JP2004329548A - 履物、履物の中敷及び靴下 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにする。
【解決手段】履物は、足裏を支持する底部10と、底部10に取付けられて足の甲を支持する甲部30と、底部10に取付けられ、底部10に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部41とを備える。甲部30は、底部10に対して一端を着脱自在とすることにより、底部10に対して開閉自在である。底部10には、足裏に接する表面に、足のかかとを収容自在なかかと収容凹部14、足の前足底を収容自在な前足底収容凹部15、足の指を収容自在な指収容凹部16〜19が形成されている。底部10には、足裏に接する表面に、複数のつぼ刺激用の小突起20が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】履物は、足裏を支持する底部10と、底部10に取付けられて足の甲を支持する甲部30と、底部10に取付けられ、底部10に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部41とを備える。甲部30は、底部10に対して一端を着脱自在とすることにより、底部10に対して開閉自在である。底部10には、足裏に接する表面に、足のかかとを収容自在なかかと収容凹部14、足の前足底を収容自在な前足底収容凹部15、足の指を収容自在な指収容凹部16〜19が形成されている。底部10には、足裏に接する表面に、複数のつぼ刺激用の小突起20が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、足指縛りダイエットを行うために好適な履物、履物の中敷及び靴下に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、足指縛りダイエット法または足の指テーピングダイエット法と呼ばれるダイエット法が提案されている。この足指縛りダイエット法は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、親指及び人差し指にテープを密着して巻き回すというものである。かかる足指縛りダイエット法のテープとしては、テーピング用のテープ等が使用される。なお、この種の足指縛りダイエット法に関する技術について、本出願人等は、特許庁電子図書館を利用して従来技術を検索したが、対応する従来技術を発見することはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の足指縛りダイエット法では、素足のまま親指及び人差し指にテープを巻いて、そのまま素足状態で歩くことにより、ダイエットを行うことになる。一方、外出時に外を歩く場合、靴やスリッパ等の履物を履くことになる。また、素足ではなく、靴下やストッキングやタイツ等(本明細書中において、単に「靴下」という)を履いて、靴等の履物を履くことになる。更に、冬季等の寒い時期には、室内においても、靴下を履いたり、スリッパ等の室内用の履物を履いたりすることが多い。よって、かかる履物や靴下を履くと同時に、上記足指縛りダイエット法を行うことができれば、使用者にとって利便性が高く、足指縛りダイエット法をより気軽かつ容易に行うことができる。
【0004】
そこで、本発明は、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにする履物、履物の中敷き及び靴下の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る履物は、足裏を支持する底部と、前記底部に取付けられて足の甲を支持する甲部と、前記底部に取付けられ、前記底部に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0006】
請求項2に係る履物は、請求項1の構成において、前記甲部が、前記底部に対して一端を着脱自在とすることにより、前記底部に対して開閉自在である。
【0007】
請求項3に係る履物は、請求項1または2の構成において、前記底部が、足裏に接する表面に、足のかかとを収容自在なかかと収容凹部、足の前足底を収容自在な前足底収容凹部、足の指を収容自在な指収容凹部の少なくとも一つを形成している。
【0008】
請求項4に係る履物は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、前記底部は、足裏に接する表面に、複数のつぼ刺激用の小突起を設けている。
【0009】
請求項5に係る履物の中敷は、履物の内部に挿入して中底に載置自在とされると共に、足裏を支持する中敷本体と、前記中敷本体に取付けられ、前記中敷本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0010】
請求項6に係る靴下は、足の少なくとも指と甲を挿入して支持する靴下本体と、前記靴下本体に取付けられ、前記靴下本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0012】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを使用者が履いた状態を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを示す斜視図である。なお、図1及び図2は、左右一対のスリッパの一方(右側)のみを示すが、他方(左側)のスリッパは、右側のスリッパと対称な構造を有するため、図示を省略する。
【0013】
図1に示すように、実施の形態1に係る履物としてのスリッパは、底部10と甲部20とを備える。底部10は、一般的にソールと呼ばれるものであり、表底11、中物12及び中底13の三層構造を有する。底部10は、全体として、足裏の形に対応した外形を有する板状をなし、各層部分である表底11、中物12及び中底13は、同一の外形を有する。詳細には、表底11は、道路面や床面等に直接接触するものである。中物12は使用者の足型に合わせて弾性変形するクッション材料等の弾性材料からなり、使用者の足あたりをよくするために、表底11と中底13との間に挟持される。中底13は、使用者の足裏に直接或いは靴下を介して接触するものであり、使用者13の足裏を支持するものである。表底11、中物12及び中底13は、縫製または接着により互いに接合されて一体化され、底部10を構成する。中底13の表面(上面)の後側には、使用者の足のかかとに対応する部分にかかと収容凹部14が形成されている。また、中底13の表面の前後方向中央には、前足底(土踏まずと足指の付け根との間の膨らんだ部分)に対応する部分に前足底収容凹部15が形成されている。更に、中底13の表面の前側には、足指のうちの親指に対応する部分に親指収容凹部16が、中指に対応する部分に中指収容凹部17が、薬指に対応する部分に薬指収容凹部18が、小指に対応する部分に小指収容凹部19が、それぞれ、形成されている。なお、中底13の表面の前側において、足指のうちの人差し指に対応する部分には、上記と同様の収容凹部は形成されていない。
【0014】
加えて、中底13の表面の全面にわたって、小突起20が一体形成されている。小突起20は、中底13の表面の平坦面部分のみならず、かかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19にも形成されている。ここで、小突起20は、中底13の表面の平坦面部分では比較的大きな小突起20aとされ、かかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19では、小突起20aより小さな小突起20bとされている。なお、小突起20は、中底13の表面の平坦面部分にのみ形成することもできるが、かかと収容凹部14及び前足底収容凹部15にも形成することが好ましく、更に、必要に応じて、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19にも形成することが好ましい。
【0015】
図2に示すように、甲部30は、一般的にアッパーと呼ばれるものであり、幅広帯状をなす。甲部30は、その左右方向一端部(図2では外側または小指側の端部)を底部10の前側の外側面側に固着されている。例えば、甲部30は、その左右方向一端部を中底13と中物12との間或いは中物12と表底11との間に挿入して接着等により固定されている。また、甲部30の左右方向他端部(図2では内側または親指側の端部)は、底部10の前側の内側面側に着脱自在に固着される。具体的には、底部10の前側の内側面の所定位置、即ち、甲部30の左右方向他端部に対応する位置には、帯状の(面ファスナーとも呼ばれる)接着布21が固着されている。一方、甲部30の左右方向他端部の内面側には、帯状の接着布31が固着されている。接着布21及び接着布31は、略同一の長さ及び幅を有し、接着布31を接着布21に対して機械的に接着したり、外力により離脱したりすることにより、甲部30の左右方向他端部を底部10の左右方向他端側面(内側面)に対して着脱自在としている。なお、甲部30の前後方向寸法は、甲部30の左右方向他端部を底部10に取付けたときに、甲部30の前端部により底部10の親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19(或いは、使用者の足の指の基端部(付け根側))がある程度隠れる位置まで延びる寸法とすることが好ましい。甲部30は、上記のように、底部10に開閉自在に取付けられて足の甲を支持する。なお、図1では、テーピング部41等の構成を明瞭に図示するため、甲部30は仮想線(二点鎖線)により図示されている。
【0016】
