JP2004329413A - 下肢水浴装置 - Google Patents

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Yumiko Katsukawa
由美子 勝川
Hirotomo Suyama
博友 須山
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Chihiro Kobayashi
千尋 小林
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Toto Ltd
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Abstract

【課題】足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することを目的とする。
【解決手段】下肢水浴装置10は、凹所26内に、足裏に向けて湯水を吐水する吐水口47と、足裏に当たって凹所26内に飛散した湯水を排水する排水口29とを備える。吐水口47は、排水口29よりも高く、足置き台50の載置面54aよりも低い位置に設けられている。排水口29は、吐水口47よりも大きな流路断面積で形成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下肢に湯水を浴びせる下肢水浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、足裏に温水を噴射して足裏をマッサージする足浴器が提案されていた(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された足浴器では、浴槽の底部に設けられた吐水口(流路出口21)から浴槽内の足裏に向けて温水を噴射し(このように足裏に向けて噴射される温水のことを、以下、足裏指向湯水という)、足裏に当たって浴槽内に飛散した温水(以下、飛散湯水という)を、浴槽の底部に設けられた排水口(流路入口22)から浴槽外に排出していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−191521号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の装置では、吐水口,排水口が共に浴槽の底部に設けられるため、吐水口が浴槽底部に溜まった飛散湯水に水没し、吐水口から吐水された足裏指向湯水が浴槽底部に溜まった飛散湯水に遮られることが起き得る。こうした事態に至ると、足裏指向湯水の水勢が弱められてしまうおそれがあり、改善の余地が残されていた。特に、足裏のマッサージ効果を得るために足裏指向湯水の水勢に強弱をつけるべく吐水水量を変更したりするような場合は、吐水水量が少ない状況下での水勢がより弱まってしまうため、そのままの吐水水量では意図したマッサージ感を得られないことが予想される。また、意図したマッサージ感を得るためには、吐水水量をより多くするように変更する必要があり、節水の面で問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、吐水口の水没を防止し、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することを目的として、以下の構成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の第1の下肢水浴装置は、
水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
前記凹所内に、
足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して湯水を吐水する吐水口と、
該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
を備え、
前記排水口は、単位時間当たりの排水量が前記吐水口からの単位時間当たりの吐水量以上となる排水能力を有するように構成されたことを要旨とする。
【0007】
上記第1の下肢水浴装置によれば、排水口は、単位時間当たりの排水量が吐水口からの単位時間当たりの吐水量以上となる排水能力を有する。このため、吐水口から吐水されて凹所内に飛散した湯水(飛散湯水)は、吐水口からの吐水量を上回るペースで排水される。この結果、凹所内での飛散湯水の滞留量が少なくなり、吐水口から足裏を指向して吐水された湯水(足裏指向湯水)が凹所内に溜まった飛散湯水に遮られることが防止される。従って、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0008】
排水口よりも高く、足置き台の載置面よりも低い位置に吐水口を設けることも好適である。こうすれば、吐水口が足裏に塞がれることもなく、かつ、凹所内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口が水没しにくくなる。従って、足裏指向湯水の吐水水勢の足裏への的確な伝達を、簡易な構造で実現することができる。
【0009】
凹所内に複数の排水口を備えることも、凹所内における飛散湯水の局所的な滞留を抑制可能となる点で望ましい。また、上記の排水口を、凹所の底面の少なくとも一部に配列された複数の透孔によって構成すれば、凹所の底面に落ちた飛散湯水をスムーズに排水することができる。
【0010】
排水口から排水された湯水を吸引するポンプを備える構成としてもよい。ポンプによって飛散湯水を吸引した場合には、飛散湯水の排水流速が速くなるので、排水口からの単位時間当たりの排水量が吐水口からの単位時間当たりの吐水量よりも多くなる。従って、凹所内での飛散湯水の滞留を確実に防止することができる。
【0011】
凹所内に、排水口に向かう勾配が付与されることも好ましい。こうすれば、排水口に流れる飛散湯水の流速が速くなる結果、排水口からの単位時間当たりの排水量が増加するので、凹所内における飛散湯水の滞留を抑制する効果が高くなる。
【0012】
本発明の第2の下肢水浴装置は、
水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
前記凹所内に、
足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して、吐水口から湯水を吐水するノズルと、
該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
を備えると共に、
前記吐水口が前記凹所内における水面と前記載置面との間に位置するように、前記ノズルを移動させる移動手段
を備えたことを要旨とする。
【0013】
上記第2の下肢水浴装置によれば、移動手段が、吐水口が凹所内における水面と前記載置面との間に位置するように、ノズルを移動させる。このため、凹所内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口が水没してしまうことがない。従って、凹所内に溜まった飛散湯水に遮られる環境下で足裏指向湯水が吐水されてしまうことを防止することが可能となり、足裏に伝達される吐水水勢を好適なレベルに保つことができる。
【0014】
本発明の第3の下肢水浴装置は、
水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
前記凹所内に、
足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して湯水を吐水する吐水口と、
該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
を備えると共に、
前記吐水口からの吐水用の湯水を貯留するタンクと、
前記排水口と前記タンクを結ぶ配管と、
前記タンク内の湯水を前記吐水口から吐水させるポンプと
を備え、
前記タンク内の容積が、前記吐水口よりも低い範囲の前記凹所内の容積よりも小さくされたことを要旨とする。
【0015】
