JP2004322067A - 土と廃ガラス破砕粒を混合した人工砂 - Google Patents
土と廃ガラス破砕粒を混合した人工砂 Download PDFInfo
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/60—Glass recycling
Abstract
【課題】海砂採取は海の生態系を破壊するので、即中止すべき緊急課題とされている。現在、わが国での砂供給は主として海砂に依存しているので、今後砂の供給不足が益々深刻化する傾向にある。従って、この供給不足を代替砂で補うことが急務であるが、その代替砂には、それぞれ環境破壊などの問題がある。それで問題を伴わない代替砂の開発が緊急な課題である。
【解決手段】真砂士と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比のものや50:50の混合比の本発明の人工砂は予期通りの良い材料試験結果を得ることができた。本発明の人工砂は図3に示す通り、環境保全対策が十分にとられているので、問題の伴わない代替砂といえる。更に、真砂土と再資源化に有益な廃ガラスを原材料とするので極めて安価でしかも、安定的に供給できる代替砂と言える。本発明の人工砂は埋設管の保護の土木資材に使用できるし、図3の製造装置での高品質の人工砂はコンクリート用細骨材に使用できる。
【選択図】 図3
【解決手段】真砂士と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比のものや50:50の混合比の本発明の人工砂は予期通りの良い材料試験結果を得ることができた。本発明の人工砂は図3に示す通り、環境保全対策が十分にとられているので、問題の伴わない代替砂といえる。更に、真砂土と再資源化に有益な廃ガラスを原材料とするので極めて安価でしかも、安定的に供給できる代替砂と言える。本発明の人工砂は埋設管の保護の土木資材に使用できるし、図3の製造装置での高品質の人工砂はコンクリート用細骨材に使用できる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、真砂土の様な土と、廃棄ガラスの破砕粒を混ぜて埋設管の保護などの土木資材に使用するための人工砂に関するものである。
【発明が解決しようとする課題】
昔は良質な川砂の入手が容易であったけれど、昭和40年代以降の建設工事の急増のため砂の供給が不足をきたし、海砂とか砕砂などで補われてきたが、現在も不足が続いている。
【0001】
今まで不足を補ってきた海砂には問題点がある。海砂は塩分除去のため、大量水による水洗が必要であり塩害の原因となる。更に海砂採取は、海域環境破壊と海の生態系を破壊するので即中止すべき緊急な課題であり、すでに海砂採取全面禁止の県も多い。
【0002】
現在、我が国での砂供給は主として海砂に依存しているので、今後、砂の供給不足が益々深刻化する傾向にある。従ってこの供給不足を代替砂で補うことが急務であるが、次の如くそれぞれに問題がある。
【0003】
川砂、山砂、陸砂は品質面では問題ないが、供給量は現在砂全体の各々3%前後と少なく、しかも今後は減少傾向にあり、供給拡大は望めない。
【0004】
砕砂は粘土などの微粒子、および、有機不純物を除去するため水で洗浄が必要であるが、この汚泥の捨て場所が問題となっている。砂供給量は海砂に次ぐ量で、更に、増加の傾向にあるものの、砕砂生産に伴うコストの縮減について、今後の大きな課題となっている。
【0005】
高炉スラグは高温時に長期間貯蔵すると固結するので、固結防止剤を散布すると共に、1ケ月以内に使用しなければならない不便な面がある。埋設管の埋め戻しに使用の場合も固結して不便である。更に、高炉スラグはその供給事業所が限定されるため、供給はその地域に限定され、広域的な活用とはなりにくい問題がある。
【0006】
銅スラグは鋭利な角があり、危険があると共に、供給量が十分あるかと言う問題と、安定供給が出来るかと言う問題がある。
【0007】
最近は石炭灰を主原料とするものとか、下水汚泥焼却灰を主原料とする人工砂があるが、いづれも高価なセメントを必要とするとか、エネルギー消費の大きい焼成を必要とする問題がある。
【0008】
輸入砂は為替レートの変動や、輸出国側の状況の変化などにより、長期的安定的な供給が出来るか問題である。
