JP2004330700A - フォローバック本 - Google Patents

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Takayuki Suzuki
崇之 鈴木
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Abstract

【課題】本文の背部が表紙と直接接着された構成をもつ通常の並製本において、通常の並製本と遜色のない加工費で広開度の大きいフォローバック本を提供する。
【解決手段】並製本であって、本の背部を逆バッケ状にし、本文背部に交差する溝を設けて溝にポリアミド系ホットメルト接着剤を浸透させるとともに、本文背部にポリアミド系ホットメルト接着剤を塗布して本文背部と表紙とを接着せしめたフォローバック本である。ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布厚みは0.1〜1mmが好ましく、ポリアミド系ホットメルト接着剤は、ゴム成分を含有することができる。また、本文背部に設けた交差する溝の間隔は0.5〜1.0cmとするのが好ましい。表紙の厚みは0.05〜0.3mmとすることが好ましい。逆バッケの程度は、背部水平面からバッケ極大点までの距離で表した場合に、0.05〜0.3mmとするのが好ましい。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、並製本において各頁を大きく広げることができるフォローバック本に関する。
【0002】
【従来の技術】
製本は、上製本、並製本や手帳製本等に分類される。本発明は、このうち並製本に関する。並製本は、複数の頁からなる折丁を複数丁合し、丁合した本文の背部に接着剤を塗布し、この本文背部に表紙の内面を直接接着せしめて製本されている。接着した背の部分が接着剤で固くなっているために、並製本は本を開いて広げた状態にするのが難しいという欠点がある。即ち、図1に示したように、本を開ける際、それぞれの頁が安定して広がらないという問題がある。そして、希望の頁を開くに当たっては、頁が反っているので、手で押さえる等して頁を安定させる必要がある。更に、無理に広げようとすると、例えば、図5に示したように本の背部が割れて、本が破壊されるという問題がある。特に、複写機などでコピーを取る場合には、頁の背部に近い部分の文字等の形が歪むのを防ぐため、複写機のガラス面に頁の全面を接触させようとして、背部が割れるという現象が起きやすい。
【0003】
本を開いた際に、各頁が自由に開ける広開度の大きいタイプの本が望まれている。このように頁を自由に開ける本は、フォローバック本として、希望が高まっている。フォローバック本に関しては、実用新案登録第3041885号公報(特許文献1参照)、特開平11−170732号公報(特許文献2参照)、特開2001−26186号公報(特許文献3参照)や特許第2521649号公報(特許文献4参照)に記載され知られている。これらの方法は、いずれも本文の背部と表紙との間に補強布、補強紙や背紙を設け、これら補強布、補強紙や背紙に本文背部を接着し、補強布、補強紙や背紙と表紙との間には空間を設けることにより、本文の背部に表紙を直接接着し貼り付けることを回避したものである。本文の背部が直接表紙と接着しないことにより、頁の開きに自由度を持たせようとするものである。本文の背部と表紙が直接接着された構成の並製本でフォローバック本としたものは未だ知られていない。また、従来知られているフォローバック本は、加工費用が掛かり、費用が掛かった割には、本文が抜けるという事故が多発するという問題が指摘されている。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第3041885号公報
【特許文献2】
特開平11−170732号公報
【特許文献3】
特開2001−26186号公報
【特許文献4】
特許第2521649号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、本文の背部が表紙と直接接着された構成をもつ通常の並製本において、通常の並製本と遜色のない加工費でフォローバック本を提供しようとするものである。従来知られているフォローバック本と同程度の広開度を、通常の並製本で実現しようとするものである。ここで広開度というのは、頁を広げることのできる大きさを意味する。即ち、背部が逆バッケ(逆U字状)になることにより、本文中の各頁が広がることにより抵抗無く本文が開く状態の程度を意味する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、並製本であって、本の背部を逆バッケ状にし、本文背部に交差する溝を設けて前記溝にポリアミド系ホットメルト接着剤を浸透させるとともに、前記本文と表紙とを接着せしめたことを特徴とするフォローバック本である。前記ポリアミド系ホットメルト接着剤は、その塗布厚みを0.1〜1mmとするのが好ましい。また、前記ポリアミド系ホットメルト接着剤は、ゴム成分を含有することができる。
