JP2004329351A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】当選することが当然に予定されている役に当選しなかったことにより遊技者が受けられなかった利益に対して好適な手段で補填を行うことで、不公平感を減らし、より興趣性の優れたスロットマシン等の遊技機を提供する。
【解決手段】役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、特別役に係るゲームにおいて、高い確率で当選が期待できる役の成立が規定回数に達しなかった場合に、それにより遊技者が被った不利益に関する情報を保持し、該ゲームの終了後、前記不利益に関する情報に基づき遊技者に有利となるゲームを実行可能とする補填制御手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、特別役に係るゲームにおいて、高い確率で当選が期待できる役の成立が規定回数に達しなかった場合に、それにより遊技者が被った不利益に関する情報を保持し、該ゲームの終了後、前記不利益に関する情報に基づき遊技者に有利となるゲームを実行可能とする補填制御手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として例示されるスロットマシンは、スタートレバーを操作することで、複数のリールを回転始動させることにより、図柄を変動表示させた後、各リールに対応したストップボタンを押下してリールを停止させ、メダルの投入枚数に応じて有効化された停止ライン上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、当該組み合わせ図柄に係る役が成立(入賞)し、その役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出されるものが一般的である。かかる役は、スタートレバーの操作時に、スロットマシン内部に備えられた制御部の抽選処理によって決定される。
【0003】
この種のスロットマシンは、ビックボーナス役あるいはレギュラーボーナス役といった特別役が用意され、それらの役に当選し且つ成立すると、遊技者にとってメダル獲得が通常ゲーム時に比べ有利となる特別ゲームが実行される。
【0004】
ビックボーナス役用の特別ゲーム(以下「BBゲーム」という。)は、メダルを3枚投入して小役を狙う、いわゆる「小役ゲーム」と、メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払出しを受ける、いわゆる「ボーナスゲーム」との組み合わせが通常3セット(2セットの場合もある。)行われる。
【0005】
小役ゲームは、通常ゲームよりも小役の当選確率が高くなるゲームであり、小役ゲーム中に所定の役(いわゆる「ジャックイン役」)に当選し且つ成立する(ジャックイン役に係る図柄の引き込み率は基本的に100%)と、小役ゲームからボーナスゲームへ遊技モードが移行する。また、ボーナスゲームは、いわゆる「ジャック役」に当選し且つ成立した場合(ジャック役に係る図柄の引き込み率は100%)のみ所定枚数のメダルが払い出され、ジャック役が例えば8回成立するか、又はゲームが例えば12回実施されると終了する。そして、BBゲームは、ボーナスゲームが例えば3回実施されるか、又は小役ゲームが例えば30回実施されると終了し、通常ゲームに戻るようになっている。
【0006】
一方、レギュラーボーナス役用の特別ゲーム(以下「RBゲーム」という。)は、上記ボーナスゲームが1セット行われる。
【0007】
ところで、BBゲームにおいては、ジャックイン役及びジャック役の当選確率が高く設定されている(RBゲームにおけるジャック役の当選確率も同様である。ジャックイン役は10〜90%の範囲(主として約30%)に設定され、ジャック役は90〜99.9%の範囲(主として約99%)に設定されている。)。
【0008】
したがって、ほとんどの遊技者は、BBゲームにおいてジャックイン役が3回成立すること及び1回のボーナスゲームにおいてジャック役が8回成立すること、を当然のごとくなし得ると考え、それに対応するメダルの払出しを大いに期待する。しかし、確率上、希ではあるが、ジャックイン役に3回当選するまでに小役ゲーム回数が規定ゲーム回数(30回)に達したり、ジャック役に8回当選するまでにボーナスゲーム回数が規定ゲーム回数(12回)に達してジャックイン役又はジャック役の成立が予定されている規定回数を下回ることがある。
【0009】
かかる場合、メダルの獲得枚数は減り、遊技者にとっては、期待度が大きかった故にその落胆は激しく、遊技意欲が喪失するため、興趣性が著しく損なわれてしまうという問題があり、何らかの補填(遊技者が損失した利益に相当する分を補うという意味)策を講ずる必要があると本発明者は考える。
【0010】
ところで、遊技者が本来享受できたであろう利益(メダルの獲得)を受けられなかった場合の損失分に対して、何らかの形で補填する内容の技術思想が種々提案されている(特許文献1、2)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−239088号公報
【特許文献2】
特開2002−239089号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来発明は、役に当選しても、その役が成立しない(役に係る組み合わせ図柄が揃わない)、いわゆる「取りこぼし」が発生した場合の補填策に関するものであり、役に当選さえしないことに起因する上記問題点を解決するための補填策にはなり得ない。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、当選することが当然に予定されている役に当選しなかったことにより遊技者が受けられなかった利益に対して好適な手段で補填を行うことで、不公平感を減らし、より興趣性の優れたスロットマシン等の遊技機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、特別役に係るゲームにおいて、高い確率で当選が期待できる役の成立が規定回数に達しなかった場合に、それにより遊技者が被った不利益に関する情報(不利益情報)を保持し、該ゲームの終了後、前記不利益情報に基づき遊技者に有利となるゲームを実行可能とする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機である。
【0015】
上記構成からなる発明によれば、特別役(例えば、ビックボーナス役あるいはレギュラーボーナス役)に係るゲーム中に、高い確率で当選が期待される役(例えば、ジャック役あるいはジャックイン役)の成立が予定されている規定回数に達しなかった場合でも、不利益情報(例えば、ジャック役あるいはジャックイン役が不成立となった回数)を保持しておき、該ゲーム終了後に、その情報に応じて遊技者に有利となるゲームを実行可能とすることで遊技者の損失分を補填できるため、遊技者の不公平感を減らし、興趣性が維持できる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、特定小役の成立が容易となるゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。特定小役の成立が容易となるゲームとは、例えば、リールの停止順序を成立要件に含む小役(常時は該リール停止順序を告知しない)の該リール停止順序を告知する状態下でのゲームや、例えば、リールの停止位置を成立要件に含む小役(常時は該リール停止位置を告知しない)の該リール停止位置を告知する状態下でのゲームをいう。
【0017】
このように小役の成立が一定期間有利となることで 遊技者は得をした気分となり、有利な権利を獲得できなかった不満が解消され、興趣性が維持できる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、既に当選していてその状態が保持されている特別役に係るゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。このような、特別役に当選した状態を複数保持可能とする、いわゆる「ストック機能」を有する遊技機においては、そのストックしている特別役(例えば、レギュラーボーナス役)を成立可能とすることで、補填を実行することができる。
【0019】
これにより、特別役に係るゲームが終了した後、短期間で新たに特別役が成立し、それに係るゲームが実行されることで、遊技者は、前回の特別役に係るゲームで有利な権利を獲得できなかったことへの不満が解消され、興趣性が維持できる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、2種類以上のゲームモードを有する特別役に係るゲームにおいて、特定のゲームモードでのゲーム数が所定回数に達した場合には、前記抽選手段による抽選結果に関わらず、他方のゲームモードを有する特別役を当選状態にする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機である。
【0021】
例えば、ビックボーナスゲームのいわゆる「小役ゲーム」(一方のゲームモード)において、ゲームの実施回数が所定回数(例えば30回)に達した場合には、抽選処理の結果に関わらず、レギュラーボーナス役(他方のゲームモードを有する特別役)を当選状態にする。これにより、遊技者は、有利な権利(ボーナスゲーム)が獲得できなかったことを関知することがないので、一時的にも落胆や動揺することなく、遊技に対する意欲を維持できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
