JP2004330498A - 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム - Google Patents

液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004330498A
JP2004330498A JP2003126800A JP2003126800A JP2004330498A JP 2004330498 A JP2004330498 A JP 2004330498A JP 2003126800 A JP2003126800 A JP 2003126800A JP 2003126800 A JP2003126800 A JP 2003126800A JP 2004330498 A JP2004330498 A JP 2004330498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
nozzle row
sub
pattern
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003126800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4529376B2 (ja
Inventor
Shinya Komatsu
伸也 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003126800A priority Critical patent/JP4529376B2/ja
Publication of JP2004330498A publication Critical patent/JP2004330498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4529376B2 publication Critical patent/JP4529376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成する液体吐出装置、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターン、当該補正用パターンの補正用パターン形成方法、及び、前記液体吐出装置を有する液体吐出システムを実現することにある。
【解決手段】液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
代表的な液体吐出装置であるインクジェットプリンタは既によく知られている。このインクジェットプリンタは、ノズルから液体の一例としてのインクを吐出するインクジェット式の吐出ヘッドを備えており、媒体の一例としての印刷用紙にインクを吐出させることによって画像や文字等を記録する構成となっている。そして、このようなインクジェットプリンタの中には、前記吐出ヘッドに複数のノズル列が備えられ、各々のノズル列からインクを吐出して、カラー印刷を行うものがある。また、印刷速度を向上させるために、往路と復路とでそれぞれインクを吐出して印刷するいわゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
【0003】
ところで、このようなインクジェットプリンタにより画像や文字等を記録するために、インクを吐出して印刷用紙にドットを形成する際に、主走査方向のドット形成位置にズレが生ずる場合がある。当該ズレは、例えば、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレであり、また、前記双方向印刷の往路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレである。かかるドット形成位置のズレは、記録された画像や文字等の品質劣化の要因となるため、当該ズレを補正する必要がある。
【0004】
このようなドット形成位置のズレを補正する方策として、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた前記ズレを補正するための補正用パターンを吐出ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出して印刷用紙に形成し、濃度読取手段により各々のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−329381号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型化されたプリンタ内のスペースによる制約等によりインクカートリッジから供給されるインクの流路は、各ノズル列の中央付近に1つしか設けられていないこと等により、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することは難しい。
【0007】
ここで、図9に着目する。図9は、ノズル列に備えられた総てのノズルから一斉にインクを吐出して印刷用紙にドットを形成したときのドット形成位置を示した図である。図9において表された実線は前記ドットの集合を示したものであり、また、点線は、前記ノズル列の中央のノズルからインク吐出して形成されたドットの位置を示したものである。なお、印刷用紙にドットを形成する際に、ノズルを備えた吐出ヘッドは図9に表された矢印の方向に移動している。図9において、4種類の前記ドット形成位置が表されているが、これは、吐出ヘッドの製造誤差などに起因して、インクを吐出するノズル列によって前記ドット形成位置が異なり得ることを示している。
【0008】
図9から明らかなとおり、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、ノズル毎にインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。例えば、図9中右から2番目に示されたドット形成位置を見ると、中央部のノズルから吐出されるインクの吐出速度は端部のノズルから吐出されるインクの吐出速度よりも小さいことがわかる。
【0009】
上述したようなノズル毎にドット形成位置のズレが生じるノズル列の総てのノズルからインクを吐出して前記補正用パターンを形成した場合には、一つのサブパターン内の濃度がノズル列方向で大きく異なってしまう虞がある。そして、濃度読取手段により複数のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する際には、サブパターン内のノズル列方向のどの部分の濃度を読み取るかによって、得られるズレ補正のための補正値が異なってしまう可能性がある。かかる状況においては、適正なズレ補正の実施を担保することに障害が生じ得る。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成する液体吐出装置、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターン、当該補正用パターンの補正用パターン形成方法、及び、前記液体吐出装置を有する液体吐出システムを実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。
前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0013】
また、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち、前記ノズル列の中央部に位置する前記ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することとしてもよい。
このようにすれば、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0014】
また、前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することとしてもよい。
このようにすれば、ズレを補正するための濃度情報を簡易に得ることができる。
【0015】
また、前記ノズル列は複数のサブノズル列を有し、該サブノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の前記ノズルから前記液体を吐出して各々の前記サブノズル列に対応した複数の前記補正用パターンを形成することとしてもよい。
このようにすれば、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0016】
また、前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、複数の前記補正用パターンの各々に対して前記ズレを補正するための補正値を取得し、該補正値の平均値に基づいて前記ズレを補正することとしてもよい。
このようにすれば、前記平均値に基づいてより適正なズレ補正が可能となる。
【0017】
