JP2004320302A - メディア情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メディア情報を効率よく多重化するメディア処理方法、及び装置を提案する。
【解決手段】入力されたメディア情報を符号量制御信号に応じて符号化し、符号化メディア情報を出力する符号化手段と、前記符号化メディア情報から第1の符号量を検出する第1の符号量検出手段と、前記第1の符号量とスタッフィング量に応じて前記符号量制御信号を決定する符号量制御手段と、前記符号化メディア情報から第2の符号量を検出する第2の符号量検出手段と、前記第2の符号量に基づき前記スタッフィング量を決定する補填量制御手段と、前記スタッフィング量に応じて前記符号化メディア情報にスタッフィングデータを挿入する補填手段と、前記スタッフィングデータを挿入された符号化メディア情報を所定の長さのパケットに分割して出力するパケット分割手段とから構成されるメディア情報処理装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メディア情報を効率よく固定長パケット化するメディア情報処理方法、及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声、画像、その他の画素値を統合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報メディア、つまり新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、電話等の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象として取り上げられるようになってきた。一般に、マルチメディアとは、文字だけでなく、図形、音声、特に画像等を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
【0003】
ところが、上記各情報メディアの持つ情報量をディジタル情報量として見積もってみると、文字の場合1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対し、音声の場合1秒当たり64Kbits(電話品質)、さらに動画については1秒当たり100Mbits(現行テレビ受信品質)以上の情報量が必要となり、上記情報メディアでその膨大な情報をディジタル形式でそのまま扱うことは現実的では無い。例えば、テレビ電話は、64Kbit/s〜1.5Mbits/sの伝送速度を持つサービス総合ディジタル網(ISDN : Integreted Services Digital Network)によってすでに実用化されているが、テレビ・カメラの映像をそのままISDNで送ることは不可能である。
【0004】
そこで、必要となってくるのが情報の圧縮技術であり、例えば、テレビ電話の場合、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で国際標準化されたH.261やH.263規格の動画圧縮技術が用いられている。また、MPEG−1規格の情報圧縮技術によると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)に音声情報とともに画像情報を入れることも可能となる。
【0005】
ここで、MPEG(Moving Picture Experts Group)とは、動画像信号圧縮の国際規格であり、MPEG−1は、動画像信号を1.5Mbpsまで、つまりテレビ信号の情報を約100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPEG−1規格を対象とする伝送速度が主として約1.5Mbpsに制限されていることから、さらなる高画質化の要求をみたすべく規格化されたMPEG−2では、動画像信号が2〜15Mbpsに圧縮される。さらに現状では、MPEG−1、MPEG−2と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG11) によって、MPEG−1、MPEG−2を上回る圧縮率を達成し、更に物体単位で符号化・復号化・操作を可能とし、マルチメディア時代に必要な新しい機能を実現するMPEG−4が規格化された。MPEG−4では、当初、低ビットレートの符号化方法の標準化を目指して進められたが、現在はインタレース画像も含む高ビットレートも含む、より汎用的な符号化に拡張されている。
【0006】
ビデオやオーディオなどのメディア情報(以下、マルチメディア情報と呼ぶ)は、同時並行して発生する。マルチメディア情報を通信チャネルで伝送し受信側で再現するためには、同期情報とともに1本のストリームに多重化する必要がある。このような多重化を実現する国際標準のひとつに、MPEG−2システムのTS(Transport Stream、以下MPEG−2 TSと呼ぶ)がある。MPEG−2 TSでは、符号化されたメディア情報を個々のメディアごとに適当な単位でパケット化して可変長のPES(Packetized Elementary Stream)パケットを構成し、さらに固定長のTS(Transport Stream)パケット単位に分割した後に多重化する。
【0007】
1TSパケットを構成して送信するためには、1TSパケットを構成するための符号化済みデータが揃っている必要があるため、特に低ビットレートの符号化においてはパケット化の処理遅延が問題となる。この処理遅延を小さくするため、従来の多重化方法は、1TSパケットを構成するのに不足しているデータ量と同量の冗長データ(スタッフィングデータ)を多重化層において挿入し、符号化済みデータとあわせて1TSパケットを構成する(例えば、特許文献1参照)。PESパケットは可変長であるため、スタッフィングデータ量は一定にはならない。
【0008】
