JP2004319087A - 記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は映像または音声信号など連続的に入力される信号を記録媒体に実時間内に記録する際に、記録装置の入力バッファメモリが破綻を来すことなくベリファイ処理を行う記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】入力信号を蓄積する第1のバッファメモリ1と、第1のバッファメモリのデータ占有量を測定する手段2とを備え、第1のバッファメモリのデータ占有量に応じて間欠的に記録処理を行い、記録処理の停止期間において記録データの再生処理および記録エラー検出処理を行い、記録エラーが発生した場合、記録データを再度記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号や音声信号のような入力信号を記録媒体に記録したり、それを再生したりする装置に関する。
ディスク等の記録媒体にデータを記録する際に、記録エラーによるデータの破損を避けるために、記録したデータの記録エラーを検出し、記録エラーが発生した場合は再度記録し直すといつたベリファイ処理がなされている。コンピュータ機器であるハードディスクへのデータファイルの記録などにおいては、特に誤りなく記録する必要があるためにベリファイ処理が通常行われている。
例えば、メモリ内に格納されているデータをハードディスクに記録する場合、メモリ内にある所定量のデータごとにベリファイ処理しながら順次記録していく。この場合、記録する全データはメモリに格納されているため、記録に関して時間的制約はなく、記録エラーがなくなるまでベリファイ処理を続ければよい。
また、ある記録領域に記録されているデータを他の記録領域に記録するといった場合も、記録元のデータをいったんバッファメモリに格納し、所定データ量ごとにベリファイ処理を行いながら記録先に記録していく。この場合、バッファメモリのデータ占有量が低くなると、記録元からのデータ読み出しを行い、所定量に達すると読み出しを停止し、バッファメモリに格納されているデータをベリファイ処理しながら記録先に記録していく。この場合においても、記録エラーがなくなるまでベリファイ処理を続ける。
また近年、映像信号を圧縮符号化することによりデータ量を削減して、伝送あるいは記録する方法が使用されるようになってきた。すでに、通信放送を用いたデジタルテレビや、大容量、高転送レートのデジタルビデオディスク(以下、DVD)などが実用化されている。これらのデジタル映像機器では、映像圧縮方式の国際規格であるMPEG2符号化方式が用いられている。
DVDは、ディスクから読み出したデータをトラックバッファメモリにいったん蓄積してから復号処理を行い映像信号を再生する。この際に、トラックバッファメモリのデータ占有量に応じて間欠的に光ディスクからデータを読み取る。つまり、トラックバッファメモリのデータ占有量が所定量に達すると読み取りを停止し、所定量以下になると読み取りを開始するのである。
このような間欠再生を行うことによって、可変ビットレート符号化方式で符号化された映像データを再生することも可能となっている。可変ビットレート符号化とは、例えば動きの少ないシーンや平坦な絵柄を多く含むシーンに対しては低い符号化レートで圧縮し、動きの大きなシーンや複雑な絵柄を多く含むシーンに対しては高い符号化レートで符号化するものである。このように、映像の符号化に対する難易度に適応した符号化レートで圧縮することで画質のバランスのとれた高画質の再生画像を実現している。
また、記録可能なDVDとしてDVD−RAMの提案についても新聞等で発表されている。現在、提案されているDVD−RAMは、記録容量が2.6GB、ユーザーデータレートはDVDと同じく11.08Mbpsであり、DVDと同じく高画質の映像信号を記録するのに十分な性能を持っている。
特開平7−131754号公報
映像信号など連続的に入力される信号を記録媒体に実時間内に記録する記録装置には、通常は入力信号を蓄積するためのバッファメモリを備えている。入力信号はバッファメモリに所定の速度で連続的に蓄積されていくため、所定時間内に記録処理が完了しなければバッファメモリがオーバーフローを起こしてしまい入力信号が損なわれることがある。しかし、記録データのベリファイ処理を行うためには入力信号の記録処理を中断しなくてはいけないため、ベリファイ処理に要した時間によっては入力信号を所定時間内に記録することができないといった課題を有していた。
これを解決するためには、十分に大きなサイズのバッファメモリを備える、もしくは記録レートを十分に速くするなど方法があるが、いずれもバッファメモリの破綻の防ぐことの保障は不可能であり、かつ機器のコストアップにつながるため実現することも困難である。
また、MPEG2符号化方式のようにフレーム(またはフィールド)内符号化方法とフレーム間符号化方法とを組み合わせた符号化方法によって得られた符号化データを記録する場合、フレーム間符号化されたフレームはフレーム内符号化されたフレームを参照フレームとして再生フレームを構成するため、フレーム内符号化された参照フレームのデータに誤りが生じた場合、フレーム間符号化されたフレームにも誤りの影響が伝播するため、画質劣化が著しいという課題も有していた。
さらに、記録したデータのアドレス情報など記録再生管理情報に誤りが発生すると、データの読み出しができないなど致命的な欠陥となる。
これらのことを鑑みて、本発明は映像または音声信号のような連続的に入力される信号を記録媒体に記録する際に、記録処理が中断している期間にのみベリファイ処理を行うようにすることで、入力信号を実時間内に連続的に記録し、かつ、記録再生において重要な情報に対しては記録エラーを起こすことなく記録することが可能となる記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力信号を記録媒体に記録再生する記録再生装置であって、
入力信号を蓄積し記録データとして出力する所定サイズのバッファメモリと、
前記バッファメモリのデータ占有量を測定する手段と、
前記記録データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体に記録された記録データを再生する再生手段とを具備し、
前記再生手段は前記記録媒体に記録された記録データを読み出す手段と、記録エラーを検出する手段とから構成され、前記記録手段は前記バッファメモリのデータ占有量が第1の所定量以上の場合に記録を開始し、前記バッファメモリのデータ占有量が第2の所定量以下になると記録を停止し、前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に記録データを再生することを特徴とするものである。
