JP2004321800A - 洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 タブ５６の一側からタブ５６の他側へ連結されて洗濯水が循環されるようにする循環流路７４と；前記循環流路７４上に備えられて洗濯水を強制循環させるポンプアセンブリー７０と；前記ポンプアセンブリー７０または前記ポンプアセンブリー７０下流側の循環流路７４上に備えられて前記ポンプアセンブリー７０から吐出された洗濯水の水圧を測定する水位センサー７２を含めて構成されることによって、洗い及びすすぎ作動のさいポンプ作動に必要な最小限の洗濯水を使用するため、洗濯水使用量を節減でき、且つ、ポンプ作動の信頼性を高めることができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ドラム洗濯機を含む洗濯機に関し、特に、タブ内の洗濯水を循環/噴射させながら洗い及びすすぎ作動がなされるようにする洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法に関する。

図８は、従来の洗濯機のうちドラム洗濯機を示す側断面図である。
図８に示すドラム洗濯機は、外形を形成するキャビネット２と、該キャビネット２の内部に上端がバネ４により垂設されるとともに、下端がダンパーアセンブリー(図示せず)により支持されるタブ６と、該タブ６の内側に回転自在に取り付けられて洗濯物を洗い・すすぎ・脱水させるドラム８と、前記タブ６の後方に前記ドラム８と連結されるように取り付けられて前記ドラム８を回転させるモーター１０と、前記タブ６の下部に取り付けられて洗濯水を加熱するヒーター１２と、前記タブ６の下部と排水ベローズ１４を介して連設されて洗濯水を循環させるようにポンピングさせたり外部へ排水させるポンプを含むポンプアセンブリー２０と、を含めて構成される。

前記ヒーター１２は、前記タブ６とドラム８との間に配設されるが、このヒーター１２の取り付けのために前記タブ６には、このタブ６の一部が下り突出されて形成されるヒーター装着部６ａが備えられる。
前記タブ６の上側には、前記タブ６の上方から洗濯水及び洗剤が同時に供給されるようにする給水バルブアセンブリー１６及び洗剤ボックスアセンブリー１８がそれぞれ設けられる。

前記排水ベローズ１４側には、前記ポンプアセンブリー２０の方へ流動される洗濯水の水圧を感知して前記タブ６内の洗濯水の水位を感知できるように水位センサー２２が取り付けられる。
前記ポンプアセンブリー２０には、洗濯水が再び前記タブ６側に循環されるようにする循環流路２４と洗濯水が排水されるようにする排水流路２６が連結される。
前記循環流路２４は、一端が前記ポンプアセンブリー２０に連結され、他端が、前記タブ６とキャビネット２との間に洗濯水の漏れを防止するために配設されたガスケット７の内側に位置するものの、洗濯水が前記タブ６の上側から噴射されるようにするために他端が前記ガスケット７の上側内部に位置する。

したがって、前記ポンプアセンブリー２０が作動状態に応じて洗濯水をポンピングし、洗濯水を前記循環流路２４に沿って再び前記タブ６の上側に供給すると、洗濯物の布濡れが速かにできるので、洗濯性能を向上させるほか、すすぎのさい洗濯水の給水水位を下げることができ、洗濯水使用量を低減させることができる。
一方、上記のように構成されたドラム洗濯機への給水において、給水時間による水位及びポンプ作動状態を図９を参照して説明すると、下記の通りになる。

給水バルブが開放され洗濯水が給水されると、前記タブ６内部の洗濯水の水位が全体的に徐々に高まるが、このとき、前記モーター１０の作動により前記ドラム８が正／逆方向に回転することによって前記ドラム８内に収容された洗濯物が流動しながら布濡れがなされるため、洗濯水の水位が反復的に増減する。
続いて、前記タブ６の内部に適正量の洗濯水が給水されると、前記モーター１０が作動して前記ドラム８を回転させながら洗濯行程が行われると同時に、前記ポンプが作動して前記タブ６の下側の洗濯水が前記タブ６の上側に噴射されながら洗濯が行われる。

