JP2004320950A - 常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】停電をバックアップする電源の電圧立ち上がりを素早く行い、且つ急激な電圧変動に耐えるようにすることにある。
【解決手段】商用電源1と負荷8の間に挿入した電源開閉器2の負荷側に、バッテリー3が給電する電力変換装置9(昇降圧チョッパ4,インバータ5,直流中間コンデンサ7で構成)を接続する。商用電源1の停電時には電源開閉器2を開路し、昇降圧チョッパ4の出力電圧をコンデンサ7に定めた所定電圧よりも高い電圧目標値に向かって立ち上げてコンデンサを充電してその電圧が所定値を上回れば充電を中断し、コンデンサ電圧が所定値以下になれば充電を再開するオン−オフ動作を繰り返させる。更にインバータ5はその交流出力電圧を平均値制御により電圧制御させる。
【選択図】 図1
【解決手段】商用電源1と負荷8の間に挿入した電源開閉器2の負荷側に、バッテリー3が給電する電力変換装置9(昇降圧チョッパ4,インバータ5,直流中間コンデンサ7で構成)を接続する。商用電源1の停電時には電源開閉器2を開路し、昇降圧チョッパ4の出力電圧をコンデンサ7に定めた所定電圧よりも高い電圧目標値に向かって立ち上げてコンデンサを充電してその電圧が所定値を上回れば充電を中断し、コンデンサ電圧が所定値以下になれば充電を再開するオン−オフ動作を繰り返させる。更にインバータ5はその交流出力電圧を平均値制御により電圧制御させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、停電時にバッテリーから電力変換装置を介して出力する交流電力を急速に立ち上げることができる常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は常時商用給電方式無停電電源装置の回路構成の一般的な例を示した主回路接続図である。
この図2において、商用電源1からの交流電力は、電源開閉器2を介して負荷8へ供給されるが、商用電源1が停電すれば負荷8への電力の供給は断たれる。そこで商用電源1が停電しても負荷8の運転を継続できるようにするために、例えば常時商用給電方式無停電電源装置(以下では単に無停電電源装置と略称する)10を設置する。この無停電電源装置10はバッテリー3と電力変換装置9および前述の電源開閉器2で構成しているが、この電力変換装置9は第1電力変換器としての昇降圧チョッパ4と、第2電力変換器としてのインバータ5と、これら両変換器の直流側同士を結合した直流中間回路に接続している直流中間コンデンサ7ならびに昇降圧チョッパ4とインバータ5を制御する制御回路6とで構成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
商用電源1からの交流電力は通常は電源開閉器2を経て負荷8へ供給されるのであるが、この交流電力を入力して整流器としての動作をするインバータ5が、交流電力を直流電力に変換して直流中間コンデンサ7を充電する。また昇降圧チョッパ4はこの直流中間回路の電圧をバッテリー3に適した電圧に変換(降圧することが多い)してバッテリー3を充電する。
ここで商用電源1が停電すると、図示していない停電検出器がこの停電を検出して電源開閉器2に開路指令を与えるが、これと同時に昇降圧チョッパ4はバッテリー3からの直流電力を直流中間回路電圧へ昇圧させる動作を開始する。次いでインバータ5を始動してこの直流中間回路電圧を負荷8に適した電圧と周波数の交流電力に変換することで、商用電源1の停電をバックアップしている。このとき、これら昇降圧チョッパ4とインバータ5は定電圧制御されており、直流中間回路電圧と負荷8に印加される交流電圧は一定値を維持している。このときの定電圧制御は比例積分制御とするのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−84682号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、停電時に商用電源1からバックアップ電源へ切り換えるにあたっては、インバータ5の始動に先立って、必ず電源開閉器2を開路しておく必要がある。さもないと、インバータ5の出力が電源開閉器2を介して商用電源1側へ流入してインバータ5を過電流トリップさせることになり、商用電源1の停電をバックアップできなくなるからである。このように商用電源1が停電した場合には、無停電電源装置10がバックアップ動作を開始する際に、短時間ではあるが負荷8への印加電圧が零ボルトになってしまうのが欠点である。
【0006】
このような事態を生じている時間を極力短縮するためには、インバータ5の出力電圧を零ボルトから定格値まで急速に立ち上げる必要があり、そのためには、昇降圧チョッパ4とインバータ5の制御指令値の初期値を高くしなければならないが、通常の比例積分制御では、初期値を高くすると、軽い負荷の場合に出力電圧のオーバーシュートが大きくなってしまう不具合がある。そこでこのような不具合を回避するべく制御指令値の初期値を低くすると、重負荷の場合に出力電圧のアンダーシュートが大きくなって、負荷8に対して悪影響を及ぼすことになる不具合を生じる恐れがある。