以上述べたとおり、それぞれに問題があるが、問題の伴わない代替砂の開発が緊急な課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
真砂土と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比で、3mmアンダーの本発明の人工砂は試験の結果、次に示す様な成績を得た。表1は液性・塑性試験、表2は突固め試験、表3はCBR試験、表4はふるい分け試験である。
【0010】
【表1】
【表2】
締固め曲線は図5に示す。
【0011】
【表3】
【0012】
【表4】
粒度分布曲線は図6に示す。
【0013】
真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比で、3mmアンダーの本発明の人工砂」は試験の結果、次にしめす様な成績を得た。表5は液性・塑性試験、表6は突固め試験、表7はCBR試験、表8はふるい分け試験である。
【0014】
【表5】
【表6】
締固め曲線は図7に示す。
【0015】
【表7】
【0016】
【表8】
粒度分布曲線は図8に示す。
【0017】
以上の通り本発明の人工砂は予期通りの良い試験結果を得ることが出来た。そして本発明の人工砂は真砂土の様な土と、廃ガラスの破砕粒を混ぜたものであるから海砂の様な塩害はないし、環境破壊もない。
【0018】
そして、砕砂の様な水洗がないので汚泥がないし、高炉スラグの様な不便な点もない。しかも安定供給が出来るし、非常に安価である。他のものは、いろいろな問題を伴うが本発明の人工砂は問題の伴わない代替砂として評価できる。
【0019】
【実施例】
次に本発明の実施例について、図1に従い説明する。真砂土1が搬送コンベヤ2で振動ふるい3に送られ、この振動ふるい3で3mmオーバー分は受け箱4に、3mmアンダーはコンベヤ5に送られる。そしてコンベヤ5により混合機14に送られる。
【0020】
一方、廃ガラス6は搬送コンベヤ7で破砕機8に送られ、破砕すると同時に角をとり、そのあと金属分別機9にかけられ瓶の王冠などの金属を受け箱10に取り除く。金属を取り除かれた廃ガラス破砕粒は振動ふるい11で3mmオーバー分は受け箱12に、3mmアンダーはコンベヤ13に送られる。
そしてこのコンベヤ13により混合機14に送られる。トロンメル型の混合機14にて均一に混合され、人工砂15が山積みされる。
【0021】
本製造装置で人工砂のサイズは3mmアンダーとしたが、ふるいの設定替えで5mmアンダーとかその他任意のものが得られる。又、真砂土と廃ガラス破砕粒の混合比は70:30としたが、50:50その他任意の混合比にすることが出来る。
【0022】
この実施例は図2に示す様に、下水道用の埋設管16の基礎用材料17に使用するものである。図2において全体を総称して埋め戻し材料と言うが、ここでは基礎用材料17と埋め戻し用材料18に区分して説明する。
【0023】
埋設管16は下水道用硬質塩化ビニル管である。この硬質塩化ビニル管の安全性を確保するために、管周辺部を均等に締固めて地盤反力を増大させ、管に発生する曲げ応力及びたわみを減少させることが特に重要である。
【0024】
従って、細粒分の少ない砂質材料で、十分な締固め度が容易に、得られるものでなければならないが、本発明の真砂土と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比で、3mmアンダーの人工砂15を使用した。
以上の通り本発明の人口砂15で基礎用材料17に使用した実施例を説明したが、図2に示す様に埋め戻し用材料18に使用することも可能である。
【0025】
更に、次に示す様にインターロッキング ブロックの下地材料に使用することが出来る。歩道や広場の舖装用に、さまざまな形状と色彩のインターロッキングブロックがある。周囲の景観にマッチする自由なデザインが出来るので評価が高い。住宅のエクステリアから公園や大型レジャー施設まで広く使用されているが雨天時、水溜りが出来ると障害となる。
【0026】
このため雨天時の歩行の快適化とか街路樹などの生育のため透水性のインターロッキング ブロックがある。この透水性のインターロッキング ブロックの下地材料に適当な通水性と、適当な締固め強度を有する本発明の人工砂15が適切である。
【0027】
【第2の実施例】
次に本発明の第2の実施例について、図3に従い説明する。真砂土1が搬送コンベヤ2で乾燥機19に送られ乾燥される。真砂土1が十分に自然乾燥されている場合はバーナーは着火されず乾燥機19を通過する。次の振動ふるい3で3mmオーバー分は受け箱4に、3mmアンダーは風力分別機20に送られる。
