JP2004329272A - 生理用ショーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は生理用ショーツに関し、被着者が歩行や就寝中にショーツが伸縮する場合に、股下片に対する吸収部材の滑り止め機能が優れ、不用意なずれ動き、ねじれ、皺の発生を防止して経血等の吸収性を維持し、また通気性、発汗性が良好でむれやかゆみがなく、ソフトな肌触りで、保温性、強度、耐久性等に優れ、非ウィング形式とウィング付きの双方の吸収部材の着脱が簡便に行える。
【解決手段】前身頃片1と、後身頃片2と、股下片4とが接合された生理用ショーツであり、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸6にて編成するベース組織部7の片面に、伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸8を縦編みした滑り止め組織部9を編成した滑り止め組織布10により股下片の最小幅Lと略同幅乃至は小幅L1の吸収部材装着片11を、防水布との対向面に滑り止め組織部9を配設し、他面にナプキン12Aを取付ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生理用ショーツに関し、ナプキン等の吸収部材に対する滑り止め機能と優れた保持性により不用意なずれ動き等を防止して所定位置での装着性を発揮するとともに洩れ出しを防止し、また通気性、発汗性が良好でむれやかゆみを生ぜず、しかもソフトな肌触りで軽量であり、さらには保温性、回復性、強度、耐久性を良好にするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば女性が用いる生理用ショーツ、病人、老人、幼児等が用いる下履きには、例えば、前身頃片と、後身頃片と、両肢を挿入可能なレッグホール間の股下域に配置される小幅の股下片とが前身頃片または後身頃片に接合され、該股下片の裏面には生理用のナプキンやパッド等の吸収部材の外縁部を係脱可能に係入するポケット状をなして該吸収部材により吸収される経血等の体液の洩れ出しによるショーツ等の汚れを防止するために撥水性素材にて形成される防水布を内面に重合、固定したパンツ形式のものがある(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
また、ナプキンやパッドには、外縁部にウィングを設けていない非ウィング形式のものと、ナプキン等の外縁部にウィングを対向して設けることにより、このウィングをパンツの股下片に対して左右から裏面側に対向して折り返し、ウィングの裏面に設けた粘着部によりパッドを固定するウィング付き形式のものがあった(例えば特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭59−28503号公報(第1−第9頁、図1−図9)
【特許文献2】
特開2002−25741号公報(第1頁、[請求項7]、[0010]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来の生理用のパンツは、ナプキンやパッド等の吸収部材の外縁部を股下部の内面に設けたポケット状部に係脱可能に係入させて吸収部材をパンツの股下部に装着するので、例えば女性が生理時に装用したり、または病人や老人が装用することにより歩行したり、動いたり、また就寝中に寝返りを行う等するのに伴い吸収部材がパンツの股下片に対してずれ動いたり、ねじれを生じたり、皺ができたり、さらにはまるまり易く、吸収部材の吸収性に支障を来していた。
また、吸収部材は、パンツ(生理用ショーツ)自体が、歩行したり、運動する等によって伸縮するのに追従して身体に対してパンツの伸縮に追従して一体に移動してしまう。このため、ナプキンやパッド等の吸収部材による経血や排尿等の吸収が不充分になり、しかも経血等がパンツの外部に洩れ出てパンツを汚す等の不都合を生ずることがあった。
また、特許文献1に記載の上記従来の生理用のパンツは、ナプキン等の吸収部材の外縁部を股下部の内面に設けたポケット状部に係脱可能に係入させて吸収部材をパンツの股下部に装着するものなので、ナプキン等の吸収部材の外縁部にウィングを対向して設けたウィング付き形式の吸収部材を股下部に装着するのにはウィングが邪魔になり、取付には適さなかった。
【0006】
本発明は上記従来の不都合を解決し、被着者が歩行したり、動いたりするのに止まらずに就寝中においてショーツ自体が伸縮する場合でも、ショーツの股下片に対する吸収部材の滑り止め機能と保持性が優れて所定位置での装着性が良好になり、以て吸収部材が不用意にずれ動いたり、またねじれ、皺の発生を確実に防止して吸収部材への経血等の体液の吸収性を充分になし、体液の洩れ出しを防止して清潔度を維持し、また通気性、発汗性が良好でむれやかゆみを生ずることなく、またソフトで肌触りが良好で軽量であり、しかも保温性、回復性、強度、耐久性に優れ、さらには非ウィング形式およびウィング付き形式の双方の吸収部材を簡単かつ確実に着脱が行え、取り扱いも簡便な生理用ショーツを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の欠点を解決し、請求項1に記載の発明は、前身頃片と、後身頃片と、両肢を挿入可能なレッグホール間の股下域に配置される小幅の股下片とが前記前身頃片または前記後身頃片に接合され、該股下片の裏面には撥水性素材にて形成される防水布を重合、固定したショーツ形式の生理用ショーツにおいて、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸により編成されるベース組織部の片