また、本発明は、前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に所定記録データを再生し、前記所定記録データはフレーム内符号化処理された前記所定のフレームの符号化データを含む記録データとすることを特徴とするものである。
また、本発明は、映像信号を記録媒体に記録再生する記録再生装置であって、
映像信号を圧縮符号化し符号化データを出力する符号化手段と、
前記符号化データを蓄積し記録データとして出力する所定サイズのバッファメモリと、
前記バッファメモリのデータ占有量を測定する手段と、
前記記録データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体に記録された記録データを再生する再生手段とを具備し、
前記再生手段は前記記録媒体に記録された記録データを読み出す手段と、記録エラーを検出する手段とを具備し、前記記録手段は前記バッファメモリのデータ占有量が第1の所定量以上の場合に記録を開始し、前記バッファメモリのデータ占有量が第2の所定量以下になると記録を停止し、前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に所定記録データを再生し、前記符号化手段は、所定のフレーム(以下、またはフィールド)はフレーム内符号化処理し、前記所定のフレーム以外のフレームはフレーム間符号化処理し、前記所定記録データはフレーム内符号化処理された前記所定のフレームの符号化データを含む記録データとすることを特徴とするものである。
映像信号や音声信号のような連続的に入力される信号を第1のバッファメモリにいったん蓄積して、蓄積したデータを間欠的に記録媒体に記録処理を行い、この記録処理が中断している期間に、記録データのベリファイ処理を行うことにより、連続的に入力される映像あるいは音声信号に対してもベリファイ処理を実行することができ、高い信頼性で記録処理を行うことができる。
また、ベリファイ処理の対象として、記録処理、および再生処理において重要なデータを選択してベリファイ処理することにより、記録エラーによる影響を減少化することができる。
また、記録条件を制御する手段を具備することにより、記録媒体に適した条件で記録処理を行うことができ、記録処理の信頼性を高めることができる。
また、ベリファイ処理の再記録処理において、以前記録した領域とは異なる記録領域に記録することにより、記録エラーを削減すると同時にベリファイ処理も削減することができる。
また、入力信号を圧縮符号化することにより、記録レートおよび再生レートに比べて、第1のバッファメモリへのデータ入力レートを小さくすることができ、安定した記録処理およびベリファイ処理を実行することができる。
また、フレーム内符号化処理されたフレームに対してベリファイ処理を行うことにより、他のフレームの参照フレームとなるフレーム内符号化フレームにおける記録エラーが削減することができ、記録エラーによる画質劣化を防止することができる。
また、第1のバッファ占有量にしたがった符号化レートで圧縮符号化することにより、安定した記録処理とベリファイ処理を実現することができるとともに、高品質な再生信号を得ることが可能となる。
また、記録エラーの検出結果にしたがった符号化レートで圧縮符号化することにより、安定した記録処理とベリファイ処理を実現することができるとともに、高品質な再生信号を得ることが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の記録装置の一実施形態について図面を用いながら詳細に説明する。なお、ここでは記録する信号としては映像信号であっても音声信号であっても同様である。また、記録媒体としては、光ディスク、あるいは磁気ディスク、あるいは磁気テープといった媒体であっても何でも構わない。
まず、図1および図10を用いて本発明の記録装置の第1の実施形態を説明する。図1は本実施形態の記録装置のブロック図、図10は本実施形態の動作を説明するための図である。
図1で示すように本実施形態の記録装置は、第1のバッファメモリ1、データ占有量測定器2、記録手段3、記録再生ヘッド4、再生手段5、記録エラー検査器6、システムコントローラ7、およびコントロールバス8によって構成されている。
入力された映像信号は第1のバッファメモリ1に蓄積され、データ占有量測定器2は第1のバッファメモリ1のデータ占有量を測定して出力する。ここで、データ占有量とは第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータのうち、まだ記録媒体9に記録処理がなされていないデータの占有量をさす。第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータは記録エラーが検出されることなく記録処理が完了すると消去すればよいし、記録エラーが検出された場合であっても再記録処理を行わない場合は消去すればよい。
データ占有量はコントロールバス8を介してシステムコントロール7に入力される。システムコントローラ7は第1のバッファメモリ1のデータ占有量が第1の所定量(T1)以上になると、第1のバッファメモリに蓄積された入力データを記録手段3に入力するように制御する。記録手段3は入力された記録データにエラー対策のための付加情報を追加し、さらに記録信号への変調を行う。記録信号は記録再生ヘッド4によって記録媒体9に記録される。
また、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が第2の所定量(T2)以下になると、システムコントローラ7は、第1のバッファメモリ1から記録手段3へのデータ転送を停止させ、記録手段3の記録処理を中断するように制御する。記録処理が中断している期間において、記録再生ヘッド4および再生手段5によって記録媒体9に記録されたデータを再生する。記録エラー検査器6は再生されたデータに誤りがないかを検出し、検出結果はコントロールバス8を介してシステムコントローラ7に伝達される。また、記録再生ヘッド4、再生手段5、および記録エラー検査器6はシステムコントローラ7によって制御される。
次に図10を用いて、本実施形態の動作についてさらに詳しく説明する。図10において、(a)第1のバッファメモリのデータ占有量、(b)入力データ、(c)記録媒体に記録処理がなされた記録データ、(d)記録媒体から再生した再生データ、(e)記録エラー信号、を時間にそって示したモデル図である。
ここで、説明の簡便さから、記録データの記録媒体への記録レート、および記録媒体からの再生データの再生レートは、入力データの伝送レートの4倍の速度があるとしている。
まず、ブロック化された入力データa、b、c、d、e・・と引き続いて第1のバッファメモリ1に入力される。これらデータの入力にしたがってデータ占有量は上昇する。入力データdが入力された時にデータ占有量が第1の所定量T1以上になっている。データ占有量がT1以上になると記録処理が開始しされ、データa、b、cが記録媒体9に記録される。記録処理されたデータ量だけ第1のバッファメモリ1のデータ占有量は減少する。データcを記録した時点でデータ占有量が第2の所定量T2を下回ると記録処理が停止する。記録処理が停止すると入力データは連続的に第1のバッファメモリ1に入力されているためデータ占有量は増加していく。再びデータ占有量がT1以上になると、記録処理が開始されてデータd、e、f、gが記録媒体9に記録される。以下、このように記録処理が間欠的になされる。