【0028】
真砂土1がこの風力分別機20の中を自重落下中に、送風機22の吸引空気により、真砂土1の0.075mm以下のシルトや粘土の細粒分を分別し集塵機21で除去する。集塵機21のコニカルボトム部にロータリーバルブを取り付け、その下にバッグを取り付け、このバッグの中に細粒分を落とし込む方式としている。
【0029】
風力分別された真砂土は溜ホッパー23と、その下部に取り付けられたゲートバルブ24を経て、計量コンベヤ25に自重落下する。計量コンベヤ25はゲートバルブ24の自動開度調節をしながら、設定量の真砂土を混合機14に送る。
【0030】
一方、廃ガラス6は搬送コンベヤ7で粗砕機26に送られる。粗砕された廃ガラス6は搬送コンベヤ27で破砕機8に送られる。破砕機8は破砕すると同時に角を取り、そのあと金属分別機9で瓶の王冠などの金属を受け箱10に取り除く。金属を取り除かれた廃ガラス破砕粒は、振動ふるい11で3mmオーバー分を受け箱12に、3mmアンダー分は風力分別機28に送られる。
【0031】
廃ガラス破砕粒がこの風力分別機28の中を自重落下中に、送風機30の吸引空気により、廃ガラス破砕粒中の0.075mm以下のガラス微細粒を分別し集塵機29で除去する。尚、同時に廃ガラス破砕粒に混在する瓶のラベルの紙などの有機質不純物を除去する。集塵機29の構成は真砂土用集塵機と同様である。
【0032】
風力分別された廃ガラス破砕粒は、溜ホッパー31とその下のゲートバルブ32を経て計量コンベヤ33に自重落下する。計量コンベヤ33はゲートバルブ32の自動開度調節をしながら、設定量の廃ガラス破砕粒を混合機14に送る。そしてトロンメル型の混合機14により均一に混合された人工砂34が山積される。
【0033】
本実施例でつくられた人工砂34は真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比で、3mmアンダーのものである。図1の方式と異なる点は第1に真砂土、廃ガラス破砕粒共に0.075mm以下の微細粒を除去したこと、第2に廃ガラス破砕粒に混在する瓶のラベルの紙などの有機不純物を除去したこと、第3に計量コンベヤを使用して混合比の精度を高めた点であって、図1の方式の人工砂より高品質にしたものである。
【0034】
本実施例は図4に示す様に水道用の埋設管35の基礎用材料36に使用するものである。埋設管の安全性を確保する点で前述の下水管で記載の通りであるが、水道管は圧力があるので下水管より厳しい配慮が必要である。水道管は管体の発生応力や継手の変形におよぼす影響が大きいので良質な基礎用材料が必要である。従って本発明の真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比の、3mmアンダーの高品質の人工砂34を使用した。
【0035】
以上の通り本発明の人工砂34で基礎用材料36に使用した実施例を説明したが、図4に示す様に埋め戻し用材料37に使用することも可能である。更に、インターロッキング ブロック用材料や、セメントを練った成型品用骨材や、コンクリート用細骨材に使用することができる。
【0036】
本発明の人工砂の製造装置において次の様な利点がある。下水管や水道管などの埋設工事で堀削された土砂の処理に苦慮することがあるが、建設残土の有効利用を図る目的で、本人工砂の製造装置において、真砂土の代わりに粘土分の少ないものなら現場発生土を使用することが可能である。又、本発明の人工砂は粒度サイズ、混合比、品質等級など任意に選ぶことができるのも利点である。
【0037】
【発明の効果】
(1)砂の供給不足が益々深刻化する傾向にあり、代替砂で補うことが急務であるが、本発明の人工砂はその一つとして貢献できる。
(2)バグフイルターの集塵機を使用しているので大気汚染は皆無であるなど、環境保全対策を十分にとられているので、本発明の人工砂は問題の伴わない代替砂として評価できる。
【0038】
(3)廃ガラスの再資源化に極めて有益に貢献できる。
(4)原材料が安価で製造プロセスも簡単なため、砕砂の半分以下の低廉な価格を確保することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工砂の製造装置
【図2】下水道用の埋設管の施工の断面図
【図3】本発明の人工砂の製造装置(高品質用)
【図4】水道用の埋設管の施工の断面図
