JP2004329158A - ペットフード - Google Patents

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JP2004329158A
JP2004329158A JP2003132492A JP2003132492A JP2004329158A JP 2004329158 A JP2004329158 A JP 2004329158A JP 2003132492 A JP2003132492 A JP 2003132492A JP 2003132492 A JP2003132492 A JP 2003132492A JP 2004329158 A JP2004329158 A JP 2004329158A
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Yasuaki Nabeshima
保彰 鍋島
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Abstract

【課題】本発明は、ペットフードの購入者全てを対象に惹き付けて、購買意欲を促進することができ、さらに、ペットにとって好ましい付加価値を有するペットフードの提供を目的とする。
【解決手段】基体となる少なくとも1つの主食材片11、72と、該主食材片11、72に添付可能な大きさを有し、且つ、上記主食材片11、72と異なる形態を採る少なくとも1つの添付食材片12、31、32、33、62とを組み合わせた組み合わせ食材片13、34、44を、上記主食材片11、72と上記添付食材片12、31、32、33、62とを互いに組み合わせたときの状態に維持し、少なくとも上記添付食材片12、31、32、33、62の状態を外側から認識可能な包装手段14、61、63、71、73で包装するペットフード10、50、60、70。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ペットフードに関し、特に、鰹等の基体となる食材に別の形態の食材を添付して購買者の購買意欲を惹き立てるペットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のペットブームに伴って、ペットを飼う人の人口が増加しているとともに、飼い主のペットに与えるペットフードへの関心が高まっている。
【0003】
このような、飼い主の関心を惹き付けるため、従来までのペットフードに付加価値を付した商品が市場に普及しつつある。例えば、先行技術1(特許文献1参照)の場合、従来のペットフードにおける適当な製造工程において、該ペットフードの材料に茶葉の抽出物を添加混合する、又は、従来のペットフードに液状の抽出物、あるいは、粉状の抽出物を振りかけることで排泄物消臭成分を含有したペットフードを構成するという先行技術である。
【0004】
上記先行技術により、上記ペットフードを食したペットの排泄物の臭気を減少することができるとされている。
【0005】
しかし、上述した先行技術のペットフードは、ペットの排泄物の臭気を減少するという付加価値に限定しており、その効果を期待する特定の需要者(飼い主)にとって有効であるが、ペットフードを購買する全ての購買者を対象とする付加価値を有しているとは言えない。
【0006】
【特許文献1】
特許第2507602号公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ペットフードの購入者全てを対象に惹き付けて、購買意欲を促進することができ、さらに、ペットにとって好ましい付加価値を有するペットフードの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基体となる少なくとも1つの主食材片と、該主食材片に添付可能な大きさを有し、且つ、上記主食材片と異なる形態を採る少なくとも1つの添付食材片とを組み合わせた組み合わせ食材片を、上記主食材片と上記添付食材片とを互いに組み合わせたときの状態に維持し、少なくとも上記添付食材片の状態を外側から認識可能な包装手段で包装するペットフードであることを特徴とする。
【0009】
上記主食材片は、鰹、秋刀魚、鰺等の魚の骨肉を含む。
なお、鰹のような一匹分のサイズがペット用の食材として比較的大きい場合は、その切り身を用いてもよく、あるいは鰺のようなペット用の食材として一匹分のサイズが手頃な大きさの場合は、切り身にせずに骨、内蔵等を除去して略一匹単位で用いる等使用する形態は問わない。
【0010】