実施の形態1に係るスリッパは、中底13に足指縛り用のテーピング部41を一体的に取付けている。詳細には、中底13の所定位置には、前後方向に延びる直線縦溝状または直線切目状の挿通孔25が、厚さ方向に貫通して形成されている。挿通孔25は、中底13の人差し指に対応する位置(親指収容凹部16と中指収容凹部17との略中間位置)に形成されている。挿通孔25に、前記テーピング部41が、挿通して取付けられている。テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が中底13の挿通孔25から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、中底13と中物12との間から外部に突出している。なお、テーピング部41の中央部分は、中底13と中物12との間に挟持状態で保持される。テーピング部41は、伸縮性綿布やストレッチテープ等の弾性帯状材からなり、その一端部(挿通孔25からの突出部分)の裏面に図3に影線にて示す接着布(面ファスナー)42を一体的に設けると共に、他端部(中底13内側面からの突出部分)の表面に図3に影線にて示す接着布(面ファスナー)43を一体的に設けている。即ち、接着布42及び接着布43は、テーピング部41の一端部と他端部の対向する面にそれぞれ形成され、互いに機械的に接着及び離脱自在となっている。上記のように、テーピング部41は、底部10に取付けられ、底部10に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在である。
【0017】
なお、前記テーピング部41は、スリッパを製造する際に、まず、中底13と中物12とを接合する前に、中底13の挿通孔25に挿通して、その一端部を中底13の挿通孔25から上方に所定量突出させると共に、他端部を中底13と中物12との間から外部に所定量突出させる。そして、このように中底13の所定位置にテーピング部41を取付けた状態で、中底13と中物12とを互いに接合することにより、テーピング部41が底部10に対して所定位置に固定保持される。或いは、例えば、中底13の前側部(前足底収容部15より前側の部分)を中物12の前側部に対して接着布等の接合手段により着脱自在とし、中底13の前側部を中物12から離脱した状態で、上記のようにテーピング部41を中底13の挿通孔25に挿通して、中底13の所定位置にテーピング部41を取付けた状態で、中底13の前側部と中物12の前側部とを接合手段により互いに接合することにより、テーピング部41を底部10に対して所定位置に固定保持することもできる。この場合、使用に伴いテーピング部41が劣化または破損等し、テーピング部41を交換する必要がある場合に、中底13を中物12から容易に離脱することができるため、特別な作業を必要とせずに、使用者本人がテーピング部41を交換できるという利点がある。或いは、接着布等の着脱自在な接合手段により、中底13の全面を中物12に対して着脱自在とすることもできる。この場合、一足の履物に対して挿通孔25の形成位置の異なる中底13を多数用意しておき、使用者各人の足のサイズに最適な位置の挿通孔25を有する中底13を選択して中物12に接合することにより、足指縛りダイエットをより効果的に行うことができる。
【0018】
使用方法
実施の形態1に係るスリッパを使用するには、まず、甲部30の左右方向他端部の接着布31を底部10の接着布21から離脱して開放すると共に、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が中底13に足を載せる。すると、中底13のかかと収容凹部14にかかとが、前足底収容凹部15に前足底が、親指収容凹部16に足の親指が、中指収容凹部17に足の中指が、薬指収容凹部18に足の薬指が、小指収容凹部19に足の小指が、それぞれ、自然に収容される。次に、使用者は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、図1に示すように、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。
【0019】
そして、使用者は、スリッパを履いたまま通常の日常動作を行う際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。例えば、女性に多く見られるO脚(オー脚)の場合、足の裏の外側へ体重がかかることになり、足の裏への体重のかかり方が不自然となる。この場合、足または脚の筋肉や骨等に負担がかかり、足または脚の筋肉に故障を生じたり、骨に歪を生じたりする可能性もある。また、脂質代謝や血行が悪くなり、下半身のむくみや余分な脂肪の付着を招く可能性もある。ここで、実施の形態1に係るスリッパを履いて、足の親指に人差し指を重ねた状態で縛ったまま歩行すると、即ち、足指縛りダイエット法を実行すると、O脚で外側に偏った重心を内側へと自然に移動し、適正な位置に戻すことができる。その結果、足裏に不自然にかかっていた体重を矯正して、足または脚の筋肉への負担を解消すると共に筋肉の付き方を徐々に矯正することができる。また、骨の歪みを解消し、特に下半身についての痩身効果を発揮することもできる。
【0020】
上記のように、実施の形態1に係る履物としてのスリッパは、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。
【0021】
また、実施の形態1に係るスリッパは、中底13に設けたかかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19の各々により、足裏を確実に安定して支持することができる。したがって、テーピング部41により縛った状態の親指及び人差し指が位置ずれすることを効果的に防止することができる。その結果、実施の形態1に係るスリッパを履くことによる足指縛りダイエット法を長時間安定的に連続して行うことができる。
【0022】
更に、実施の形態1に係るスリッパは、中底13に多数の小突起20を設けたため、小突起20により足裏の各種のつぼを刺激して、足指縛りダイエット法による効果と共に、つぼ刺激による各種の効果を発揮することもできる。
【0023】
更にまた、実施の形態1に係るスリッパは、甲部30の親指側端部を接着布21及び接着布31により底部10に対して着脱自在としたため、甲部30を底部10から開放した状態で、スリッパの中底13に足を載せて、テーピング部41による親指及び人差し指の縛り作業を迅速かつ容易に行うことができる。また、スリッパの脱ぎ履きも簡単である。
【0024】
また、実施の形態1に係る履物は、室内履きとして一般的に使用されるスリッパに具体化したため、室内における日常生活で長時間、かつ、頻繁に使用することができ、足指縛りダイエット法による運動効果を飛躍的に向上することができる。
【0025】
ところで、実施の形態1に係るスリッパは、表底11、中物12及び中底13の三層構造からなる厚手の底部10を有するが、通常の室内履きのスリッパのように底部10を薄物としたり、底部10を二層構造または一層構造としたりすることもできる。スリッパの底部10を薄物とした場合、テーピング部41を挿通して取付ける挿通孔25は、スリッパの底部10全体を貫通するよう形成し、テーピング部41の他端部を底部10の裏面を巻き回して、底部10の親指側の側面から上方に屈曲または湾曲させ、接着布42,43を介してテーピング部41の一端部と接合するようにしてもよい。
【0026】
或いは、実施の形態1の履物は、スリッパ以外に、外履きの履物、例えば、サンダルやミュール等の履物に具体化することもできる。なお、一般的な履物の定義によれば、「サンダル」とは、足の甲部分を追う部材のみ有し、かかと部分を覆う部材のない、或いは、かかと部分を大きく開放した履物をいい、このうち、かかと部分にストラップ等の支持部材も持たないものを特に「ミュール」ということがある。これらの場合も、スリッパの場合と同様、サンダルやミュールの甲部を接着布21,31等により着脱開閉自在とすると共に、底部に挿通孔25を形成してテーピング部41を取付け、テーピング部41により接着布42,43を介して足指縛りを行うようにする。或いは、実施の形態1に係る履物は、靴に具体化することもできる。この場合、靴の少なくとも甲部を接着布21,31等により着脱開閉自在とすると共に、底部に挿通孔25を形成してテーピング部41を取付け、テーピング部41により接着布42,43を介して足指縛りを行うようにする。
【0027】
更に、実施の形態1の履物は、底部10のテーピング部41に手が届き、足指縛りを行える限りにおいて、甲部30の他端部を底部10に対して着脱自在とすることなく接着等により固着した構造とすることもできる。即ち、実施の形態1の履物は、必ずしも、甲部30を底部10に対して開閉自在とする必要はない。
【0028】
実施の形態2
図3は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を示す斜視図である。図4は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を内側(親指側)から見た上体を示す側面図である。なお、図3及び図4は、通常は左右一対で靴等の内部(中底の上)に敷いて使用される中敷の一方(右側)のみを示すが、他方(左側)の中敷は、右側の中敷と対称な構造を有するため、図示を省略する。
【0029】