一方、記録処理が停止している期間において、記録したデータの再生処理が開始される。すなわち、データcを記録した後に、データaの再生処理が開始される。再生されたデータaは記録エラー検査器6によって記録エラーが検出される。記録エラーが検出されなければ、続いてb、cの再生処理、記録検査処理が行われる。ここではデータc、およびeにおいて記録エラーが検出され、記録エラー信号がHiレベルになっている。
このように、記録検査処理は記録処理が停止している期間、すなわち、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT1以下の場合にのみ記録検査処理がなされる。記録検査処理を行うための記録再生ヘッド4、再生手段5、記録エラー検査器6はシステムコントローラ7によって制御される。
以上のように、記録処理が中断している期間において再生処理、記録検査処理を行うことによって、映像信号のように連続的に入力されるデータにおいても、記録エラーの検出を行うことができる。
ここでは、入力データに伝送レートに比べて記録再生レートが4倍あるとしたために、記録したデータすべてに対して記録検査処理することができるとしているが、これに限らず、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT1を超えた時点で、記録検査処理は停止される。つまり、第1のバッファメモリ1に蓄積されているデータの記録を優先させて記録処理を行う。こうすることで、一部のデータに対して記録検査処理を行うことができ、記録処理の信頼性を高めることができる。
なお、再生処理、記録検査処理はあらかじめ選択した所定のデータにのみ行っても構わない。例えば、映像信号をMPEG2符号化方式によって圧縮した符号化データを記録する場合では、フレーム内符号化したフレーム、またはフィールドを含むデータに対して記録検査する。また、映像あるいは音声データをファイルとして管理して記録する場合では、ファイル管理情報などの記録管理情報、あるいは高速再生、ジャンプ再生など特殊再生のための管理情報、アドレス情報といった再生管理情報を含むデータ領域に対して記録検査することにより、記録再生における重大な記録エラーを検出することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、図2を用いて本発明の第2の実施形態である記録装置を説明する。図2は本実施形態のブロック図であり、第1の実施形態で説明した記録装置と同様な構成となっているが、第2のバッファメモリ10を備えている点が異なる。
入力された信号は第1のバッファメモリ1に蓄積される。データ占有量測定器2は第1のバッファメモリ1のデータ占有量を測定し、コントロールバス8を介してシステムコントローラ7にデータ占有量を入力する。システムコントローラ7は各ブロックを制御し、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が第1の所定量(T1)以上になると、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータを記録手段3、記録再生ヘッド4によって記録媒体9に記録する。また、記録されたデータは第2のバッファメモリ10に蓄積される。
第1のバッファメモリ1のデータ占有量が第2の所定量(T2)以下になると、記録手段3へのデータ転送を停止し記録処理を中断する。次に、記録処理が中断している期間において、記録再生ヘッド4、再生手段5によって記録されたデータを再生し、記録エラー検査器6は再生されたデータの記録エラーを検出する。検出結果はコントロールバス8を介してシステムコントロール7に入力される。ここで、記録エラーが検出されると、第2のバッファメモリ10に蓄積されている記録データを再度、記録手段3、記録再生ヘッド4によって記録する。記録後、再び記録したデータを再生し記録検査処理を行って記録エラーの検出を行う。記録エラーが検出されなくなると、第2のバッファメモリ10に蓄積されているデータは消去される。このように、記録処理が中断している期間において、記録処理のベリファイ処理を繰り返す。ただし、繰り返し回数は、第1のバッファメモリ1のデータ占有量に依存し、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が第1の所定量以上になると、ベリファイ処理を中断し、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータを記録媒体9に記録する。
なお、第1のバッファメモリ1に蓄積されている記録データを記録処理後においても、消去することなく保持することによって、第2のバッファメモリ10は第1のバッファメモリ1の一部として考えることもできる。この場合、記録データを改めて別のメモリに蓄積し直す必要性はなくメモリ空間を使い分けることで実現され、図1で示したブロック図で構成することができる。
しかしながら以下では、説明が簡潔にするため、まだ記録処理を行っていないデータを蓄積しているメモリ(あるいはメモリ空間)は第1のバッファメモリ1と呼び、再記録処理されるデータを蓄積しているメモリ(あるいはメモリ空間)は第2のバッファメモリ10と呼ぶことにする。したがって、第1のバッファメモリ1のデータ占有量とは、まだ記録処理されていないデータの占有量であり、第2のバッファメモリ10のデータ占有量とは再記録処理するデータの占有量である。
以下、図1および図2に示した構成例の記録装置について、記録処理、再生処理、記録エラー検出処理、再記録処理といったベリファイ処理について詳細に津説明する。
まず、図11を用いてベリファイ処理の一例を説明する。図11は(a)第1のバッファメモリ1のデータ占有量(実線)と第2のバッファメモリ10のデータ占有量(破線)、(b)入力データ、(c)記録媒体に記録される記録データ、(d)再生されるデータ、(e)記録エラー信号、を時間にそって示したモデル図である。ここで、説明の簡便さから、記録再生におけるデータ転送レートは、入力データのデータ転送レートの4倍としている。