面に、伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸を所望ウェル、所望コースに縦編みした滑り止め組織部を片面に編成した滑り止め組織布により形成され、前記股下片の最小幅と略同幅乃至は該最小幅よりも小幅をなす吸収部材装着片を前記防水布に対して少なくとも対向面に前記滑り止め組織部を配設し、吸収部材装着片の他面にナプキンを着脱可能に取付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が少なくとも前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記股下片の後端部と一緒に前記後身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記後身頃片の胴部開口部にまで延長する前記防水布の後端部近くに縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とするという手段を採用した。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4の何れかにおいて、前記吸収部材装着片は、長手方向よりも幅方向の伸縮性が大きく形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸の糸が、非弾性糸で22〜56(DT)であるのに対して滑り止め組織部編成用糸の糸が、弾性糸で44〜470(DT)であることを特徴とするという手段を採用した。
【0013】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸と滑り止め組織部編成用糸とにより編まれる滑り止め組織布よりなる吸収部材装着片のベース組織部編成用糸に対する滑り止め組織部編成用糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴するという手段を採用した。
【0014】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸は、ポリエステル繊維糸、ポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸よりなる合成樹脂繊維糸、および/または木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維糸の1または2種の組み合わせにより形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0015】
また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8の何れかにおいて、滑り止め組織部編成用糸は、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングするもの、さらにはゴム紐単体の何れかが用いられることを特徴とするという手段を採用した。
【0016】
また、本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9の何れかにおいて、前記滑り止め組織布は、前記吸収部材装着片を形成するのに用いるほか、該滑り止め組織布の一面側に編成される滑り止め組織部を表面側にしてショーツの前身頃片または後身頃片の適宜個所に配設したことを特徴とするという手段を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本発明の生理用ショーツの第1実施形態を示す正面図、図2は同じく背面図、図3は同じく斜視図、図4は同じく右側面図、図5は本実施形態を構成する股下片と、吸収部材装着片と、吸収部材との配置関係を示す斜視図、図6は本実施形態に用いる滑り止め組織布を示す組織図、図7はウィング付きの吸収部材としてのナプキンを示す一部切欠拡大平面図、図8はその縦拡大断面図、図9は非ウィング形式の吸収部材としてのナプキンを示す一部切欠拡大平面図である。
【0018】
図1、図2、図3において、前身頃片1と、後身頃片2と、両肢を挿入可能なレッグホール3A,3B間の股下域に配置される小幅の股下片4とが前記前身頃片1または前記後身頃片2に接合され、該股下片4の裏面には撥水性素材にて形成される防水布5を裏面側に重合、固定したショーツ形式の生理用ショーツである。
また、前記防水布5は、天然繊維、半合成繊維、合成繊維等の生地に、例えばポリアクロニトリル樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂等の合成樹脂をラミネート、またはコーティング、デッピング等により附与した生地、または前記合成樹脂のシートを用いる点は従来の生理用のショーツ(パンツ)と同様の構成、作用である。
【0019】
しかしながら、本実施形態の生理用ショーツでは、例えば図1、図2、図3、図6に示すように、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸6,6・・・により編成されるベース組織部7の片面に、伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸8,8・・・をウェル方向Uに所望ウェル、コース方向Cに所望コースに縦編機を用いて縦編みした滑り止め組織部9を片面に編成した滑り止め組織布10により吸収部材装着片11は形成される。
