JP2004328849A - 配線器具取付け部材の支持金具 - Google Patents

配線器具取付け部材の支持金具 Download PDF

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Abstract

【課題】柱取付け部を柱に取付ける前又は後に選択的に保持部材を取付けて、位置調整が容易で、本固定が強固にできる。
【解決手段】柱1に取付けるための柱取付け部2から側方に先端が自由端となった支持部3を突出して形成した本体部材4と、支持部3の自由端から支持部3にスライド自在に嵌め込み可能な保持部材5とで構成してある。保持部材5が、支持部3の上下両端縁部に嵌め込み係止する一対の上下の嵌め込み係止部6と、上下嵌め込み係止部6間を連結する連結部7と、連結部7に設けられたねじ孔8と、ねじ孔8に螺合すると共に先端が支持部3に突き当たるねじ具9と、連結部7から前方に突設して配線器具取付け部材10の側面部が取付けられる取着部11とを設けて構成してある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁内の柱間において柱に固着して配線器具取付け部材を支持するための支持金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から壁内の柱間において柱に固着して配線器具取付け部材を支持するための支持金具を、図8に示されるように、柱に取付けるための柱取付け部2’から側方に先端が自由端となった支持部3’を突出して形成した本体部材4’と、本体部材4’の支持部3’に設けた長孔30に係止部31をスライド自在に係止して取付ける保持部材5’とで構成し、該保持部材5’に配線器具取付け部材10’の側面部をねじにより取付けるものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
しかしながら、上記特許文献1に示された従来例は、支持部3’に横方向に長い長孔30を形成し、この長孔30に沿ってスライド自在に係止により取付けた保持部材5’に配線器具取付け部材10’を取付けているので、配線器具取付け部材10’及び配線器具取付け部材10’に取付ける配線器具からの荷重を長孔30を設けた支持部3’で支持することになって支持強度が低下するという問題がある。また、柱間の距離が短い現場においては支持部3’を切断して使用する場合があるが、このような場合には長孔30の一端部が切断され、いっそう支持部3’による支持強度が低下し、更に、保持部材5’が長孔30から抜け落ちるおそれがある。また、特許文献1に示すものは長孔30に沿って保持部材5’の係止部31をスライド自在に係止しているので、係止部31による係止力を強くすると長孔30に沿って保持部材5’をスライドし難くて位置決め作業が面倒となり、また、係止力を弱くすると、長孔30に沿って保持部材5’をスライドする作業はし易いが、位置決め後に保持部材5’が位置ずれし易いという問題がある。また、この従来例においては、柱取付け部2’を柱に取付けた後に、長孔30に保持部材5’の係止部31を係止して取付けようとする場合、上記係止部31による係止力を強くすると、前方からの長孔30に係止する作業が難しく、また、係止に当たって大きな操作力が必要となり、このため、片持ち状に取付けられた本体部材4’の支持部3’に前方から大きな力が作用して支持部3’が変形してしまうという問題があり、一方、係止力を弱くすると係止後に保持部材5’が位置ずれすることになって好ましくない。このため、上記従来例においては、柱取付け部2’を柱に取付ける前に長孔30にあらかじめ保持部材5’を係止し、その後、柱取付け部2’を柱に取付ける作業を行わなければならない。ところが、このようにあらかじめ保持部材5’を長孔30に係止して取付けた状態で柱取付け部2’を柱側面に固着する作業を行うと、柱取付け部2’を柱に取付ける作業を行う際、つまり、柱取付け部2’に対して直交する方向からねじ締め操作等を行う際、保持部材5’が邪魔になって操作し難いものであり、施工性が悪いという問題がある。
【0003】
また、他の従来例として特許文献2が知られている。この特許文献2に示された従来例は、図9に示しようなもので、柱1”に取付けるための柱取付け部2”と該柱取付け部2”から側方に突出した断面リップ付きコ字状をした支持部3”とで構成された一対の本体部材4”を、断面リップ付きコ字状をした支持部3”の先端部同士を深浅自在に嵌め込んで接続し、更に断面リップ付きコ字状をした支持部3”内に挟圧板33をスライド自在に嵌め込み、このようにして接続した一対の本体部材4”の各柱取付け部2”をそれぞれ隣接する柱1”の対向面に固着し、断面リップ付きコ字状をした支持部3”の前面側に配線器具取付け部材10”であるスイッチボックスの底面部34を当接し、スイッチボックスの底面部34に設けたねじ挿入孔35から挿入したねじ36を断面リップ付きコ字状をした支持部3”内にスライド自在に嵌め込んだ挟圧板33のねじ孔37に螺合して挟圧板33とスイッチボックスの底面部34とで支持部3”の上下のリップ片を前後から挟持することでスイッチボックスを取付けるようにしている。