また、前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズル列を備え、前記補正用パターンは、複数の前記ノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることとしてもよい。
このようにすれば、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なUni−D調整用パターンを形成することが可能となる。
【0018】
また、前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有していることとしてもよい。
このようにすれば、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値をより適切に取得することができる。
【0019】
また、前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることとしてもよい。
このようにすれば、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なBi−D調整用パターンを形成することが可能となる。
【0020】
また、前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングと復路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有していることとしてもよい。
このようにすれば、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値をより適切に取得することができる。
【0021】
また、前記サブパターンは、ドットが前記ノズル列の方向及び前記交差方向に配列されて構成されていることとしてもよい。
このようにすれば、濃度読み取り性のよい補正用パターンを形成することができる。
【0022】
また、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成し、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち、前記ノズル列の中央部に位置する前記ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成し、前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正し、前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズル列を備え、前記補正用パターンは、複数の前記ノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであり、前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有しており、前記サブパターンは、ドットが前記ノズル列の方向及び前記交差方向に配列されて構成されていることを特徴とする液体吐出装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
【0023】
また、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有する液体吐出装置により、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成される、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンにおいて、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して形成されることを特徴とする補正用パターンも実現可能である。
【0024】
前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して形成される補正用パターンにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能となる。
【0025】
次に、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有する液体吐出装置により、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する補正用パターン形成方法において、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターン形成方法。
かかる補正用パターン形成方法により、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0026】
また、コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成する液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システムも実現可能である。
このようにして実現された液体吐出システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0027】
===プリンタの概要===
まず、プリンタの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンタ22(以下、プリンタとも呼ぶ)を備えた印刷システムの概略構成図である。図2は、制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【0028】
プリンタ22は、紙送りモータ23によって媒体の一例としての印刷用紙Pを送る副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。なお、キャリッジ31には、後述する補正用パターンの濃度読取手段をなす反射型光学センサ29が設けられている。
【0029】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載された吐出ヘッド60を駆動して液体の一例としてのインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24、吐出ヘッド60、反射型光学センサ29および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。このコンピュータ90は、プリンタ22のドライバーを搭載し、入力手段をなすキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報をディスプレイの画面表示によりユーザに提示するユーザインターフェイスをなしている。
【0030】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備えている。
【0031】
図2に示すように、制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行うI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され吐出ヘッド60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、前記反射型光学センサを制御する制御回路53と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
なお、印刷用紙Pをプリンタ22へ供給するための給紙動作、印刷用紙Pをカラーインクジェットプリンタ22から排出させるための排紙動作も上記紙送りローラ23を用いて行われる。
【0032】
===反射型光学センサの構成例===
次に、図3を参照しつつ反射型光学センサの構成例について説明する。図3は、反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
反射型光学センサ29はキャリッジ31に取り付けられ、例えば発光ダイオードから構成される発光部29aと例えばフォトトランジスタから構成される受光部29bを有している。発光部29aから発した光、すなわち入射光は印刷用紙Pにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、電気信号に変換される。受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値として、電気信号の大きさが測定される。したがって、反射型光学センサ29は、印刷用紙P上のパターンの濃度を読み取る濃度読取手段として機能する。
【0033】
なお、上記においては、図に示されるように、発光部29aと受光部29bは、一体となって反射型光学センサ29という機器を構成することとしたが、発光機器と受光機器のように各々別個の機器を構成してもよい。
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
【0034】
===吐出ヘッドの構成===