したがって、前記タブ６内に一定量の洗濯水が給水され、洗濯及び洗濯水循環のために前記モーター１０及びポンプが作動すると、布濡れがなされると同時に、前記ポンプが作動して循環流路２４内部に洗濯水が流入されるため、タブ６内に存在する洗濯水が相当量減少することになる。
ところが、上述のような従来のドラム洗濯機において、前記タブ６内に充分な量の洗濯水が供給されず、前記循環流路を利用した洗濯水再循環過程においてタブ６内に貯水された洗濯水が不足するようになると、前記ポンプの内部に洗濯水と共に空気が流入される場合が生じるため、洗濯水再循環作動が正常にできない問題点があった。

また、前記ポンプの吸入側の流路上に水位センサー２２が取り付けられているものの、洗濯水再循環動作が行われる時には洗濯水の流動量が増加するためにタブ内の正確な水位を測定できない。そのため、ヒーター１２が洗濯水に常に浸された状態で作動できるように必要以上の多い洗濯水を供給しなければならなく、また、前記ヒーター１２が作動しないすすぎ作動時にもポンプが正常作動できるような適正量の洗濯水位を維持しなければならないため、洗濯水の流動を考慮に入れた必要以上の多い洗濯水を供給する必要があった。

このように、従来は、前記タブ６に前記ヒーター１２及びポンプが正常作動されるように必要以上の洗濯水が給水された状態で洗濯行程がなされるため、洗濯水使用量が増えるだけでなく、電気エネルギーも大きく消耗されるという問題点があった。

本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプの吐出口側に水位センサーを取り付けることによって、正確にポンプの正常作動状態を判断し、洗濯水再循環動作の信頼性が向上せしめられるようにする洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、ポンプの吐出口側に水位センサー及びヒーターを取り付けることによって、ヒーター及びポンプが正常作動できるような最小限の洗濯水だけを利用して洗濯がなされるようにし、洗濯水使用量及び電気エネルギー使用量を低減できるようにする洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法を提供することにある。

上記の目的を達成するべく本発明に係る洗濯機の洗濯水循環装置は、タブの一側からタブの他側へ連結されて洗濯水が循環されるようにする循環流路と；前記循環流路上に備えられて洗濯水を強制循環させるポンプアセンブリーと；前記ポンプアセンブリーまたは前記ポンプアセンブリー下流側の循環流路上に備えられて前記ポンプアセンブリーから吐出された洗濯水の水圧を測定する水位センサーと；を含むことを特徴とする。
前記ポンプアセンブリー下流側の循環流路上には循環洗濯水を加熱するヒーターアセンブリーが備えられる。

前記水位センサーは、前記ポンプアセンブリーとヒーターアセンブリーとの間の循環流路上に取り付けられるか、前記ヒーターアセンブリーに取り付けられるか、前記ヒーターアセンブリーの下流側の循環流路上に取り付けられる。
前記ポンプアセンブリーは、前記タブ内の洗濯水を外部に排出できるように排水流路が連結され、選択的に前記循環流路または排水流路に洗濯水をポンピングできるように構成される。
前記循環流路は、前記タブ内に洗濯水を噴出させる先端が前記タブの下側に位置するか、前記タブの上側に位置する。

上記の目的を達成するべく本発明の洗濯機は、洗濯水が貯水されるタブと；前記タブの下側からタブの他側へ連結されて再びタブの内側に洗濯水が循環されて噴射されるようにする循環流路と；前記循環流路上に備えられて洗濯水を強制循環させるポンプアセンブリーと；前記ポンプアセンブリーから吐出された洗濯水の水圧を測定する水位センサーと；前記水位センサーから入力された信号に応じて前記タブ内に洗濯水を供給するようにポンプアセンブリーの作動を制御する制御手段と；を含むことを特徴とする。

前記ポンプアセンブリーは、前記タブ内の洗濯水を外部に排出できるように排水流路が連結され、選択的に前記循環流路または排水流路に洗濯水をポンピングできるように構成される。
前記洗濯機は、前記タブが概ね水平方向に位置するドラム洗濯機であるか、前記タブが概ね垂直方向に位置する直立型洗濯機である。

上記の目的を達成するべく本発明の洗濯機の洗濯水循環制御方法は、ポンプを作動してタブ内部に給水された洗濯水を循環流路を通じて再循環させる第１段階と；前記洗濯水が再循環される過程で前記ポンプの吐出圧力を測定し、測定された吐出圧力が設定圧力(Ｐ₀)以下になると前記タブ内に追加給水を実施する第２段階と；を含むことを特徴とする。
前記第２段階において追加給水を実施する場合、前記ポンプの作動を停止させる区間を持つ。