【0004】
しかしながら、この従来例にあっては、ねじ36によりスイッチボックスを取付ける際、挟圧板33よりも大きいスイッチボックスの底面部34により挟圧板33が隠されて前方から見えず、また、挟圧板33がスライド自在であって、ずれ易いので、スイッチボックスの底面部34に設けたねじ挿入孔35から挿入したねじを挟圧板33のねじ孔37に螺合する作業がきわめて難しく、したがって、いったん一対の本体部材4”の各柱取付け部2”をそれぞれ隣接する柱1”の対向面に固着した後でスイッチボックスを取付ける作業を行うのは困難であり、このため、一対の本体部材4”の各柱取付け部2”をそれぞれ隣接する柱1”の対向面に固着する前に、あらかじめスイッチボックスを仮取付けしておく必要がある。ところが、このようにあらかじめスイッチボックスを仮取付けした状態で一対の本体部材4”の各柱取付け部2”をそれぞれ隣接する柱1”の対向面に固着する作業を行うと、柱取付け部2”を柱1”に取付ける作業を行う際、つまり、柱取付け部2”に対して直交する方向からねじ36締め操作等を行う際、スイッチボックスが邪魔になって操作し難く、施工性が悪いという問題がある。また、この従来例においては配線器具取付け部材10”として底面部34を有するスイッチボックスしか取付けることができず、底面部34が無い配線器具取付け部材10”は取付けることができないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特公昭55−20100号公報
【特許文献2】
実公昭51−17508号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、柱取付け部を柱に取付ける前、あるいは後のいずれであっても簡単に保持部材を取付けることができると共に位置調整が容易で且つ位置調整後において簡単な操作で位置ずれを防止できて施工性を向上させ、また、簡単構成で施工時に作用する力や施工後に作用する荷重を確実に支持して変形を防止できる配線器具取付け部材の支持金具を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る配線器具取付け部材の支持金具は、柱1に取付けるための柱取付け部2から側方に先端が自由端となった支持部3を突出して形成した本体部材4と、支持部3の自由端から支持部3にスライド自在に嵌め込み可能な保持部材5とで構成され、保持部材5が、支持部3の上下両端縁部に嵌め込み係止する一対の上下の嵌め込み係止部6と、上下嵌め込み係止部6間を連結する連結部7と、連結部7に設けられたねじ孔8と、ねじ孔8に螺合すると共に先端が支持部3に突き当たるねじ具9と、連結部7から前方に突設して配線器具取付け部材10の側面部が取付けられる取着部11とを設けて構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、保持部材5を支持部3の自由端からスライド自在に嵌め込むことができ、現場の状況に応じて、柱取付け部2を柱1に固定する前に保持部材5を嵌め込んでおくか、あるいは、柱取付け部2を柱1に固定した後に保持部材5を嵌め込むかといういずれの施工でも採用できるものであり、また、柱1間の間隔に合わせて支持部3を切断しても、上記と同様に保持部材5を支持部3の自由端からスライド自在に嵌め込むことで問題無く対応できるものである。そして、保持部材5を支持部3の自由端から嵌め込んでスライドすることで、簡単に位置決めができ、位置決め後は前方からの操作でねじ具9を締め付けることで、保持部材5が動かないように本固定できるものであり、しかも、取着部11に配線器具取付け部材10は側面部を取付けるので、配線器具取付け部材10として底面部のあるもの、底面部のないもののいずれであっても取付けることができるものである。また、支持部3には長孔を設ける必要がないので、支持強度が強いものである。
【0009】
また、柱取付け部2に取付け予定位置に位置合わせするための位置合わせ部12を設けることが好ましい。
【0010】
このような構成とすることで、柱1の取付け予定位置(いわゆる墨出し位置)に位置合わせ部12を合わせることで、柱取付け部2を柱1の所定位置に取付けることができるものである。
【0011】
また、支持部3の柱取付け部2からの突出長さが柱1間隔の1/2以上の長さを有していることが好ましい。
【0012】
このような構成とすることで、対向する柱1の対向側面のいずれかに本体部材4の柱取付け部2を取付けることにより、柱1間の幅方向のいずれの位置にも配線器具取付け部材10を取付けることができるものである。
【0013】
また、取着部11に配線器具取付け部材10の前端面が当接するための当接部13を設けることが好ましい。
【0014】
このような構成とすることで、配線器具取付け部材10の前端面を当接部13に当接して位置決めした状態で配線器具取付け部材10を取着部11の正しい位置に取付けることができる。
