JP2004322663A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体構造において、リンホースの組付位置を適正に位置決めすることで組付作業性の向上を図る。
【解決手段】デッキクロスメンバ16にセンタリンホース19,20の上端部を結合し、デッキクロスメンバ16の左右端部をフロントピラー12に結合可能とする一方、センタリンホース19,20の下端部に形成した爪部33がバックボーンリンホース14に形成した開口部34に係合して位置決め可能とすると共に、この状態でセンタリンホース19,20の下端部をバックボーンリンホース14を介してフロアパネル11に結合可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室の前部にデッキクロスメンバが左右方向に沿って配設され、このデッキクロスメンバの中央部とフロアパネルとがセンタリンホースにより結合されて構成される車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前部に左右方向に沿って配設されるデッキクロスメンバは、中央部にセンタリンホースの上端部が溶接により結合されたサブアッセンブリ状態でドア開口部から車内に搬入される。そして、デッキクロスメンバは両端部が車体における左右の骨格部材にボルト締結され、センタリンホースの下端部がフロアパネルのバックボーンにボルト締結されて組み付けられるようになっている。このような従来の車体構造としては、下記に示す特許文献1、2がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−128025
【特許文献2】
特開2002−302069
【0004】
特許文献1に記載された「車体構造」は、クロスメンバの各端部が左右のフロントピラーに接合され、このクロスメンバに結合された左右のセンタリンホースの下端部が車室前部のフロアにフロアブラケットを介して固着したものである。また、特許文献2に記載された「車両の計器板用のクロスメンバ」は、コックピットクロスメンバの各端部が左右のAピラーに接合され、このクロスメンバに結合された左右のトンネルステーの下端部が車室前部のフロアトンネルに固定したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1、2に記載した従来の車体構造にあっては、デッキクロスメンバがセンタリンホースなどを組み付けられたサブアッセンブリ状態で車内に搬入され、前方に移動して所定の位置に固定するようにしているが、デッキクロスメンバを車体に固定した後のセンタリンホースの組付作業が困難なものとなっている。
【0006】
即ち、図9に示すように、フロアパネル001にはバックボーン(フロアトンネル)002が形成され、前端部がダッシュパネル003の下端部に結合され、このダッシュパネル003の上端部がカウルトップ004に結合されている。そして、ダッシュパネル003の車室側には遮音材としてのダッシュパッド005が装着され、このダッシュパッド005に密着するようにエアコンユニット006が装着され、このエアコンユニット006の後方側にデッキクロスメンバ007及びセンタリンホース008が配設されている。
【0007】
従って、組立ラインでは、デッキクロスメンバ007にセンタリンホース008が結合され、更にエアコンユニット006がデッキクロスメンバ007に装着された状態で車室内に搬入され、これを前方に移動し、まず、デッキクロスメンバ007の各端部をフロントピラーの所定の位置に固定し、次に、センタリンホース008の下端部をバックボーン002の所定の位置に固定する。このとき、センタリンホース008にはダッシュパッド005の弾性力fがエアコンユニット006を介して作用しており、また、デッキクロスメンバ007にセンタリンホース008とエアコンユニット006とをアッセンブリしたデッキクロスメンバアッセンブリの重心位置がデッキクロスメンバ007の左右の締結位置よりも車体前方側に位置することから、デッキクロスメンバアッセンブリにモーメントが生じ、センタリンホース008は、図9に二点鎖線で示すように、デッキクロスメンバ007を支点として反時計回り方向に回動し、正規の組付位置に位置決めされない。そのため、作業者はこのセンタリンホース008の下部を前方に押え付けて実線で示す正規の組付位置に移動し、この位置を保持したままでボルトによる締結作業を行わなければならず、作業が困難なものとなってしまう。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するものであって、リンホースの組付位置を適正に位置決めすることで組付作業性の向上を図った車体構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1の発明の車体構造では、車体の左右の骨格部材にクロスメンバを結合し、このクロスメンバにおける車幅方向ほぼ中央部にリンホースの上端部を結合する一方、下端部をフロアパネルに結合し、リンホースとフロアパネル側のいずれか一方に凸部を設ける一方、他方に凸部を位置決めする凹部を設けている。