《実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1における遊技機の正面図である。遊技機(スロットマシン)1の正面パネル3には、縦長のリール表示窓5を3つ横並びに形成した図柄表示部4が形成され、筐体2の内部には各リール表示窓5の形成位置に対応させてリール6が3つ配置されている。各リール6は、外観略円柱状をなしており、外周面には、文字、数字、図形、キャラクター等の複数種類の図柄が形成されたリールテープ(図示しない)が貼り付けられている。
【0024】
各リール6の回転中(各列の変動表示中)は、各リール6の図柄が各リール表示窓5に次々に出現する一方、各リール6を停止させた時は、各リール6の3コマ分の図柄が、図柄表示部4に設定された、五本の停止ラインL(上段、中段、下段、右上がり及び右下がり)上に整列した状態で出現する。尚、通常の円形のリール以外に、液晶表示器や、プーリに巻回されて周回するベルト式リールテープを使用してもよい。
【0025】
停止ラインLは、メダル投入口7から投入されたメダルの投入枚数やBETボタン8の押下操作に応じて有効化される。例えば1枚のメダルが賭けられた時は中段の横1本の停止ラインLが有効となり、2枚のメダルが賭けられた時は、上段、中段、下段の横3本の停止ラインLが有効となり、3枚のメダルが賭けられた時は、5本全ての停止ラインLが有効となる。
【0026】
そして、正面パネル3の下方の張り出し面上に設けられたスタートレバー9を操作すると、3つのリール6,…が回転し、変動表示を開始する。ここで、各リール6に対応して設けられたストップボタン10をそれぞれ押下操作すれば、対応するリール6が停止するようになっている。3つのストップボタン10,…が押下操作され、全てのリール6,…が停止した時、メダルの賭け枚数により有効となった停止ラインL上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、その組み合わせ図柄に応じた役が成立し、その役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出される。
【0027】
これら役の種類には、特別役及び小役あるいはリプレイ役がある。図2は、本実施形態において、役の種類とこれら役の成立(入賞)に係る組み合わせ図柄との関係を示す図である。特別役としては、ビックボーナス役及びレギュラーボーナス役が用意される。「赤7」の特別図柄あるいは「青7」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなると、ビックボーナス役が成立して、15枚のメダル払出しを受けた後、メダルを3枚投入して小役を狙う、いわゆる「小役ゲーム」と、メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払出しを受ける、いわゆる「ボーナスゲーム」との組み合わせが通常3セット行われる(BBゲーム)。
【0028】
一方、「BAR」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなると、レギュラーボーナス役が成立して、15枚のメダル払出しを受けた後、上記ボーナスゲームが1回行われる(RBゲーム)。
【0029】
その他には、メロン役、オレンジ役及びチェリー役の小役やリプレイが用意されている。チェリー役以外の役については、対応図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立し、チェリー役については、一番左側のリール6の「チェリー」の図柄が有効停止ラインL上に停止すると役が成立する(真ん中のリール6及び一番右側のリール6については何れの図柄であってもよい。)。リプレイが成立すると、メダルの払出しを受けるのではなく、次回のゲーム実行に際して、メダルの投入が不要となる。
【0030】
BBゲーム中の小役ゲームにおいては、上記小役以外に2つの役が用意されている。1つは、「赤7」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立して15枚のメダル払出しを受ける役(特別小役)であり、もう1つは、「リプレイ」図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立し、2枚のメダル払出しを受けた後、小役ゲームからボーナスゲームに移行する(ジャックイン)役である。
【0031】
ボーナスゲーム(RBゲームも同様)においては、2種類の役に係る組み合わせ図柄(「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」あるいは「赤7」−「リプレイ」−「リプレイ」)が用意されており、何れも15枚のメダル払出しが予定されている。ボーナスゲームは、これら何れかの組み合わせ図柄(ジャック図柄)が有効停止ラインL上に8回揃うか、又はゲームが12回実施されると終了する。また、BBゲームは、ボーナスゲームが3回実施されるか、又は小役ゲームが30回実施されると終了し、通常ゲームに戻る。
【0032】
次に、遊技機1の内部的な処理について説明する。図1のような遊技機は、スタートレバー9を操作するたびに(1ゲームごとに)制御部内で抽選処理を行い、その抽選結果に応じて有効停止ラインL上に揃うべき図柄の組み合わせ(役に係る組み合わせ図柄)を決定するという完全確率方式を採用している。
【0033】
抽選処理においていずれかの役に当選すると、その役に応じた個別の当選フラグが付与される(「当選フラグが立つ」という。)ようになっている。
【0034】
当選フラグはリールの制御を切り換える条件となるものであり、当選フラグが立っていないとストップボタン10,…を押下するタイミング(いわゆる「目押し」するタイミング)が適切であっても、当選した役に係る組み合わせ図柄とならないように制御する、いわゆる「図柄の蹴飛ばし制御」が行われ、当該組み合わせ図柄を揃える(役を成立させる)ことはできない。
【0035】
一方、当選フラグが立っている場合には、当選した役に係る図柄を引き込むようなリール制御を行う。これは、いわゆる「図柄の引き込み制御」と呼ばれるもので、当選役に係る図柄を有効停止ラインL上に正確に狙えなくても当該図柄の引き込み範囲内(当該図柄の手前最大4コマまでの範囲)でストップボタン10,…を押すと、当選役に係る図柄が有効停止ラインL上に滑り込むようにリール6,…が制御される。
【0036】
尚、特別役に係る当選フラグ(以下「特別役フラグ」という。)は、特別役が成立するまで持ち越され、その他の当選フラグは、そのゲームにおいてのみ有効とされている。また、本実施形態の遊技機は、特別役フラグが、持ち越されている状態であっても、特別役を含む役の抽選処理が行われ、その結果、再度特別役に当選すると特別役フラグがさらに付与され、複数の特別役フラグを保持できる、いわゆる「ストック機」であるものとする。
【0037】
図3は、本実施形態に係る遊技機1の電気的な構成を示すブロック図である。該遊技機1は、遊技内容に関する制御、演算の主体であるCPU、遊技における制御プログラムや所定の判定テーブルが記憶されているROM、各種の役に対応したフラグを含む遊技関連情報の読み書きに用いられるRAM及び抽選用乱数発生器を有する制御部を備えている。
【0038】
制御部21は、役に当選するか否かの抽選を行う抽選手段22と、スタートレバー9、ストップボタン10、各種当選役フラグの有無等に基づき、3つのリール6,…の回転始動・停止・引き込み等、モータ31を制御するリール制御手段23と、特別役が付与されている状態であっても、特別役に係る組み合わせ図柄の蹴飛ばし制御を実行するストックタイム設定手段24と、何れかの役に係る組み合わせ図柄が有効停止ラインL上に揃ったことを検知する役検知手段25と、何れかの役が成立した場合、その役の種類に対応する枚数のメダルを払出す払出し手段26と、通常ゲームから特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)に、小役ゲームからボーナスゲームに、ボーナスゲームから小役ゲームに、そして特別ゲームから通常ゲームに、それぞれ移行させる遊技移行手段27とを備えると共に、特徴的な部分としては、特別ゲームにおいて、高い確率で当選が見込まれる役が規定回数成立しなかった場合に、その損失分を補うため、遊技者に対してメダル獲得が有利となるゲームを実行する補填制御手段28をさらに備えている。
【0039】
抽選手段22は、各種類の役(特別役、小役、リプレイ、小役ゲームにおける特別小役あるいはボーナスゲームにおける役等)の抽選処理を行う。具体的には、スタートレバー9の操作時点で乱数発生器から乱数を抽出し、該乱数値とROMに記憶されている判定テーブルとを照合し、抽出した乱数値が判定テーブルに設定された各役に対応した複数領域の何れの領域に該当するかを判定して行う。
【0040】
判定テーブルは、出玉率の設定レベル(例えば1〜6までの6段階、設定が高くなるほど、特別役の当選確率が高くなるのが一般的である。)毎に、ビックボーナスあるいはレギュラーボーナスといった特別役、小役、リプレイ等の各役に係る当選領域を設定したデータテーブルである。抽選処理の結果、何れかの役に当選すると、その役に応じた個別のフラグ情報がRAMに記憶される。
【0041】