図3及び図4に示すように、実施の形態2に係る履物の中敷は、実施の形態1に係るスリッパの中底13とほぼ同様の構造の中敷本体110に、テーピング部41を取付けたものである。詳細には、中敷本体110は、足裏の形或いは靴の中底の外形に対応した外形を有する板状をなす。また、中敷本体110は、使用者の足型に合わせて弾性変形するクッション材料等の弾性材料からなり、使用者の足あたりをよくするために、靴等の履物の内部に挿入され、中底の上に載置して保持される。中敷本体110の表面(上面)の後側には、使用者の足のかかとに対応する部分にかかと収容凹部114が形成されている。また、中敷本体110の表面の前後方向中央には、前足底(土踏まずと足指の付け根との間の膨らんだ部分)に対応する部分に前足底収容凹部115が形成されている。更に、中敷本体110の表面の前側には、足指のうちの親指に対応する部分に親指収容凹部116が、中指に対応する部分に中指収容凹部117が、薬指に対応する部分に薬指収容凹部118が、小指に対応する部分に小指収容凹部119が、それぞれ、形成されている。なお、中敷本体110の表面の前側において、足指のうちの人差し指に対応する部分には、上記と同様の収容凹部は形成されていない。なお、中敷本体110の表面には、実施の形態1のような小突起20は形成されていない。しかし、中敷本体110の表面に、実施の形態1のような小突起20を形成することもできる。
【0030】
中敷本体110には、実施の形態1の足指縛り用のテーピング部41が一体的に取付けられている。詳細には、中敷本体110の所定位置には、実施の形態1の挿通孔25と同様の挿通孔125が、厚さ方向に貫通して形成されている。挿通孔125は、中敷本体110の人差し指に対応する位置(親指収容凹部116と中指収容凹部117との略中間位置)に形成されている。挿通孔125には、前記テーピング部41が、実施の形態1の場合と同様に挿通して取付けられている。これにより、テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が中敷本体110の挿通孔125から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、中敷本体110の裏面に巻き回され、中敷本体110の親指側の側面から上方に屈曲または湾曲されている。そして、テーピング部41は、実施の形態1と同様にして、接着布42,43を介して、一端部と他端部とを接合するようになっている。
【0031】
使用方法
実施の形態2に係る履物の中敷を使用するには、まず、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が中敷本体110に足を載せる。すると、中敷本体110のかかと収容凹部114にかかとが、前足底収容凹部115に前足底が、親指収容凹部116に足の親指が、中指収容凹部117に足の中指が、薬指収容凹部118に足の薬指が、小指収容凹部119に足の小指が、それぞれ、自然に収容される。次に、使用者は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。このとき、中敷本体110は、弾性材料からなり、テーピング部41の足指縛りに伴い容易に撓んで弾性変形するため、テーピング部41の巻きまわし時に、中敷本体110の親指側の端縁部を親指の内側面湾曲形状に合わせて密着させることができる。よって、人差し指を親指に載せたままの状態に一層安定して維持することができる。そして、使用者は、この状態で、即ち、中敷本体110を足裏に保持した状態で、足を中敷本体110と共に靴の内部に挿入して、中敷本体110を靴の中底の上の所定位置(中底と正確に対応する位置)に載置する。
【0032】
そして、使用者は、かかる靴を履いて屋外等に出かけたりする際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、実施の形態1の場合と同様、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。その結果、実施の形態2に係る履物の中敷は、実施の形態1と同様、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。更に、実施の形態2は、靴等の履物の内部に敷いて使用する履物の中敷に具体化されるため、非常に簡単な構成で、上記のような効果を発揮することができる。
【0033】
実施の形態3
図5は本発明の実施の形態3に係る靴下を左右一対で示す斜視図である。図6は本発明の実施の形態3に係る靴下の挿通孔の位置関係を示す平面図である。図7は本発明の実施の形態3に係る靴下を使用者が履いた状態を示す正面図であり、靴下の5指部分を切断して端面にて示す。
【0034】
図5に示すように、実施の形態3に係る靴下は、通常の靴下と同様の構成の靴下本体210にテーピング部41を取付けたものである。詳細には、靴下本体210は、指部211、甲部212、かかと部213及び足首部214からなる。指部211と後部212との間には縫合線215が形成されている。また、靴下本体210には、実施の形態1の足指縛り用のテーピング部41が一体的に取付けられている。具体的には、靴下本体210の所定位置には、実施の形態1の挿通孔25と同様の直線縦溝状の第1の挿通孔225が、厚さ方向に貫通して形成されている。より具体的には、図6に示すように、第1の挿通孔225は、靴下本体210の内側端縁(図6では親指側端縁)から所定距離X離れた位置に、縫合線215と略直交するよう形成されている。第1の挿通孔225は、好ましくは、靴下本体210の内側端縁(親指側端縁)から約3.5cm離れた位置に形成する。
【0035】
更に、靴下本体210の第1の挿通孔225と異なる別の所定位置には、第1の挿通孔225と同様の直線縦溝状の第2の挿通孔226が、厚さ方向に貫通して形成されている。具体的には、第2の挿通孔226は、靴下本体210の外側端縁(小指がわ端縁)から所定距離Z離れた位置に、縫合線215と略直交するよう形成されている。第2の挿通孔226は、好ましくは、靴下本体210の外側端縁(小指側端縁)から約2.5cm離れた位置に形成する。なお、第1の挿通孔225と第2の挿通孔226との間の距離Yは、靴下本体210の幅(特に縫合線215の長さ)により自動的に決定される。
【0036】
図5及び図7では、上下一対の第1の挿通孔225に、前記テーピング部41が挿通して取付けられている。これにより、テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が靴下本体210の上側の第1の挿通孔225から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、靴下本体210の下側の第1の挿通孔225から下方に突出して靴下本体210の底面(裏面)に巻き回され、靴下本体210の親指側の端縁から上方に屈曲または湾曲されている。そして、テーピング部41は、実施の形態1と同様にして、接着布42,43を介して、一端部と他端部とを接合するようになっている。
【0037】
第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226は、図7に示すように、靴下本体の上側部と下側部の2枚を同一位置で貫通している。即ち、第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226は、それぞれ、上下に一対設けられている。ここで、靴下本体210の(上下一対の)第1の挿通孔225及び(上下一対の)第2の挿通孔226の各孔の周縁部は、それぞれ、ボタン穴のかがり縫いと同様の技術により補強して、第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226の周縁部からの糸のほつれ等を防止することが好ましい。
【0038】
ここで、靴下は、左右の別が無い場合が多く、図6でも、一対の靴下本体210は、かかる左右の別の無い場合を想定して、左右同一の外形に形成されている。よって、第1の挿通孔225は、靴下本体210を図6に示す左右の並びの通りに左右の足で履いた場合に、靴下本体210の人差し指に対応する位置に配置されることになる。また、第2の挿通孔226は、靴下を図6に示す左右の並びと反対(左右逆)の並びの通りに左右の足で履いた場合に、靴下本体210の人差し指に対応する位置に配置されることになる。即ち、実施の形態3に係る靴下は、テーピング部41を靴下本体210の第1の挿通孔225に取付けるか、第2の挿通孔226に取付けるかで、テーピング部41の配置位置(親指側端縁からの取付位置)を相違させることができる。例えば、足の甲幅が広く、親指の内側端縁から人差し指までの位置が大きい人の場合、図5及び図7に示すように、第1の挿通孔225にテーピング部41を取付け、図5及び図7に示す並びで靴下本体210を左右の足に履くことができる。一方、足の甲幅が狭く、親指の内側端縁から人差し指までの位置が小さい人の場合、第2の挿通孔225にテーピング部41を取付け、図5及び図7に示す並びと逆の並びで靴下本体210を左右の足に履くことができる。これにより、人それぞれに異なる足のサイズ(甲幅や人差し指の位置)に合わせて、テーピング部41を最適な位置に取付けることができ、足指縛りをより効果的に行うことができる。
【0039】
使用方法
実施の形態3に係る靴下を使用するには、まず、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が靴下本体210に足を入れて履く。次に、使用者は、靴下本体210の内部(指部211の空間等)において足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、靴下本体210を介して親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。このとき、靴下本体210は、十分柔軟な可撓性材料からなり、テーピング部41の足指縛りに伴い容易に撓んで変形するため、テーピング部41の巻きまわし時に、靴下本体210の親指側の部分を親指の内側面湾曲形状に合わせて密着させることができる。よって、人差し指を親指に載せたままの状態に一層安定して維持することができる。
【0040】