このように、縦編機によりベース組織部7の片面に編成され滑り止め組織部9は、例えば図6に代表的に示すような6コースアトラスのアトラス模様を組み合わして編成する図中想像線で囲まれる線全体が菱形をなし、表面側に長い線分にて配向されて線状に露呈される編目組織柄G1や交叉する編目組織柄G2が形成されるほか、図には示さないが、6コースハーフ・ネットの全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組み合わした編目組織柄、パワー・ネット模様、縦ゴム編、メッシュ編、トリスキン編、トリコット編、サテン編等の組織柄である。
そして、この吸収部材装着片11は、前記股下片4の最小幅Lと略同幅乃至は該最小幅Lよりも小幅L1をなし、前記防水布5に対して少なくとも対向面に前記滑り止め組織部9を配設し、しかも吸収部材装着片11の他面にナプキン12A等の吸収部材12を着脱可能に取付ける。
【0020】
こうして、吸収部材装着片11のベース組織部7の片面に滑り止め組織部編成用糸8,8 ・・・により編成した滑り止め組織部9を股下片4の裏面に重合、固定した防水布5に対向して配置したことにより、吸収部材装着片11にナプキン12A等の吸収部材12を装着した生理用ショーツの装用時に、被着者が歩行したり、動いたりするのに止まらず、また就寝中においても生理用ショーツ自体が伸縮する場合でも、股下片4に対する吸収部材装着片11の滑り止め機能を充分に発揮させて吸収部材装着片11に着脱可能に取付けた吸収部材12を所定位置に維持するのと、吸収部材装着片11自体の伸縮性による優れた保持性により吸収部材12自体を確実に保持して身体に密着して所定位置に装着する等の良好な装着性を確保することができる。
この結果、吸収部材12が不用意に前後方向F、左右方向Rにずれ動いたり、またはねじれを生じたり、皺が発生するのを防止して経血等の体液をナプキン12A等の吸収部材12に充分かつ確実に吸収する優れた吸収性を発揮し、体液の洩れ出しを確実に防止して汚れがなく清潔度を維持するためである。
【0021】
そして、前記前身頃片1および前記後身頃片2は、例えば通気性、発汗性、保温性を発揮するような伸縮布Sにより形成される。この前身頃片1と後身頃片2の伸縮性は、被着者の下肢に生理用ショーツを密着して装用するのと、着脱を容易にするために、図示する実施形態では身丈方向Xの伸縮性よりも身幅方向Yの伸縮性が大きい伸縮布Sが用いられる。
【0022】
しかも、図示する実施形態では、前身頃片1と後身頃片2とが前述のようにともに伸縮性を発揮する伸縮布Sを用いるが、図には示さないが、前身頃片1と後身頃片2の何れか一方、例えば運動量や伸縮量が大きい後身頃片2のみに伸縮布Sを使用し、前身頃片1は一部、例えば中央部や下腹部に不伸縮布の単層物を他片に接合したものを用いても良いし、或いは伸縮布Sと不伸縮布との複層のものを後身頃片2に接合したものを用いてもよい。また、前身頃片1と、後身頃片2と、下股片4との接合手段としては、図示する実施形態では、縫着しているが、このほかに高周波法や超音波法により融着したり、接着剤を用いて接着することにより接合してもよい。
【0023】
また、前記吸収部材装着片11は、本実施形態では、図1、図2に示すように前端部11aが前記股下片4の前端部4aと一緒に前記前身頃片1に対して縫着されるとともに後端部11bが前記股下片4の後端部4bと一緒に前記後身頃片2に対して縫着される。しかも、吸収部材装着片11の左右の側縁部11c,11dは、前記股下片4に非固定となすことにより吸収部材12の左右両側に設けるウィング12a,12aを左右から吸収部材装着片11の裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙K,Kを股下片4との間に形成している。
【0024】
また、吸収部材装着片11の大きさ、および生理用ショーツの組付時の前記前身頃片1、後身頃片2、股下片4に対する配置について本実施形態では、吸収部材装着片11自体の大きさは、例えば幅L1が7cm程度、長さが15〜18cmの平面略矩形ないしは左右の側縁に円弧状のくり部を有する平面略臼状に形成されるが、この吸収部材装着片11の外形状は代表的な例示であり、図示するものに限らない。そして、吸収部材装着片11は、前述のように股下片4の最小幅Lと略同幅乃至は該最小幅Lよりも小幅L1に形成されることにより、吸収部材12の経血等の体液の吸収性を有効に行うのと、吸収部材12を吸収部材装着片11に装着した時に股下片4から吸収部材12が外部に露見する等の外観的な不体裁を防止するようにしている。
【0025】
また、生理用ショーツの組付時における前身頃片1の上方の胴部開口部13から股下片4の前端部4aまでの設置高さhは、本実施形態では10cm程度であり、しかも、組付時における後身頃片2の上方の胴部開口13から股下片4の後端部4bまでの設置高さh′は、本実施形態では18〜20cm程度である。このように、股下片4の前身頃片1および後身頃片2に対する配置を特定するのは、股下片4の前身頃片1および後身頃片2に対する組み付け作業を可能な限り一緒に行うことにより製作時での裁断作業、組付時の接合作業の効率化をはかるのと、防水布5が裏面側に重合、固定された股下片4により吸収部材装着片11、および該吸収部材装着片11に装着される吸収部材12を外部から覆う状態で吸収部材12を装着者の身体の所定位置に密着して保持して経血等の体液の吸収性をはかるのと、体液の洩れ出しをなくすためである。
【0026】