【0007】
このような不具合を回避するためには、負荷量の大小に対応して制御指令値の初期値を変化させる方法もあるが、負荷8が例えば定電力負荷の場合は、商用電源1からバックアップ電源である電力変換装置9へ切り換える際の短時間停電中は電流を供給できないので、インバータ5が起動した瞬間に停電中の不足分を補充しようとして大電流が流れ、インバータ5の出力電圧を大幅に低下させてしまう不具合を生じることもある。
そこでこの発明の目的は、停電をバックアップする電源の電圧立ち上がりを素早く行い、且つ急激な電圧変動に耐えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、この発明の常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法は、
商用電源と負荷との間に挿入している電源開閉器の負荷側に、バッテリーからの直流電力を所望電圧の直流電力に変換する第1電力変換器とこの直流電力を交流電力に変換する第2電力変換器とをコンデンサを介して接続した構成の電力変換装置を接続し、常時は前記電源開閉器を閉路して前記商用電源から前記負荷へ電力を供給すると共に、当該商用電源は前記電力変換装置を介して前記バッテリーを充電する常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法において、
前記商用電源の停電時には前記電源開閉器を開路すると共に前記電力変換装置へ起動指令を与え、前記第1電力変換器はその出力電圧を前記コンデンサに定めた所定電圧よりも高く設定した電圧目標値に向かって立ち上げて当該コンデンサの充電を開始し、該コンデンサの電圧が前記所定値を上回れば当該第1電力変換器は前記コンデンサの充電を中断し、該コンデンサの電圧が前記所定値を下回ればこのコンデンサの充電を再開する動作を繰り返す。
【0009】
前記第2電力変換器はその交流出力電圧を平均値制御により電圧制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例を表したフローチャートであって、図2で既述の主回路接続図に対応している。すなわち、停電検出器が商用電源1の停電を検出(処理11,判断21)すると、電源開閉器2へ開路指令(処理12)が与えられる。この開路指令に従って電源開閉器2が開路したことを確認(判断22)すると、第1電力変換器としての昇降圧チョッパ4へ始動指令(処理13)が与えられる。これの始動時に直流中間コンデンサ7を充電するべく昇降圧チョッパ4が出力する直流電圧の目標値は、直流中間回路に定めている所定電圧よりも高く設定(処理14)しているから、直流中間コンデンサ7の電圧がこの所定電圧に到達するまでの時間は、電圧目標値を通常の値に設定している場合よりも短縮することができる。
【0011】
直流中間回路電圧はこの所定電圧を越えてそれよりも高い目標電圧へ上昇しようとするのであるが、所定電圧に到達したことを検出(判断23)すると、昇降圧チョッパ4へは直流中間コンデンサ7の充電を中断する指令(処理15)が与えられる。この充電中断指令と同時に第2電力変換器としてのインバータ5へは始動指令(処理16)が与えられ、インバータ5は始動を開始する。インバータ5が始動して負荷8へ交流電力の供給を開始することにより直流中間コンデンサ7の電荷が消費されて、その電圧は低下を始める。直流中間回路電圧が前記の所定値(実際には所定値よりも下側に定めた値)を下回ったことを検出(判断24)すれば、当該昇降圧チョッパ4は再び前述の高い電圧目標値に向かって直流中間コンデンサ7の充電を開始(処理14)する。この電圧が所定値まで上昇すれば充電を中断し、充電中断中に電圧が所定値まで低下すれば再び充電を開始するといういわゆるオン−オフ制御動作を、この昇降圧チョッパ4はインバータ5の始動が完了するまで繰り返す。
【0012】
また、電力変換装置9を構成している第2電力変換器としてのインバータ5は、比例積分制御による平均値電圧制御を行うことにより、その出力電圧は急激な負荷変動の影響を受け難くすることができる。すなわちバッテリー3を電源とする昇降圧チョッパ4をオン−オフ制御動作とし、この昇降圧チョッパ4の直流出力を交流電力に変換するインバータ5を平均値電圧制御とする組み合わせた無停電電源装置10である。
かくして商用電源1が停電したときのバックアップを素早く行うと共に、負荷8の影響で交流電圧が大きく低下するのを回避することができる。
【0013】
【発明の効果】
