JP2004318668A - 施設利用管理方法及びプログラム並びにシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】施設の稼働率向上を図るための新規な技術を提供する。
【解決手段】予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、空き時間に関するデータを記憶装置に格納するステップと、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納するステップと、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとを含む。このようにすることにより、空き時間が発生したことを遅滞なく確実にユーザに知らせることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、空き時間に関するデータを記憶装置に格納するステップと、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納するステップと、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとを含む。このようにすることにより、空き時間が発生したことを遅滞なく確実にユーザに知らせることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、施設の利用を管理するための情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用予約の必要な施設の利用を希望する場合、ユーザは電話やコンピュータ端末等を使用して利用予約の申し込みを行っていた。そして、申し込みが遅かった等の理由により希望する日時に予約をとれなかった場合には、キャンセル待ちの登録を行ったり、別の予約可能な日時へ予約内容の変更等を行っていた。
【0003】
利用予約を行った後では、特定の日時の予約を行ったユーザが、当該特定の日時に予約に係る施設を実際には利用しなかったり、施設の利用を早めに終了することもある。このようにして空いた時間を他のユーザが利用することもあるため、施設の利用状況(リアルタイムの情報)が把握できることが望ましい。
【0004】
このため、施設の利用状況を把握するための技術が存在する(例えば特許文献1参照)。すなわち、ビル管理センタに、会議室の予約状況及び利用状況のデータを記憶する会議室スケジュール・データベース、及び登録者データベースを有するホスト装置を設け、LAN(Local Area Network)に接続する。会議室の利用者側に、表示装置、入力装置、カードリーダを有し、会議室の利用を予約する利用者側端末装置を設け、LANに接続する。会議室に付随して、入力装置やカードリーダを有する施設側端末装置を設け、LANに接続する。利用者が、会議室の利用を開始するにあたり、施設側端末装置に利用開始を入力し、利用を終了するにあたり利用終了を入力することにより、ホスト装置に会議室の利用開始及び終了が通知され、実際の利用状況が管理される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−123588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら以上の技術においては、希望する日時に予約をとれずに、空いた時間があれば利用したいと思っているユーザは、施設の利用状況を監視し続ける必要がある。例えばユーザの端末を操作して、利用状況を管理するサーバにアクセスし、施設の利用状況を閲覧するという行為を頻繁に行う必要があり、ユーザの負担が大きい。さらに、空き時間が発生しなかった場合には、監視が徒労に終わってしまう。
【0007】
このように従来技術では、ユーザが施設の利用状況を監視し、当該施設の空き時間の発生を、発生後直ぐに自ら見つけ出す以外には、空き時間の発生を遅滞なく把握することは困難である。そのため、空き時間が発生してもそのまま誰も利用せずに時間が経過してしまう可能性が高い。また、施設(サービス)を提供する側にとっては、空き時間が発生した場合にその時間にユーザを割り当てることができないと、施設の稼働率低下につながり、好ましくない。
【0008】
従って本発明の目的は、施設の稼働率向上を図るための新規な技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る情報処理方法は、予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、空き時間に関するデータを記憶装置に格納する空き時間発生検出ステップと、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納する通知ユーザ特定ステップと、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する通知ステップとを含む。
【0010】
このように、施設利用に空き時間が発生した場合、空き時間の利用を希望しているユーザのうち、直ちに連絡可能な状態にあるユーザに対して、施設が利用可能となったことを通知することにより、空き時間が発生したことを遅滞なく確実にユーザに知らせることが可能となる。
【0011】
また、上で述べた、ユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段には、ユーザの端末へ通知データを送信する手段とユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段とが含まれるようにしてもよい。例えば、ユーザの端末の表示装置にポップ・アップ画面を表示させたり、ユーザの携帯電話機に電話をかけたりすることにより、ユーザに施設が利用可能となったことを直ぐに通知することが可能となる。なお、例えばユーザの端末が携帯電話機(PHS(Personal Handyphone System)を含む)や他の携帯情報端末等であってもよいし、また例えばユーザの職場の座席に設置された電話機に電話をかけるようにしてもよい。
【0012】
また、上で述べたユーザの状態を表すデータは、ユーザが在席中か否かを表すデータを含み、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、ユーザの状態を表すデータに基づき在席中という状態のユーザを特定し、上で述べた通知ステップにおいて、在席中という状態のユーザとして特定されたユーザに、ユーザの端末へ通知データを送信する手段を用いて通知するようにしてもよい。
【0013】
これにより、ユーザの端末が通知データを受信して例えば表示装置に表示すると、ユーザは在席中であるため、表示された通知を直ちに見ることができる。すなわち、遅滞なく確実にユーザに通知を行うことができる。
【0014】
また、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、ユーザの状態を表すデータに基づき在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、上で述べた通知ステップにおいて、在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態のユーザとして特定されたユーザに、ユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段を用いて通知するようにしてもよい。
【0015】
このように、在席中でなくとも、例えば携帯電話機を持っている等、直ちに連絡をとることが可能なユーザに対して電話をかけることにより、遅滞なく確実にユーザに通知を行うことができる。
【0016】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップにおいて、予約された施設利用のキャンセルにより空き時間が生じたことを検出した場合、上で述べた空き時間発生検出ステップが、キャンセルによる空き時間発生の検出時刻から施設利用の予定開始時刻までの時間が第1の所定の時間以上であるか判定するキャンセル時刻判定ステップを含むようにしてもよい。
【0017】
これにより、空き時間を他のユーザに割り当てるための処理に急を要するか否かの判断が可能となる。例えば施設利用の予定日の10日前にキャンセルがあった場合には、時間に余裕があると判断して、キャンセル待ちのユーザにメールで通知するようにすることもできる。
【0018】
また、上で述べたキャンセル時刻判定ステップにおいて、キャンセルによる空き時間発生の検出時刻から施設利用の予定開始時刻までの時間が第1の所定の時間未満であると判定された場合、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、予約された施設利用のキャンセル待ちユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定するようにしてもよい。
【0019】
このように、例えば施設利用の予定開始時刻の1時間前にキャンセルがあった場合等、時間に余裕がないと判断された場合には、キャンセル待ちユーザのうち、直ちに連絡をとれるユーザを特定することにより、空き時間へのユーザの割り当てを迅速に行うことができる。
【0020】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップが、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに施設が未使用であるという施設利用時間条件を満たすか判定する未使用検査ステップを含むようにしてもよい。これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合について、対応する処理を行うことが可能となる。
【0021】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップが、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに前記施設が未使用であることが検出され、且つ当該検出時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であるという施設利用時間条件を満たすか判定するステップを含むようにしてもよい。
【0022】
これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合について、残り時間に応じた処理を行うことが可能となる。
【0023】
また、上で述べた施設利用時間条件を満たした場合、予約を行ったユーザの状態が、当該予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるか判定する予約ユーザ通知可否判定ステップと、上で述べた予約ユーザ通知可否判定ステップにおいて予約を行ったユーザの状態が、予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であると判定された場合、予約を行ったユーザに、施設が未使用であることを予約を行ったユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとをさらに含むようにしてもよい。
【0024】
これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合、予約を行ったユーザが直ちに連絡可能な状態であれば、施設が未使用であることを通知し、利用を促すことができる。また、残り時間が少ない場合には通知しないようにしてもよい。
【0025】
また、上で述べた未使用検査ステップにおいて、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに施設が未使用であることを検出した場合、当該予約データを無効にするステップをさらに含むようにしてもよい。このように、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合、予約を行ったユーザに通知することなく予約を無効にするようにしてもよい。
【0026】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップにおいて、予約された施設利用が予定終了時刻よりも早く終了したことにより空き時間が生じたことを検出した場合、当該施設利用の終了時刻から予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であるか判定する残り時間判定ステップをさらに含むようにしてもよい。
【0027】
これにより、予約時に設定された施設利用の予定時間に比べて実際の利用時間が短く、施設の利用時間が余った場合について、残り時間に応じた処理を行うことが可能となる。
【0028】
また、上で述べた残り時間判定ステップにおいて、上記終了時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であると判定された場合、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、上記終了時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間における当該施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定するようにしてもよい。
【0029】
このように、予約された施設利用において所定以上の時間が余った場合、直ちに連絡可能な、空き時間待ちのユーザを特定することにより、迅速なユーザの割り当て処理等を行うことができるようになる。
【0030】
また、本発明の第2の態様に係る情報処理システムは、施設利用の予約を管理するサーバと、当該サーバと所定のネットワークを介して通信可能な複数のユーザ端末とを有し、ユーザ端末は、ユーザによる当該ユーザ端末の操作状況を監視してユーザの状態を表すデータを生成し、サーバに通知する機能を有し、サーバは、予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、当該空き時間に関するデータを記憶装置に格納する機能と、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザ端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納する機能と、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する機能とを有する。
【0031】
これにより、施設利用に空き時間が発生したことをサーバが検出した場合、空き時間の利用を希望しているユーザのうち、直ちに連絡可能な状態にあるユーザに対して、施設が利用可能となったことを通知することが可能となる。
【0032】
なお、本発明の第1の態様に係る情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム及びユーザ端末にインストールされるプログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してデジタル信号として頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るシステム構成図を図1に示す。例えばある企業の社内ネットワークの一部である社内LAN1には、予約管理サーバ5と、例えばパーソナル・コンピュータである複数のユーザ端末3と、例えば会議室等の施設に設置された1又は複数の施設カード・リーダ11とが、無線又は有線によって接続されている。施設カード・リーダ11は、例えばユーザのIDカードのデータを読み込むための装置であって、暗証番号を入力するためのキーボード等を備えている場合もある。
【0034】
また、電話回線網7には、予約管理サーバ5とユーザ携帯電話機9とが接続されている。ユーザ携帯電話機9は、例えば一般的な携帯電話機であってもよいし、PHS等であってもよい。さらにユーザ携帯電話機9は、外線電話機であってもよいし、内線電話機であってもよい。そして、電話回線網7には、予約管理サーバ5とユーザ携帯電話機9とを通話接続可能とする回線が含まれている。
【0035】
また、予約管理サーバ5には、施設利用状況管理部51とユーザ端末利用状況管理部53と利用確認通信部55とIVR(Interactive Voice Response:音声応答システム)57とが含まれている。これらの処理内容については処理フローの説明において述べる。また、予約管理サーバ5は、予約管理データベース(DB)550を管理しており、予約管理DB550には、予約テーブル551とキャンセル待ちテーブル553と空き時間待ちテーブル555と利用者テーブル557と施設テーブル559とが含まれている。
【0036】
また、ユーザ端末3には、ユーザ端末3上で動作する所定の端末プログラム(以下、端末プログラム200と呼ぶ)が設置されている。図2に、端末プログラム200の機能ブロック図を示す。端末プログラム200には、在席検知部202と終了検知部204とユーザ・データ格納部206とサーバ通信部208とが含まれている。これらの処理内容については処理フローの説明において述べる。
【0037】
図3に、予約テーブル551のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図3の例には、ユーザIDの列300と予約施設名の列302と使用開始時間の列304と使用終了時間306とキャンセルの列308とが含まれている。施設の利用予約がなされると、この予約テーブル551にレコードが登録され、予約のキャンセルがなされると、該当するレコードのキャンセルの列308に例えば「済」と登録される。
【0038】