また、判定テーブルは、通常ゲーム用、小役ゲーム用、ボーナスゲーム用(レギュラーボーナス用と同一)の複数種類が用意されており、各ゲームモードで使い分けられる。
【0042】
リール制御手段23は、スタートレバー9の操作に伴って出力される回転始動信号を受けてモータ31,…を回転駆動させ、ストップボタン10,…の押下に伴って出力される回転停止信号を受けてモータ31,…を回転停止させることを基本動作とするが、抽選手段22の抽選結果(当選フラグの有無)に応じて、3つのリール6,…の引き込み制御及び/又は蹴飛ばし制御を実行する。
【0043】
ストックタイム設定手段24は、所定条件の成立に伴ってストックタイム(特別役に係る当選フラグを複数ストック(保持)可能な期間)を設定するもので、本実施形態では、通常ゲーム中に特別役に当選すると、ストックタイムを強制的に設定する。このストックタイム中、抽選処理において特別役が当選となった場合は、新たな特別役フラグ情報がRAMに記憶される。
【0044】
役検知手段25は、リール6,…の停止時に、有効停止ラインL上に停止した図柄の組み合わせが何れの役に係る組み合わせ図柄であるか否かを検知するものである。通常ゲームにおいては、ビックボーナス等の特別役、小役あるいはリプレイに係る組み合わせ図柄が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知し、小役ゲームにおいては、小役や特別小役に係る組み合わせ図柄あるいはボーナスゲーム移行図柄(ジャックイン図柄)が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知し、ボーナスゲーム(レギュラーボーナスゲームも同様)では、役に係る組み合わせ図柄(ジャック図柄)が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知する。例えば、各リール6,…に対応するモータ31の停止角度とリール図柄とが対応するように記憶しておき、リール6の停止角度をセンサ等で検出することにより、有効停止ラインL上にある図柄の種別判定を行う。
【0045】
払出し手段26は、役成立時に所定枚数のメダルをホッパー(図示しない)から遊技者に対して払い出すように制御するものである。
【0046】
遊技移行手段27は、通常ゲームから特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)に、小役ゲームからボーナスゲームに、ボーナスゲームから小役ゲームに、そして特別ゲームから通常ゲームに、それぞれゲームモードを移行させると共に、これに伴い、判定テーブルの種類、リール制御手段23、役検知手段25、払出し手段26等のモード切り替えを実行するものである。
【0047】
補填制御手段28は、特別ゲームにおいて、高確率で当選することが期待できる役(ジャック役、ジャックイン役)の成立が規定回数に達しなかった場合に、その不足分を補うため、特別ゲーム終了後に、遊技者に対してメダル獲得が有利となるゲームを実行するものである。補填制御手段28は、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30を有する。
【0048】
ジャック不成立計数手段29は、ボーナスゲームにおいて(レギュラーボーナスも同様)、ジャック役の成立が予定されている規定回数(例えば8回)に満たなかった場合に、その不足分の回数をカウントするカウンタである。ジャックイン不成立計数手段30は、BBゲームにおいて、ジャックイン役の成立が予定されている規定回数(例えば3回)に満たなかった場合に、その不足分の回数をカウントするカウンタである。
【0049】
補填制御手段28は、特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)の終了後、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30の各々の計数値に基づき遊技者の損失分を算出し、それを補うべく遊技者にとってメダル獲得が有利となるゲーム(補填用ゲーム)を実行する。
【0050】
補填用ゲームには、遊技者にリール6の停止順序(ストップボタン10の押下順序)を成立要素に含む小役の、該リール停止順序等を所定期間報知することにより該小役を容易に成立させることができる、いわゆる「小役ナビ(停止順序報知)」及びレギュラーボーナス役に係るフラグ(以下「RBフラグ」という。)の放出が用いられる。尚、本実施形態において、リール6の停止順序を成立要素に含む小役は、オレンジ役であって、停止順序とは、例えば、三つのリール6,…の組み合わせ(6通り)をいう。
【0051】
例えば、特別ゲーム終了後、ジャック不成立計数手段29の計数値が2であれば、その損失したメダル枚数は、28(14×2)枚となる。補填制御手段28は、10枚獲得(純増7枚)小役(本実施形態では、オレンジ役)が計4回成立(純増28枚)するまで小役ナビ状態とするゲームを実行し、それによって損失分の補填が行われる。
【0052】
また、例えば、RBフラグを複数ストックしていれば、ジャックイン不成立計数手段30の計数値分、RBフラグを放出する(ストックタイム設定手段24にストックタイムを解除させ、レギュラーボーナス役を成立可能とする)ことで補填を行う。
【0053】
次に、本発明の特徴たる上記構成の遊技機1における補填制御手段28の制御の流れについて図4及び図5を用いて説明する。図4は本実施形態に係る遊技機1のBBゲームにおける遊技制御の流れを示すフローチャートである。図4のフロチャートにおいて、BBゲームがスタートすると、まず、各変数(i、j、x、y)の初期化を行う(ステップS101)。ここで、iはボーナスゲーム時のゲーム回数を計数するカウンタ、jは小役ゲームにおけるゲーム回数を通算して計数するカウンタ、xはジャックインした回数を計数するカウンタ、yはボーナスゲームにおけるジャック役の成立回数を計数するカウンタである。
【0054】
そして、遊技者によってBET操作(メダルの投入若しくはBETボタン8の操作)が行われると(S102)、そのメダルの枚数に応じて停止ラインLが有効化される。続いて、スタートレバー9を操作すると(ステップS103)、抽選手段22により抽選処理が行われる(ステップS104)。
【0055】
しかる後、各リール6,…が始動し(ステップS105)、遊技者のストップボタン10の押下操作により全リール6が停止すると(ステップS106)、現BBゲームにおけるゲームの状態が小役ゲームであるか否かのチェックを行う(ステップS107)。小役ゲーム状態である場合は、カウンタjをカウントアップし(ステップS108)、小役が成立したかどうかをチェックする(ステップS109)。
【0056】
小役が成立していない場合は、さらにジャックイン役成立(本実施形態では、停止図柄の組み合わせが、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」となること)の有無をチェックし(ステップS110)、ジャックイン役成立の場合は、所定枚数のメダルの払い出しを行い(本実施形態では2枚)(ステップS111)、カウンタxのカウントアップ(ステップS112)及び小役ゲームからボーナスゲームへの状態遷移(ステップS113)を行い、ステップS102に戻る(BBゲーム実行処理を続行する。)。ジャックイン役不成立の場合は、ステップS115に移行する。
【0057】
ステップS109において、小役が成立した場合は、その役に対応する枚数のメダルが払い出され(本実施形態では15枚)(ステップS114)、カウンタjのカウンタ値(小役ゲームにおける通算ゲーム回数)が予め設定されている小役ゲーム中にできるゲーム数(本実施形態では30回)に達しているかどうかのチェックを行う(ステップS115)。30回に達していない場合はステップS102に戻り、30回に達している場合は、損失分の計算処理を行う(ステップS116)。具体的には、予定されているボーナスゲームの回数(本実施形態では3回)からカウンタxの値(実際にジャックインした回数)を引いた値(ジャックインしなかった回数となる。)をジャックイン不成立計数手段30に代入する。BBゲームはこれで終了し、通常ゲーム状態となる。
【0058】
ステップS107において、小役ゲームではない(ボーナスゲーム状態である)場合は、ジャック役が成立した(本実施形態では、停止図柄の組み合わせが、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」あるいは「赤7」−「リプレイ」−「リプレイ」となること)かどうかをチェックする(ステップS117)。ジャック役が成立した場合は、所定枚数のメダルの払い出しを行い(本実施形態では15枚)(ステップS118)、カウンタyのカウントアップ(ステップS119)を行う。ジャック役不成立の場合は、これらの処理を飛ばし、ステップS120に移行する。ステップS120において、カウンタiをカウントアップする。
【0059】
続いて、カウンタyのカウンタ値(ボーナスゲームにおけるジャック役成立回数)が規定回数(ジャック役の成立する予定回数。本実施形態では8回)に達したか又はカウンタiのカウンタ値(ボーナスゲーム時のゲーム回数)が規定回数(予め設定されているボーナスゲーム中にできるゲーム数。本実施形態では12回)に達したかどうかのチェックを行う(ステップS121)。何れの条件も満たしていない場合は、ステップS102に戻る(BBゲーム継続)。何れかの条件を満たしている場合は、損失分の計算処理を行う(ステップS122)。具体的には、ボーナスゲームにおいて予定されているジャック図柄の成立回数(8回)からカウンタyの値(実際にジャック図柄が成立した回数)を引いた値(ジャック図柄の不成立回数となる。)をジャック不成立計数手段29に加算する。