まず、入力データa、b、c、d、e、f、g…と引き続いて第1のバッファメモリ1に入力され、これにしたがってデータ占有量は増加する。データ占有量がT1以上になると、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が開始され、データa、b、cを記録する。記録されるデータは第2のバッファメモリ10に蓄積され、データ占有量は増加する。データcを記録した時点で第1のバッファメモリ1のデータ占有量はT2以下となり、記録処理が停止する。記録処理が停止すると再生処理が行われ、記録媒体に記録されているデータaの再生がなされ、データaの記録エラーの検出処理が実行される。記録エラーが検出されなければ、第2のバッファメモリ10に蓄積されているデータaが消去されてデータ占有量が減少する。データaの記録検査処理に続いて、データb、cの再生処理、記録検査処理が行われる。ここではデータcにおいて記録エラーが発生したとしている。データcの記録検査処理によって記録エラー信号がHiになっている。この場合、第2のバッファメモリ10に蓄積されているデータcが再度記録媒体9に記録される。データcの記録後、再記録したデータcを再生して記録検査処理を行う。
図11の例では再記録することで記録エラーがなくなり、記録エラー信号はLowレベルになり、第2のバッファメモリ10に蓄積されたデータcが消去されて占有量はゼロに戻る。このように第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が停止している期間において、記録データのベリファイ処理を行うことにより、記録処理の信頼性が高まる。
第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が停止している期間においては、第1のバッファメモリ1のデータ占有量は入力データにしたがって増加する。データ占有量が再びT1を超えると第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が開始される。第1のバッファメモリ1のデータの記録処理はベリファイ処理に優先させて行う。これにより、第1のバッファメモリ1が破綻することなく、記録処理およびベリファイ処理が実行される。
図12は、ベリファイ処理が完了するまでに第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT1を超えた場合における動作の一例を示したモデル図である。各図は図11と同様である。ここではデータcについて、記録エラーが発生したために再記録を行っているが、2回目の再記録処理においても記録エラーが発生しているが、この時点で第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT1を超えている。したがって、第1のバッファメモリ1のデータ(d、e、f、g)をデータ占有量がT2以下になるまで記録処理が開始させられる。データgを記録した後にデータ占有量がT2以下になるので、その後、再びデータcを記録してベリファイ処理を実行する。
なお、図12において、データcのベリファイ処理を再び開始する例を示したが、これに限らず、第1のバッファメモリのデータ占有量がT1を超えるとベリファイ処理を打ち切っても構わない。これは、再度ベリファイ処理を行うためには、第2のバッファメモリ10の容量を十分大きくすることが必要となるためである。
また、第2のバッファメモリのデータ占有量に応じてベリファイ処理の打ち切りを決定してもよい。これは有限容量の第2のバッファメモリが破綻を来さないようにするためで、破綻を来す場合は、ベリファイ処理の中止、あるいは、新たな記録データの入力を制限、あるいは、既に蓄積されたデータの消去を行うなどして対応すればよい。
次に、図13は記録データの一部のデータに対してベリファイ処理を実行する場合の動作を示したモデル図であり、各図は図11と同様である。ここでは、入力データのうちデータc、及びデータeについてのみベリファイ処理を行うとしている。すなわち、データcが記録されると第2のバッファメモリ10にデータcが蓄積され、記録処理が停止している期間(第1のバッファメモリのデータ占有量がT2以上T1以下の期間)において、データcに対してベリファイ処理を実行する。ここでは、3回の再記録を行った後に記録エラーが検出されなくなった様子を示している。
このように、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録停止期間に、一部のデータのみに対してベリファイ処理を行うことで、第2のバッファメモリ10の容量を小さくすることができる。また、ベリファイ処理を行ったデータに対しては十分に時間をかけてベリファイ処理を実行することができるため、高い信頼度で記録を行うことができる。この場合も、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT1を超えると、ベリファイ処理の中断、もしくは中止を行い第1のバッファメモリに蓄積されたデータの記録処理を優先させて行う。
なお、ベリファイ処理するデータはあらかじめ決定したデータであっても構わないし、周期的に選んでも構わない。また、第2のバッファメモリ10が破綻を来さない限りに記録したデータを第2のバッファメモリに蓄積し、順次ベリファイ処理を行っても構わない。第2のバッファメモリ10が破綻を来す場合は、既に蓄積されているデータを消去してベリファイ処理を中止するか、新たに入力される記録データの蓄積を中止するかして対応すればよい。
あらかじめ決定したデータをベリファイ処理する例としては、MPEG2符号化方式などによって符号化された映像信号を記録する場合にフレーム内符号化処理されたフレームまたはフィールドのデータを含む記録データに対してベリファイ処理することがあげられる。また、映像あるいは音声データをファイル管理して記録する場合では、ファイル管理情報やアドレス情報などの記録管理情報、あるいは高速再生、ジャンプ再生など特殊再生時の制御情報などの再生管理情報を含むデータに対してベリファイ処理を実行する。なお、これに限らず、データを記録あるいは再生する上で重要度の高いデータに対してベリファイ処理を実行すれば高い信頼性をもって記録処理を行うことができる。
次に、図14は、第1のバッファメモリ1のデータの記録開始ポイントとなる閾値T1と記録停止ポイントとなる閾値T2が同一とした場合の動作を示すモデル図である。図13の各図は図11と同様である。ここでは、入力データのうちデータb、f、iをベリファイ処理の対象データとしている。入力データは図11での動作と同様に第1のバッファメモリ1に入力されて、それにしたがってデータ占有量は増加し、閾値Tを超えると第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が開始される。図14では、入力データbが入力された時点で閾値T以上となり、先に入力されたデータaの記録が開始する。データaが記録されると第1のバッファメモリ1のデータ占有量はT以下となるため、記録処理が停止する。引き続いて入力されるデータcが第1のバッファメモリ1に入力されると再び、データ占有量はT以上となり、データbの記録が開始される。データbはベリファイ処理の対象となっているデータであるため、第2のバッファメモリ10に蓄積される。