次に、吐出ヘッドの構成について、図4、図5、及び図6をも参照しつつ説明する。図4は、吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。図5は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。図6は、吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
【0035】
キャリッジ31(図1)には、ブラック色(K)インク用のカートリッジ71aと、ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ71bと、シアン色(C)インク用のカートリッジ71cと、ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ71dと、マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ71eと、ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ71fと、イエロー色(Y)インク用のカートリッジ71gとが搭載可能である。
【0036】
キャリッジ31の下部には吐出ヘッド60が設けられており、当該吐出ヘッド60は計7個の各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにより構成されている。キャリッジ31の底部には、これらの各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにインクタンクからのインクを導く導入管67(図4参照)が設けられている。キャリッジ31にカートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gを上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各カートリッジから各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gへのインクの供給が可能となる。
【0037】
カートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gがキャリッジ31に装着されると、図4に示すようにカートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gに導かれる。
【0038】
キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gには、ノズルNz毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図5上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン26に装着された印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
【0039】
図6に示すように、吐出ヘッド60は、副走査方向に沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列、ライトブラックノズル列、シアンノズル列、ライトシアンノズル列、マゼンタノズル列、ライトマゼンタノズル列、イエローノズル列、と、を有している。各ノズル列は、それぞれ180個のノズル#1〜#180を備えており、ノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査方向のドットピッチであり、kは整数である。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図6の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
【0040】
なお、吐出ヘッド60の副走査方向のヘッド長は約1インチである。
また、前述した反射型光学センサ29は、吐出ヘッド60と共に、キャリッジ31に取り付けられており、本実施の形態においては、図に示すように、反射型光学センサ29の副走査方向の位置は、前述したノズル#1の副走査方向の位置と一致している。
また、前述した主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向、すなわち、主走査方向は、ノズル列の方向に交差する。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に吐出ヘッド60のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して印刷用紙P上に多色の画像を形成する。
【0041】
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インク滴の経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
【0042】
===吐出ヘッドの駆動===
次に、吐出ヘッド60の駆動について、図7を参照しつつ説明する。図7は、ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
図7において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、吐出ヘッド61aのノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。なお、図7において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、主走査方向のドット形成位置のズレが補正される。
なお、本実施の形態において、図7に示したヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部は、ノズル列毎に設けられている。
【0043】
===主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターン===
次に、図8を参照しつつ、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要について説明する。図8は、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図である。
【0044】
本実施の形態においては、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの一例として、前述した複数のノズル列のうち第一ノズル列(ここでは、当該ノズル列をブラックノズル列とする)からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正(本実施の形態において、当該補正をUni−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンと、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正(本実施の形態において、当該補正をBi−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンについて説明する。
【0045】
<<<Uni−D調整用パターン>>>
Uni−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド28を主走査方向に移動させて、その間に第一ノズル列(例えば、ブラックノズル列のノズル)と当該第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
【0046】
第一ノズル列については、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、第二ノズル列については、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
【0047】
第二ノズル列についての吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、第一ノズル列により形成されるドットと第二ノズル列により形成されるドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180 インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量づつ、ずれるように、第二ノズル列についての吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
【0048】
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
【0049】
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが小さいほど、サブパターン濃度は濃くなる。すなわち、Uni−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
