JP2004330874A - エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】展開膨脹時において、テザーの縫合部位における端部付近の破損を防止可能なエアバッグを提供すること。
【解決手段】エアバッグ本体の膨張時に引張力を作用させてエアバッグ本体の形状を規制可能に、引張力の作用方向に沿う両端を、所定の被結合部位に縫合させたテザー54を備えるエアバッグ。テザー54には、縫合部位61の端部61aの結合強度を向上させる強度向上手段が、配設されている。強度向上手段が、縫合部位61の端部61a側におけるテザー54の縁54bに、先端56aを縫合部位61の端部61aよりテザー54の内部側に配置されるように切り込みを入れて形成される切込部56から、構成されている。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ本体と、エアバッグ本体の膨張時に引張力を作用させてエアバッグ本体の形状を規制可能に配設されるテザーと、を備える構成のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記構成のエアバッグとしては、膝保護用エアバッグ装置に使用されるエアバッグがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグを、乗員の膝と車体側のコラムカバーとの間の狭い隙間に展開膨脹させることから、所定の被結合部位に対して縫合させて、エアバッグ本体内に配設されるテザーにより、エアバッグ本体の膨張時に引張力を作用させて、エアバッグ本体の膨張完了時の厚みを規制していた。このテザーでは、両端の縫合部位が、テザーの幅方向に沿う線状に形成されていた。
【0004】
【特許文献1】
国際公開第02/04261号パンフレット
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のエアバッグでは、エアバッグ本体の展開膨張に伴って、テザーが大きく引っ張られることから、テザーの縫合部位に、大きな力がかかることとなっていた。特に、縫合部位の端部付近に応力集中が生じて、この部位及び縫合糸にダメージを与える虞れがあった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、展開膨脹時において、テザーの縫合部位における端部付近の破損を防止可能なエアバッグを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグは、エアバッグ本体と、
エアバッグ本体の膨張時に引張力を作用させてエアバッグ本体の形状を規制可能に、引張力の作用方向に沿う両端を、それぞれ、所定の被結合部位に対し、縫合させて配設されるテザーと、
を備えて構成されるとともに、
テザーの少なくとも一方の端部の縫合部位が、テザーの幅方向に沿う線状に形成され、縫合部位の端部の結合強度を向上させる強度向上手段が、配設されて構成されるエアバッグであって、
強度向上手段が、縫合部位の端部側におけるテザーの縁に、先端を縫合部位の端部よりテザーの内部側に配置されるように切り込みを入れて形成される切込部から、構成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のエアバッグでは、エアバッグ本体の膨張時に、テザーに引張力が作用すれば、その引張力は、テザーの幅方向の全域に作用しようとするが、テザーの所定の縁には、切込部が設けられており、その縁側では、テザーにおける切込部の先端付近の部位に、応力が集中することとなる。そして、テザーの縫合部位においては、切込部の先端から引張力の作用方向に沿って延ばした線(縫合部位と略直交するように延ばした線)と交差する部位に、最も大きな力が作用することとなる。切込部の先端は、縫合部位の端部よりも、内部側に配置されていることから、最も大きな力は、縫合部位において、端部よりも内側となる位置に、かかることとなる。その結果、縫合部位の端部付近にかかる力を低減することができて、縫合部位の端部付近の縫合糸にかかる力も、低減することができる。
【0009】
したがって、本発明のエアバッグでは、展開膨脹時において、テザーの縫合部位における端部付近の縫合糸の破損を防止できて、テザーの結合強度を向上させることができる。
【0010】
さらに、上記構成のエアバッグにおいて、テザーを、引張力の作用方向に沿って直列的に結合される2枚分、配設させる構成とし、
2枚のテザーを、相互の縫合部位をテザーの幅方向に沿って、2箇所に配設させるように、それぞれ、膨張用ガスを流通可能なガス流通孔を開口させるように、切欠凹部を備える構成とし、
切込部を、切欠凹部の内周縁に、配設させる構成とすることが好ましい。
【0011】