データbの記録後は第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT以下になるため、記録処理が停止する。記録処理が停止すると、記録したデータbを読み出す再生処理が実行され、記録エラーを検出する。図14の例では記録エラーが発生したために、第2のバッファメモリ10に蓄積されているデータbを読み出して再度記録する。この時点で、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT以上になるため、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理を優先させて実行する(データcの記録)。その後、再び第1のバッファメモリ1のデータ占有量はT以下になると記録処理を停止し、2度目に記録したデータbを読み出し記録エラーを検出する。このように、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT以下の期間において、再生処理、記録検査処理、再記録処理といったベリファイ処理を実行する。
これにより、第1のバッファメモリ1がオーバーフローするなどの破綻を来すことなく記録処理を行いながら、記録したデータのベリファイ処理も実行することができる。
なお、ベリファイ処理の対象とするデータは、前述したように記録および再生において重要度の高いデータ、例えばMPEG2符号化方式であればフレーム内符号化データや、記録再生管理情報などを含むデータをベリファイ処理すればよい。また、ベリファイ処理するデータを周期的に選んでも構わないし、第2のバッファメモリ10が破綻を来さない限り記録したデータを蓄積して、順次ベリファイ処理を行っても構わない。第2のバッファメモリ10が破綻を来す場合は、既に蓄積されているデータを消去してベリファイ処理を中止するか、新たに入力される記録データの蓄積を中止するかして対応すればよい。
なお、図11から14において、記録、再生レートを入力レートの4倍としてモデル化しているが、これに限られるものではなくいくらでも構わない。例えば、入力データレートが変動するような可変レートであっても構わないし、固定のレートであっても構わない。また、入力レートと記録レートが全く等しい場合は、ベリファイ処理を停止しておけばよいし、第1のバッファメモリ1がオーバーフローしない範囲で、入力データレートが記録レートを超えても構わない。
また、以上の記述では記録レートと再生レートとを等しく示しているが、これに限られるものでなくいくらでも構わない。
また、入力データが間欠的に転送されても構わない。
図15は、入力データが間欠的に転送される場合についての動作を示したものである。ここでは、説明を簡潔にするため、入力レートと記録、再生レート同じものとしている。
図15は、(a−1)第1のバッファメモリ1のデータ占有量、(a−2)第2のバッファメモリのデータ占有量、(b)間欠的に伝送される入力データ、(c)記録媒体に記録される記録データ、(d)記録媒体から再生した再生データ、(e)記録エラー信号、を時間にそって示したものである。ここで、入力データb、f、iについてベリファイ処理を行うとしている。
まず、入力データa、b、cが連続して転送され第1のバッファメモリ1に入力される。入力データbが第1のバッファメモリ1に入力された時点で、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT以上となり記録処理が開始する。データbの記録と同時に第2のバッファメモリ10にデータbは蓄積される。データbの記録終了後、第1のバッファメモリ1のデータ占有量はT以下となるため、記録処理が停止する。記録処理が停止してから入力データd〜hが転送されるまでデータ転送が中断しているため、第1のバッファメモリ1のデータ占有量は変化しない。この記録処理が停止している期間において、記録したデータbの再生処理、記録検査処理、再記録処理といったベリファイ処理を繰り返す。
このように、入力データが間欠的に転送される場合についても、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータを記録する処理が停止している期間に記録したデータのベリファイ処理を実行することで、記録処理の信頼性を高めることができる。
図15では、入力データdが第1のバッファメモリ1に入力された後、第1のバッファメモリのデータ占有量がTを超えるために、データc〜gの記録処理が開始されるが、この時点ではデータbのベリファイ処理が完了していない。この場合、図15のようにデータgの記録終了後、第1のバッファメモリ1のデータ占有量がT以下になった時に、データbのベリファイ処理を再開してもよいが、データcの記録が開始された時点でデータbのベリファイ処理を打ち切っても構わない。データbの信頼性は下がってしまうが、こうすることにより回路構成を簡潔にすることができる。
(実施の形態3)
次に、図3を用いて本発明の記録装置の第3の実施形態について説明する。図3は本実施形態の記録装置のブロック図を示しており、図2で示した本発明の第2の実施形態と同様の構成であるが、記録条件制御器301を備えている点が異なる。
入力信号は第1のバッファメモリ1に入力されていったん蓄積され、データ占有量測定器2は第1のバッファメモリ1のデータ占有量を測定する。第1のバッファメモリ1のデータ占有量が所定量以上になると、第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータは、記録手段3、記録再生ヘッド4によって記録媒体9に記録され、同時に第2のバッファメモリ10に記録されたデータが蓄積される。記録再生ヘッド4は記録条件制御器301で決定された記録条件で記録処理を行う。また、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が処理定量以下になると記録処理が停止し、記録再生ヘッド4、再生手段5、記録エラー検出器6によって記録データの記録エラーを検出し、記録エラーが発生している場合、第2のバッファメモリ10に蓄積されているデータを再度記録する。このように、第1のバッファメモリ1に蓄積されているデータの記録処理が停止している期間において、記録データのベリファイ処理を実行し記録処理の信頼性を高める。さらに、本実施形態では、ベリファイ処理において、記録条件制御器301によって決定した異なる記録条件で再記録する。例えば、記録媒体9が光ディスクである場合は、記録再生ヘッド4はレーザーを備えて、レーザーを光ディスクに照射してデータ記録を行うが、このレーザーの出力パワーを変化させたり、あるいはレーザーの照射時間を変化させるなどして記録条件を変えて記録する。また、フォーカスサーボやトラッキングサーボ条件や、ディスクの回転速度などの条件を変化させてもよい。
ハードディスク、磁気テープなど磁気記録する場合であれば、磁界強度を変化させるなどすればよい。