さらに、上記主食材片は、その他、笹身(胸肉)等の動物の骨肉、あるいは、従来のペットフード、ペット用に塩分を少量に製造したジャーキー、ツナ等の加工食品の全てを含む。
【0011】
また、上記添付食材片は、小海老、小鰯等の炒り子(煮干)等の魚介類、肉片、帆立等の貝類、コーン等の穀物、野菜、あるいは、蒲鉾、なると等の加工食品を含む。
【0012】
上記主食材片で記載した食材を細かく切る等して該主食材片と形態を変えた食材を添付食材片として用いてもよい。
【0013】
さらに、上記添付食材片は、上述した添付食材片で用いる食材等の成分を抽出した液状、又は、粉状の上記成分抽出体を上記主食材片に含有してもよい。
【0014】
上記成分抽出体は、上記主食材片の表面に付着する、あるいは、上記主食材片が加工品の場合等は該主食材片の製造段階において成分抽出体を混練して製造しても構わない。
【0015】
また、前記組み合わせ食材片は、上記主食材片を鰹とした場合、上記添付食材片を鰹節とする等該主食材片と上記添付食材片との食材の種類が同じでも異なる形態で組み合わせて使用することができる。
【0016】
また、上記組み合わせ食材片は、上記主食材片に対して上記添付食材片を並置した状態、離間した状態、中に埋め込んだ状態、あるいは、載置した等いずれの状態で組み合わせても構わない。
例えば、上記添付食材片を上記主食材片内に埋め込めば、該添付食材片の成分がよく含浸するため、上記主食材片と上記添付食材片との味が組み合わさり、思いもかけない味を生じさせることができる。
【0017】
さらに例えば、上記主食材片上に上記添付食材片を載置する場合は、上記主食材片に複数の上記添付食材片を載置しても構わない。
【0018】
上記組み合わせ形態を採れば、購買者は、たとえ上記主食材片の色彩が目立たなくても色が鮮やかな桜海老等の添付食材片を添付すれば、誰にでも目に付き、組み合わせ食材片を惹き立てることができる。
【0019】
特に、前記添付食材片を前記主食材片の色と異なる例えば黄色、赤色等の色に着色すれば、主食材片がたとえ地味な色であってもより組み合わせ食材片を惹き立てることができる。
【0020】
さらに、上記包装手段は、真空パック、瓶、合成樹脂製の容器、あるいは、金型による射出成形で所定の形状に形成した容器、缶詰等いずれの容器であっても構わない。特に、アルミ製の缶詰の場合は、通常、外側から内部が見えないため、内部の上記主食材片の上に上記添付食材片を載置している様子を現すラベル状の写真シール等を蓋面に添着しておけば、該写真シールにより、購入者の購買意欲を駆り立てることができる。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、例えば、基体となる主食材片が鰹等の食材の場合、ペットが特に好む味であるが、見た目が地味であるため、例えば、鰹の切り身に小海老等の添付食材片を載置すれば、該小海老は小さくても目立つ色をしていれば、商品全体を目立たせることができ、人目を惹くことができるため、飼い主の購買意欲を惹き立てることができる。
【0022】
さらに、上記主食材片と上記添付食材片とを組み合わせることで、該添付食材片の香りを含めた成分が主食材片に含浸するため、上記両食材を個別に販売する場合と比較すると味だけでなく栄養分も増幅させることができる。
【0023】
すなわち、購入者(飼い主)は、本発明のペットフードをペットに与えるときのペットが喜ぶ様子、又は、ペットが勢いよく食しているときの様子を見ることで、再度、飼い主の購買意欲を惹き立てることができる。
【0024】
特に、上記主食材片に上記添付食材片を複数載置すれば、色彩も味も増幅するため、より一層、飼い主の購買意欲を惹き立てることができる。
【0025】
また、上記添付食材片の状態を外側から認識可能な包装手段で包装すれば、需要者は、袋に例えば、「鰹味+海老味」と表示してあっても本当に海老味付きかどうか袋を開けてみなければ分からない。しかし、実物の添付食材片を外から見える状態にしておけば、誰もが容易に添付食材片を確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施の形態におけるペットフード10の製造は、図1、図2に示すごとく、3枚におろした宗田鰹の切り身11を蒸して干し生節にする。さらに、上記鰹の切り身11を基材とし、該切り身の上に、小指の第一関節までの先端程度の大きさの桜海老12二匹を上記鰹の切り身11に対して長手方向に載置して組み合わせる。なお、上記桜海老12は、ペット用の食材とするために釜揚げして塩分を抜き、天日で干した煮干しであり、赤系色をしている。
【0027】
