JP2004324448A - 車両用エンジンの始動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの構成部品を利用して始動モータの騒音を低減でき、クランクケース内外のシール用部品が不要で、エンジン近傍の機器配置の自由度を高めることが可能な車両用エンジンの始動装置を提供する。
【解決手段】始動モータ5と、始動モータ5の回転をクランク軸3に伝達するギヤ列6とを備えている車両用エンジンの始動装置4において、始動モータ5をクランクケース本体2aの下面に下方から取付け、オイルパン2bの内部に密閉される位置に始動モータ5を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】始動モータ5と、始動モータ5の回転をクランク軸3に伝達するギヤ列6とを備えている車両用エンジンの始動装置4において、始動モータ5をクランクケース本体2aの下面に下方から取付け、オイルパン2bの内部に密閉される位置に始動モータ5を配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は始動モータによりクランク軸を回転させる車両用エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用エンジンの始動装置として、始動モータの出力軸とクランク軸との間に始動系ギヤ列が設けられ、その始動系ギヤ列の途中にワンウェイクラッチが設けられることにより、始動系ギヤ列に含まれる一部のギヤがクランク軸とともに回転するいわゆる常時噛み合い式の始動装置が知られている(特許文献1参照)。この始動装置では、始動モータはクランクケース本体外部の上面に、かつ露出した状態で取り付けられている。その他に、本発明に関連する従来技術として特許文献2がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−120514号公報
【特許文献2】
特開平6−221223号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、始動モータがクランクケース本体の外部に配置されている場合には、始動モータから発生する音を遮断する為の防音材を必要とする。また、始動モータの回転をクランク軸まで伝える経路の一部がクランクケース内外を貫くので、その部分にクランクケースの内外をシールするための部品が必要となる。
さらに、クランクケースの外に突出している始動モータを納める必要から、エンジンに隣接するその他の機器の搭載スペースに制限を受け、機器配置の自由度が低下する。
【0005】
そこで、本発明はエンジンの構成部品を利用して始動モータの騒音を低減でき、クランクケース内外のシール用部品が不要で、さらにエンジン近傍の機器配置の自由度を高めることが可能な車両用エンジンの始動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、始動モータと、前記始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列とを備えた車両用エンジンの始動装置において、前記始動モータをクランクケース内部に配置したことにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
【0007】
この装置によれば、クランクケース内部に始動モータを配置することで、クランクケース自体が始動モータから発生する騒音を遮断する防音材として機能し、騒音の低減に効果がある。また、始動モータがクランクケース内部に配置されているため、始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列及びクランク軸もクランクケース内部に配置することができる。この場合、クランクケースを貫通する部分がないので、シール用の部品を省略することができ、始動装置の構造を簡素化することが可能となる。
【0008】
さらに、エンジンルーム内部にはエンジンをはじめ種々の機器を配置する必要があるが、クランクケース内部に始動モータを配置することにより、クランクケース外部への突出を抑え、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることができる。
【0009】
本発明の始動装置においては、前記クランクケースが前記クランク軸を下側から支持するクランクケース本体と、前記クランクケース本体の下面に取り付けられ潤滑油を蓄えるオイルパンとを備えている場合に、前記オイルパン内部に前記始動モータを配置してもよい(請求項2)。この形態によれば、スタータギヤがオイルパン近傍に配置されるので、スタータギヤの潤滑を容易に行うことができる。また、オイルパン内部は、潤滑油を蓄えるための空間を有しているので、始動モータを配置するのに十分なスペースを確保できる。さらに、オイルパンの脱着により、オイルパン内部に配置した始動モータの保守作業が容易に実施できる。
【0010】