【0015】
また、細長の板材を長手方向の端部で折曲することにより柱取付け部2と、該柱取付け部2の端部から側方に一体に突出した支持部3とよりなる本体部材4が構成され、支持部3の上下両端縁部には折曲により形成された補強部14が設けられ、補強部14の長手方向の一端面14aが柱取付け部2の柱1への取着面2aと面一となるように構成することが好ましい。
【0016】
このような構成とすることで、補強部14により支持部3の補強ができ、また、この補強部14に保持部材5の上下の嵌め込み係止部6が嵌め込まれることで、保持部材5の取付け強度が向上し、更に、補強部14の長手方向の一端面14aが柱取付け部2の柱1への取着面2aと面一となっていることで、配線器具取付け部材10を取付ける際に、片持ちとなった支持部3に前方から奥行き方向に押圧力が作用する力を確実に支持部3の突出基部部分で支持できるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
本発明の支持金具Aは、柱1に取付けるための部材である本体部材4と、本体部材4にスライド自在に取付けて配線器具取付け部材10を取付け保持するための保持部材5との2部材により構成してある。
【0019】
本体部材4は図6に示すように断面L字状をしており、柱取付け部2の後端部から一側方に向けて先端が自由端となった支持部3を突出して形成してある。ここで、添付図面に示す実施形態においては、細長の金属製の板材を長手方向の端部で折曲することにより断面L字状に形成してあり、L状の2片のうち短片側である一片が縦板状をした柱取付け部2となり、長片側である他の一片が横方向に長い縦板状をした支持部3となっている。
【0020】
縦板状をした柱取付け部2には釘や木ねじ等の固着具を挿入するための挿入孔15が設けてある。また、柱取付け部2には取付け予定位置に位置合わせするための位置合わせ部12が設けてあり、添付図面に示す実施形態においては、柱取付け部2の前端縁に切欠きを設けて位置合わせ部12としてある。横方向に長い縦板状をした支持部3は柱取付け部2に対して直角となっていて、この支持部3の上下端縁部をそれぞれ背方に折曲して上下の補強部14を支持部3の全長にわたって設けてある。したがって、支持部3は縦断面形状がコ字状をしていてこの縦断面形状は支持部3の柱取付け部2からの突出方向(長手方向)の全長において同じ断面形状をしている。ここで、支持部3の上下端縁部に設けた補強部14の長手方向の一端部(柱取付け部2側の端部)は図6に示すように支持部3の一端部よりも僅かに突出していて該補強部14の長手方向の一端面14aが柱取付け部2の柱1への取着面2aと面一となっている。
【0021】
保持部材5は図7に示すようなもので、上記構成の支持部3の上下両端縁部に嵌め込み係止する略レ字状をした一対の上下の嵌め込み係止部6と、上下嵌め込み係止部6間を連結する縦板状をした連結部7と、連結部7に設けられたねじ孔8と、ねじ孔8に螺合すると共に先端が支持部3に突き当たるねじ具9と、縦板状をした連結部7の一側端縁部から前方に向けて直角に突設した縦板状をした取着部11により構成してある。この縦板状をした取着部11には配線器具取り付け部材10を取付けるための取付け孔16が設けてあり、更に、取着部11の前端縁部は連結部7と反対側の側方に直角に折り曲げてあって配線器具取付け部材10の前端面を当接して位置決めするための当接部13となっている。
【0022】
上記のような構成の保持部材5は、本体部材4の支持部3の自由端からスライド自在に嵌め込むのであるが、この場合、連結部7の上下両端部に設けた一対の上下の嵌め込み係止部6が支持部3の上下両端縁部にスライド自在に嵌め込み係止されるものであり、保持部材5を支持部3に沿ってスライドさせて取付け位置調整を行ない、位置決めができると、ねじ具9を締付けることでねじ具9の先端を支持部3の前面に押接して保持部材5を支持部3の位置決めした箇所に固定するものである。これにより、スライドによる位置決め操作が軽い力で容易にでき、また、位置決め後はねじ具9を締め付けるだけでずれないように強固に固定できるものである。
【0023】
しかして、上記のような構成の本体部材4と保持部材5とよりなる支持金具Aは次のようにして施工して図1乃至図4に示すように取付けるものである。
【0024】
すなわち、柱1の側面に本体部材4の縦板状をした柱取付け部2の柱1への取着面2a及び上下の嵌め込み係止部6の長手方向の端面を当接した状態で挿入孔15から挿入した釘や木ねじ等の固着具25により柱1に固着する。この場合、柱1に墨出しをしておいて該墨出しにより設定した取付け予定位置に柱取付け部2に設けた位置合わせ部12を位置合わせして上記固着作業を行うことで、簡単に柱1の所定の位置に柱取付け部2を固着できるものである。ここで、上記柱1への柱取付け部2の固着作業に当たり、保持部材5を支持部3に取付けない状態で行うと、支持部3の前方において柱取付け部2の挿入孔15に固着具25を横方向から挿入して固着作業を行うに当たって保持部材5に邪魔されることなく、容易に行うことができる。もちろん、支持部3にあらかじめ保持部材5を嵌め込んだ状態で柱取付け部2を柱1に固着することも可能である。