そして、使用者は、かかる靴下を履いて屋内で日常活動したり、かかる靴下を履いた上にスリッパ等の室内履きを履いて屋内で日常活動したり、かかる靴下を履いた上に靴等の履物を履いて屋外等に出かけたりする際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、実施の形態1または実施の形態2の場合と同様、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。その結果、実施の形態3に係る靴下は、実施の形態1または実施の形態2と同様、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。更に、実施の形態3は、靴下に具体化されるため、非常に簡単な構成で、上記のような効果を発揮することができる。
【0041】
なお、実施の形態3の靴下では、靴下本体210の内側面の足裏対応部分に、実施の形態1のような小突起20を形成することもできる。また、実施の形態3の靴下は、図5〜図7に示す短靴下(いわゆるソックス)以外にも、フットカバー、アンクレット、クルーソックス、ブーツソックス、スリーコーター、ハイソックス、オーバザニー、ストッキング、パンスト、タイツ等、指部211及び甲部212を有する靴下であれば、任意の靴下に具体化することができる。更に、図6に二点鎖線で示すように、靴下本体210に、第3の挿通孔227や第4の挿通孔228を形成したり、それ以上の数の挿通孔を形成したりして、各人の足のサイズへの対応性(適応性)を向上することもできる。更にまた、実施の形態3と同様、第1及び第2の挿通孔を、実施の形態1の履物や実施の形態2の中敷に形成して、いずれかの挿通孔にテーピング部を取付けるようにしてもよい。特に、実施の形態1のように、左右の別がないスリッパ等の履物には、第1及び第2の挿通孔を形成することが可能であり、かつ、好ましい。
【0042】
ところで、本発明の履物は、実施の形態1のようなスリッパ以外に、サンダル、ミュール、靴等の任意の履物に具体化することができる。また、上記各実施の形態では、一つの挿通孔25,125,225,226にテーピング部41を取付けている。即ち、実施の形態1では、テーピング部41の一端部を挿通孔25から上方に突出すると共に、他端部を挿通孔25に挿通した後、中底13の底面を巻き回して、中底13の内側面(親指側側面)に沿って上方に屈曲または湾曲している。また、実施の形態2では、テーピング部41の一端部を挿通孔125から上方に突出すると共に、他端部を挿通孔125に挿通した後、中敷本体110の底面を巻き回して、中敷本体110の内側面(親指側側面)に沿って上方に屈曲または湾曲している。更に、実施の形態3では、テーピング部41の一端部を第1または第2の挿通孔225,226から上方に突出すると共に、他端部を第1または第2の挿通孔225,226に挿通した後、靴下本体210の底面を巻き回して、靴下本体210の内側端縁部(親指側端縁部)に沿って上方に屈曲または湾曲している。
【0043】
しかし、本発明に係る履物は、例えば、実施の形態1の場合、底部10の中底13の内側面の直近に、挿通孔25と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を挿通孔25と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を挿通孔25に挿通し、底部10の中底13の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。こうすると、親指の外側面の直近位置(挿通孔25の位置)から立ち上がるテーピング部41の一側部と、親指の内側面の直近位置(他端部用挿通孔の位置)から立ち上がるテーピング部41の他側部とにより、親指と人差し指との指縛り(テーピング)を一層安定かつ確実に行うことができる。同様に、実施の形態2の場合、中敷本体110の内側面の直近に、挿通孔125と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を挿通孔125と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を挿通孔125に挿通し、中敷本体110の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。同様に、実施の形態3の場合において、第1の挿通孔225にテーピング部41を取付ける場合、靴下本体210の内側端縁の直近に、第1の挿通孔225と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を第1の挿通孔225と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を第1の挿通孔225に挿通し、靴下本体210の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。なお、この場合において、第2の挿通孔226にテーピング部41を取付ける場合、靴下本体210の外側端縁の直近に、第2の挿通孔226と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を第2の挿通孔226と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を第2の挿通孔226に挿通し、靴下本体210の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。
【0044】
或いは、上記各実施の形態では、テーピング部41の一端部を挿通する挿通孔25,125,225,226は、親指の外側面の直下位置に形成してもよい。この場合、親指の外側面の直下位置から立ち上がるテーピング部41の一側部と、親指の内側面の直近位置から立ち上がるテーピング部41の他側部とにより、親指と人差し指との指縛り(テーピング)を一層安定かつ確実に行うことができる。或いは、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持できる限りにおいて、例えば、中底13の表面にテーピング部41の中央部を直接貼り付けて固定したり(実施の形態1)、中敷本体110の表面にテーピング部41の中央部を直接貼り付けて固定したり(実施の形態2)してもよい。或いは、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持できる限りにおいて、テーピング部を上記各実施の形態のテーピング部41と異なる構成とすることもできる。例えば、環状のゴムバンドの一部を中底13や中敷本体110の表面の人差し指対応部分に固定し、その環状のゴムバンドの中に、互いに重ね合わせた親指と人差し指を挿入することにより、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に係る履物は、上記のように構成したため、テーピング部により底部に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【0046】
請求項2に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1の効果に加え、甲部を開放することで、テーピング部により足指縛りを円滑に行うことができる。
【0047】
請求項3に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1または2の効果に加え、かかと収容凹部、前足底収容凹部または指収容凹部により、かかと、前足底または足の指を安定して収容し、底部に対する足裏の位置ずれを効果的に防止することができる。その結果、テーピング部により縛った親指及び人差し指の位置ずれを防止して、足指ダイエット法をより安定して効果的に行うことができる。
【0048】
請求項4に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、足指ダイエット法による効果と共に、小突起により足裏のつぼ刺激による効果を同時に発揮することができる。
【0049】
請求項5に係る履物の中敷は、上記のように構成したため、テーピング部により中敷本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【0050】
請求項6に係る靴下は、上記のように構成したため、テーピング部により靴下本体内部に収容した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを使用者が履いた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを示す斜視図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を示す斜視図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を内側(親指側)から見た上体を示す側面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態3に係る靴下を左右一対で示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態3に係る靴下の挿通孔の位置関係を示す平面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態3に係る靴下を使用者が履いた状態を示す正面図であり、靴下の5指部分を切断して端面にて示す。
【符号の説明】
10:底部、14,114:かかと収容凹部、15,115:前足底収容凹部
16,116:親指収容凹部、17,117:中指収容凹部
18,118:薬指収容凹部、19,119:小指収容凹部
20:小突起、30:甲部、41:テーピング部
110:中敷本体、210:靴下本体
【発明の属する技術分野】