上記第3の下肢水浴装置によれば、吐水口からの吐水用の湯水を貯留するタンク内の容積が、吐水口よりも低い範囲の凹所内の容積よりも小さくされる。このため、凹所内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口が水没してしまうことがなく、吐水口から吐水された足裏指向湯水が凹所内に溜まった飛散湯水に遮られることが防止される。従って、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施例:
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は第1実施例の下肢水浴装置10の概略構成を示す説明図、図2は下肢水浴装置10を図1における2−2線に沿って縦方向に切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。
【0017】
図示するように、下肢水浴装置10は、ゴム足15付きの本体12を備える。この本体12は、樹脂製であり、足を含む下肢を収納可能な凹所26を有する上部20と、吐水のための各種の機能部を収納可能な空間を有する下部30を備える。下肢水浴装置10は、上部20内に収納された下肢に、該下肢が水没していない状態で、吐水ノズル40から吐水された湯水を浴びせる装置である。下肢に湯水を浴びることを、以下、足浴という。
【0018】
本体12の天井壁は、上部20内の空間を覆う前カバー21と後カバー22とによって構成されている。前カバー21,後カバー22は、それぞれ、上部20の上端部の前端,後端に、開閉可能に軸着されている。なお、図示しないが、上部20には、閉じられた前カバー21ないし後カバー22を閉止状態に保持するストッパが装着されている。
【0019】
前カバー21および後カバー22は、いずれも透明度の高い部材で形成されている。従って、使用者は、前カバー21,後カバー22によって覆われた下肢部分の状態(例えば、足置き台50への足の配置状態や吐水ノズル40からの吐水状態)を装置10の外部から視認することができる。
【0020】
閉止した状態の前カバー21と後カバー22とが接する部分には略円形の開口27L,27Rが形成されており、各開口27L,27R内には、弾性部材としてのゴム部材23L,24L,ゴム部材23R,24Rが設けられている。ゴム部材23L,23Rは、前カバー21の裏面に装着されており、ゴム部材24L,24Rは後カバー22の裏面に装着されている。
【0021】
後カバー22を閉止した後に前カバー21を閉止すると、開口27L,27R内には、ゴム部材23L,23Rとゴム部材24L,24Rとが重なる部分(以下、重合部DL,DRという)が形成される。また、開口27Lの中心部,開口27Rの中心部には、ゴム部材23L,24L,ゴム部材23R,24Rが存在しない空隙部分である穴部25L,25Rが形成される。この穴部25L,25Rを通じて、足浴対象となる下肢部分が凹所26内に挿入される(図2を参照)。なお、以下の説明においては、図2において足指が向いている方向,側のことを「前方向」,「前側」といい、図2において踵が向いている方向,側のことを「後方向」,「後側」という。
【0022】
図2に示すように、凹所26の底面26tには1個の排水孔28が設けられている。この排水孔28は、底面26t前側の略中央の位置に(図4を参照)、底面26tから装置10の底部までを略鉛直方向に貫通することによって形成されている。また、底面26tには、底面26tに落ちた湯水が排水孔28への入口である排水口29に向かってスムーズに流れていくように、排水口29に向かう勾配が付与されている。
【0023】
図2に示すように、凹所26内には、足置き台50が、底面26tから所定の高さで立設された状態で配設されている。足置き台50は、両足が載せられる上面板54と、この上面板54を支持する4つの側面板55A〜Dとを備える(図4を参照)。前側の側面板55Aおよび後側の側面板55Cは、底面26tの勾配の方向と交差する方向に延びている。このうち、後側の側面板55Cは、左右の端部が排水口29の位置する前方向に湾曲した形状とされている(図4を参照)。
【0024】
上面板54の表面には、足の固有箇所である踵を案内する踵凹所50aが形成されている。よって、本装置の使用者が足置き台50に足を載せたとき、足の踵は、踵凹所50aに案内されてこの踵凹所50aに入り込む。これにより、足置き台50上の足の位置が踵を基準として定まる。
【0025】
上面板54の中央部には、後述する吐水ノズル40からの湯水を通過させる貫通穴51が2箇所に形成されている。また、前側の側面板55A,後側の側面板55Cには、それぞれ、底面26tに落ちた湯水の通路として機能するゲート開孔58,ゲート開孔59が設けられている。
【0026】
なお、上記の上部20,前カバー21,後カバー22,足置き台50を、片足のみの収納や載置が可能に構成することも可能である。また、本実施例では、足置き台50を凹所26の底面26tと一体として形成したが、清掃やノズル交換等のメンテナンス性を考慮して足置き台50を着脱可能に構成しても差し支えない。
【0027】
図2に示すように、凹所26の底面26tの略中央付近には吐水ノズル40が設けられている。吐水ノズル40は、上面板54の各貫通穴51のほぼ真下の位置に、左足用,右足用の計2個が左右に並んだ状態で設けられている。この吐水ノズル40により、足置き台50に載置された足の裏を指向して湯水が吐水される。このように吐水ノズル40から吐水される湯水のことを、以下、足裏指向湯水という。足裏指向湯水は、足置き台50に形成された貫通穴51を通過して、足裏の所定の箇所(例えば、つぼ)に到達した後、凹所26内に飛散する。このように足裏に当たって飛散した湯水のことを、以下、飛散湯水という。飛散湯水は、底面26tに落ちた後、底面26tに付与された勾配に案内されて排水口29に導かれ、排水孔28を通って装置10の外部に排出される。
【0028】
ここで、吐水ノズル40の構造について説明する。図3は吐水ノズル40とその作動の様子を説明する説明図である。図示するように、吐水ノズル40は、ノズルブロック41に湯水が流入する流入室42を備え、この流入室42にノズル体44を傾斜姿勢を採るように組み込んで備える。ノズル体44は、流入室42に流入した湯水を、その側面から内部に導き入れる。内部に導かれた湯水は、ノズル体44の先端側に有底で形成された吐水孔45を通り、吐水孔45からの出口である吐水口47から足裏指向湯水として吐水される。
【0029】
流入室42にその偏心流路から図中矢印で示すように湯水が流入すると、流入室42では、旋回流が生じる。この旋回流は、流入室42内に位置するノズル体44にこれを旋回させる力を及ぼす。ノズル体44は、その先端側が開口46に僅かな遊びを持って挿入支持され、上記したように傾斜姿勢を採ることから、開口46による支持箇所を中心に傾斜姿勢で旋回する。ところで、ノズル体44の先端側は、流入室42においてガイド部48でも案内される。このガイド部48は、円形状の中ぐり孔であり、傾斜姿勢のノズル体44の先端外壁と接触する。ノズル体44は、上記の旋回流により傾斜姿勢のまま旋回しようとするが、その動きは、ノズル体先端とガイド部内壁との接触箇所Xで制限される。この接触箇所Xはガイド部48形状の円弧に沿って移動するので、ノズル体44は、ノズル先端の吐水口47をガイド部48形状の円弧に倣った円軌跡で移動させ(旋回させ)、こうした動きを起こしつつ吐水口47から湯水を吐水する。従って、傾斜して旋回しつつノズル体44から吐水された湯水は、図17に示すように、略円形状に足裏等に着水することになる。なお、こうした着水形状は、ガイド部48の中ぐり孔形状を変更することで種々のものとでき、例えば、ガイド部48を楕円形状とすれば、ノズル体44からの湯水の着水形状を略楕円形とすることができる。
【0030】
このように下肢水浴装置10では、ノズル体44が略円形状に旋回された状態で湯水を吐水する吐水ノズル40を用いたので、吐水される湯水の量が少量でも足裏の広い範囲MH(図17(B)を参照)に十分な強さの刺激を与えることが可能となる。従って、ノズル吐水用の湯水を効率的に使うことができる。
【0031】
図2に戻って説明する。吐水ノズル40は、その吐水口47が排水口29よりも高い位置にくるように配置されている。即ち、図2において、装置10の底部から吐水口47までの高さh2は装置10の底部から排水口29までの高さh1よりも大きくされている。なお、吐水ノズル40は、傾斜山側の底面26tよりも長さL分だけ上方に突出されている(図4(B)を参照)。また、吐水口47は、足置き台50の足が載せられる載置面54aよりも低い位置に設けられている。