上記構成のエアバッグでは、テザーに、膨張用ガスを流通可能なガス流通孔が形成されることから、エアバッグ本体の膨張時において、ガス流通孔周縁に、テザーの引張方向に沿って大きな力が作用することとなる。特に、上記構成のエアバッグでは、テザーを、2枚として、各テザーに、ガス流通孔を構成する切欠凹部を配設させていることから、2枚のテザーの切欠凹部の内周縁近傍に配設される縫合部位の端部付近に、大きな力が作用し易い。しかし、上記構成のエアバッグでは、切欠凹部の内周縁に、切込部が配設されていることから、この縫合部位の端部付近にかかる力を低減することができて、縫合部位の端部付近の縫合糸にかかる力も、低減することができる。その結果、テザーを2枚として、この2枚のテザーの領域内にガス流通孔が配設されていても、ガス流通孔周縁に配設される縫合部位の端部付近へのダメージを抑えることができる。勿論、上記構成のエアバッグでは、テザーに形成されたガス流通孔により、エアバッグ本体内に流入する膨張用ガスの流入方向を制御することができる。
【0012】
さらにまた、上記構成のエアバッグにおいて、切込部を、強度向上手段を設けた縫合部位の線状の直線と、縫合部位の切込部を設けた側の端部と切込部の先端とを結んだ直線と、の交差角度を30゜〜80゜の範囲内に設定させるように、構成することが好ましい。
【0013】
交差角度が30゜未満では、切込部の切込量が多くなることから、テザーによりエアバッグ本体の膨張形状を的確に規制するために、テザーを構成する布材を相対的に不必要に大きくする必要が生ずるからである。また、交差角度が80゜以上では、切込部の先端から縫合部位の端部までの距離が短すぎて、縫合部位の端部付近にかかる力を低減し難いからである。
【0014】
さらにまた、上記構成のエアバッグにおいて、テザーを、1枚の織布、あるいは、引張力の作用方向に沿って並列的に重ねられるように配設される複数枚の織布、から構成し、
少なくとも1枚の織布を、経糸と緯糸とをエアバッグ本体の膨張時における引張力の作用方向と交差させるように裁断させる構成とすることが好ましい。
【0015】
上記構成のエアバッグでは、テザーを構成する少なくとも1枚の織布が、経糸と緯糸とを、エアバッグ本体の膨張時における引張力の作用方向と交差させるように、配設されていることから、テザーを構成する織布において、仮に、一本の経糸あるいは緯糸が破断しても、破断した糸に隣接した経糸若しくは緯糸が、順次破断していくことから、テザーを構成する織布が、容易に破損し難い。そのため、エアバッグの展開膨張時において、被結合部位やテザー自体が破損することを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
実施形態では、エアバッグとして、膝保護用エアバッグ装置Sに使用されるエアバッグ45を例に採り、説明する。膝保護用エアバッグ装置Sは、図1に示すように、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム9の下方に配設されている。
【0018】
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
【0019】
ステアリングコラム9は、図1に示すように、ステアリングホイール8に連結されるコラム本体10と、ステアリングホイール8の下方のコラム本体10を覆うように配設されるコラムカバー13と、を備えて構成されている。コラム本体10は、メインシャフト11と、メインシャフト11の周囲を覆うコラムチューブ12と、を備えて構成されている。
【0020】
コラムカバー13は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体10を覆うように、コラム本体10の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー13におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)14から突出する部位の後面13aは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
【0021】
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ45、エアバッグ45に膨張用ガスを供給するインフレーター38、折り畳まれたエアバッグ45とインフレーター38とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース17、及び、ケース17における開口18aの車両後方側を覆うエアバッグカバー27を、備えて構成されている。
【0022】
ケース17は、図2〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム9の下部側に配設されており、箱形状の本体部18と、本体部18の後端から外方に延びるパネル部24と、から構成されている。本体部18は、略四角筒形状の周壁部19と、周壁部19の車両前方側を塞ぐ底壁部22と、を備えるとともに、車両後方側に略長方形状の開口18aを備えて、構成されている。周壁部19における上下方向で対向する壁部19a・19bの外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー27の後述する上下の連結壁部30・31をケース17に組み付けるための複数の係止部20(20U・20D)が、配設されている。