また、前記吸収部材装着片11は、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸6,6・・・により編成されるベース組織部7の片面に、前述のように伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸8,8・・・をウェル方向Uに所望ウェル、コース方向Cに所望コースに縦編みした所望の編目組織柄G1,G2をなす滑り止め組織部9を表面または裏面の片面に編成した滑り止め組織布10により形成されるが、このうち、前記ベース組織部編成用糸6,6・・・は、例えばポリエステル繊維糸、ポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸よりなる合成樹脂繊維糸、および/または木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維糸の1または2種の組み合わせが使用される。
【0027】
また、滑り止め組織部編成用縦糸8,8・・・は、例えばポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングするもの、さらにはゴム紐単体の何れかが用いられ、伸縮性と滑り止め性とが同時に発揮される。
【0028】
そして、前記ベース組織部編成用糸6,6・・・の糸が、非弾性糸で22〜56(DT)であるのに対して滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の糸が、弾性糸で44〜470(DT)である。
しかも、前記ベース組織部編成用糸6,6・・・と滑り止め組織部編成用糸8,8・・・とにより編まれる滑り止め組織布10よりなる吸収部材装着片11のベース組織部編成用縦糸6,6・・・に対する滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の混率が、50〜80重量%である。
【0029】
このように、吸収部材装着片11に用いる滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の糸径を、ベース組織部編成用糸6,6・・・の糸径よりも太くしたのは、1枚の滑り止め組織布10の一面(例えば肌に密着する表面側)は、生地本来の風合い、例えば肌触わり、滑らかさ、しなやかさ、光沢などを発揮するとともに、滑り止め組織布10の生地自体の厚さが薄く軽量であり、充分な強度を発揮するが、この滑り止め組織布10の他面(前述のように股下片4の防水布5に対向する裏面側)に所望ウェル、所望コースに縦編みした滑り止め組織部9を編成した滑り止め組織布10の滑り止め組織部編成用糸8,8・・・が形成する編目組織柄G1,G2により前後方向Fおよび左右方向Rに充分な滑り止め機能を発揮するためである。
【0030】
そして、ベース組織部編成用糸6,6・・・と滑り止め組織部編成用糸8,8・・・とにより編まれる滑り止め組織布10のベース組織部編成用糸6,6・・・に対する滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の混率は、本実施形態では、50〜80重量%含まれるので、1枚の滑り止め組織布10であり、厚みが薄く軽量でも、一面がベース組織部7となし、他面が充分な滑り止め機能を発揮する滑り止め組織部9が編成された滑り止め組織布10を得るためである。
【0031】
そして、前記吸収部材装着片11は、本実施形態では組付時において長手方向Tよりも幅方向Wの伸縮性が大きく配設されたことにより、生理用ショーツの装用時に、被着者が歩行したり、動いたするのに止まらずに就寝中においても生理用ショーツ自体が伸縮する場合でも、股下片4に対して吸収部材装着片11が滑り止め機能を充分に発揮させるのと、吸収部材装着片11自体が幅方向Wに充分に伸縮することにより吸収部材12自体を確実に装着者の身体に密着するように保持して所定位置に装着する等の良好な装着性を確保することにより、吸収部材12が不用意に個別にずれ動いたり、ねじれたりすることなく、しかも皺の発生を防止して経血等の体液を充分に吸収するためである。
【0032】
14Aは胴部開口部13の周囲に装設された例えば花柄、縞、幾何学模様等に編成された滑り止めレース地であり、この滑り止めレース地14Aはカバーリングされたポリウレタン繊維やゴム入紐等の伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め糸が編成されることにより伸縮可能になり、被着者が生理用ショーツを装用した場合に生理用ショーツ自体の装飾性を高めるほか、ウエスト部の回りの身幅方向Yおよび身丈方向Xの滑り止め性を発揮する。
【0033】
また、14B,14Bは前身頃片1において胴部開口部13から左右の脇腹部、またレッグホール3A,3Bの最上縁を斜めから横切って該レッグホール3A,3Bの周囲に後身頃片2へと配設された滑り止めレース地であり、この滑り止めレース地14B,14Bは前記滑り止めレース地14Aと同様材料により形成され、被着者が生理用ショーツを装用した場合に、被着者が歩行したり、動いたりする場合はもちろん就寝中においてレッグホール3A,3Bに挿入した下肢部に対するレッグホール3A,3B回りのずれ動きやめくり上がりを防止するためのものである。
【0034】
本発明の第1実施形態は以上の構成からなり、本実施形態の生理用ショーツを装用するには、先ず生理用ショーツ内にレッグ・ホール3A ,3B間に配した股下部4の裏面側に設けられている吸収部材装着片11にナプキン12A、パッド等の吸収部材12を着脱可能に装着する。
【0035】
この吸収部材12の装着法は、本実施形態の吸収部材装着片11の左右の側縁部11c,11dが、股下片4に非固定になして股下片4との間に間隙K,Kが形成されているので、吸収部材12の左右両側にウィング12a,12aを有するウィング付き形式の吸収部材12を取付ける場合には、このウィング12a,12aを吸収部材装着片11の裏面側に対向して折り返し、該ウィング12a,12aの背面に設けた粘着層Nを吸収部材装着片11の裏面に粘着することにより、収納、固定する。