【0060】
そして、カウンタxのカウンタ値(ジャックインした回数)が規定回数(予定されているボーナスゲームの回数。本実施形態では3回)に達しているかどうかのチェックを行い(ステップS123)、3回に達していない場合は、カウンタy、カウンタiを0クリアし(ステップS124)、ステップS102に戻る(BBゲーム実行処理を続行する。)。3回に達している場合は、BBゲームはこれで終了し、通常ゲーム状態となる。
【0061】
BBゲーム終了後、補填制御手段28は、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30の計数値をチェックし、必要がある場合には、遊技者に対して補填用ゲームを提供する補填処理を行う。本実施形態の補填処理は、フラグ放出処理部と小役ナビ処理部で構成される。図5は、BBゲーム後に実行される補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【0062】
[フラグ放出処理部の制御フロー]
先ず、補填制御手段28は、ジャックイン不成立手段30の計数値をチェックする(ステップS201)。計数値が0の場合は、フラグ放出処理を抜け、ステップS206に移行し、正の場合は、ストックしているRBフラグがあるかどうかをチェックする(ステップS202)。RBフラグがない場合は、フラグ放出処理を抜け、ステップS206に移行する。RBフラグがある場合は、RBフラグの放出を行う(ステップS203)。RBフラグの放出とは、ストックタイム設定手段24にストックタイムを解除させ、レギュラーボーナス役を成立可能とすることをいう。
【0063】
そして、遊技者に対しRBゲームの提供を行うRBゲーム実行処理を行い(ステップS204)、ジャックイン不成立計数手段30の計数値をカウントダウンして(ステップS205)、ステップS201に戻る(ジャックイン不成立計数手段30の計数値が0になるまで上述した処理を繰り返す。)。
【0064】
[小役ナビ処理部の制御フロー]
ステップS206において、ジャック不成立計数手段29の計数値をチェックし、それが0の場合は、補填処理は終了する。計数値が正の場合は、小役ナビ状態において、小役成立を可能とする(アシスト)回数を算出する(ステップS207)。具体的には、当該計数値からメダル損失枚数を求め、それを小役ナビに係る小役の成立で獲得できる枚数(純増枚数)で除算した結果がアシスト回数となる。例えば、ジャック不成立計数手段29の計数値が2であれば、メダル損失枚数は、28(14×2)枚となる。小役ナビに係る小役の成立で純増する枚数が7枚であれば、アシスト回数は、4回(28/7)となる。
【0065】
アシスト回数が決定したら、小役ナビの設定を行う(ステップS208)。そして小役成立回数がアシスト回数に到達するまで小役ナビ状態下でゲームが実行される(ステップS209〜ステップS212)。アシスト回数分、小役が成立したら小役ナビ状態は解除され(ステップS213)、補填処理は終了する。
【0066】
以上、BBゲームでの損失発生時の補填処理について説明したが、RBゲームでも適用することが可能である。この場合は、RBゲームにおいて、ジャック図柄の予定成立回数(8回)と実際に成立した回数の差分値をジャック不成立計数手段29に代入する。RBゲーム終了後、その値に基づき、小役ナビによる補填処理を実行する(その際の制御は、図5の小役ナビ処理部の制御と同一である。)。
【0067】
以上のように本発明の実施形態1の遊技機によれば、特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)中に、高い確率で当選が期待される役(ジャック役あるいはジャックイン役)の成立が予定されている回数に達しなかった場合に、ジャック役あるいはジャックイン役が不成立となった回数を保持しておき、特別ゲーム終了後に、それらの回数に応じて遊技者に有利となるゲームを実行することで遊技者の損失分を補填できるため、遊技者の不公平感を減らし、興趣性が維持できる。
【0068】
尚、本実施形態では、特別ゲームの終了後に、ジャック不成立計数手段29又はジャックイン不成立計数手段30の何れかの計数値が正であれば、補填処理を行うものとしたが、これに限定されるものでなく、例えば、特別ゲームが所定回数実施された後に又はジャック不成立計数手段29あるいはジャックイン不成立計数手段30の何れか一方の計数値が所定値に達した場合に補填処理を行うようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、ジャックイン不成立計数手段30の計数値が正の場合にRBフラグを放出することで補填を行っているが、これを小役ナビによる補填に換えてもよい。例えば、該計数値が1の場合に補填すべきメダル数は約112枚(14(ジャック役成立時の純増分)×8(ジャック役成立予定回数))となり、この枚数を補填するのに必要なアシスト回数は、小役ナビに係る小役の成立で純増する枚数を7枚とすると、16(112/7)回となる。
【0070】
《実施形態2》
次に本発明の実施形態2に係る遊技機について説明する。実施形態2の遊技機は補填制御手段の処理内容において実施形態1の遊技機と異なる。他の点は同一である。実施形態1と同一点については説明を省略する。実施形態2の補填制御手段28は、BBゲームの小役ゲーム中、予め設定されているゲーム回数になった場合は、抽選処理の結果に関わらず、強制的にRBフラグをオンにする制御を行う。
【0071】
図6は、本実施形態に係る遊技機においてBBゲーム中の補填制御手段28の制御の流れを示すフローチャートである。図6のフロチャートにおいて、遊技者によってBET操作(メダルの投入若しくはBETボタン8の操作)が行われると、そのメダルの枚数に応じて停止ラインLが有効化され、続いてスタートレバー9を操作すると(ステップS301)、抽選手段22により抽選処理が行われる(ステップS302)。
【0072】
ここで、現在のゲーム状態が小役ゲームであるかどうかをチェックする(ステップS303)。小役ゲームでない場合は本処理を抜ける。小役ゲームである場合は、ゲーム回数が予め設定されている回数(例えば30回)に達したかどうかをチェックする(ステップS304)。30回目のゲームでない場合は本処理を抜け、30回目に当たる場合は、RBフラグをオンにする(ステップS305)。これによりRBフラグに係る役が成立し、遊技者に対しRBゲームの提供を行うRBゲーム実行処理が行われる(ステップS306)。そしてRBフラグをオフにし(ステップS307)、本処理を終了する。
【0073】
以上のように本発明の実施形態2の遊技機によれば、BBゲームのいわゆる「小役ゲーム」において、ゲームの実施回数が所定回数(例えば30回)に達した場合には、抽選処理の結果に関わらず、レギュラーボーナス役を当選状態にする。これにより、遊技者は、BBゲームにおいて、たとえ内部的にはジャックイン役が規定回数当選しなかったとしても、それを関知することはないので、一時的にも落胆や動揺することなく、遊技に対する意欲を維持できる。
【0074】
尚、本発明に係る遊技機は、上記実施形態1、2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0075】
例えば、小役ナビ以外に、いわゆる「RT(リプレイ・タイム:所定ゲーム期間において、リプレイの当選確率を向上させる状態)」を用いて補填するようにしても構わない。例えば、ボーナスゲームの非当選回数が1回であれば、その不足分(約112枚)に対し、約37(112/3(投入枚数))回程度のリプレイ成立を可能とするRTを設定する。
【0076】
また、例えば、ボーナスゲームの非当選回数を累積保持し、それが3回となった場合に、ストックしているBBフラグ(ビックーボーナス役に係るフラグ)を放出する仕様としてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る遊技機によれば、遊技者が当然のごとく受けられるであろうと期待する利益が運悪く得られなかった場合でも、好適な手段でその補填を行うことで、遊技者は、遊技意欲を低下させることなく遊技を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る役の種類を示す図である。
【図3】本発明の実施形態において、遊技機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る遊技機の遊技制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1に係る遊技機の補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【図6】本発明の実施形態2に係る遊技機の補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【符号の説明】
