JP2004321442A - 消火方法とその消火装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】不意の発火を自動的に感知して消火を行うことが可能であり、また、ごみ箱は勿論のこと他にも適用可能な消火方法とその消火装置を提供することを目的とする。
【解決手段】消火方法は、消火材5を収容する容器体1に、破壊手段3を直接的にまたは間接的に設けた熱動体2を配置して、該熱動体2を発火等による炎8の熱で起動させ且つその起動による破壊手段3の動作によって容器体1を破壊し、消火材5を放出させて消火する。
また、消火装置は、消火材5を収容する容器体1と、該容器体1の下方に設けられ且つ破壊手段3を直接的にまたは間接的に設けた熱動体2とから構成して、熱動体2を発火等による炎8の熱で起動させると共に一定の方向に動作させ、その動作で容器体1を破壊して収容する消火材5を放出させて消火する。
【選択図】 図1
【解決手段】消火方法は、消火材5を収容する容器体1に、破壊手段3を直接的にまたは間接的に設けた熱動体2を配置して、該熱動体2を発火等による炎8の熱で起動させ且つその起動による破壊手段3の動作によって容器体1を破壊し、消火材5を放出させて消火する。
また、消火装置は、消火材5を収容する容器体1と、該容器体1の下方に設けられ且つ破壊手段3を直接的にまたは間接的に設けた熱動体2とから構成して、熱動体2を発火等による炎8の熱で起動させると共に一定の方向に動作させ、その動作で容器体1を破壊して収容する消火材5を放出させて消火する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、不意の発火を感知して自動的に消火動作に移行することができる消火方法とその消火装置に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】
従来、火事で最も多いとされている原因の一つにタバコの不始末が上げられており、この原因としては、完全に消えていないタバコの吸殻をごみ箱に投げ捨てたことによって、ごみ箱内の他のごみが燃え出して火事に発展してしまうからである。特に、駅やデパートなどの公共の場所で使用されるごみ箱に多く、なぜなら、これらのごみ箱は十分に管理が行き届かないことと、責任感の薄い不特定多数の者が使用することからである。
【0003】
これを防止するためには、定期的にごみ箱を見廻って異常の無いことを確認したり、また、ごみ箱から煙や炎が生じた時点で素早くごみ箱内に放水して消火する対応がとられている。しかして、前者の異常確認においては人的負担が多大であると共に、確認後にすぐ発火することも考えられる。また、後者の放水による消火においては水の補給が円滑に行えるという条件が必須である。
従って、上述の現状用いられている対応では万全な対応とはいえず、新たな対応策が望まれているのである。
【0004】
【目的】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、不意の発火を自動的に感知して消火を行うことが可能であり、また、ごみ箱は勿論のこと他にも適用可能な消火方法とその消火装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、消火材を収容する容器体に、破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体を配置して、該熱動体を発火等による熱で起動させ且つその起動による破壊手段の動作によって前記容器体を破壊し、消火材を放出させて消火することを特徴とする消火方法である。
【0006】
その消火方法による消火装置は、消火材を収容する容器体と、該容器体の下方に設けられ且つ破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体とからなる消火装置であって、前記容器体は破壊手段の動作によって破壊可能になっており、前記熱動体は発火等による熱で一定の方向に動作可能になっており、その動作により破壊手段が容器体を破壊することを特徴とする消火装置である。
【0007】
本発明の消火方法とその消火装置を詳しく説明すると、消火材は、炎を消すことができるものであれば何でもよく、例えば、液状体あるいは粉末体のものでもよい。液状体としては水を用いてもよいが、炎を消すことができる液体であれば何でもよい。また、粉末体も炎を消すことができる粉体であれば何でもよく、粉末消火器に普通に用いられているリン酸アンモニウムを主原料とした粉体でもよい。そして、消火装置が適宜に密閉された所や風の通過が無い所に設置されるのであれば、消火材として消火可能な気体を用いてもよい。
【0008】