本発明は、足指縛りダイエットを行うために好適な履物、履物の中敷及び靴下に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、足指縛りダイエット法または足の指テーピングダイエット法と呼ばれるダイエット法が提案されている。この足指縛りダイエット法は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、親指及び人差し指にテープを密着して巻き回すというものである。かかる足指縛りダイエット法のテープとしては、テーピング用のテープ等が使用される。なお、この種の足指縛りダイエット法に関する技術について、本出願人等は、特許庁電子図書館を利用して従来技術を検索したが、対応する従来技術を発見することはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の足指縛りダイエット法では、素足のまま親指及び人差し指にテープを巻いて、そのまま素足状態で歩くことにより、ダイエットを行うことになる。一方、外出時に外を歩く場合、靴やスリッパ等の履物を履くことになる。また、素足ではなく、靴下やストッキングやタイツ等(本明細書中において、単に「靴下」という)を履いて、靴等の履物を履くことになる。更に、冬季等の寒い時期には、室内においても、靴下を履いたり、スリッパ等の室内用の履物を履いたりすることが多い。よって、かかる履物や靴下を履くと同時に、上記足指縛りダイエット法を行うことができれば、使用者にとって利便性が高く、足指縛りダイエット法をより気軽かつ容易に行うことができる。
【0004】
そこで、本発明は、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにする履物、履物の中敷き及び靴下の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る履物は、足裏を支持する底部と、前記底部に取付けられて足の甲を支持する甲部と、前記底部に取付けられ、前記底部に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0006】
請求項2に係る履物は、請求項1の構成において、前記甲部が、前記底部に対して一端を着脱自在とすることにより、前記底部に対して開閉自在である。
【0007】
請求項3に係る履物は、請求項1または2の構成において、前記底部が、足裏に接する表面に、足のかかとを収容自在なかかと収容凹部、足の前足底を収容自在な前足底収容凹部、足の指を収容自在な指収容凹部の少なくとも一つを形成している。
【0008】
請求項4に係る履物は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、前記底部は、足裏に接する表面に、複数のつぼ刺激用の小突起を設けている。
【0009】
請求項5に係る履物の中敷は、履物の内部に挿入して中底に載置自在とされると共に、足裏を支持する中敷本体と、前記中敷本体に取付けられ、前記中敷本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0010】
請求項6に係る靴下は、足の少なくとも指と甲を挿入して支持する靴下本体と、前記靴下本体に取付けられ、前記靴下本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0012】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを使用者が履いた状態を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを示す斜視図である。なお、図1及び図2は、左右一対のスリッパの一方(右側)のみを示すが、他方(左側)のスリッパは、右側のスリッパと対称な構造を有するため、図示を省略する。
【0013】
図1に示すように、実施の形態1に係る履物としてのスリッパは、底部10と甲部20とを備える。底部10は、一般的にソールと呼ばれるものであり、表底11、中物12及び中底13の三層構造を有する。底部10は、全体として、足裏の形に対応した外形を有する板状をなし、各層部分である表底11、中物12及び中底13は、同一の外形を有する。詳細には、表底11は、道路面や床面等に直接接触するものである。中物12は使用者の足型に合わせて弾性変形するクッション材料等の弾性材料からなり、使用者の足あたりをよくするために、表底11と中底13との間に挟持される。中底13は、使用者の足裏に直接或いは靴下を介して接触するものであり、使用者13の足裏を支持するものである。表底11、中物12及び中底13は、縫製または接着により互いに接合されて一体化され、底部10を構成する。中底13の表面(上面)の後側には、使用者の足のかかとに対応する部分にかかと収容凹部14が形成されている。また、中底13の表面の前後方向中央には、前足底(土踏まずと足指の付け根との間の膨らんだ部分)に対応する部分に前足底収容凹部15が形成されている。更に、中底13の表面の前側には、足指のうちの親指に対応する部分に親指収容凹部16が、中指に対応する部分に中指収容凹部17が、薬指に対応する部分に薬指収容凹部18が、小指に対応する部分に小指収容凹部19が、それぞれ、形成されている。なお、中底13の表面の前側において、足指のうちの人差し指に対応する部分には、上記と同様の収容凹部は形成されていない。
【0014】
加えて、中底13の表面の全面にわたって、小突起20が一体形成されている。小突起20は、中底13の表面の平坦面部分のみならず、かかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19にも形成されている。ここで、小突起20は、中底13の表面の平坦面部分では比較的大きな小突起20aとされ、かかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19では、小突起20aより小さな小突起20bとされている。なお、小突起20は、中底13の表面の平坦面部分にのみ形成することもできるが、かかと収容凹部14及び前足底収容凹部15にも形成することが好ましく、更に、必要に応じて、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19にも形成することが好ましい。
【0015】
図2に示すように、甲部30は、一般的にアッパーと呼ばれるものであり、幅広帯状をなす。甲部30は、その左右方向一端部(図2では外側または小指側の端部)を底部10の前側の外側面側に固着されている。例えば、甲部30は、その左右方向一端部を中底13と中物12との間或いは中物12と表底11との間に挿入して接着等により固定されている。また、甲部30の左右方向他端部(図2では内側または親指側の端部)は、底部10の前側の内側面側に着脱自在に固着される。具体的には、底部10の前側の内側面の所定位置、即ち、甲部30の左右方向他端部に対応する位置には、帯状の(面ファスナーとも呼ばれる)接着布21が固着されている。一方、甲部30の左右方向他端部の内面側には、帯状の接着布31が固着されている。接着布21及び接着布31は、略同一の長さ及び幅を有し、接着布31を接着布21に対して機械的に接着したり、外力により離脱したりすることにより、甲部30の左右方向他端部を底部10の左右方向他端側面(内側面)に対して着脱自在としている。なお、甲部30の前後方向寸法は、甲部30の左右方向他端部を底部10に取付けたときに、甲部30の前端部により底部10の親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19(或いは、使用者の足の指の基端部(付け根側))がある程度隠れる位置まで延びる寸法とすることが好ましい。甲部30は、上記のように、底部10に開閉自在に取付けられて足の甲を支持する。なお、図1では、テーピング部41等の構成を明瞭に図示するため、甲部30は仮想線(二点鎖線)により図示されている。
【0016】
実施の形態1に係るスリッパは、中底13に足指縛り用のテーピング部41を一体的に取付けている。詳細には、中底13の所定位置には、前後方向に延びる直線縦溝状または直線切目状の挿通孔25が、厚さ方向に貫通して形成されている。挿通孔25は、中底13の人差し指に対応する位置(親指収容凹部16と中指収容凹部17との略中間位置)に形成されている。挿通孔25に、前記テーピング部41が、挿通して取付けられている。テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が中底13の挿通孔25から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、中底13と中物12との間から外部に突出している。なお、テーピング部41の中央部分は、中底13と中物12との間に挟持状態で保持される。テーピング部41は、伸縮性綿布やストレッチテープ等の弾性帯状材からなり、その一端部(挿通孔25からの突出部分)の裏面に図3に影線にて示す接着布(面ファスナー)42を一体的に設けると共に、他端部(中底13内側面からの突出部分)の表面に図3に影線にて示す接着布(面ファスナー)43を一体的に設けている。即ち、接着布42及び接着布43は、テーピング部41の一端部と他端部の対向する面にそれぞれ形成され、互いに機械的に接着及び離脱自在となっている。上記のように、テーピング部41は、底部10に取付けられ、底部10に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在である。
【0017】