通信チャネルのビットレートが固定である場合、個々のメディア情報毎、或いは複数のメディア情報毎に固定ビットレートとなるようにビットレート制御する必要がある。上記従来の多重化方法により、固定ビットレートBR0で符号化されたメディア情報を、TSパケットのような多重化のための固定長パケットに分割すると、スタッフィングデータ量が一定でないために、パケット化後のメディア情報は可変ビットレートとなってしまう。パケット化後のメディア情報のビットレートを固定にする方法として、ビットレートの揺らぎ分以上の余裕を持たせたビットレートを該メディア情報に割当てて、パケット化後のビットレートが割当てられたビットレートに対して不足している場合には、NULLパケットと呼ばれるメディア情報に対して意味を持たない無効なパケットをメディア情報のパケットと多重化することで、固定ビットレートになるようにデータ量を制御する方法がある。ビットレートの揺らぎ分は、発生し得る最大のスタッフィングデータ(MPEG−2 TSの場合、最大で183バイト)が連続して発生した場合のスタッフィングデータのビットレートBR1に相当し、1回のスタッフィングデータの最大発生量と1秒あたりのスタッフィング発生回数の積で求められる。このビットレートBR1分の余裕を持たせておけば、パケット化後のメディア情報が割当てられたビットレートを超えないことを保証できる。
【0009】
図15は、上記パケット化を用いた多重化データのデータ構造の一例を表しており、1つのビデオ信号と1つのオーディオ信号を多重化する例である。一般的には、同期のための情報等の付加情報も多重化されるが、この例においては簡単のため省略している。図において、ビデオやオーディオは所定の処理単位毎に、固定長パケット化可能なデータサイズになるように多重化層においてスタッフィングされている。最大のスタッフィングビット数が連続しない場合は、所定ビットレート(BR0+BR1)にデータ量が満たないため、NULLパケットが挿入される。なお、上記所定の処理単位としては、ビデオの場合は、n枚(nは1以上の整数)のフレーム毎や、GOP(Group Of Pictures)やGOV(Group Of Vops)毎などの方法が考えられる。また、オーディオの場合は、m個(mは1以上の整数)のADTSフレーム(AudioData Transport Stream)毎などの方法が考えられる。
【0010】
図16は、上記の方法によりパケット化後のメディア情報のビットレートを固定にする従来のメディア情報処理装置の一例を示すブロック図である。
【0011】
上記従来のメディア情報処理装置は、メディア情報101をフィードバック制御によりビットレート制御しながら符号化し、符号化メディア情報103aを出力する符号化装置201dと、所定の処理単位毎にスタッフィングしながら符号化メディア情報103aをパケット化するパケット化装置202dと、NULLパケット117を生成するNULLパケット生成手段116と、複数チャネルのパケット化された符号化メディア情報CH−1〜CH−nとNULLパケット117を所定の方法により多重化し、多重化データ118を出力する多重化手段115から構成されている。
【0012】
符号化装置201dは、符号量制御信号107に応じてメディア情報101を符号化し、符号化メディア情報103aを出力する符号化手段102と、符号化メディア情報103aから所定の符号化処理単位毎の符号量を検出し、符号量105を出力する符号量検出手段104と、符号量105に基づき符号化メディア情報103aの符号量を制御する符号量制御信号107を出力する符号量制御手段106cから構成されている。符号化メディア情報103aは、固定ビットレートBR0で伝送された符号化メディア情報103aを復号する復号器の受信バッファが、オーバーフロー或いはアンダーフローしないように、図17に示すような受信バッファモデルの占有量推移を想定して符号化される。時刻t0〜t3は、符号化メディア情報103aの復号、或いは再生・表示のタイミングを表している。この想定においては、固定ビットレートBR0で受信バッファにデータが流入し、復号、或いは再生・表示のタイミングで消費される符号化メディア情報103aの符号量BFが瞬間的に受信バッファから抜き取られる。
【0013】
パケット化装置202dは、符号化メディア情報103aから所定のパケット化処理単位毎の符号量を検出し、符号量109を出力する符号量検出手段と108と、符号量109から所定のパケットサイズに分割するのに必要なスタッフィング量111aを決定する補填量制御手段と、スタッフィング量111aに応じて符号化メディア情報103aにスタッフィングビットを挿入する補填手段112と、スタッフィングされた符号化メディア情報113をパケットに分割するパケット分割手段114から構成されている。
【0014】
多重化手段115は、パケット化された符号化メディア情報CH−1〜CH−nのそれぞれに対し、データ量が所定のビットレート(BR0+BR1)に足りているか否かをチェックし、足りていない場合はNULLパケット117を挿入しながらCH−1〜CH−nを多重化する。
【0015】
以上のようにして、従来の方法では、符号化されたマルチメディア情報を多重化することが可能である。
【0016】
【特許文献1】
特開平9−74546号公報(第4−7頁、第1図)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
図18は、1つのビデオ信号、及び1つのオーディオ信号を従来の方法により多重化した場合の伝送帯域内訳を表している。従来の方法では、全体のビットレートを守るために、スタッフィングデータの最大値を保証するための帯域BR1を、符号化ビデオ情報や符号化オーディオ情報などの符号化メディア情報の帯域BR0に対して付加する必要がある。しかしながら、実際には、スタッフィングデータ量はランダムな事象であるため、帯域BR1の半分程度しか統計的に発生せず、帯域BR1の半分程度に相当する残りの帯域はNULLパケットが多重化されている。すなわち、従来の方法には、全体のビットレートを保証するために、メディア情報に対して意味を持たない無効なパケットを送信する帯域が必要となる非効率さがあった。