前記始動装置においては、前記始動モータを前記クランクケース本体の下面に下方より取り付けてもよい(請求項3)。クランクケース本体は、クランク軸を支持するのに必要な剛性が確保されているので、クランクケース本体に始動モータを取り付ければ必要にして十分な取付強度を確保できる。この場合、始動モータと始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列及びクランク軸をすべてクランクケース本体で支持することとなるため、軸間距離の精度を容易に確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の始動装置を車両の動力源としてのエンジンに適用した一実施形態を示している。エンジン1はピストンの往復運動を回転運動に変換する直列4気筒のレシプロ式のエンジンとして構成されている。エンジン1は、クランクケース2と、クランクケース2の内部に収容されたクランク軸3と、クランク軸3を回転させる始動装置4とを備えている。
【0012】
クランクケース2は、不図示のシリンダブロックの下部に取り付けられているクランクケース本体2aと、潤滑油を蓄えるオイルパン2bとを組み合わせて構成されている。クランク軸3には、その先端(図1において左端)から後端(図1において右端)に向かって第1〜第5ジャーナル3a〜3eが設けられ、それらのジャーナルはクランクケース本体2a内に設けられた不図示のジャーナル軸受によって回転自在に支持されている。クランクケース本体2aはクランク軸3を十分に支持するに足りる剛性を確保できるように金属材料の鋳造品である。オイルパン2bは板金加工品である。
【0013】
図3により詳しく示したように、始動装置4は、始動モータ5と、エンジン1のクランク軸3に始動モータ5の回転を伝達するギヤ列6とを備えている。ギヤ列6は、始動モータ5の出力軸5aによって駆動されるスタータギヤ7と、クランク軸3及び始動モータ5と平行に設けられた支持軸8上にスタータギヤ7と噛み合うように設けられたドリブンギヤ9と、支持軸8上にクラッチ手段としてのワンウェイクラッチ10を介して同軸的に設けられた中間ギヤ11と、中間ギヤ11と噛み合うようにしてクランク軸3と一体回転可能に設けられたクランクギヤ12とを備えている。スタータギヤ7とドリブンギヤ9、中間ギヤ11とクランクギヤ12との間の歯数比はそれぞれのギヤ間で始動モータ5の出力軸5a側からクランク軸3側に向かって回転が減速して伝達されるように設定されている。従って、ギヤ列6においては回転が漸次減速されてクランク軸3まで伝達される。ドリブンギヤ9は支持軸8と一体回転可能である。ワンウェイクラッチ10は支持軸8から中間ギヤ11への回転伝達を許容し、中間ギヤ11から支持軸8への回転伝達を阻止する。
【0014】
図1及び図2に示すように、始動モータ5は、始動モータ取付ボス13を備えており、各始動モータ取付ボス13は、始動モータ取付ボルト14の外径より大きい径の貫通孔を有している。一方、図4に示すように、クランクケース本体2aの下面には始動モータ5の取付けが可能な座面15が設けられ、その座面15には始動モータ取付ボルト14と対をなすめねじ16と、始動モータ5の突出部及びドリブンギヤ9とクランクケース本体2aとの干渉を避けるのに十分な切欠き部17とが設けられている。
【0015】
以上の実施形態によれば、始動モータ5はクランクケース2によって密閉されるため、クランクケース自体が防音材として機能し、始動モータ5から発生する騒音を低減することができる。また、始動モータ5、ギヤ列6及びクランク軸3がクランクケース2内部に配置されるので、クランクケースを貫通する部分がなく、シール用の部品を省略することができる。
【0016】
さらに、クランクケース2内部に始動モータ5が配置されているので、始動モータ5のクランクケース外部への突出を抑えることができ、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることが可能となる。
【0017】
スタータギヤ7は、オイルパン2b内部に配置されているので、始動モータ5を配置するのに十分なスペースを確保できるほか、スタータギヤ7の潤滑を容易に行うことができる。さらに、オイルパン2bの脱着により、始動モータ5の保守作業が容易に実施できる。
【0018】
始動モータ5は、クランク軸3を支持するのに必要な剛性が確保されたクランクケース本体2aに取り付けられるので、必要にして十分な取付強度を確保できる。また、始動モータ5とギヤ列6及びクランク軸3をすべてクランクケース本体2aで支持しているため、軸間距離の加工精度を容易に確保することができる。
【0019】
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内にある限り種々の形態にて実施してよい。例えばエンジンは直列式に限定されず、V型式等のエンジンにも本発明は適用できる。気筒数も任意である。ギヤ列の構成も必要に応じて適宜変更してよい。