図4に、キャンセル待ちテーブル553のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図4の例には、ユーザIDの列400と希望施設名の列402と希望使用開始時間の列404と希望使用終了時間の列406と人数の列408と場所の列410と申し込み時間の列412と解除日時の列414と通知済の列416とが含まれている。
【0039】
このキャンセル待ちテーブル553には、施設利用の予約の申し込みが遅かった等の理由により希望する日時に予約をとれなかった場合に、ユーザがキャンセル待ちを希望すると、レコードが登録される。なお、キャンセル待ちを希望したとはいえ、利用開始予定時刻直前や、利用開始予定時刻を過ぎてから連絡があっても都合がつかないユーザもいるため、キャンセル待ちの解除を希望する日時が、解除日時の列414に登録される。また、キャンセルがあり、利用可能となったことをユーザに通知した場合には、通知済の列416に例えば「済」と登録される。
【0040】
図5に、空き時間待ちテーブル555のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図5の例には、ユーザIDの列500と希望施設名の列502と希望使用開始時間の列504と希望使用終了時間の列506と希望使用時間の列508と人数の列510と場所の列512と申し込み時間の列514と通知済の列516とが含まれている。
【0041】
この空き時間待ちテーブル555には、ユーザがキャンセル待ちを希望し且つ予定の時間内に空き時間が発生した際にその空き時間における利用を希望すると、レコードが登録される。格納されるデータには、キャンセル待ちテーブル553(図4)と同様のデータと、ユーザが少なくともこれ位の時間は施設を利用したいと考えている希望使用時間(希望使用時間の列508の値)とが含まれている。
【0042】
図6に、利用者テーブル557のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図6の例には、ユーザIDの列600とIPアドレスの列602とメール・アドレスの列604と携帯電話番号の列606と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とが含まれている。
【0043】
この利用者テーブル557には、施設利用及び空き時間(キャンセルによる空き時間を含む)における使用を予約登録しているユーザについてのデータが格納されている。予約登録を行っている全ユーザについてのレコードを保持しておいてもよいし、現在日時と各ユーザの利用希望(予約)日時とに基づき、例えば1時間単位や1日単位でレコードを入れ替えるようにしてもよいし、1ヶ月単位でレコードを入れ替えるようにしてもよい。但し、少なくとも該当するユーザの施設利用の予定終了時刻になるまではレコードを削除しないようにする。
【0044】
レコードが登録されると、IPアドレスの列602と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを、該当するユーザの端末(ユーザ端末3)から所定の間隔(例えば1時間)で受信するデータに基づき更新する。
【0045】
図7に、施設テーブル559のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図7の例には、施設名の列700と座席数の列702と場所の列704と利用開始時間の列706と利用終了時間の列708と使用状況の列710とが含まれている。この他、図示していないが、プロジェクタ等の当該施設が有する設備についてのデータを格納するための列等、施設の属性に関するデータを格納するための列が含まれる場合もある。
【0046】
利用開始時間の列706には、施設管理者が設定した施設のオープン時刻が格納され、利用終了時間の列708には、施設管理者が設定した施設のクローズ時刻が格納されている。使用状況の列710には、施設カード・リーダ11から受信するデータに基づき、当該施設が現在使用中か否かを表すデータが格納・更新される。
【0047】
施設カード・リーダ11は、ユーザの施設利用開始時にIDカードのデータを読み込むと、読み込んだデータを例えば予約管理サーバ5に送信する。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、当該施設のレコードの使用状況の列710の値(初期値は「空き」)を「使用中」に更新する。同様に、ユーザの施設利用終了時には、使用状況の列710の値が「空き」に更新される。なお、このレコード更新処理は、必ずしも施設利用状況管理部51が行うとは限らず、図示しない他の端末やサーバによって行われる場合もある。
【0048】
次に、図8乃至図18を用いて図1に示したシステムの処理の内容について説明する。図8及び図9には、ユーザが例えばユーザ端末3を操作して予約管理サーバ5にアクセスし、施設利用の予約を行う際の処理フローが示されている。以下、各処理ステップに基づき説明していく。なお、これより前にログイン処理が行われているものとする。
【0049】
まず、ユーザ端末3は、ユーザの操作に従い、施設予約ページのデータの要求を予約管理サーバ5に対して送信する(図8:ステップS1)。本実施の形態においては、ユーザ端末3が有するウェブ(Web)ブラウザを介してサーバにアクセスすることを想定しているが、専用のクライアント・ソフトウェアを使用するようにしてもよい。
【0050】
予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、施設予約ページのデータの要求をユーザ端末3から受信する(ステップS3)。そして、施設利用状況管理部51は、施設予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS5)。ユーザ端末3は、施設予約ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS7)。
【0051】
図示しないが、施設予約ページには、利用したい施設(施設名)や当該施設を利用する希望日時等の予約条件を選択又は入力するための欄が設けられている。なお、本実施の形態においては、施設の属性(例えば利用人数や希望場所(例えば9階等))の指定による予約条件の選択入力も可能となっている。ユーザ端末3は、施設予約ページに対するユーザからの選択入力を受け付け、受け付けた予約条件のデータを、予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS9)。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約条件のデータをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS11)。
【0052】
そして、施設利用状況管理部51は、受信した予約条件に基づき予約テーブル551(図3)を検索する(ステップS13)。そして、施設利用状況管理部51は、受信した予約条件で予約登録を行うことが可能かどうか判定する(ステップS15)。すなわち、指定された施設が指定された時間に空いていれば予約登録を行うことが可能であるし、先約があれば予約登録を行うことは不可能である。
【0053】
予約登録を行うことが不可能であると判定された場合(ステップS15:Noルート)、処理は端子Aを介して図9の処理に移行する。一方、予約登録を行うことが可能であると判定された場合(ステップS15:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、ステップ11において受信した予約条件に基づき予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS17)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0054】
そして、施設利用状況管理部51は、予約確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS19)。ユーザ端末3は、予約確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS21)。予約確認ページには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0055】
このようにして、施設利用の予約登録が行われる。一方、ユーザの希望する条件では予約をとることができなかった時の処理(端子Aを介した処理)について、図9を用いて説明する。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル・空き時間待ち予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(図9:ステップS31)。ユーザ端末3は、キャンセル・空き時間待ち予約ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS33)。
【0056】
図10に、キャンセル・空き時間待ち予約ページの一例を示す。図10の例には、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000と施設名表示欄1002と使用日表示欄1004と使用開始時間表示欄1006と使用終了時間表示欄1008と利用人数表示欄1010と希望場所表示欄1012と予約者ID表示欄1014と解除日時表示・入力欄1016と空き時間待ち予約チェック・ボックス1018と希望使用時間入力欄1020と送信ボタン1022とが含まれている。図10の例では、施設予約ページにおいて選択入力されたデータが、各表示欄に格納されている。また、解除日時表示・入力欄1016には、ユーザが希望する施設利用の例えば開始1時間前の日時が予め示されており、ユーザによる変更入力が可能となっている。
【0057】
ユーザは、キャンセル待ちの登録(予約)を希望する場合には、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000にチェックを付し、さらに空き時間待ちの登録(予約)を希望する場合には、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックを付して希望使用時間入力欄1020に希望使用時間を入力し、送信ボタン1022をクリックする。
【0058】
なお、キャンセル待ちの登録(予約)は一般的であるため説明を省略するが、空き時間待ちの登録(予約)とは、ユーザが希望する施設利用の条件において、キャンセルが発生しなくとも、空き時間が所定時間(希望使用時間入力欄1020に入力した値)以上発生した場合には、その時間だけでも使用したいという旨を登録しておくことを指す。
【0059】
本実施の形態においては、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000にチェックが付されていないと、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018へのチェックは受け付けないようになっている。
【0060】
また、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックが付されないと、希望使用時間入力欄1020への入力を受け付けないようにしたり、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックが付されている場合には、希望使用時間入力欄1020に入力がなされていないと送信ボタン1022をクリックしてもエラー・メッセージを出力するような場合もある。
【0061】
図9の処理フローに戻り、ユーザ端末3は、キャンセル・空き時間待ち予約ページ(図10)に対するユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データを予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS35)。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル・空き時間待ち予約ページ(図10)に対するユーザからの選択入力データをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS37)。そして、施設利用状況管理部51は、ユーザからの選択入力がキャンセル待ちであったかどうか判定する(ステップS39)。すなわち、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000(図10)にチェックが付されていたかどうか判定する。チェックが付されていた場合には、キャンセル待ちである。
【0062】
キャンセル待ちであったと判定された場合(ステップS39:Yesルート)、キャンセル待ちテーブル553(図4)を更新する(ステップS41)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。そして、施設利用状況管理部51は、ユーザからの選択入力が(キャンセル待ちであり且つ)空き時間待ちであったかどうか判定する(ステップS43)。すなわち、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018(図10)にチェックが付されていたかどうか判定する。チェックが付されていた場合には、空き時間待ちである。
【0063】
空き時間待ちであったと判定された場合(ステップS43:Yesルート)、空き時間待ちテーブル555(図5)を更新する(ステップS45)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。一方、空き時間待ちではなかったと判定された場合(ステップS43:Noルート)、次に述べるステップS47の処理に移行する。
【0064】
そして、施設利用状況管理部51は、予約確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS47)。ユーザ端末3は、予約確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS49)。予約確認ページには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と当該予約条件におけるキャンセル待ち(又はキャンセル待ち及び空き時間待ち)予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0065】
一方、ステップS39においてキャンセル待ちではなかったと判定された場合(ステップS39:Noルート)、施設利用状況管理部51は、予約を行わないということを表すキャンセル確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS51)。ユーザ端末3は、キャンセル確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS53)。キャンセル確認ページには、図示しないが、予約処理を行わなかったことを示すメッセージが含まれている。
【0066】
このようにして、施設利用の予約に関する処理が行われる。なお、ステップS5(図8)において、例えば予約テーブル551(図3)のデータを用いて、施設の予約状況を閲覧可能な施設予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に送信するするようにしてもよい。このような場合には、ユーザは、希望する条件で予約をとることが可能かどうかが施設予約ページを見ることによって予め分かるようになる。そのため、施設予約ページにおいてキャンセル待ち予約や空き時間待ち予約についての選択入力ができるようにしてもよい。
【0067】
次に、図11を用いて、ユーザの状態(在席中、離席中、連絡可否、連絡方法等)を把握するための処理について説明する。まず、ユーザ端末3は、端末プログラム200を起動する(ステップS61)。本実施の形態においては、端末プログラム200は、ユーザ端末3の常駐プログラムであり、ユーザ端末3のOS(Oprating System)の起動の際、自動的に起動するようになっている。例えば施設利用及び空き時間(キャンセルによる空き時間を含む)における使用を予約登録すると、予約管理サーバ5がユーザ端末3の端末プログラム200をイネーブルするようにしてもよい。
【0068】
そして、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、例えばユーザ・データ格納部206(図2)に格納されているユーザIDを用いて、当該ユーザが在席していること示すデータ(在席データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS63)。
【0069】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、在席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS65)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードのIPアドレスの列602と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、ユーザ端末3の起動に伴う在席データを受信したため、図6の例えば4行目に示したようなデータを、例えば5行目に示したようなデータに更新する。
【0070】
なお、当該ユーザに対応するレコードが利用者テーブル557(図6)に登録されていない場合には、当該ユーザは施設利用の予約に関する登録を行っていない又は所定の期間(今月や今日等)の予約はないと判定し、在席データの格納処理を行わないようにする。
【0071】