【0023】
上方側の壁部19aの外表面側に配設される各係止部20Uは、断面略Z字形状として、エアバッグカバー27における上側壁部30の係止穴部30aに挿入されて係止穴部30aの周縁を係止可能な係止フックとして構成されている。これらの係止フック20Uは、車両の左右方向に沿って壁部19aに複数配設されている。
【0024】
下方側の壁部19bの外表面側に配設される係止部20Dは、断面略U字形状に形成されて、エアバッグカバー27における下側壁部31の係止穴部31aに挿入可能な係止突起として、構成されている。これらの係止突起20Dは、車両の左右方向に沿って壁部19bに複数配設されている。そして、各係止突起20Dには、各係止穴部31aへの挿入後における係止穴部31aからの抜け止めを図る閂材21が、挿入されている。この閂材21は、下側壁部31の外表面と各係止突起20Dの内周面との間に、それぞれ、挿入される複数の挿入部21aを備えて、車両前方側で一体化され、ケース17に固定されている。なお、閂材21のケース17への固定は、インフレーター38をケース17に固定するためのボルト40cのナット41止め時、共締めされて、ケース17の底壁部22に固定されている。
【0025】
さらに、周壁部19における側方側の壁部19cには、インフレーター38の後述する本体39を挿通可能な挿通孔19dが、形成されている(図3参照)。また、底壁部22には、インフレーター38のボルト40cを挿通させるための2つの挿通孔22aが、形成されている。
【0026】
パネル部24は、ケース17の開口18aの周囲を囲むように、形成されている。また、パネル部24には、図1に示すように、ケース17をボディ1側に連結固定するための連結部25が、配設されている。各連結部25を連結させるボディ1側には、図4に示すように、ブラケット4・5・6が、配設される。上部側の連結部25Aを連結させるブラケット4・4は、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に連結されている。そして、下部側の連結部25B・25Cを連結させるブラケット5・6は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に連結されている。さらに、パネル部24には、図2に示すように、エアバッグカバー27の上側壁部30を挿通させる挿通孔24aが、形成されている。
【0027】
エアバッグカバー27は、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース17における開口18aの車両後方側を覆い可能なように、構成され、ケース17に組み付けられている。また、エアバッグカバー27は、アッパパネル14aとロアパネル14bとからなるインパネ14におけるロアパネル14b側に、配設されており、ケース17の開口18a付近に配設される扉配設部29と、扉配設部29の周囲に配設される一般部28と、を備えて構成されている。
【0028】
扉配設部29の周囲には、扉配設部29に隣接して、ロアパネル14bが、配設されている。実施形態の場合、扉配設部29とロアパネル14bとは、車両後方側の面を略面一とするように、配設されている(図3参照)。そして、扉配設部29は、扉部36と、扉部36の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部30・31・32・33と、を備えて構成されている。
【0029】
扉部36は、ケース17の開口18aより僅かに大きく形成されて、開口18aを覆う略長方形板状とされている。扉部36は、実施形態では、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部36は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部35を配設させるとともに、扉部36の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部34を、配設させて構成されている。
【0030】
上側壁部30、下側壁部31、左側壁部32、及び、右側壁部33は、それぞれ、ケース本体部18における周壁部19の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、実施形態の場合、周壁部19の上壁部19a近傍に配設される上側壁部30と、下壁部19b近傍に配設される下側壁部31と、が、エアバッグカバー27をケース17に連結させる連結壁部とされている。
【0031】
上側壁部30は、係止部20Uを係止させるための複数の係止穴部30aを、備えている。下側壁部31は、係止部20Dを係止させるための複数の係止穴部31aを、備えている。
【0032】
一般部28は、図2・3に示すごとく、扉配設部29の周囲に配設されるロアパネル14bに干渉しないように、扉配設部29から、ロアパネル14bの肉厚分車両前方側に凹ませるようにして、形成されている。なお、ロアパネル14bと一般部28とは、図示しない所定箇所において、クリップ等により固定されている。