【0020】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の始動装置によれば、始動モータをクランクケース内部に配置することにより、始動モータから発生する騒音を低減することができる。また、始動モータと、ギヤ列と、クランク軸とをすべてクランクケース内部に配置することにより、シール用の部品を省略することができる。クランクケース内部に始動モータが配置されているので、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることができる。スタータギヤをオイルパン内部に配置することにより、スタータギヤの潤滑を容易に行うことが可能である。さらに、オイルパンの脱着により、始動モータの保守作業を容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る始動装置が組み込まれたエンジンの要部を示す図。
【図2】図1の始動装置をII−II線により見た断面側面図。
【図3】図1の始動装置をギヤの軸線方向に沿って一部破断して示す図。
【図4】図1の始動装置をIV−IV線により見た断面下面図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 クランクケース
2a クランクケース本体
2b オイルパン
3 クランク軸
4 始動装置
5 始動モータ
5a 出力軸
6 ギヤ列
7 スタータギヤ
8 支持軸
9 ドリブンギヤ
10 ワンウェイクラッチ
11 中間ギヤ
12 クランクギヤ
13 始動モータ取付ボス
14 始動モータ取付ボルト
15 始動モータ取り付け用座面
16 始動モータ取付用めねじ
17 切り欠
【発明の属する技術分野】
本発明は始動モータによりクランク軸を回転させる車両用エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用エンジンの始動装置として、始動モータの出力軸とクランク軸との間に始動系ギヤ列が設けられ、その始動系ギヤ列の途中にワンウェイクラッチが設けられることにより、始動系ギヤ列に含まれる一部のギヤがクランク軸とともに回転するいわゆる常時噛み合い式の始動装置が知られている(特許文献1参照)。この始動装置では、始動モータはクランクケース本体外部の上面に、かつ露出した状態で取り付けられている。その他に、本発明に関連する従来技術として特許文献2がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−120514号公報
【特許文献2】
特開平6−221223号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、始動モータがクランクケース本体の外部に配置されている場合には、始動モータから発生する音を遮断する為の防音材を必要とする。また、始動モータの回転をクランク軸まで伝える経路の一部がクランクケース内外を貫くので、その部分にクランクケースの内外をシールするための部品が必要となる。
さらに、クランクケースの外に突出している始動モータを納める必要から、エンジンに隣接するその他の機器の搭載スペースに制限を受け、機器配置の自由度が低下する。
【0005】
そこで、本発明はエンジンの構成部品を利用して始動モータの騒音を低減でき、クランクケース内外のシール用部品が不要で、さらにエンジン近傍の機器配置の自由度を高めることが可能な車両用エンジンの始動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、始動モータと、前記始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列とを備えた車両用エンジンの始動装置において、前記始動モータをクランクケース内部に配置したことにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
【0007】
この装置によれば、クランクケース内部に始動モータを配置することで、クランクケース自体が始動モータから発生する騒音を遮断する防音材として機能し、騒音の低減に効果がある。また、始動モータがクランクケース内部に配置されているため、始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列及びクランク軸もクランクケース内部に配置することができる。この場合、クランクケースを貫通する部分がないので、シール用の部品を省略することができ、始動装置の構造を簡素化することが可能となる。
【0008】
さらに、エンジンルーム内部にはエンジンをはじめ種々の機器を配置する必要があるが、クランクケース内部に始動モータを配置することにより、クランクケース外部への突出を抑え、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることができる。
【0009】
本発明の始動装置においては、前記クランクケースが前記クランク軸を下側から支持するクランクケース本体と、前記クランクケース本体の下面に取り付けられ潤滑油を蓄えるオイルパンとを備えている場合に、前記オイルパン内部に前記始動モータを配置してもよい(請求項2)。この形態によれば、スタータギヤがオイルパン近傍に配置されるので、スタータギヤの潤滑を容易に行うことができる。また、オイルパン内部は、潤滑油を蓄えるための空間を有しているので、始動モータを配置するのに十分なスペースを確保できる。さらに、オイルパンの脱着により、オイルパン内部に配置した始動モータの保守作業が容易に実施できる。
【0010】