【0032】
次に、下部30に収納された各種の機能部について説明する。図2に示すように、下部30内には、吐水ノズル40に湯水を送り込む電動ポンプ60と、電動ポンプ60の給水孔に接続された給水管63と、電動ポンプ60の吐水孔と吐水ノズル40の給水孔とを接続する可撓管61とが収納されている。給水管63は装置10の外部に持ち出されており、この給水管63に水道管や給湯管等の一次側配管が接続される。これにより、給水管63から電動ポンプ60に湯水が供給され、供給された湯水は電動ポンプ60の動作によって吐水ノズル40に圧送される。
【0033】
上部20と下部30との間には、上部20内や下部30内の収納空間から独立した空間として収納室38が形成されており、この収納室38には制御装置64が収納されている。この制御装置64の出力側には電動ポンプ60が接続されている。制御装置64は、電動ポンプ60に対してポンプの駆動パターンを指示することにより電動ポンプ60の動作を制御し、吐水ノズル40への湯水の供給の要否や吐水ノズル40に供給する湯水の水勢等を調節する。このような水勢制御により、吐水ノズル40から吐水される湯水の水勢を、足の状態(例えば、汚れの程度,外傷の有無,疲労の度合い等)に応じて変えることができる。
【0034】
なお、図示していないが、制御装置64の入力側には、リモコン装置19からの送出信号を感知するセンサ装置が接続されている。このセンサ装置の受信部は収納室38の側壁に外部に露出した状態で埋め込まれている。受信部はリモコン装置19からの設定信号を受信し、この設定信号を制御装置64に入力する。制御装置64は、入力された設定信号に基づいて電動ポンプ60や前カバー21および後カバー22の動作を制御する。リモコン装置19には、吐水ノズル40からの吐水の開始(オン),終了(オフ)を指示する吐水スイッチ19a、吐水される湯水の水勢を設定する水勢設定スイッチ19c、前カバー21ないし後カバー22の開閉を指示するカバー開閉スイッチ19b等が設けられている。吐水スイッチ19a,水勢設定スイッチ19cを用いた遠隔操作により、電動ポンプ60の駆動状態を調節することができる。カバー開閉スイッチ19bを用いた遠隔操作により、前カバー21および後カバー22を自動で開閉することができる。
【0035】
このように構成された下肢水浴装置10を使用する際、使用者は、まず、カバー開閉スイッチ19bの開スイッチを押し、閉止状態の前カバー21および後カバー22を、図2に二点鎖線で示すように開いた状態にする。この後、上部20内に下肢を挿入し、足置き台50の踵凹所50aに足を載せ、カバー開閉スイッチ19bの閉スイッチを押す。これにより、前カバー21および後カバー22が閉じられ、前カバー21および後カバー22は、既述したストッパによって、図2に示すような閉止状態に保持される。こうした前カバー21,後カバー22の閉止状態においては、開口27L,27R内の下肢FTの所定の部位(本実施例では、足首よりもやや上の部位)の周囲がゴム部材23L,24L,23R,24Rの弾性力によって適度に締め付けられる。締め付けられた部位よりも下方の下肢部分は、図2に示すように、前カバー21,後カバー22およびゴム部材23R,24Rに覆われた状態で凹所26内に足浴対象として収納される。
【0036】
この後、吐水スイッチ19aの操作により吐水開始指示を受け取った制御装置64は、現在の水勢の設定値(デフォルト値もしくは水勢設定スイッチ19cの操作によって設定された値)に基づいて、この設定値を実現する電動ポンプ60の駆動状態を決定し、この駆動状態での駆動を電動ポンプ60に対して指示する。この指示に基づいて電動ポンプ60が駆動されることにより、吐水ノズル40の吐水口47から、設定された水勢の足裏指向湯水が吐水される。水勢設定スイッチ19cによる水勢の設定値を変えることで、足裏に種々の刺激(マッサージ感等)を得ることができる。
【0037】
なお、上記のゴム部材23L,24L,23R,24Rによる締め付けによって開口27L,27Rと下肢との間には隙間が生じない状態となっている。よって、吐水後に凹所26内に飛散した飛散湯水が装置10の外部に漏れ出すことが防止される。
【0038】
次に、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達する仕組みについて説明する。図4は凹所26の底面26tを上から見たときの様子を示す説明図である。この図4では図1に示した2−2線を一点鎖線で表わしている。図5は排水孔28,吐水ノズル40の周辺領域の縦断面を拡大して示す説明図である。図5(A)は排水孔28の周辺領域を図4における2−2線に沿って切断したときの矢視断面形状を表わしており、図5(B)は吐水ノズル40の周辺領域を図4における5B−5B線に沿って切断したときの矢視断面形状を表わしている。なお、図5(B)では、説明の便宜上、ノズル体44のみを断面で示し、ノズル体44以外の部位については仮想線としての二点鎖線を用いて示している。
【0039】
図4では、排水口29の流路断面積を表わす面積d1、1個の吐水ノズル40の吐水口47の流路断面積を表わす面積d2を、点模様のハッチングを用いて示している。図4に示すように、面積d1は、左右2個分の吐水ノズル40の面積d2の総和(つまり、面積d2の2倍)よりも大きくされている(d1>d2×2)。
【0040】
また、図5に示すように、排水孔28,吐水孔45は、それぞれ、孔の全域に亘ってほぼ同じ内径W1,内径W2を有する。これにより、排水孔28内の流路断面積は排水口29と同じ面積d1とされており、吐水孔45内の流路断面積は吐水口47と同じ面積d2とされている。このように排水口29を含む排水孔28の流路断面積が吐水口47の流路断面積よりも大きくされることで、排水口29からの単位時間当たりの排水量は吐水口47からの単位時間当たりの吐水量よりも多くなる。これにより、下肢水浴装置10は吐水能力を上回る排水能力を有する。
【0041】
このような排水口29を備えた下肢水浴装置10では、底面26tに落ちた飛散湯水は、底面26tに付与された勾配に案内されて、図4に矢印K1で示したように足置き台50の側面板55B,55Dの外側を通り、若しくは、図4に矢印K2で示したように足置き台50のゲート開孔59,58を通り、スムーズに排水口29に向かって流下する。なお、図4において、足置き台50の側面板55Cの後側の地点ARに落下した飛散湯水は、矢印K3で示したように、底面26tの勾配に案内されて側面板55Cに当たった後、側面板55Cの湾曲部分に沿って流れ、側面板55B,55Dの外側に導かれる。
【0042】
以上のように構成された下肢水浴装置10において、2個の吐水ノズル40から足裏指向湯水を吐水し続けたときの総吐水量と総排水量との関係を図6のグラフに示した。このグラフでは、縦軸,横軸に、それぞれ水量,経過時間を取っている。図6に示すように、吐水ノズル40からの足裏指向湯水の吐水が開始されると、足裏に当たって凹所26内に飛散した飛散湯水は、底面26tへの落下、底面26tにおける流下を経て、吐水開始から時間t1だけ経過した後に排水口29に流入する。
【0043】
この経過時間t1の時点(排水口29に流入する前)においては、吐水口47は凹所26内の飛散湯水の水面下に水没しない。なぜなら、飛散湯水は底面26tの勾配に案内されて排水口29に方向にスムーズに流下していくので、時間t1が経過するまでに吐水される総吐水量q1は極めて少量であり、凹所26内に滞溜する水量(以下、滞溜水量という)は極めて少量となる。しかも、飛散湯水は所定の面積の底面26tの各所にランダムに落下し、落下地点から勾配に沿って流下するので、総吐水量q1分の飛散湯水は底面26tの広範囲に亘って流下していく。このような少量の飛散湯水が広範囲に亘って流下する状況下では、凹所26内に飛散湯水が長さL(吐水ノズル40の底面26tからの突出長)を超える深さに溜まることはないからである。
【0044】
時間t1の経過後は、排水口29を入口とする排水孔28の排水能力が発揮されるため、吐水ノズル40から足裏指向湯水を吐水し続けても凹所26内の滞溜水量は変化しない。従って、凹所26内の水位は、時間t1の経過時をピークとして、これ以降に上昇しない。