【0050】
<<<Bi−D調整用パターン>>>
Bi−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド28を主走査方向に往復させて、その間に特定列のノズル(例えば、ブラックノズル列のノズル)によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
【0051】
往路においては、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、復路においては、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
【0052】
復路における吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、往路のドットと復路のドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量づつ、ずれるように、復路の吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
【0053】
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
【0054】
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとのの重なりが小さいほど、サブパターンの濃度は濃くなる。すなわち、Bi−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
【0055】
<<<補正用パターンを利用した主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法について>>>
本実施の形態においては、図8上図に示した各サブパターンの濃度を反射型光学センサ29によって読み取って電気信号に変換し、濃度情報としての前記電気信号に基づいて、最も濃度の薄いサブパターンが、制御回路40によって抽出される。前述したとおり、第一ノズル列により(又は、往路にて)印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により(又は、復路にて)印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなるから、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が所望の補正値ということになる。したがって、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正値として取得される。そして、後に実行される印刷の際には、当該補正値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが補正される。換言すれば、後に実行される印刷手順において、補正パターン形成手順で最も濃度の薄いサブパターンを形成した際の第二ノズル列についての(又は、復路における)インク吐出タイミングで、第二ノズル列からの(又は、復路での)インク吐出が行われる。
【0056】
なお、複数の補正用パターンが、後述するように、サブノズル列毎に形成される場合には、補正用パターン毎にサブパターンの濃度が読み取られ、読み取られた濃度情報に基づいて、複数の補正用パターンの各々に対してズレ補正のための補正値が取得される。そして、後に実行される印刷の際には、これらの補正値の平均値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが補正される。
【0057】
===補正用パターン形成のために使用するノズルについて===
次に、前述した補正用パターンを形成する際に使用するノズルについて、図9乃至図11を用いて説明する。図10は、第一の実施の形態を説明するための説明図である。図11は、第二の実施の形態を説明するための説明図である。
【0058】
本実施の形態においては、前述したノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する。
このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0059】
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したとおり、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、ノズル毎にインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。このようなノズル毎にインク吐出速度のズレが生じるノズル列、の総てのノズルからインクを吐出して前記補正用パターンを形成した場合には、一つのサブパターン内の濃度がノズル列方向で大きく異なってしまう虞がある。そして、濃度読取手段たる反射型光学センサ29により複数のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する際には、サブパターン内のノズル列方向のどの部分の濃度を読み取るかによって、得られるズレ補正のための補正値が異なってしまう可能性がある。
【0060】
そこで、上述したように、ノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する。
このようにすれば、一つのサブパターン内の濃度がノズル列方向で大きく異なるという前述した不利益を回避することができる。そして、反射型光学センサ29により複数のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する際には、サブパターン内のノズル列方向のどの部分の濃度を読み取っても、適正な補正値が得られるようになる。したがって、適正なズレ補正の実施を担保することが可能となる。
次に、ノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する例として、二つの実施の形態を示す。
【0061】
<<<第一の実施の形態>>>
先ず、第一の実施の形態について、図10を用いて説明する。図10に示されるように、本実施の形態においては、ノズル列を構成するノズルのうちノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成する。より具体的には、ノズル列を構成するノズル#1〜#180のうち、ノズル#69〜#112からインク吐出して補正用パターンを形成する。
【0062】
なお、図10中、ノズル列は、図を解りやすくするために、一つしか示されていないが、前述したとおり、Uni−D調整の場合には、補正用パターン形成のために二つのノズル列を使用する。また、補正用パターンは、説明を解りやすくするために、一つしか示されていないが、Uni−D調整やBi−D調整を万全にするためには、ノズル列毎に複数の補正用パターンを形成する必要がある。
【0063】
また、ノズル#69〜#112からインク吐出して補正用パターンを形成することにより、補正用パターンのサブパターンは、図10に表されるように、ドットが主走査方向及び副走査方向に配列されて構成されることとなる。
【0064】
また、本実施の形態においては、補正用パターンを形成する際に、副走査方向のドット解像度を180dpiとする。なお、ドット解像度は、これに限定されるものではなく、例えば、360dpiでもよいし、720dpiでもよい。このようにドット解像度を増加させた場合には、副走査方向のヘッド長が約1インチであり、ノズル列を構成するノズル数は180ドットであるから、一つの補正用パターンを形成し始めてから形成し終えるまでに、紙送りを行う手順を挿む必要がある。逆に、ドット解像度が180dpiであるときには、その必要はない。
【0065】
このように、ノズル列を構成するノズルのうちノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成することにより、前述した一部のノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成することによるメリットに加えて、以下に示すメリットが生ずる。
【0066】
当該メリットについて、再度、図9を参照して、説明する。前述したように、小型化されたプリンタ内のスペースによる制約等によりインクカートリッジから供給されるインクの流路は、各ノズル列の中央付近に1つ設けられている。このことによって、図9に示したように、ノズル列の中央部に位置するノズルから吐出されたインクは、ノズル列の端部に位置するノズルから吐出されたインクよりも安定して印刷用紙に着弾する。すなわち、図9に示した四つのドット形成位置を比較すると、中央部においては概ね同様の位置にインクが着弾しているのに対し、端部においてはインクの着弾位置にかなりばらつきがある。
したがって、ノズル列を構成するノズルのうちノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成し、反射型光学センサ29により当該補正用パターンのサブパターン濃度を読み取れば、より適正な補正値が得られることとなる。