【0033】
インフレーター38は、図2・3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体39とディフューザー40とを備えて構成されている。本体39の一端側には、複数のガス吐出口39aが、配設されている。そして、本体39における他端側に、作動信号入力用のリード線43を結線させたコネクタ42が、接続されることとなる。ディフューザー40は、本体39を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部40aと、保持筒部40aから突出する複数(実施形態では2本)のボルト40cと、を備えて構成されている。保持筒部40aは、本体39のガス吐出口39aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口40bを、車両搭載状態の保持筒部40aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。
【0034】
なお、このインフレーター38には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、ステアリングホイール8に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線43を介して、作動信号が入力されることとなる。
【0035】
エアバッグ45は、膨張用ガスを流入させて膨張可能とされる略袋状のエアバッグ本体46と、エアバッグ本体46の膨脹時に引張力を作用させてエアバッグ本体46の膨張完了形状を規制するテザー53・54と、を備えて構成されている。エアバッグ本体46は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されて、図1・4・5に示すように、展開膨脹完了時の形状を略長方形板状として、下端側のインフレーター38を収納する取付部48と、取付部48の上方側に配置されて、取付部48より左右方向の幅寸法を大きくする保護部47と、を備えて構成されている。取付部48は、エアバッグ45の展開膨張完了時に、ケース本体部18内に収納されるとともに、インフレーター38を利用して、ケース本体部18に保持される部位となる。
【0036】
また、エアバッグ本体46は、1枚の織布からなるエアバッグ素材を、エアバッグ本体46の下端となる部位で折り返し、縫合糸により後述するテザー53・54を縫着させるとともに、折り返して対向する部位の周縁相互を、縫合糸により縫合して形成されている。そして、エアバッグ本体46は、それぞれ略扇形状とする運転者MD側の乗員側壁部50とコラムカバー13側の車体側壁部51とを備えて、構成されている。
【0037】
車体側壁部51の下部側における取付部48の部位には、2つの挿通孔48a・48aと1つの挿通孔48bとが形成されている(図3参照)。挿通孔48a・48aは、インフレーター38の各ボルト40cを挿通させるものであり、挿通孔48bは、インフレーター38の本体39を挿通させるものである。そして、エアバッグ45は、挿通孔48bからインフレーター38の本体39を突出させ、各挿通孔48aの周縁を、保持筒部40aとケース本体部18の底壁部22とに挟持されて、ケース本体部18に取り付けられている。
【0038】
テザー53・54は、エアバッグ本体46における保護部47の領域内に配設されており、エアバッグ45の展開膨張時における乗員側壁部50と車体側壁部51との離隔距離を規制して、保護部47を、運転者MDの膝Kとコラムカバー13との間に円滑に侵入させるように展開可能とするためのものである。テザー53・54は、実施形態の場合、上下二段に、それぞれ、左右方向に沿って、配設されている。各テザー53・54は、それぞれ、帯状とされて、引張力の作用方向に沿って直列的に結合させる2枚の布材52A・52Bから、構成されている。すなわち、実施形態の場合、テザー53・54は合計4枚の布材52A・52A・52B・52Bから、形成されている(図6参照)。そして、各テザー53・54は、各布材52A・52Bにおける引張力の作用方向に沿った一端(膨脹完了時における前端)を、乗員側壁部50と車体側壁部51とに、縫合糸63を利用して、縫着させ、対応しあう布材52A・52Bにおける引張力の作用方向に沿った他端(膨脹完了時における後端)相互を、縫合糸63を利用して縫着させて、形成されている。各テザー53・54における縫合部位58・59・60・61は、各テザー53・54の幅方向に沿って、直線状に形成されている。
【0039】