このように、異なる記録条件によって再記録することにより、記録エラーを減少させることが可能な場合があり、より高い信頼性で記録処理を行うことができる。
また、ベリファイ処理において記録媒体に適した記録条件を求めることができ、最適な記録条件で記録処理を行うことも可能である。
また、再記録するたびに記録条件を変えても構わないし、同一記録条件で所定回数だけ再記録した後に記録条件を変更しても構わない。
ベリファイ処理の動作については、第2の実施形態と同様、図11から図15で示したように実行すればよい。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
(実施の形態4)
次に、図4は本発明の記録装置の第4の実施形態のブロック図を示したものであり、第2の実施形態と同様であるが、記録アドレス制御器401を備えている点が異なる。第2の実施形態と同様に第1のバッファメモリ1に蓄積されたデータの記録処理が停止している期間にベリファイ処理を行うが、記録アドレス制御器401は再記録する場合に前回記録した領域とは異なる記録領域に記録するように制御する。このように記録領域を変えることにより、記録媒体にある欠陥を避けて記録することができ、記録処理の信頼性を上げることができる。
なお、各記録データの記録領域を示すアドレス情報は記録データとともに記録媒体に記録するため、不連続な記録領域に記録しても再生することは可能である。また、1回目の再記録時に記録領域を変えても構わないが、所定回数同一記録領域に記録した後も記録エラーが検出される場合に、記録領域を変化させるように制御しても構わない。
ベリファイ処理の動作については、第2の実施形態と同様、図11から図15で示したように実行すればよい。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
(実施の形態5)
次に、図5に本発明の記録装置の第5の実施形態のブロック図を示している。図2で示した第2の実施形態の記録装置と同様な構成であるが、圧縮符号化器501を備えている点が異なる。入力信号を圧縮符号化して得られた符号化データを第1のバッファメモリ1に入力する。入力された符号化データは第1のバッファメモリ1のデータ占有量にしたがって、記録処理、あるいはベリファイ処理がなされる。ベリファイ処理の動作については、第2の実施形態と同様、図11から図15で示したように実行すればよい。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
このように、入力信号を圧縮符号化して記録することにより、記録媒体への記録レート、および記録媒体からの再生レートと比較して、第1のバッファメモリ1への入力レートが小さくすることができるため、記録処理時間の停止期間を多く取れることなり、ベリファイ処理をより多く実行することが可能となる。
図6を用いて、映像信号を入力信号として記録する場合の映像圧縮符号化器の一例を説明する。図6はMPEG2符号化方式のブロック図を簡略化して示したものである。
MPEG2符号化方式は、フレーム内符号化フレーム(Iフレーム)、前方向フレーム間予測フレーム(Pフレーム)、両方向フレーム間予測フレーム(Bフレーム)の3つのタイプによって分類されて符号化される。Iフレームはフレーム内の信号のみを用い、空間的な冗長度を削減して符号化するものである。Pフレームは時間的に前に位置するフレームを参照フレームとして予測し、その予測誤差信号を符号化したフレームであり、時間方向の冗長性を削減して圧縮する。Bフレームは時間的に前後に位置する2つのフレームから予測して符号化するものである。これらの符号化タイプは、符号化制御信号によって制御されて符号化が実行される。
空間方向の冗長性を削除するために離散コサイン変換(DCT)符号化を行い、時間方向の冗長性を削除するためには、動き補償フレーム間予測が行われる。さらに符号の統計的性質を利用して可変長符号化を行い、高圧縮の符号化を実現している。
図6のブロック図にしたがって説明する。入力映像信号はブロック化器600によって所定サイズのブロックに分割される。MPEG2では、8×8のブロック毎にDCT処理し、また、輝度信号のDCTブロックを4個、色差信号のDCTブロックを2個まとめた6つのDCTブロックをマクロブロックと呼ぶ。動き補償、符号量制御、符号化制御はこのマクロブロック単位に処理される。
まず、Iフレームの処理について説明すると、スイッチ601は端子602に接続され、ブロック化された信号はDCT器605に入力され、DCTが実行されDCT係数が出力される。DCT係数は量子化器606で量子化され、可変長符号化されて符号化データとして出力される。IフレームはPフレームおよびBフレームの参照フレームとして扱われるため量子化されたDCT係数を逆DCT器609によって逆量子化処理し、逆DCT器610によって逆DCTがなさ、再生Iフレームが得られる。再生Iフレームは予測メモリ612(あるいは予測メモリ613)に記憶される。
次に、Pフレームにおいては、スイッチ601が端子604に接続されて、予測器604によって、予測メモリ612(あるいは予測メモリ613)に格納されている参照フレームとの予測誤差が求められる。この際にマクロブロック毎に動きベクトルを求めて動き補償を行って予測する。予測誤差信号はIフレームと同様に、DCT器605、量子化器606、可変長符号化器608で処理されて符号化データが得られる。PフレームもIフレームと同様に参照フレームとなりうるため、再生Pフレームを構成する。すなわち、逆量子化器609、逆DCT器610によって実空間領域に変換された後、再構成器611によって予測メモリ612(あるいは予測メモリ613)に格納された参照フレームと、予測誤差信号とを合成してPフレームを構成する。得られたPフレームは予測メモリ613(あるいは予測メモリ612)に記憶される。
次に、Bフレームのフレーム間予測処理はPフレームと同様になされるが、予測誤差信号を求める際に、予測メモリ612と予測メモリ613に格納された2つのフレームを参照フレームとして予測する。予測誤差信号はPフレームと同様に量子化、DCT、可変長符号化処理がなされて符号化データが得られる。
また、符号量制御器607は符号化データの符号量を監視し、量子化器606における量子化処理の量子化幅を制御する。つまり、出力された符号化データのデータレートが、符号化レート制御信号によって指定された符号化レートよりも高めになると量子化幅を大きくして発生符号量を抑制し、符号化レートよりも低めになると量子化幅を小さくして発生符号量を増加させる。
なお、符号量制御処理は入力される映像信号に合わせた符号化レートで符号化する可変ビットレート符号化処理であっても構わないし、固定ビットレート符号化処理であっても構わない。これは、符号化データが可変レートあるいは間欠的に転送がなされたとしていも、第1のバッファメモリ1にいったん蓄積され、記録媒体9に間欠的に記録処理がなされるため、符号化データの変動分が吸収されるためである。