1…遊技機、2…筐体、3…正面パネル、4…図柄表示部、5…リール表示窓、6…リール、7…メダル投入口、8…BETボタン、9…スタートレバー、10…ストップボタン、21…制御部、22…抽選手段、23…リール制御手段、24…ストックタイム設定手段、25…役検知手段、26…払出し手段、27…遊技制御手段、28…補填制御手段、29…ジャック不成立計数手段、30…ジャックイン不成立計数手段、31…モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として例示されるスロットマシンは、スタートレバーを操作することで、複数のリールを回転始動させることにより、図柄を変動表示させた後、各リールに対応したストップボタンを押下してリールを停止させ、メダルの投入枚数に応じて有効化された停止ライン上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、当該組み合わせ図柄に係る役が成立(入賞)し、その役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出されるものが一般的である。かかる役は、スタートレバーの操作時に、スロットマシン内部に備えられた制御部の抽選処理によって決定される。
【0003】
この種のスロットマシンは、ビックボーナス役あるいはレギュラーボーナス役といった特別役が用意され、それらの役に当選し且つ成立すると、遊技者にとってメダル獲得が通常ゲーム時に比べ有利となる特別ゲームが実行される。
【0004】
ビックボーナス役用の特別ゲーム(以下「BBゲーム」という。)は、メダルを3枚投入して小役を狙う、いわゆる「小役ゲーム」と、メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払出しを受ける、いわゆる「ボーナスゲーム」との組み合わせが通常3セット(2セットの場合もある。)行われる。
【0005】
小役ゲームは、通常ゲームよりも小役の当選確率が高くなるゲームであり、小役ゲーム中に所定の役(いわゆる「ジャックイン役」)に当選し且つ成立する(ジャックイン役に係る図柄の引き込み率は基本的に100%)と、小役ゲームからボーナスゲームへ遊技モードが移行する。また、ボーナスゲームは、いわゆる「ジャック役」に当選し且つ成立した場合(ジャック役に係る図柄の引き込み率は100%)のみ所定枚数のメダルが払い出され、ジャック役が例えば8回成立するか、又はゲームが例えば12回実施されると終了する。そして、BBゲームは、ボーナスゲームが例えば3回実施されるか、又は小役ゲームが例えば30回実施されると終了し、通常ゲームに戻るようになっている。
【0006】
一方、レギュラーボーナス役用の特別ゲーム(以下「RBゲーム」という。)は、上記ボーナスゲームが1セット行われる。
【0007】
ところで、BBゲームにおいては、ジャックイン役及びジャック役の当選確率が高く設定されている(RBゲームにおけるジャック役の当選確率も同様である。ジャックイン役は10〜90%の範囲(主として約30%)に設定され、ジャック役は90〜99.9%の範囲(主として約99%)に設定されている。)。
【0008】
したがって、ほとんどの遊技者は、BBゲームにおいてジャックイン役が3回成立すること及び1回のボーナスゲームにおいてジャック役が8回成立すること、を当然のごとくなし得ると考え、それに対応するメダルの払出しを大いに期待する。しかし、確率上、希ではあるが、ジャックイン役に3回当選するまでに小役ゲーム回数が規定ゲーム回数(30回)に達したり、ジャック役に8回当選するまでにボーナスゲーム回数が規定ゲーム回数(12回)に達してジャックイン役又はジャック役の成立が予定されている規定回数を下回ることがある。
【0009】
かかる場合、メダルの獲得枚数は減り、遊技者にとっては、期待度が大きかった故にその落胆は激しく、遊技意欲が喪失するため、興趣性が著しく損なわれてしまうという問題があり、何らかの補填(遊技者が損失した利益に相当する分を補うという意味)策を講ずる必要があると本発明者は考える。
【0010】
ところで、遊技者が本来享受できたであろう利益(メダルの獲得)を受けられなかった場合の損失分に対して、何らかの形で補填する内容の技術思想が種々提案されている(特許文献1、2)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−239088号公報
【特許文献2】
特開2002−239089号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来発明は、役に当選しても、その役が成立しない(役に係る組み合わせ図柄が揃わない)、いわゆる「取りこぼし」が発生した場合の補填策に関するものであり、役に当選さえしないことに起因する上記問題点を解決するための補填策にはなり得ない。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、当選することが当然に予定されている役に当選しなかったことにより遊技者が受けられなかった利益に対して好適な手段で補填を行うことで、不公平感を減らし、より興趣性の優れたスロットマシン等の遊技機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、特別役に係るゲームにおいて、高い確率で当選が期待できる役の成立が規定回数に達しなかった場合に、それにより遊技者が被った不利益に関する情報(不利益情報)を保持し、該ゲームの終了後、前記不利益情報に基づき遊技者に有利となるゲームを実行可能とする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機である。
【0015】
上記構成からなる発明によれば、特別役(例えば、ビックボーナス役あるいはレギュラーボーナス役)に係るゲーム中に、高い確率で当選が期待される役(例えば、ジャック役あるいはジャックイン役)の成立が予定されている規定回数に達しなかった場合でも、不利益情報(例えば、ジャック役あるいはジャックイン役が不成立となった回数)を保持しておき、該ゲーム終了後に、その情報に応じて遊技者に有利となるゲームを実行可能とすることで遊技者の損失分を補填できるため、遊技者の不公平感を減らし、興趣性が維持できる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、特定小役の成立が容易となるゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。特定小役の成立が容易となるゲームとは、例えば、リールの停止順序を成立要件に含む小役(常時は該リール停止順序を告知しない)の該リール停止順序を告知する状態下でのゲームや、例えば、リールの停止位置を成立要件に含む小役(常時は該リール停止位置を告知しない)の該リール停止位置を告知する状態下でのゲームをいう。
【0017】
このように小役の成立が一定期間有利となることで 遊技者は得をした気分となり、有利な権利を獲得できなかった不満が解消され、興趣性が維持できる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、既に当選していてその状態が保持されている特別役に係るゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。このような、特別役に当選した状態を複数保持可能とする、いわゆる「ストック機能」を有する遊技機においては、そのストックしている特別役(例えば、レギュラーボーナス役)を成立可能とすることで、補填を実行することができる。
【0019】
これにより、特別役に係るゲームが終了した後、短期間で新たに特別役が成立し、それに係るゲームが実行されることで、遊技者は、前回の特別役に係るゲームで有利な権利を獲得できなかったことへの不満が解消され、興趣性が維持できる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、2種類以上のゲームモードを有する特別役に係るゲームにおいて、特定のゲームモードでのゲーム数が所定回数に達した場合には、前記抽選手段による抽選結果に関わらず、他方のゲームモードを有する特別役を当選状態にする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機である。
【0021】
例えば、ビックボーナスゲームのいわゆる「小役ゲーム」(一方のゲームモード)において、ゲームの実施回数が所定回数(例えば30回)に達した場合には、抽選処理の結果に関わらず、レギュラーボーナス役(他方のゲームモードを有する特別役)を当選状態にする。これにより、遊技者は、有利な権利(ボーナスゲーム)が獲得できなかったことを関知することがないので、一時的にも落胆や動揺することなく、遊技に対する意欲を維持できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
《実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1における遊技機の正面図である。遊技機(スロットマシン)1の正面パネル3には、縦長のリール表示窓5を3つ横並びに形成した図柄表示部4が形成され、筐体2の内部には各リール表示窓5の形成位置に対応させてリール6が3つ配置されている。各リール6は、外観略円柱状をなしており、外周面には、文字、数字、図形、キャラクター等の複数種類の図柄が形成されたリールテープ(図示しない)が貼り付けられている。
【0024】
各リール6の回転中(各列の変動表示中)は、各リール6の図柄が各リール表示窓5に次々に出現する一方、各リール6を停止させた時は、各リール6の3コマ分の図柄が、図柄表示部4に設定された、五本の停止ラインL(上段、中段、下段、右上がり及び右下がり)上に整列した状態で出現する。尚、通常の円形のリール以外に、液晶表示器や、プーリに巻回されて周回するベルト式リールテープを使用してもよい。
【0025】