前記第２段階において追加給水を実施する場合、周期的に前記ポンプの作動を停止/運転させる。
前記ポンプが停止する設定時間(ｔ₀)が前記ポンプが運転される時間に比べて短くなるようにする。
前記第２段階の後、前記ポンプの吐出圧力を測定し、測定された吐出圧力が設定圧力(Ｐ₀)以上になると、追加給水を中止する段階をさらに含む。

上記のような本発明に係る洗濯機の洗濯水循環装置は、洗濯水を再循環させるに際して作動されるポンプアセンブリーから吐出される洗濯水の水圧を測定し、ポンプの正常作動状態及びタブの給水状態を感知することによって、洗い及びすすぎ作動のときポンプ作動に必要な最小限の洗濯水を使用することができるため、洗濯水使用量を節減でき、且つ、ポンプ作動の信頼性を高めることができる。

また、本発明に係る洗濯機の洗濯水循環制御方法は、タブ内部に洗濯水が追加給水されると同時に、ポンプが作動される状態で、設定時間の間ポンプを反復的に停止させて前記ポンプ内部に流入された空気が抜けるようにするため、ポンプの作動信頼性を高めることができる。

以下、添付図面を参照しつつ本発明に係る洗濯機の洗濯水循環装置及びその制御方法の実施例を説明する。
図１は、本発明の第１実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図である。

本発明の第１実施例に係るドラム洗濯機は、外形を形成するキャビネット５２と、該キャビネット５２の内部に上端がバネ５４により垂設されるとともに下端がダンパーアセンブリー(図示せず)により支持されるタブ５６と、該前記タブ５６内側に回転自在に設けられて洗濯物を洗い・すすぎ・脱水させるドラム５８と、前記タブ５６の後方に前記ドラム５８と連結されるように取り付けられて前記ドラム５８を回転させるモーター６０と、前記タブ５６の下部に取り付けられて洗濯水を加熱するヒーター６２と、前記タブ５６の下部と排水ベローズ６４を介して連結されて洗濯水をポンピングし排水させるポンプが含まれたポンプアセンブリー７０と、該ポンプアセンブリー７０と一端が連結され、前記タブ５６の内部に他端が位置するように設けられて前記ポンプアセンブリー７０によりポンピングされる洗濯水を前記タブ５６側に循環させるために噴射させる循環流路７４と、該循環流路７４上に取り付けられて前記ポンプアセンブリー７０から吐出される洗濯水の水圧を測定し、前記タブ５６の水位を感知する水位センサー７２とを含めて構成される。

前記タブ５６の上側には、前記タブ５６の内部に洗濯水及び洗剤を同時に供給するように、給水バルブ(図示せず)が含まれた給水バルブアセンブリー６６と洗剤ボックスアセンブリー６８が配設される。
前記ヒーター６２は、前記タブ５６の下側に下り突設されたヒーター装着部５６ａに取り付けられる。
前記ポンプアセンブリー７０は、前記タブ５６の洗濯水をポンピングさせるために循環流路７４と連結される一方で、前記タブ５６の洗濯水を排水させるために排水流路７６とも連結される。

前記循環流路７４は、一端７４ａが前記ポンプアセンブリー７０に連結され、他端７４ｂが、前記タブ５６の先端とキャビネット５２との間に洗濯水の漏れを防止するために設置されたガスケット５７の内部に位置するものの、他端７４ｂは洗濯水を噴射させられるようにノズル形状に形成される。
前記水位センサー７２は、前記ポンプアセンブリー７０の下流側である前記循環流路７４上に取り付けられることによって前記ポンプを通過した洗濯水の水圧を測定するが、前記ポンプの正常作動状態が判断できるのでより高精度に水位を制御できる。

すなわち、前記水位センサー７２は、洗濯水とともに空気が前記ポンプ内に流入されることによって水圧が設定圧力よりも低く感知されると、前記ポンプが正常作動しない場合であるので、前記タブ５６に適正量の洗濯水が給水されなかったと判断する。これに対し、洗濯水だけが前記ポンプ内に流入されて水圧が設定圧力以上と感知されると、前記ポンプが正常作動している場合であるので、前記タブ５６に適正量の洗濯水が給水されたと判断し、この判断結果に基づいて前記給水バルブの作動を調節する。