従来の常時商用給電方式無停電電源装置は、商用電源が停電してからバックアップ電源が立ち上がるまでに、いくらかの時間がかかっていたことと、負荷が定電力負荷などの場合にはこのバックアップ電源が立ち上がった瞬間に過大な電流が流れて装置を破損させたり、電圧が大幅に低下するなどの不具合を生じる恐れがあった。これに対して本発明では、バックアップ電源を構成している第1電力変換器の出力電圧目標値を実際よりも高く設定しておいてオン−オフ制御動作をさせると共に、第2電力変換器を平均値電圧制御させることでその出力電圧が負荷変動の影響を受け難いようにしている。それ故、商用電源が停電したときのバックアップを素早く行うことができる効果が得られるし、負荷変動の影響で交流電圧が大きく低下するのを回避することができる効果も合わせて得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表したフローチャート
【図2】常時商用給電方式無停電電源装置の回路構成の一般的な例を示した主回路接続図
【符号の説明】
1 商用電源
2 電源開閉器
3 バッテリー
4 第1電力変換器としての昇降圧チョッパ
5 第2電力変換器としてのインバータ
6 制御回路
7 直流中間コンデンサ
8 負荷
9 電力変換装置
10 無停電電源装置
11〜16 処理
21〜25 判断
【発明の属する技術分野】
この発明は、停電時にバッテリーから電力変換装置を介して出力する交流電力を急速に立ち上げることができる常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は常時商用給電方式無停電電源装置の回路構成の一般的な例を示した主回路接続図である。
この図2において、商用電源1からの交流電力は、電源開閉器2を介して負荷8へ供給されるが、商用電源1が停電すれば負荷8への電力の供給は断たれる。そこで商用電源1が停電しても負荷8の運転を継続できるようにするために、例えば常時商用給電方式無停電電源装置(以下では単に無停電電源装置と略称する)10を設置する。この無停電電源装置10はバッテリー3と電力変換装置9および前述の電源開閉器2で構成しているが、この電力変換装置9は第1電力変換器としての昇降圧チョッパ4と、第2電力変換器としてのインバータ5と、これら両変換器の直流側同士を結合した直流中間回路に接続している直流中間コンデンサ7ならびに昇降圧チョッパ4とインバータ5を制御する制御回路6とで構成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
商用電源1からの交流電力は通常は電源開閉器2を経て負荷8へ供給されるのであるが、この交流電力を入力して整流器としての動作をするインバータ5が、交流電力を直流電力に変換して直流中間コンデンサ7を充電する。また昇降圧チョッパ4はこの直流中間回路の電圧をバッテリー3に適した電圧に変換(降圧することが多い)してバッテリー3を充電する。
ここで商用電源1が停電すると、図示していない停電検出器がこの停電を検出して電源開閉器2に開路指令を与えるが、これと同時に昇降圧チョッパ4はバッテリー3からの直流電力を直流中間回路電圧へ昇圧させる動作を開始する。次いでインバータ5を始動してこの直流中間回路電圧を負荷8に適した電圧と周波数の交流電力に変換することで、商用電源1の停電をバックアップしている。このとき、これら昇降圧チョッパ4とインバータ5は定電圧制御されており、直流中間回路電圧と負荷8に印加される交流電圧は一定値を維持している。このときの定電圧制御は比例積分制御とするのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−84682号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、停電時に商用電源1からバックアップ電源へ切り換えるにあたっては、インバータ5の始動に先立って、必ず電源開閉器2を開路しておく必要がある。さもないと、インバータ5の出力が電源開閉器2を介して商用電源1側へ流入してインバータ5を過電流トリップさせることになり、商用電源1の停電をバックアップできなくなるからである。このように商用電源1が停電した場合には、無停電電源装置10がバックアップ動作を開始する際に、短時間ではあるが負荷8への印加電圧が零ボルトになってしまうのが欠点である。
【0006】
このような事態を生じている時間を極力短縮するためには、インバータ5の出力電圧を零ボルトから定格値まで急速に立ち上げる必要があり、そのためには、昇降圧チョッパ4とインバータ5の制御指令値の初期値を高くしなければならないが、通常の比例積分制御では、初期値を高くすると、軽い負荷の場合に出力電圧のオーバーシュートが大きくなってしまう不具合がある。そこでこのような不具合を回避するべく制御指令値の初期値を低くすると、重負荷の場合に出力電圧のアンダーシュートが大きくなって、負荷8に対して悪影響を及ぼすことになる不具合を生じる恐れがある。
【0007】
このような不具合を回避するためには、負荷量の大小に対応して制御指令値の初期値を変化させる方法もあるが、負荷8が例えば定電力負荷の場合は、商用電源1からバックアップ電源である電力変換装置9へ切り換える際の短時間停電中は電流を供給できないので、インバータ5が起動した瞬間に停電中の不足分を補充しようとして大電流が流れ、インバータ5の出力電圧を大幅に低下させてしまう不具合を生じることもある。
