JP2004320966A - 機器接続収容装置 - Google Patents

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JP2004320966A
JP2004320966A JP2003115210A JP2003115210A JP2004320966A JP 2004320966 A JP2004320966 A JP 2004320966A JP 2003115210 A JP2003115210 A JP 2003115210A JP 2003115210 A JP2003115210 A JP 2003115210A JP 2004320966 A JP2004320966 A JP 2004320966A
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Kei Kawaguchi
慶 川口
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Abstract

【課題】箱体深さの相違に応じ内部機器と外部機器との接続形態を選択採用できるようにして、配線に要する手間とコストを削減し、箱体が深いときでも両者を支障なく接続し得る機器接続収容装置を提供する。
【解決手段】表面板部1に取付用開口窓2を有する箱体3と、箱体3の内底部4に取着固定される内部機器5と、内部機器5と接続され取付用開口窓2に取着固定される外部機器6とを備えた機器接続収容装置において、内部機器5の第一コネクタ7に直接接続し得る第二コネクタ8を外部機器6に設け、第一、第二コネクタ7、8を間接接続し得るハーネス9を備え、箱体3の深さ寸法の相違に応じて、第一、第二コネクタ7、8を直接接続する形態と間接接続する形態とを選択的に採用し得るようになした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、箱体内に収容される内部機器と同箱体の表面に露出して設けられる外部機器とを、電気的に接続してなる機器接続収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8(a)に示す如く、一般の内器装置25は一体型で箱体3の内部に収容固定され、その表面部分に配設されるLED表示部や液晶表示部或いはキー操作部等が同箱体3の外側に露出される。この場合、内器装置25は箱体3の内底部4に取着固定され、この箱体3の表面板部1に形成される取付用開口窓2から、同内器装置25の前記LED表示部や液晶表示部或いはキー操作部等の配設された表面部分が突出されている。
【0003】
ところで、このような内器装置収容構造では、箱体3として深さ寸法の異なるものが数種類品揃えされ、同箱体3には一台乃至複数台の内器装置25が組み込まれる。通常は、内器装置25の外形寸法が深さ寸法の最も浅い箱体3の寸法に適合するように設計され、これと異なる深さ寸法のより深い箱体3の内部に同内器装置25をそのまま収容固定すると、前記LED表示部や液晶表示部或いはキー操作部等は同箱体3の表面板部1の取付用開口窓2よりも奥まって位置することになる。そうなると、表示部が見え難くなったり、操作部を操作し難くなったりするという不都合を生じる。
【0004】
そこで、前記不都合が生じないよう、図8(b)、図9に示す如く、箱体3の内底部4と内器装置25との間に支持金具26を介設することで、この内器装置25の表面部分を同箱体3の表面板部1に位置合わせするという対策を施していた。しかしながら、この場合、深さ寸法の異なる箱体3毎に支持金具26を用意する必要があり、複数の支持金具26を品揃えするための開発費用や、使用する支持金具26を箱体3毎に選定したりこれを施工したりする手間が増大するという問題を生じるものであった。
【0005】
一方、ボックス内にハーネス接続して機器を収容固定する技術も、一般によく知られている。例えば、実開平5−11607号公報には、この種の技術を採用したロビーインターホンが示されている。このロビーインターホンでは、図10に示す如く、内器装置25が表面の化粧パネル27と一体化されて埋込ボックス28内に収容固定されるもので、その際に、この埋込ボックス28内の端子台29と同内器装置25とをハーネス9を介して電気的に接続している。ここでは、ハーネス9として、埋込ボックス28内の端子台29に接続されるハーネス9aと、内器装置25の裏側から導出されるハーネス9bと、が開示されている。