さらに、上述した両食材を組み合わせた組み合わせ食材片13は、図1に示すごとくビニール部材14を2枚用いて包装する。上記ビニール部材14は、合成樹脂で長方形をして、一方のビニール部材14の表面には、中央部が透明色でその外周部に例えば、「エビ味を加えた鰹」等の商品形態を表すラベルをプリントしている(図示せず)。
【0028】
他方のビニール部材14の表面には、成分表等の商品形態を表すラベルを面全体にプリントしている(図示せず)。
【0029】
ここで、上記ビニール部材14により、上記組み合わせ食材片13の包装する手順は、まず上述した片面全体にプリントしたビニール部材14におけるプリントしていない側の面に、上記組み合わせ食材片13の長手方向と該ビニール部材14の長手方向とを一致させ、且つ、桜海老12が上に位置する状態で載置する。
【0030】
さらに、上記組み合わせ食材片13の特に桜海老12の位置に上述した他方のビニール部材14の透明色の部分が位置する形態で上記組み合わせ食材片13と他方のビニール部材14とを重合させる。
【0031】
さらにその後、シュリンク包装により密封包装するが、上記組み合わせ食材片13の付近に吸気用ノズルを待機させておく。そして、上記組み合わせ食材片13の外周部、すなわち、上記他方のビニール部材14において、透明部分外周部のプリントをした部分に相当する部位を押圧しておく。該押圧している間に上記吸気用ノズルから内部の空気を吸気し、空気が完全に抜き取れば、吸気用ノズルを抜き取るとともに押圧していた部位を熱溶着してビニール部材14内外への空気の流れを遮断する。
【0032】
上述する手順により、2枚のビニール部材14を袋状にして、その内部に組み合わせ食材片13が真空状態に維持することができるため、ペットフード10は、該組み合わせ食材片14が生物であっても新鮮な状態を維持することができる。
【0033】
上述するごとく形成した上記ペットフード10は、店頭では該ペットフード10の上部に空けたパンチ孔14aを用いて陳列用の係止部に係止した状態で販売している。このときペットの飼い主(ペットフードの購入者)は、ペットフード10を購入するために、展示台に陳列している多数のペットフード10に目を配ると、通常鰹の切り身11だけであるなら、見た目が地味であるため見過ごしてします可能性が高い。
【0034】
しかし、煮干しにした桜海老12は特に赤系の色で鮮やかであるため、小さくても購入者の目を上記組み合わせ食材片13に惹き付けることができる。
【0035】
さらに、桜海老12は鰹の切り身11に載置しているだけでなく、ビニール部材14内は真空状態のため桜海老と鰹の切り身は、両側に位置するビニール部材14で圧縮されているため、海老本来が有する香り、風味、さらに、カルシウム、マグネシウム、血中コレステロールの低下に効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサン酸)等の栄養成分を鰹の切り身11の側に含浸することができる。
【0036】
さらに、他の実施形態として、図3に示すごとく、ペットフード30における組み合わせ食材片34は、基材を上述した実施例と同一形態の鰹の切り身11とし、該鰹の切り身11に上述した桜海老12だけでなく、本実施形態の場合、鰹の切り身11の長手方向に、一方の端から帆立31、笹身の切り身32、桜海老12、炒り子33の順に1つづつ合計4つの食材をそれぞれ鰹の切り身12に対して横方向に傾倒させて載置する。
【0037】
なお、図3と後述する図4において明瞭さを優先して上記ビニール部材14に密封していない組み合わせ食材片34のみを抽出して記載しているが、商品形態としては、言うまでもなく図3と図4の実施例においても、上述した実施例と同様にビニール部材14に密封して包装している。
【0038】
上記形態で組み合わせれば、載置した食材それぞれの味が鰹の切り身11の側に含浸し、具体的には、帆立31の有する高級感、笹身の切り身32を載置することで肉32と魚11とを組み合した味が生させることがきる。さらに、桜海老12の有する見栄え、鰹の切り身11から抽出する成分等の各食材が有する特徴を購入者に与えることができるため、購買意欲をより一層に掻き立てることができる。
【0039】
さらに、上述した鰹の切り身11の上に載置する形態は、製造コストを抑える等の観点で有効であるが、例えば、図4に示す如く、図3で各食材を鰹の切り身11に載置した部位に、該鰹の切り身11の短手方向に切り目41を入れて、上述した各食材を該切り目41に軽く挟み込む形態で載置すれば、包装したペットフード40の外側からでも各食材は見えるため、組み合わせ食材片44の見栄えは確保でき、購入者を惹き付ける効果を維持したまま、各食材の味はより鰹の切り身11に含浸させることがきる。さらに、客がペットフード40を購入後、開封する際においても、載置した各食材が離間して落下しにくくすることができる。