【0036】
また、吸収部材12の左右両側にウィング12a,12aを有しない非ウィング形式の吸収部材12を部材装着片11に取付ける場合には、この吸収部材12の裏面に設けた複数の粘着層Nを吸収部材装着片11の表面に固定することにより、吸収部材12を吸収部材装着片11に着脱可能に固定することができる。
このようにして、図7,図8に示すようにウィング付き形式の吸収部材12と、図9に示すように非ウィング形式の吸収部材12との双方を単一の吸収部材装着片11に脱落することなく構造堅牢に、かつ簡単な取り扱い操作により着脱可能に取付けることができる。
【0037】
また、本実施形態の生理用ショーツでは、前述の吸収部材装着片11が、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸6,6・・・により編成されるベース組織部7の片面に、伸縮性と滑り止め性を有するポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングするもの、さらにはゴム紐単体の何れかよりなる滑り止め組織部編成用縦糸8,8・・・を所望ウェル、所望コースに縦編みした滑り止め組織部9を編成した滑り止め組織布10により形成されるので、生理用ショーツの装用時に、被着者が歩行したり、動いたする場合はもちろん、就寝中においてショーツ自体が伸縮しても、吸収部材装着片11は、股下片4に対して滑り止め組織布10の一面に編成された滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の編目組織柄G1,G2により前後方向Fおよび左右方向Rの滑り止め機能は充分に発揮されるため、股下片4に対して常時、所定位置に維持されずれ動かない。
【0038】
また、本施形態の吸収部材装着片11自体は、ベース組織部7の片面に編成される滑り止め組織部9の滑り止め組織部編成用糸8,8・・・が、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングしたものを用いているので、滑り止め組織部編成用糸8,8・・・が充分な伸縮性を発揮することにより装着者に身体に対する所定位置に吸収部材12を確実かつ弾性的に保持する。
【0039】
この時、吸収部材装着片11は、本実施形態では組付時において長手方向Tよりも幅方向Wの伸縮性が大きいものを配設したことにより、生理用ショーツの装用時に、被着者が歩行したり、動いたりするのに止まらずに、就寝中においても生理用ショーツ自体が伸縮する場合でも、股下片4に対して吸収部材装着片11が接触して滑り止め機能を充分に発揮する。しかも、吸収部材装着片11自体が充分に伸縮することにより吸収部材12自体を下面側から確実に保持するため、装着者の身体に吸収部材12は密着して所定位置に装着する等の良好な装着性を確保することにより、吸収部材12が不用意に個別にずれ動いたり、ねじれたりすることなく、保持性と回復性が良好に発揮され、しかも皺の発生を防止する。
【0040】
そして、本実施形態での吸収部材装着片11に用いたベース組織部編成用糸6,6・・・の糸が、非弾性糸で22〜56(DT)であるのに対して滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の糸が、弾性糸で44〜470(DT)であり、しかも、ベース組織部編成用糸6,6・・・と滑り止め組織部編成用糸8,8・・・とにより編まれる滑り止め組織布10よりなる吸収部材装着片11のベース組織部編成用糸6,6・・・に対する滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の混率が、50〜80重量%である。
【0041】
このように、吸収部材装着片11に用いる滑り止め組織部編成用糸8,8・・・の糸径を、ベース組織部編成用糸6,6・・・の糸径よりも太くしたのは、1枚の滑り止め組織布10の一面(前述のように股下片4の防水布5に対向する裏面側)にウェル方向Uに所望ウェル、コース方向Cに所望コースに縦編みした滑り止め組織部9を片面に編成した滑り止め組織布10の滑り止め組織部編成用糸8,8・・・が形成する編目組織柄G1,G2により吸収部材装着片11は、股下片4に対して前後方向Fおよび左右方向Rに充分な滑り止め機能を発揮するようにし、滑り止め組織布10の他面(例えば肌に密着する表面側)は、生地本来の風合い、例えば肌触わり、滑らかさ、しなやかさ、光沢などを発揮するとともに、滑り止め組織布10は厚さが薄く軽量であり、さらには引っ張りや圧縮に対して充分な強度が発揮される。
【0042】
また、吸収部材装着片11は、前記股下片4の最小幅Lと略同幅乃至は該最小幅Lよりも小幅L1をなし、組付時における前身頃片1の上方の胴部開口部13から股下片4の前端部4aまでの設置高さhは、10cm程度であり、しかも、組付時における後身頃片2の上方の胴部開口部13から股下片4の後端部4bまでの設置高さh′は、18〜20cm程度であるので、吸収部材12は装着者の所定位置に密着して保持される。また、吸収部材12は、吸収部材装着片11に装着した時に股下片4から外部に露見する等の外観的な不体裁が防止される。
【0043】
従って、経血等の体液が吸収部材12に充分に吸収されて吸収性が良好になり、しかも、体液等の洩れ出しをなく、汚れがない清潔度が維持されるので、爽快に生理用ショーツを装用することができる。
【0044】
また、ベース組織部7の片面に編成される滑り止め組織部9の滑り止め組織部編成用糸8,8・・・が、充分な伸縮性を発揮するのと、ベース組織部7が引っ張り、曲げ、圧縮等の強度を発揮するので、変形や形崩れがなく、耐久性に優れる。