【0006】
この種の技術を採用すると、任意の深さ寸法の箱体(埋込ボックス28)に内器装置25を取着固定する対応が可能となる。しかしながら、この場合、箱体がどのような寸法であっても、常にハーネス9による配線接続作業を必要とするものであり、その作業費やハーネス9その他の配線部品費が増大するという問題を生じるものであった。そこで、特に、施工される使用頻度の高い箱体(例えば、深さ寸法の最も浅い箱体)については、配線作業費や配線部品費を削減することが望まれるものであった。
【0007】
【特許文献1】
実開平5−11607号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記従来の技術に鑑みて発明されたもので、その課題は、内部機器と外部機器とを分けて備え、箱体が浅いときには両者を直接的に接続して配線に要する手間とコストを削減することができ、箱体が深いときには同両者をハーネスを介して支障なく接続することができる機器接続収容装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願発明の機器接続収容装置は、表面板部に取付用開口窓を有する箱体と、この箱体の内底部に取着固定される内部機器と、この内部機器と電気的に接続されて同箱体の表面板部の取付用開口窓に取着固定される外部機器と、を備えた機器接続収容装置であって、内部機器に設けられる第一コネクタと直接に電気的かつ機械的に接続し得る第二コネクタを外部機器に設けると共に、この第一コネクタと第二コネクタとを電気的に接続し得るハーネスを備え、箱体の深さ寸法の相違に応じて、前記第一コネクタ、第二コネクタを直接に接続する形態と、同第一コネクタ、第二コネクタを前記ハーネスを介して接続する形態と、を選択的に採用し得るようになしたものである。
【0010】
したがって、この場合、箱体の内底部に取着固定される内部機器と、同箱体の表面板部の取付用開口窓に取着固定される外部機器と、を分けて備えており、箱体の深さ寸法が浅いときには、内部機器の第一コネクタに外部機器の第二コネクタを直接に電気的かつ機械的に接続することで、両者を直接的に接続することができるため、機器の組み込み接続作業は簡略化され、箱体内部配線に要する手間とコストが削減される。
【0011】
又、箱体の深さ寸法が深いときには、内部機器の第一コネクタと外部機器の第二コネクタとをハーネスを介して接続することで、両者を電気的に支障なく接続することができる。このように、箱体の深さ寸法の相違に応じて機器の接続形態を簡単に選択採用することができ、特に、深さ寸法の最も浅い箱体が施工される使用頻度の高いものであると、前記内部機器と外部機器とを直接接続する形態が選択採用されて、箱体内部配線に要する手間とコストは大幅に削減される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜7は、本願請求項1〜6全てに対応した一実施形態である機器接続収容装置を示している。この実施形態の機器接続収容装置は、図1に示す如く、表面板部1に取付用開口窓2を有する箱体3と、この箱体3の内底部4に取着固定される内部機器5と、この内部機器5と電気的に接続されて同箱体3の表面板部1の取付用開口窓2に取着固定される外部機器6と、を備えている。
【0013】
そして、内部機器5に設けられる第一コネクタ7と直接に電気的かつ機械的に接続し得る第二コネクタ8を外部機器6に設けると共に、この第一コネクタ7と第二コネクタ8とを電気的に接続し得るハーネス9を備えている。この場合、箱体3の深さ寸法の相違に応じて、前記第一コネクタ7、第二コネクタ8を直接に接続する形態(図1(a)の箱体3が浅い場合)と、同第一コネクタ7、第二コネクタ8を前記ハーネス9を介して接続する形態(図1(b)の箱体3が深い場合)と、を選択的に採用し得るようになっている。
【0014】
