単体を、保護パッド単体厚以上、2段厚未満の隙間として保護パッド送出口に規定された、スライドバー周りの送出クリアランスを通して押し出すとともに、この押し出しによりパッドマガジン外の送出位置に送り出された保護パッドを、静止したスライドバーによってその送出位置で支持する請求項1記載の梱包機の保護パッド自動供給方法。 - 送出部材によるパッドマガジンからの保護パッドの送り出し、および保持手段による保護パッドの保持までを、供給第1工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴う梱包機の起動前に行うとともに、
保護手段により保護パッドを保持した状態での、スライドブラケットの横スライドによる被梱包物の被バンド掛け角部への保護パッドの搬送を、供給第2工程として、梱包位置への被梱包物の搬入に伴った梱包機の起動後、かつ梱包機のバンド掛け工程前に行う請求項1または2記載の梱包機の保護パッド自動供給方法。 - 梱包資材であるバンドから被梱包物の角部を保護するための保護パッドを、バンド掛け梱包の際に、その被バンド掛け角部に自動的に供給する梱包機の保護パッド自動供給装置であり、
多層に積み重ねられた多数の保護パッドをその内部に積層収容するとともに、その下部に、保護パッド送出口設けられたパッドマガジンと;
パッドマガジン内の保護パッドのうちの積層最下段の単体のみを、保護パッド送出口方向にその係合のもとで押し出し可能とする送出部材と;
送出部材をその対応方向にスライド駆動させる送出駆動手段と;
を備えてなる送出機構が、単体の保護パッドを、パッドマガジンからその外部の送出位置に順次送り出し可能に形成されるとともに、
送出位置の保護パッドを、搬送可能に保持する保持手段と;
保持手段を昇降可能に支持し、かつその対応方向に昇降駆動させる昇降駆動手段と;
少なくとも昇降駆動手段を支持する、梱包機に対する横スライドの可能なスライドブラケットと;
スライドブラケットをその対応方向にスライド駆動させるスライド駆動手段と;
を備えてなる搬送機構によって、送出位置に送り出された単体の保護パッドを、保持手段での保持、およびその昇降、ならびにスライドブラケットの横スライドのもとで、被梱包物の被バンド掛け角部に自動的に供給可能とした梱包機の保護パッド自動供給装置。 - 保護パッドが、被梱包物の角部に宛がい可能な端面略く字形状の略直角状体として形成されるとともに、
送出機構の送出部材が、略山型での保護パッドの積層載置を可能とする、略山型の低段載置面、および高段載置面をその長手方向に段差規定した長手のスライドバーとして形成され、この低段載置面、および高段載置面間の段差部を、保護パッドの単体厚未満の高さとして規定することによって、この段差部との係合のもとでの、保護パッドの押し出しを可能とした請求項4記載の梱包機の保護パッド自動供給装置。 - パッドマガジンの保護パッド送出口が、パッドマガジンに形成された任意大の送出口基部と;この送出口基部に対するスライド、およびその固定的保持のもとで、保護パッド送出口に整列する送出部材周りに、保護パッド単体厚以上、かつ保護パッド2段厚未満の送出クリアランスを調整設定可能とする調整プレートと;の組み合わせとしてなる請求項4または5記載の梱包機の保護パッド自動供給装置。
- 搬送機構の保持手段が、エアの吸引により保護パッドを吸着する真空吸着パッドである請求項4ないし6のいずれか記載の梱包機の保護パッド自動供給装置。
- 保持手段を支持、駆動する昇降駆動手段が、スライドブラケットに枢軸を介して連結、支持された回動プレートにより、このスライドブラケットに対する回動を可能に支持されるとともに、スライドブラケットの一体的な横スライドの可能な回動駆動手段からの駆動力の付与のもとで、昇降駆動手段、および保持手段が、スライドブラケットに対して回動される請求項4ないし7のいずれか記載の梱包機の保護パッド自動供給装置。
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- 2003-04-30 JP JP2003124871A patent/JP2004331077A/ja active Pending
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