そして、端末プログラム200の在席検知部202(図2)は、ユーザによるユーザ端末3の利用状況を監視する(ステップS67)。例えばマウスやキーボードに対する操作がなされたことを検知する。そして、在席検知部202(図2)は、所定の間隔(例えば30分)で、ユーザが在席しているかどうか判定する(ステップS69)。在席していない(マウスやキーボードに対する操作が一定時間なされなかった)と判定された場合(ステップS69:Noルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、離席を示すデータ(離席データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS71)。
【0072】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、離席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS73)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、離席データを受信したため、図6の例えば2行目に示したようなデータを、例えば3行目に示したようなデータに更新する。
【0073】
一方、在席していると判定された場合(ステップS69:Yesルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、在席データを予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS75)。
【0074】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、在席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS77)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、通常の(起動に伴うものではない)在席データを受信したため、図6の例えば3行目に示したようなデータを、例えば2行目に示したようなデータに更新する。なお、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が更新以前から在席中であった場合には、最終確認時間の列612(図6)のみに新たな値が格納される。
【0075】
そして、端末プログラム200の終了検知部204(図2)は、端末プログラム200(図2)の終了処理がなされたかどうか判定する(ステップS79)。本実施の形態においては、端末プログラム200(図2)は常駐プログラムであるため、ユーザ端末3(のOS)のシャット・ダウンがなされることにより、端末プログラム200(図2)も終了する。その際、端末プログラム200の終了検知部204(図2)は、端末プログラム200(図2)の終了処理がなされたことを検知する。
【0076】
終了処理がなされていないと判定された場合(ステップS79:Noルート)、ステップS67に戻り、利用状況の監視処理を引き続き行う。一方、終了処理がなされたと判定された場合(ステップS79:Yesルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、連絡不可を示すデータ(連絡不可データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS81)。
【0077】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、連絡不可データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS83)。すなわち、当該ユーザに対応するIPアドレスの列602とレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、連絡不可データを受信したため、図6の例えば5行目に示したようなデータを、例えば4行目に示したようなデータに更新する。
【0078】
このようにして、ユーザの状態を把握するための処理が行われる。
【0079】
次に、図12を用いて、一旦行われた予約がキャンセルされた場合の処理について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを例えばユーザ端末3等から受信し、予約テーブル551(図3)に格納する(ステップS91)。すなわち、予約テーブル551の該当するレコードのキャンセルの列308(図3)の値を「済」と更新する。
【0080】
そして、施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを用いてキャンセル待ちテーブル553(図4)を検索する(ステップS93)。そして、キャンセルされた予約内容(施設及び利用日時)についてキャンセル待ちの登録を行ったユーザが存在するかどうか判定する(ステップS95)。該当者が存在しないと判定された場合(ステップS95:Noルート)、施設利用状況管理部51は、予約処理を行わずに処理を終了する(ステップS97)。
【0081】
一方、該当者が存在すると判定された場合(ステップS95:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、予約のキャンセルがなされた日時が、当該予約における利用予定日時の直前であったかどうか判定する(ステップS99)。利用開始予定時刻まで例えば1時間以内であったら直前とみなす等、直前とみなす範囲を予め決めておく。
【0082】
直前であったと判定された場合(ステップS99:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理を行う(ステップS101)。この割当処理の詳細については後述するが、キャンセルやその他の理由により施設利用の空き時間が生じた場合、当該空き時間にユーザを割り当てるための処理を行う。なお、即時性を要するため、割り当てられるユーザが存在しない場合もある。また、通知先とは、割当処理においてユーザに対して施設利用に関する通知を行う際、宛先となるユーザ及び当該ユーザの連絡先を指す。
【0083】
一方、直前ではなかったと判定された場合(ステップS99:Noルート)、施設利用状況管理部51は、ステップS93における検索にヒットした(キャンセル待ちの登録がなされていた)レコードに基づき、申し込み順(申し込み時間の列412(図4)の値をソート)で予約者を特定する(ステップS103)。すなわち、最も早くキャンセル待ちを行ったユーザを次の予約者として特定する。
【0084】
そして、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS105)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。そして、予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、予約通知メールのデータを生成し、キャンセル待ちから予約をとることができたユーザ宛に予約通知メールを送信する(ステップS107)。予約通知メールには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0085】
例えばユーザ端末3は、予約通知メールの宛先であるユーザの操作に従い、図示しないメール・サーバから予約通知メールのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS109)。
【0086】
このようにして、一旦行われた予約がキャンセルされた場合、キャンセル待ちのユーザへの予約の割り当てが行われる。
【0087】
次に、図13及び図14を用いて、割当処理(図12:ステップS101)について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、本割当処理の前に、通知先が特定済みであったかどうか判定する(図13:ステップS121)。
【0088】
特定済みであったと判定された場合(ステップS121:Yesルート)、後に述べるステップS127の処理に移行する。一方、特定済みではなかったと判定された場合(ステップS121:Noルート)、通知先特定処理を行う(ステップS123)。この通知先特定処理の詳細については後述するが、施設利用に関する通知を遅滞なく受信可能なユーザの通知先(端末のIPアドレス又は携帯電話番号)を特定する処理を行う。なお、即時性を要するため、ユーザが特定されない場合もある。
【0089】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS123の通知先特定処理において該当するユーザが存在した(通知先が特定された)かどうか判定する(ステップS125)。「該当なし」(通知先が特定されなかった)と判定された場合(ステップS125:Yesルート)、割当処理を終了し、元の処理へ戻る。
【0090】
一方、「該当なし」ではなかった(通知先が特定された)と判定された場合(ステップS125:Noルート)、予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、特定されたユーザの通知先が携帯電話番号であるかどうか判定する(ステップS127)。携帯電話番号であると判定された場合(ステップS127:Yesルート)、処理は端子Cを介して図14の処理に移行する。
【0091】
一方、携帯電話番号ではなかった(端末のIPアドレスであった)と判定された場合(ステップS127:Noルート)、利用確認通信部55は、使用確認通知データを生成し、特定されたユーザの通知先(例えばユーザ端末3のIPアドレス)に対して送信する(ステップS129)。
【0092】
ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、使用確認通知データを利用確認通信部55から受信し、表示装置に表示する(ステップS131)。使用確認通知は、ユーザからの操作を伴わずに例えばダイアログ・ボックス等によって自動的に表示される。また、使用確認通知のダイアログ・ボックスには、図示しないが、例えば施設名や使用可能時間等の空き時間に関するデータと当該空き時間に施設を使用するか否かをユーザに選択させるためのボタン群とが含まれている。
【0093】
そして、ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、使用確認通知(ダイアログ・ボックス)に対するユーザからの選択入力を受け付け、予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS133)。予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、使用確認通知(ダイアログ・ボックス)に対するユーザからの選択入力データを受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS135)。
【0094】
また、その際、利用確認通信部55は、通知済みを表す値(例えば「済」という文字)を、キャンセル待ちテーブル553の該当するレコードの通知済みの列416(図4)又は空き時間待ちテーブル555の該当するレコードの通知済みの列516(図5)に格納する。予約のキャンセルによる空き時間が発生したことによって当該割当処理が実行されている場合にはキャンセル待ちテーブル553の通知済みの列416(図4)に値を格納し、予約のキャンセル以外の事由による空き時間が発生したことによって当該割当処理が実行されている場合には空き時間待ちテーブル555の通知済みの列516(図5)に値を格納する。
【0095】
そして、利用確認通信部55は、ユーザからの選択入力が「使用する」であったかどうか判定する(ステップS137)。「使用する」ではなかったと判定された場合(ステップS137:Noルート)、ステップS123の処理に戻る。一方、「使用する」であったと判定された場合(ステップS137:Yesルート)、利用確認通信部55は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS139)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0096】
そして、利用確認通信部55は、予約確認通知のデータを生成し、「使用する」と選択入力したユーザの端末(例えばユーザ端末3)に対して送信する(ステップS141)。ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、予約確認通知のデータを利用確認通信部55から受信し、表示装置に表示する(ステップS143)。予約確認通知には、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。そして、割当処理を終了し、元の処理に戻る。
【0097】
このようにして、空き時間が発生したことが遅滞なくユーザの端末に通知され、空き時間に施設を使用するユーザが割り当てられる。
【0098】
一方、ユーザの連絡先(手段)が携帯電話であると判定された場合の処理(端子Cを介して移行した後の処理)について、図14を用いて説明する。
【0099】
予約管理サーバ5のIVR57は、特定されたユーザの携帯電話番号(例えばユーザ携帯電話機9の電話番号)に対して発呼する(図14:ステップS151)。ユーザ携帯電話機9は着呼を検出すると、着信音の出力や振動等によりユーザに着信を示し、ユーザの通話開始指示に基づき音声通話を開始する(ステップS153)。音声通話が開始されると、IVR57は、所定の使用確認音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信する(ステップS155)。ユーザ携帯電話機9は、使用確認音声データをIVR57から受信し、スピーカから音声出力(再生)を行う(ステップS157)。
【0100】
使用確認音声には、例えば施設の空き時間のデータと当該空き時間に施設を使用するか否かを選択するように促すメッセージとが含まれ、ユーザは例えばユーザ携帯電話機9のダイヤル・ボタンのいずれかを押すことによって、空き時間に施設を使用するか否かの選択入力を行う。
【0101】
ユーザ携帯電話機9は、ユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データ(例えばプッシュ音)を予約管理サーバ5のIVR57に対して送信する(ステップS159)。IVR57は、ユーザからの選択入力データを受信し、利用確認通信部55は、受信した選択入力データを一旦記憶装置に格納する(ステップS161)。
【0102】
また、その際、利用確認通信部55は、ステップS135(図13)の処理と同様に、通知済みを表す値(例えば「済」という文字)を、キャンセル待ちテーブル553の該当するレコードの通知済みの列416(図4)又は空き時間待ちテーブル555の該当するレコードの通知済みの列516(図5)に格納する。
【0103】
そして、利用確認通信部55は、IVR57が受信したユーザからの選択入力が「使用する」であったかどうか判定する(ステップS163)。「使用する」ではなかったと判定された場合(ステップS163:Noルート)、端子Bを介してステップS123(図13)の処理に戻る。なお、その際、IVR57は通話終了メッセージの音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信し、通話を終了する。
【0104】
一方、「使用する」であったと判定された場合(ステップS163:Yesルート)、利用確認通信部55は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS165)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0105】
そして、IVR57は、所定の予約確認音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信する(ステップS167)。ユーザ携帯電話機9は、予約確認音声データをIVR57から受信し、スピーカから音声出力(再生)を行う(ステップS169)。
【0106】
予約確認音声には、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージと通話を終了する旨のメッセージとが含まれている。そして、IVR57とユーザ携帯電話機9とが通話を終了することにより、割当処理が終了し、元の処理に戻る。
【0107】
このようにして、空き時間が発生したことが遅滞なくユーザの携帯電話機に通知され、空き時間に施設を使用するユーザが割り当てられる。
【0108】
次に、図15を用いて、通知先特定処理(図13:ステップS123)について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたかどうか判定する(ステップS181)。例えば、ステップS101(図12)を経由して処理が行われている場合には、キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定される。
【0109】
キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定された場合(ステップS181:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを用いてキャンセル待ちテーブル553(図4)を検索し、キャンセルされた予約内容(施設及び利用日時)のデータを含み且つ通知済みの列416(図4)の値が「済」ではないレコードを抽出する(ステップS183)。
【0110】
一方、キャンセル待ちに関する処理以外の処理(例えば空き時間待ちに関する処理)に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定された場合(ステップS181:Noルート)、施設利用状況管理部51は、空き時間のデータを用いて空き時間待ちテーブル555(図5)を検索し、発生した空き時間に該当する内容(施設及び利用時間等)のデータを含み且つ通知済みの列516(図5)の値が「済」ではないレコードを抽出する(ステップS185)。