【0018】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、メディア情報を効率よく多重化するメディア情報処理方法、及び装置を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、第1の発明は、メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報と前記パケット化のために挿入される多重化層のスタッフィングデータを合わせたデータ量が所定のビットレートになるように、前記符号化メディア情報の符号量を第3の所定の方法により制御することを特徴とするメディア情報処理方法である。
【0020】
第2の発明は、メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報の所定の処理単位分のデータサイズを、前記パケット化の所定のデータサイズの整数倍を超えない最大のデータサイズに、第3の所定の方法により所定の精度にて合わせることを特徴とするメディア情報処理方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図14を用いて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置の一例を表すブロック図である。従来のメディア情報処理装置とは、スタッフィング量111aがパケット化装置202aから符号化装置201aの符号量制御手段106aへ出力されている点が異なり、これ以外の構成は同じである。
【0023】
以下、従来のメディア情報処理装置により、メディア情報を帯域BR0で符号化して多重化した場合に必要となる帯域(BR0+BR1)において、本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置によりメディア情報を符号化して多重化した場合の例について説明する。なお、上記BR1は、従来のメディア情報処理装置による多重化の際に必要となる、多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するために必要な帯域である。
【0024】
本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置によれば、スタッフィング量111aを考慮して符号化メディア情報103aのビットレートを制御することができるので、スタッフィング量111aが少ない場合は符号化メディア情報103aのビットレートを上げ、スタッフィング量111aが多い場合は符号化メディア情報103aのビットレートを下げることで、パケット化された符号化メディア情報CH−1を固定ビットレート(BR0+BR1)にすることができる。よって、従来のメディア情報処理装置では、スタッフィング量111aの変動を吸収するために必要であったNULLパケット挿入が、本実施の形態1のメディア情報処理装置では不要となる。
【0025】
図2は、本実施の形態1のメディア情報処理装置による多重化データのデータ構造の一例を表している。この例は、1つのビデオ信号と1つのオーディオ信号を多重化した例であり、一般的には、同期のための情報等の付加情報も多重化されるが、この例においては簡単のため省略している。図において、ビデオやオーディオは所定の処理単位毎に、固定長パケット化可能なデータサイズになるように多重化層においてスタッフィングされている。スタッフィングビット数に応じて所定ビットレートに合うように符号化データ量を制御するため、図15に示される従来のメディア情報処理装置による多重化データのデータ構造と異なり、NULLパケットが挿入されていない。
【0026】
スタッフィング量111aはランダムな事象のため、多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するために必要な帯域BR1の半分程度しか統計的に発生しない。従来のメディア情報処理装置では、図18に示すように、帯域BR1の半分程度に相当する残りの帯域にNULLパケットを挿入する必要があったが、図3に示すように、本実施の形態1のメディア情報処理装置ではNULLパケットを挿入する必要が無いため、BR1の半分程度に相当する残りの帯域は余剰帯域となり、符号化メディア情報103aに割当てることが可能となる。すなわち、符号化メディア情報103aの実効的なビットレートをBR0より高めることができ、その結果、メディア情報の再生品質を向上、或いは情報量を増加させることができる。
【0027】
なお、上記余剰帯域は、必ずしも上記符号化メディア情報103aに割当てる必要は無く、一緒に多重化される他のメディア情報へ割当てたり、一緒に多重化される他のメディア情報と上記符号化メディア情報103aへ分配して割当てたりしても構わない。
【0028】
次に、本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置の動作について、従来のメディア情報処理装置と異なる点についてのみ説明する。
【0029】
符号量制御手段106aは、符号量105とスタッフィング量111aに基づき、ピークレートが(BR0+BR1)である可変ビットレートにて、符号化メディア情報103aの符号量を制御する符号量制御信号107を出力する。
【0030】
図4の実線は、本実施の形態1のメディア情報処理装置において想定している受信バッファモデルにおける、符号化メディア情報103aの占有量推移を示す図である。時刻t0〜t3は、符号化メディア情報103aの復号、或いは再生・表示のタイミングを表している。図中の実線で表されるバッファ占有量の推移においては、可変ビットレートで受信バッファにデータが流入し、復号、或いは再生・表示のタイミングで消費される符号化メディア情報103aの符号量BFが瞬間的に受信バッファから抜き取られる。各瞬間における流入データ量は、ピークレート(BR0+BR1)でバッファリングしたデータ量から、実際に発生したスタッフィングデータ量BSSを減算した量となる。具体的には、時刻t0からt1の流入データ量は、{(BR0+BR1)×(t1−t0)−BSS(t0)}で表される。なお、パケット化のタイミングでない符号化メディア情報103aの復号(或いは再生・表示)のタイミングや、符号化メディア情報103aが、ちょうどパケットに分割できたタイミングにおいては、スタッフィングデータは発生しないので、瞬間のビットレートはピークレート(BR0+BR1)となる。逆に、最大のスタッフィングデータが発生した場合には、帯域BR1がスタッフィングデータにより使用されるので、瞬間のビットレートは従来のメディア情報処理装置によるメディア情報用の帯域BR0と等しくなる。