【図5】混合比70:30の締固め曲線図
【図6】混合比70:30の粒度分布曲線図
【図7】混合比50:50の締固め曲線図
【図8】混合比50:50の粒度分布曲線図
【符号の説明】
1 真砂土
3、11 振動ふるい
6 廃ガラス
8 破砕機
9 金属分別機
14 混合機
15、34 人工砂
16 下水管
17、36 基礎用材料
18、37 埋戻し用材料
19 乾燥機
20、28 風力分別機
21、29 集塵機
25、33 計量コンベヤ
26 粗砕機
35 水道管
本発明は、真砂土の様な土と、廃棄ガラスの破砕粒を混ぜて埋設管の保護などの土木資材に使用するための人工砂に関するものである。
【発明が解決しようとする課題】
昔は良質な川砂の入手が容易であったけれど、昭和40年代以降の建設工事の急増のため砂の供給が不足をきたし、海砂とか砕砂などで補われてきたが、現在も不足が続いている。
【0001】
今まで不足を補ってきた海砂には問題点がある。海砂は塩分除去のため、大量水による水洗が必要であり塩害の原因となる。更に海砂採取は、海域環境破壊と海の生態系を破壊するので即中止すべき緊急な課題であり、すでに海砂採取全面禁止の県も多い。
【0002】
現在、我が国での砂供給は主として海砂に依存しているので、今後、砂の供給不足が益々深刻化する傾向にある。従ってこの供給不足を代替砂で補うことが急務であるが、次の如くそれぞれに問題がある。
【0003】
川砂、山砂、陸砂は品質面では問題ないが、供給量は現在砂全体の各々3%前後と少なく、しかも今後は減少傾向にあり、供給拡大は望めない。
【0004】
砕砂は粘土などの微粒子、および、有機不純物を除去するため水で洗浄が必要であるが、この汚泥の捨て場所が問題となっている。砂供給量は海砂に次ぐ量で、更に、増加の傾向にあるものの、砕砂生産に伴うコストの縮減について、今後の大きな課題となっている。
【0005】
高炉スラグは高温時に長期間貯蔵すると固結するので、固結防止剤を散布すると共に、1ケ月以内に使用しなければならない不便な面がある。埋設管の埋め戻しに使用の場合も固結して不便である。更に、高炉スラグはその供給事業所が限定されるため、供給はその地域に限定され、広域的な活用とはなりにくい問題がある。
【0006】
銅スラグは鋭利な角があり、危険があると共に、供給量が十分あるかと言う問題と、安定供給が出来るかと言う問題がある。
【0007】
最近は石炭灰を主原料とするものとか、下水汚泥焼却灰を主原料とする人工砂があるが、いづれも高価なセメントを必要とするとか、エネルギー消費の大きい焼成を必要とする問題がある。
【0008】
輸入砂は為替レートの変動や、輸出国側の状況の変化などにより、長期的安定的な供給が出来るか問題である。
以上述べたとおり、それぞれに問題があるが、問題の伴わない代替砂の開発が緊急な課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
真砂土と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比で、3mmアンダーの本発明の人工砂は試験の結果、次に示す様な成績を得た。表1は液性・塑性試験、表2は突固め試験、表3はCBR試験、表4はふるい分け試験である。
【0010】
【表1】
【表2】
締固め曲線は図5に示す。
【0011】
【表3】
【0012】
【表4】
粒度分布曲線は図6に示す。
【0013】
真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比で、3mmアンダーの本発明の人工砂」は試験の結果、次にしめす様な成績を得た。表5は液性・塑性試験、表6は突固め試験、表7はCBR試験、表8はふるい分け試験である。
【0014】
【表5】
【表6】
締固め曲線は図7に示す。
【0015】
【表7】
【0016】
【表8】
粒度分布曲線は図8に示す。
【0017】
以上の通り本発明の人工砂は予期通りの良い試験結果を得ることが出来た。そして本発明の人工砂は真砂土の様な土と、廃ガラスの破砕粒を混ぜたものであるから海砂の様な塩害はないし、環境破壊もない。
【0018】
そして、砕砂の様な水洗がないので汚泥がないし、高炉スラグの様な不便な点もない。しかも安定供給が出来るし、非常に安価である。他のものは、いろいろな問題を伴うが本発明の人工砂は問題の伴わない代替砂として評価できる。
【0019】
【実施例】