【0111】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS183又はステップS185の処理において該当するレコードが存在したかどうか(レコードが抽出されたかどうか)判定する(ステップS187)。存在しなかったと判定された場合(ステップS187:Noルート)、通知先を特定せずに、そのまま通知先特定処理を終了する。
【0112】
一方、存在したと判定された場合(ステップS187:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、抽出されたレコードを施設名及び申し込み日時で並び替え、例えば、図示していないが、予約管理サーバ5のワーク・メモリ領域に格納する(ステップS189)。本実施の形態においては、施設名を指定してキャンセル待ちや空き時間待ちを行ったユーザの優先度合を、施設名を指定せずに例えば人数や場所を指定してキャンセル待ちや空き時間待ちを行ったユーザの優先度合よりも高く設定するようにしている。また、施設名の指定につき同じ優先度合のユーザ(レコード)が複数存在する場合は、申し込み(レコード登録)が早かった方を優先する。
【0113】
そして、施設利用状況管理部51は、並び替えられたレコードの先頭(最優先)レコードを特定する(ステップS191)。そしてさらに施設利用状況管理部51は、特定されたレコードのユーザIDの値を抽出する(ステップS193)。
【0114】
そして、施設利用状況管理部51によって抽出されたユーザIDに基づき、ユーザ端末利用状況管理部53は、利用者テーブル557(図6)を検索し、該当するレコードを確認する(ステップS195)。そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値を特定し、「連絡不可」であったかどうか判定する(ステップS197)。
【0115】
「連絡不可」であったと判定された場合(ステップS197:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、ステップS189においてワーク・メモリ領域に格納されているレコードから、次の優先レコードを特定する(ステップS199)。そして、施設利用状況管理部51は、次の優先レコードが存在する(特定できた)かどうか判定する(ステップS201)。存在すると判定された場合(ステップS201:Yesルート)、ステップS193の処理に戻る。一方、存在しないと判定された場合(ステップS201:Noルート)、通知先を特定せずに、そのまま通知先特定処理を終了する。
【0116】
一方、ステップS197において「連絡不可」ではなかったと判定された場合(ステップS197:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が「在席中」であったかどうか判定する(ステップS203)。
【0117】
「在席中」であったと判定された場合(ステップS203:Yesルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先のIPアドレスをIPアドレスの列602(図6)の値に基づき特定する(ステップS205)。そして、通知先特定処理を終了し、元の処理に戻る。一方、「在席中」ではなかった(「離席中」であった)と判定された場合(ステップS203:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先の携帯電話番号を携帯電話番号の列604(図6)の値に基づき特定する(ステップS207)。そして、通知先特定処理を終了し、元の処理に戻る。
【0118】
このようにして、直ちに通知可能なユーザの通知先が特定される。
【0119】
次に、図16及び図17を用いて、空き検査処理について説明する。この処理は、予約された施設が所定の時間以上利用されていないことが検出された場合における処理である。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索する(ステップS211)。例えば10分毎等、所定の間隔で検索する。そして、施設利用状況管理部51は、現在時刻における利用予約がなされている施設(施設名)を抽出して、一旦記憶装置に格納する(ステップS213)。なお、該当する施設が存在しなかった場合には、当該空き検査処理を終了する。
【0120】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS213において抽出された施設(施設名)に基づき施設テーブル559(図7)を検索し、該当する施設のデータ(レコード)を抽出し、例えば、図示していないが、予約管理サーバ5のワーク・メモリ領域に格納する(ステップS215)。
【0121】
そして、施設利用状況管理部51は、ワーク・メモリ領域に格納された施設テーブル559のレコードのうち1件を抽出する(ステップS217)。そして、施設利用状況管理部51は、抽出したレコードの使用状況の列710(図7)の値に基づき、当該施設が現在使用中であるかどうか判定する(ステップS219)。使用中であると判定された場合(ステップS219:Yesルート)、処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。
【0122】
一方、使用中ではないと判定された場合(ステップS219:Noルート)、施設利用状況管理部51は、施設利用の予定開始時刻と現在時刻とに基づき、当該施設が施設利用の予定開始時刻から所定の時間(例えば10分等)空いていたかどうか判定する(ステップS221)。所定時間空きではない(未だ所定時間を経過していない)と判定された場合(ステップS221:Noルート)、処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。
【0123】
一方、所定時間空きであったと判定された場合(ステップS221:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索し、当該施設を現在利用予定であったユーザを特定する(ステップS223)。すなわち、該当するレコードのユーザIDの列300(図3)の値を抽出する。
【0124】
そして、施設利用状況管理部51によって抽出されたユーザIDに基づき、ユーザ端末利用状況管理部53は、利用者テーブル557(図6)を検索し、該当するレコードを確認する(ステップS225)。そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値を特定し、「連絡不可」であるかどうか判定する(ステップS227)。
【0125】
「連絡不可」であったと判定された場合(ステップS227:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS229)。そして処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。一方、「連絡不可」ではなかったと判定された場合(ステップS227:Noルート)、処理は端子Dを介して図17の処理に移行する。
【0126】
そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が「在席中」であったかどうか判定する(図17:ステップS231)。「在席中」であったと判定された場合(ステップS231:Yesルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先のIPアドレスをIPアドレスの列602(図6)の値に基づき特定する(ステップS233)。
【0127】
一方、「在席中」ではなかった(「離席中」であった)と判定された場合(ステップS231:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先の携帯電話番号を携帯電話番号の列606(図6)の値に基づき特定する(ステップS235)。
【0128】
そして、ステップS233又はステップS235の処理によって特定された通知先に基づき、通知先を特定して割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS237)。
【0129】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS215において抽出された全てのレコードについての処理が終了したかどうか判定する(ステップS239)。全てのレコードについての処理が終了していないと判定された場合(ステップS239:Noルート)、処理は端子Eを介してステップS217(図16)の処理に戻る。一方、全てのレコードについての処理が終了したと判定された場合(ステップS239:Yesルート)、当該空き検査処理を終了する。
【0130】
このようにして、施設利用の予約がなされていても実際に使用されていないことが検出された場合、空き時間へのユーザの割り当てが迅速に行われる。なお、ステップS221において、所定時間空きであったと判定された場合には、当該予約を無効とし、通知先を特定しないで割当処理を行うようにしてもよい。また、予定終了時刻までの空き時間が少ない(所定時間未満)の場合には、ユーザの割当処理を行わないようにしてもよい。
【0131】
次に、図18を用いて、空き時間割当処理について説明する。この処理は、予約された施設利用が終了した場合における処理である。
【0132】
まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約された施設利用が終了したことを検知する(ステップS241)。施設利用が終了したことを検知する方法としては、施設カード・リーダ11から利用終了のデータを受信するようにしてもよいし、例えば5分毎等、所定の間隔で施設テーブル559(図7)を検索して使用状況の列710(図7)の値を抽出して判定するようにしてもよい。
【0133】
そして、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索し、該当する施設利用(予約データ)の予定終了時刻を特定する(ステップS243)。なお、予定終了時刻を過ぎてから施設利用の終了がなされる場合もあるため、予約者のユーザID等を用いて、終了した施設利用に該当する予約データを正確に特定するようにする。
【0134】
そして、施設利用状況管理部51は、現在時刻と予定終了時刻とに基づき、施設利用の余り時間(空き時間)を計算する(ステップS245)。そして、施設利用状況管理部51は、計算された余り時間が所定時間(例えば1時間)以上であったかどうか判定する(ステップS247)。
【0135】
所定時間未満であったと判定された場合(ステップS247:Noルート)、空き時間割当処理を終了する。一方、所定時間以上であったと判定された場合(ステップS247:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS249)。そして、空き時間割当処理を終了する。
【0136】
このようにして、予約された施設利用の終了が検知され、場合によっては空き時間へのユーザの割り当て処理が迅速に行われる。
【0137】
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図3乃至図7に示したテーブル構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば、別の構成を採用するようにしてもよい。また、必要に応じて項目を追加又は削除するようにしてもよい。例えば、施設IDや予約番号等が用いられる場合もある。
【0138】
また、図10に示した画面構成は一例であって、同様の内容を別の態様にて表現することも可能である。また、予約管理サーバ5が複数のサーバによって構成されていてもよい。さらに、図1に示した予約管理サーバ5の機能ブロック構成は一例であって、実際のプログラム・モジュール構成とは異なる場合がある。端末プログラム200(図2)についても同様である。
【0139】
また、図8乃至図18に示した処理フローも一例であって、同様の処理結果が得られる範囲において処理の順序を入れ替えてもよいし、必要に応じてステップを追加又は削除してもよい。
【0140】
また、会議室予約に関するデータを用いてテーブル構成例を示したが、本発明の技術を適用可能な施設は会議室に限られず、予約利用可能なその他の施設であってもよい。
【0141】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、施設の稼働率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム概要図である。
【図2】端末プログラムの機能ブロック図である。
【図3】予約テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】キャンセル待ちテーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】空き時間待ちテーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】利用者テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図7】施設テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における処理フロー(その1)を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における処理フロー(その2)を示す図である。
【図10】キャンセル・空き時間待ち予約ページの一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における処理フロー(その3)を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における処理フロー(その4)を示す図である。
【図13】割当処理の処理フロー(その1)を示す図である。
【図14】割当処理の処理フロー(その2)を示す図である。
【図15】通知先特定処理の処理フローを示す図である。
【図16】空き検査処理の処理フロー(その1)を示す図である。
【図17】空き検査処理の処理フロー(その2)を示す図である。
【図18】空き時間割当処理の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 社内LAN 3 ユーザ端末 5 予約管理サーバ
7 電話回線網 9 ユーザ携帯電話機
11 施設カード・リーダ 51 施設利用状況管理部
53 ユーザ端末利用状況管理部 55 利用確認通信部
57 IVR 550 予約管理DB 551 予約テーブル
553 キャンセル待ちテーブル 555 空き時間待ちテーブル
557 利用者テーブル 559 施設テーブル
【発明が属する技術分野】
本発明は、施設の利用を管理するための情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用予約の必要な施設の利用を希望する場合、ユーザは電話やコンピュータ端末等を使用して利用予約の申し込みを行っていた。そして、申し込みが遅かった等の理由により希望する日時に予約をとれなかった場合には、キャンセル待ちの登録を行ったり、別の予約可能な日時へ予約内容の変更等を行っていた。
【0003】
利用予約を行った後では、特定の日時の予約を行ったユーザが、当該特定の日時に予約に係る施設を実際には利用しなかったり、施設の利用を早めに終了することもある。このようにして空いた時間を他のユーザが利用することもあるため、施設の利用状況(リアルタイムの情報)が把握できることが望ましい。
【0004】
このため、施設の利用状況を把握するための技術が存在する(例えば特許文献1参照)。すなわち、ビル管理センタに、会議室の予約状況及び利用状況のデータを記憶する会議室スケジュール・データベース、及び登録者データベースを有するホスト装置を設け、LAN(Local Area Network)に接続する。会議室の利用者側に、表示装置、入力装置、カードリーダを有し、会議室の利用を予約する利用者側端末装置を設け、LANに接続する。会議室に付随して、入力装置やカードリーダを有する施設側端末装置を設け、LANに接続する。利用者が、会議室の利用を開始するにあたり、施設側端末装置に利用開始を入力し、利用を終了するにあたり利用終了を入力することにより、ホスト装置に会議室の利用開始及び終了が通知され、実際の利用状況が管理される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−123588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら以上の技術においては、希望する日時に予約をとれずに、空いた時間があれば利用したいと思っているユーザは、施設の利用状況を監視し続ける必要がある。例えばユーザの端末を操作して、利用状況を管理するサーバにアクセスし、施設の利用状況を閲覧するという行為を頻繁に行う必要があり、ユーザの負担が大きい。さらに、空き時間が発生しなかった場合には、監視が徒労に終わってしまう。
【0007】
このように従来技術では、ユーザが施設の利用状況を監視し、当該施設の空き時間の発生を、発生後直ぐに自ら見つけ出す以外には、空き時間の発生を遅滞なく把握することは困難である。そのため、空き時間が発生してもそのまま誰も利用せずに時間が経過してしまう可能性が高い。また、施設(サービス)を提供する側にとっては、空き時間が発生した場合にその時間にユーザを割り当てることができないと、施設の稼働率低下につながり、好ましくない。
【0008】