【0031】
以上のように、本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置によれば、従来のメディア情報処理装置と比べて、符号化メディア情報の帯域を実効的に広げることが可能となり、その結果メディア情報の再生品質を向上、或いは情報量を増加させることができる。
【0032】
なお、図5に示すメディア情報処理装置によっても、本実施の形態1のメディア情報処理装置と同様に、従来のメディア情報処理装置と同じ帯域において、符号化メディア情報の帯域を実効的に広げることが可能となり、その結果メディア情報の再生品質を向上、或いは情報量を増加させることができるという効果が得られる。図1のメディア情報処理装置は、パケット化装置202aの補填量制御手段110aから出力されるスタッフィング量111aを用いて、符号化装置201aの符号量制御手段106aは可変ビットレートにて符号化メディア情報103aの符号量制御を行うが、図5のメディア情報処理装置は、補填量制御手段110aと同様の方法によりスタッフィング量を決定し出力する補填量制御手段110bを符号化装置201b内部に備え、補填量制御手段110bから出力されるスタッフィング量111bを用いて、符号量制御手段106aは可変ビットレートにて符号化メディア情報103aの符号量制御を行う点が異なっている。図5のメディア情報処理装置の上記以外の構成、及び動作については、図1のメディア情報処理装置と同様であるので説明を省略する。図5の構成によれば、パケット化装置202bから符号化装置201bへスタッフィング量を出力する必要が無いので、符号装置201bとパケット化装置202bの独立性が高められ、保守性が高められるという効果も得られる。
【0033】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2のメディア情報処理装置の一例を表すブロック図である。従来のメディア情報処理装置とは、符号化装置201cの内部構成が異なっている。具体的には、符号化装置201cは、補填量制御手段110aと同様の方法により、符号量105から所定のパケットサイズに分割するのに必要なスタッフィング量111bを決定し出力する補填量制御手段110bと、スタッフィング量111bに応じて符号化メディア情報103aに符号化メディア情報層のスタッフィングビットを挿入する補填手段119と、符号量105とスタッフィング量111bに基づいて符号化メディア情報103bが固定ビットレートとなるように符号化メディア情報103aの符号量を制御する符号量制御手段106bを備える点が異なり、上記以外は従来の符号化装置と同様の構成、動作である。
【0034】
以下、従来のメディア情報処理装置により、メディア情報を帯域BR0で符号化して多重化した場合に必要となる帯域(BR0+BR1)において、本発明の実施の形態2のメディア情報処理装置によりメディア情報を符号化して多重化した場合の例について説明する。なお、上記BR1は、従来のメディア情報処理装置による多重化の際に必要となる、多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するために必要な帯域である。
【0035】
本発明の実施の形態2のメディア情報処理装置によれば、スタッフィング量111bに応じて補填手段119において符号化メディア情報層にスタッフィングビットを挿入するので、符号化メディア情報層のスタッフィングビットにより符号化メディア情報103bが任意サイズに調整可能な場合は、図7のビデオ処理単位1のように固定長パケットのデータサイズの整数倍のデータサイズに調整できるため、補填手段112における多重化層のスタッフィングビットは不要となる。しかしながら、一般的に符号化メディア情報は1バイト(8ビット)単位で扱われるが、MPEG−4ビデオ(符号化メディア情報)の場合、スタッフィングを行える最小単位が9ビットから32ビットと1バイトを超えるため、固定長パケットのデータサイズの整数倍となるデータサイズにうまく符号量を調整できない場合がある。このような場合には、図7のビデオ処理単位2のように、符号化メディア情報のデータサイズが固定長パケットのデータサイズの整数倍を超えない最大のサイズになるまで、符号化メディア情報層のスタッフィングデータを挿入すればよい。このようにすれば、多重化層のスタッフィングデータ量の最大値を符号化メディア情報層のスタッフィングデータの最小単位より小さく抑えることができる。以上のようにして、本発明の実施の形態2のメディア情報処理装置の構成によれば、1回の多重化層のスタッフィングデータ量の最大値を、符号化メディア情報層のスタッフィングデータの最小単位より小さく抑制することができるため、本発明の実施の形態2のメディア情報処理装置による多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するための帯域BR2は、従来のメディア情報処理装置による多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するための帯域BR1よりも小さくすることができる。具体的には、MPEG−2 TSでMPEG−4ビデオを多重化する場合は、従来のメディア情報処理装置による多重化層のスタッフィングデータ量の最大値とMPEG−4ビデオのスタッフィングデータ量の最小値から、BR2/BR1=1/183〜3/183となる。なお、図7のデータ構造は、1つのビデオ信号と1つのオーディオ信号を多重化した例であり、一般的には、同期のための情報等の付加情報も多重化されるが、この例においては簡単のため省略している。