又、この実施形態の機器接続収容装置では、外部機器6の表側部位10には表示部11や操作部12等の機能手段13が配設されており、同外部機器6の表側部位10付近の周囲に外側方へ突出した鍔状取付部14を形成して、この鍔状取付部14よりも前記表側部位10を表方へ突設し、同表側部位10の外形状を箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口形状に略合致させている。この場合に、外部機器6の外周側面に鍔状取付部14の裏側位置で、箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口縁部分と係合され得る形状の係止凸部15を突設してもいる。
【0015】
又、この実施形態の機器接続収容装置では、前記第一コネクタ7、第二コネクタ8以外に、図4、5に示す如く、内部機器5と外部機器6とを直接機械的に接続し得る嵌合手段16を両者間に設けている。ここでは、内部機器5に開口枠部17を形成し、この開口枠部17と対向してその内部に嵌合され得る形状の凸枠部18を外部機器6に形成し、同開口枠部17と凸枠部18とを嵌合手段16として配設している。この場合に、開口枠部17の内周と凸枠部18の外周との間に、両者相互の抜け外れを阻止する抜け止め手段19を設けてもいる。
【0016】
以下、この実施形態の機器接続収容装置を、より具体的詳細に説明する。図1に示す如く、箱体3は中空略直方体形状で、合成樹脂等で分割して形成された表側部材3aと裏側部材3bとが結合一体化されて構成されている。箱体3の表側部材3aでなる表面板部1の中程には略長方形状の取付用開口窓2が開口形成されており、この取付用開口窓2には外部機器6が取着固定される。又、裏側部材3bの底板上面である箱体3の内底部4上には、前記外部機器6と対応する位置に内部機器5が取着固定される。
【0017】
図2に示す如く、内部機器5は横長ブロック形状でその長手方向両端にその裏面側で取付片部20が一体に突設されており、この両取付片部20は前記箱体3の内底部4上にビス等の固定具で固着され、これによりこの内底部4に対して同内部機器5が取着固定される。又、内部機器5の表面側にはその周囲を囲むようにして後述の嵌合手段16となる平面視横長略長方形状の開口枠部17が表方へ一体に突設されており、この開口枠部17には後述の抜け止め手段19となる周方向で複数の係止孔21が配置穿設されている。そして、開口枠部17で囲まれた範囲内でこの開口枠部17の内側に近接するように、第一コネクタ7が内部機器5の表面に設けられており、この第一コネクタ7は横長状で雌型のコネクタである。なお、ここでの内部機器5は、入出力配線接続用機器である。
【0018】
図3に示す如く、外部機器6も前記内部機器5と略対応する大きさの横長ブロック形状で、その外周形状が上記箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口形状と等しいか或いは若干小さく形成されている。図3(a)に示す如く、外部機器6の表側部位10は格子状の突出仕切枠部22で複数の区画に分割されており、選択される所定の各区画に機能手段13となる表示部11及び操作部12が配設されている。この場合、外部機器6は表示・操作用機器であり、表示部11としてLED表示灯が、操作部12として押ボタンスイッチが、相互対となり各々複数横一列にして前記各区画に配設されている。
【0019】
又、外部機器6の前記表側部位10付近の外周側面には全周にわたる鍔状取付部14が外側方へ一体に突設されており、この鍔状取付部14より同表側部位10は表方へ突出されるもので、この突出寸法が上記箱体3の表面板部1の厚さ寸法と略等しく設定され、同鍔状取付部14の外縁形状はこの表面板部1の取付用開口窓2の開口形状よりも若干大きく形成されている。そして、外部機器6の長手方向両端部分には、鍔状取付部14の裏面からテーパー状に外側方へ突出した係止凸部15が配設されており、この係止凸部15は上記箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口縁部分で引っ掛かって抜け外れないように係合されるものである。
【0020】