従って本発明の目的は、施設の稼働率向上を図るための新規な技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る情報処理方法は、予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、空き時間に関するデータを記憶装置に格納する空き時間発生検出ステップと、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納する通知ユーザ特定ステップと、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する通知ステップとを含む。
【0010】
このように、施設利用に空き時間が発生した場合、空き時間の利用を希望しているユーザのうち、直ちに連絡可能な状態にあるユーザに対して、施設が利用可能となったことを通知することにより、空き時間が発生したことを遅滞なく確実にユーザに知らせることが可能となる。
【0011】
また、上で述べた、ユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段には、ユーザの端末へ通知データを送信する手段とユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段とが含まれるようにしてもよい。例えば、ユーザの端末の表示装置にポップ・アップ画面を表示させたり、ユーザの携帯電話機に電話をかけたりすることにより、ユーザに施設が利用可能となったことを直ぐに通知することが可能となる。なお、例えばユーザの端末が携帯電話機(PHS(Personal Handyphone System)を含む)や他の携帯情報端末等であってもよいし、また例えばユーザの職場の座席に設置された電話機に電話をかけるようにしてもよい。
【0012】
また、上で述べたユーザの状態を表すデータは、ユーザが在席中か否かを表すデータを含み、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、ユーザの状態を表すデータに基づき在席中という状態のユーザを特定し、上で述べた通知ステップにおいて、在席中という状態のユーザとして特定されたユーザに、ユーザの端末へ通知データを送信する手段を用いて通知するようにしてもよい。
【0013】
これにより、ユーザの端末が通知データを受信して例えば表示装置に表示すると、ユーザは在席中であるため、表示された通知を直ちに見ることができる。すなわち、遅滞なく確実にユーザに通知を行うことができる。
【0014】
また、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、ユーザの状態を表すデータに基づき在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、上で述べた通知ステップにおいて、在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態のユーザとして特定されたユーザに、ユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段を用いて通知するようにしてもよい。
【0015】
このように、在席中でなくとも、例えば携帯電話機を持っている等、直ちに連絡をとることが可能なユーザに対して電話をかけることにより、遅滞なく確実にユーザに通知を行うことができる。
【0016】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップにおいて、予約された施設利用のキャンセルにより空き時間が生じたことを検出した場合、上で述べた空き時間発生検出ステップが、キャンセルによる空き時間発生の検出時刻から施設利用の予定開始時刻までの時間が第1の所定の時間以上であるか判定するキャンセル時刻判定ステップを含むようにしてもよい。
【0017】
これにより、空き時間を他のユーザに割り当てるための処理に急を要するか否かの判断が可能となる。例えば施設利用の予定日の10日前にキャンセルがあった場合には、時間に余裕があると判断して、キャンセル待ちのユーザにメールで通知するようにすることもできる。
【0018】
また、上で述べたキャンセル時刻判定ステップにおいて、キャンセルによる空き時間発生の検出時刻から施設利用の予定開始時刻までの時間が第1の所定の時間未満であると判定された場合、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、予約された施設利用のキャンセル待ちユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定するようにしてもよい。
【0019】
このように、例えば施設利用の予定開始時刻の1時間前にキャンセルがあった場合等、時間に余裕がないと判断された場合には、キャンセル待ちユーザのうち、直ちに連絡をとれるユーザを特定することにより、空き時間へのユーザの割り当てを迅速に行うことができる。
【0020】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップが、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに施設が未使用であるという施設利用時間条件を満たすか判定する未使用検査ステップを含むようにしてもよい。これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合について、対応する処理を行うことが可能となる。
【0021】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップが、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに前記施設が未使用であることが検出され、且つ当該検出時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であるという施設利用時間条件を満たすか判定するステップを含むようにしてもよい。
【0022】
これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合について、残り時間に応じた処理を行うことが可能となる。
【0023】
また、上で述べた施設利用時間条件を満たした場合、予約を行ったユーザの状態が、当該予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるか判定する予約ユーザ通知可否判定ステップと、上で述べた予約ユーザ通知可否判定ステップにおいて予約を行ったユーザの状態が、予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であると判定された場合、予約を行ったユーザに、施設が未使用であることを予約を行ったユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとをさらに含むようにしてもよい。
【0024】
これにより、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合、予約を行ったユーザが直ちに連絡可能な状態であれば、施設が未使用であることを通知し、利用を促すことができる。また、残り時間が少ない場合には通知しないようにしてもよい。
【0025】
また、上で述べた未使用検査ステップにおいて、予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに施設が未使用であることを検出した場合、当該予約データを無効にするステップをさらに含むようにしてもよい。このように、予約がとられているにも拘わらず実際に施設の利用が行われていないと判断された場合、予約を行ったユーザに通知することなく予約を無効にするようにしてもよい。
【0026】
また、上で述べた空き時間発生検出ステップにおいて、予約された施設利用が予定終了時刻よりも早く終了したことにより空き時間が生じたことを検出した場合、当該施設利用の終了時刻から予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であるか判定する残り時間判定ステップをさらに含むようにしてもよい。
【0027】
これにより、予約時に設定された施設利用の予定時間に比べて実際の利用時間が短く、施設の利用時間が余った場合について、残り時間に応じた処理を行うことが可能となる。
【0028】
また、上で述べた残り時間判定ステップにおいて、上記終了時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であると判定された場合、上で述べた通知ユーザ特定ステップにおいて、上記終了時刻から予約された施設利用の予定終了時刻までの時間における当該施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定するようにしてもよい。
【0029】
このように、予約された施設利用において所定以上の時間が余った場合、直ちに連絡可能な、空き時間待ちのユーザを特定することにより、迅速なユーザの割り当て処理等を行うことができるようになる。
【0030】
また、本発明の第2の態様に係る情報処理システムは、施設利用の予約を管理するサーバと、当該サーバと所定のネットワークを介して通信可能な複数のユーザ端末とを有し、ユーザ端末は、ユーザによる当該ユーザ端末の操作状況を監視してユーザの状態を表すデータを生成し、サーバに通知する機能を有し、サーバは、予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、当該空き時間に関するデータを記憶装置に格納する機能と、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザ端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納する機能と、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する機能とを有する。
【0031】
これにより、施設利用に空き時間が発生したことをサーバが検出した場合、空き時間の利用を希望しているユーザのうち、直ちに連絡可能な状態にあるユーザに対して、施設が利用可能となったことを通知することが可能となる。
【0032】
なお、本発明の第1の態様に係る情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム及びユーザ端末にインストールされるプログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してデジタル信号として頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るシステム構成図を図1に示す。例えばある企業の社内ネットワークの一部である社内LAN1には、予約管理サーバ5と、例えばパーソナル・コンピュータである複数のユーザ端末3と、例えば会議室等の施設に設置された1又は複数の施設カード・リーダ11とが、無線又は有線によって接続されている。施設カード・リーダ11は、例えばユーザのIDカードのデータを読み込むための装置であって、暗証番号を入力するためのキーボード等を備えている場合もある。
【0034】
また、電話回線網7には、予約管理サーバ5とユーザ携帯電話機9とが接続されている。ユーザ携帯電話機9は、例えば一般的な携帯電話機であってもよいし、PHS等であってもよい。さらにユーザ携帯電話機9は、外線電話機であってもよいし、内線電話機であってもよい。そして、電話回線網7には、予約管理サーバ5とユーザ携帯電話機9とを通話接続可能とする回線が含まれている。
【0035】
また、予約管理サーバ5には、施設利用状況管理部51とユーザ端末利用状況管理部53と利用確認通信部55とIVR(Interactive Voice Response:音声応答システム)57とが含まれている。これらの処理内容については処理フローの説明において述べる。また、予約管理サーバ5は、予約管理データベース(DB)550を管理しており、予約管理DB550には、予約テーブル551とキャンセル待ちテーブル553と空き時間待ちテーブル555と利用者テーブル557と施設テーブル559とが含まれている。
【0036】
また、ユーザ端末3には、ユーザ端末3上で動作する所定の端末プログラム(以下、端末プログラム200と呼ぶ)が設置されている。図2に、端末プログラム200の機能ブロック図を示す。端末プログラム200には、在席検知部202と終了検知部204とユーザ・データ格納部206とサーバ通信部208とが含まれている。これらの処理内容については処理フローの説明において述べる。
【0037】
図3に、予約テーブル551のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図3の例には、ユーザIDの列300と予約施設名の列302と使用開始時間の列304と使用終了時間306とキャンセルの列308とが含まれている。施設の利用予約がなされると、この予約テーブル551にレコードが登録され、予約のキャンセルがなされると、該当するレコードのキャンセルの列308に例えば「済」と登録される。
【0038】
図4に、キャンセル待ちテーブル553のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図4の例には、ユーザIDの列400と希望施設名の列402と希望使用開始時間の列404と希望使用終了時間の列406と人数の列408と場所の列410と申し込み時間の列412と解除日時の列414と通知済の列416とが含まれている。
【0039】
このキャンセル待ちテーブル553には、施設利用の予約の申し込みが遅かった等の理由により希望する日時に予約をとれなかった場合に、ユーザがキャンセル待ちを希望すると、レコードが登録される。なお、キャンセル待ちを希望したとはいえ、利用開始予定時刻直前や、利用開始予定時刻を過ぎてから連絡があっても都合がつかないユーザもいるため、キャンセル待ちの解除を希望する日時が、解除日時の列414に登録される。また、キャンセルがあり、利用可能となったことをユーザに通知した場合には、通知済の列416に例えば「済」と登録される。
【0040】
図5に、空き時間待ちテーブル555のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図5の例には、ユーザIDの列500と希望施設名の列502と希望使用開始時間の列504と希望使用終了時間の列506と希望使用時間の列508と人数の列510と場所の列512と申し込み時間の列514と通知済の列516とが含まれている。
【0041】
この空き時間待ちテーブル555には、ユーザがキャンセル待ちを希望し且つ予定の時間内に空き時間が発生した際にその空き時間における利用を希望すると、レコードが登録される。格納されるデータには、キャンセル待ちテーブル553(図4)と同様のデータと、ユーザが少なくともこれ位の時間は施設を利用したいと考えている希望使用時間(希望使用時間の列508の値)とが含まれている。
【0042】
図6に、利用者テーブル557のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図6の例には、ユーザIDの列600とIPアドレスの列602とメール・アドレスの列604と携帯電話番号の列606と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とが含まれている。
【0043】
この利用者テーブル557には、施設利用及び空き時間(キャンセルによる空き時間を含む)における使用を予約登録しているユーザについてのデータが格納されている。予約登録を行っている全ユーザについてのレコードを保持しておいてもよいし、現在日時と各ユーザの利用希望(予約)日時とに基づき、例えば1時間単位や1日単位でレコードを入れ替えるようにしてもよいし、1ヶ月単位でレコードを入れ替えるようにしてもよい。但し、少なくとも該当するユーザの施設利用の予定終了時刻になるまではレコードを削除しないようにする。
【0044】
レコードが登録されると、IPアドレスの列602と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを、該当するユーザの端末(ユーザ端末3)から所定の間隔(例えば1時間)で受信するデータに基づき更新する。
【0045】
図7に、施設テーブル559のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図7の例には、施設名の列700と座席数の列702と場所の列704と利用開始時間の列706と利用終了時間の列708と使用状況の列710とが含まれている。この他、図示していないが、プロジェクタ等の当該施設が有する設備についてのデータを格納するための列等、施設の属性に関するデータを格納するための列が含まれる場合もある。
【0046】
利用開始時間の列706には、施設管理者が設定した施設のオープン時刻が格納され、利用終了時間の列708には、施設管理者が設定した施設のクローズ時刻が格納されている。使用状況の列710には、施設カード・リーダ11から受信するデータに基づき、当該施設が現在使用中か否かを表すデータが格納・更新される。
【0047】
施設カード・リーダ11は、ユーザの施設利用開始時にIDカードのデータを読み込むと、読み込んだデータを例えば予約管理サーバ5に送信する。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、当該施設のレコードの使用状況の列710の値(初期値は「空き」)を「使用中」に更新する。同様に、ユーザの施設利用終了時には、使用状況の列710の値が「空き」に更新される。なお、このレコード更新処理は、必ずしも施設利用状況管理部51が行うとは限らず、図示しない他の端末やサーバによって行われる場合もある。
【0048】