そこでこの発明の目的は、停電をバックアップする電源の電圧立ち上がりを素早く行い、且つ急激な電圧変動に耐えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、この発明の常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法は、
商用電源と負荷との間に挿入している電源開閉器の負荷側に、バッテリーからの直流電力を所望電圧の直流電力に変換する第1電力変換器とこの直流電力を交流電力に変換する第2電力変換器とをコンデンサを介して接続した構成の電力変換装置を接続し、常時は前記電源開閉器を閉路して前記商用電源から前記負荷へ電力を供給すると共に、当該商用電源は前記電力変換装置を介して前記バッテリーを充電する常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法において、
前記商用電源の停電時には前記電源開閉器を開路すると共に前記電力変換装置へ起動指令を与え、前記第1電力変換器はその出力電圧を前記コンデンサに定めた所定電圧よりも高く設定した電圧目標値に向かって立ち上げて当該コンデンサの充電を開始し、該コンデンサの電圧が前記所定値を上回れば当該第1電力変換器は前記コンデンサの充電を中断し、該コンデンサの電圧が前記所定値を下回ればこのコンデンサの充電を再開する動作を繰り返す。
【0009】
前記第2電力変換器はその交流出力電圧を平均値制御により電圧制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例を表したフローチャートであって、図2で既述の主回路接続図に対応している。すなわち、停電検出器が商用電源1の停電を検出(処理11,判断21)すると、電源開閉器2へ開路指令(処理12)が与えられる。この開路指令に従って電源開閉器2が開路したことを確認(判断22)すると、第1電力変換器としての昇降圧チョッパ4へ始動指令(処理13)が与えられる。これの始動時に直流中間コンデンサ7を充電するべく昇降圧チョッパ4が出力する直流電圧の目標値は、直流中間回路に定めている所定電圧よりも高く設定(処理14)しているから、直流中間コンデンサ7の電圧がこの所定電圧に到達するまでの時間は、電圧目標値を通常の値に設定している場合よりも短縮することができる。
【0011】
直流中間回路電圧はこの所定電圧を越えてそれよりも高い目標電圧へ上昇しようとするのであるが、所定電圧に到達したことを検出(判断23)すると、昇降圧チョッパ4へは直流中間コンデンサ7の充電を中断する指令(処理15)が与えられる。この充電中断指令と同時に第2電力変換器としてのインバータ5へは始動指令(処理16)が与えられ、インバータ5は始動を開始する。インバータ5が始動して負荷8へ交流電力の供給を開始することにより直流中間コンデンサ7の電荷が消費されて、その電圧は低下を始める。直流中間回路電圧が前記の所定値(実際には所定値よりも下側に定めた値)を下回ったことを検出(判断24)すれば、当該昇降圧チョッパ4は再び前述の高い電圧目標値に向かって直流中間コンデンサ7の充電を開始(処理14)する。この電圧が所定値まで上昇すれば充電を中断し、充電中断中に電圧が所定値まで低下すれば再び充電を開始するといういわゆるオン−オフ制御動作を、この昇降圧チョッパ4はインバータ5の始動が完了するまで繰り返す。
【0012】
また、電力変換装置9を構成している第2電力変換器としてのインバータ5は、比例積分制御による平均値電圧制御を行うことにより、その出力電圧は急激な負荷変動の影響を受け難くすることができる。すなわちバッテリー3を電源とする昇降圧チョッパ4をオン−オフ制御動作とし、この昇降圧チョッパ4の直流出力を交流電力に変換するインバータ5を平均値電圧制御とする組み合わせた無停電電源装置10である。
かくして商用電源1が停電したときのバックアップを素早く行うと共に、負荷8の影響で交流電圧が大きく低下するのを回避することができる。
【0013】
【発明の効果】
従来の常時商用給電方式無停電電源装置は、商用電源が停電してからバックアップ電源が立ち上がるまでに、いくらかの時間がかかっていたことと、負荷が定電力負荷などの場合にはこのバックアップ電源が立ち上がった瞬間に過大な電流が流れて装置を破損させたり、電圧が大幅に低下するなどの不具合を生じる恐れがあった。これに対して本発明では、バックアップ電源を構成している第1電力変換器の出力電圧目標値を実際よりも高く設定しておいてオン−オフ制御動作をさせると共に、第2電力変換器を平均値電圧制御させることでその出力電圧が負荷変動の影響を受け難いようにしている。それ故、商用電源が停電したときのバックアップを素早く行うことができる効果が得られるし、負荷変動の影響で交流電圧が大きく低下するのを回避することができる効果も合わせて得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表したフローチャート