又、図3(b)に示す如く、外部機器6の裏面側にはその周囲を囲むようにして後述の嵌合手段16となる平面視横長長方形状の凸枠部18が裏方へ一体に突設されており、この凸枠部18は前記内部機器5の開口枠部17の内側に表方から挿入嵌合されるものである。凸枠部18にはその外側面に、後述の抜け止め手段19となる周方向で複数の凸起23が配置突設されている。そして、凸枠部18で囲まれた範囲内でこの凸枠部18の内側に近接するように、第二コネクタ8が外部機器6の裏面に設けられている。この第二コネクタ8は横長状で雄型のコネクタであり、前記内部機器5の第一コネクタ7に対向してこれに挿入結合され、電気的かつ機械的に接続されるものである。
【0021】
ここで、図1(a)及び図4、5に基づいて、内部機器5と外部機器6とを直接接続して一体化する使用形態について説明する。まず、図4に示す如く、内部機器5と外部機器6とを嵌合手段16を介して結合一体化する。その際、図5に示す如く、内部機器5側の嵌合手段16となる開口枠部17の内側に、外部機器6側の嵌合手段16となる凸枠部18が挿入嵌合される。開口枠部17と凸枠部18とは相対応した切欠段状に形成されており、挿入嵌合されるとき相互にかみ合うよう係合され、同時に、抜け止め手段19となる係止孔21と凸起23とが相互に係合され、すなわち、開口枠部17の切欠段状部分に貫通形成された係止孔21の内側縁に凸枠部18の切欠状部分の外側面に突出形成された凸起23が引っ掛かり係止される。
【0022】
前記のように内部機器5に外部機器6を一体化させると、これに伴って、第一コネクタ7と第二コネクタ8とは相互に位置合わせされて容易かつ確実に接続される。そして、図1(a)に示す如く、内部機器5を箱体3の内底部4に取着固定すると、外部機器6の鍔状取付部14が同箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口縁部分の裏側に当接位置決めされて、この取付用開口窓2内に同外部機器6の表側部位10は嵌まり込むように納まって表方へ露出され、同表側部位10に配設される機能手段13を支障なく機能させることができる。
【0023】
次に、図1(b)及び図6、7に基づいて、内部機器5と外部機器6とをハーネス9を介して接続する使用形態について説明する。まず、図1(b)に示す如く、内部機器5を箱体3の内底部4に取着固定し、その後に、同内部機器5にハーネス9を介して外部機器6を接続し、その際、このハーネス9は同箱体3の表面板部1の取付用開口窓部2を挿通されるものであり、そして、この外部機器6を同取付用開口窓部2に表方から嵌め込むようにして取着固定する。図6に示す如く、ハーネス9の両端部分には接続端子部24が配設されており、一方の接続端子部24としては内部機器5の第一コネクタ7に接続されるよう雄型が、他方の接続端子24としては外部機器6の第二コネクタ8に接続されるよう雌型が、各々採用されている。
【0024】
そして、外部機器6を箱体3の表面板部1の取付用開口窓部2に表方から嵌め込むと、鍔状取付部14が同取付用開口窓部2の開口縁部分の表側に当接位置決めされ、その際、この開口縁部分には係止凸部15が引っ掛かり係止される。この場合、外部機器6は、箱体3の表面板部1の取付用開口窓部2に表方へ抜け外れないよう確実に取着固定され、かつ、同取付用開口窓部2より奥方へ入り込まないよう所定位置にて支持される。それ故、図1(b)、図7に示す如く、外部機器6の表側部位10は箱体3の表面板部1の取付用開口窓部2から表方へ突出した状態が確保されて露出され、同表側部位10に配設される機能手段13を支障なく機能させることができる。
【0025】
したがって、この実施形態の機器接続収容装置においては、箱体3の内底部4に取着固定される内部機器5と、同箱体3の表面板部1の取付用開口窓2に取着固定される外部機器6と、を分けて備えることになる。そして、箱体3の深さ寸法が浅いときには、図1(a)に示す如く、内部機器5の第一コネクタ7に外部機器6の第二コネクタ8を直接に電気的かつ機械的に接続することにより、両者を直接的に接続して一体化することができるため、機器(5、6)の組み込み接続作業は簡略化され、箱体3内での配線に要する手間とコストが削減される。