したがって、前記水位センサー７２の設定圧力を適正に調節する場合、前記タブ５６内部の洗濯水に前記ヒーター６２が浸るとともに、前記ポンプが正常作動され得るような適正量の給水水位を維持できるので、洗濯水及び電気エネルギーの使用量を低減できる。
図２は、本発明の第２実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図であり、本発明の第２実施例は、水位センサー７２が前記ポンプから吐出される洗濯水の水圧を感知できるように前記ポンプアセンブリー７０の一側に取り付けられることを除いて上述の第１実施例と略同一に構成される。

つまり、前記ポンプアセンブリー７０は、洗濯水が流入及び吐出される流入口及び吐出口がそれぞれ形成されたポンプケース内部にポンプが内蔵されたものであり、前記水位センサー７２は前記ポンプケースの一側と連通するように設けられて前記ポンプアセンブリー７０を通過する洗濯水の水圧を測定し、前記ポンプの作動状態及び前記タブ５６の水位を判断するようになる。
図３は本発明の第３実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図である。

本発明の第３実施例に係るドラム洗濯機は、外形を形成するキャビネット８２と、該キャビネット８２内部に、上端がバネ８４により垂設されるとともに、下端がダンパーアセンブリー(図示せず)により支持されるタブ８６と、該タブ８６内側に回転自在に取り付けられて洗濯物を洗い・すすぎ・脱水させるドラム８８と、前記タブ８６の後方に前記ドラム８８と連結されるように設けられて前記ドラム８８を回転させるモーター９０と、前記タブ８６の下部と排水ベローズ９４を介して連結され、洗濯水をポンピングさせたり排水させるポンプが含まれたポンプアセンブリー１００と、該ポンプアセンブリー１００と一端が連結され、前記タブ８６内部に他端が位置するように設けられて、前記ポンプアセンブリー１００によりポンピングされる洗濯水が前記タブ８６側に循環されるように噴射させる循環流路１０４と、該循環流路１０４上に取り付けられて洗濯水を加熱するヒーターアセンブリー９２と、前記ヒーターアセンブリー９２から吐出される洗濯水の水圧を感知するように前記循環流路１０４上に取り付けられた水位センサー１０２とを含めて構成される。

前記タブ８６の上側には、このタブ８６内部に洗濯水及び洗剤を同時に供給するように、給水バルブが含まれた給水バルブアセンブリー９６と洗剤ボックスアセンブリー９８が備えられる。
前記ヒーターアセンブリー９２は、洗濯水が流/出入される流入口及び流出口がそれぞれ形成されたヒーターケース内部に電気ヒーターが内蔵されたものであって、前記ポンプが作動されると洗濯水が前記ヒーターアセンブリー９２を通過しながら加熱される。
前記ポンプアセンブリー１００は、前記タブ８６の洗濯水をポンピングさせるように循環流路１０４と連結される一方で、前記タブ８６の洗濯水を排水させるように排水流路１０６とも連結される。

前記循環流路１０４は、一端１０４ａが前記ヒーターアセンブリー９２と連結され、他端１０４ｂが、前記タブ８６の先端とキャビネット８２との間に洗濯水の漏れを防止するために設けられたガスケット８７を貫いて設置されるものの、他端１０４ｂがノズル形状に形成され、前記ガスケット８７の下方から貫いて上向きに設置される。
したがって、前記循環流路１０４は、一端１０４ａが前記タブ８６の下側に配設された前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー９２と連結されるとともに、一方で他端１０４ｂが前記タブ８６の内側下部に上向きに設置されるため、比較的流路が短くなるために流動損失を低減でき、且つ、洗濯水使用量を節減できる。

前記水位センサー１０２は、前記ヒーターアセンブリー９２の下流側の循環流路１０４上に取り付けられるため、給水のとき前記ポンプが作動される場合前記ポンプアセンブリー１００から吐出される洗濯水の水圧を感知し、これに基づいて前記ポンプが正常作動するか否か判断し、前記タブ８６の水位を感知する。
この時、前記水位センサー１０２が感知できるタブ８６の水位は、前記ポンプが作動できる最小水位を意味する。
したがって、前記水位センサー１０２は、前記ポンプが作動できる給水水位を感知し、それに基づいて前記給水バルブの作動を停止させるので、洗濯水使用量を低減でき、且つ、前記ポンプ及びヒーター駆動にかかる電気エネルギーの使用量を節減できる。