【0010】
従って、クロスメンバにリンホースが結合された状態で車室内に搬入し、クロスメンバの端部を左右の骨格部材に結合した後、リンホースの下端部とフロアパネルとの間で凸部と凹部とを係合することで、リンホースは所定の組付位置に位置決めされることとなり、作業者はこの位置決め状態でリンホースをフロアパネルに固定すれば良く、リンホースを正規の組付位置を適正に、且つ、容易に組み付けることで組付作業性を向上することができる。
【0011】
請求項2の発明の車体構造では、リンホースに設けられる凸部あるいは凹部をフロアパネル側へのリンホースの結合部より下方に位置させている。従って、リンホースを位置決めするための凸部あるいは凹部をリンホースの結合部より下方に設けたことで、リンホースはクロスメンバへの結合部からフロアパネルへの結合部までの間で断面積を縮小することがなくなり、十分な剛性を確保することができる。
【0012】
請求項3の発明の車体構造では、凸部をリンホースの下端部を折曲して形成した爪部とし、凹部をフロアパネルの縦壁部に形成された開口部としている。従って、凸部と凹部をそれぞれ爪部と開口部により構成したことで、構造の簡素化並びに加工性の向上を図ることで、低コスト化を可能とすることができる。
【0013】
請求項4の発明の車体構造では、凸部と凹部とを所定の隙間をもって遊嵌可能とし、後端縁同士が接触した位置をリンホースの基準結合位置としている。従って、凸部と凹部とを遊嵌可能としたことでリンホースの位置決め作業が容易となり、後端縁同士が接触した位置をリンホースの基準結合位置としことでリンホースを容易に適正な組付位置に固定することができる。
【0014】
請求項5の発明の車体構造では、リンホースに凸部を設ける一方、フロアパネル側の車幅方向中央部に前後方向に沿ってバックホーンを形成し、バックボーンに段差部から前方側が拡幅した拡幅部を形成し、この拡幅部に凹部を設けている。従って、クロスメンバにリンホースが結合された状態で車室内に搬入し、これを前方に移動して正規の組付位置まで移動するとき、リンホースの下部はバックボーンの狭幅部を前方へ移動するため、凸部がバックボーンに接触して損傷させることはなく、その後、リンホースの下端部をバックボーンの拡幅部に容易に位置決めして固定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1に本発明の第1実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下端取付部の概略、図2にセンタリンホースの下端取付部の側面視、図3に図2のIII−III断面、図4に本実施形態の車体構造の概略構成、図5にセンタリンホースの組付手順を表す概略を示す。
【0017】
本実施形態の車体構造において、図4に示すように、車室前部はフロアパネル11の左右両側部に骨格部材としてのフロントピラー12の下端部が結合され、この左右のフロントピラー12の上端部が図示しないルーフレールにより結合されて構成されている。このフロアパネル11は車室の下部に水平に配設され、車幅方向中央部にバックボーン(フロアトンネル)13が形成され、このバックボーン13上にはバックボーンリンホース14が溶接により固定されている。そして、このフロアパネル11の前端部は、車室とエンジンルームとを仕切るようにほぼ鉛直に配設されるダッシュパネル15の下端部に結合され、このダッシュパネル15の上端部は車幅方向に延設されて端部が各フロントピラー12に結合する図示しないカウルトップに結合されている。
【0018】
デッキクロスメンバ16は、円筒パイプ形状をなし、車室前部に左右方向に沿って配設され、運転席側の径が若干太くなっており、左右端部に連結ブラケット17が取付けられている。一方、左右のフロントピラー12には支持ブラケット18が取付けられており、デッキクロスメンバ16は左右の連結ブラケット17が左右の支持ブラケット18に密着した状態でボルト締結可能となっている。
【0019】
このデッキクロスメンバ16の車幅方向中央部には、左右一対のセンタリンホース19,20の上端部が溶接により固着されており、各センタリンホースの下端部はバックボーンリンホース14(バックボーン13)の左右の側面部にボルト締結可能となっている。そして、デッキクロスメンバ16にはステアリングシャフトの支持ブラケット21が取付けられ、センタリンホース19,20には両者を連結すると共に艤装部品を取付けるための取付ブラケット22と、一方のセンタリンホース20には艤装部品を取付けるための取付ブラケット23が取付けられている。