なお、前記テーピング部41は、スリッパを製造する際に、まず、中底13と中物12とを接合する前に、中底13の挿通孔25に挿通して、その一端部を中底13の挿通孔25から上方に所定量突出させると共に、他端部を中底13と中物12との間から外部に所定量突出させる。そして、このように中底13の所定位置にテーピング部41を取付けた状態で、中底13と中物12とを互いに接合することにより、テーピング部41が底部10に対して所定位置に固定保持される。或いは、例えば、中底13の前側部(前足底収容部15より前側の部分)を中物12の前側部に対して接着布等の接合手段により着脱自在とし、中底13の前側部を中物12から離脱した状態で、上記のようにテーピング部41を中底13の挿通孔25に挿通して、中底13の所定位置にテーピング部41を取付けた状態で、中底13の前側部と中物12の前側部とを接合手段により互いに接合することにより、テーピング部41を底部10に対して所定位置に固定保持することもできる。この場合、使用に伴いテーピング部41が劣化または破損等し、テーピング部41を交換する必要がある場合に、中底13を中物12から容易に離脱することができるため、特別な作業を必要とせずに、使用者本人がテーピング部41を交換できるという利点がある。或いは、接着布等の着脱自在な接合手段により、中底13の全面を中物12に対して着脱自在とすることもできる。この場合、一足の履物に対して挿通孔25の形成位置の異なる中底13を多数用意しておき、使用者各人の足のサイズに最適な位置の挿通孔25を有する中底13を選択して中物12に接合することにより、足指縛りダイエットをより効果的に行うことができる。
【0018】
使用方法
実施の形態1に係るスリッパを使用するには、まず、甲部30の左右方向他端部の接着布31を底部10の接着布21から離脱して開放すると共に、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が中底13に足を載せる。すると、中底13のかかと収容凹部14にかかとが、前足底収容凹部15に前足底が、親指収容凹部16に足の親指が、中指収容凹部17に足の中指が、薬指収容凹部18に足の薬指が、小指収容凹部19に足の小指が、それぞれ、自然に収容される。次に、使用者は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、図1に示すように、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。
【0019】
そして、使用者は、スリッパを履いたまま通常の日常動作を行う際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。例えば、女性に多く見られるO脚(オー脚)の場合、足の裏の外側へ体重がかかることになり、足の裏への体重のかかり方が不自然となる。この場合、足または脚の筋肉や骨等に負担がかかり、足または脚の筋肉に故障を生じたり、骨に歪を生じたりする可能性もある。また、脂質代謝や血行が悪くなり、下半身のむくみや余分な脂肪の付着を招く可能性もある。ここで、実施の形態1に係るスリッパを履いて、足の親指に人差し指を重ねた状態で縛ったまま歩行すると、即ち、足指縛りダイエット法を実行すると、O脚で外側に偏った重心を内側へと自然に移動し、適正な位置に戻すことができる。その結果、足裏に不自然にかかっていた体重を矯正して、足または脚の筋肉への負担を解消すると共に筋肉の付き方を徐々に矯正することができる。また、骨の歪みを解消し、特に下半身についての痩身効果を発揮することもできる。
【0020】
上記のように、実施の形態1に係る履物としてのスリッパは、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。
【0021】
また、実施の形態1に係るスリッパは、中底13に設けたかかと収容凹部14、前足底収容凹部15、親指収容凹部16、中指収容凹部17、薬指収容凹部18及び小指収容凹部19の各々により、足裏を確実に安定して支持することができる。したがって、テーピング部41により縛った状態の親指及び人差し指が位置ずれすることを効果的に防止することができる。その結果、実施の形態1に係るスリッパを履くことによる足指縛りダイエット法を長時間安定的に連続して行うことができる。
【0022】
更に、実施の形態1に係るスリッパは、中底13に多数の小突起20を設けたため、小突起20により足裏の各種のつぼを刺激して、足指縛りダイエット法による効果と共に、つぼ刺激による各種の効果を発揮することもできる。
【0023】
更にまた、実施の形態1に係るスリッパは、甲部30の親指側端部を接着布21及び接着布31により底部10に対して着脱自在としたため、甲部30を底部10から開放した状態で、スリッパの中底13に足を載せて、テーピング部41による親指及び人差し指の縛り作業を迅速かつ容易に行うことができる。また、スリッパの脱ぎ履きも簡単である。
【0024】
また、実施の形態1に係る履物は、室内履きとして一般的に使用されるスリッパに具体化したため、室内における日常生活で長時間、かつ、頻繁に使用することができ、足指縛りダイエット法による運動効果を飛躍的に向上することができる。
【0025】
ところで、実施の形態1に係るスリッパは、表底11、中物12及び中底13の三層構造からなる厚手の底部10を有するが、通常の室内履きのスリッパのように底部10を薄物としたり、底部10を二層構造または一層構造としたりすることもできる。スリッパの底部10を薄物とした場合、テーピング部41を挿通して取付ける挿通孔25は、スリッパの底部10全体を貫通するよう形成し、テーピング部41の他端部を底部10の裏面を巻き回して、底部10の親指側の側面から上方に屈曲または湾曲させ、接着布42,43を介してテーピング部41の一端部と接合するようにしてもよい。
【0026】
或いは、実施の形態1の履物は、スリッパ以外に、外履きの履物、例えば、サンダルやミュール等の履物に具体化することもできる。なお、一般的な履物の定義によれば、「サンダル」とは、足の甲部分を追う部材のみ有し、かかと部分を覆う部材のない、或いは、かかと部分を大きく開放した履物をいい、このうち、かかと部分にストラップ等の支持部材も持たないものを特に「ミュール」ということがある。これらの場合も、スリッパの場合と同様、サンダルやミュールの甲部を接着布21,31等により着脱開閉自在とすると共に、底部に挿通孔25を形成してテーピング部41を取付け、テーピング部41により接着布42,43を介して足指縛りを行うようにする。或いは、実施の形態1に係る履物は、靴に具体化することもできる。この場合、靴の少なくとも甲部を接着布21,31等により着脱開閉自在とすると共に、底部に挿通孔25を形成してテーピング部41を取付け、テーピング部41により接着布42,43を介して足指縛りを行うようにする。
【0027】
更に、実施の形態1の履物は、底部10のテーピング部41に手が届き、足指縛りを行える限りにおいて、甲部30の他端部を底部10に対して着脱自在とすることなく接着等により固着した構造とすることもできる。即ち、実施の形態1の履物は、必ずしも、甲部30を底部10に対して開閉自在とする必要はない。
【0028】
実施の形態2
図3は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を示す斜視図である。図4は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を内側(親指側)から見た上体を示す側面図である。なお、図3及び図4は、通常は左右一対で靴等の内部(中底の上)に敷いて使用される中敷の一方(右側)のみを示すが、他方(左側)の中敷は、右側の中敷と対称な構造を有するため、図示を省略する。
【0029】
図3及び図4に示すように、実施の形態2に係る履物の中敷は、実施の形態1に係るスリッパの中底13とほぼ同様の構造の中敷本体110に、テーピング部41を取付けたものである。詳細には、中敷本体110は、足裏の形或いは靴の中底の外形に対応した外形を有する板状をなす。また、中敷本体110は、使用者の足型に合わせて弾性変形するクッション材料等の弾性材料からなり、使用者の足あたりをよくするために、靴等の履物の内部に挿入され、中底の上に載置して保持される。中敷本体110の表面(上面)の後側には、使用者の足のかかとに対応する部分にかかと収容凹部114が形成されている。また、中敷本体110の表面の前後方向中央には、前足底(土踏まずと足指の付け根との間の膨らんだ部分)に対応する部分に前足底収容凹部115が形成されている。更に、中敷本体110の表面の前側には、足指のうちの親指に対応する部分に親指収容凹部116が、中指に対応する部分に中指収容凹部117が、薬指に対応する部分に薬指収容凹部118が、小指に対応する部分に小指収容凹部119が、それぞれ、形成されている。なお、中敷本体110の表面の前側において、足指のうちの人差し指に対応する部分には、上記と同様の収容凹部は形成されていない。なお、中敷本体110の表面には、実施の形態1のような小突起20は形成されていない。しかし、中敷本体110の表面に、実施の形態1のような小突起20を形成することもできる。
【0030】
中敷本体110には、実施の形態1の足指縛り用のテーピング部41が一体的に取付けられている。詳細には、中敷本体110の所定位置には、実施の形態1の挿通孔25と同様の挿通孔125が、厚さ方向に貫通して形成されている。挿通孔125は、中敷本体110の人差し指に対応する位置(親指収容凹部116と中指収容凹部117との略中間位置)に形成されている。挿通孔125には、前記テーピング部41が、実施の形態1の場合と同様に挿通して取付けられている。これにより、テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が中敷本体110の挿通孔125から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、中敷本体110の裏面に巻き回され、中敷本体110の親指側の側面から上方に屈曲または湾曲されている。そして、テーピング部41は、実施の形態1と同様にして、接着布42,43を介して、一端部と他端部とを接合するようになっている。