図４は、本発明の第４実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図であり、本発明の第４実施例は、水位センサーの取付位置を除いて上記の第３実施例の構成と略同一に構成される。
すなわち、前記水位センサー１０２が、前記ポンプアセンブリー１００とヒーターアセンブリー９２との間に設けられた循環流路１０４の一部である連結流路１０５上に取り付けられるようにし、前記ポンプアセンブリー１００から吐出される洗濯水の水圧を測定して前記ポンプの作動状態及び前記タブ８６の水位を判断する。

図５は、本発明の第５実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図であり、本発明の第５実施例のドラム洗濯機は、水位センサーの取付位置を除いては前記第３実施例の構成と略同一に構成される。前記水位センサー１０２が前記ポンプから吐出される洗濯水の水圧を感知できるように前記ヒーターアセンブリー９２の一側に取り付けられる。

すなわち、前記ヒーターアセンブリー９２は、洗濯水が流入及び吐出される流入口及び吐出口がそれぞれ形成されたヒーターケース内部にヒーターが内蔵されたものであり、前記水位センサー１０２は前記ヒーターケースの一側に連通するように取り付けられて前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー１０２を通過する洗濯水の水圧を測定して前記ポンプの作動状態及び前記タブ８６の水位を判断する。

以上のように構成された本発明に係るドラム洗濯機の洗濯水循環制御方法を図５及び図６を参照して説明すると、下記の通りになる。
図６は、本発明に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機の制御方法を示す順序図である。
まず、洗いまたはすすぎ作動が始まると、布量が感知されるとともに、感知された布量に基づいて洗濯水位が設定され、設定された洗濯水位まで洗濯水が給水される(Ｓ１、Ｓ２)。

ここで、前記ドラム８８内部に洗濯物が収容された状態で前記モーター９０の余力または給水回数に基づいて洗濯物の布量を感知し、布量にしたがって一定時間の間前記給水バルブが開いて洗濯水が前記タブ８６内に給水される。
その後、前記設定された洗濯水位まで洗濯水が給水されると、洗い及びすすぎ行程が進行されると同時に、洗い及びすすぎ性能を向上させるために前記ポンプが作動される(Ｓ３、Ｓ４)。この時、前記モーター９０が作動されることによって前記ドラム８８が回転しながらリフトが洗濯物を上昇させて落下させながら洗い及びすすぎが行われる。

これと同時に、前記タブ８６の内部に前記ポンプが作動できる最小水位以上に洗濯水が給水されると、前記ポンプが所定時間作動して前記タブ８６下側の洗濯水がポンピングされ、前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー９２を経て前記循環流路１０４に沿って前記タブ８６の内部に上向き噴射され、これにより布濡れがなされる。
ここで、前記ポンプが作動できる前記タブ８６内部の最小水位は、前記給水バルブが開放された時間により感知される。

次いで、前記でポンプが作動される間、前記ポンプの吐出圧力(Ｐ)が設定圧力(Ｐ₀)未満と感知された場合、洗濯水が追加給水されると同時に、前記ポンプが停止する(Ｓ５、Ｓ６、Ｓ７)。すなわち、洗濯水が洗濯水位まで給水された状態で前記ポンプが作動されると、洗濯水が前記循環流路１０４に沿って循環しながら再び前記タブ８６側に噴射されて洗濯物を濡らすことから、水位が洗濯水位よりも低くなって洗いまたはすすぎ性能が劣化したり、最小水位よりも低くなって前記ポンプの作動信頼性が劣化したりするのを防止するために追加給水が行われる。

ここで、前記ポンプの再稼動により、前記タブ８６の下部側の洗濯水がポンピングされて前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー９２を通過した後、前記循環流路１０４に沿って流動され、前記ヒーターアセンブリー９２の出口側に取り付けられた水位センサー１０２により洗濯水の水圧(Ｐ)が測定される。
もちろん、前記タブ８６内には前記ポンプが作動できる最小水位以上の洗濯水が給水されることによって、前記ポンプアセンブリー１００側には洗濯水だけが通過されるので、前記ポンプの作動信頼性が高められる以外に、前記水位センサー１０２により測定される洗濯水の水圧も正確に測定できる。