【0020】
この場合、デッキクロスメンバ16は、センタリンホース19,20が結合されると共に各ブラケット21,22,23が取付けられ、更に、図示しない冷暖房装置、音響機器、シフト装置あるいはインストルメントパネルなどが装着されたサブアッセンブリ状態でドア開口部から車内に搬入され、前述したように、デッキクロスメンバ16の左右の各端部がフロントピラー12にボルト締結され、センタリンホース19,20の下端部がフロアパネル11の側にボルト締結されて組み付けられる構成となっている。
【0021】
そして、本実施形態にて、前述したセンタリンホース19,20の下部に凸部を設ける一方、フロアパネル11側におけるセンタリンホース19,20の正規の組付位置にはこの凸部が係合する凹部を設け、センタリンホース19,20の組付時に、凸部が凹部に係合することでセンタリンホース19,20をフロアパネル11側の正規の組付位置に位置決めし、この仮固定状態で完全に締結して固定するようにしている。
【0022】
即ち、図1乃至図4に示すように、センタリンホース19は、平面部19aの両側部がほぼ直角に屈曲してフランジ部19b,19cが形成されたコ字断面形状をなしている。一方、センタリンホース20も、平面部20aの両側部がほぼ直角に屈曲してフランジ部20bが形成されたコ字断面形状をなしている。そして、センタリンホース19,20は、互いの平面部19a,20aが対向するように配設され、取付ブラケット22のフランジ部が各平面部19a,20aに溶接により接合され、両センタリンホース19,20を連結している。また、取付ブラケット23は端部がセンタリンホース20のフランジ部20bに溶接により接合されている。
【0023】
センタリンホース19は下端部の幅方向中央部に取付孔24が形成されている。一方、バックボーン13及びバックボーンリンホース14は、後方部が所定幅の狭幅部25であり、段差部26から前方側が所定幅だけ広くなった拡幅部27となっている。そして、バックボーンリンホース14の拡幅部27における縦壁部(フロアパネル11側)には、センタリンホース19の正規の組付位置に、取付孔24に対応して取付孔28が形成されると共に、内面にナット29が溶着されている。そして、外側から締結ボルト30がセンタリンホース19の取付孔24及びバックボーンリンホース14の取付孔28を貫通し、ナット29に螺合することで、センタリンホース19の下端部がフロアパネル11側に締結される。
【0024】
また、センタリンホース19は下端部に取付孔24の後方側に隣接して切欠部31が形成され、この切欠部31の上辺から下方に連続して突出した突出部32が形成され、この突出部32は車体の中心側、つまり、バックボーンリンホース14側にほぼ直角に折曲して爪部(凸部)33を構成している。一方、バックボーンリンホース14の拡幅部27には取付孔28の後方側に隣接してセンタリンホース19の正規の組付位置に、爪部33に対応する四角形状の開口部34が形成されている。そして、センタリンホース19の組付時に、爪部33がバックボーンリンホース14の開口部34に係合することで、センタリンホース19がフロアパネル11側の正規の組付位置に位置決めされる。
【0025】
この場合、センタリンホース19の爪部33よりもバックボーンリンホース14の開口部34の方が大きく、所定の隙間をもって設定されており、爪部33は開口部34に遊嵌可能であり、図2に示すように、爪部33の後端(図2にて右端)が開口部34の後端(図2にて右端)に接触した位置がセンタリンホース19の基準結合位置、つまり、正規の組付位置となるように、爪部33及び開口部34の形成位置が設定されている。
【0026】
また、センタリンホース19における爪部33の形成位置は、フロアパネル11側へのセンタリンホース19の結合部、つまり、取付孔24よりも下方に設定されている。
【0027】
なお、上述の説明では、左側のセンタリンホース19についてのみ説明したが、右側のセンタリンホース20も同様に、下端部に取付孔、切欠部、突出部、爪部が形成され、これらに対応するバックボーンリンホース14の拡幅部に取付孔、ナット、開口部が設けられ、センタリンホース20の爪部がバックボーンリンホース14の開口部に係合して正規の組付位置に位置決めされ、この状態でセンタリンホース20の下端部がボルトによりバックボーンリンホース14に締結可能となっている。
【0028】