容器体は、消火材を収容するものであり、後述の破壊手段によって適宜に破壊可能になっていればよい。例えば、容器体全体を破壊手段により破壊可能な素材で形成したり、また、容器体の一部が破壊手段により破壊可能な素材で形成されているものであってもよい。
その素材も特に限定するものではなく、破壊手段の形態によりそれに対応可能な素材を用いればよい。例えば、一例としてセロファン/プラスチックフィルム/樹脂系エマルジョン/ラテックス樹脂素材/ゴム系樹脂素材等が上げられる。
そして、容器体の形状も特に限定するものではなく、その容器体すなわち消火装置が設置される物品や場所等によって適宜に適用可能な形状にすればよい。
【0009】
容器体への消火材の収容形態は、破壊手段によって容器体が破壊された際、消火材が適宜に放出されるように収容されていればその収容形態を特に限定するものではない。その収容形態の具体的なものとしては、液状体あるいは粉末体の消火材を単独で収容したり、また、適宜の気体と共に収容してもよく、さらには、消火材や気体に適宜の圧力を掛けて収容してもよい。その気体は、炎を特別に大きくすることがない気体であれば何でもよく、例えば、空気であってもよい。
そして、消火材の収容形態と容器体との関係の具体的な例としては、容器体の一部または全部を膨張可能な素材、例えば、ゴム等の弾性素材を用いて袋状に形成すると共に、少なくともその素材で形成された部位(容器体の一部または全部)が膨張状態となるように消火材を収容するようにしてもよい。
【0010】
熱動体は、熱を受けることによって一定の方向に変形したり、また、基の形状(状態)に復帰する性質を有する部材を一部にまたは全部に用いて形成されているものである。その具体的なものとしてはバイメタルや形状記憶合金が上げられるが、その性質を有するものであれば何でもよく特に限定するものではない。
その熱動体に破壊手段を直接的にまたは間接的に設けて、発火や燻りによる熱によって熱動体を起動させ且つその起動による破壊手段の動作によって上述の容器体を適宜に破壊し、消火材を放出させて消火するのである。
また、熱動体の起動温度も特に限定するものではなく、消火装置を装備する物品に応じて適宜に選定すればよい。
【0011】
熱動体へ設けられる破壊手段において、直接的とは、破壊手段が直に熱動体に設けられることであって、例えば、一端が固定されたバイメタルの他端に破壊手段を設けているものである。また、間接的とは、熱動体と破壊手段の間に何らかの部材また機構が介在して設けられることであって、例えば、一端が固定されたバイメタルの他端に連結されているアームに設けられたり、また、そのアームの適宜の部位に連結されていることである。
従って、直接的に設けられた破壊手段は、熱動体が動く力によって容器体を破壊する。また、間接的に設けられた破壊手段は、熱動体が動く力と共に介在する部材の形態によってテコの原理が利用でき、より大きい力を出すこともできる。
【0012】
熱動体の容器体への配置は、熱動体の起動に有利な所へ配置すればよく、その配置箇所も特に限定するものではない。また、熱動体の配置数も特に限定するものではなく、消火に有利に働くよう単数あるいは複数配置すればよい。
熱動体の容器体への取り付けは、熱動体が変形動作可能であれば熱動体を直接容器体に取り付けてもよい。あるいは、熱動体を変形動作可能に固定部材に取り付けてその固定部材を容器体に取り付けてもよい。
その熱動体の取り付けにおいては、熱動体が脱落しないように、また、その動作が破壊手段に確実に伝達され且つ破壊手段が容器体を破壊できるように取り付けなければならず、これを満足するものであればどのような取り付け形態であってもよく、一例として両面テープ/接着/ネジ止/溶着等が上げられる。
【0013】
そして、消火装置の移送や取り付けの際に熱動体が損傷しないように、その周囲の一部または全部をカバー等で適宜に保護してもよく、その場合、熱動体が熱を支障なく感知できるようにしておく。
例えば、熱動体の上方にカバー等を設ける場合、破壊部位が臨出可能に開口やスリットを形成しておき、また、熱動体の下方にカバー等を設ける場合、熱の伝導を妨げるようであればカバーに開口やスリットを形成しておくのがよい。
【0014】
また、熱動体は、容器体を支持可能な筐体内に設けるようにしてもよい。筐体の形態も特に限定するものではなく、容器体や熱動体また破壊手段に応じて適宜に構成すればよい。例えば、容器体を弾性素材を用いた袋体から形成しているものは、筐体の形態として両端が開口された筒状のものがよい。
そして、筐体によって熱動体への熱の伝導が妨げられるようであれば、熱動体の下方の筐体に開口やスリットを形成しておくのがよい。
前記筐体の容器体と熱動体とが、所定温度以下では非接触状態を保持し、所定温度以上において、熱動体の破壊手段が、容器体と接触方向に動作する。
【0015】
破壊手段は、容器体を破壊して収容する消火材を放出させるための手段で、用いる容器体の形態により、それに対応可能な手段によって構成すればよい。例えば、容器体をゴム等の弾性素材を用いて袋状に形成した場合は、破壊手段の破壊部を針状の部材を以って構成すればよい。
また、破壊とは容器体から消火材を放出させるために行われる行為の全てを含むものである。
そして、容器体を破壊する部位も特に限定するものではなく、破壊手段と容器体との対応関係において容器体の上方部や下方部や側方部またそれらを組み合せた部位を選定すればよい。
【0016】
【作用】
本発明の消火方法とその消火装置は以上のように構成されているので、本消火方法を用いて構成した消火装置を発火自己が発生可能な物品にセットする。以下の説明においてはこの物品をごみ箱として説明する。
先ず、消火装置を適宜の方法によりごみ箱の蓋体また天井部の内面に取り付ける。この後、吸殻などが誤って投入されて、ごみ箱内のごみに火が引火して炎の熱が上方に及んだり、あるいは、ごみが燻りその熱が上方に及ぶと、容器体の下方に設けられている熱動体がその熱によって起動され、その起動により熱動体が一定の方向に動作する。
【0017】
そして、この動作により熱動体に直接的にまたは間接的に設けられている破壊手段によって容器体が破壊され、収容されている消火材がごみ箱内にこぼれ落ちて、引火したごみや燻っているごみの消火が行われる。
また、消火材が圧力を以って容器体に収容されているもの、または、容器体が消火材によって膨張状態となっているものは、容器体に消火材の内圧が掛かっているので、破壊手段によって容器体が破壊された際、収容されている消火材は爆発的に飛散してごみ箱内にこぼれ落ちる。
さらに、消火材と共に気体が収容されているものは、発火による熱によって気体が膨張するので、その膨張気体も容器破壊に作用し且つ容器体が破壊された際、収容されている消火材は爆発的に飛散してごみ箱内にこぼれ落ちる。
【0018】
【実施例】
本発明の消火方法とその消火装置を以下図面に従って説明すると、図1は、本発明に係る消火方法の動作図と消火装置の概略図であり、1は水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体、2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、4は熱動体2を固定し且つ容器体1に固定するための固定部材、5は消火材、6はごみ箱、7は捨てられている屑である。
(a)図は、消火装置がセットされているごみ箱6である。(b)図は、火が消えていないタバコが投げ捨てられ、屑7から発火して炎8が上がっているところであると共に、炎8の熱で熱動体2が起動し且つ上方向に動作し、破壊手段3によって容器体1が破壊されているところである。(c)図は、破壊手段3によって容器体1が破壊されて消火材5が放出されているところである。(d)図は、消火材5によって消火されたところである。
本図の消火装置は、破壊手段3が熱動体2の起動により直接的に動かされて容器体1を破壊するものである。
【0019】
図2は、他の形態の消火装置の概略図であり、1は水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体、2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、3bはアーム、3cはアーム3bの支点となる軸、4は熱動体2を固定し且つ容器体1に固定するための固定部材、4aはアーム3bを固定部材である。
本図の消火装置は、破壊手段3が熱動体2の起動により間接的に動かされて容器体1を破壊するものである。すなわち、熱動体2の起動によりアーム3bが下方向に動かされ、アーム3bは軸3cが支点となってテコのように動き、破壊手段3にはより強い力が作用して容器体1が破壊される。
【0020】
図3は、熱動体の斜視図であり、本図は、熱動体2の破損防止のために熱動体2の上下方向にカバー9を設けているものである。
2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、9はカバー、10は破壊手段3が突出するための開口、11は熱動体2の固定用の固定鋲である。
図4は、他の形態の熱動体の斜視図である。
【0021】
図5は、筐体を有する消火装置の側断面図であり、1aは水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体であるところの弾性容器、2aは発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体であるところのバイメタル、3aは容器体を破壊するための破壊手段であるところの針である。