【0026】
又、箱体3の深さ寸法が深いときには、図1(b)に示す如く、内部機器5の第一コネクタ7と外部機器6の第二コネクタ8とをハーネス9を介して接続することにより、両者を電気的に支障なく接続することができる。このように、箱体3の深さ寸法の相違に応じて機器(5、6)の接続形態を簡単に選択採用することができ、利便性に優れたものとなっている。特に、ここでは、深さ寸法の最も浅い箱体3が施工される使用頻度の高いものであるため、前記内部機器5と外部機器6とを直接接続する形態が選択採用されて、箱体3内での配線に要する手間とコストは大幅に削減される。
【0027】
又、この実施形態の機器接続収容装置においては、箱体3の表面板部1の取付用開口窓2に取着固定されて露出する外部機器6の表側部位10に、表示部11や操作部12等の機能手段13が配設されているため、この機能手段13で表示させたり操作したりして機器(5、6)を機能させることができる。又、この場合に、外部機器6の表側部位10付近の周囲に外側方へ突出した鍔状取付部14が形成されているため、この鍔状取付部14によって、箱体3の表面板部1に対し同外部機器6の表側部位10は確実に位置決めされ、その周囲に生じる隙間も塞がれ、ゴミや埃等の侵入が防止されて美観にも優れたものとなる。
【0028】
しかも、前記の場合に、鍔状取付部14よりも表側部位10が表方へ突設され、この表側部位10の外形状が箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口形状に略合致されているため、図1(a)に示す如く、内部機器5と外部機器6とを直接接続する形態として使用される際に、鍔状取付部14が取付用開口窓2の開口縁部分の内側に当止位置決めされても、この取付用開口窓2から同表側部位10は奥まることがなく、ここでの前記機能手段13による表示視認性や操作性に優れたものとなる。そして、表側部位10は取付用開口窓2内に略合致して係合され、その横ずれ動きが防止されてより確実に位置決めされる。
【0029】
又、この実施形態の機器接続収容装置においては、外部機器6の外周側面に前記鍔状取付部14の裏側位置で、箱体3の表面板部1の取付用開口窓2の開口縁部分と係合され得る形状の係止凸部15が突設されているため、図1(b)に示す如く、内部機器5と外部機器6とをハーネス9を介して接続する形態として使用される際に、この外部機器6を取付用開口窓2に表側から嵌め込むように取着固定することができ、その際、この取付用開口窓2の開口縁部分に係止凸部15が係合されて、同外部機器6は抜け外れないよう確実に取着固定される。
【0030】
又、この実施形態の機器接続収容装置においては、上記第一コネクタ7、第二コネクタ8以外に、図4、5に示す如く、内部機器5と外部機器6とを直接機械的に接続し得る嵌合手段16が両者間に設けられているため、同第一コネクタ7及び第二コネクタ8には機械的接続による無理な力が加わらず、両者は機械的にも電気的にも信頼性をもって接続一体化される。
【0031】
しかも、この場合、嵌合手段16として内部機器5には開口枠部17が、外部機器6には凸枠部18が各々配設され、この凸枠部18は同開口枠部17と対向しその内部に嵌合されるため、第二コネクタ8が第一コネクタ7に対して位置合わせされスムーズかつ確実に接続される。更に、この場合、開口枠部17の内周と凸枠部18の外周との間に、両者相互の抜け外れを阻止する抜け止め手段19が設けられているため、前記内部機器5と外部機器6とは相互に離脱しないよう確実に接続一体化されて、第一コネクタ7と第二コネクタ8との間における機械的及び電気的な接続の信頼性が向上される。
【0032】
なお、上記実施形態では、箱体3として、合成樹脂等で分割して形成された表側部材3aと裏側部材3bとを結合一体化した構成のものを示しているが、本願発明においては、例えば、箱体3が分電盤や配線分岐盤等として用いられる場合、同箱体3を鋼板製のものとしてもよく、この場合に、前面が開口した箱形状の裏側部材3bの同開口に、扉形状の表側部材3aを開閉自在に枢支付設した構成としてもよい。
【0033】