【0025】
本体部材4の柱取付け部2を柱1に固着した後、保持部材5を支持部3の長手方向にスライドさせて位置調整を行し、位置調整が終わると、ねじ具9を締付けて保持部材5を支持部3の位置決めした箇所に固定する。このスライドによる位置調整、ねじ具9による固定が終わると、縦板状をした取着部11の一側面に配線器具取り付け部材10の一側面部を当接すると共に配線器具取付け部材10の前端面を当接部13に当接して位置決めし、この状態で取付け孔16を利用して配線器具取付け部材10の側面部を取着部11にねじ具20により取付ける。もちろん、スライドによる位置調整、ねじ具9による固定に先だって取着部11に配線器具取付け部材10を取付け、その後、保持部材5を支持部3の長手方向にスライドさせて位置調整を行し、位置調整が終わると、ねじ具9を締付けて保持部材5を支持部3の位置決めした箇所に固定するようにしてもよいものである。
【0026】
配線器具取り付け部材10は大別して底面部を有さない枠形状をしたものと、底面部を有するボックス形状をしたものとがあるが、本発明においては配線器具取り付け部材10の側面部を取着部11に取付けるので、底面部を有さない枠形状の場合、底面部を有するボックス形状のものの場合のいずれであっても問題なく取付けることができる。
【0027】
柱1の前後両側には図2に示すように壁面材21が取付けられるが、前面側の壁面材21には配線器具取付け部材10に対応して開口部が形成され、配線器具取付け部材10に取付ける各種配線器具(図示せず)が開口部に位置し、壁面材21の表面側において開口部に位置する配線器具の周囲を囲むように化粧カバー(図示せず)を取付けるようになっている。
【0028】
ところで、配線器具取付け部材10の保持部材5への取付け作業時や、各種配線器具の配線器具取付け部材10への取付け作業時に、先端が自由端となった支持部3に奥行き方向の大きな押圧力が作用することがあるが、この場合、上下の嵌め込み係止部6の長手方向の端面が柱1の側面に当接しているので、上記奥行き方向の押圧力に対する強度を向上させることができ、先端が自由端となった支持部3の変形を防止できるものである。
【0029】
また、支持部3の自由端から支持部3の上下両端縁部に保持部材5の上下の嵌め込み係止部6をスライド自在に嵌め込んで位置調整後に前方からのねじ具9の締付け作業のみで固定できるので、片面側の壁面材21が先に施工してある場合であっても、前方からの作業のみで簡単に作業できるものである。
【0030】
本発明において、支持部3の柱取付け部2からの突出長さ(つまり支持部3の長手方向の長さ)は柱1間隔よりも短く且つ柱1間隔の1/2以上の長さとするのが好ましい。これにより対向する柱1の対向側面のいずれかに本体部材4の柱取付け部2を取付けることで、柱1間の幅方向のいずれの位置にも配線器具取付け部材10を取付けることができるものである。
【0031】
また、図2のように、支持部3の柱取付け部2からの突出長さが柱1間隔の1/2以下の場合でも、支持部3の先端部に保持部材5を取付け、該保持部材5に配線器具取付け部材10を取付けた状態で、配線器具取付け部材10の横幅方向のセンタ位置が柱1間の中間に位置するようなものであれば、対向する柱1の対向側面のいずれかに本体部材4の柱取付け部2を取付けることで、柱1間の幅方向のいずれの位置にも配線器具取付け部材10を取付けることができるものである。
【0032】
ところで、マンションやオフィースビルにおいて間仕切りを構成する場合など、柱1間隔(柱ピッチ)はあらかじめ決まっているが、一方、部屋の大きさ等は様々で、例えばドア側から上記のピッチで柱1を設置した場合、末端では所定のピッチよりも短くなる場合がある。このような場合には先端が自由端となった支持部3を任意の長さに切断して使用する必要があるが、本発明においては、支持部3は縦断面形状が支持部3の長手方向の各部において同じ断面形状をしており、先端の自由端から保持部材5をスライド自在に嵌め込むので、切断しても保持部材5の取付けに当たって何らの影響がなく、切断しない場合と同様の取付けが可能であって、支持部3のどの位置であっても自由端からスライドして取付けできると共に取付け強度も低下しないものである。
【0033】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、保持部材を支持部の自由端からスライド自在に嵌め込むことができ、現場の状況に応じて、保持部材の嵌め込みが柱取付け部を柱に固定する前又は後に自由に選択して施工でき、また、柱間の間隔に合わせて支持部を切断しても、上記と同様に保持部材を支持部の自由端からスライド自在に嵌め込むことで問題無く対応できて、施工性が向上するものであり、保持部材を支持部の自由端から嵌め込んでスライドすることで、簡単に位置決めができ、しかも、支持部には長孔を設ける必要がないので、支持強度が強いものであり、位置決め後は前方からの操作でねじ具を締め付けることで、保持部材が動かないように本固定できて、位置決め操作が容易であるにもかかわらず位置決め後の本固定がずれないように強固に固定できるものであり、また、取着部に配線器具取付け部材は側面部を取付けるので、配線器具取付け部材として底面部のあるもの、底面部のないもののいずれであっても取付けることができるものである。