【0040】
さらに、他の実施の形態として、桜海老12を鰹の切り身11に直接載置する等して接触させずに、図5に示すごとく、互いに離間して並置させても構わない。このペットフード50の場合、例えば、ペットの味の好みにより桜海老12の風味を鰹の切り身11の方へ積極的に含浸せたくない場合などにおいて、見た目を惹く効果は得ることができるため有効である。
【0041】
さらに、他のペットフード60の他の形態として、図6に示すごとく金型で射出成形した板状の合成樹脂部材61の中央部に円柱状の凹みをつけて凹部61aを形成し、該凹部61aの中に上述した鰹の切り身11を入れ、さらに該鰹の切り身11の外周部を包み込むように適度に鰹節62を凹部61aに敷き詰めて、さらに、板状の合成樹脂部材61の両面における凹部61の開口部側の面を上述した実施例と同様にシュリンク包装により面状のフィルム63で密封してもよい。
【0042】
この形態を採れば、合成樹脂部材61内部の食材、特に鰹節62を圧縮しないため、該鰹節62が萎びることがない。このように、例えば、野菜等の圧縮したくない食材は本来の形態を確保することができるため有効である。
【0043】
さらに、他の実施の形態として図7に示すごとく透明色をした底有りの円筒状をした合成樹脂容器71にゲル状に加工した魚肉72を入れ、その上面に上記桜海老12を添えて、合成樹脂容器71の開口部を上記実施の形態と同様にシュリンク包装により面状の円形のフィルム73で密封してペットフード70を形成しても構わない。
【0044】
この形態をとれば、ゲル状の魚肉72のみを合成樹脂容器71内に封入した場合に比べ、桜海老12を添えるだけでペットフード70を引き立てることができるため、客を惹きつけることができる。
【0045】
言うまでもなく、桜海老12に限らず他の食材を添えてもよい。例えば、帆立31等を載置すれば、帆立31のだしが下方に有する魚肉72に含浸してペットフード70全体として味を増幅させるとともに、見た目にも高級感を与えることができる。
【0046】
このように上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、
この実施形態の鰹の切り身11、及び、魚肉72は、この発明の主食材片に対応し、
以下同様に、
桜海老12、笹身の切り身32、桜海老12、炒り子33、及び、鰹節62は、添付食材片に対応し、
ビニール部材14、合成樹脂部材61、合成樹脂容器71、及び、フィルム63、73は、包装手段に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペットフードを示す外観図。
【図2】組み合わせ食材片の状態を示す外観図。
【図3】他の例の組み合わせ食材片の状態を示す外観図。
【図4】さらに他の例の組み合わせ食材片の状態を示す外観図。
【図5】組み合わせ食材片の他の組み合わせ状態を示す外観図。
【図6】他の例のペットフードを示す外観図。
【図7】さらに他の例のペットフードを示す外観図。
【符号の説明】
10、50、60、70…ペットフード
11…鰹の切り身
12…桜海老
14…ビニール部材
13、34、44…組み合わせ食材片
32…笹身の切り身
12…桜海老
33…炒り子
61…合成樹脂部材
62…鰹節
63、73…フィルム
71…合成樹脂容器

Claims (5)

  1. 基体となる少なくとも1つの主食材片と、該主食材片に添付可能な大きさを有し、且つ、上記主食材片と異なる形態を採る少なくとも1つの添付食材片とを組み合わせた組み合わせ食材片を、上記主食材片と上記添付食材片とを互いに組み合わせたときの状態に維持し、少なくとも上記添付食材片の状態を外側から認識可能な包装手段で包装する
    ペットフード。
  2. 前記主食材片に、該主食材片と異なる少なくとも1つの食材から抽出した成分抽出体を含有した
    請求項1に記載のペットフード。
  3. 前記組み合わせ食材片を、前記主食材片上に前記添付食材片を載置した形態とで組み合わせた
    請求項1、又は、2に記載のペットフード。
  4. 前記添付食材片を前記主食材片の色と異なる色に着色したことを特徴とする
    請求項1、2、又は、3に記載のペットフード。
  5. 前記包装手段を真空状態による密封とする
    請求項1から4のいずれか1つに記載のペットフード。
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