前記始動装置においては、前記始動モータを前記クランクケース本体の下面に下方より取り付けてもよい(請求項3)。クランクケース本体は、クランク軸を支持するのに必要な剛性が確保されているので、クランクケース本体に始動モータを取り付ければ必要にして十分な取付強度を確保できる。この場合、始動モータと始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列及びクランク軸をすべてクランクケース本体で支持することとなるため、軸間距離の精度を容易に確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の始動装置を車両の動力源としてのエンジンに適用した一実施形態を示している。エンジン1はピストンの往復運動を回転運動に変換する直列4気筒のレシプロ式のエンジンとして構成されている。エンジン1は、クランクケース2と、クランクケース2の内部に収容されたクランク軸3と、クランク軸3を回転させる始動装置4とを備えている。
【0012】
クランクケース2は、不図示のシリンダブロックの下部に取り付けられているクランクケース本体2aと、潤滑油を蓄えるオイルパン2bとを組み合わせて構成されている。クランク軸3には、その先端(図1において左端)から後端(図1において右端)に向かって第1〜第5ジャーナル3a〜3eが設けられ、それらのジャーナルはクランクケース本体2a内に設けられた不図示のジャーナル軸受によって回転自在に支持されている。クランクケース本体2aはクランク軸3を十分に支持するに足りる剛性を確保できるように金属材料の鋳造品である。オイルパン2bは板金加工品である。
【0013】
図3により詳しく示したように、始動装置4は、始動モータ5と、エンジン1のクランク軸3に始動モータ5の回転を伝達するギヤ列6とを備えている。ギヤ列6は、始動モータ5の出力軸5aによって駆動されるスタータギヤ7と、クランク軸3及び始動モータ5と平行に設けられた支持軸8上にスタータギヤ7と噛み合うように設けられたドリブンギヤ9と、支持軸8上にクラッチ手段としてのワンウェイクラッチ10を介して同軸的に設けられた中間ギヤ11と、中間ギヤ11と噛み合うようにしてクランク軸3と一体回転可能に設けられたクランクギヤ12とを備えている。スタータギヤ7とドリブンギヤ9、中間ギヤ11とクランクギヤ12との間の歯数比はそれぞれのギヤ間で始動モータ5の出力軸5a側からクランク軸3側に向かって回転が減速して伝達されるように設定されている。従って、ギヤ列6においては回転が漸次減速されてクランク軸3まで伝達される。ドリブンギヤ9は支持軸8と一体回転可能である。ワンウェイクラッチ10は支持軸8から中間ギヤ11への回転伝達を許容し、中間ギヤ11から支持軸8への回転伝達を阻止する。
【0014】
図1及び図2に示すように、始動モータ5は、始動モータ取付ボス13を備えており、各始動モータ取付ボス13は、始動モータ取付ボルト14の外径より大きい径の貫通孔を有している。一方、図4に示すように、クランクケース本体2aの下面には始動モータ5の取付けが可能な座面15が設けられ、その座面15には始動モータ取付ボルト14と対をなすめねじ16と、始動モータ5の突出部及びドリブンギヤ9とクランクケース本体2aとの干渉を避けるのに十分な切欠き部17とが設けられている。
【0015】
以上の実施形態によれば、始動モータ5はクランクケース2によって密閉されるため、クランクケース自体が防音材として機能し、始動モータ5から発生する騒音を低減することができる。また、始動モータ5、ギヤ列6及びクランク軸3がクランクケース2内部に配置されるので、クランクケースを貫通する部分がなく、シール用の部品を省略することができる。
【0016】
さらに、クランクケース2内部に始動モータ5が配置されているので、始動モータ5のクランクケース外部への突出を抑えることができ、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることが可能となる。
【0017】
スタータギヤ7は、オイルパン2b内部に配置されているので、始動モータ5を配置するのに十分なスペースを確保できるほか、スタータギヤ7の潤滑を容易に行うことができる。さらに、オイルパン2bの脱着により、始動モータ5の保守作業が容易に実施できる。
【0018】
始動モータ5は、クランク軸3を支持するのに必要な剛性が確保されたクランクケース本体2aに取り付けられるので、必要にして十分な取付強度を確保できる。また、始動モータ5とギヤ列6及びクランク軸3をすべてクランクケース本体2aで支持しているため、軸間距離の加工精度を容易に確保することができる。
【0019】
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内にある限り種々の形態にて実施してよい。例えばエンジンは直列式に限定されず、V型式等のエンジンにも本発明は適用できる。気筒数も任意である。ギヤ列の構成も必要に応じて適宜変更してよい。