しかも、本実施形態の吸収部材装着片11は、1枚の滑り止め組織布10でありながらベース組織部7の片面に合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸6,6・・・により編成され、他面に、滑り止め組織部編成用糸8,8・・・を縦編みした滑り止め組織部9を編成したので、通気性、発汗性が良好でむれやかゆみを生ずることなく、軽量である。
【0045】
また、股下片4、前身頃片1、後身頃片2は前述のような特定な大きさ、配置に組み付けられ、しかも吸収部材装着片11は、前端部11aが股下片4の前端部4aと一緒に前身頃片1に対して縫着される等して接合されるとともに後端部11bが股下片4の後端部4bと一緒に後身頃片2に対して縫着して接合されるので、股下片4および吸収部材装着片11の前身頃片1および後身頃片2に対する組み付け作業が容易かつ確実に行われて製作が効率化される。
【0046】
図10に示すものは本発明の生理用ショーツの第2の実施形態である。
この実施形態では、吸収部材装着片11は、前端部11aが少なくとも股下片4の前端部4aと一緒に前記前身頃片1に対して縫着され、左右の側縁部11c,11dは股下片4に対して非固定とすることにより吸収部材12の左右両側に設けるウィング12a,12aを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙K,Kを形成した点が前記第1実施形態とは異なる構成であり、前記第1実施形態の生理用ショーツよりも製作上での組み付け作業を簡略化したほかは前記第1実施形態と同様の構成、作用である。
【0047】
また、図11に示すものは本発明の生理用ショーツの第3の実施形態である。この実施形態では、経血量が多い場合や就寝する場合に最適に使用するものであり、吸収部材装着片11は、前端部11aが股下片4の前端部4aと一緒に前身頃片1に対して縫着されるとともに後端部11bが前記後身頃片2の胴部開口部13にまで延長する前記防水布5の後端部近くに縫着され、左右の側縁部11c,11dは前記股下片4に非固定とすることにより吸収部材12の左右両側に設けるウィング12a,12aを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙K,Kを形成した構成であり、吸収部材装着片11に大面積の吸収部材12を着脱可能に装着することにより、吸収部材12により経血等の体液の吸収を高めるとともに洩れ出しを確実に防止するようにしたほかは、前記第1実施形態と同様の構成、作用である。
【0048】
図12に示すものは本発明の生理用ショーツの第4実施形態である。
この実施形態では、前記滑り止め組織布10の一面側に編成される滑り止め組織部9を生理用ショーツの表面側にして前身頃片1または後身頃片2の適宜個所に、図示ではショーツの後身頃片2に側面部から臀部にわたり背面略U字形に配設したことにより滑り止め組織布10の滑り止め組織部編成用縦糸8,8・・・の伸縮性により生理用ショーツの装用時のずれ動きを防止するとともにヒップアップをはかるようにし、しかも生理用ショーツに従来の上履きの重ね履きをするか、または重ね履きをしない場合に、滑り止め組織部9の編目組織柄G1,G2の滑り止め機能により生理用ショーツおよび吸収部材装着片11に装着した吸収部材12が、上履きまたはスリップ等に対して前後方向Fおよび左右方向Rにずれ動くのを防止して経血等の吸収性と洩れ出しを防止するようにしたほかは前記第1実施形態ないし前記第3実施形態と同様の構成、作用である。
【0049】
また、本発明の図示する前記第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態に示す各生理用ショーツは、ナプキン12A等の吸収部材12に対する吸収部材装着片11の滑り止め機能と優れた保持性により不用意なずれ動き等を防止して所定位置での装着性を発揮するとともに経血等の体液の洩れ出しを防止し、また通気性、発汗性が良好でむれやかゆみを生ぜず、しかもソフトな肌触りで軽量であり、さらには生理用ショーツは、短いレッグホール3A,3Bを有するパンツ形式であるので、上面に従来の上履きの重ね履きが容易に行え、憂鬱な日々を爽快に過ごすことができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、前身頃片と、後身頃片と、両肢を挿入可能なレッグホール間の股下域に配置される小幅の股下片とが前記前身頃片または後身頃片に接合され、該股下片の裏面には撥水性素材にて形成される防水布を重合、固定したショーツ形式の生理用ショーツにおいて、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸により編成されるベース組織部の片面に、伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸を所望ウェル、所望コースに縦編みした滑り止め組織部を片面に編成した滑り止め組織布により形成され、前記股下片の最小幅と略同幅乃至は該最小幅よりも小幅をなす吸収部材装着片を前記防水布に対して少なくとも対向面に前記滑り止め組織部を配設し、吸収部材装着片の他面にナプキンを着脱可能に取付けることを特徴とし、また本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8の何れかにおいて、滑り止め組織部編成用糸は、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングするもの、さらにはゴム紐単体の何れかが用いられることを特徴とするので、被着者が歩行したり、動いたするのに止まらずに就寝中においてもショーツ自体が伸縮性を発揮する場合でも、股下片に対する吸収部材の滑り止め機能と保持性が優れて所定位置での装着性が良好になり、以て吸収部材の不用意なずれ動き、ねじれ、皺の発生を防止して吸収部材による経血等の体液の吸収性を充分になし、体液の洩れ出しがなく清潔度を維持し、また通気性、発汗性が良好でむれやかゆみを生ずることなく、またソフトな肌触りで軽量であり、しかも保温性、回復性、強度、耐久性に優れ、さらには非ウィング形式またはウィング付き形式の双方の吸収部材が簡単かつ確実に着脱が行え、取り扱いも簡便に行える。