【0036】
本実施の形態2のメディア情報処理装置によれば、符号化メディア情報層のスタッフィング量111bはランダムな事象のため、従来のメディア情報処理装置による多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するために必要な帯域BR1の半分程度しか統計的に発生しない。また、本実施の形態2のメディア情報処理装置によれば、多重化層のスタッフィングデータの最大値を保証するための帯域BR2は、上記の例のように帯域BR1の1/183〜3/183程度しか発生しないので、おおよそBR1の半分が余剰帯域となる。よって、本実施の形態2のメディア情報処理装置によれば、図8に示すように、(BR0+BR1)の帯域で多重化することができる符号化メディア情報の帯域を、実効的にはおおよそ(BR0+BR1/2−BR2)にすること、すなわち従来のメディア情報処理装置により多重化可能な符号化メディア情報の帯域BR0よりも(BR1/2−BR2)程度実効的に大きくすることができる。
【0037】
なお、上記余剰帯域は、必ずしも上記符号化メディア情報103aに割当てる必要は無く、一緒に多重化される他のメディア情報へ割当てたり、一緒に多重化される他のメディア情報と上記符号化メディア情報103aへ分配して割当てたりしても構わない。
【0038】
次に、本実施の形態2のメディア情報処理装置の符号量制御手段106bにおける、符号量制御方法について説明する。
【0039】
図9は、本実施の形態2のメディア情報処理装置において想定している受信バッファモデルにおける、符号化メディア情報103bの占有量推移を示す図である。時刻t0〜t3は、符号化メディア情報103a(103b)の復号、或いは再生・表示のタイミングを表している。図中の実線で表されるバッファ占有量の推移においては、固定ビットレート(BR0+BR1−BR2)で受信バッファにデータが流入し、復号、或いは再生・表示のタイミングで消費される符号化メディア情報103bの符号量(BF+BSM)が瞬間的に受信バッファから抜き取られる。符号化メディア情報103bの符号量は、符号化メディア情報103aの符号量BFに、各復号(或いは再生・表示)タイミングにおいて挿入される符号化メディア情報層のスタッフィングデータ量BSMを加算したものである。符号化メディア層のスタッフィングデータ量BSMはランダムな事象であるので、符号化メディア情報103bは固定ビットレートとなるが、符号化メディア情報103aは可変ビットレートとなる。具体的には、パケット化のタイミングでない符号化メディア情報103a(103b)の復号(或いは再生・表示)のタイミングや、符号化メディア情報103aが、ちょうどパケットに分割できたタイミングにおいては、スタッフィングデータは発生しないので、BSM=0となり、符号化メディア情報103aの瞬間的なビットレートは(BR0+BR1−BR2)となる。逆に、最大のスタッフィングデータが発生した場合には、帯域BR1がスタッフィングデータにより使用されるので、瞬間のビットレートは帯域(BR0−BR2)となる。
【0040】
以上のように、本発明の実施の形態1のメディア情報処理装置によれば、従来のメディア情報処理装置に比べ、符号化メディア情報の帯域を実効的に広げることが可能となり、その結果メディア情報の再生品質を向上、或いは情報量を増加させることができる。
【0041】
また、パケット化装置202cから符号化装置201cへスタッフィング量を出力する必要が無いので、符号装置201cとパケット化装置202cの独立性が高められ、保守性が高められるという効果も得られる。
【0042】
(実施の形態3)
さらに、上記各実施の形態で示したメディア情報処理方法を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
【0043】
図10は、上記上記各実施の形態のメディア情報処理方法を、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを用いて、コンピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
【0044】
図10(b)は、フレキシブルディスクの正面からみた外観、断面構造、及びフレキシブルディスクを示し、図10(a)は、記録媒体本体であるフレキシブルディスクの物理フォーマットの例を示している。フレキシブルディスクFDはケースF内に内蔵され、該ディスクの表面には、同心円状に外周からは内周に向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスクでは、上記フレキシブルディスクFD上に割当てられた領域に、上記プログラムが記録されている。
【0045】
また、図10(c)は、フレキシブルディスクFDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す。メディア情報処理方法を実現する上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記プログラムをフレキシブルディスクドライブを介して書き込む。また、フレキシブルディスク内のプログラムによりメディア情報処理方法を実現する上記メディア情報処理方法をコンピュータシステム中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブによりプログラムをフレキシブルディスクから読み出し、コンピュータシステムに転送する。
【0046】
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスクを用いて説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。
【0047】
(実施の形態4)
さらにここで、上記実施の形態で示したメディア情報処理方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
【0048】