【0045】
上記した第1実施例の下肢水浴装置10によれば、吐水口47を排水口29よりも高く、足置き台50の載置面54aよりも低い位置に設けると共に、この吐水口47よりも大きな流路断面積で排水口29を形成して、排水口29からの単位時間当たりの排水量を吐水口47からの単位時間当たりの吐水量よりも多くしている。こうすれば、飛散湯水は足裏指向湯水の吐水量を上回るペースで排水されるので、吐水口47からの吐水の継続によって凹所26内の滞溜水量が増加することがない。これにより、吐水口47が凹所26内に溜まった飛散湯水の水面下に水没してしまうことが防止される。従って、吐水口47から吐水された足裏指向湯水が凹所26内に溜まった飛散湯水に遮られてしまうことがなく、簡易な構造で、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。例えば、足裏指向湯水が凹所26内に溜まった飛散湯水の中で吐水されて足裏指向湯水の吐水水勢が足裏に到達する前に弱められてしまい、足裏に十分な刺激感を得られないといった事態を回避することができる。
【0046】
また、上記のように吐水口47の水没が防止されることで、ノズル体44の旋回性能を好適に維持することができる。例えば、吐水口47が水没した状態でノズル体44が旋回された場合には、湯水の抵抗によって旋回速度の低下や旋回軌跡の乱れといった事態が生じ得るが、上記実施例の下肢水浴装置10では、こうした事態の発生を防止することができる。
【0047】
第1実施例の下肢水浴装置10では、凹所26の底面26tに排水口29に向かう勾配が付与されている。こうすれば、排水口29に流れる飛散湯水の流速が速くなるので、排水口29からの単位時間当たりの排水量が増加する。従って、凹所26内における飛散湯水の滞留を抑制する効果が高くなる。
【0048】
(2)第1変形例、第2変形例:
なお、上記第1実施例では、流路断面積が面積d1である排水口29を底面26tの1箇所に設けたが、底面26tの複数の箇所に排水口を設け、各排水口の流路断面積の合計が面積d1以上となるように構成することも可能である。こうした構成例を第1変形例,第2変形例として図7ないし図9に示した。この第1変形例,第2変形例は、凹所26の底面26tに、多数の透孔が穿設された排水板117A,117B等が嵌め込まれる点で第1実施例と相違し、この排水板117A,117B以外の各部については第1実施例とほぼ共通である。図7ないし図9では、第1実施例と共通する各部につき、符号の十の位以下を第1実施例と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0049】
図7(A)は、第1変形例の下肢水浴装置において、凹所126の底面126tを上から見たときの様子を示す説明図であり、図7(B)は排水板117Aが載置される付近の底面126tを上から見たときの様子を示す説明図である。図8は排水板117Aの周辺領域を図7(A)における8−8線に沿って切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。
【0050】
図7(A)に示すように、凹所126の底面126tには、底面126t前側の略中央の位置に、樹脂製の排水板117Aが着脱可能に設けられている。排水板117Aには多数の透孔が穿設されている。各透孔は孔の全域に亘ってほぼ同じ内径を有する。飛散湯水は、各透孔への入口である排水口129Aから流入し、各透孔を通って下方の排水孔128に導かれる。
【0051】
図7(A)では、排水口129Aの流路断面積を表わす面積d3、1個の吐水ノズル140の吐水口147の流路断面積を表わす面積d2を、点模様のハッチングを用いて示している。排水板117Aに形成された各排水口129Aの流路断面積(面積d3)の総和(以下、排水口129Aの総和断面積という)は、第1実施例における排水口29と同じ断面積である面積d1とされている(d3×孔数=d1)。
【0052】
図7(B)ないし図8に示すように、底面126tには、排水板117Aの周縁部が載置される段部126sが形成されている。この段部126sに排水板117Aが載置された状態において、排水板117Aの上面は、底面126tにおいて最も低い位置となる。これにより、底面126tに落ちた湯水は、図7に矢印K1,K2で示したように、各透孔への入口である排水口129Aに向かってスムーズに流れる。
【0053】
段部126sの内側領域は装置の底部に至るまで貫通されている。この貫通された部分が排水孔128として機能する。図8に示すように、排水孔128の流路断面積は、段部126sの内側領域付近から装置の底部に向かうにつれて漸減され、段部126sから下方に距離f分離れた位置において、第1実施例における排水孔28と同じ断面積である面積d1とされている。この面積d1は、装置の底部に至るまで維持されている。図7(B)では、この面積d1を点模様のハッチングを用いて示している。
【0054】
排水口129Aの総和断面積である面積d1は、第1実施例において既述したように、左右2個分の吐水ノズル140の面積d2の総和よりも大きくされている(d1>d2×2)。また、排水口129Aよりも下流域の排水孔128においても、面積d1以上の流路断面積が確保されている。このため、第1変形例の構成によっても、多数の排水口129Aからの単位時間当たりの排水量は吐水口147からの単位時間当たりの吐水量よりも多くなり、排水能力が吐水能力を上回る。従って、第1実施例と同様に、吐水口147が凹所126内に溜まった飛散湯水の水面下に水没してしまうことが防止され、この結果、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0055】
また、排水口129Aは第1実施例よりも広い範囲に設けられているので、底面126tを流れてきた飛散湯水が排水口129Aに進入し易くなり、排水がよりスムーズになる。従って、排水口周辺の底面126tにおける水はけが良好となり、凹所126内における飛散湯水の局所的な滞留を抑制することができる。例えば、排水口を1箇所にのみ設けた場合には、排水口の周辺に排水待ちの水が一時的に溜まってしまう事態が生じ得るが、上記の第1変形例によれは、このような事態が起きにくくなる。
【0056】
第2変形例は、第1実施例における凹所26の底面26tに、2枚の排水板117A,排水板117Bを嵌め込んだものである。2枚の排水板117A,排水板117Bが嵌め込まれた底面126tを上から見たときの様子を図9(A)に示す。この図9(A)では、説明の便宜上、上面板154の一部を切り破いた状態で表わしている。図9(A)に示すように、凹所126の底面126tには、第1変形例と同様の位置に排水板117Aが設けられると共に、ゲート開孔59と吐水ノズル140との間の位置に、排水板117Aと同一形状の排水板117Bが設けられている。これにより、図9(A)に矢印K2で示したように、底面126tの傾斜に案内されてゲート開孔159を通過してきた飛散湯水は、吐水ノズル140に至る前に、広い範囲で排水口129Bに進入する。従って、底面126tを吐水ノズル140方向に流れてきた飛散湯水が吐水中の足裏指向湯水に干渉してしまうことを防止することができる。
【0057】
なお、図9(A)には図示していないが、第2変形例では、排水板117Bの下方に、第1変形例における排水孔128と同一形状の排水孔が設けられているため、排水能力は第1変形例よりも高められている。
【0058】
上記の第1,第2変形例では、凹所126の底面126tに、多数の透孔を有する排水板117A,117Bを敷設し、この多数の透孔によって飛散湯水の入口となる排水口を構成した。この排水板117A,117Bが有する透孔の数は、図示した数に限られるものではなく、2以上の数を適宜選択して採用することができる。また、上記の第1,第2変形例では、複数の透孔を、凹所126の底面126tの一部(排水板117A,117Bが敷設された範囲)に設けたが、凹所126の底面126tの全範囲に亘って設けることとしても差し支えない。
【0059】