また、符号化制御信号によってI、P、Bフレームを制御しているが、これをシステムコントローラ7に伝達することで、再生時において重要なIフレームのデータを含むデータを特にベリファイ処理するように制御することができる。Iフレームに記録エラー等が発生すると、そのIフレームを参照フレームとしているPフレーム、およびBフレームに対しては多大な影響を与え、次のIフレームの直前まで伝播する。DVDでは、Iフレームの間隔は最大0.6秒と決められているが、通常約0.5秒ごとに挿入されることか多い。したがって、0.5秒間にわたってDCTブロックを単位としたエラーが発生することになり、著しく画質を劣化させる。
本実施形態のようにIフレームのデータを含むデータに対してベリファイ処理を実行することにより、Iフレームの記録エラーが減少することになり、記録エラーによる画質劣化を削減することができる。
なお、映像信号の圧縮方式として、フレーム内符号化とフレーム間符号化とを組み合わせた符号化処理について説明したが、これに限らず、フレーム内符号化のみの符号化、サブバンド符号化、ベクトル量子化など圧縮符号化する方法であればなんでも構わない。
なお、映像信号を入力信号として説明したが、音声信号を入力信号とした場合も同様に音声信号に適した圧縮符号化方式で符号化処理すればよい。
(実施の形態6)
次に、図7を用いて本発明の記録装置の第6の実施形態について説明する。図7は図5の記録装置の圧縮符号化器501を示したものであるが、符号化レート決定器701を備えている点が異なる。フレーム間予測、DCT、量子化、可変長符号化処理は第5の実施形態で説明したのと同様である。
符号化レート決定器701はデータ占有量測定器2が求めた第1のバッファメモリ1のデータ占有量にしたがって、符号化レートを決定するものである。第1のバッファメモリ1のデータ占有量は図11などで説明したが、入力されるデータレートによってデータ占有量の増加率は変わってくる。符号化データのレートが高まり、データ占有量が多くなると第1のバッファメモリ1に蓄積されているデータを記録媒体9に記録処理し続けることになり、記録停止期間が短くなる。この結果、十分なベリファイ処理を実行することが困難となってくる。
そこで、第1のバッファメモリ1のデータ占有量に応じて符号化レートを制御する。つまり、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が高くなると、符号化レートを低くすることにより、データ占有量の増加率を抑え、逆に第1のバッファメモリ1のデータ占有量が低い場合は、符号化レートを高めにして十分な再生品質を得ることが可能となる。
このように、第1のバッファメモリ1のデータ占有量にしたがって、符号化レートを決定することにより、安定した記録処理とベリファイ処理を実現することができるとともに、高品質な再生信号を得ることが可能となる。
なお、映像信号の圧縮方式として、フレーム内符号化とフレーム間符号化とを組み合わせた符号化処理について説明したが、これに限らず、フレーム内符号化のみの符号化、サブバンド符号化、ベクトル量子化など圧縮符号化する方法であればなんでも構わず、符号化レートを制御する手段を具備し、第1のバッファメモリ1によって符号化レートを制御すればよい。
なお、映像信号を入力信号として説明したが、音声信号を入力信号とした場合も同様に音声信号に適した圧縮符号化方式を用いればよい。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
(実施の形態7)
次に、図8において、本発明の記録装置の第7の実施形態について説明する。図8は図5の記録装置の圧縮符号化器501を示したものであり、第6の実施形態と同様、符号化レート決定器801を備えているが、記録エラー検出器6の出力によって符号化レートを決定する点が異なる。フレーム間予測、DCT、量子化、可変長符号化処理は第5の実施形態で説明したのと同様である。
記録エラー検出器6によって記録エラーが検出されると再記録処理、再生処理、記録検査処理といったベリファイ処理を繰り返し、記録エラーなくすように記録していくが、前述したように第1のバッファメモリ1のデータ占有量によっては、このベリファイ処理を中断、あるいは中止する場合がある。つまり、第1のバッファメモリ1のデータ占有量が所定量以上になると第1のバッファメモリに蓄積されたデータの記録処理を開始しなければ、第1のバッファメモリ1がオーバーフローしデータが損なわれる場合がある。したがって、第1のバッファメモリ1に蓄積されているデータの記録処理をベリファイ処理よりも優先させて実行しなくてはならない。
そこで、記録エラー検出器6によって検出された記録エラーにしたがって符号化レートを制御することにより、記録エラーによって第1のバッファメモリ1におけるデータ占有量の増加率を制御することになり、十分なベリファイ処理を実行することができる。すなわち、記録エラーが発生すると符号化レートを低くし、第1のバッファメモリ1へのデータ入力を抑えて、ベリファイ処理に要する時間を増加させる。一方、記録エラーが発生していない場合は、ベリファイ処理に要する時間は必要ないため、十分な符号化レートで符号化処理することにより、再生品質を高めることができる。
このように、記録エラーにしたがって符号化レートを制御することにより、十分なベリファイ処理と高品質な再生を実現することができる。
なお、映像信号の圧縮方式として、フレーム内符号化とフレーム間符号化とを組み合わせた符号化処理について説明したが、これに限らず、フレーム内符号化のみの符号化、サブバンド符号化、ベクトル量子化など圧縮符号化する方法であればなんでも構わず、符号化レートを制御する手段を具備し、記録エラー検出器6の検出結果によって符号化レートを制御すればよい。
なお、映像信号を入力信号として説明したが、音声信号を入力信号とした場合も同様に音声信号に適した圧縮符号化符号化方式を用いればよい。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
(実施の形態8)
次に、図9を用いて本発明の記録装置の第8の実施形態を説明する。図9は記録装置のブロック図を示したものであるが、第2の実施形態と同様な構成であるが、入力される信号がMPEG2符号化方式のようなフレーム内符号化とフレーム間符号化を組み合わせた符号化方法によって符号化処理されたデータであり、符号化タイプ検出器901を備えている点が第2の実施形態と異なる。また、ベリファイ処理の動作については、第2の実施形態と同様、図11から図15で示したように実行すればよい。
入力されたデータは第1のバッファメモリ1を介して記録媒体9に記録されるが、符号化タイプ検出器901は、記録されるデータのうちフレーム内符号化処理されたフレームまたはフィールドのデータを含むデータを検出し、検出結果をコントロールバス8を介してシステムコントローラ7に入力する。システムコントローラ7はフレーム内符号化処理されたフレームまたはフィールドを含むデータに対してベリファイ処理が実行されるように制御する。すなわち、フレーム内符号化されたデータを含むデータは第2のバッファメモリ10に蓄積し、再生、記録検査処理し、記録エラーが発生した場合は再記録処理を行う。