【0067】
<<<第二の実施の形態>>>
次に、第二の実施の形態について、図11を用いて説明する。図11に示されるように、本実施の形態においては、ノズル列を複数のサブノズル列に分割し、当該サブノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して各々のサブノズル列に対応した複数の補正用パターンを形成する。より具体的には、ノズル#1〜#180から構成されるノズル列を、ノズル#1〜#60により構成される第一サブノズル列と、ノズル#61〜#120により構成される第二サブノズル列と、ノズル#121〜#180により構成される第三サブノズル列とに、分割し、第一サブノズル列を構成する上記ノズルのうちノズル#9〜#52から、第二サブノズル列を構成する上記ノズルのうちノズル#69〜#112から、第三サブノズル列を構成する上記ノズルのうちノズル#129〜#172から、インクを吐出して各々のサブノズル列に対応した複数の補正用パターンを形成する。
【0068】
なお、図11中、ノズル列は、図を解りやすくするために、一つしか示されていないが、前述したとおり、Uni−D調整の場合には、補正用パターン形成のために二つのノズル列を使用する。また、説明を解りやすくするために、図11には、三つの補正用パターンを備えた一組の補正用パターンしか示されていないが、Uni−D調整やBi−D調整を万全にするためには、ノズル列毎に複数組の補正用パターンを形成する必要がある。
【0069】
また、ノズル#9〜#52、ノズル#69〜#112、ノズル#129〜#172からインク吐出して補正用パターンを形成することにより、補正用パターンのサブパターンは、図11に表されるように、ドットが主走査方向及び副走査方向に配列されて構成されることとなる。
【0070】
また、本実施の形態においては、補正用パターンを形成する際に、副走査方向のドット解像度を180dpiとする。なお、ドット解像度は、これに限定されるものではなく、例えば、360dpiでもよいし、720dpiでもよい。このようにドット解像度を増加させた場合には、副走査方向のヘッド長が約1インチであり、ノズル列を構成するノズル数は180ドットであるから、一つの補正用パターンを形成し始めてから形成し終えるまでに、紙送りを行う手順を挿む必要がある。逆に、ドット解像度が180dpiであるときには、その必要はない。
【0071】
このように、ノズル列を複数のサブノズル列に分割し、当該サブノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して各々のサブノズル列に対応した複数の補正用パターンを形成することにより、前述した一部のノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成することによるメリットに加えて、以下に示すメリットが生ずる。
【0072】
すなわち、前述したとおり、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、ノズル毎にインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。したがって、ノズル列の上端部、中央部、下端部のように、ノズル列の複数箇所に位置するノズルからインクを吐出して複数の補正用パターンを形成すれば、ズレ補正のために必要な情報量がより多く得られ、その結果として、より適正なズレ補正が可能となる。
【0073】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、媒体として印刷用紙を例にとって説明したが、媒体として、フィルム、布、金属薄板等を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。このような分野に本技術を適用しても、液体を媒体に向かって吐出することができるという特徴があるので、前述した効果を維持することができる。
【0074】
また、上記実施の形態においては、インクジェットプリンタの一例としてカラーインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モノクロインクジェットプリンタについても適用可能である。
【0075】
また、上記実施の形態においては、液体の一例としてインクについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出してもよい。
【0076】
また、上述したズレ補正は、ユーザの要求に基づいて行うようにしてもよいし、ユーザの指示無しに自動的に行うようにしてもよいし、プリンタがユーザの手に渡る前、例えば出荷時等に行うようにしてもよい。
【0077】
また、上記実施の形態においては、ノズル列を構成するノズルのうち、ノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、上述した理由により、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0078】
また、上記実施の形態においては、サブパターンの濃度を読み取るための反射型光学センサを有し、該反射型光学センサにより前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することとしたが、これに限定されるものではなく、他の手段によりズレを補正するための濃度情報を取得するようにしてもよい。
ただし、ズレを補正するための濃度情報を簡易に得ることができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0079】
また、上記実施の形態においては、ノズル列は複数のサブノズル列を有し、該サブノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記インクを吐出して各々の前記サブノズル列に対応した複数の前記補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、上述した理由により、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0080】
また、上記実施の形態においては、サブパターンの濃度を読み取るための反射型光学センサを有し、該反射型光学センサにより前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、複数の前記補正用パターンの各々に対して前記ズレを補正するための補正値を取得し、該補正値の平均値に基づいて前記ズレを補正することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、複数の前記補正値の中央値(例えば、前記補正値が3つある場合には、2番目の大きさの値)に基づいて、前記ズレを補正することとしてもよい。
ただし、上記のように平均値に基づいてズレ補正を行えば、より適正な補正が可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0081】
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、複数のノズル列を備え、補正用パターンは、複数のノズル列のうち第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なUni−D調整用パターンを形成することが可能となる。
【0082】
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0083】
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なBi−D調整用パターンを形成することが可能となる。
【0084】
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0085】
また、上記実施の形態においては、サブパターンは、ドットが前記副走査方向及び前記主走査方向に配列されて構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記サブパターンは、ドットが副走査方向のみ、あるいは、主走査方向のみに配列されて構成されていることとしてもよい。
ただし、濃度読み取り性のよい補正用パターンを形成することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0086】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例である液体吐出システムとしての印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図12は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0087】