停止ラインLは、メダル投入口7から投入されたメダルの投入枚数やBETボタン8の押下操作に応じて有効化される。例えば1枚のメダルが賭けられた時は中段の横1本の停止ラインLが有効となり、2枚のメダルが賭けられた時は、上段、中段、下段の横3本の停止ラインLが有効となり、3枚のメダルが賭けられた時は、5本全ての停止ラインLが有効となる。
【0026】
そして、正面パネル3の下方の張り出し面上に設けられたスタートレバー9を操作すると、3つのリール6,…が回転し、変動表示を開始する。ここで、各リール6に対応して設けられたストップボタン10をそれぞれ押下操作すれば、対応するリール6が停止するようになっている。3つのストップボタン10,…が押下操作され、全てのリール6,…が停止した時、メダルの賭け枚数により有効となった停止ラインL上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、その組み合わせ図柄に応じた役が成立し、その役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出される。
【0027】
これら役の種類には、特別役及び小役あるいはリプレイ役がある。図2は、本実施形態において、役の種類とこれら役の成立(入賞)に係る組み合わせ図柄との関係を示す図である。特別役としては、ビックボーナス役及びレギュラーボーナス役が用意される。「赤7」の特別図柄あるいは「青7」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなると、ビックボーナス役が成立して、15枚のメダル払出しを受けた後、メダルを3枚投入して小役を狙う、いわゆる「小役ゲーム」と、メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払出しを受ける、いわゆる「ボーナスゲーム」との組み合わせが通常3セット行われる(BBゲーム)。
【0028】
一方、「BAR」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなると、レギュラーボーナス役が成立して、15枚のメダル払出しを受けた後、上記ボーナスゲームが1回行われる(RBゲーム)。
【0029】
その他には、メロン役、オレンジ役及びチェリー役の小役やリプレイが用意されている。チェリー役以外の役については、対応図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立し、チェリー役については、一番左側のリール6の「チェリー」の図柄が有効停止ラインL上に停止すると役が成立する(真ん中のリール6及び一番右側のリール6については何れの図柄であってもよい。)。リプレイが成立すると、メダルの払出しを受けるのではなく、次回のゲーム実行に際して、メダルの投入が不要となる。
【0030】
BBゲーム中の小役ゲームにおいては、上記小役以外に2つの役が用意されている。1つは、「赤7」の特別図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立して15枚のメダル払出しを受ける役(特別小役)であり、もう1つは、「リプレイ」図柄が有効停止ラインL上に3つ揃いとなることで役が成立し、2枚のメダル払出しを受けた後、小役ゲームからボーナスゲームに移行する(ジャックイン)役である。
【0031】
ボーナスゲーム(RBゲームも同様)においては、2種類の役に係る組み合わせ図柄(「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」あるいは「赤7」−「リプレイ」−「リプレイ」)が用意されており、何れも15枚のメダル払出しが予定されている。ボーナスゲームは、これら何れかの組み合わせ図柄(ジャック図柄)が有効停止ラインL上に8回揃うか、又はゲームが12回実施されると終了する。また、BBゲームは、ボーナスゲームが3回実施されるか、又は小役ゲームが30回実施されると終了し、通常ゲームに戻る。
【0032】
次に、遊技機1の内部的な処理について説明する。図1のような遊技機は、スタートレバー9を操作するたびに(1ゲームごとに)制御部内で抽選処理を行い、その抽選結果に応じて有効停止ラインL上に揃うべき図柄の組み合わせ(役に係る組み合わせ図柄)を決定するという完全確率方式を採用している。
【0033】
抽選処理においていずれかの役に当選すると、その役に応じた個別の当選フラグが付与される(「当選フラグが立つ」という。)ようになっている。
【0034】
当選フラグはリールの制御を切り換える条件となるものであり、当選フラグが立っていないとストップボタン10,…を押下するタイミング(いわゆる「目押し」するタイミング)が適切であっても、当選した役に係る組み合わせ図柄とならないように制御する、いわゆる「図柄の蹴飛ばし制御」が行われ、当該組み合わせ図柄を揃える(役を成立させる)ことはできない。
【0035】
一方、当選フラグが立っている場合には、当選した役に係る図柄を引き込むようなリール制御を行う。これは、いわゆる「図柄の引き込み制御」と呼ばれるもので、当選役に係る図柄を有効停止ラインL上に正確に狙えなくても当該図柄の引き込み範囲内(当該図柄の手前最大4コマまでの範囲)でストップボタン10,…を押すと、当選役に係る図柄が有効停止ラインL上に滑り込むようにリール6,…が制御される。
【0036】
尚、特別役に係る当選フラグ(以下「特別役フラグ」という。)は、特別役が成立するまで持ち越され、その他の当選フラグは、そのゲームにおいてのみ有効とされている。また、本実施形態の遊技機は、特別役フラグが、持ち越されている状態であっても、特別役を含む役の抽選処理が行われ、その結果、再度特別役に当選すると特別役フラグがさらに付与され、複数の特別役フラグを保持できる、いわゆる「ストック機」であるものとする。
【0037】
図3は、本実施形態に係る遊技機1の電気的な構成を示すブロック図である。該遊技機1は、遊技内容に関する制御、演算の主体であるCPU、遊技における制御プログラムや所定の判定テーブルが記憶されているROM、各種の役に対応したフラグを含む遊技関連情報の読み書きに用いられるRAM及び抽選用乱数発生器を有する制御部を備えている。
【0038】
制御部21は、役に当選するか否かの抽選を行う抽選手段22と、スタートレバー9、ストップボタン10、各種当選役フラグの有無等に基づき、3つのリール6,…の回転始動・停止・引き込み等、モータ31を制御するリール制御手段23と、特別役が付与されている状態であっても、特別役に係る組み合わせ図柄の蹴飛ばし制御を実行するストックタイム設定手段24と、何れかの役に係る組み合わせ図柄が有効停止ラインL上に揃ったことを検知する役検知手段25と、何れかの役が成立した場合、その役の種類に対応する枚数のメダルを払出す払出し手段26と、通常ゲームから特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)に、小役ゲームからボーナスゲームに、ボーナスゲームから小役ゲームに、そして特別ゲームから通常ゲームに、それぞれ移行させる遊技移行手段27とを備えると共に、特徴的な部分としては、特別ゲームにおいて、高い確率で当選が見込まれる役が規定回数成立しなかった場合に、その損失分を補うため、遊技者に対してメダル獲得が有利となるゲームを実行する補填制御手段28をさらに備えている。
【0039】
抽選手段22は、各種類の役(特別役、小役、リプレイ、小役ゲームにおける特別小役あるいはボーナスゲームにおける役等)の抽選処理を行う。具体的には、スタートレバー9の操作時点で乱数発生器から乱数を抽出し、該乱数値とROMに記憶されている判定テーブルとを照合し、抽出した乱数値が判定テーブルに設定された各役に対応した複数領域の何れの領域に該当するかを判定して行う。
【0040】
判定テーブルは、出玉率の設定レベル(例えば1〜6までの6段階、設定が高くなるほど、特別役の当選確率が高くなるのが一般的である。)毎に、ビックボーナスあるいはレギュラーボーナスといった特別役、小役、リプレイ等の各役に係る当選領域を設定したデータテーブルである。抽選処理の結果、何れかの役に当選すると、その役に応じた個別のフラグ情報がRAMに記憶される。
【0041】
また、判定テーブルは、通常ゲーム用、小役ゲーム用、ボーナスゲーム用(レギュラーボーナス用と同一)の複数種類が用意されており、各ゲームモードで使い分けられる。
【0042】
リール制御手段23は、スタートレバー9の操作に伴って出力される回転始動信号を受けてモータ31,…を回転駆動させ、ストップボタン10,…の押下に伴って出力される回転停止信号を受けてモータ31,…を回転停止させることを基本動作とするが、抽選手段22の抽選結果(当選フラグの有無)に応じて、3つのリール6,…の引き込み制御及び/又は蹴飛ばし制御を実行する。
【0043】
ストックタイム設定手段24は、所定条件の成立に伴ってストックタイム(特別役に係る当選フラグを複数ストック(保持)可能な期間)を設定するもので、本実施形態では、通常ゲーム中に特別役に当選すると、ストックタイムを強制的に設定する。このストックタイム中、抽選処理において特別役が当選となった場合は、新たな特別役フラグ情報がRAMに記憶される。
【0044】