また、排水板117A,117B以外の形態によって、凹所126の底面126tに、複数の透孔によって構成される排水口を設けることも可能である。例えば、上記の排水板117A,117Bに替えて、図9(B)に示すような網状のネット部材917を設けてもよい。こうしたネット部材917では、網目部分には多数の透孔が形成され、各透孔への入口が排水口929として機能する。従って、第1,第2変形例と同様に、排水口周辺の底面126tにおける水はけを良好にすることができる。また、網形状とすることで、飛散湯水に含まれたゴミ等をネット部材917によって捕獲することができる。
【0060】
(3)第2実施例:
次に、第2実施例について説明する。図10は第2実施例の下肢水浴装置210の概略構成を図2に対応する断面で示す説明図である。図10に示す下肢水浴装置210は、第1実施例における下肢水浴装置10とほぼ共通の各部を備える。図10では、この共通の各部につき、符号の十の位以下を図2と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0061】
第2実施例の下肢水浴装置210は、排水口229から排水された湯水を吸引するポンプ268を備える点で第1実施例の下肢水浴装置10と異なる。図10に示すように、排水孔228の出口にはフレキシブルホースを介してポンプ268が接続されている。
【0062】
ポンプ268は制御装置264の出力側に接続されている。吐水スイッチ219aから吐水の開始を指示する操作信号を受け取った制御装置264は、電動ポンプ260に対する駆動指示を行なった後、ポンプ268に対する駆動指示を行なう。これにより、吐水口247からの足裏指向湯水の吐水が開始された後、吐水開始によって凹所226内に飛散した飛散湯水は、排水孔228に流入した後、ポンプ268によって吸引される。
【0063】
このように飛散湯水をポンプ268によって吸引した場合には、飛散湯水の排水流速が速くなるので、排水口229からの単位時間当たりの排水量を吐水口247からの単位時間当たりの吐水量よりも多くして吐水能力を上回らせる排水能力を実現することが可能となる。従って、吐水口247が凹所226内に溜まった飛散湯水の水面下に水没してしまうことが確実に防止され、この結果、第1実施例と同様に、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0064】
なお、上記第2実施例では、制御装置264が、ポンプ268に対する駆動指示を、電動ポンプ260に対する駆動指示を行なってから所定時間経過した後に行なうことにより、排水孔228からの湯水の供給がない状態でポンプ268が駆動してしまうこと(以下、空駆動という)を防止することとしている。こうした空駆動の防止は、他の構成によっても実現することができる。例えば、吐水口247からの吐水開始,飛散湯水の底面226tへの着水,飛散湯水の排水口229への流入等を検知する検知機構を設け、この検知機構による検知結果に基づいてポンプ268の駆動開始時期を決定する構成を考えることができる。
【0065】
上記第2実施例において、吐水スイッチ219aから吐水の終了を指示する操作信号を受け取った制御装置264が、まず、電動ポンプ260に対する駆動停止指示を行ない、この駆動停止指示から所定時間経過した後、ポンプ268に対する駆動停止指示を行なう構成を採ってもよい。こうすれば、吐水口247からの吐水が停止された時に凹所226内に溜まっている飛散湯水は、上記所定時間の経過中に駆動されるポンプ268によって吸引される。従って、装置210の非使用時に凹所226内に飛散湯水が残ったままとなることを防止することができる。この結果、装置210が再び使用されたときに吐水口247の水没を回避し易くなる。
【0066】
以上説明した第1実施例,第1変形例,第2変形例,第2実施例では、排水口29,129A,129B,229からの単位時間当たりの排水量を吐水口47,147,247からの単位時間当たりの吐水量以上とすることにより、凹所26内に溜まった飛散湯水の水面下への吐水口47,147,247の水没を防止した。こうした吐水口の水没防止は、排水口からの単位時間当たりの排水量が吐水口からの単位時間当たりの吐水量よりも少ない場合においても、他の手法によって実現可能である。このような他の手法としては、例えば、吐水ノズルから最大の瞬間流量で吐水を開始した場合に、吐水開始から凹所内の水位が吐水口と同じ高さとなるまでに要する期間を予め求めておき、吐水スイッチを1回操作したときの電動ポンプの運転期間を上記の予め求めた期間内に制限するという手法を考えることができる。
【0067】
(4)第3実施例:
次に、第3実施例について説明する。図11は第3実施例の下肢水浴装置310の概略構成を図2に対応する断面で示す説明図である。図11に示す下肢水浴装置310は、第1実施例における下肢水浴装置10とほぼ共通の各部を備える。図11では、この共通の各部につき、符号の十の位以下を図2と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0068】
第3実施例の下肢水浴装置310は、凹所326内の水位を検出する水位検出手段として水位センサ369を備える点で第1実施例の下肢水浴装置10と異なる。なお、排水口329および排水孔328は、第1実施例とは異なり、従来と同様の小さな流路断面積で形成されている。
【0069】
図11に示すように、凹所326の後側の内壁には水位センサ369が設置されている。この水位センサ369は、半導体抵抗素子を用いた半導体式圧力センサであり、水との接触によって生じた圧力を電気信号に変換する。水位センサ369は、圧力を検知する部位が基準水位線WLの高さとなるように設置されている。この基準水位線WLの高さは、本実施例では、吐水口347よりもやや低い位置に設定されている。
【0070】
水位センサ369は、制御装置364の入力側に接続されている。水位センサ369は、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さよりも低い状態では、湯水との接触による圧力変化が未だ生じていないため、制御装置364にオフ信号を出力する。一方、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さを超えた場合には、水位センサ369は、湯水との接触によって生じた圧力を検出して、制御装置364にオン信号を出力する。
【0071】
吐水スイッチ319aの操作により吐水開始指示を受け取った制御装置364は、電動ポンプ360に対する駆動指示を行なった後、図12に示す水位監視処理ルーチンを実行し、凹所326内の湯水の水位を監視する。水位センサ369からオン信号が入力されると、制御装置364は、電動ポンプ360に対して駆動停止信号を送出する処理を行ない(ステップS100,ステップS110)、水位監視処理ルーチンを終了する。これにより、吐水ノズル340からの足裏指向湯水の吐水が停止される。
【0072】
このように構成された第3実施例の下肢水浴装置310によれば、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さを超えたときに吐水ノズル340からの足裏指向湯水の吐水が停止されるので、凹所326内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口347が水没してしまうことがない。従って、凹所326内に溜まった飛散湯水に遮られる環境下で足裏指向湯水が吐水されてしまうことを防止することが可能となり、足裏に伝達される吐水水勢を好適なレベルに保つことができる。例えば、排水口329や排水孔328のゴミ詰まり等のような本来の排水性能を発揮できない場合においても、凹所326内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口347が水没してしまうことがないので、足裏指向湯水の吐水が水勢が弱められる環境下で継続して吐水されることを有効に防止することができる。
【0073】
なお、上記の第3実施例において、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さを超えたとき、凹所326内の水位を低下させる構成を採ってもよい。このような構成としては、凹所326内に排水口329とは異なる他の排水口(以下、非常用排水口という)を閉止状態で設けておき、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さを超えたとき、非常用排水口を開いて、排水口329および非常用排水口から排水する構成や、凹所326内の湯水の水位が基準水位線WLの高さを超えたとき、ポンプを駆動して凹所326内に溜まった湯水を吸引する構成等を考えることができる。