【図2】常時商用給電方式無停電電源装置の回路構成の一般的な例を示した主回路接続図
【符号の説明】
1 商用電源
2 電源開閉器
3 バッテリー
4 第1電力変換器としての昇降圧チョッパ
5 第2電力変換器としてのインバータ
6 制御回路
7 直流中間コンデンサ
8 負荷
9 電力変換装置
10 無停電電源装置
11〜16 処理
21〜25 判断
Claims (2)
- 商用電源と負荷との間に挿入している電源開閉器の負荷側に、バッテリーからの直流電力を所望電圧の直流電力に変換する第1電力変換器とこの直流電力を交流電力に変換する第2電力変換器とをコンデンサを介して接続した構成の電力変換装置を接続し、常時は前記電源開閉器を閉路して前記商用電源から前記負荷へ電力を供給すると共に、当該商用電源は前記電力変換装置を介して前記バッテリーを充電する常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法において、
前記商用電源の停電時には前記電源開閉器を開路すると共に前記電力変換装置へ起動指令を与え、前記第1電力変換器はその出力電圧を前記コンデンサに定めた所定電圧よりも高く設定した電圧目標値に向かって立ち上げて当該コンデンサの充電を開始し、該コンデンサの電圧が前記所定値を上回れば当該第1電力変換器は前記コンデンサの充電を中断し、該コンデンサの電圧が前記所定値を下回ればこのコンデンサの充電を再開する動作を繰り返すことを特徴とする常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法。 - 請求項1に記載の常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法において、
前記第2電力変換器は、その交流出力電圧を平均値制御により電圧制御することを特徴とする常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003114306A JP2004320950A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003114306A JP2004320950A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004320950A true JP2004320950A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33473946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003114306A Pending JP2004320950A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 常時商用給電方式無停電電源装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004320950A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278549A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
CN102347632A (zh) * | 2010-07-30 | 2012-02-08 | 炬力集成电路设计有限公司 | 一种电源切换装置及其切换方法 |
CN109188122A (zh) * | 2018-08-11 | 2019-01-11 | 武汉盛硕电子有限公司 | 一种用于充电桩的掉电记忆方法 |
JP2019187155A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 株式会社豊田自動織機 | 車載dc−acインバータ |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003114306A patent/JP2004320950A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278549A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
CN102347632A (zh) * | 2010-07-30 | 2012-02-08 | 炬力集成电路设计有限公司 | 一种电源切换装置及其切换方法 |
JP2019187155A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 株式会社豊田自動織機 | 車載dc−acインバータ |
CN109188122A (zh) * | 2018-08-11 | 2019-01-11 | 武汉盛硕电子有限公司 | 一种用于充电桩的掉电记忆方法 |
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