次に、図8乃至図18を用いて図1に示したシステムの処理の内容について説明する。図8及び図9には、ユーザが例えばユーザ端末3を操作して予約管理サーバ5にアクセスし、施設利用の予約を行う際の処理フローが示されている。以下、各処理ステップに基づき説明していく。なお、これより前にログイン処理が行われているものとする。
【0049】
まず、ユーザ端末3は、ユーザの操作に従い、施設予約ページのデータの要求を予約管理サーバ5に対して送信する(図8:ステップS1)。本実施の形態においては、ユーザ端末3が有するウェブ(Web)ブラウザを介してサーバにアクセスすることを想定しているが、専用のクライアント・ソフトウェアを使用するようにしてもよい。
【0050】
予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、施設予約ページのデータの要求をユーザ端末3から受信する(ステップS3)。そして、施設利用状況管理部51は、施設予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS5)。ユーザ端末3は、施設予約ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS7)。
【0051】
図示しないが、施設予約ページには、利用したい施設(施設名)や当該施設を利用する希望日時等の予約条件を選択又は入力するための欄が設けられている。なお、本実施の形態においては、施設の属性(例えば利用人数や希望場所(例えば9階等))の指定による予約条件の選択入力も可能となっている。ユーザ端末3は、施設予約ページに対するユーザからの選択入力を受け付け、受け付けた予約条件のデータを、予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS9)。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約条件のデータをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS11)。
【0052】
そして、施設利用状況管理部51は、受信した予約条件に基づき予約テーブル551(図3)を検索する(ステップS13)。そして、施設利用状況管理部51は、受信した予約条件で予約登録を行うことが可能かどうか判定する(ステップS15)。すなわち、指定された施設が指定された時間に空いていれば予約登録を行うことが可能であるし、先約があれば予約登録を行うことは不可能である。
【0053】
予約登録を行うことが不可能であると判定された場合(ステップS15:Noルート)、処理は端子Aを介して図9の処理に移行する。一方、予約登録を行うことが可能であると判定された場合(ステップS15:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、ステップ11において受信した予約条件に基づき予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS17)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0054】
そして、施設利用状況管理部51は、予約確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS19)。ユーザ端末3は、予約確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS21)。予約確認ページには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0055】
このようにして、施設利用の予約登録が行われる。一方、ユーザの希望する条件では予約をとることができなかった時の処理(端子Aを介した処理)について、図9を用いて説明する。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル・空き時間待ち予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(図9:ステップS31)。ユーザ端末3は、キャンセル・空き時間待ち予約ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS33)。
【0056】
図10に、キャンセル・空き時間待ち予約ページの一例を示す。図10の例には、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000と施設名表示欄1002と使用日表示欄1004と使用開始時間表示欄1006と使用終了時間表示欄1008と利用人数表示欄1010と希望場所表示欄1012と予約者ID表示欄1014と解除日時表示・入力欄1016と空き時間待ち予約チェック・ボックス1018と希望使用時間入力欄1020と送信ボタン1022とが含まれている。図10の例では、施設予約ページにおいて選択入力されたデータが、各表示欄に格納されている。また、解除日時表示・入力欄1016には、ユーザが希望する施設利用の例えば開始1時間前の日時が予め示されており、ユーザによる変更入力が可能となっている。
【0057】
ユーザは、キャンセル待ちの登録(予約)を希望する場合には、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000にチェックを付し、さらに空き時間待ちの登録(予約)を希望する場合には、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックを付して希望使用時間入力欄1020に希望使用時間を入力し、送信ボタン1022をクリックする。
【0058】
なお、キャンセル待ちの登録(予約)は一般的であるため説明を省略するが、空き時間待ちの登録(予約)とは、ユーザが希望する施設利用の条件において、キャンセルが発生しなくとも、空き時間が所定時間(希望使用時間入力欄1020に入力した値)以上発生した場合には、その時間だけでも使用したいという旨を登録しておくことを指す。
【0059】
本実施の形態においては、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000にチェックが付されていないと、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018へのチェックは受け付けないようになっている。
【0060】
また、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックが付されないと、希望使用時間入力欄1020への入力を受け付けないようにしたり、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018にチェックが付されている場合には、希望使用時間入力欄1020に入力がなされていないと送信ボタン1022をクリックしてもエラー・メッセージを出力するような場合もある。
【0061】
図9の処理フローに戻り、ユーザ端末3は、キャンセル・空き時間待ち予約ページ(図10)に対するユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データを予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS35)。予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル・空き時間待ち予約ページ(図10)に対するユーザからの選択入力データをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS37)。そして、施設利用状況管理部51は、ユーザからの選択入力がキャンセル待ちであったかどうか判定する(ステップS39)。すなわち、キャンセル待ち予約チェック・ボックス1000(図10)にチェックが付されていたかどうか判定する。チェックが付されていた場合には、キャンセル待ちである。
【0062】
キャンセル待ちであったと判定された場合(ステップS39:Yesルート)、キャンセル待ちテーブル553(図4)を更新する(ステップS41)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。そして、施設利用状況管理部51は、ユーザからの選択入力が(キャンセル待ちであり且つ)空き時間待ちであったかどうか判定する(ステップS43)。すなわち、空き時間待ち予約チェック・ボックス1018(図10)にチェックが付されていたかどうか判定する。チェックが付されていた場合には、空き時間待ちである。
【0063】
空き時間待ちであったと判定された場合(ステップS43:Yesルート)、空き時間待ちテーブル555(図5)を更新する(ステップS45)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。一方、空き時間待ちではなかったと判定された場合(ステップS43:Noルート)、次に述べるステップS47の処理に移行する。
【0064】
そして、施設利用状況管理部51は、予約確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS47)。ユーザ端末3は、予約確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS49)。予約確認ページには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と当該予約条件におけるキャンセル待ち(又はキャンセル待ち及び空き時間待ち)予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0065】
一方、ステップS39においてキャンセル待ちではなかったと判定された場合(ステップS39:Noルート)、施設利用状況管理部51は、予約を行わないということを表すキャンセル確認ページのデータを生成し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS51)。ユーザ端末3は、キャンセル確認ページのデータを施設利用状況管理部51から受信し、表示装置に表示する(ステップS53)。キャンセル確認ページには、図示しないが、予約処理を行わなかったことを示すメッセージが含まれている。
【0066】
このようにして、施設利用の予約に関する処理が行われる。なお、ステップS5(図8)において、例えば予約テーブル551(図3)のデータを用いて、施設の予約状況を閲覧可能な施設予約ページのデータを生成し、ユーザ端末3に送信するするようにしてもよい。このような場合には、ユーザは、希望する条件で予約をとることが可能かどうかが施設予約ページを見ることによって予め分かるようになる。そのため、施設予約ページにおいてキャンセル待ち予約や空き時間待ち予約についての選択入力ができるようにしてもよい。
【0067】
次に、図11を用いて、ユーザの状態(在席中、離席中、連絡可否、連絡方法等)を把握するための処理について説明する。まず、ユーザ端末3は、端末プログラム200を起動する(ステップS61)。本実施の形態においては、端末プログラム200は、ユーザ端末3の常駐プログラムであり、ユーザ端末3のOS(Oprating System)の起動の際、自動的に起動するようになっている。例えば施設利用及び空き時間(キャンセルによる空き時間を含む)における使用を予約登録すると、予約管理サーバ5がユーザ端末3の端末プログラム200をイネーブルするようにしてもよい。
【0068】
そして、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、例えばユーザ・データ格納部206(図2)に格納されているユーザIDを用いて、当該ユーザが在席していること示すデータ(在席データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS63)。
【0069】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、在席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS65)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードのIPアドレスの列602と状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、ユーザ端末3の起動に伴う在席データを受信したため、図6の例えば4行目に示したようなデータを、例えば5行目に示したようなデータに更新する。
【0070】
なお、当該ユーザに対応するレコードが利用者テーブル557(図6)に登録されていない場合には、当該ユーザは施設利用の予約に関する登録を行っていない又は所定の期間(今月や今日等)の予約はないと判定し、在席データの格納処理を行わないようにする。
【0071】
そして、端末プログラム200の在席検知部202(図2)は、ユーザによるユーザ端末3の利用状況を監視する(ステップS67)。例えばマウスやキーボードに対する操作がなされたことを検知する。そして、在席検知部202(図2)は、所定の間隔(例えば30分)で、ユーザが在席しているかどうか判定する(ステップS69)。在席していない(マウスやキーボードに対する操作が一定時間なされなかった)と判定された場合(ステップS69:Noルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、離席を示すデータ(離席データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS71)。
【0072】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、離席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS73)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、離席データを受信したため、図6の例えば2行目に示したようなデータを、例えば3行目に示したようなデータに更新する。
【0073】
一方、在席していると判定された場合(ステップS69:Yesルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、在席データを予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS75)。
【0074】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、在席データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS77)。すなわち、当該ユーザに対応するレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、通常の(起動に伴うものではない)在席データを受信したため、図6の例えば3行目に示したようなデータを、例えば2行目に示したようなデータに更新する。なお、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が更新以前から在席中であった場合には、最終確認時間の列612(図6)のみに新たな値が格納される。
【0075】
そして、端末プログラム200の終了検知部204(図2)は、端末プログラム200(図2)の終了処理がなされたかどうか判定する(ステップS79)。本実施の形態においては、端末プログラム200(図2)は常駐プログラムであるため、ユーザ端末3(のOS)のシャット・ダウンがなされることにより、端末プログラム200(図2)も終了する。その際、端末プログラム200の終了検知部204(図2)は、端末プログラム200(図2)の終了処理がなされたことを検知する。
【0076】
終了処理がなされていないと判定された場合(ステップS79:Noルート)、ステップS67に戻り、利用状況の監視処理を引き続き行う。一方、終了処理がなされたと判定された場合(ステップS79:Yesルート)、端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、連絡不可を示すデータ(連絡不可データ)を予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS81)。
【0077】
予約管理サーバ5のユーザ端末利用状況管理部53は、連絡不可データをユーザ端末3のサーバ通信部208(図2)から受信し、利用者テーブル557(図6)に格納する(ステップS83)。すなわち、当該ユーザに対応するIPアドレスの列602とレコードの状態の列608と使用端末の列610と最終確認時間の列612とを更新する。ここでは、連絡不可データを受信したため、図6の例えば5行目に示したようなデータを、例えば4行目に示したようなデータに更新する。
【0078】
このようにして、ユーザの状態を把握するための処理が行われる。
【0079】
次に、図12を用いて、一旦行われた予約がキャンセルされた場合の処理について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを例えばユーザ端末3等から受信し、予約テーブル551(図3)に格納する(ステップS91)。すなわち、予約テーブル551の該当するレコードのキャンセルの列308(図3)の値を「済」と更新する。
【0080】
そして、施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを用いてキャンセル待ちテーブル553(図4)を検索する(ステップS93)。そして、キャンセルされた予約内容(施設及び利用日時)についてキャンセル待ちの登録を行ったユーザが存在するかどうか判定する(ステップS95)。該当者が存在しないと判定された場合(ステップS95:Noルート)、施設利用状況管理部51は、予約処理を行わずに処理を終了する(ステップS97)。