従って、デッキクロスメンバ16はセンタリンホース19,20が結合されると共に各ブラケット21,22,23が取付けられ、冷暖房装置などが装着されたサブアッセンブリ状態でドア開口部から車内に搬入される。そして、作業者は、このデッキクロスメンバ16のアッセンブリを前方に移動し、まず、所定の組付位置でデッキクロスメンバ16の左右の各端部をフロントピラー12にボルト締結し、次に、各センタリンホース19,20の下端部をバックボーンリンホース14を介してフロアパネル11の側にボルト締結する。
【0029】
このデッキクロスメンバ16及びセンタリンホース19,20の組付作業について詳説すると、図5(a)に示すように、車内に搬入されたデッキクロスメンバ16はバックボーン13に沿って前方に移動され、所定の位置で左右の各端部がフロントピラー12にボルト締結される。このとき、センタリンホース19(20)の下端部はバックボーンリンホース14の狭幅部25の両側を移動するため、爪部33がバックボーンリンホース14に接触することはない。そして、デッキクロスメンバ16が固定された状態では、図5(b)に示すように、センタリンホース19(20)には図示しないダッシュパッドの弾性力が作用し、且つ、デッキクロスメンバ16に各種装置などが装着されたサブアッセンブリ状態での重心位置がデッキクロスメンバ16の左右の締結位置よりも車体前方にあることから、モーメントが生じて下端部が後方側に回動した状態となっている。
【0030】
そこで、作業者はセンタリンホース19(20)の下端部を前方側へ押すと、爪部33が段差部26を超えて拡幅部27に移動し、バックボーンリンホース14の開口部34に係合し、センタリンホース19(20)は正規の組付位置に位置決めされる。この状態で、図5(c)に示すように、センタリンホース19(20)の取付孔24とバックボーンリンホース14の取付孔28は適合しており、作業者は締結ボルト30を各取付孔24,28を貫通してナット29に螺合することで、センタリンホース19(20)の下端部をバックボーンリンホース14を介してフロアパネル11側に締結することができる。
【0031】
このように本実施形態の車体構造にあっては、デッキクロスメンバ16にセンタリンホース19,20の上端部を結合し、デッキクロスメンバ16の左右端部をフロントピラー12に結合可能とする一方、センタリンホース19,20の下端部に形成した爪部33がバックボーンリンホース14に形成した開口部34に係合して位置決め可能とすると共に、この状態でセンタリンホース19,20の下端部をバックボーンリンホース14を介してフロアパネル11の側に結合可能としている。
【0032】
従って、デッキクロスメンバ16にセンタリンホース19,20が結合された状態で車室内に搬入し、デッキクロスメンバ16の端部を左右のフロントピラー12に結合した後、センタリンホース19,20の下端部の爪部33をとバックボーンリンホース14の開口部34に係合することで、センタリンホース19,20は正規の組付位置に位置決めされることとなり、作業者はこの位置決め状態でセンタリンホース19,20をバックボーンリンホース14にボルト締結すれば良く、センタリンホース19,20をフロアパネル11の正規の組付位置を適正に、且つ、容易に組み付けることができ、この組付作業性を向上することができる。
【0033】
また、センタリンホース19,20に凸部としての爪部33を形成し、バックボーンリンホース14に凹部としての開口部34を形成し、爪部33が開口部34に係合してセンタリンホース19,20を所定の位置に位置決めしており、構造の簡素化並びに加工性の向上を図ることで、低コスト化を可能とすることができる。
【0034】
そして、センタリンホース19,20の爪部33がバックボーンリンホース14の開口部34に所定の隙間をもって遊嵌可能とし、後端縁同士が接触した位置をセンタリンホース19,20の正規の組付位置(基準結合位置)としており、爪部33を開口部34に係合するだけで、センタリンホース19,20を容易に適正な組付位置に位置決めすることができ、センタリンホース19,20の位置決め作業及び固定作業を簡単に行うことができる。
【0035】
また、バックホーン13及びバックボーンリンホース14に狭幅部25、段差部26、拡幅部27を形成し、この拡幅部27に開口部34を設けており、車室内で、デッキクロスメンバ16及びセンタリンホース19,20を前方に移動して正規の組付位置に位置決めするとき、センタリンホース19,20の下部はバックボーンリンホース14の狭幅部25の両側を前方へ移動するため、爪部33はバックボーンリンホース14に接触することはなく、爪部33やバックボーンリンホース14の損傷を防止することができる。
【0036】
更に、センタリンホース19,20に設けられる爪部33をフロアパネル11側への結合部(取付孔24)より下方に位置させており、センタリンホース19,20は、デッキクロスメンバへの結合部からフロアパネル11側への結合部までの間で断面堰が縮小することはなく、十分な剛性を確保することができる。