【0074】
また、上記第3実施例では、水位センサ369によって凹所326内の水位を検出したが、これ以外の水位検出手段(例えば、フロートスイッチ等)によって水位を検出する構成としても差し支えない。
【0075】
(5)第4実施例:
以上説明した実施例ないし変形例では、水道管や給湯管等の一次側配管が接続される給水管63と吐水ノズル40とを、電動ポンプ60および可撓管61を介して接続する構成としたが、電動ポンプ60や可撓管61を設けることなく、給水管63と吐水ノズル40とを直接に接続する構成を採ることもできる。この場合には、給水管63の管路内に設けられた水量調節弁の開度を制御装置によって制御することにより、吐水ノズル40から吐水される湯水の水勢を調節することができる。
【0076】
こうした給水管63と吐水ノズル40とを直接に接続する構成の一例を、第5実施例として図13,図14に示した。図13は第5実施例の下肢水浴装置810の概略構成を図2に対応する断面で示す説明図であり、図14は図13に示した下肢水浴装置810を図13における14−14線に沿って切断したときの矢視形状を示す説明図である。この図14では、排水口829を説明する便宜上、上部820の一部を切り破いた状態で示している。図13,図14に示す下肢水浴装置810は、第1実施例における下肢水浴装置10とほぼ共通の各部を備える。図13,図14では、この共通の各部につき、符号の十の位以下を第1実施例と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0077】
一方、下肢水浴装置810は、排水孔828および該排水孔828への入口である排水口829を、凹所826の底面826tの6箇所に設けた点、足裏を指向して吐水する吐水ノズル840を2個(左足用1個,右足用1個)設けると共に、足指を指向して吐水する吐水ノズル843を8個(左足用4個,右足用4個)設けた点、吐水ノズル840,吐水ノズル843と給水管863とを直接に接続した点で、第1実施例の下肢水浴装置10と異なる。図13に示すように、凹所826内の前側の周壁には、吐水ノズル843が、その吐出口849を足指に向けた状態で配設されている。また、給水管863は、電磁弁が内蔵された分岐金具865によって分岐され、各吐水ノズル840,各吐水ノズル843に接続されている。制御装置864は、電磁弁の開度を調節することにより、各吐水ノズル840,各吐水ノズル843への湯水の供給状態を制御する。こうした第5実施例の構成によれば、水道管からの給水圧や給湯管からの給湯圧を利用して吐水ノズル840,843から湯水を吐水し、足裏や足指に適度な刺激を与えることが可能となり、装置の構成を簡略化することができる。
【0078】
なお、第4実施例では、分岐金具865に電磁弁を内蔵する構成としたが、このような電磁弁を設けることなく、吐水ノズル840,843への湯水の供給量を調整することも可能である。例えば、浴室等に既に設けられている水栓金具を給水管863の入口に接続する構成を考えることができる。こうすれば、水栓金具が有する流調機構を利用して、吐水ノズル840,843への湯水の供給量を調整することが可能となる。従って、電磁弁や該電磁弁の開度を制御する機構が不要となり、装置の構成を簡略化することができる。
【0079】
(6)実験結果:
吐水ノズルからの足裏指向湯水の吐水を実際に行なった場合における凹所内の湯水の滞留状態を、第5実施例の下肢水浴装置810を用いた実験によって検証した。ここで、上記の下肢水浴装置810の詳細な構成について以下に説明する。下肢水浴装置810では、各吐水ノズル840の吐水口847の口径が約3mm(ミリメートル 以下同じ)とされており、各吐水口847は約0.071cm2(平方センチメートル 以下同じ)の流路断面積(面積d2)を有する。また、各吐水ノズル843の吐出口849の口径は約1mmであり、各吐出口849の流路断面積を表わす面積d4は約0.008cm2とされている。このため、2個分の吐水ノズル840の面積d2と8個分の吐水ノズル843の面積d4との総和は、約0.2cm2となっている。
【0080】
一方、各排水孔828の孔径ないし各排水口829の口径は約12mmとされており、各排水孔828ないし各排水口829は約1.13cm2の流路断面積(面積d1)を有する。このため、6個分の排水口829の面積d1の総和は、約6.78cm2となっている。このように、下肢水浴装置810では、面積d1の総和は、10個分の吐水ノズル840,843の面積d2,d4の総和よりも大きくされている(d1×6>d2×2+d4×8)。
【0081】
また、下肢水浴装置810では、吐水口847よりも低い範囲の凹所826内の容積S(図13に右下がりの斜線ハッチングで示した、排水口829から吐水口847までの高さ範囲v1における、凹所826の容積)が、約0.37l(リットル 以下、同じ)とされている。
【0082】
このように構成された下肢水浴装置810において、分岐前の給水管863内における湯水の給水圧力(湯水の流動時の静水圧)が0.9kgf/cm2という条件下で、10個の吐水ノズル840,843から同時に吐水を行なった。こうした吐水により、凹所826内への単位時間当たりの吐水流量を計測したところ、約9l/min(分)という値が記録された。このような吐水を所定期間に亘って継続し、凹所826内の湯水の滞留状態を観察した。この結果、凹所826内における湯水の水位は、常に、吐水口847よりも低い位置に止まることがわかった。また、上記の下肢水浴装置810において、排水孔828および排水口829の数を5個,4個にそれぞれ減らして同様の試験を行なった結果、やはり、凹所826内における湯水の水位は、常に、吐水口847よりも低い位置に止まることがわかった。
【0083】
(7)第5実施例:
次に、第5実施例について説明する。図15は第5実施例の下肢水浴装置410の概略構成を図2に対応する断面で示す説明図である。図15に示す下肢水浴装置410は、第1実施例における下肢水浴装置10とほぼ共通の各部を備える。図15では、この共通の各部につき、符号の十の位以下を図2と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0084】
第5実施例の下肢水浴装置410は、上部420内の飛散湯水を、タンク470を通じて電動ポンプ460に循環させる循環機構を備える点で第1実施例の下肢水浴装置10と異なる。図15に示すように、下部430内には、吐水ノズル40から吐水される湯水を貯留する給水タンク470が着脱可能に収納されている。給水タンク470には供給孔471、流入孔472という2つの孔が形成されている。供給孔471は、電動ポンプ460の給水孔462に、連結金具としてのクイックコネクタ473を介して接続され、流入孔472は、凹所426の底面426tに形成された排水孔428に、クイックコネクタ474を介して接続されている。
【0085】
給水タンク470は、本体412側面に設けられた点検口(図示せず)から手を入れてクイックコネクタ473,474による接続を解除した後、取手475を引くことにより、下部430から取り出される。取り出された給水タンク470のクイックコネクタ473の先端部に取り付けられているキャップを外すことにより、給水タンク470内の湯水を供給孔471から捨てたり、供給孔471から給水タンク470内に湯水を補給することができる。
【0086】
このように構成された下肢水浴装置410では、給水タンク470内の湯水は、電動ポンプ460の駆動により、クイックコネクタ473,電動ポンプ460,可撓管461を通じて吐水ノズル440に供給される。これにより、凹所426内において、吐水ノズル440から足裏指向湯水の吐水がなされる。吐水後の飛散湯水は、排水孔428からクイックコネクタ474,給水タンク470を通じて電動ポンプ460に循環されて、再び吐水ノズル440から吐水される。従って、給水設備や排水設備のない一般の室内でも、足浴を行なうことができる。
【0087】