図11は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示すブロック図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex107〜ex110が設置されている。
【0049】
このコンテンツ供給システムex100は、例えば、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex107〜ex110を介して、コンピュータex111、PDA(personal digital assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、カメラ付きの携帯電話ex115などの各機器が接続される。
【0050】
しかし、コンテンツ供給システムex100は図11のような組合せに限定されず、いずれかを組み合わせて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex107〜ex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。
【0051】
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話は、PDC(Personal Digital Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)方式、若しくはGSM(Global System for Mobile Communications)方式の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
【0052】
また、ストリーミングサーバex103は、カメラex113から基地局ex109、電話網ex104を通じて接続されており、カメラex113を用いてユーザが送信する符号化処理されたデータに基づいたライブ配信等が可能になる。撮影したデータの符号化処理はカメラex113で行っても、データの送信処理をするサーバ等で行ってもよい。また、カメラ116で撮影した動画データはコンピュータex111を介してストリーミングサーバex103に送信されてもよい。カメラex116はデジタルカメラ等の静止画、動画が撮影可能な機器である。この場合、動画データの符号化はカメラex116で行ってもコンピュータex111で行ってもどちらでもよい。また、符号化処理はコンピュータex111やカメラex116が有するLSIex117において処理することになる。なお、画像符号化・復号化用のソフトウェアをコンピュータex111等で読み取り可能な記録媒体である何らかの蓄積メディア(CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)に組み込んでもよい。さらに、カメラ付きの携帯電話ex115で動画データを送信してもよい。このときの動画データは携帯電話ex115が有するLSIで符号化処理されたデータである。
【0053】
このコンテンツ供給システムex100では、ユーザがカメラex113、カメラex116等で撮影しているコンテンツ(例えば、音楽ライブを撮影した映像等)を上記実施の形態同様にメディア情報処理してストリーミングサーバex103に送信する一方で、ストリーミングサーバex103は要求のあったクライアントに対して上記コンテンツデータをストリーム配信する。クライアントとしては、上記メディア情報処理されたデータを復号化することが可能な、コンピュータex111、PDAex112、カメラex113、携帯電話ex114等がある。このようにすることでコンテンツ供給システムex100は、符号化されたデータをクライアントにおいて受信して再生することができ、さらにクライアントにおいてリアルタイムで受信して復号化し、再生することにより、個人放送をも実現可能になるシステムである。
【0054】
このシステムを構成する各機器のメディア情報処理には上記各実施の形態で示したメディア情報処理装置を用いるようにすればよい。
【0055】
その一例として携帯電話について説明する。
【0056】
図12は、上記実施の形態で説明したメディア情報処理方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
【0057】
さらに、携帯電話ex115について図13を用いて説明する。携帯電話ex115は表示部ex202及び操作キーex204を備えた本体部の各部を統括的に制御するようになされた主制御部ex311に対して、電源回路部ex310、操作入力制御部ex304、画像符号化部ex312、カメラインターフェース部ex303、LCD(Liquid Crystal Display)制御部ex302、画像復号化部ex309、多重分離部ex308、記録再生部ex307、変復調回路部ex306及び音声処理部ex305が同期バスex313を介して互いに接続されている。
【0058】
電源回路部ex310は、ユーザの操作により終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話ex115を動作可能な状態に起動する。
【0059】
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
【0060】
さらに、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、本体部の操作キーex204の操作によって入力された電子メールのテキストデータは操作入力制御部ex304を介して主制御部ex311に送出される。主制御部ex311は、テキストデータを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して基地局ex110へ送信する。
【0061】