このような構成となる場合には、図1(a)に示す如く、内部機器5と外部機器6とを直接接続して一体化する使用形態にあって、扉形状の表側部材3aを開けた状態で、裏側部材3bの内底部4に取着固定された内部機器5に対して外部機器6を結合一体化させ、その後に同表側部材3aを閉じると、この表側部材3aの取付用開口窓2が同外部機器6の表側部位10に外嵌される。又、図1(b)に示す如く、内部機器5と外部機器6とをハーネス9を介して接続する使用形態では、内部機器5を裏側部材3bの内底部4に取着固定すると共に、外部機器6を表側部材3aの取付用開口窓2内に表方から嵌め込むように取着固定しておいて、扉形状の表側部材3aを開けた状態で、同内部機器5と外部機器6とをハーネス9を介して接続することができる。
【0034】
又、上記実施形態では、一つの箱体3に対して内部機器5と外部機器6とが一組だけ取着固定されるものとして説明したが、本願発明においては、一つの箱体3に内部機器5と外部機器6とが複数組配設されてもよく、この場合には、一つの取付用開口窓2に複数の外部機器6がまとめて取着固定されてもよいものである。又、内部機器5と外部機器6とは、必ずしも一対一で対応配置されなければならないものでなく、例えば、一つの内部機器5に対して複数の外部機器6が接続されたり、逆に、複数の内部機器5に対して一つの外部機器6が接続されたりしてもよいものである。
【0035】
又、本願発明においては、相互に接続される内部機器5及び外部機器6以外に別の機器が箱体3に付設されてもよいものである。又、内部機器5或いは外部機器6に、第一コネクタ7、第二コネクタ8以外のコネクタが備わっていてもよいものであり、このような場合、複数のハーネス9を備えることにもなる。又、外部機器6の表側部位10に配設される機能手段13としては、表示部11や操作部12の他、スピーカのような発音部が設けられてもよいものであり、これ等表示部11や操作部12や発音部のうちの一つが単独で設けられてもよいものであり、同外部機器6の表側部位10は何らかの機能を果たすために箱体3の外部に露出される必要性を有するものであればよいものである。
【0036】
【発明の効果】
本願請求項1記載の機器接続収容装置においては、箱体が浅いときに外部機器の第二コネクタを内部機器の第一コネクタに直接接続することで、機器の組み込み接続作業は簡略化され、配線に要する手間とコストが削減される。又、箱体が深いときには、内部機器の第一コネクタと外部機器の第二コネクタとをハーネスを介して支障なく接続することができる。このように、箱体深さの相違に応じて機器の接続形態を簡単に選択採用することができ、特に、最も浅い箱体が使用頻度の高いものであると、前記配線に要する手間とコストは大幅に削減される。
【0037】
本願請求項2記載の機器接続収容装置においては、特に、鍔状取付部で外部機器の表側部位が箱体の表面板部に対して確実に位置決めされ、その周囲に生じる隙間は塞がれ、ゴミや埃等の侵入が防止されて美観にも優れたものとなる。しかも、内部機器と外部機器とを一体化して使用する際に、鍔状取付部が取付用開口窓の開口縁部分の内側に当止位置決めされても、この取付用開口窓から同表側部位は奥まることがなく、表示視認性や操作性等に優れたものとなり、その際、表側部位は取付用開口窓に略合致してより確実に位置決めされる。
【0038】
本願請求項3記載の機器接続収容装置においては、特に、内部機器と外部機器とをハーネスを介して接続使用する際に、外部機器を取付用開口窓に表側から嵌め込むように取着固定することができ、この取付用開口窓の開口縁部分には係止凸部が係合されて、同外部機器は抜け外れないよう確実に取着固定される。
【0039】
本願請求項4記載の機器接続収容装置においては、特に、第一、第二コネクタ以外に、内部機器と外部機器とを直接機械的に接続し得る嵌合手段が設けられていて、同第一、第二コネクタには無理な力が加わらず、両者は機械的及び電気的に信頼性をもって接続一体化される。
【0040】
本願請求項5記載の機器接続収容装置においては、特に、嵌合手段として内部機器に開口枠部が、外部機器に凸枠部が各々配設され、この凸枠部は同開口枠部と対向してその内部に嵌合され、第二コネクタが第一コネクタに対して位置ずれなくスムーズかつ確実に接続される。
【0041】