この下肢水浴装置410では、給水タンク470内の容積が、吐水口447よりも低い範囲の凹所426内の容積(図15に示した排水口429から吐水口447までの高さ範囲vにおける、凹所426の容積)よりも小さくされている。よって、排水孔428からの排水が全くなされない条件下で、満水状態の給水タンク470から全ての湯水が凹所426内に吐水された場合であっても、凹所426内における飛散湯水の水位は吐水口447よりも低い位置に止まる。このため、排水口429や排水孔428のゴミ詰まり等により本来の排水性能を発揮できない場合においても、凹所426内に溜まった飛散湯水の水面下に吐水口447が水没してしまうことがない。従って、吐水口447から吐水された足裏指向湯水が凹所426内に溜まった飛散湯水に遮られることを防止することが可能となり、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0088】
(8)第6実施例:
次に、第6実施例について説明する。図16は第6実施例の下肢水浴装置510の概略構成を図2に対応する断面で示す説明図である。図16に示す下肢水浴装置510は、第1実施例における下肢水浴装置10とほぼ共通の各部を備える。図16では、この共通の各部につき、符号の十の位以下を図2と同じ数字ないし英字を用いて表わしている。
【0089】
図16に示すように、第6実施例の下肢水浴装置510は、上部520内の空間と下部530内の空間とが、凹所526の底面526tに形成された連通孔533を介して連通されている点、足置き台550が連通孔533を跨いで凹所526の底面526tに配設され、この足置き台550の内側空間に小型ポンプ560およびフロート566と一体化された吐水ノズル540が内蔵されている点で、第1実施例の下肢水浴装置10と異なる。また、下部530の側壁には、該側壁を貫通することにより開孔532が形成されている。この開孔532は栓531で塞がれている。
【0090】
小型ポンプ560は電池を駆動源としている。この小型ポンプ560が駆動されると、小型ポンプ560は、その筐体周囲の湯水を吸い上げて吐水ノズル540に供給する。なお、図示していないが、小型ポンプ560は、ポンプの駆動状態をオン/オフのいずれかの状態に切り換える切換スイッチを備えている。この切換スイッチの状態は、本体512からの遠隔操作によって切り換えられる。
【0091】
フロート566は、発泡スチロール等のような水に浮く材料を用いて形成されている。フロート566は、吐水ノズル540および小型ポンプ560を水に浮かせる浮力を有する。フロート566の形状は、4つの側面板555A〜Dによって形成された足置き台550の内周壁との間に僅かな隙間ができるように、足置き台550の内周壁に倣った形状とされている。
【0092】
このように構成された下肢水浴装置510を使用する際、使用者は、まず、前カバー521と後カバー522を開けて、本体512内に所望の温度の湯水を入れる。本体512内に入れられた湯水は、足置き台550の貫通穴551やゲート開孔558,559を通った後、連通孔533を通過して下部530内に至る。これにより、下部530に連通された凹所526内に徐々に湯水が溜まっていき、凹所526内における湯水の水位が上昇する。また、吐水ノズル540と一体化されたフロート566は溜まった湯水に浮いた状態となるため、凹所526内の水位の上昇に伴い、吐水ノズル540の位置が上昇する。本体512内に適量の湯水を入れることにより、凹所526内における湯水の水面WKは、図16に示すように、上面板554よりもやや下の位置まで上昇する。この状態において、吐水ノズル540の吐水口547は、凹所526内における水面WKと上面板554との間に位置している。
【0093】
こうして湯水が溜まった後、使用者は、本体512からの遠隔操作によって、小型ポンプ560の駆動状態をオン状態に切り換える。これにより、図16に示すように、小型ポンプ560によって吸引された湯水が吐水ノズル540から吐水される。吐水後に足裏に当たって飛散した飛散湯水は、凹所526の内周壁と足置き台550との間の空間や足置き台550の貫通穴551を通過して、凹所526内に溜まった湯水に合流する。即ち、下肢水浴装置510では、凹所526内に溜めた湯水を循環させて吐水ノズル540からの吐水を行なう。なお、繰り返し循環されることによって汚れた湯水は、既述した栓531を外すことにより、開孔532から装置外部に排出することができる。
【0094】
吐水ノズル540からの吐水がなされている間、凹所526内の湯水の水面WKは、上記した飛散湯水の合流に起因して、僅かに上下に変動する。この際、吐水ノズル540は、フロート566の浮力によって、変動後の水面WKに浮いた状態となる。このため、吐水がなされる吐水口547の位置は、凹所526内における水面WKと上面板554との間に保持される。従って、第6実施例の下肢水浴装置510によれば、吐水ノズル540からの吐水がなされることによって吐水口547が凹所526内に溜まった湯水の水面下に水没してしまうことがなく、足裏指向湯水の吐水水勢を的確に足裏に伝達することができる。
【0095】
なお、第6実施例では、フロート566付きの吐水ノズル540を小型ポンプ560と一体として設けたが、フロート566付きの吐水ノズル540と小型ポンプ560とを別体として構成し、吐水ノズル540と小型ポンプ560とを給水管で接続する構成としても差し支えない。
【0096】
以上、本発明の実施の形態を実施例,変形例に基づいて説明したが、本発明はこうした実施例等に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる様態で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施例ないし上記変形例を適宜組み合わせて実施しても差し支えない。
【0097】
上記実施例ないし変形例では、排水孔28を、凹所26の底面26tから装置10の底部までを略鉛直方向に貫通する形状に形成し、凹所26内の飛散湯水を装置10の底部から外部に排水する構成(床方向に排水する構成)としたが、凹所26内の飛散湯水を、装置10の側面から外部に排水する構成(壁方向に排水する構成)としてもよい。具体的には、凹所26の内周壁から装置10の外側面までを略水平方向に貫通した形状の排水孔を、吐水口47の高さよりも低い位置に形成する構成等を考えることができる。こうすれば、凹凸のある床面に装置10を設置した場合に、排水孔における湯水の出口部が床面の凸部によって塞がれてしまうことがない。従って、設置面の状態に拘らず、良好な排水性能を発揮することができる。
【0098】
上記第1〜第4実施例ないし変形例の下肢水浴装置は、給水設備や排水設備を備えた空間(例えば、浴室)浴室内に設置して使用されるが、第5実施例のように給水タンク470を用いた循環機構を備える構成に変更すれば、給排水設備のない場所でも足浴を行なうことができる。
【0099】
給水機構に瞬間式のヒータを設けることも可能である。こうすれば、給水管63に給水された水はヒータで温水化されて吐水ノズル40に供給される。従って、給湯設備がない場所においても足に温水を得ることができる。
【0100】
上記実施例および変形例において、上部20にシーズヒータを埋め込む構成を採ることも可能である。例えば、シーズヒータを足置き台50に埋め込んだ場合には、下肢水浴装置10の使用中に足裏を暖めることができる。
【0101】
また、上部20内への送風を行なう送風機を設ければ、足浴後の足を乾かすことが可能となり好適である。特に、送風機による送風を足指間に向けて行なえば、股状で乾きにくい足指間を早期に乾かすことができる。
【0102】
上記実施例および変形例では、足裏指向吐水が足裏に対してほぼ直角に入射する構成としているが、この入射角度は適宜変更することができる。例えば、足裏指向吐水が足裏に対して斜めに入射する構成とした場合には、足裏に当たって反射した飛散湯水は、吐水されてくる足裏指向吐水とは異なる方向に飛び散る。従って、飛散湯水が足裏指向湯水に干渉しにくくなり、こうした干渉によって足裏指向湯水の水勢が弱められてしまうことを防止することができる。
【0103】