この時、前記タブ８６内部で布濡れがなされると同時に、前記ポンプが作動されることから前記タブ８６内部における洗濯水の水位が低くなるが、このタブ８６内部における洗濯水の水位が、前記ポンプが作動できる最小水位以下に低くなるのを防止するために前記ポンプを設定時間(ｔ₀)停止させた状態で洗濯水が給水されるようにする。
また、前記タブ８６に前記ポンプが作動できる最小水位以下に洗濯水が給水された状態で前記ポンプが作動して空気が流入されても前記ポンプが設定時間(ｔ₀)の間停止して前記ポンプに流入された空気が抜けるようにするので、前記ポンプの再稼動に際して前記ポンプの作動信頼性を高めることができる。

次いで、前記ポンプが停止してから設定時間(ｔ₀)が経過すると、前記ポンプが再稼動される(Ｓ８、Ｓ９)。ここで、前記ポンプが停止しても前記給水バルブは開いた状態のままであるので、給水が進行される途中で前記ポンプの停止時間が設定時間(ｔ₀)以上になると、前記ポンプが再稼動され、洗濯水が循環しながら布濡れが行われる。
このようにポンプが再稼動される途中で前記ポンプの吐出圧力(Ｐ)が設定圧力(Ｐ₀)以上になると、洗濯水の給水が中断される(Ｓ１０、Ｓ１１)。この時、前記タブ８６内部で布濡れがなされると同時に、前記ポンプが作動されることから前記タブ８６内部における洗濯水の水位が低くなるが、前記ポンプの吐出圧力(Ｐ)が設定圧力(Ｐ₀)以上であれば、布濡れが充分に行われただけでなく、洗濯水が循環されても洗濯水位以上と洗濯水が給水されたと判断し、追加給水が中断される。

しかし、前記Ｓ１０段階で、ポンプの吐出圧力(Ｐ)が設定圧力(Ｐ₀)未満と判断されたら、Ｓ７段階に戻り、再び前記ポンプが停止した状態で布濡れ及び洗濯水循環ができるような洗濯水位まで洗濯水が給水されるようにする。
以上の過程を繰り返しながら前記タブ８６に洗濯水が給水されるようにするものの、前記ポンプの停止時間が前記ポンプの運転時間に比べて短くなるように構成することが好ましい。

また、給水のとき前記ポンプが作動される場合、前記ポンプによりポンピングされた洗濯水が洗濯物に吸収されるようにする余裕時間をおくために前記給水バルブが閉じられるように作動させてもいい。
一方、上記のように洗濯水が給水される場合における給水時間による水位及びポンプ作動状態を説明すると、図７に示すように、追加給水が進行されると同時に前記ポンプが作動することから水位は徐々に低くなるが、前記ポンプが一定時間作動されるようにした後、そのポンプを設定時間(ｔ₀)の間停止させることによって、洗濯物が洗濯水に濡れるようにするとともに、前記ポンプ内部に流入された空気が抜けるようにする。

したがって、前記ポンプが設定時間(ｔ₀)停止した区間では洗濯水が前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー９２を通過しないので前記水位センサーにより測定される水位は急激に減少し、前記ポンプが再稼動される区間では洗濯水が前記ポンプアセンブリー１００及びヒーターアセンブリー９２を通過するので前記水位センサー１０２により測定される水位は急激に増加する。
このように前記ポンプが設定回数の停止及び再稼動を繰り返し行った後、前記水位センサー１０２により感知された洗濯水の水位が一定水位以上である場合、前記モーター９０が一方向に回転されるとともに、前記ポンプが作動されながら洗い及びすすぎ行程が進行される。

以上で詳細に説明した如く、本発明に係る洗濯機の洗濯水循環装置は、洗濯水を再循環させる際に作動されるポンプアセンブリーから吐出される洗濯水の水圧を測定してポンプの正常作動状態及びタブへの給水状態を感知することによって、洗い及びすすぎ作動の際ポンプ作動に必要な最小限の洗濯水を使用するので、洗濯水使用量を節減でき、且つ、ポンプ作動の信頼性を高めることができる。