データ通信モード時に画像データを送信する場合、カメラ部ex203で撮像された画像データをカメラインターフェース部ex303を介して画像符号化部ex312に供給する。また、画像データを送信しない場合には、カメラ部ex203で撮像した画像データをカメラインターフェース部ex303及びLCD制御部ex302を介して表示部ex202に直接表示することも可能である。
【0062】
画像符号化部ex312及び多重分離部ex308は、本願発明で説明したメディア情報処理装置を備えた構成であり、カメラ部ex203から供給された画像データを上記実施の形態で示したメディア情報処理装置に用いたメディア情報処理方法によって圧縮符号化、及びパケット化することによりパケット化された符号化画像データに変換する。また、このとき同時に携帯電話機ex115は、カメラ部ex203で撮像中に音声入力部ex205で集音した音声を音声処理部ex305を介してディジタルの音声データとして多重分離部ex308に送出する。
【0063】
多重分離部ex308は、画像符号化部ex312から供給された符号化画像データと音声処理部ex305から供給された音声データとを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化データを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。
【0064】
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナex201を介して基地局ex110から受信した受信信号を変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部ex308に送出する。
【0065】
また、アンテナex201を介して受信された多重化データを復号化するには、多重分離部ex308は、多重化データを分離することにより符号化画像データと音声データとに分け、同期バスex313を介して当該符号化画像データを画像復号化部ex309に供給すると共に当該音声データを音声処理部ex305に供給する。
【0066】
次に、画像復号化部ex309は、符号化画像データを復号することにより再生動画像データを生成し、これをLCD制御部ex302を介して表示部ex202に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが表示される。このとき同時に音声処理部ex305は、音声データをアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex208に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まる音声データが再生される。
【0067】
なお、上記システムの例に限られず、最近は衛星、地上波によるディジタル放送が話題となっており、図14に示すようにディジタル放送用システムにも上記実施の形態のメディア情報処理装置を組み込むことができる。具体的には、放送局ex409では映像情報の符号化ビットストリームが電波を介して通信または放送衛星ex410に伝送される。これを受けた放送衛星ex410は、放送用の電波を発信し、この電波を衛星放送受信設備をもつ家庭のアンテナex406で受信し、テレビ(受信機)ex401またはセットトップボックス(STB)ex407などの装置により符号化ビットストリームを復号化してこれを再生する。また、再生装置ex403は、記録媒体である蓄積メディアex402に記録した符号化ビットストリームを読み取って復号化し、再生された映像信号をモニタex404に表示する。また、ケーブルテレビ用のケーブルex405または衛星/地上波放送のアンテナex406に接続されたセットトップボックスex407内に画像復号化装置を実装し、これをテレビのモニタex408で再生する構成も考えられる。このときセットトップボックスではなく、テレビ内に画像符号化装置を組み込んでも良い。また、アンテナex411を有する車ex412で衛星ex410からまたは基地局ex107等から信号を受信し、車ex412が有するカーナビゲーションex413等の表示装置に動画を再生することも可能である。
【0068】
なお、カーナビゲーションex413の構成は例えば図13に示す構成のうち、カメラ部ex203とカメラインターフェース部ex303を除いた構成が考えられ、同様なことがコンピュータex111やテレビ(受信機)ex401等でも考えられる。また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
【0069】
このように、上記実施の形態で示したメディア情報処理方法を上述したいずれの機器・システムに用いることは可能であり、そうすることで、上記実施の形態で説明した効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上の様に、本発明のメディア情報処理方法によれば、従来のメディア情報処理装置に比べ、符号化メディア情報の帯域を実効的に広げることが可能となり、その結果メディア情報の再生品質を向上、或いは情報量を増加させることができ、その実用的価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメディア情報処理装置のブロック図
【図2】本発明のメディア情報処理方法によるデータ構造の一例を示す図
【図3】本発明のメディア情報処理方法による帯域内訳の一例を示す図
【図4】本発明のメディア情報処理方法における受信バッファ占有量推移の一例を示す図
【図5】本発明のメディア情報処理装置のブロック図
【図6】本発明のメディア情報処理装置のブロック図
【図7】本発明のメディア情報処理方法によるデータ構造の一例を示す図
【図8】本発明のメディア情報処理方法による帯域内訳の一例を示す図
【図9】本発明のメディア情報処理方法における受信バッファ占有量推移の一例を示す図
【図10】上記各実施の形態のメディア情報処理方法をコンピュータシステムにより実現するためのプログラムを格納するための記録媒体についての説明図
【図11】コンテンツ供給システムの全体構成を示すブロック図
【図12】メディア情報処理方法を用いた携帯電話の例を示す図
【図13】携帯電話のブロック図