【0081】
一方、該当者が存在すると判定された場合(ステップS95:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、予約のキャンセルがなされた日時が、当該予約における利用予定日時の直前であったかどうか判定する(ステップS99)。利用開始予定時刻まで例えば1時間以内であったら直前とみなす等、直前とみなす範囲を予め決めておく。
【0082】
直前であったと判定された場合(ステップS99:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理を行う(ステップS101)。この割当処理の詳細については後述するが、キャンセルやその他の理由により施設利用の空き時間が生じた場合、当該空き時間にユーザを割り当てるための処理を行う。なお、即時性を要するため、割り当てられるユーザが存在しない場合もある。また、通知先とは、割当処理においてユーザに対して施設利用に関する通知を行う際、宛先となるユーザ及び当該ユーザの連絡先を指す。
【0083】
一方、直前ではなかったと判定された場合(ステップS99:Noルート)、施設利用状況管理部51は、ステップS93における検索にヒットした(キャンセル待ちの登録がなされていた)レコードに基づき、申し込み順(申し込み時間の列412(図4)の値をソート)で予約者を特定する(ステップS103)。すなわち、最も早くキャンセル待ちを行ったユーザを次の予約者として特定する。
【0084】
そして、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS105)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。そして、予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、予約通知メールのデータを生成し、キャンセル待ちから予約をとることができたユーザ宛に予約通知メールを送信する(ステップS107)。予約通知メールには、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。
【0085】
例えばユーザ端末3は、予約通知メールの宛先であるユーザの操作に従い、図示しないメール・サーバから予約通知メールのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS109)。
【0086】
このようにして、一旦行われた予約がキャンセルされた場合、キャンセル待ちのユーザへの予約の割り当てが行われる。
【0087】
次に、図13及び図14を用いて、割当処理(図12:ステップS101)について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、本割当処理の前に、通知先が特定済みであったかどうか判定する(図13:ステップS121)。
【0088】
特定済みであったと判定された場合(ステップS121:Yesルート)、後に述べるステップS127の処理に移行する。一方、特定済みではなかったと判定された場合(ステップS121:Noルート)、通知先特定処理を行う(ステップS123)。この通知先特定処理の詳細については後述するが、施設利用に関する通知を遅滞なく受信可能なユーザの通知先(端末のIPアドレス又は携帯電話番号)を特定する処理を行う。なお、即時性を要するため、ユーザが特定されない場合もある。
【0089】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS123の通知先特定処理において該当するユーザが存在した(通知先が特定された)かどうか判定する(ステップS125)。「該当なし」(通知先が特定されなかった)と判定された場合(ステップS125:Yesルート)、割当処理を終了し、元の処理へ戻る。
【0090】
一方、「該当なし」ではなかった(通知先が特定された)と判定された場合(ステップS125:Noルート)、予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、特定されたユーザの通知先が携帯電話番号であるかどうか判定する(ステップS127)。携帯電話番号であると判定された場合(ステップS127:Yesルート)、処理は端子Cを介して図14の処理に移行する。
【0091】
一方、携帯電話番号ではなかった(端末のIPアドレスであった)と判定された場合(ステップS127:Noルート)、利用確認通信部55は、使用確認通知データを生成し、特定されたユーザの通知先(例えばユーザ端末3のIPアドレス)に対して送信する(ステップS129)。
【0092】
ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、使用確認通知データを利用確認通信部55から受信し、表示装置に表示する(ステップS131)。使用確認通知は、ユーザからの操作を伴わずに例えばダイアログ・ボックス等によって自動的に表示される。また、使用確認通知のダイアログ・ボックスには、図示しないが、例えば施設名や使用可能時間等の空き時間に関するデータと当該空き時間に施設を使用するか否かをユーザに選択させるためのボタン群とが含まれている。
【0093】
そして、ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、使用確認通知(ダイアログ・ボックス)に対するユーザからの選択入力を受け付け、予約管理サーバ5に対して送信する(ステップS133)。予約管理サーバ5の利用確認通信部55は、使用確認通知(ダイアログ・ボックス)に対するユーザからの選択入力データを受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS135)。
【0094】
また、その際、利用確認通信部55は、通知済みを表す値(例えば「済」という文字)を、キャンセル待ちテーブル553の該当するレコードの通知済みの列416(図4)又は空き時間待ちテーブル555の該当するレコードの通知済みの列516(図5)に格納する。予約のキャンセルによる空き時間が発生したことによって当該割当処理が実行されている場合にはキャンセル待ちテーブル553の通知済みの列416(図4)に値を格納し、予約のキャンセル以外の事由による空き時間が発生したことによって当該割当処理が実行されている場合には空き時間待ちテーブル555の通知済みの列516(図5)に値を格納する。
【0095】
そして、利用確認通信部55は、ユーザからの選択入力が「使用する」であったかどうか判定する(ステップS137)。「使用する」ではなかったと判定された場合(ステップS137:Noルート)、ステップS123の処理に戻る。一方、「使用する」であったと判定された場合(ステップS137:Yesルート)、利用確認通信部55は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS139)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0096】
そして、利用確認通信部55は、予約確認通知のデータを生成し、「使用する」と選択入力したユーザの端末(例えばユーザ端末3)に対して送信する(ステップS141)。ユーザ端末3に設置されている端末プログラム200のサーバ通信部208(図2)は、予約確認通知のデータを利用確認通信部55から受信し、表示装置に表示する(ステップS143)。予約確認通知には、図示しないが、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージとが含まれている。そして、割当処理を終了し、元の処理に戻る。
【0097】
このようにして、空き時間が発生したことが遅滞なくユーザの端末に通知され、空き時間に施設を使用するユーザが割り当てられる。
【0098】
一方、ユーザの連絡先(手段)が携帯電話であると判定された場合の処理(端子Cを介して移行した後の処理)について、図14を用いて説明する。
【0099】
予約管理サーバ5のIVR57は、特定されたユーザの携帯電話番号(例えばユーザ携帯電話機9の電話番号)に対して発呼する(図14:ステップS151)。ユーザ携帯電話機9は着呼を検出すると、着信音の出力や振動等によりユーザに着信を示し、ユーザの通話開始指示に基づき音声通話を開始する(ステップS153)。音声通話が開始されると、IVR57は、所定の使用確認音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信する(ステップS155)。ユーザ携帯電話機9は、使用確認音声データをIVR57から受信し、スピーカから音声出力(再生)を行う(ステップS157)。
【0100】
使用確認音声には、例えば施設の空き時間のデータと当該空き時間に施設を使用するか否かを選択するように促すメッセージとが含まれ、ユーザは例えばユーザ携帯電話機9のダイヤル・ボタンのいずれかを押すことによって、空き時間に施設を使用するか否かの選択入力を行う。
【0101】
ユーザ携帯電話機9は、ユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データ(例えばプッシュ音)を予約管理サーバ5のIVR57に対して送信する(ステップS159)。IVR57は、ユーザからの選択入力データを受信し、利用確認通信部55は、受信した選択入力データを一旦記憶装置に格納する(ステップS161)。
【0102】
また、その際、利用確認通信部55は、ステップS135(図13)の処理と同様に、通知済みを表す値(例えば「済」という文字)を、キャンセル待ちテーブル553の該当するレコードの通知済みの列416(図4)又は空き時間待ちテーブル555の該当するレコードの通知済みの列516(図5)に格納する。
【0103】
そして、利用確認通信部55は、IVR57が受信したユーザからの選択入力が「使用する」であったかどうか判定する(ステップS163)。「使用する」ではなかったと判定された場合(ステップS163:Noルート)、端子Bを介してステップS123(図13)の処理に戻る。なお、その際、IVR57は通話終了メッセージの音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信し、通話を終了する。
【0104】
一方、「使用する」であったと判定された場合(ステップS163:Yesルート)、利用確認通信部55は、予約テーブル551(図3)を更新する(ステップS165)。すなわち、新規レコードを1件追加登録する。
【0105】
そして、IVR57は、所定の予約確認音声データをユーザ携帯電話機9に対して送信する(ステップS167)。ユーザ携帯電話機9は、予約確認音声データをIVR57から受信し、スピーカから音声出力(再生)を行う(ステップS169)。
【0106】
予約確認音声には、例えば施設名や利用日時等の予約条件と予約登録が完了したことを示すメッセージと通話を終了する旨のメッセージとが含まれている。そして、IVR57とユーザ携帯電話機9とが通話を終了することにより、割当処理が終了し、元の処理に戻る。
【0107】
このようにして、空き時間が発生したことが遅滞なくユーザの携帯電話機に通知され、空き時間に施設を使用するユーザが割り当てられる。
【0108】
次に、図15を用いて、通知先特定処理(図13:ステップS123)について説明する。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたかどうか判定する(ステップS181)。例えば、ステップS101(図12)を経由して処理が行われている場合には、キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定される。
【0109】
キャンセル待ちに関する処理に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定された場合(ステップS181:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、キャンセルされた予約データを用いてキャンセル待ちテーブル553(図4)を検索し、キャンセルされた予約内容(施設及び利用日時)のデータを含み且つ通知済みの列416(図4)の値が「済」ではないレコードを抽出する(ステップS183)。
【0110】
一方、キャンセル待ちに関する処理以外の処理(例えば空き時間待ちに関する処理)に基づき当該通知先特定処理が実行されたと判定された場合(ステップS181:Noルート)、施設利用状況管理部51は、空き時間のデータを用いて空き時間待ちテーブル555(図5)を検索し、発生した空き時間に該当する内容(施設及び利用時間等)のデータを含み且つ通知済みの列516(図5)の値が「済」ではないレコードを抽出する(ステップS185)。
【0111】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS183又はステップS185の処理において該当するレコードが存在したかどうか(レコードが抽出されたかどうか)判定する(ステップS187)。存在しなかったと判定された場合(ステップS187:Noルート)、通知先を特定せずに、そのまま通知先特定処理を終了する。
【0112】
一方、存在したと判定された場合(ステップS187:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、抽出されたレコードを施設名及び申し込み日時で並び替え、例えば、図示していないが、予約管理サーバ5のワーク・メモリ領域に格納する(ステップS189)。本実施の形態においては、施設名を指定してキャンセル待ちや空き時間待ちを行ったユーザの優先度合を、施設名を指定せずに例えば人数や場所を指定してキャンセル待ちや空き時間待ちを行ったユーザの優先度合よりも高く設定するようにしている。また、施設名の指定につき同じ優先度合のユーザ(レコード)が複数存在する場合は、申し込み(レコード登録)が早かった方を優先する。
【0113】
そして、施設利用状況管理部51は、並び替えられたレコードの先頭(最優先)レコードを特定する(ステップS191)。そしてさらに施設利用状況管理部51は、特定されたレコードのユーザIDの値を抽出する(ステップS193)。
【0114】
そして、施設利用状況管理部51によって抽出されたユーザIDに基づき、ユーザ端末利用状況管理部53は、利用者テーブル557(図6)を検索し、該当するレコードを確認する(ステップS195)。そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値を特定し、「連絡不可」であったかどうか判定する(ステップS197)。
【0115】
「連絡不可」であったと判定された場合(ステップS197:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、ステップS189においてワーク・メモリ領域に格納されているレコードから、次の優先レコードを特定する(ステップS199)。そして、施設利用状況管理部51は、次の優先レコードが存在する(特定できた)かどうか判定する(ステップS201)。存在すると判定された場合(ステップS201:Yesルート)、ステップS193の処理に戻る。一方、存在しないと判定された場合(ステップS201:Noルート)、通知先を特定せずに、そのまま通知先特定処理を終了する。
【0116】
一方、ステップS197において「連絡不可」ではなかったと判定された場合(ステップS197:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が「在席中」であったかどうか判定する(ステップS203)。
【0117】
「在席中」であったと判定された場合(ステップS203:Yesルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先のIPアドレスをIPアドレスの列602(図6)の値に基づき特定する(ステップS205)。そして、通知先特定処理を終了し、元の処理に戻る。一方、「在席中」ではなかった(「離席中」であった)と判定された場合(ステップS203:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先の携帯電話番号を携帯電話番号の列604(図6)の値に基づき特定する(ステップS207)。そして、通知先特定処理を終了し、元の処理に戻る。
【0118】
このようにして、直ちに通知可能なユーザの通知先が特定される。
【0119】
次に、図16及び図17を用いて、空き検査処理について説明する。この処理は、予約された施設が所定の時間以上利用されていないことが検出された場合における処理である。まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索する(ステップS211)。例えば10分毎等、所定の間隔で検索する。そして、施設利用状況管理部51は、現在時刻における利用予約がなされている施設(施設名)を抽出して、一旦記憶装置に格納する(ステップS213)。なお、該当する施設が存在しなかった場合には、当該空き検査処理を終了する。
【0120】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS213において抽出された施設(施設名)に基づき施設テーブル559(図7)を検索し、該当する施設のデータ(レコード)を抽出し、例えば、図示していないが、予約管理サーバ5のワーク・メモリ領域に格納する(ステップS215)。
【0121】
そして、施設利用状況管理部51は、ワーク・メモリ領域に格納された施設テーブル559のレコードのうち1件を抽出する(ステップS217)。そして、施設利用状況管理部51は、抽出したレコードの使用状況の列710(図7)の値に基づき、当該施設が現在使用中であるかどうか判定する(ステップS219)。使用中であると判定された場合(ステップS219:Yesルート)、処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。