【0031】
使用方法
実施の形態2に係る履物の中敷を使用するには、まず、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が中敷本体110に足を載せる。すると、中敷本体110のかかと収容凹部114にかかとが、前足底収容凹部115に前足底が、親指収容凹部116に足の親指が、中指収容凹部117に足の中指が、薬指収容凹部118に足の薬指が、小指収容凹部119に足の小指が、それぞれ、自然に収容される。次に、使用者は、足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。このとき、中敷本体110は、弾性材料からなり、テーピング部41の足指縛りに伴い容易に撓んで弾性変形するため、テーピング部41の巻きまわし時に、中敷本体110の親指側の端縁部を親指の内側面湾曲形状に合わせて密着させることができる。よって、人差し指を親指に載せたままの状態に一層安定して維持することができる。そして、使用者は、この状態で、即ち、中敷本体110を足裏に保持した状態で、足を中敷本体110と共に靴の内部に挿入して、中敷本体110を靴の中底の上の所定位置(中底と正確に対応する位置)に載置する。
【0032】
そして、使用者は、かかる靴を履いて屋外等に出かけたりする際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、実施の形態1の場合と同様、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。その結果、実施の形態2に係る履物の中敷は、実施の形態1と同様、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。更に、実施の形態2は、靴等の履物の内部に敷いて使用する履物の中敷に具体化されるため、非常に簡単な構成で、上記のような効果を発揮することができる。
【0033】
実施の形態3
図5は本発明の実施の形態3に係る靴下を左右一対で示す斜視図である。図6は本発明の実施の形態3に係る靴下の挿通孔の位置関係を示す平面図である。図7は本発明の実施の形態3に係る靴下を使用者が履いた状態を示す正面図であり、靴下の5指部分を切断して端面にて示す。
【0034】
図5に示すように、実施の形態3に係る靴下は、通常の靴下と同様の構成の靴下本体210にテーピング部41を取付けたものである。詳細には、靴下本体210は、指部211、甲部212、かかと部213及び足首部214からなる。指部211と後部212との間には縫合線215が形成されている。また、靴下本体210には、実施の形態1の足指縛り用のテーピング部41が一体的に取付けられている。具体的には、靴下本体210の所定位置には、実施の形態1の挿通孔25と同様の直線縦溝状の第1の挿通孔225が、厚さ方向に貫通して形成されている。より具体的には、図6に示すように、第1の挿通孔225は、靴下本体210の内側端縁(図6では親指側端縁)から所定距離X離れた位置に、縫合線215と略直交するよう形成されている。第1の挿通孔225は、好ましくは、靴下本体210の内側端縁(親指側端縁)から約3.5cm離れた位置に形成する。
【0035】
更に、靴下本体210の第1の挿通孔225と異なる別の所定位置には、第1の挿通孔225と同様の直線縦溝状の第2の挿通孔226が、厚さ方向に貫通して形成されている。具体的には、第2の挿通孔226は、靴下本体210の外側端縁(小指がわ端縁)から所定距離Z離れた位置に、縫合線215と略直交するよう形成されている。第2の挿通孔226は、好ましくは、靴下本体210の外側端縁(小指側端縁)から約2.5cm離れた位置に形成する。なお、第1の挿通孔225と第2の挿通孔226との間の距離Yは、靴下本体210の幅(特に縫合線215の長さ)により自動的に決定される。
【0036】
図5及び図7では、上下一対の第1の挿通孔225に、前記テーピング部41が挿通して取付けられている。これにより、テーピング部41は、一端側の所定長さ部分が靴下本体210の上側の第1の挿通孔225から上方に突出すると共に、他端側の所定長さ部分が、靴下本体210の下側の第1の挿通孔225から下方に突出して靴下本体210の底面(裏面)に巻き回され、靴下本体210の親指側の端縁から上方に屈曲または湾曲されている。そして、テーピング部41は、実施の形態1と同様にして、接着布42,43を介して、一端部と他端部とを接合するようになっている。
【0037】
第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226は、図7に示すように、靴下本体の上側部と下側部の2枚を同一位置で貫通している。即ち、第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226は、それぞれ、上下に一対設けられている。ここで、靴下本体210の(上下一対の)第1の挿通孔225及び(上下一対の)第2の挿通孔226の各孔の周縁部は、それぞれ、ボタン穴のかがり縫いと同様の技術により補強して、第1の挿通孔225及び第2の挿通孔226の周縁部からの糸のほつれ等を防止することが好ましい。
【0038】
ここで、靴下は、左右の別が無い場合が多く、図6でも、一対の靴下本体210は、かかる左右の別の無い場合を想定して、左右同一の外形に形成されている。よって、第1の挿通孔225は、靴下本体210を図6に示す左右の並びの通りに左右の足で履いた場合に、靴下本体210の人差し指に対応する位置に配置されることになる。また、第2の挿通孔226は、靴下を図6に示す左右の並びと反対(左右逆)の並びの通りに左右の足で履いた場合に、靴下本体210の人差し指に対応する位置に配置されることになる。即ち、実施の形態3に係る靴下は、テーピング部41を靴下本体210の第1の挿通孔225に取付けるか、第2の挿通孔226に取付けるかで、テーピング部41の配置位置(親指側端縁からの取付位置)を相違させることができる。例えば、足の甲幅が広く、親指の内側端縁から人差し指までの位置が大きい人の場合、図5及び図7に示すように、第1の挿通孔225にテーピング部41を取付け、図5及び図7に示す並びで靴下本体210を左右の足に履くことができる。一方、足の甲幅が狭く、親指の内側端縁から人差し指までの位置が小さい人の場合、第2の挿通孔225にテーピング部41を取付け、図5及び図7に示す並びと逆の並びで靴下本体210を左右の足に履くことができる。これにより、人それぞれに異なる足のサイズ(甲幅や人差し指の位置)に合わせて、テーピング部41を最適な位置に取付けることができ、足指縛りをより効果的に行うことができる。
【0039】
使用方法
実施の形態3に係る靴下を使用するには、まず、テーピング部41の一側部の接着布42を他側部の接着布43から離脱して開放した状態で、使用者が靴下本体210に足を入れて履く。次に、使用者は、靴下本体210の内部(指部211の空間等)において足の親指の上に人差し指を引張るようにして載せると共に、人差し指の付け根から人差し指の全体で親指を巻き込むようにして重ねた状態で、テーピング部41の一端部の接着布42を他端部の接着布43に機械的に接着して、靴下本体210を介して親指及び人差し指にテーピング部41を密着して巻き回す。以上の動作を、両足について行う。これにより、テーピング部41により、両足について、人差し指を親指に載せたままの状態に安定して維持することができる。このとき、靴下本体210は、十分柔軟な可撓性材料からなり、テーピング部41の足指縛りに伴い容易に撓んで変形するため、テーピング部41の巻きまわし時に、靴下本体210の親指側の部分を親指の内側面湾曲形状に合わせて密着させることができる。よって、人差し指を親指に載せたままの状態に一層安定して維持することができる。
【0040】
そして、使用者は、かかる靴下を履いて屋内で日常活動したり、かかる靴下を履いた上にスリッパ等の室内履きを履いて屋内で日常活動したり、かかる靴下を履いた上に靴等の履物を履いて屋外等に出かけたりする際に、足の親指に人差し指を重ねた状態で歩行を繰り返すことになる。したがって、使用者は、実施の形態1または実施の形態2の場合と同様、知らず知らずのうちに、足指ダイエット法によるダイエット運動を効果的に行い、そのダイエット運動による運動効果を効率よく獲得することができる。その結果、実施の形態3に係る靴下は、実施の形態1または実施の形態2と同様、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができるようにするという顕著な効果を発揮する。更に、実施の形態3は、靴下に具体化されるため、非常に簡単な構成で、上記のような効果を発揮することができる。
【0041】
なお、実施の形態3の靴下では、靴下本体210の内側面の足裏対応部分に、実施の形態1のような小突起20を形成することもできる。また、実施の形態3の靴下は、図5〜図7に示す短靴下(いわゆるソックス)以外にも、フットカバー、アンクレット、クルーソックス、ブーツソックス、スリーコーター、ハイソックス、オーバザニー、ストッキング、パンスト、タイツ等、指部211及び甲部212を有する靴下であれば、任意の靴下に具体化することができる。更に、図6に二点鎖線で示すように、靴下本体210に、第3の挿通孔227や第4の挿通孔228を形成したり、それ以上の数の挿通孔を形成したりして、各人の足のサイズへの対応性(適応性)を向上することもできる。更にまた、実施の形態3と同様、第1及び第2の挿通孔を、実施の形態1の履物や実施の形態2の中敷に形成して、いずれかの挿通孔にテーピング部を取付けるようにしてもよい。特に、実施の形態1のように、左右の別がないスリッパ等の履物には、第1及び第2の挿通孔を形成することが可能であり、かつ、好ましい。
【0042】
