JP3023585U - 食品の小袋パック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】瓶詰の状態で市販されることの多かった嗜好
品、例えば練りうに、いくら、塩辛、岩海苔などの食品
を一食分づつパックした小袋パックを提供する。 【解決手段】２枚のうち少なくとも一方が透明である一
組の略正方形のシートに食品をラミネート包装し、パッ
クの対角線状にヒートシール部を設け、かつ前記対角線
状のヒートシール部にミシン目を設ける。パックの片面
に金属箔をラミネートしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、練りうになどの嗜好品を略一食分づつパックした小袋パックに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、練りうに、いくら、塩辛、岩海苔などの多くの嗜好品は、主として数十 グラムまたはそれ以上を瓶詰めにしたものが一般に市販されており、中にはかな り高価なものもある。そのような瓶詰めは、食卓などに常備され、一つの瓶を複 数の人がそれぞれ箸をつけて食べるのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、たとえ家族間であっても、他者が箸をつけたものを食べるとい う食べ方に抵抗を感じる人もあり、これらの食品が敬遠されることがあった。ま た、瓶を開けてから時間が経過するうちに蓋の裏や、瓶のふちに付着したものが 干からびて、見た目に食欲をそぐばかりか、乾燥したものが瓶の中に落ちたりす ると食品の品質に影響してしまう。食品の上部で、特に瓶との境目付近に存在し たままのものなどは空気に触れ続けることによって、乾燥してしまうこともある 。その結果、高価な瓶詰であっても食べきらないうちに捨てられる場合があった 。さらに、高価である、小人数の家庭には量が多過ぎる等の理由から敬遠される こともあった。

【０００４】 本考案は、前記課題を解決するため、練りうになどの嗜好品を略一食分づつパ ックした食品の小袋パックを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案の小袋パックは、２枚のうち少なくとも一方 が透明である一組の略正方形のシートに嗜好品をラミネート包装した小袋パック であって、前記パックの対角線状にヒートシール部を備え、かつ前記対角線状の ヒートシール部にミシン目を備えた小袋パックである。パックの片面に金属箔を ラミネートしてもよい。パックする食品としては、特に限定されないが、例えば 練りうに、明太子、たらこ、いくら、キャビア、塩辛、岩海苔、とんぶり（野菜 の一種、ほうきぐさの実）、さんしょうの実などの嗜好品であることが好ましい 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の一実施例を示した斜視図である。図２は図１のＩ−Ｉ断面図で ある。正方形の一組のシートに食品を詰めて、図１のように周縁部と対角線部に 熱処理を施してヒートシール部を設ける。つまり、図１に示すパックが二食分の パックとなる。対角線部には切り離しやすいようにミシン目を設ける。詰める食 品の量は略一食分を７〜１０ｇ程度とし、シートの大きさは食品の量に応じて一 辺を８〜１０ｃｍ程度とすることが好ましい。ヒートシール部は幅５〜１０ｍｍ 程度が好ましい。一方のシートを透明としたのは、食品自体の色や状態が見え、 視覚的に食欲をそそるからである。もちろん両方とも透明であってもよい。周縁 のヒートシール部には、開封しやすいように切り込みか切り欠きを設けることが 好ましい。

【０００７】 図３は本実施例の小袋パックを対角線で二つ折りにしたところを示す斜視図で ある。このように二つ折りした状態で箱詰めしてもよい。箱詰めの際、パックを さまざまに配列することによってデザイン的に消費者の目を引く効果も期待でき る。複数の食品を詰め合わせて、例えば「お好み酒肴セット」などとして販売す ることもできる。

【０００８】 図４はパックの片面に金属箔をラミネートした小袋の断面図である。このよう に金属箔をラミネートしたことにより、高級感を高めることが可能である。さら に小袋パックの片面に、材料や加工年月日、製造者名などを表示したシールを貼 ってもよい。

【０００９】 本実施例によれば、従来瓶詰の状態で市販されることの多かった嗜好品を一食 分づつ包装したので、家庭の食卓や飲食店などで各人が気軽にそれらを楽しむこ とができる。また、食品を無駄なく消費でき、少量づつ販売または購入すること が可能となる。

【００１０】 以下にパックする嗜好品の例をあげる。 (1)うにあえもの（くらげうに）：塩うに５０％、くらげ３８％、卵黄４％含有 原材料：練りうに（塩うに、砂糖、卵黄、エチルアルコール、みりん）、 くらげ、調味料、着色料 (2)粒うに：塩うに９３％、卵黄５％含有 原材料：塩うに、砂糖、卵黄、エチルアルコール、みりん、調味料、着色料 (3)うにあえもの（かずの子うに）：塩うに４０％、かずのこ４０％、卵黄４％ 含有 原材料：練りうに（塩うに、砂糖、卵黄、エチルアルコール、みりん）、 かずのこ、調味料、着色料 (4)うにあえもの（明太うに）：たらこ５５％、塩うに４０％、卵黄４％含有 原材料：たらこ、練りうに（塩うに、砂糖、卵黄、エチルアルコール、 みりん）、調味料、着色料、香料等 (5)練りうに：塩うに８５％、卵黄４％含有 原材料：塩うに、砂糖、卵黄、エチルアルコール、みりん、調味料、着色料

【００１１】

【発明の効果】

本考案によれば、従来瓶詰の状態で市販されることの多かった嗜好品を一食分 づつ包装したので、家庭の食卓や飲食店などで各人が気軽にそれらを楽しむこと ができる。また、食品を無駄なく消費でき、少量づつ販売または購入することが 可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示した斜視図

【図２】 図１のＩ−Ｉ断面図

【図３】 本考案の一実施例を示した斜視図

【図４】 本考案の一実施例の断面図

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚のうち少なくとも一方が透明である
   一組の略正方形のシートに嗜好品をラミネート包装した
   小袋パックであって、前記パックの対角線状にヒートシ
   ール部を備え、かつ前記対角線状のヒートシール部にミ
   シン目を備えた食品の小袋パック。
2. 【請求項２】 片面に金属箔をラミネートした請求項１
   に記載の食品の小袋パック。
3. 【請求項３】 嗜好品が練りうに、明太子、たらこ、い
   くら、キャビア、塩辛、岩海苔、とんぶり、およびさん
   しょうの実から選ばれる少なくとも１つの食品である請
   求項１に記載の食品の小袋パック。