実施形態の場合、各テザー53・54を構成する布材52A・52Bは、エアバッグ本体46(乗員側壁部50・車体側壁部51)に縫着される部位側を幅広とした略台形状とされている。そして、各縫合部位58・59・60・61は、各テザー53・54を構成する布材52A・52Bの左右方向に沿った略全長にわたって、配設されている。すなわち、各テザー53・54は、エアバッグ本体46側(前端側)の縫合部位58・60を、後端側の縫合部位59・61より、幅広とするように、形成されている。また、各テザー53・54を構成する布材52A・52Bは、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨脹時における引張力の作用方向と交差させるような裁断形状とされている。実施形態の場合、各テザー53・54を構成する布材52A・52Bの経糸VTと緯糸HTは、図7に示すように、略45゜の角度で引張力の作用方向と交差するバイアス状とされている。
【0040】
下部側(インフレーター側)に配設されるテザー54には、2枚の布材52B・52Bの一部を、それぞれ、略長方形状に切り欠くようにして、開口される膨張用ガスを流通可能なガス流通孔55が、配設されている。実施形態の場合、ガス流通孔55は、テザー54を構成する各布材52B・52Bの後端における左右方向の中央付近となる部位を、それぞれ、略長方形状に切り欠いて形成される切欠凹部54aから、構成されている。すなわち、テザー54の後端側に配設される縫合部位61は、ガス流通孔55により、左右に分断されたような態様となる。このガス流通孔55は、保護部47内における膨張用ガスの流れを制御するもので、エアバッグ45の展開膨張時に、保護部47の中央側に迅速に膨張用ガスを流入させて、ロール折りを迅速に解消して、エアバッグ45を迅速に膨張完了させるために、配設されている。
【0041】
そして、切欠凹部54aの内周縁54bにおける左右方向側の縁部には、テザー54の後端側においてガス流通孔55の周囲に配設される縫合部位61の端部61aより、先端を、テザー54の内部側に配置されるように切り込みを入れて形成される切込部56(強度向上手段)が、配設されている。切込部56は、実施形態の場合、切欠凹部54aの内周縁54bにおける前後方向の縁部近傍となる位置に、形成されている。
【0042】
切込部56は、図8に示すように、縫合部位61の端部61aと切込部56の先端56aとを結んだ線と、縫合部位61と、の交差角度αを、30゜〜80゜(望ましくは、35゜〜70゜)の範囲内に設定させるように、形成されている。交差角度αが30゜未満では、切込部56の切込量が多くなることから、テザー54によりエアバッグ本体46の膨張形状を的確に規制するために、テザー54を構成する布材52B・52Bを相対的に不必要に大きくする必要が生ずるからである。また、交差角度αが80゜以上では、切込部56の先端56aから縫合部位61の端部61aまでの距離が短すぎて、縫合部位61の端部61a付近にかかる力を低減し難いからである。実施形態の場合、交差角度αは、テザー54を構成する布材52B・52Bの糸目に沿って、45゜に設定されている。
【0043】
次に、実施形態のエアバッグを用いた膝保護用エアバッグ装置の車両への搭載について述べる。まず、各挿通孔48a・48bからボルト40cとインフレーター本体39の端部とを突出させるようにして、インフレーター38をエアバッグ45内に収納させて、エアバッグ45を折り畳む。具体的には、図9のAに示すように、乗員側壁部50と車体側壁部51とを重ねて平らに展開した状態から、左右の両縁45a・45bを、乗員側壁部50の側に折り畳む。次いで、図9のB・Cに示すように、エアバッグ45の上縁45c側を車体側壁部51の側に巻くように、左右方向に沿う折目をつけてロール折りし、図9のDに示すごとく、ケース本体部18に収納可能な幅寸法となるように、ロール折りした部位65の左右両縁65a・65bを、乗員側壁部50の側に折り重ねて、エアバッグ45の折り畳みを完了する。その後、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、エアバッグ45をくるむ。このとき、挿通孔48a・48bから突出したインフレーター38のボルト40cや本体39の端部は、ラッピング材から突出させておく。
【0044】
次いで、インフレーター38の各ボルト40cを挿通孔22aから突出させるとともに、インフレーター本体39の端部を挿通孔19dから突出させるようにして、インフレーター38を、折り畳まれたエアバッグ45とともに、ケース本体部18内に収納させる。
【0045】
その後、ケース17に、エアバッグカバー27を組み付ける。まず、上側壁部30をパネル部24の挿通孔24aに挿通させ、各係止穴部30aに、各係止フック20Uを挿入させて、上側壁部30の上面側における係止穴部30a周縁に係止させる。次いで、下側壁部31の各係止穴部31aに、各係止突起20Dを挿入させ、下側壁部31の外表面と各係止突起20Dの内周面との間に、閂材21の挿入部21aを挿入させて、閂材21に各ボルト40cを挿通させ、各ボルト40cにナット41を螺合させれば、ケース17にエアバッグカバー27を組み付けることができる。
【0046】
そして、ケース17の各連結部25を、ブラケット4・5・6を利用してボディ1側に取り付け固定し、同時に、リード線43を結線させたコネクタ42を、インフレーター本体39に接続させる。その後、インパネ14やアンダーカバー15(図1・2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