ところで、本発明の履物は、実施の形態1のようなスリッパ以外に、サンダル、ミュール、靴等の任意の履物に具体化することができる。また、上記各実施の形態では、一つの挿通孔25,125,225,226にテーピング部41を取付けている。即ち、実施の形態1では、テーピング部41の一端部を挿通孔25から上方に突出すると共に、他端部を挿通孔25に挿通した後、中底13の底面を巻き回して、中底13の内側面(親指側側面)に沿って上方に屈曲または湾曲している。また、実施の形態2では、テーピング部41の一端部を挿通孔125から上方に突出すると共に、他端部を挿通孔125に挿通した後、中敷本体110の底面を巻き回して、中敷本体110の内側面(親指側側面)に沿って上方に屈曲または湾曲している。更に、実施の形態3では、テーピング部41の一端部を第1または第2の挿通孔225,226から上方に突出すると共に、他端部を第1または第2の挿通孔225,226に挿通した後、靴下本体210の底面を巻き回して、靴下本体210の内側端縁部(親指側端縁部)に沿って上方に屈曲または湾曲している。
【0043】
しかし、本発明に係る履物は、例えば、実施の形態1の場合、底部10の中底13の内側面の直近に、挿通孔25と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を挿通孔25と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を挿通孔25に挿通し、底部10の中底13の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。こうすると、親指の外側面の直近位置(挿通孔25の位置)から立ち上がるテーピング部41の一側部と、親指の内側面の直近位置(他端部用挿通孔の位置)から立ち上がるテーピング部41の他側部とにより、親指と人差し指との指縛り(テーピング)を一層安定かつ確実に行うことができる。同様に、実施の形態2の場合、中敷本体110の内側面の直近に、挿通孔125と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を挿通孔125と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を挿通孔125に挿通し、中敷本体110の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。同様に、実施の形態3の場合において、第1の挿通孔225にテーピング部41を取付ける場合、靴下本体210の内側端縁の直近に、第1の挿通孔225と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を第1の挿通孔225と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を第1の挿通孔225に挿通し、靴下本体210の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。なお、この場合において、第2の挿通孔226にテーピング部41を取付ける場合、靴下本体210の外側端縁の直近に、第2の挿通孔226と対をなす同様の構成の他端部用挿通孔を第2の挿通孔226と略平行に形成し、テーピング部41の他端部を第2の挿通孔226に挿通し、靴下本体210の底面を巻き回して、その他端部用挿通孔からに上方に突出してもよい。
【0044】
或いは、上記各実施の形態では、テーピング部41の一端部を挿通する挿通孔25,125,225,226は、親指の外側面の直下位置に形成してもよい。この場合、親指の外側面の直下位置から立ち上がるテーピング部41の一側部と、親指の内側面の直近位置から立ち上がるテーピング部41の他側部とにより、親指と人差し指との指縛り(テーピング)を一層安定かつ確実に行うことができる。或いは、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持できる限りにおいて、例えば、中底13の表面にテーピング部41の中央部を直接貼り付けて固定したり(実施の形態1)、中敷本体110の表面にテーピング部41の中央部を直接貼り付けて固定したり(実施の形態2)してもよい。或いは、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持できる限りにおいて、テーピング部を上記各実施の形態のテーピング部41と異なる構成とすることもできる。例えば、環状のゴムバンドの一部を中底13や中敷本体110の表面の人差し指対応部分に固定し、その環状のゴムバンドの中に、互いに重ね合わせた親指と人差し指を挿入することにより、親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に係る履物は、上記のように構成したため、テーピング部により底部に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【0046】
請求項2に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1の効果に加え、甲部を開放することで、テーピング部により足指縛りを円滑に行うことができる。
【0047】
請求項3に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1または2の効果に加え、かかと収容凹部、前足底収容凹部または指収容凹部により、かかと、前足底または足の指を安定して収容し、底部に対する足裏の位置ずれを効果的に防止することができる。その結果、テーピング部により縛った親指及び人差し指の位置ずれを防止して、足指ダイエット法をより安定して効果的に行うことができる。
【0048】
請求項4に係る履物は、上記のように構成したため、請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、足指ダイエット法による効果と共に、小突起により足裏のつぼ刺激による効果を同時に発揮することができる。
【0049】
請求項5に係る履物の中敷は、上記のように構成したため、テーピング部により中敷本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【0050】
請求項6に係る靴下は、上記のように構成したため、テーピング部により靴下本体内部に収容した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を安定して維持することができるため、使用者の利便性を高めて足指縛りダイエット法をより容易かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを使用者が履いた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1に係る履物としてのスリッパを示す斜視図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を示す斜視図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態2に係る履物の中敷を内側(親指側)から見た上体を示す側面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態3に係る靴下を左右一対で示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態3に係る靴下の挿通孔の位置関係を示す平面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態3に係る靴下を使用者が履いた状態を示す正面図であり、靴下の5指部分を切断して端面にて示す。
【符号の説明】
10:底部、14,114:かかと収容凹部、15,115:前足底収容凹部
16,116:親指収容凹部、17,117:中指収容凹部
18,118:薬指収容凹部、19,119:小指収容凹部
20:小突起、30:甲部、41:テーピング部
110:中敷本体、210:靴下本体
Claims (6)
- 足裏を支持する底部と、
前記底部に取付けられて足の甲を支持する甲部と、
前記底部に取付けられ、前記底部に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部と
を備えることを特徴とする履物。 - 前記甲部は、前記底部に対して一端を着脱自在とすることにより、前記底部に対して開閉自在であることを特徴とする請求項1記載の履物。
- 前記底部は、足裏に接する表面に、足のかかとを収容自在なかかと収容凹部、足の前足底を収容自在な前足底収容凹部、足の指を収容自在な指収容凹部の少なくとも一つを形成していることを特徴とする請求項1または2記載の履物。
- 前記底部は、足裏に接する表面に、複数のつぼ刺激用の小突起を設けていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の履物。
- 履物の内部に挿入して中底に載置自在とされると共に、足裏を支持する中敷本体と、
前記中敷本体に取付けられ、前記中敷本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部と
を備えることを特徴とする履物の中敷。 - 足の少なくとも指と甲を挿入して支持する靴下本体と、
前記靴下本体に取付けられ、前記靴下本体に支持した足の親指に人差し指を重ねて縛り、その状態を維持自在なテーピング部と
を備えることを特徴とする靴下。
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2003
- 2003-05-07 JP JP2003129123A patent/JP2004329548A/ja not_active Withdrawn
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