図13は、図12に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0088】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されて印刷システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ1102とプリンタ1106から構成されても良く、印刷システムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0089】
また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0090】
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成する液体吐出装置、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターン、当該補正用パターンの補正用パターン形成方法、及び、前記液体吐出装置を有する液体吐出システムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図である。
【図2】制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【図3】反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
【図4】吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。
【図5】ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。
【図6】吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
【図7】ヘッド駆動回路52内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
【図8】主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図である。
【図9】ノズル列に備えられた総てのノズルから一斉にインクを吐出して印刷用紙にドットを形成したときのドット形成位置を示した図である。
【図10】第一の実施の形態を説明するための説明図である。
【図11】第二の実施の形態を説明するための説明図である。
【図12】印刷システムの外観構成を示した説明図である。
【図13】図12に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
22 インクジェットプリンタ 23 紙送りモータ
24 キャリッジモータ 26 プラテン
29 反射型光学センサ 29a 発光部
29b 受光部 31 キャリッジ
32 操作パネル 34 摺動軸
36 駆動ベルト 38 プーリ
39 位置検出センサ 40 制御回路
41 CPU 43 PROM
44 RAM 45 キャラクタジェネレータ(CG)
50 I/F専用回路 52 ヘッド駆動回路
53 反射型光学センサ制御回路 54 モータ駆動回路
56 コネクタ 60 吐出ヘッド
60a〜60g 各色別吐出ヘッド 67 導入管
68 インク通路 71 カートリッジ
71a ブラック色(K)インク用のカートリッジ
71b ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ
71c シアン色(C)インク用のカートリッジ
71d ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ
71e マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ
71f ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ
71g イエロー色(Y)インク用のカートリッジ
90 コンピュータ 204 マスク回路
206 原駆動信号発生部 230 駆動信号補正部
1000 印刷システム 1102 コンピュータ
1104 表示装置 1106 プリンタ
1108 入力装置 1108A キーボード
1108B マウス 1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
1202 内部メモリ
1204 ハードディスクドライブユニット
Ip インク滴
Nz ノズル
P 印刷用紙
PE ピエゾ素子
PS 印刷信号

Claims (14)

  1. 液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、
    濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち、前記ノズル列の中央部に位置する前記ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記ノズル列は複数のサブノズル列を有し、該サブノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の前記ノズルから前記液体を吐出して各々の前記サブノズル列に対応した複数の前記補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、
    前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、複数の前記補正用パターンの各々に対して前記ズレを補正するための補正値を取得し、該補正値の平均値に基づいて前記ズレを補正することを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズル列を備え、
    前記補正用パターンは、複数の前記ノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液体吐出装置において、
    前記補正用パターンは、
    前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、
    を有していることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項8に記載の液体吐出装置において、
    前記補正用パターンは、
    主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングと復路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、
    を有していることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記サブパターンは、ドットが前記ノズル列の方向及び前記交差方向に配列されて構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、
    濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成し、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち、前記ノズル列の中央部に位置する前記ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成し、
    前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、該濃度読取手段により前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正し、
    前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズル列を備え、前記補正用パターンは、複数の前記ノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの前記交差方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであり、
    前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有しており、
    前記サブパターンは、ドットが前記ノズル列の方向及び前記交差方向に配列されて構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有する液体吐出装置により、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成される、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、
    前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンにおいて、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して形成されることを特徴とする補正用パターン。