次に本発明の実施例について、図1に従い説明する。真砂土1が搬送コンベヤ2で振動ふるい3に送られ、この振動ふるい3で3mmオーバー分は受け箱4に、3mmアンダーはコンベヤ5に送られる。そしてコンベヤ5により混合機14に送られる。
【0020】
一方、廃ガラス6は搬送コンベヤ7で破砕機8に送られ、破砕すると同時に角をとり、そのあと金属分別機9にかけられ瓶の王冠などの金属を受け箱10に取り除く。金属を取り除かれた廃ガラス破砕粒は振動ふるい11で3mmオーバー分は受け箱12に、3mmアンダーはコンベヤ13に送られる。
そしてこのコンベヤ13により混合機14に送られる。トロンメル型の混合機14にて均一に混合され、人工砂15が山積みされる。
【0021】
本製造装置で人工砂のサイズは3mmアンダーとしたが、ふるいの設定替えで5mmアンダーとかその他任意のものが得られる。又、真砂土と廃ガラス破砕粒の混合比は70:30としたが、50:50その他任意の混合比にすることが出来る。
【0022】
この実施例は図2に示す様に、下水道用の埋設管16の基礎用材料17に使用するものである。図2において全体を総称して埋め戻し材料と言うが、ここでは基礎用材料17と埋め戻し用材料18に区分して説明する。
【0023】
埋設管16は下水道用硬質塩化ビニル管である。この硬質塩化ビニル管の安全性を確保するために、管周辺部を均等に締固めて地盤反力を増大させ、管に発生する曲げ応力及びたわみを減少させることが特に重要である。
【0024】
従って、細粒分の少ない砂質材料で、十分な締固め度が容易に、得られるものでなければならないが、本発明の真砂土と廃ガラス破砕粒の70:30の混合比で、3mmアンダーの人工砂15を使用した。
以上の通り本発明の人口砂15で基礎用材料17に使用した実施例を説明したが、図2に示す様に埋め戻し用材料18に使用することも可能である。
【0025】
更に、次に示す様にインターロッキング ブロックの下地材料に使用することが出来る。歩道や広場の舖装用に、さまざまな形状と色彩のインターロッキングブロックがある。周囲の景観にマッチする自由なデザインが出来るので評価が高い。住宅のエクステリアから公園や大型レジャー施設まで広く使用されているが雨天時、水溜りが出来ると障害となる。
【0026】
このため雨天時の歩行の快適化とか街路樹などの生育のため透水性のインターロッキング ブロックがある。この透水性のインターロッキング ブロックの下地材料に適当な通水性と、適当な締固め強度を有する本発明の人工砂15が適切である。
【0027】
【第2の実施例】
次に本発明の第2の実施例について、図3に従い説明する。真砂土1が搬送コンベヤ2で乾燥機19に送られ乾燥される。真砂土1が十分に自然乾燥されている場合はバーナーは着火されず乾燥機19を通過する。次の振動ふるい3で3mmオーバー分は受け箱4に、3mmアンダーは風力分別機20に送られる。
【0028】
真砂土1がこの風力分別機20の中を自重落下中に、送風機22の吸引空気により、真砂土1の0.075mm以下のシルトや粘土の細粒分を分別し集塵機21で除去する。集塵機21のコニカルボトム部にロータリーバルブを取り付け、その下にバッグを取り付け、このバッグの中に細粒分を落とし込む方式としている。
【0029】
風力分別された真砂土は溜ホッパー23と、その下部に取り付けられたゲートバルブ24を経て、計量コンベヤ25に自重落下する。計量コンベヤ25はゲートバルブ24の自動開度調節をしながら、設定量の真砂土を混合機14に送る。
【0030】
一方、廃ガラス6は搬送コンベヤ7で粗砕機26に送られる。粗砕された廃ガラス6は搬送コンベヤ27で破砕機8に送られる。破砕機8は破砕すると同時に角を取り、そのあと金属分別機9で瓶の王冠などの金属を受け箱10に取り除く。金属を取り除かれた廃ガラス破砕粒は、振動ふるい11で3mmオーバー分を受け箱12に、3mmアンダー分は風力分別機28に送られる。
【0031】
廃ガラス破砕粒がこの風力分別機28の中を自重落下中に、送風機30の吸引空気により、廃ガラス破砕粒中の0.075mm以下のガラス微細粒を分別し集塵機29で除去する。尚、同時に廃ガラス破砕粒に混在する瓶のラベルの紙などの有機質不純物を除去する。集塵機29の構成は真砂土用集塵機と同様である。
【0032】
風力分別された廃ガラス破砕粒は、溜ホッパー31とその下のゲートバルブ32を経て計量コンベヤ33に自重落下する。計量コンベヤ33はゲートバルブ32の自動開度調節をしながら、設定量の廃ガラス破砕粒を混合機14に送る。そしてトロンメル型の混合機14により均一に混合された人工砂34が山積される。