役検知手段25は、リール6,…の停止時に、有効停止ラインL上に停止した図柄の組み合わせが何れの役に係る組み合わせ図柄であるか否かを検知するものである。通常ゲームにおいては、ビックボーナス等の特別役、小役あるいはリプレイに係る組み合わせ図柄が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知し、小役ゲームにおいては、小役や特別小役に係る組み合わせ図柄あるいはボーナスゲーム移行図柄(ジャックイン図柄)が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知し、ボーナスゲーム(レギュラーボーナスゲームも同様)では、役に係る組み合わせ図柄(ジャック図柄)が有効停止ラインL上に停止したか否かを検知する。例えば、各リール6,…に対応するモータ31の停止角度とリール図柄とが対応するように記憶しておき、リール6の停止角度をセンサ等で検出することにより、有効停止ラインL上にある図柄の種別判定を行う。
【0045】
払出し手段26は、役成立時に所定枚数のメダルをホッパー(図示しない)から遊技者に対して払い出すように制御するものである。
【0046】
遊技移行手段27は、通常ゲームから特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)に、小役ゲームからボーナスゲームに、ボーナスゲームから小役ゲームに、そして特別ゲームから通常ゲームに、それぞれゲームモードを移行させると共に、これに伴い、判定テーブルの種類、リール制御手段23、役検知手段25、払出し手段26等のモード切り替えを実行するものである。
【0047】
補填制御手段28は、特別ゲームにおいて、高確率で当選することが期待できる役(ジャック役、ジャックイン役)の成立が規定回数に達しなかった場合に、その不足分を補うため、特別ゲーム終了後に、遊技者に対してメダル獲得が有利となるゲームを実行するものである。補填制御手段28は、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30を有する。
【0048】
ジャック不成立計数手段29は、ボーナスゲームにおいて(レギュラーボーナスも同様)、ジャック役の成立が予定されている規定回数(例えば8回)に満たなかった場合に、その不足分の回数をカウントするカウンタである。ジャックイン不成立計数手段30は、BBゲームにおいて、ジャックイン役の成立が予定されている規定回数(例えば3回)に満たなかった場合に、その不足分の回数をカウントするカウンタである。
【0049】
補填制御手段28は、特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)の終了後、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30の各々の計数値に基づき遊技者の損失分を算出し、それを補うべく遊技者にとってメダル獲得が有利となるゲーム(補填用ゲーム)を実行する。
【0050】
補填用ゲームには、遊技者にリール6の停止順序(ストップボタン10の押下順序)を成立要素に含む小役の、該リール停止順序等を所定期間報知することにより該小役を容易に成立させることができる、いわゆる「小役ナビ(停止順序報知)」及びレギュラーボーナス役に係るフラグ(以下「RBフラグ」という。)の放出が用いられる。尚、本実施形態において、リール6の停止順序を成立要素に含む小役は、オレンジ役であって、停止順序とは、例えば、三つのリール6,…の組み合わせ(6通り)をいう。
【0051】
例えば、特別ゲーム終了後、ジャック不成立計数手段29の計数値が2であれば、その損失したメダル枚数は、28(14×2)枚となる。補填制御手段28は、10枚獲得(純増7枚)小役(本実施形態では、オレンジ役)が計4回成立(純増28枚)するまで小役ナビ状態とするゲームを実行し、それによって損失分の補填が行われる。
【0052】
また、例えば、RBフラグを複数ストックしていれば、ジャックイン不成立計数手段30の計数値分、RBフラグを放出する(ストックタイム設定手段24にストックタイムを解除させ、レギュラーボーナス役を成立可能とする)ことで補填を行う。
【0053】
次に、本発明の特徴たる上記構成の遊技機1における補填制御手段28の制御の流れについて図4及び図5を用いて説明する。図4は本実施形態に係る遊技機1のBBゲームにおける遊技制御の流れを示すフローチャートである。図4のフロチャートにおいて、BBゲームがスタートすると、まず、各変数(i、j、x、y)の初期化を行う(ステップS101)。ここで、iはボーナスゲーム時のゲーム回数を計数するカウンタ、jは小役ゲームにおけるゲーム回数を通算して計数するカウンタ、xはジャックインした回数を計数するカウンタ、yはボーナスゲームにおけるジャック役の成立回数を計数するカウンタである。
【0054】
そして、遊技者によってBET操作(メダルの投入若しくはBETボタン8の操作)が行われると(S102)、そのメダルの枚数に応じて停止ラインLが有効化される。続いて、スタートレバー9を操作すると(ステップS103)、抽選手段22により抽選処理が行われる(ステップS104)。
【0055】
しかる後、各リール6,…が始動し(ステップS105)、遊技者のストップボタン10の押下操作により全リール6が停止すると(ステップS106)、現BBゲームにおけるゲームの状態が小役ゲームであるか否かのチェックを行う(ステップS107)。小役ゲーム状態である場合は、カウンタjをカウントアップし(ステップS108)、小役が成立したかどうかをチェックする(ステップS109)。
【0056】
小役が成立していない場合は、さらにジャックイン役成立(本実施形態では、停止図柄の組み合わせが、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」となること)の有無をチェックし(ステップS110)、ジャックイン役成立の場合は、所定枚数のメダルの払い出しを行い(本実施形態では2枚)(ステップS111)、カウンタxのカウントアップ(ステップS112)及び小役ゲームからボーナスゲームへの状態遷移(ステップS113)を行い、ステップS102に戻る(BBゲーム実行処理を続行する。)。ジャックイン役不成立の場合は、ステップS115に移行する。
【0057】
ステップS109において、小役が成立した場合は、その役に対応する枚数のメダルが払い出され(本実施形態では15枚)(ステップS114)、カウンタjのカウンタ値(小役ゲームにおける通算ゲーム回数)が予め設定されている小役ゲーム中にできるゲーム数(本実施形態では30回)に達しているかどうかのチェックを行う(ステップS115)。30回に達していない場合はステップS102に戻り、30回に達している場合は、損失分の計算処理を行う(ステップS116)。具体的には、予定されているボーナスゲームの回数(本実施形態では3回)からカウンタxの値(実際にジャックインした回数)を引いた値(ジャックインしなかった回数となる。)をジャックイン不成立計数手段30に代入する。BBゲームはこれで終了し、通常ゲーム状態となる。
【0058】
ステップS107において、小役ゲームではない(ボーナスゲーム状態である)場合は、ジャック役が成立した(本実施形態では、停止図柄の組み合わせが、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」あるいは「赤7」−「リプレイ」−「リプレイ」となること)かどうかをチェックする(ステップS117)。ジャック役が成立した場合は、所定枚数のメダルの払い出しを行い(本実施形態では15枚)(ステップS118)、カウンタyのカウントアップ(ステップS119)を行う。ジャック役不成立の場合は、これらの処理を飛ばし、ステップS120に移行する。ステップS120において、カウンタiをカウントアップする。
【0059】
続いて、カウンタyのカウンタ値(ボーナスゲームにおけるジャック役成立回数)が規定回数(ジャック役の成立する予定回数。本実施形態では8回)に達したか又はカウンタiのカウンタ値(ボーナスゲーム時のゲーム回数)が規定回数(予め設定されているボーナスゲーム中にできるゲーム数。本実施形態では12回)に達したかどうかのチェックを行う(ステップS121)。何れの条件も満たしていない場合は、ステップS102に戻る(BBゲーム継続)。何れかの条件を満たしている場合は、損失分の計算処理を行う(ステップS122)。具体的には、ボーナスゲームにおいて予定されているジャック図柄の成立回数(8回)からカウンタyの値(実際にジャック図柄が成立した回数)を引いた値(ジャック図柄の不成立回数となる。)をジャック不成立計数手段29に加算する。
【0060】
そして、カウンタxのカウンタ値(ジャックインした回数)が規定回数(予定されているボーナスゲームの回数。本実施形態では3回)に達しているかどうかのチェックを行い(ステップS123)、3回に達していない場合は、カウンタy、カウンタiを0クリアし(ステップS124)、ステップS102に戻る(BBゲーム実行処理を続行する。)。3回に達している場合は、BBゲームはこれで終了し、通常ゲーム状態となる。
【0061】
BBゲーム終了後、補填制御手段28は、ジャック不成立計数手段29及びジャックイン不成立計数手段30の計数値をチェックし、必要がある場合には、遊技者に対して補填用ゲームを提供する補填処理を行う。本実施形態の補填処理は、フラグ放出処理部と小役ナビ処理部で構成される。図5は、BBゲーム後に実行される補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【0062】
[フラグ放出処理部の制御フロー]