上記実施例および変形例において、制御装置64が吐水ノズル40の向きを制御するよう構成してもよい。こうすれば、足置き台50に載置された足のサイズの大小に拘らず、下肢の一定の位置(例えば、足の裏の特定のつぼ)に吐水ノズル40からの湯水を着水させることができる。
【0104】
上記実施例や変形例では、足の裏を指向して湯水を吐水する吐水ノズル40を設けたが、足裏以外の足の各部(裏,指,爪,くるぶし、甲、かかと、足首等)を指向して湯水が吐水されるように、凹所26内に吐水ノズル40を増設してもよい。また、こうした吐水ノズル40に替えて、霧状の湯水を噴霧するノズルを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての下肢水浴装置10の概略構成を示す説明図である。
【図2】下肢水浴装置10を図1における2−2線に沿って縦方向に切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。
【図3】吐水ノズル40の作動の様子を説明する説明図である。
【図4】凹所26の底面26tを上から見たときの様子を示す説明図である。
【図5】排水孔28,吐水ノズル40の周辺領域の縦断面を拡大して示す説明図である。
【図6】吐水ノズル40から足裏指向湯水を吐水し続けたときの総吐水量と総排水量との関係を示すグラフである。
【図7】第1変形例の下肢水浴装置において、凹所126の底面126tを上から見たときの様子を示す説明図である。
【図8】排水板117Aの周辺領域を図7(A)における8−8線に沿って切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。
【図9】第2変形例の下肢水浴装置を示す説明図である。
【図10】第2実施例の下肢水浴装置210の概略構成を示す説明図である。
【図11】第3実施例の下肢水浴装置310の概略構成を示す説明図である。
【図12】水位監視処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】第4実施例の下肢水浴装置810の概略構成を示す説明図である。
【図14】図13に示した下肢水浴装置810を図13における14−14線に沿って切断したときの矢視形状を示す説明図である。
【図15】第5実施例の下肢水浴装置410の概略構成を示す説明図である。
【図16】第6実施例の下肢水浴装置510の概略構成を示す説明図である。
【図17】吐水ノズル40から吐水された湯水が足裏に着水するまでの様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10,110,210,310,410,510,810…下肢水浴装置
12,112,212,312,412,512,812…本体
15…ゴム足
19…リモコン装置
19a,119a,219a,319a,419a…吐水スイッチ
19b,119b,219b,319b,419b…カバー開閉スイッチ
19c,119c,219c,319c,419c…水勢設定スイッチ
20,120,220,320,420,520,820…上部
21,521…前カバー
22,522…後カバー
23L,23R…ゴム部材
24L,24R…ゴム部材
25L,25R…穴部
26,126,226,326,426,526,826…凹所
26t,126t,226t,326t,426t,526t,826t…底面
27L,27R…開口
28,128,228,328,428,828…排水孔
29,129A,129B,229,329,429,829…排水口
30,130,230,330,430,530,830…下部
38…収納室
40,140,240,340,440,540,840…吐水ノズル
41,141,241,341,441…ノズルブロック
42…流入室
44,144,244,344,444…ノズル体
45…吐水孔
46…開口
47,147,247,347,447,547,847…吐水口
48…ガイド部
50,550…足置き台
50a…踵凹所
51,551…貫通穴
52…足裏センサ
54,154,554…上面板
54a…載置面
55A〜D,555A〜D…側面板
58,158,558…ゲート開孔
59,159,559…ゲート開孔
60,160,260,360,460…電動ポンプ
61…可撓管
63,863…給水管
64,164,264,364,464,864…制御装置
117A,117B…排水板
126s…段部
268…ポンプ
369…水位センサ
462…給水孔
470…給水タンク
471…供給孔
472…流入孔
473…クイックコネクタ
474…クイックコネクタ
475…取手
531…栓
532…開孔
533…連通孔
560…小型ポンプ
566…フロート
843…吐水ノズル
849…吐出口
865…分岐金具
917…ネット部材
929…排水口
DL,DR…重合部

Claims (8)

  1. 水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
    前記凹所内に、
    足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
    前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して湯水を吐水する吐水口と、
    該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
    を備え、
    前記排水口は、単位時間当たりの排水量が前記吐水口からの単位時間当たりの吐水量以上となる排水能力を有するように構成された
    下肢水浴装置。
  2. 前記吐水口が、前記排水口よりも高く、前記足置き台の載置面よりも低い位置に設けられた請求項1に記載の下肢水浴装置。
  3. 前記凹所内に複数の前記排水口を備えた
    請求項2に記載の下肢水浴装置。
  4. 前記排水口が、前記凹所の底面の少なくとも一部に配列された複数の透孔によって構成された請求項1ないし3のいずれかに記載の下肢水浴装置。
  5. 前記排水口から排水された湯水を吸引するポンプを備えた請求項1ないし4のいずれかに記載の下肢水浴装置。
  6. 前記凹所内に前記排水口に向かう勾配が付与された請求項1ないし5のいずれかに記載の下肢水浴装置。
  7. 水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
    前記凹所内に、
    足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
    前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して、吐水口から湯水を吐水するノズルと、
    該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
    を備えると共に、
    前記吐水口が前記凹所内における水面と前記載置面との間に位置するように、前記ノズルを移動させる移動手段
    を備えた下肢水浴装置。
  8. 水浴対象となる下肢部分を収納する凹所を有し、該凹所内の下肢部分の収納箇所に湯水を浴びせる下肢水浴装置であって、
    前記凹所内に、
    足裏を載せる載置面を有する足置き台と、
    前記載置面に載せられた足裏の位置を指向して湯水を吐水する吐水口と、
    該吐水口から吐水されて前記凹所内に飛散した湯水を排水する排水口と
    を備えると共に、
    前記吐水口からの吐水用の湯水を貯留するタンクと、
    前記排水口と前記タンクを結ぶ配管と、
    前記タンク内の湯水を前記吐水口から吐水させるポンプと
    を備え、
    前記タンク内の容積が、前記吐水口よりも低い範囲の前記凹所内の容積よりも小さくされた
    下肢水浴装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007202955A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Kochi Univ Of Technology 足、手、顔等の身体の一部分のマッサージ・温熱・洗浄器

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