また、本発明の一実施例によって洗濯水循環流路がタブ下側に連結されてタブの下側から洗濯水を噴射できるように構成した場合、循環流路が比較的短く構成されるので、洗い及びすすぎのさい洗濯水の使用量及び流動損失を低減させ、ポンプの電気エネルギー使用量を節減できる。
また、本発明の他の実施例によって、循環流路上にヒーターアセンブリーが配設された場合、タブの内部にヒーターが浸るように洗濯水を給水しなくて済むので、洗濯のさい洗濯水の使用量及びヒーターの電気エネルギー使用量を節減でき、且つ、前記ポンプ作動時前記ヒーターが洗濯水に浸るために前記ヒーターの作動信頼性を確保することができる。

本発明に係る洗濯機の洗濯水循環制御方法は、タブ内部に洗濯水が追加給水されると同時に、ポンプが作動される状態で設定時間の間ポンプを反復的に停止させることによって前記ポンプ内部に流入された空気が抜けるようにするため、ポンプの作動信頼性を高めることができる。

本発明の第１実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図。 本発明の第２実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図。 本発明の第３実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図。 本発明の第４実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図。 本発明の第５実施例に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機を示す側断面図。 本発明に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機の制御方法を示す順序図。 本発明に係る洗濯水循環装置が備えられたドラム洗濯機において給水時間による水位及びポンプ作動状態を示すグラフ。 従来のドラム洗濯機を示す側断面図。 従来のドラム洗濯機において給水時間による水位及びポンプ作動状態を示すグラフ。

符号の説明

５２…キャビネット
５６…タブ
５８…ドラム
６０…モーター
６２…ヒーター
７０…ポンプアセンブリー
７２…水位センサー
７４…循環流路

Claims (10)

1. タブの一側からタブの他側へ連結されて洗濯水が循環されるようにする循環流路と；
   前記循環流路上に備えられて洗濯水を強制循環させるポンプアセンブリーと；
   前記ポンプアセンブリーまたは前記ポンプアセンブリー下流側の循環流路上に備えられて前記ポンプアセンブリーから吐出された洗濯水の水圧を測定する水位センサー；を含むことを特徴とする洗濯機の洗濯水循環装置。
2. 前記ポンプアセンブリー下流側の循環流路上には、循環洗濯水を加熱するヒーターアセンブリーが備えられたことを特徴とする請求項１に記載の洗濯機の洗濯水循環装置。
3. 前記水位センサーは、前記ポンプアセンブリーとヒーターアセンブリーとの間の循環流路上に取付けられたことを特徴とする請求項２に記載の洗濯機の洗濯水循環装置。
4. 前記水位センサーは、前記ヒーターアセンブリーに取り付けられたことを特徴とする請求項２に記載の洗濯機の洗濯水循環装置。
5. 前記水位センサーは、前記ヒーターアセンブリーの下流側の循環流路上に取り付けられたことを特徴とする請求項２に記載の洗濯機の洗濯水循環装置。
6. ポンプを作動してタブの内部に給水された洗濯水を循環流路を通じて再循環させる第１段階と；
   前記洗濯水が再循環される過程で前記ポンプの吐出圧力を測定し、測定された吐出圧力が設定圧力(Ｐ₀)以下になると、前記タブ内に追加給水を実施する第２段階と；を含むことを特徴とする洗濯機の洗濯水循環制御方法。
7. 前記第２段階で追加給水を実施する場合、前記ポンプの作動を停止させる区間を持つことを特徴とする請求項６に記載の洗濯機の洗濯水循環制御方法。
8. 前記第２段階で追加給水を実施する場合、周期的に前記ポンプの作動を停止/運転させることを特徴とする請求項６に記載の洗濯機の洗濯水循環制御方法。
9. 前記ポンプが停止する設定時間(ｔ₀)が、前記ポンプが運転される時間より短く設定されることを特徴とする請求項８に記載の洗濯機の洗濯水循環制御方法。
10. 前記第２段階の後、前記ポンプの吐出圧力を測定し、測定された吐出圧力が設定圧力(Ｐ₀)以上になると、追加給水を中止する段階をさらに含むことを特徴とする請求項６に記載の洗濯機の洗濯水循環制御方法。

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