【0033】
本実施例でつくられた人工砂34は真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比で、3mmアンダーのものである。図1の方式と異なる点は第1に真砂土、廃ガラス破砕粒共に0.075mm以下の微細粒を除去したこと、第2に廃ガラス破砕粒に混在する瓶のラベルの紙などの有機不純物を除去したこと、第3に計量コンベヤを使用して混合比の精度を高めた点であって、図1の方式の人工砂より高品質にしたものである。
【0034】
本実施例は図4に示す様に水道用の埋設管35の基礎用材料36に使用するものである。埋設管の安全性を確保する点で前述の下水管で記載の通りであるが、水道管は圧力があるので下水管より厳しい配慮が必要である。水道管は管体の発生応力や継手の変形におよぼす影響が大きいので良質な基礎用材料が必要である。従って本発明の真砂土と廃ガラス破砕粒の50:50の混合比の、3mmアンダーの高品質の人工砂34を使用した。
【0035】
以上の通り本発明の人工砂34で基礎用材料36に使用した実施例を説明したが、図4に示す様に埋め戻し用材料37に使用することも可能である。更に、インターロッキング ブロック用材料や、セメントを練った成型品用骨材や、コンクリート用細骨材に使用することができる。
【0036】
本発明の人工砂の製造装置において次の様な利点がある。下水管や水道管などの埋設工事で堀削された土砂の処理に苦慮することがあるが、建設残土の有効利用を図る目的で、本人工砂の製造装置において、真砂土の代わりに粘土分の少ないものなら現場発生土を使用することが可能である。又、本発明の人工砂は粒度サイズ、混合比、品質等級など任意に選ぶことができるのも利点である。
【0037】
【発明の効果】
(1)砂の供給不足が益々深刻化する傾向にあり、代替砂で補うことが急務であるが、本発明の人工砂はその一つとして貢献できる。
(2)バグフイルターの集塵機を使用しているので大気汚染は皆無であるなど、環境保全対策を十分にとられているので、本発明の人工砂は問題の伴わない代替砂として評価できる。
【0038】
(3)廃ガラスの再資源化に極めて有益に貢献できる。
(4)原材料が安価で製造プロセスも簡単なため、砕砂の半分以下の低廉な価格を確保することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工砂の製造装置
【図2】下水道用の埋設管の施工の断面図
【図3】本発明の人工砂の製造装置(高品質用)
【図4】水道用の埋設管の施工の断面図
【図5】混合比70:30の締固め曲線図
【図6】混合比70:30の粒度分布曲線図
【図7】混合比50:50の締固め曲線図
【図8】混合比50:50の粒度分布曲線図
【符号の説明】
1 真砂土
3、11 振動ふるい
6 廃ガラス
8 破砕機
9 金属分別機
14 混合機
15、34 人工砂
16 下水管
17、36 基礎用材料
18、37 埋戻し用材料
19 乾燥機
20、28 風力分別機
21、29 集塵機
25、33 計量コンベヤ
26 粗砕機
35 水道管
Claims (1)
- ふるい分けした土と破砕し角をとりふるい分けした廃ガラス破砕粒を混合した人工砂
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003153528A JP2004322067A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 土と廃ガラス破砕粒を混合した人工砂 |
Applications Claiming Priority (1)
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KR102487576B1 (ko) * | 2022-06-29 | 2023-01-10 | 육근용 | 밀드 화이버 제조방법 |
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- 2003-04-22 JP JP2003153528A patent/JP2004322067A/ja active Pending
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