【0034】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、柱取付け部を柱の所定位置に簡単且つ正確に取付けることができて、施工性が向上するものである。
【0035】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、対向する柱の対向側面のいずれかに本体部材の柱取付け部を取付けることで、簡単な構成の本体部材により柱間の幅方向のいずれの位置にも配線器具取付け部材を取付けることができるものである。
【0036】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、配線器具取付け部材の前端面を当接部に当接して位置決めした状態で配線器具取付け部材を取着部の正しい位置に取付けることができて施工性が向上するものである。
【0037】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、補強部により支持部の補強ができ、また、保持部材の取付け強度が向上し、更に、配線器具取付け部材を取付ける際に、片持ちとなった支持部に前方から奥行き方向に押圧力が作用するが、この奥行き方向の押圧力を確実に支持部の突出基部部分で支持して支持部の変形を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持金具の施工状態を示す斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】同上の支持金具の分解斜視図である。
【図6】同上に用いる本体部材を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は左側面図である。
【図7】同上に用いる保持部材を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は背面図であり、(d)は右側面図であり、(e)は左側面図であり、(f)は底面図である。
【図8】従来例を示し、(a)は分解斜視図であり、(b)は長孔に係止して取付けた状態の斜視図である。
【図9】他の従来例を示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 柱
2 柱取付け部
2a 取着面
3 支持部
4 本体部材
5 保持部材
6 嵌め込み係止部
7 連結部
8 ねじ孔
9 ねじ具
10 配線器具取付け部材
11 取着部
12 位置合わせ部
13 当接部
14 補強部
14 一端面

Claims (5)

  1. 柱に取付けるための柱取付け部から側方に先端が自由端となった支持部を突出して形成した本体部材と、支持部の自由端から支持部にスライド自在に嵌め込み可能な保持部材とで構成され、保持部材が、支持部の上下両端縁部に嵌め込み係止する一対の上下の嵌め込み係止部と、上下嵌め込み係止部間を連結する連結部と、連結部に設けられたねじ孔と、ねじ孔に螺合すると共に先端が支持部に突き当たるねじ具と、連結部から前方に突設して配線器具取付け部材の側面部が取付けられる取着部とを設けて構成されていることを特徴とする配線器具取付け部材の支持金具。
  2. 柱取付け部に取付け予定位置に位置合わせするための位置合わせ部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の配線器具取付け部材の支持金具。
  3. 支持部の柱取付け部からの突出長さが柱間隔の1/2以上の長さを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配線器具取付け部材の支持金具。
  4. 取着部に配線器具取付け部材の前端面が当接するための当接部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配線器具取付け部材の支持金具。
  5. 細長の板材を長手方向の端部で折曲することにより柱取付け部と、該柱取付け部の端部から側方に一体に突出した支持部とよりなる本体部材が構成され、支持部の上下両端縁部には折曲により形成された補強部が設けられ、補強部の長手方向の一端面が柱取付け部の柱への取着面と面一となるように構成して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配線器具取付け部材の支持金具。
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