【0047】
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線43を経てインフレーター本体39に作動信号が入力されれば、インフレーター38のガス吐出口39aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー40のガス流出口40bを経て、エアバッグ45内に流入することとなる。そして、エアバッグ45は、膨脹して、図示しないラッピング材を破断させ、エアバッグカバー27の扉部36を押圧し、破断予定部34を破断させることとなる。そして、扉部36が、ヒンジ部35を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ45が、図1・4の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
【0048】
実施形態のエアバッグ装置Sに使用されるエアバッグ45では、エアバッグ本体46の膨脹時に、テザー53・54に引張力が作用すれば、その引張力は、テザー53・54の幅方向の全域に作用しようとする。そして、実施形態のエアバッグ45では、テザー54における切欠凹部54aの内周縁54bに、切込部56が設けられており、この内周縁54b側では、テザー54における切込部56の先端56a付近の部位に、応力が集中することとなる。そして、テザー54の縫合部位61においては、図8の一点鎖線に示すごとく、切込部56の先端56aから引張力の作用方向に沿って延ばした線(縫合部位61と略直交するように延ばした線)と交差する部位Pに、最も大きな力が作用することとなる。切込部56の先端56aは、縫合部位61の端部61aよりも、内部側に配置されていることから、最も大きな力は、縫合部位61において、端部61aよりも内側となる位置に、かかることとなる。その結果、縫合部位61の端部61a付近にかかる力を低減することができて、縫合部位61の端部61a付近の縫合糸63にかかる力も、低減することができる。
【0049】
したがって、実施形態のエアバッグで45は、展開膨脹時において、テザー54の縫合部位61における端部61a付近の縫合糸63の破損を防止できて、テザー54の結合強度を向上させることができる。
【0050】
また、実施形態のエアバッグ45では、インフレーター38側に配設されるテザー54に、膨張用ガスを流通可能なガス流通孔55を配設させている。そのため、エアバッグ45の展開膨張時において、エアバッグ45がロール折りを解消するように展開する際に、保護部47の中央付近にも、ガス流通孔55を介して膨脹用ガスを流入させることができて、ロール折りを迅速に解消させることができて、エアバッグ45を迅速に展開膨張させることができる。
【0051】
また、ガス流通孔55周縁には、エアバッグ本体46の膨張時に、テザー54の引張方向に沿って大きな力が作用する。特に、実施形態のエアバッグ45では、テザー54を、2枚の布材52B・52Bから構成して、各テザー54にガス流通孔55を構成する切欠凹部54aを配設させていることから、2枚のテザー54(布材52B)における切欠凹部54aの内周縁54b近傍に配設される縫合部位61の端部61a付近に、大きな力が作用し易い。しかし、実施形態のエアバッグ45では、切欠凹部54aの内周縁54bに、切込部56が配設されていることから、この縫合部位61の端部61a付近にかかる力を低減することができて、縫合部位61の端部61a付近の縫合糸63にかかる力も、低減することができる。その結果、2枚のテザー54(布材52B)の領域内にガス流通孔55が配設されていても、ガス流通孔55周縁に配設される縫合部位61の端部61a付近へのダメージを抑えることができる。
【0052】
さらに、実施形態のエアバッグ45では、テザー54を構成する布材52Bが、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨張時における引張力の作用方向と交差させるように、配設されていることから、仮に、布材52Bにおいて、一本の経糸VTあるいは緯糸HTが破断しても、破断した糸に隣接した経糸VT若しくは緯糸HTが、順次破断していくことから、テザー54を構成する布材52Bが、容易に破損し難い。その結果、エアバッグ本体46の膨張時において、テザー54における切込部56の先端56a付近の部位に、応力が集中しても、テザー54を構成する布材52Bが破損し難い。そのため、エアバッグの展開膨張時において、縫合部位61やテザー54自体が破損することを防止することができる。また、テザー54を構成する布材52Bが、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨張時における引張力の作用方向と交差させるように、配設されていることから、エアバッグ本体46の膨張時に、テザー54を構成する布材52B自体が伸びることとなる。そのため、急激に作用する引張力に対しても、テザー54の強度を確保することができる。