【0037】
なお、上述の実施形態では、センタリンホース19,20に凸部としての爪部33を形成し、フロアパネル11側のバックボーンリンホース14に凹部としての開口部34を形成したが、凸部及び凹部の形状や位置関係はこの実施形態に限るものではない。
【0038】
図6に本発明の第2実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下端取付部の概略、図7に図6のVII−VII断面、図8に本発明の第3実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下部取付部の断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0039】
第2実施形態の車体構造において、図6及び図7に示すように、センタリンホース19は下端部に取付孔24の後方側に隣接して突起部(凸部)41が形成される一方、バックボーンリンホース14の拡幅部27には取付孔28の後方側に隣接してセンタリンホース19の正規の組付位置に、突起部41に対応する四角形状の開口部42が形成されている。従って、センタリンホース19の組付時に、突起部41がバックボーンリンホース14の開口部42に係合することで、センタリンホース19をフロアパネル11側の正規の組付位置に位置決めすることができる。
【0040】
このようにセンタリンホース19の所定箇所に対して、その上下部が連続したまま両側を破断して突起部41を形成することで、この突起部41の十分な強度を確保することができ、センタリンホース19を所定の組付位置まで移動するとき、突起部41が周辺部材に接触しても損傷することはなく、センタリンホース19を所定の位置に確実に位置決めすることができる。
【0041】
第3実施形態の車体構造において、図8に示すように、センタリンホース19は下端部に取付孔24の後方側に隣接してボス形状の凹部51が形成される一方、バックボーンリンホース14の拡幅部27には取付孔28の前方側に隣接してセンタリンホース19の正規の組付位置に、凹部51に対応するボス形状の凸部52が形成されている。従って、センタリンホース19の組付時に、凹部51にバックボーンリンホース14の凸部52が係合することで、センタリンホース19をフロアパネル11側の正規の組付位置に位置決めすることができる。
【0042】
このようにセンタリンホース19の下端部に凹部51を形成する一方、バックボーンリンホース14の拡幅部27に凸部52を形成したことで、この凸部51及び凹部52は部材を切り欠いて、または孔を開けて形成していないため、センタリンホース19及びバックボーンリンホース14の剛性低下を防止することができ、確実にフロアパネル側に位置決め固定することができる。また、センタリンホース19の下端部に凹部51を形成し、バックボーンリンホース14の拡幅部27に凸部52を形成したことで、バックボーンリンホース14に段差部26を設ける必要がなくなる。
【0043】
なお、上述した実施形態において、センタリンホース19,20をコ字断面形状としたが、この形状に限るものではなく、筒部材や複数部材を接合して形成した閉断面形状などであっても良い。また、デッキクロスメンバ16に対して2つのセンタリンホース19,20を設けたが、車体の大きさや形状、レイアウトなどによりセンタリンホースを1つとしても良い。更に、フロアパネル11にバックボーン13を形成し、その上にバックボーンリンホース14を固定し、センタリンホース19,20をバックボーンリンホース14に固定したが、バックボーンリンホース14がバックボーン13の下部にあるものは、バックボーン13上にブラケットを固定し、センタリンホース19,20の下部をこのブラケットに固定しても良い。
【0044】
また、第2実施形態において、突起部(凸部)41をバックボーンリンホース14の拡幅部27に設け、開口部42をセンタリンホース19に設けることにより、第3実施形態と同様に、バックボーンリンホース14に段差部26を設ける必要がなくなる。
【0045】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の車体構造によれば、車体の左右の骨格部材にクロスメンバを結合し、このクロスメンバにおける車幅方向ほぼ中央部にリンホースの上端部を結合する一方、下端部をフロアパネル側に結合し、リンホースとフロアパネル側のいずれか一方に凸部を設ける一方、他方に凸部を位置決めする凹部を設けたので、クロスメンバにリンホースが結合された状態で車室内に搬入し、クロスメンバの端部を左右の骨格部材に結合した後、リンホースの下端部とフロアパネル側との間で凸部と凹部とを係合することで、リンホースは所定の組付位置に位置決めされることとなり、作業者はこの位置決め状態でリンホースをフロアパネルに固定すれば良く、リンホースを正規の組付位置に適正に、且つ、容易に組み付けることで組付作業性を向上することができる。