【0051】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が少なくとも前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記股下片の後端部と一緒に前記後身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とするので、股下片および吸収部材装着片の前身頃片および後身頃片に対する組み付け作業が容易かつ確実に行われて製作が効率化される。
【0052】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記後身頃片の胴部開口部にまで延長する前記防水布の後端部近くに縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とするので、経血量等の体液の排出量が多い場合や就寝する場合に最適に使用され、股下片および吸収部材装着片の前身頃片および後身頃片に対する組み付け作業が容易かつ確実に行われて製作が効率化される。
【0053】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4の何れかにおいて、前記吸収部材装着片は、長手方向よりも幅方向の伸縮性が大きく形成されることを特徴とするので、被着者が歩行したり、動いたするのに止まらずに就寝中においてもショーツ自体が伸縮する場合でも、吸収部材装着片が充分に伸縮することにより吸収部材自体を確実に保持して所定位置に装着する等の良好な装着性を確保することができるため、吸収部材が不用意に個別に前後方向または左右方向にずれ動いたり、ねじれたりすることなく、保持性と回復性が良好に発揮され、しかも皺の発生を防止することができ、吸収部材の経血等の体液の吸収性の向上がはかれる。
【0054】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸の糸が、非弾性糸で22〜56(DT)であるのに対して滑り止め組織部編成用糸の糸が、弾性糸で44〜470(DT)であることを特徴とするので、1枚の組織布であっても、一面(表面側)は生地本来の風合いを発揮し、また、単一の1枚の組織布の他面(裏面側)に編成されたポリウレタン糸等よりなる所望図柄の滑り止め組織部により滑り止め機能が確実に発揮することができる。
【0055】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸と滑り止め組織部編成用糸とにより編まれる滑り止め組織布よりなる吸収部材装着片のベース組織部編成用糸に対する滑り止め組織部編成用糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴するので、1枚の組織布として軽量でありながら強度がある。
【0056】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7の何れかにおいて、前記ベース組織部編成用糸は、ポリエステル繊維糸、ポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸よりなる合成樹脂繊維糸、および/または木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維糸の1または2種の組み合わせにより形成されることを特徴とするので、吸収部材装着片を形成する場合に、その1枚の滑り止め組織布の一面に編成される滑り止め組織部により充分な滑り止め機能を発揮することができるとともにこの滑り止め組織部が編成される他面のベース組織部により生地本来の風合い、例えば肌触わり、滑らかさ、しなやかさ、光沢などを発揮することができるとともに、吸収部材装着片自体、厚さが薄く、軽量になり、しかも引っ張りや圧縮に対して充分な強度を発揮することができる。
【0057】
また、本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9の何れかにおいて、前記滑り止め組織布は、前記吸収部材装着片を形成するのに用いるほか、該滑り止め組織布の一面側に編成される滑り止め組織部を表面側にしてショーツの前身頃または後身頃の適宜個所に配設したことを特徴とするので、滑り止め組織布の滑り止め組織部編成用縦糸の伸縮性により装用時のずれ動きを防止するとともにヒップアップをはかるようになし、しかも従来の上履きの重ね履きをするか、または重ね履きをしない場合に、滑り止め組織部の組織柄の滑り止め機能によりショーツが、上履きまたはスリップ等に対して前後方向および左右方向にずれ動くのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の生理用ショーツの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図2は同じく背面図である。
【図3】図3は同じく斜視図である。
【図4】図4は同じく右側面図である。