【図14】ディジタル放送用システムの例を示す図
【図15】従来のメディア情報処理方法によるデータ構造の一例を示す図
【図16】従来のメディア情報処理装置のブロック図
【図17】従来のメディア情報処理方法における受信バッファ占有量推移の一例を示す図
【図18】従来のメディア情報処理方法による帯域内訳の一例を示す図
【符号の説明】
101 メディア情報
111a,111b スタッフィング量
Cs コンピュータシステム
FD フレキシブルディスク
FDD フレキシブルディスクドライブ
102 符号化手段
103a 符号化メディア情報
104 符号化検出手段
105 符号量
106a 補填量制御手段
107 符号量制御信号
108 符号量検出手段
109 符号量
110a 補填量制御手段
112 補填手段
113 符号化メディア情報
114 パケット分割手段
115 多重化手段
116 NULLパケット生成手段
117 NULLパケット
118 多重化データ
201a 符号化装置
202a パケット化装置

Claims (8)

  1. メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報と前記パケット化のために挿入される多重化層のスタッフィングデータを合わせたデータ量が所定のビットレートになるように、前記符号化メディア情報の符号量を第3の所定の方法により制御することを特徴とするメディア情報処理方法。
  2. 請求項1記載のメディア情報処理方法であって、前記第3の所定の方法は、前記所定のビットレートを最高ビットレートとする可変ビットレートにて前記符号化メディア情報の符号量を制御する方法であることを特徴とするメディア情報処理方法。
  3. メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報の所定の処理単位分のデータサイズを、前記パケット化の所定のデータサイズの整数倍を超えない最大のデータサイズに、第3の所定の方法により所定の精度にて合わせることを特徴とするメディア情報処理方法。
  4. 請求項3記載のメディア情報処理方法であって、前記第3の所定の方法は、データサイズが不足する場合に符号化メディア情報層のスタッフィングデータを挿入する方法であり、前記所定の精度は、前記符号化メディア情報層のスタッフィングデータの最小サイズより小さいことを特徴とするメディア情報処理方法。
  5. メディア情報を入力とし、前記メディア情報が符号化された符号化メディア情報を、所定のデータサイズにパケット化して出力するメディア情報処理装置であって、入力されたメディア情報を符号量制御信号に応じて符号化し、符号化メディア情報を出力する符号化手段と、前記符号化メディア情報から第1の符号量を検出する第1の符号量検出手段と、前記第1の符号量とスタッフィング量に応じて前記符号量制御信号を決定する符号量制御手段と、前記符号化メディア情報から第2の符号量を検出する第2の符号量検出手段と、前記第2の符号量に基づき前記スタッフィング量を決定する補填量制御手段と、前記スタッフィング量に応じて前記符号化メディア情報にスタッフィングデータを挿入する補填手段と、前記スタッフィングデータを挿入された符号化メディア情報を所定の長さのパケットに分割して出力するパケット分割手段とで構成されることを特徴とするメディア情報処理装置。
  6. メディア情報を入力とし、前記メディア情報が符号化された符号化メディア情報を、所定のデータサイズにパケット化して出力するメディア情報処理装置であって、入力されたメディア情報を符号量制御信号に応じて符号化し、符号化メディア情報を出力する符号化手段と、前記符号化メディア情報から第1の符号量を検出する第1の符号量検出手段と、前記第1の符号量から第1のスタッフィング量を決定する第1の補填量制御手段と、前記第1のスタッフィング量と前記第1の符号量に応じて前記符号量制御信号を決定する符号量制御手段と、前記第1のスタッフィング量に応じて前記符号化メディア情報に第1のスタッフィングデータを挿入する第1の補填手段と、前記第1のスタッフィングデータを挿入された符号化メディア情報から第2の符号量を検出する第2の符号量検出手段と、前記第2の符号量から第2のスタッフィング量を決定する第2の補填量制御手段と、前記第2のスタッフィング量に応じて前記第1のスタッフィングデータを挿入された符号化メディア情報に第2のスタッフィングデータを挿入する第2の補填手段と、前記第2のスタッフィングデータが挿入された符号化メディア情報を所定の長さのパケットに分割して出力するパケット分割手段とで構成されることを特徴とするメディア情報処理装置。
  7. コンピュータにより、請求項1記載のメディア情報処理方法を行うためのプログラムであって、
    前記プログラムはコンピュータに、
    メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報と前記パケット化のために挿入される多重化層のスタッフィングデータを合わせたデータ量が所定のビットレートになるように、前記符号化メディア情報の符号量を第3の所定の方法により制御することを特徴とするメディア情報処理方法
    を、行わせるものであることを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータにより、請求項3記載のメディア情報処理方法を行うためのプログラムであって、
    前記プログラムはコンピュータに、
    メディア情報を第1の所定の方法により符号化した符号化メディア情報を、第2の所定の方法により所定のデータサイズにパケット化するメディア情報処理方法であって、前記符号化メディア情報の所定の処理単位分のデータサイズを、前記パケット化の所定のデータサイズの整数倍を超えない最大のデータサイズに、第3の所定の方法により所定の精度にて合わせることを特徴とするメディア情報処理方法
    を、行わせるものであることを特徴とするプログラム。
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