【0122】
一方、使用中ではないと判定された場合(ステップS219:Noルート)、施設利用状況管理部51は、施設利用の予定開始時刻と現在時刻とに基づき、当該施設が施設利用の予定開始時刻から所定の時間(例えば10分等)空いていたかどうか判定する(ステップS221)。所定時間空きではない(未だ所定時間を経過していない)と判定された場合(ステップS221:Noルート)、処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。
【0123】
一方、所定時間空きであったと判定された場合(ステップS221:Yesルート)、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索し、当該施設を現在利用予定であったユーザを特定する(ステップS223)。すなわち、該当するレコードのユーザIDの列300(図3)の値を抽出する。
【0124】
そして、施設利用状況管理部51によって抽出されたユーザIDに基づき、ユーザ端末利用状況管理部53は、利用者テーブル557(図6)を検索し、該当するレコードを確認する(ステップS225)。そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値を特定し、「連絡不可」であるかどうか判定する(ステップS227)。
【0125】
「連絡不可」であったと判定された場合(ステップS227:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS229)。そして処理は端子Fを介して、後に述べるステップS239(図17)の処理に移行する。一方、「連絡不可」ではなかったと判定された場合(ステップS227:Noルート)、処理は端子Dを介して図17の処理に移行する。
【0126】
そして、ユーザ端末利用状況管理部53は、該当するレコードの状態の列608(図6)の値が「在席中」であったかどうか判定する(図17:ステップS231)。「在席中」であったと判定された場合(ステップS231:Yesルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先のIPアドレスをIPアドレスの列602(図6)の値に基づき特定する(ステップS233)。
【0127】
一方、「在席中」ではなかった(「離席中」であった)と判定された場合(ステップS231:Noルート)、ユーザ端末利用状況管理部53は、通知先の携帯電話番号を携帯電話番号の列606(図6)の値に基づき特定する(ステップS235)。
【0128】
そして、ステップS233又はステップS235の処理によって特定された通知先に基づき、通知先を特定して割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS237)。
【0129】
そして、施設利用状況管理部51は、ステップS215において抽出された全てのレコードについての処理が終了したかどうか判定する(ステップS239)。全てのレコードについての処理が終了していないと判定された場合(ステップS239:Noルート)、処理は端子Eを介してステップS217(図16)の処理に戻る。一方、全てのレコードについての処理が終了したと判定された場合(ステップS239:Yesルート)、当該空き検査処理を終了する。
【0130】
このようにして、施設利用の予約がなされていても実際に使用されていないことが検出された場合、空き時間へのユーザの割り当てが迅速に行われる。なお、ステップS221において、所定時間空きであったと判定された場合には、当該予約を無効とし、通知先を特定しないで割当処理を行うようにしてもよい。また、予定終了時刻までの空き時間が少ない(所定時間未満)の場合には、ユーザの割当処理を行わないようにしてもよい。
【0131】
次に、図18を用いて、空き時間割当処理について説明する。この処理は、予約された施設利用が終了した場合における処理である。
【0132】
まず、予約管理サーバ5の施設利用状況管理部51は、予約された施設利用が終了したことを検知する(ステップS241)。施設利用が終了したことを検知する方法としては、施設カード・リーダ11から利用終了のデータを受信するようにしてもよいし、例えば5分毎等、所定の間隔で施設テーブル559(図7)を検索して使用状況の列710(図7)の値を抽出して判定するようにしてもよい。
【0133】
そして、施設利用状況管理部51は、予約テーブル551(図3)を検索し、該当する施設利用(予約データ)の予定終了時刻を特定する(ステップS243)。なお、予定終了時刻を過ぎてから施設利用の終了がなされる場合もあるため、予約者のユーザID等を用いて、終了した施設利用に該当する予約データを正確に特定するようにする。
【0134】
そして、施設利用状況管理部51は、現在時刻と予定終了時刻とに基づき、施設利用の余り時間(空き時間)を計算する(ステップS245)。そして、施設利用状況管理部51は、計算された余り時間が所定時間(例えば1時間)以上であったかどうか判定する(ステップS247)。
【0135】
所定時間未満であったと判定された場合(ステップS247:Noルート)、空き時間割当処理を終了する。一方、所定時間以上であったと判定された場合(ステップS247:Yesルート)、通知先を特定せずに割当処理(図13及び図14)を行う(ステップS249)。そして、空き時間割当処理を終了する。
【0136】
このようにして、予約された施設利用の終了が検知され、場合によっては空き時間へのユーザの割り当て処理が迅速に行われる。
【0137】
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図3乃至図7に示したテーブル構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば、別の構成を採用するようにしてもよい。また、必要に応じて項目を追加又は削除するようにしてもよい。例えば、施設IDや予約番号等が用いられる場合もある。
【0138】
また、図10に示した画面構成は一例であって、同様の内容を別の態様にて表現することも可能である。また、予約管理サーバ5が複数のサーバによって構成されていてもよい。さらに、図1に示した予約管理サーバ5の機能ブロック構成は一例であって、実際のプログラム・モジュール構成とは異なる場合がある。端末プログラム200(図2)についても同様である。
【0139】
また、図8乃至図18に示した処理フローも一例であって、同様の処理結果が得られる範囲において処理の順序を入れ替えてもよいし、必要に応じてステップを追加又は削除してもよい。
【0140】
また、会議室予約に関するデータを用いてテーブル構成例を示したが、本発明の技術を適用可能な施設は会議室に限られず、予約利用可能なその他の施設であってもよい。
【0141】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、施設の稼働率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム概要図である。
【図2】端末プログラムの機能ブロック図である。
【図3】予約テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】キャンセル待ちテーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】空き時間待ちテーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】利用者テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図7】施設テーブルのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における処理フロー(その1)を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における処理フロー(その2)を示す図である。
【図10】キャンセル・空き時間待ち予約ページの一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における処理フロー(その3)を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における処理フロー(その4)を示す図である。
【図13】割当処理の処理フロー(その1)を示す図である。
【図14】割当処理の処理フロー(その2)を示す図である。
【図15】通知先特定処理の処理フローを示す図である。
【図16】空き検査処理の処理フロー(その1)を示す図である。
【図17】空き検査処理の処理フロー(その2)を示す図である。
【図18】空き時間割当処理の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 社内LAN 3 ユーザ端末 5 予約管理サーバ
7 電話回線網 9 ユーザ携帯電話機
11 施設カード・リーダ 51 施設利用状況管理部
53 ユーザ端末利用状況管理部 55 利用確認通信部
57 IVR 550 予約管理DB 551 予約テーブル
553 キャンセル待ちテーブル 555 空き時間待ちテーブル
557 利用者テーブル 559 施設テーブル
Claims (14)
- 予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、当該空き時間に関するデータを記憶装置に格納する空き時間発生検出ステップと、
前記空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、前記ユーザの端末から通知された前記ユーザの状態を表すデータに基づき確認し、前記ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態である前記ユーザを特定し、記憶装置に格納する通知ユーザ特定ステップと、
特定された前記ユーザに、前記施設が利用可能となったことを前記ユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する通知ステップと、
を含むコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記ユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段は、前記ユーザの端末へ通知データを送信する手段と前記ユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段とを含むことを特徴とする
請求項1記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記ユーザの状態を表すデータは、前記ユーザが在席中か否かを表すデータを含み、
前記通知ユーザ特定ステップにおいて、前記ユーザの状態を表すデータに基づき在席中という状態のユーザを特定し、
前記通知ステップにおいて、前記在席中という状態のユーザとして特定されたユーザに、前記ユーザの端末へ通知データを送信する手段を用いて通知することを特徴とする
請求項2記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記通知ユーザ特定ステップにおいて、前記ユーザの状態を表すデータに基づき在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、
前記通知ステップにおいて、前記在席中ではないがユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態のユーザとして特定されたユーザに、前記ユーザが応答可能である電話機に電話をかける手段を用いて通知することを特徴とする
請求項3記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記空き時間発生検出ステップにおいて、前記予約された施設利用のキャンセルにより空き時間が生じたことを検出した場合、
前記空き時間発生検出ステップが、
当該検出時刻から前記施設利用の予定開始時刻までの時間が第1の所定の時間以上であるか判定するキャンセル時刻判定ステップ
を含む請求項1記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記キャンセル時刻判定ステップにおいて、前記検出時刻から前記施設利用の予定開始時刻までの時間が前記第1の所定の時間未満であると判定された場合、
前記通知ユーザ特定ステップにおいて、
前記予約された施設利用のキャンセル待ちユーザの状態を、前記ユーザの端末から通知された前記ユーザの状態を表すデータに基づき確認し、前記ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態である前記ユーザを特定することを特徴とする
請求項5記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記空き時間発生検出ステップが、
前記予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに前記施設が未使用であるという施設利用時間条件を満たすか判定する未使用検査ステップ
を含む請求項1記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記空き時間発生検出ステップが、
前記予約された施設利用の予定開始時刻から第2の所定の時間が経過するまでに前記施設が未使用であることが検出され、且つ当該検出時刻から前記予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が第3の所定の時間以上であるという施設利用時間条件を満たすか判定するステップ
を含む請求項1記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記施設利用時間条件を満たした場合、
予約を行ったユーザの状態が、当該予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるか判定する予約ユーザ通知可否判定ステップと、
前記予約ユーザ通知可否判定ステップにおいて前記予約を行ったユーザの状態が、前記予約を行ったユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であると判定された場合、前記予約を行ったユーザに、前記施設が未使用であることを前記予約を行ったユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとをさらに含む
請求項7又は8記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記未使用検査ステップにおいて、前記予約された施設利用の予定開始時刻から前記第2の所定の時間が経過するまでに前記施設が未使用であることを検出した場合、当該予約データを無効にするステップ
をさらに含む請求項7記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記空き時間発生検出ステップにおいて、前記予約された施設利用が予定終了時刻よりも早く終了したことにより空き時間が生じたことを検出した場合、
当該施設利用の終了時刻から予定終了時刻までの時間が第4の所定の時間以上であるか判定する残り時間判定ステップ
をさらに含む請求項1記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記残り時間判定ステップにおいて、前記終了時刻から前記予約された施設利用の予定終了時刻までの時間が前記第4の所定の時間以上であると判定された場合、
前記通知ユーザ特定ステップにおいて、
前記終了時刻から前記予約された施設利用の予定終了時刻までの時間における当該施設の利用を希望しているユーザの状態を、前記ユーザの端末から通知された前記ユーザの状態を表すデータに基づき確認し、前記ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態である前記ユーザを特定することを特徴とする
請求項11記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 請求項1乃至12のいずれか1つに記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 施設利用の予約を管理するサーバと、当該サーバと所定のネットワークを介して通信可能な複数のユーザ端末とを有し、
前記ユーザ端末は、
ユーザによる当該ユーザ端末の操作状況を監視し、前記ユーザの状態を表すデータを生成し、前記サーバに通知する機能を有し、
前記サーバは、
予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、当該空き時間に関するデータを記憶装置に格納する機能と、
前記空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、前記ユーザ端末から通知された前記ユーザの状態を表すデータに基づき確認し、前記ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態である前記ユーザを特定し、記憶装置に格納する機能と、
特定された前記ユーザに、前記施設が利用可能となったことを前記ユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知する通知機能と、
を有する情報処理システム。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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