【0046】
請求項2の発明の車体構造によれば、リンホースに設けられる凸部あるいは凹部をフロアパネル側へのリンホースの結合部より下方に位置させたので、リンホースを位置決めするための凸部あるいは凹部をリンホースの結合部より下方に設けたことで、リンホースはクロスメンバへの結合部からフロアパネルへの結合部までの間で強度が低下することはなく、十分な剛性を確保することができる。
【0047】
請求項3の発明の車体構造によれば、凸部をリンホースの下端部を折曲して形成した爪部とし、凹部をフロアパネルの縦壁部に形成された開口部としたので、凸部と凹部をそれぞれ爪部と開口部により構成したことで、構造の簡素化並びに加工性の向上を図ることで、低コスト化を可能とすることができる。
【0048】
請求項4の発明の車体構造によれば、凸部と凹部とを所定の隙間をもって遊嵌可能とし、後端縁同士が接触した位置をリンホースの基準結合位置としたので、凸部と凹部とを遊嵌可能としたことでリンホースの位置決め作業が容易となり、後端縁同士が接触した位置をリンホースの基準結合位置としことでリンホースを容易に適正な組付位置に固定することができる。
【0049】
請求項5の発明の車体構造によれば、リンホースに凸部を設ける一方、フロアパネル側の車幅方向中央部に前後方向に沿ってバックホーンを形成し、バックボーンに段差部から前方側が拡幅した拡幅部を形成し、この拡幅部に凹部を設けたので、クロスメンバにリンホースが結合された状態で車室内に搬入し、これを前方に移動して正規の組付位置まで移動するとき、リンホースの下部はバックボーンの狭幅部を前方へ移動するため、凸部がバックボーンに接触して損傷させることはなく、その後、リンホースの下端部をバックボーンの拡幅部に容易に位置決めして固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下端取付部の概略図である。
【図2】センタリンホースの下端取付部の側面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本実施形態の車体構造の概略構成図である。
【図5】センタリンホースの組付手順を表す概略図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下端取付部の概略図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る車体構造におけるセンタリンホースの下部取付部の断面図である。
【図9】従来の車体構造を表す概略図である。
【符号の説明】
11 フロアパネル
12 フロントピラー(骨格部材)
13 バックポーン
14 バックボーンリンホース
16 デッキクロスメンバ
19,20 センタリンホース(リンホース)
24 取付孔
25 狭幅部
26 段差部
27 拡幅部
28 取付孔
29 ナット
30 ボルト
33 爪部(凸部)
34 開口部(凹部)
41 突起部(凸部)
42 開口部(凹部)
51 凹部
52 凸部

Claims (5)

  1. 車体の左右の骨格部材に結合されるクロスメンバと、上端部が該クロスメンバにおける車幅方向ほぼ中央部に結合されて下端部がフロアパネル側に結合されるリンホースとを具えた車体構造において、前記リンホースと前記フロアパネル側のいずれか一方に凸部を設ける一方、前記他方に前記凸部を位置決めする凹部を設けたことを特徴とする車体構造。
  2. 請求項1記載の車体構造において、前記リンホースに設けられる前記凸部あるいは前記凹部は、前記フロアパネル側への前記リンホースの結合部より下方に位置していることを特徴とする車体構造。
  3. 請求項1記載の車体構造において、前記凸部は前記リンホースの下端部を折曲して形成した爪部であり、前記凹部は前記フロアパネルの縦壁部に形成された開口部であることを特徴とする車体構造。
  4. 請求項1記載の車体構造において、前記凸部と前記凹部は所定の隙間をもって遊嵌可能であり、後端縁同士が接触した位置を前記リンホースの基準結合位置としたことを特徴とする車体構造。
  5. 請求項1記載の車体構造において、前記リンホースに凸部を設ける一方、前記フロアパネル側の車幅方向中央部に前後方向に沿ってバックホーンを形成し、該バックボーンに段差部から前方側が拡幅した拡幅部を形成し、該拡幅部に前記凹部を設けたことを特徴とする車体構造。
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