  13. 液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有する液体吐出装置により、
    濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する補正用パターン形成方法において、
    前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成することを特徴とする補正用パターン形成方法。
  14. コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記ノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記液体を吐出して前記補正用パターンを形成する液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システム。
JP2003126800A 2003-05-01 2003-05-01 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム Expired - Fee Related JP4529376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126800A JP4529376B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126800A JP4529376B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004330498A true JP2004330498A (ja) 2004-11-25
JP4529376B2 JP4529376B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=33503572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003126800A Expired - Fee Related JP4529376B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4529376B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268963A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujifilm Corp 画像形成装置および打滴補正方法
JP2009056719A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Seiko Epson Corp 液体吐出装置およびその制御方法並びにプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127370A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Canon Inc 光学センサの配置方法、当該光学センサを用いるプリント位置合わせ方法およびプリント装置
JP2001018375A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Seiko Epson Corp ノズル列の傾きを考慮した双方向印刷の位置ズレ補正
JP2003039793A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Xerox Co Ltd 記録位置調整用パターンの形成方法、画像記録位置調整方法、記録位置調整用パターン形成装置及び画像記録装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127370A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Canon Inc 光学センサの配置方法、当該光学センサを用いるプリント位置合わせ方法およびプリント装置
JP2001018375A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Seiko Epson Corp ノズル列の傾きを考慮した双方向印刷の位置ズレ補正
JP2003039793A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Xerox Co Ltd 記録位置調整用パターンの形成方法、画像記録位置調整方法、記録位置調整用パターン形成装置及び画像記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268963A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujifilm Corp 画像形成装置および打滴補正方法
JP2009056719A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Seiko Epson Corp 液体吐出装置およびその制御方法並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4529376B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6863361B2 (en) Method to correct for malfunctioning ink ejection elements in a single pass print mode
JP4006786B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP4608847B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
US20070013729A1 (en) Inkjet image forming apparatus and high resolution printing method
JP2006297679A (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷制御装置及びプログラム
JP4284942B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
JP4148279B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP4529396B2 (ja) 印刷装置、テストパターン、及び印刷方法
JP3624755B2 (ja) 複数種類のインク滴で一画素を記録する双方向印刷におけるドット位置ズレの補正
US7178895B2 (en) Correcting method, liquid ejecting apparatus, computer program, computer system, and correction pattern
JP4529376B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
JP2008068501A (ja) 記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP4035962B2 (ja) 駆動信号の整形処理によりドット位置を調整する印刷
JP2010052438A (ja) 印刷装置、及びそのテストパターン
JP4900437B2 (ja) 印刷装置
JP4608849B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
JP4608848B2 (ja) 液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システム
JP4168738B2 (ja) 角度調節方法
JP4935865B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP5316519B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP5505544B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法
JP2012192650A (ja) 液体吐出装置
JP4400122B2 (ja) 印刷装置、及び、コンピュータシステム
JP2010076362A (ja) 液体吐出装置
JP4055430B2 (ja) 印刷装置、補正用パターン、及び、コンピュータシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4529376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees