JP2004321236A - 歯がため装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歯がため装置10は、平板状をなし表面に突起部13を有する歯がため部材11と、歯がため部材11に取付けられた乳首15とを備えている。乳首15は所定の硬度を有し、おしゃぶり機能と、歯がため機能を有する。歯がため部材11に空間21が形成され、この空間21は上側透明カバー18と下側透明カバー19とによって覆われている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は幼児が歯がためを行なう際に用いられる歯がため装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生後数ヶ月の幼児は、徐々に歯がための訓練を行なう必要がある。このような歯がための訓練を行なうため、従来より、いくつかの歯がため装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−279487号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来よりいくつかの歯がため装置が開発されている。ところが、幼児が歯がためを行なう時期は、幼児が乳首を咥えておしゃぶりを続ける時期とも重なるため、おしゃぶりを続けながら歯がためを行なうことができれば、幼児がスムースに歯がための訓練を行なうことができて都合が良い。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、幼児がおしゃぶりを続けながら歯がための訓練を行なうことができる歯がため装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平板状をなすとともに、表面に突起部を有する歯がため部材と、歯がため部材に取付けられた乳首とを備え、乳首は所定の硬度を有し、おしゃぶり機能と歯がため機能を有することを特徴とする歯がため装置である。
【0007】
本発明は、歯がため部材のうち乳首の両側に、把持用開口を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明は、歯がため部材の略中央部に空間が形成され、この空間は透明カバーにより覆われるとともに、乳首は透明カバーを介して歯がため部材に連絡されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明は、透明カバーにより覆われた空間内に複数のカラーボールが配置されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明は、透明カバーに水抜き用の開孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は本発明による歯がための装置の一実施の形態を示す図である。
【0012】
このうち図1は歯がため装置を示す斜視図、図2はその側断面図、図3はその上面図、図4はその底面図である。
【0013】
図1乃至図4に示すように、歯がため装置10は幼児が歯がため訓練を行なう際用いるものである。このような歯がため装置10は、平板状をなすとともに上側および下側の表面に複数突起部13を有する歯がため部材11と、歯がため部材11の略中央部に取付けられた乳首15とを備えている。
【0014】
このうち、歯がため部材11は、全体として略ひし形状をなし、乳首15の両側に幼児が把持するための把持用開口12,12が設けられている。
【0015】
歯がため部材11の材質は、例えばTPE(熱可塑性エラストマー)からなり、その硬度(JIS K 6253 A)は65°となっている。
【0016】
歯がため部材11は、幼児が噛むことにより歯がため訓練を行なうものであり、その表面には前述のように複数の突起部13が形成され、この突起部13により歯がための訓練を容易に行なうことができるようになっている。
【0017】
突起部13の形状は特に限定されないが、大きな形状を有するものから小さな形状を有するものまで複数設けられている。
【0018】
また、乳首15は乳首本体15aと、この乳首本体15を保持する保持部16とからなり、乳首15全体の材質は、例えばTPEからなり、その硬度(JIS
K 6253 A)は55°となっている。
【0019】
乳首15の乳首本体15aは幼児がおしゃぶりをするために咥えるものであるが、同時に幼児が噛むことにより歯がため訓練を行なうこともできる。
【0020】
すなわち、生後3〜4月の幼児は、乳首15の乳首本体15aを咥えておしゃぶりを行なうが、この時期から同時に歯がため訓練を行なう必要がある。上述のように乳首15の乳首本体15aは所定の硬度をもっておしゃぶり機能と、歯がため機能を有するため、幼児は乳首15を咥えておしゃぶりしながら歯がため訓練へスムースに移行することができる。
【0021】
また幼児は、乳首15の乳首本体15aを用いて歯がため訓練を行なうとともに、歯がため部材11を用いて歯がため訓練を行なうこともできる。
【0022】
ところで、歯がため部材11の略中央部に空間21が形成され、この空間21は上側透明カバー18と下側透明カバー19とによって覆われている。そして上述の乳首15は上側透明カバー18を介して歯がため部材11に取付けられている。
【0023】
次に図2により、上側透明カバー18と下側透明カバー19について述べる。図2に示すように、歯がため部材11の略中央部に形成された空間21は上側透明カバー18とした側透明カバー19とにより覆われており、この空間21内に複数のカラーボール20が配置されている。
【0024】
幼児が歯がため装置10を移動させると、カラーボール20が空間21内で移動し、これによって幼児が楽しめるようになっている。
【0025】
また下側透明カバー19には水抜き用の複数の開孔19aが形成されている。なお、上側透明カバー18と下側透明カバー19の材質は、例えばPP(ポリプロピレン)からなっている。
【0026】
次に歯がため装置10の製作工程について述べる。
【0027】
まず表面に突起部13を有する歯がため部材11を準備する。また乳首15と上側透明カバー18とを二色成形により同時成形する。他方、開孔19aを有する下側透明カバー19を準備しておく。
【0028】
次に歯がため部材11を挟んで、上方に乳首15と上側透明カバー18を配置し、下方に下側透明カバー19を配置する。この場合、上側透明カバー18と下側透明カバー19との間の空間21内に複数のカラーボール20を配置しておく。
【0029】
その後上側透明カバー18と下側透明カバー19を歯がため部材11に超音波シールにより接合し、このようにして歯がため装置10が得られる。
【0030】
使用にあたっては、幼児は乳首15の乳首本体15aを咥えておしゃぶりを行なうと同時に、乳首本体15aを噛むことにより歯がため訓練を行なうことができる。このことにより、幼児はおしゃぶりから歯がため訓練へスムースに移行することができる。
【0031】
また幼児は更に、歯がため部材11を噛むことにより歯がため訓練を発展させることができる。
【0032】
この間、幼児が歯がため装置10を動かすことにより、空間21内の複数のカラーボール20が移動するため、幼児は歯がため装置10をおもちゃとして楽しむこともできる。
【0033】
幼児が長時間、歯がため装置10を使用した後、歯がため装置10は全体として煮沸消毒される。この場合、空間21内へ蒸気が流入するが、この空間21内の蒸気は水滴として開孔19aから放出される。
【0034】
なお、開孔19aは空間21内にカラーボール20を動かす際、カラーボール20が生じさせる音を反響させて良好な音色を出す機能も有する。
【0035】
以上のように本実施の形態によれば、幼児が乳首を用いておしゃぶりを続けながら、歯がため訓練も行なうことができる。このため幼児はおしゃぶりを続けながら歯がため訓練へスムースに移行することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、幼児が乳首を用いておしゃぶりを続けながら、歯がため訓練も行なうことができる。このため幼児は、おしゃぶりを続けながら、歯がため訓練へスムースに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯がため装置の一実施の形態を示す斜視図。
【図2】本発明による歯がため装置の一実施の形態を示す側断面図。
【図3】本発明による歯がため装置の一実施の形態を示す上面図。
【図4】本発明による歯がため装置の一実施の形態を示す底面図。
【符号の説明】
10 歯がため装置
11 歯がため部材
12 開口
13 突起部
15 乳首
15a 乳首本体
16 保持部
18 上側透明カバー
19 下側透明カバー
20 カラーボール
21 空間
Claims (5)
- 平板状をなすとともに、表面に突起部を有する歯がため部材と、
歯がため部材に取付けられた乳首とを備え、
乳首は所定の硬度を有し、おしゃぶり機能と歯がため機能を有することを特徴とする歯がため装置。 - 歯がため部材のうち乳首の両側に、把持用開口を設けたことを特徴とする請求項1記載の歯がため装置。
- 歯がため部材の略中央部に空間が形成され、この空間は透明カバーにより覆われるとともに、乳首は透明カバーを介して歯がため部材に連絡されていることを特徴とする請求項1記載の歯がため装置。
- 透明カバーにより覆われた空間内に複数のカラーボールが配置されていることを特徴とする請求項3記載の歯がため装置。
- 透明カバーに水抜き用の開孔が設けられていることを特徴とする請求項3記載の歯がため装置。
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