12は筐体で、上方に弾性容器1aを支持し、また、下方に針3aを設けたバイメタル2aが固定鋲11によって固定されている。12aは開口で、発火等による熱の伝導を妨げないようになっている。
【0022】
図6は、図5の消火装置の正面図であり、1aは弾性容器、2aはバイメタル、3a針、12は筐体、12aは開口、12bは針3aが突出するためのスリットである。
図7は、図5の消火装置の底面図であり、1aは弾性容器、2aはバイメタル、12は筐体、12aは開口である。
図8は、図5の消火装置の使用例を示す図であり、6はごみ箱、6aはごみの投入口、13はごみ箱6内の天井に取り付けられた消火装置である。
【0023】
【効果】
本発明の消火方法とその消火装置は以上のように構成されているので、不意の発火を自動的に感知して消火を行うことができる。従って、ごみ箱に設置することにより、人が監視しなくとも速やかに消火を行うことができる。
また、本消火方法その消火装置においては、熱動体の起動温度を適宜に選定することができるので、不意の発火が懸念されるあらゆる物品(商品)への利用も可能となる優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消火方法の動作図と消火装置の概略図
【図2】他の形態の消火装置の概略図
【図3】熱動体の斜視図
【図4】他の形態の熱動体の斜視図
【図5】筐体を有する消火装置の側断面図
【図6】図5の消火装置の正面図
【図7】図5の消火装置の底面図
【図8】図5の消火装置の使用例を示す図
【符号の説明】
1−容器体,1a−弾性容器,2−熱動体,2a−バイメタル,3−破壊手段,3a−針,3b−アーム,3c−軸,4−固定部材,4a−固定部材,5−消火材,6−ごみ箱,6a−投入口,7−屑,8−炎,9−カバー,10−開口,11−固定鋲,12−筐体,12a−開口,12b−スリット,13−消火装置
【産業上の利用分野】
本発明は、不意の発火を感知して自動的に消火動作に移行することができる消火方法とその消火装置に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】
従来、火事で最も多いとされている原因の一つにタバコの不始末が上げられており、この原因としては、完全に消えていないタバコの吸殻をごみ箱に投げ捨てたことによって、ごみ箱内の他のごみが燃え出して火事に発展してしまうからである。特に、駅やデパートなどの公共の場所で使用されるごみ箱に多く、なぜなら、これらのごみ箱は十分に管理が行き届かないことと、責任感の薄い不特定多数の者が使用することからである。
【0003】
これを防止するためには、定期的にごみ箱を見廻って異常の無いことを確認したり、また、ごみ箱から煙や炎が生じた時点で素早くごみ箱内に放水して消火する対応がとられている。しかして、前者の異常確認においては人的負担が多大であると共に、確認後にすぐ発火することも考えられる。また、後者の放水による消火においては水の補給が円滑に行えるという条件が必須である。
従って、上述の現状用いられている対応では万全な対応とはいえず、新たな対応策が望まれているのである。
【0004】
【目的】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、不意の発火を自動的に感知して消火を行うことが可能であり、また、ごみ箱は勿論のこと他にも適用可能な消火方法とその消火装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、消火材を収容する容器体に、破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体を配置して、該熱動体を発火等による熱で起動させ且つその起動による破壊手段の動作によって前記容器体を破壊し、消火材を放出させて消火することを特徴とする消火方法である。
【0006】
その消火方法による消火装置は、消火材を収容する容器体と、該容器体の下方に設けられ且つ破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体とからなる消火装置であって、前記容器体は破壊手段の動作によって破壊可能になっており、前記熱動体は発火等による熱で一定の方向に動作可能になっており、その動作により破壊手段が容器体を破壊することを特徴とする消火装置である。
【0007】
本発明の消火方法とその消火装置を詳しく説明すると、消火材は、炎を消すことができるものであれば何でもよく、例えば、液状体あるいは粉末体のものでもよい。液状体としては水を用いてもよいが、炎を消すことができる液体であれば何でもよい。また、粉末体も炎を消すことができる粉体であれば何でもよく、粉末消火器に普通に用いられているリン酸アンモニウムを主原料とした粉体でもよい。そして、消火装置が適宜に密閉された所や風の通過が無い所に設置されるのであれば、消火材として消火可能な気体を用いてもよい。
【0008】
容器体は、消火材を収容するものであり、後述の破壊手段によって適宜に破壊可能になっていればよい。例えば、容器体全体を破壊手段により破壊可能な素材で形成したり、また、容器体の一部が破壊手段により破壊可能な素材で形成されているものであってもよい。
その素材も特に限定するものではなく、破壊手段の形態によりそれに対応可能な素材を用いればよい。例えば、一例としてセロファン/プラスチックフィルム/樹脂系エマルジョン/ラテックス樹脂素材/ゴム系樹脂素材等が上げられる。
そして、容器体の形状も特に限定するものではなく、その容器体すなわち消火装置が設置される物品や場所等によって適宜に適用可能な形状にすればよい。
【0009】
容器体への消火材の収容形態は、破壊手段によって容器体が破壊された際、消火材が適宜に放出されるように収容されていればその収容形態を特に限定するものではない。その収容形態の具体的なものとしては、液状体あるいは粉末体の消火材を単独で収容したり、また、適宜の気体と共に収容してもよく、さらには、消火材や気体に適宜の圧力を掛けて収容してもよい。その気体は、炎を特別に大きくすることがない気体であれば何でもよく、例えば、空気であってもよい。
そして、消火材の収容形態と容器体との関係の具体的な例としては、容器体の一部または全部を膨張可能な素材、例えば、ゴム等の弾性素材を用いて袋状に形成すると共に、少なくともその素材で形成された部位(容器体の一部または全部)が膨張状態となるように消火材を収容するようにしてもよい。
【0010】
熱動体は、熱を受けることによって一定の方向に変形したり、また、基の形状(状態)に復帰する性質を有する部材を一部にまたは全部に用いて形成されているものである。その具体的なものとしてはバイメタルや形状記憶合金が上げられるが、その性質を有するものであれば何でもよく特に限定するものではない。
その熱動体に破壊手段を直接的にまたは間接的に設けて、発火や燻りによる熱によって熱動体を起動させ且つその起動による破壊手段の動作によって上述の容器体を適宜に破壊し、消火材を放出させて消火するのである。
また、熱動体の起動温度も特に限定するものではなく、消火装置を装備する物品に応じて適宜に選定すればよい。
【0011】
熱動体へ設けられる破壊手段において、直接的とは、破壊手段が直に熱動体に設けられることであって、例えば、一端が固定されたバイメタルの他端に破壊手段を設けているものである。また、間接的とは、熱動体と破壊手段の間に何らかの部材また機構が介在して設けられることであって、例えば、一端が固定されたバイメタルの他端に連結されているアームに設けられたり、また、そのアームの適宜の部位に連結されていることである。
従って、直接的に設けられた破壊手段は、熱動体が動く力によって容器体を破壊する。また、間接的に設けられた破壊手段は、熱動体が動く力と共に介在する部材の形態によってテコの原理が利用でき、より大きい力を出すこともできる。
【0012】
熱動体の容器体への配置は、熱動体の起動に有利な所へ配置すればよく、その配置箇所も特に限定するものではない。また、熱動体の配置数も特に限定するものではなく、消火に有利に働くよう単数あるいは複数配置すればよい。
熱動体の容器体への取り付けは、熱動体が変形動作可能であれば熱動体を直接容器体に取り付けてもよい。あるいは、熱動体を変形動作可能に固定部材に取り付けてその固定部材を容器体に取り付けてもよい。
その熱動体の取り付けにおいては、熱動体が脱落しないように、また、その動作が破壊手段に確実に伝達され且つ破壊手段が容器体を破壊できるように取り付けなければならず、これを満足するものであればどのような取り付け形態であってもよく、一例として両面テープ/接着/ネジ止/溶着等が上げられる。
【0013】
そして、消火装置の移送や取り付けの際に熱動体が損傷しないように、その周囲の一部または全部をカバー等で適宜に保護してもよく、その場合、熱動体が熱を支障なく感知できるようにしておく。
例えば、熱動体の上方にカバー等を設ける場合、破壊部位が臨出可能に開口やスリットを形成しておき、また、熱動体の下方にカバー等を設ける場合、熱の伝導を妨げるようであればカバーに開口やスリットを形成しておくのがよい。
【0014】
また、熱動体は、容器体を支持可能な筐体内に設けるようにしてもよい。筐体の形態も特に限定するものではなく、容器体や熱動体また破壊手段に応じて適宜に構成すればよい。例えば、容器体を弾性素材を用いた袋体から形成しているものは、筐体の形態として両端が開口された筒状のものがよい。
そして、筐体によって熱動体への熱の伝導が妨げられるようであれば、熱動体の下方の筐体に開口やスリットを形成しておくのがよい。
前記筐体の容器体と熱動体とが、所定温度以下では非接触状態を保持し、所定温度以上において、熱動体の破壊手段が、容器体と接触方向に動作する。
【0015】
破壊手段は、容器体を破壊して収容する消火材を放出させるための手段で、用いる容器体の形態により、それに対応可能な手段によって構成すればよい。例えば、容器体をゴム等の弾性素材を用いて袋状に形成した場合は、破壊手段の破壊部を針状の部材を以って構成すればよい。
また、破壊とは容器体から消火材を放出させるために行われる行為の全てを含むものである。
そして、容器体を破壊する部位も特に限定するものではなく、破壊手段と容器体との対応関係において容器体の上方部や下方部や側方部またそれらを組み合せた部位を選定すればよい。
【0016】
【作用】
本発明の消火方法とその消火装置は以上のように構成されているので、本消火方法を用いて構成した消火装置を発火自己が発生可能な物品にセットする。以下の説明においてはこの物品をごみ箱として説明する。
先ず、消火装置を適宜の方法によりごみ箱の蓋体また天井部の内面に取り付ける。この後、吸殻などが誤って投入されて、ごみ箱内のごみに火が引火して炎の熱が上方に及んだり、あるいは、ごみが燻りその熱が上方に及ぶと、容器体の下方に設けられている熱動体がその熱によって起動され、その起動により熱動体が一定の方向に動作する。
【0017】
そして、この動作により熱動体に直接的にまたは間接的に設けられている破壊手段によって容器体が破壊され、収容されている消火材がごみ箱内にこぼれ落ちて、引火したごみや燻っているごみの消火が行われる。
また、消火材が圧力を以って容器体に収容されているもの、または、容器体が消火材によって膨張状態となっているものは、容器体に消火材の内圧が掛かっているので、破壊手段によって容器体が破壊された際、収容されている消火材は爆発的に飛散してごみ箱内にこぼれ落ちる。
さらに、消火材と共に気体が収容されているものは、発火による熱によって気体が膨張するので、その膨張気体も容器破壊に作用し且つ容器体が破壊された際、収容されている消火材は爆発的に飛散してごみ箱内にこぼれ落ちる。
【0018】
【実施例】
本発明の消火方法とその消火装置を以下図面に従って説明すると、図1は、本発明に係る消火方法の動作図と消火装置の概略図であり、1は水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体、2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、4は熱動体2を固定し且つ容器体1に固定するための固定部材、5は消火材、6はごみ箱、7は捨てられている屑である。
(a)図は、消火装置がセットされているごみ箱6である。(b)図は、火が消えていないタバコが投げ捨てられ、屑7から発火して炎8が上がっているところであると共に、炎8の熱で熱動体2が起動し且つ上方向に動作し、破壊手段3によって容器体1が破壊されているところである。(c)図は、破壊手段3によって容器体1が破壊されて消火材5が放出されているところである。(d)図は、消火材5によって消火されたところである。
本図の消火装置は、破壊手段3が熱動体2の起動により直接的に動かされて容器体1を破壊するものである。
【0019】
図2は、他の形態の消火装置の概略図であり、1は水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体、2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、3bはアーム、3cはアーム3bの支点となる軸、4は熱動体2を固定し且つ容器体1に固定するための固定部材、4aはアーム3bを固定部材である。
本図の消火装置は、破壊手段3が熱動体2の起動により間接的に動かされて容器体1を破壊するものである。すなわち、熱動体2の起動によりアーム3bが下方向に動かされ、アーム3bは軸3cが支点となってテコのように動き、破壊手段3にはより強い力が作用して容器体1が破壊される。
【0020】
図3は、熱動体の斜視図であり、本図は、熱動体2の破損防止のために熱動体2の上下方向にカバー9を設けているものである。
2は発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体、3は容器体を破壊するための破壊手段、9はカバー、10は破壊手段3が突出するための開口、11は熱動体2の固定用の固定鋲である。
図4は、他の形態の熱動体の斜視図である。
【0021】
図5は、筐体を有する消火装置の側断面図であり、1aは水または水と空気が混合された消火材を収容する容器体であるところの弾性容器、2aは発火等による熱によって一定の方向に動作する熱動体であるところのバイメタル、3aは容器体を破壊するための破壊手段であるところの針である。
12は筐体で、上方に弾性容器1aを支持し、また、下方に針3aを設けたバイメタル2aが固定鋲11によって固定されている。12aは開口で、発火等による熱の伝導を妨げないようになっている。
【0022】
図6は、図5の消火装置の正面図であり、1aは弾性容器、2aはバイメタル、3a針、12は筐体、12aは開口、12bは針3aが突出するためのスリットである。
図7は、図5の消火装置の底面図であり、1aは弾性容器、2aはバイメタル、12は筐体、12aは開口である。
図8は、図5の消火装置の使用例を示す図であり、6はごみ箱、6aはごみの投入口、13はごみ箱6内の天井に取り付けられた消火装置である。
【0023】
【効果】
本発明の消火方法とその消火装置は以上のように構成されているので、不意の発火を自動的に感知して消火を行うことができる。従って、ごみ箱に設置することにより、人が監視しなくとも速やかに消火を行うことができる。
また、本消火方法その消火装置においては、熱動体の起動温度を適宜に選定することができるので、不意の発火が懸念されるあらゆる物品(商品)への利用も可能となる優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消火方法の動作図と消火装置の概略図
【図2】他の形態の消火装置の概略図
【図3】熱動体の斜視図
【図4】他の形態の熱動体の斜視図
【図5】筐体を有する消火装置の側断面図
【図6】図5の消火装置の正面図
【図7】図5の消火装置の底面図
【図8】図5の消火装置の使用例を示す図
【符号の説明】
1−容器体,1a−弾性容器,2−熱動体,2a−バイメタル,3−破壊手段,3a−針,3b−アーム,3c−軸,4−固定部材,4a−固定部材,5−消火材,6−ごみ箱,6a−投入口,7−屑,8−炎,9−カバー,10−開口,11−固定鋲,12−筐体,12a−開口,12b−スリット,13−消火装置
Claims (11)
- 消火材を収容する容器体に、破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体を配置して、該熱動体を発火等による熱で起動させ且つその起動による破壊手段の動作によって前記容器体を破壊し、消火材を放出させて消火することを特徴とする消火方法
- 消火材を収容する容器体と、該容器体の一側に設けられ且つ破壊手段を直接的にまたは間接的に設けた熱動体とからなる消火装置であって、前記容器体は破壊手段の動作によって破壊可能になっており、前記熱動体は発火等による熱で一定の方向に動作可能になっており、その動作により破壊手段が容器体を破壊することを特徴とする消火装置
- 前記容器体が袋状部材からなることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記容器体の一部または全部が膨張可能な素材で形成され且つその素材で形成された部位が消火材によって膨張状態となっていることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記容器体に消火材と共に気体が収容されていることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記熱動体がバイメタルを用いてなるものであることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記熱動体が形状記憶合金を用いてなるものであることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記熱動体が容器体を支持可能な筐体内に設けられていることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
- 前記筐体の容器体と熱動体とが、所定温度以下では非接触状態を保持し、所定温度以上において、熱動体の破壊手段が、容器体と接触方向に動作することを特徴とする請求項1または2の消火方法または消火装置
- 前記筐体が筒体であることを特徴とする請求項8の消火方法または消火装置
- 前記破壊手段が針状部材を用いてなることを特徴とする請求項1の消火方法または請求項2の消火装置
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