本願請求項6記載の機器接続収容装置においては、特に、開口枠部の内周と凸枠部の外周との間に設けられる抜け止め手段で内部機器と外部機器とが確実に接続一体化されて、第一、第二コネクタ間の機械的及び電気的な接続の信頼性はより高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態である機器接続収容装置を示し、(a)はその一体化した使用形態での断面図、(b)はそのハーネスを介した使用形態での断面図。
【図2】同機器接続収容装置における内部機器を示す斜視図。
【図3】同機器接続収容装置における外部機器を示し、(a)はその表側からみた斜視図、(b)はその裏側からみた斜視図。
【図4】同機器接続収容装置における内部機器と外部機器とを一体化した状態を示す斜視図。
【図5】同機器接続収容装置における内部機器と外部機器とを一体化する動作状態を示す要部断面図。
【図6】同機器接続収容装置における内部機器と外部機器とをハーネスを介して接続する状態を示す分解斜視図。
【図7】同機器接続収容装置におけるハーネスを介した使用形態での外観を示す表側からみた要部斜視図。
【図8】従来技術である内器装置収容構造を示し、(a)はその薄型とした使用形態での断面図、(b)はその厚型とした使用形態での断面図。
【図9】同内器装置収容構造における厚型とした使用形態での内器装置の支持状態を示す斜視図。
【図10】別の従来技術である実開平5−11607号公報のロビーインターホンを示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 表面板部
2 取付用開口窓
3 箱体
4 内底部
5 内部機器
6 外部機器
7 第一コネクタ
8 第二コネクタ
9 ハーネス
10 表側部位
11 表示部
12 操作部
13 機能手段
14 鍔状取付部
15 係止凸部
16 嵌合手段
17 開口枠部
18 凸枠部
19 抜け止め手段

Claims (6)

  1. 表面板部に取付用開口窓を有する箱体と、この箱体の内底部に取着固定される内部機器と、この内部機器と電気的に接続されて同箱体の表面板部の取付用開口窓に取着固定される外部機器と、を備えた機器接続収容装置であって、内部機器に設けられる第一コネクタと直接に電気的かつ機械的に接続し得る第二コネクタを外部機器に設けると共に、この第一コネクタと第二コネクタとを電気的に接続し得るハーネスを備え、箱体の深さ寸法の相違に応じて、前記第一コネクタ、第二コネクタを直接に接続する形態と、同第一コネクタ、第二コネクタを前記ハーネスを介して接続する形態と、を選択的に採用し得るようになした機器接続収容装置。
  2. 外部機器の表側部位には表示部や操作部等の機能手段が配設されており、同外部機器の表側部位付近の周囲に外側方へ突出した鍔状取付部を形成し、この鍔状取付部よりも前記表側部位を表方へ突設し、同表側部位の外形状を箱体の表面板部の取付用開口窓の開口形状に略合致させたことを特徴とする請求項1記載の機器接続収容装置。
  3. 外部機器の外周側面に鍔状取付部の裏側位置で、箱体の表面板部の取付用開口窓の開口縁部分と係合され得る形状の係止凸部を突設したことを特徴とする請求項2記載の機器接続収容装置。
  4. 第一コネクタ、第二コネクタ以外に、内部機器と外部機器とを直接機械的に接続し得る嵌合手段を両者間に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の機器接続収容装置。
  5. 内部機器に開口枠部を形成し、この開口枠部と対向してその内部に嵌合され得る形状の凸枠部を外部機器に形成し、同開口枠部と凸枠部とを嵌合手段として配設したことを特徴とする請求項4記載の機器接続収容装置。
  6. 開口枠部の内周と凸枠部の外周との間に、両者相互の抜け外れを阻止する抜け止め手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の機器接続収容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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