【0053】
なお、実施形態では、ガス流通孔55周縁のみに、切込部56を配設させているが、勿論、切込部56Aを、図7の二点鎖線に示すごとく、テザー54の左右方向の縁部(外縁)に、配設させる構成としてもよい。テザー54の外縁に切込部56Aを設ける場合、各縫合部位61・60の近傍に、それぞれ、配設させてもいいが、図7に示すごとく、縫合部位61・60の間の中間部位付近の一箇所に、配設させる構成としてもよい。そして、切欠部56Aを一箇所に配設させる場合、切込部56Aは、先端56bを、縫合部位61の端部61bよりも、さらに、内部側に位置させるように、形成されることとなる。勿論、テザー53の左右方向の縁部に、切込部を配設させてもよい。
【0054】
また、実施形態では、切込部56を、ガス流通孔55周縁から延びる直線状のスリットとしているが、切込部56の形状はこれに限られるものではない。例えば、図10に示すテザー54Aのごとく、切欠凹部54Aaの形状を内部側を幅広とした略台形形状としてもよい。この場合、切込部56Bは、切欠凹部54Aaの内周縁54Abにおいて、前後方向の縁部における三角状に切り欠いた左右両縁付近の部位となる。切込部56Bをこのような形状とした場合にも、切込部56Bの先端56aは、縫合部位61の端部61aよりも内部側に位置することから縫合部位61の端部61a付近にかかる力を低減することができる。
【0055】
さらに、実施形態のエアバッグ45では、テザー54を、引張力の作用方向に沿って直列的に結合させる2枚の布材52B・52Bから、構成している。しかし、例えば、出力の大きなインフレーターを使用する場合、エアバッグ45Aとして、図11・12に示す構成のものを使用してもよい。このエアバッグ45Aでは、テザー68を引張力の作用方向に沿って並列的に重ねられるように配設される2枚の布材69A・69B、から構成している。そして、このエアバッグ45Aにおいても、テザー68は、引張力の作用方向に沿って直列的に結合させる2枚から構成されている。すなわち、エアバッグ45Aでは、テザー68は、4枚の布材69A・69Bから、構成されている(図11参照)。このテザー68では、布材69A・69Bは、それぞれ、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨脹時における引張力の作用方向と交差させるように、構成されている。このような構成のテザー68では、テザー68の引張強度を向上させるために、各布材69A・69Bにおける経糸VTと緯糸HTと、引張力の作用方向と、の交差角度を、それぞれ、異ならせることが好ましい。実施形態の場合、布材69Aにおける各経糸VTの作用方向との交差角度βは、略67.5゜に、布材69Bにおける各経糸VTの作用方向との交差角度γは、略22.5゜に設定されている。
【0056】
テザー68をこのような構成とした場合、2枚の布材69A・69Bが重ねられていることから、引張強度を一層向上させることができる。また、テザー68を構成する各布材69A・69Bが、それぞれ、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨張時における引張力の作用方向と交差する略バイアス状とされていることから、エアバッグ本体46の膨張時に、テザー68を構成する布材69A・69B自体が伸びることとなる。そのため、急激に作用する引張力に対しても、テザー68の強度を確保することができる。
【0057】
さらに、エアバッグ45Bとして、図13・14に示す構成のものを使用してもよい。このエアバッグ45Bでは、このエアバッグ45Bでは、テザー71を引張力の作用方向に沿って並列的に重ねられるように配設される3枚の布材72A・72B・72C、から構成している。そして、このエアバッグ45Bにおいても、テザー71は、引張力の作用方向に沿って直列的に結合させる2枚から構成されている。すなわち、エアバッグ45Bでは、テザー71は、6枚の布材72A・72B・72Cから、構成されている(図13参照)。このテザー71では、両端に配設される布材72A・72Cが、引張力との作用方向との交差角度を45゜として、それぞれ、経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨脹時における引張力の作用方向と交差させるように、構成されている。そして、布材72A・72Cの間に配設される布材72Bが、経糸VTを引張力の作用方向に沿って配設させるように、構成されている。勿論、布材72Bにおける経糸VTと緯糸HTとを、エアバッグ本体46の膨脹時における引張力の作用方向と交差させるように、構成してもよい。このようなテザー71では、3枚の布材72A・72B・72Cが重ねられていることから、引張強度を一層向上させることができる。
【0058】