【0007】
前記本文背部に設けた交差する溝において、溝の間隔を同方向の溝間隔を0.5〜1.0cmとすることが好ましい。また、前記表紙の厚みは0.05〜0.3mmとすることが好ましい。そして、前記逆バッケの程度が、背部水平面からバッケ極大点までの距離で表した場合に、0.05〜0.3mmであることが好ましい。
【0008】
更に、前記ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布に際して、前記ポリアミド系ホットメルト接着剤を2段で塗布し、第2段階の塗布温度を第1段階の塗布温度よりも低くすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。本発明のフォローバック本の構成を図3に示した。図3は本の斜視図であり、本の上部は表紙をカットした状態を示している。本を閉じた状態で、背部17はやや湾曲しており、背部の中央部が図に向かって右方向に円弧を描く状態、即ち、逆バッケの状態になっている。更に、本文の背部17には交差した溝18が設けられている。本文背部17と表紙12とは接着剤で直接接着する。接着に際しては、ポリアミド系ホットメルト接着剤を使用する。この接着剤を本文背部の全面に塗布するとともに、交差する溝18に接着剤を浸透させる。本文背部17に塗布した接着剤及び溝18に浸透した接着剤の作用で、本文背部17は表紙12と直接に接着され、並製本ができる。
【0010】
本文背部と表紙を接着させる際には、一般的にはEVA系接着剤が使用される。EVA系接着剤に対して、ポリアミド系接着剤は接着強度が大きい、耐寒温度と耐熱温度の幅が広い、そして、印刷インクに含まれる溶剤等の影響を受けないという特徴がある。EVA系接着剤を使用した場合は、使用する印刷インクの溶剤によって、接着剤が影響を受け、接着強度が低下して、本文が脱落するという問題が認められている。一方のポリアミド系接着剤は、印刷インク中の溶剤の影響を受けないので、接着強度が低下し本文が脱落するという問題は起きない。また、ポリアミド系接着剤は、接着強度が大きいので、接着剤の塗布厚みを薄くすることができる。ポリアミド系接着剤の接着強度は、EVA系接着剤のそれの3倍程度である。極端に言えば、ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布厚みをEVA系接着剤の塗布厚みの三分の一にすることが可能である。接着剤の塗布厚みを薄くすることにより、本文背部の硬さが緩和され、フォローバック本としての特徴である、広開度を大きくすることが可能になる。
【0011】
ポリアミド系ホットメルト接着剤は、各種ジアミンと各種ジカルボン酸、更には各種ラクタムを共重合することにより得られる。具体的には、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸等のジカルボン酸とヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、エチレンジアミン等のジアミン、更にはカプロラクタム、ラウロラクタム等のラクタム等を共重合させたものが使用される。
【0012】
ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布厚みは、0.1〜1mmとするのがよい。接着剤の塗布厚みが大きくなると、接着剤層の硬さが増すので、本の広開度を大きくすることが困難になり、また、接着剤の塗布厚みを薄くしすぎると、接着強度が低下して、本文の脱落が起こりやすくなる。このような観点から、ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布厚みは0.1〜1mmとするのがよい。
【0013】
ポリアミド系接着剤の耐寒温度は氷点下20℃程度、耐熱温度が90℃程度であって、実用上の使用可能温度範囲が110℃と広く、寒冷地、熱帯地でも使用に耐えることができる。一方、EVA系接着剤においては、耐寒温度が氷点下6℃、耐熱温度が40℃で実用上の使用可能温度範囲が46℃であり、ポリアミド系接着剤の場合に比較して、狭い実用上の使用可能温度範囲となっている。更に、ポリアミド系ホットメルト接着剤にゴム成分を加えることができる。例えば、イソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴム、ニトリル系ゴム、アクリル系ゴム、ウレタン系ゴム、シリコーン系ゴム、等を使用することができる。ゴム成分を加えることにより、接着剤の柔軟性を高めることができ、それに伴って、本の広開度を高めることができる。
【0014】
本文背部17に交差する溝18を設けるのは、本文背部17と表紙12との接着効果を高めるためである。交差する溝18に接着剤が浸透し、本文背部17と表紙12との接着強度を高めている。溝18の幅は、0.5〜1.0cmにするのが好ましい。溝幅が大きいと、大きい接着効果が期待できないし、溝幅が小さいと、本文背部全面に接着剤を塗布するものとの差異が認められなくなるので、溝幅は、0.5〜1.0cm程度にするのが好ましい。また、溝の深さは0.2〜0.8mmが好ましく、特に、0.5mm程度が好ましい。