先ず、補填制御手段28は、ジャックイン不成立手段30の計数値をチェックする(ステップS201)。計数値が0の場合は、フラグ放出処理を抜け、ステップS206に移行し、正の場合は、ストックしているRBフラグがあるかどうかをチェックする(ステップS202)。RBフラグがない場合は、フラグ放出処理を抜け、ステップS206に移行する。RBフラグがある場合は、RBフラグの放出を行う(ステップS203)。RBフラグの放出とは、ストックタイム設定手段24にストックタイムを解除させ、レギュラーボーナス役を成立可能とすることをいう。
【0063】
そして、遊技者に対しRBゲームの提供を行うRBゲーム実行処理を行い(ステップS204)、ジャックイン不成立計数手段30の計数値をカウントダウンして(ステップS205)、ステップS201に戻る(ジャックイン不成立計数手段30の計数値が0になるまで上述した処理を繰り返す。)。
【0064】
[小役ナビ処理部の制御フロー]
ステップS206において、ジャック不成立計数手段29の計数値をチェックし、それが0の場合は、補填処理は終了する。計数値が正の場合は、小役ナビ状態において、小役成立を可能とする(アシスト)回数を算出する(ステップS207)。具体的には、当該計数値からメダル損失枚数を求め、それを小役ナビに係る小役の成立で獲得できる枚数(純増枚数)で除算した結果がアシスト回数となる。例えば、ジャック不成立計数手段29の計数値が2であれば、メダル損失枚数は、28(14×2)枚となる。小役ナビに係る小役の成立で純増する枚数が7枚であれば、アシスト回数は、4回(28/7)となる。
【0065】
アシスト回数が決定したら、小役ナビの設定を行う(ステップS208)。そして小役成立回数がアシスト回数に到達するまで小役ナビ状態下でゲームが実行される(ステップS209〜ステップS212)。アシスト回数分、小役が成立したら小役ナビ状態は解除され(ステップS213)、補填処理は終了する。
【0066】
以上、BBゲームでの損失発生時の補填処理について説明したが、RBゲームでも適用することが可能である。この場合は、RBゲームにおいて、ジャック図柄の予定成立回数(8回)と実際に成立した回数の差分値をジャック不成立計数手段29に代入する。RBゲーム終了後、その値に基づき、小役ナビによる補填処理を実行する(その際の制御は、図5の小役ナビ処理部の制御と同一である。)。
【0067】
以上のように本発明の実施形態1の遊技機によれば、特別ゲーム(BBゲームあるいはRBゲーム)中に、高い確率で当選が期待される役(ジャック役あるいはジャックイン役)の成立が予定されている回数に達しなかった場合に、ジャック役あるいはジャックイン役が不成立となった回数を保持しておき、特別ゲーム終了後に、それらの回数に応じて遊技者に有利となるゲームを実行することで遊技者の損失分を補填できるため、遊技者の不公平感を減らし、興趣性が維持できる。
【0068】
尚、本実施形態では、特別ゲームの終了後に、ジャック不成立計数手段29又はジャックイン不成立計数手段30の何れかの計数値が正であれば、補填処理を行うものとしたが、これに限定されるものでなく、例えば、特別ゲームが所定回数実施された後に又はジャック不成立計数手段29あるいはジャックイン不成立計数手段30の何れか一方の計数値が所定値に達した場合に補填処理を行うようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、ジャックイン不成立計数手段30の計数値が正の場合にRBフラグを放出することで補填を行っているが、これを小役ナビによる補填に換えてもよい。例えば、該計数値が1の場合に補填すべきメダル数は約112枚(14(ジャック役成立時の純増分)×8(ジャック役成立予定回数))となり、この枚数を補填するのに必要なアシスト回数は、小役ナビに係る小役の成立で純増する枚数を7枚とすると、16(112/7)回となる。
【0070】
《実施形態2》
次に本発明の実施形態2に係る遊技機について説明する。実施形態2の遊技機は補填制御手段の処理内容において実施形態1の遊技機と異なる。他の点は同一である。実施形態1と同一点については説明を省略する。実施形態2の補填制御手段28は、BBゲームの小役ゲーム中、予め設定されているゲーム回数になった場合は、抽選処理の結果に関わらず、強制的にRBフラグをオンにする制御を行う。
【0071】
図6は、本実施形態に係る遊技機においてBBゲーム中の補填制御手段28の制御の流れを示すフローチャートである。図6のフロチャートにおいて、遊技者によってBET操作(メダルの投入若しくはBETボタン8の操作)が行われると、そのメダルの枚数に応じて停止ラインLが有効化され、続いてスタートレバー9を操作すると(ステップS301)、抽選手段22により抽選処理が行われる(ステップS302)。
【0072】
ここで、現在のゲーム状態が小役ゲームであるかどうかをチェックする(ステップS303)。小役ゲームでない場合は本処理を抜ける。小役ゲームである場合は、ゲーム回数が予め設定されている回数(例えば30回)に達したかどうかをチェックする(ステップS304)。30回目のゲームでない場合は本処理を抜け、30回目に当たる場合は、RBフラグをオンにする(ステップS305)。これによりRBフラグに係る役が成立し、遊技者に対しRBゲームの提供を行うRBゲーム実行処理が行われる(ステップS306)。そしてRBフラグをオフにし(ステップS307)、本処理を終了する。
【0073】
以上のように本発明の実施形態2の遊技機によれば、BBゲームのいわゆる「小役ゲーム」において、ゲームの実施回数が所定回数(例えば30回)に達した場合には、抽選処理の結果に関わらず、レギュラーボーナス役を当選状態にする。これにより、遊技者は、BBゲームにおいて、たとえ内部的にはジャックイン役が規定回数当選しなかったとしても、それを関知することはないので、一時的にも落胆や動揺することなく、遊技に対する意欲を維持できる。
【0074】
尚、本発明に係る遊技機は、上記実施形態1、2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0075】
例えば、小役ナビ以外に、いわゆる「RT(リプレイ・タイム:所定ゲーム期間において、リプレイの当選確率を向上させる状態)」を用いて補填するようにしても構わない。例えば、ボーナスゲームの非当選回数が1回であれば、その不足分(約112枚)に対し、約37(112/3(投入枚数))回程度のリプレイ成立を可能とするRTを設定する。
【0076】
また、例えば、ボーナスゲームの非当選回数を累積保持し、それが3回となった場合に、ストックしているBBフラグ(ビックーボーナス役に係るフラグ)を放出する仕様としてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る遊技機によれば、遊技者が当然のごとく受けられるであろうと期待する利益が運悪く得られなかった場合でも、好適な手段でその補填を行うことで、遊技者は、遊技意欲を低下させることなく遊技を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る役の種類を示す図である。
【図3】本発明の実施形態において、遊技機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る遊技機の遊技制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1に係る遊技機の補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【図6】本発明の実施形態2に係る遊技機の補填処理動作の流れを示すフロチャートである。
【符号の説明】
1…遊技機、2…筐体、3…正面パネル、4…図柄表示部、5…リール表示窓、6…リール、7…メダル投入口、8…BETボタン、9…スタートレバー、10…ストップボタン、21…制御部、22…抽選手段、23…リール制御手段、24…ストックタイム設定手段、25…役検知手段、26…払出し手段、27…遊技制御手段、28…補填制御手段、29…ジャック不成立計数手段、30…ジャックイン不成立計数手段、31…モータ
Claims (4)
- 役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、
特別役に係るゲームにおいて、高い確率で当選が期待できる役の成立が規定回数に達しなかった場合に、それにより遊技者が被った不利益に関する情報を保持し、該ゲームの終了後、前記不利益に関する情報に基づき遊技者に有利となるゲームを実行可能とする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機。 - 前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、特定小役の成立が容易となるゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記補填制御手段が実行する遊技者に有利となるゲームには、既に当選していてその状態が保持されている特別役に係るゲームを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 役に当選するか否かの抽選処理を行う抽選手段と、
2種類以上のゲームモードを有する特別役に係るゲームにおいて、特定のゲームモードでのゲーム数が所定回数に達した場合には、前記抽選手段による抽選結果に関わらず、他方のゲームモードを有する特別役を当選状態にする補填制御手段と、を有することを特徴とする遊技機。
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