【0020】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の始動装置によれば、始動モータをクランクケース内部に配置することにより、始動モータから発生する騒音を低減することができる。また、始動モータと、ギヤ列と、クランク軸とをすべてクランクケース内部に配置することにより、シール用の部品を省略することができる。クランクケース内部に始動モータが配置されているので、エンジン周辺部での機器配置の自由度を高めることができる。スタータギヤをオイルパン内部に配置することにより、スタータギヤの潤滑を容易に行うことが可能である。さらに、オイルパンの脱着により、始動モータの保守作業を容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る始動装置が組み込まれたエンジンの要部を示す図。
【図2】図1の始動装置をII−II線により見た断面側面図。
【図3】図1の始動装置をギヤの軸線方向に沿って一部破断して示す図。
【図4】図1の始動装置をIV−IV線により見た断面下面図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 クランクケース
2a クランクケース本体
2b オイルパン
3 クランク軸
4 始動装置
5 始動モータ
5a 出力軸
6 ギヤ列
7 スタータギヤ
8 支持軸
9 ドリブンギヤ
10 ワンウェイクラッチ
11 中間ギヤ
12 クランクギヤ
13 始動モータ取付ボス
14 始動モータ取付ボルト
15 始動モータ取り付け用座面
16 始動モータ取付用めねじ
17 切り欠
Claims (3)
- 始動モータと、前記始動モータの回転をクランク軸に伝達するギヤ列とを備えた車両用エンジンの始動装置において、前記始動モータをクランクケース内部に配置したことを特徴とする車両用エンジンの始動装置。
- 前記クランクケースがクランク軸を下側から支持するクランクケース本体と、前記クランクケース本体の下面に取り付けられ潤滑油を蓄えるオイルパンとを備えており、前記オイルパン内部に前記始動モータを配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンの始動装置。
- 前記始動モータを前記クランクケース本体の下面に下方より取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の車両用エンジンの始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116796A JP2004324448A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用エンジンの始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116796A JP2004324448A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用エンジンの始動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004324448A true JP2004324448A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33496894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003116796A Pending JP2004324448A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用エンジンの始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004324448A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006027702B4 (de) * | 2005-06-17 | 2008-08-21 | Denso Corp., Kariya | Maschinenstartsystem mit zwei Anlassern eines unterschiedlichen Typs |
WO2012169663A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2012-12-13 | 株式会社Joho | 油圧始動装置を備えた車両 |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003116796A patent/JP2004324448A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006027702B4 (de) * | 2005-06-17 | 2008-08-21 | Denso Corp., Kariya | Maschinenstartsystem mit zwei Anlassern eines unterschiedlichen Typs |
WO2012169663A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2012-12-13 | 株式会社Joho | 油圧始動装置を備えた車両 |
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