【0015】
表紙の厚みを薄くすることにより、本の広開度を大きくすることができるようになる。表紙が厚いほど、広開度は小さくなる。また、表紙が薄すぎると、本としての形態を保持し難くなるという問題もある。このような観点から、表紙の厚みは0.05〜0.3mm程度とするのが好ましい。
【0016】
先に説明したように、本発明のフォローバック本はその本文背部が逆バッケ状をなしている。本を上から見た図を図4に示した。本の背部14は、本の内側に(図に向かって上方に)円弧状に湾曲している。表紙の最先端を結ぶ水平面20から最も遠い距離にある円弧の先端部までの距離Dで、逆バッケの程度を表した場合、本フォローバック本の逆バッケの程度は、0.05〜0.3mmとするのが好ましい。逆バッケの程度が大きいと本としての体裁が損なわれ、一方、逆バッケの程度が小さいと本の広開度が大きくならない。このような観点から、逆バッケの程度は、Dで0.05〜0.3mmとするのがよい。
【0017】
ポリアミド系ホットメルト接着剤を塗布するに際しては、ポリアミド系ホットメルト接着剤を2段で塗布し、第2段階の塗布温度を第1段階の塗布温度よりも低くするのがよい。ホットメルト接着剤は、加温して溶融した状態で使用するが、このときの温度が高いと接着剤の粘度が低く流動性が高くなり、温度が低いと粘度が高く流動性が低くなる。この性質を利用して、第1段階の接着剤の塗布では、温度を高くして接着剤が流動しやすい状態で交差する溝に浸透させ、第2段階の塗布で本文背部に必要な塗布厚みに接着剤を塗布するのである。このようにして、接着剤が交差する溝に浸透し、しかも、必要量の接着剤量が確保できるので、本文が表紙に好ましい状態で接着させることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、本の背部を逆バッケ状にし、本文背部に交差する溝を設けて前記溝にポリアミド系ホットメルト接着剤を浸透させるとともに、前記本文と表紙とを接着せしめたフォローバック本である。この構成を採ることにより、本の広開度を高めることができ、希望の頁を自由に安定して開けることができる。本発明のフォローバック本を開いた状態を図2に示した。並製本で広開度の高いフォローバック本を実現したのは、本発明が最初である。
【0019】
本発明のフォローバック本を開くと、どの頁も大きく開くことができ、頁を湾曲させることなく安定して展開することができる。従って、開いた頁を手で押さえておく必要がなく、また、頁の綴じ目を大きく開くことができるので複写にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】並製本を広げたときの状態を示す図である
【図2】本発明のフォローバック本を広げたときの状態を示す図である
【図3】本発明のフォローバック本の構成を示す図である
【図4】逆バッケの状態を示す図である
【図5】背部が割れた状態を示す図である
【符号の説明】
1 本
2、3 表紙
4 背部
5 本文
11 フォローバック本
12、13 表紙
14 本背部
15、16 本文
17 本文背部
18 溝
19 本文側面
20 表紙先端を結ぶ水平面
D 距離

Claims (7)

  1. 並製本であって、本の背部を逆バッケ状にし、本文背部に交差する溝を設けて前記溝にポリアミド系ホットメルト接着剤を浸透させるとともに、前記本文背部にポリアミド系ホットメルト接着剤を塗布して前記本文背部と表紙とを接着せしめたことを特徴とするフォローバック本。
  2. 前記ポリアミド系ホットメルト接着剤は、その塗布厚みが0.1〜1mmであることを特徴とする請求項1に記載のフォローバック本。
  3. 前記ポリアミド系ホットメルト接着剤は、ゴム成分を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフォローバック本。
  4. 前記本文背部に設けた交差する溝において、同方向の溝の間隔が0.5〜1.0cmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のフォローバック本。
  5. 前記表紙の厚みが0.05〜0.3mmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフォローバック本。
  6. 前記逆バッケの程度が、背部水平面からバッケ極大点までの距離で表した場合に、0.05〜0.3mmであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のフォローバック本。
  7. 前記ポリアミド系ホットメルト接着剤の塗布に際して、前記ポリアミド系ホットメルト接着剤を2段で塗布し、第2段階の塗布温度を第1段階の塗布温度よりも低くしたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のフォローバック本。
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