なお、実施形態では、テザー53・54・68・71を構成する布材52・69・72を、それぞれ、略台形状としているが、テザーを構成する布材の形状はこれに限られるものではなく、長方形状としてもよい。この場合、縫合部位の左右方向の幅寸法は、略同一に設定されることとなる。さらに、実施形態では、テザー54を2枚分配設させている。すなわち、テザー54を縫合させる被結合部位を他方のテザー54で構成している。勿論、テザー54を縫合させる被結合部位はこれに限られるものではなく、テザーを1枚の布材から構成して、被結合部位を、エアバッグ本体を構成する乗員側壁部50あるいは車体側壁部51としてもよい。
【0059】
なお、実施形態では、膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグ45を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグはこれに限られるものではなく、エアバッグ本体内にテザーを配設させる構成のエアバッグであれば、適用可能である。具体的には、ステアリングホイール用エアバッグ装置のエアバッグや、助手席用エアバッグ装置のエアバッグ、側突用エアバッグ装置のエアバッグ等に、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるエアバッグを使用する膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図2】膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略各大縦断面図である。
【図3】図2のIII−III部位の概略断面図である。
【図4】膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図5】実施形態のエアバッグの正面図である。
【図6】図5のVI−VI部位の概略拡大断面図である。
【図7】実施形態のエアバッグに使用するテザーの正面図である。
【図8】図7のテザーにおける切込部近傍を示す部分拡大図である。
【図9】実施形態のエアバッグの折り畳みを示す概略図である。
【図10】他の形態のテザーにおける切欠凹部近傍を示す部分拡大図である。
【図11】さらに他の形態のテザーを使用したエアバッグの概略拡大断面図である。
【図12】図11のエアバッグにおいて使用されるテザーを構成する布材の分解図である。
【図13】さらに他の形態のテザーを使用したエアバッグの概略拡大断面図である。
【図14】図13のエアバッグにおいて使用されるテザーを構成する布材の分解図である。
【符号の説明】
45・45A・45B…エアバッグ、
46…エアバッグ本体、
50…乗員側壁部、
51…車体側壁部、
52A・52B・69A・69B・72A・72B・72C…布材、
53・54・68・71…テザー、
54a…切欠凹部、
54b…内周縁、
55…ガス流通孔、
56…切込部、
56a…先端、
58・59・60・61…縫合部位、
61a…端部、
63…縫合糸、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. エアバッグ本体と、
    該エアバッグ本体の膨張時に引張力を作用させて前記エアバッグ本体の形状を規制可能に、引張力の作用方向に沿う両端を、それぞれ、所定の被結合部位に対し、縫合させて配設されるテザーと、
    を備えて構成されるとともに、
    前記テザーの少なくとも一方の端部の縫合部位が、前記テザーの幅方向に沿う線状に形成され、該縫合部位の端部の結合強度を向上させる強度向上手段が、配設されて構成されるエアバッグであって、
    前記強度向上手段が、前記縫合部位の端部側における前記テザーの縁に、先端を前記縫合部位の端部より前記テザーの内部側に配置されるように切り込みを入れて形成される切込部から、構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  2. 前記テザーが、前記引張力の作用方向に沿って直列的に結合される2枚分、配設され、
    2枚の前記テザーが、相互の縫合部位を、前記テザーの幅方向に沿って、2箇所に配設させるように、それぞれ、膨張用ガスを流通可能なガス流通孔を開口させるように、切欠凹部を備え、
    前記切込部が、前記切欠凹部の内周縁に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記切込部が、前記強度向上手段を設けた縫合部位の線状の直線と、該縫合部位の切込部を設けた側の端部と前記切込部の先端とを結んだ直線と、の交差角度を、30゜〜80゜の範囲内に設定させるように、形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ。
  4. 前記テザーが、1枚の織布、あるいは、前記引張力の作用方向に沿って並列的に重ねられるように配設される複数枚の織布、から構成され、
    少なくとも1枚の前記織布が、経糸と緯糸とを、前記エアバッグ本体の膨張時における前記引張力の作用方向と交差させるように裁断されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアバッグ。
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