フレーム内符号化フレームはフレーム間符号化フレームの参照フレームとなるため、記録エラーが発生すると、次のフレーム内符号化フレームまで記録エラーの影響が伝播し、画質に対して多大な影響を与える。
このように、フレーム内符号化フレームのデータを検出して、このデータに対してベリファイ処理を実行することにより、フレーム内符号化フレームの記録エラーを減少させることができる。
なお、第2実施形態と全く同様、第2のバッファメモリ10を第1のバッファメモリ1の一部として考えることができる。この場合、構成されるメモリは一つとして、第1のバッファメモリ1と第2のバッファメモリ10をメモリ空間上で分ければよい。
なお、前述の実施形態ではベリファイ処理によって記録エラーが検出された場合、再記録処理を行うとしたが、これに限らず記録エラーが検出されない場合であっても再記録処理を行っても構わない。これは、エラー修正処理によって記録エラーが修正されて検出されない場合もあるが、修正処理前ではエラーを含んでいることが多く、再記録処理を行うことによって修正処理する前のエラーの状態を改善できるからである。
本発明に係る記録再生装置は、通信放送を用いたデジタルテレビや、大容量、高転送レートのDVDなどの間欠再生を行うデジタル映像機器に適用することができる。
本発明の記録装置の第1の実施形態を示したブロック図 本発明の記録装置の第2の実施形態を示したブロック図 本発明の記録装置の第3の実施形態を示したブロック図 本発明の記録装置の第4の実施形態を示したブロック図 本発明の記録装置の第5の実施形態を示したブロック図 第5の実施形態の圧縮符号化器の一例を示したブロック図 本発明の記録装置の第6の実施形態における圧縮符号化器の一例を示したブロック図 本発明の記録装置の第7の実施形態における圧縮符号化器の一例を示したブロック図 本発明の記録装置の第8の実施形態を示したブロック図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、第2のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した第1の例の図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、第2のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した第2の例の図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、第2のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した第3の例であり、所定の入力データに対してベリファイ処理する場合の動作を示した図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、第2のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した第4の例であり、所定の入力データに対してベリファイ処理し、記録処理の開始ポイントである第1の所定量と停止ポイントの第2の所定量が同一の場合の動作を示した図 本発明の実施形態の記録装置の第1のバッファメモリのデータ占有量、第2のバッファメモリのデータ占有量、入力データ、記録データ、再生データ、および記録エラー信号を時間にそって示した第5の例であり、所定の入力データに対してベリファイ処理し、記録処理の開始ポイントである第1の所定量と停止ポイントの第2の所定量が同一であり、入力データが間欠的に転送される場合の動作を示した図
符号の説明
1 第1のバッファメモリ
2 データ占有量測定器
3 記録手段
4 記録再生ヘッド
5 再生手段
6 記録エラー検出器
7 システムコントローラ
8 コントロールバス
9 記録媒体
10 第2のバッファメモリ
301 記録条件制御器
401 記録アドレス制御器
501 圧縮符号化器
701,801 符号化レート決定器
901 符号化タイプ検出器

Claims (3)

  1. 入力信号を記録媒体に記録再生する記録再生装置であって、
    入力信号を蓄積し記録データとして出力する所定サイズのバッファメモリと、
    前記バッファメモリのデータ占有量を測定する手段と、
    前記記録データを記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録媒体に記録された記録データを再生する再生手段とを具備し、
    前記再生手段は前記記録媒体に記録された記録データを読み出す手段と、記録エラーを検出する手段とから構成され、前記記録手段は前記バッファメモリのデータ占有量が第1の所定量以上の場合に記録を開始し、前記バッファメモリのデータ占有量が第2の所定量以下になると記録を停止し、前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に記録データを再生することを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に所定記録データを再生し、前記所定記録データはフレーム内符号化処理された前記所定のフレームの符号化データを含む記録データとすることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 映像信号を記録媒体に記録再生する記録再生装置であって、
    映像信号を圧縮符号化し符号化データを出力する符号化手段と、
    前記符号化データを蓄積し記録データとして出力する所定サイズのバッファメモリと、
    前記バッファメモリのデータ占有量を測定する手段と、
    前記記録データを記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録媒体に記録された記録データを再生する再生手段とを具備し、
    前記再生手段は前記記録媒体に記録された記録データを読み出す手段と、記録エラーを検出する手段とを具備し、前記記録手段は前記バッファメモリのデータ占有量が第1の所定量以上の場合に記録を開始し、前記バッファメモリのデータ占有量が第2の所定量以下になると記録を停止し、前記再生手段は前記記録手段の記録停止期間内に所定記録データを再生し、前記符号化手段は、所定のフレーム(以下、またはフィールド)はフレーム内符号化処理し、前記所定のフレーム以外のフレームはフレーム間符号化処理し、前記所定記録データはフレーム内符号化処理された前記所定のフレームの符号化データを含む記録データとすることを特徴とする記録再生装置。
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