【図5】図5は本実施形態を構成する股下片と、吸収部材装着片と、吸収部材との配置関係を示す斜視図である。
【図6】図6は本実施形態に用いる滑り止め組織布を示す組織図である。
【図7】図7はウィング付き形式の吸収部材としてのナプキンを示す一部切欠拡大平面図である。
【図8】図8は同じく縦拡大断面図である。
【図9】図9は非ウィング形式の吸収部材としてのナプキンを示す一部切欠拡大平面図である。
【図10】図10に示すものは本発明の生理用ショーツの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図11】図11は同じく本発明の第3実施形態を示す斜視図である。
【図12】図12は同じく本発明の第4実施形態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 前身頃片
2 後身頃片
3A レッグホール
3B レッグホール
4 股下片
5 防水布
6 ベース組織部編成用糸
7 ベース組織部
8 滑り止め組織部編成用糸
9 滑り止め組織部
10 滑り止め組織布
11 吸収部材装着片
12 吸収部材
12A ナプキン
13 胴部開口部
F 前後方向
R 左右方向
T 長手方向
W 幅方向
X 身丈方向
Y 身幅方向

Claims (10)

  1. 前身頃片と、後身頃片と、両肢を挿入可能なレッグホール間の股下域に配置される小幅の股下片とが前記前身頃片または前記後身頃片に接合され、該股下片の裏面には撥水性素材にて形成される防水布を重合、固定したショーツ形式の生理用ショーツにおいて、合成繊維糸および/または天然繊維糸のベース組織部編成用糸により編成されるベース組織部の片面に、伸縮性と滑り止め性を有する滑り止め組織部編成用糸を所望ウェル、所望コースに縦編みした滑り止め組織部を片面に編成した滑り止め組織布により形成され、前記股下片の最小幅と略同幅乃至は該最小幅よりも小幅をなす吸収部材装着片を前記防水布に対して少なくとも対向面に前記滑り止め組織部を配設し、吸収部材装着片の他面にナプキンを着脱可能に取付けることを特徴とする生理用ショーツ。
  2. 前記吸収部材装着片は、前端部が少なくとも前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とする請求項1に記載の生理用ショーツ。
  3. 前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記股下片の後端部と一緒に前記後身頃片に対して縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とする請求項1に記載の生理用ショーツ。
  4. 前記吸収部材装着片は、前端部が前記股下片の前端部と一緒に前記前身頃片に対して縫着されるとともに後端部が前記後身頃片の胴部開口部にまで延長する前記防水布の後端部近くに縫着され、左右の側縁部は前記股下片に対して非固定とすることにより吸収部材の左右両側に設けるウィングを左右から裏面側に対向して折り返して収納、固定させる間隙を形成したことを特徴とする請求項1に記載の生理用ショーツ。
  5. 前記吸収部材装着片は、長手方向よりも幅方向の伸縮性が大きく形成されることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4の何れかに記載の生理用ショーツ。
  6. 前記ベース組織部編成用糸の糸が、非弾性糸で22〜56(DT)であるのに対して滑り止め組織部編成用糸の糸が、弾性糸で44〜470(DT)であることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5の何れかに記載の生理用ショーツ。
  7. 前記ベース組織部編成用糸と滑り止め組織部編成用糸とにより編まれる滑り止め組織布よりなる吸収部材装着片のベース組織部編成用糸に対する滑り止め組織部編成用糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴する請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6の何れかに記載の生理用ショーツ。
  8. 前記ベース組織部編成用縦糸は、ポリエステル繊維糸、ポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸よりなる合成樹脂繊維糸、および/または木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維糸の1または2種の組み合わせにより形成されることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7の何れかに記載の生理用ショーツ。
  9. 滑り止め組織部編成用糸は、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやゴムをコーティングするもの、さらにはゴム紐単体の何れかが用いられることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8の何れかに記載の生理用ショーツ。
  10. 前記滑り止め組織布は、前記吸収部材装着片を形成するのに用いるほか、該滑り止め組織布の一面側に編成される滑り止め組織部を表面側にしてショーツの前身頃片または後身頃片の適宜個所に配設したことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9の何れかに記載の生理用ショーツ。
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