JP2004317121A - 換気アダプタ並びにこの換気アダプタを用いた換気ファンユニット及び換気穴に対する換気パイプのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気パイプを換気穴に挿通固定する際に、換気パイプにおける屋外側の端部に施されたシールが破壊されにくい換気アダプタ並びにこの換気アダプタを用いた、換気ファンユニット及び換気穴に対する換気パイプのシール構造を提供する。
【解決手段】ゴムブッシュ10は、フランジ部12がシール材を介して外壁Wの壁面に密着するように、換気パイプEPの浴室側の端部に装着された本体部11を浴室側から換気穴EHに嵌着した状態で、フランジ部12の外面から突出する突起13が、外壁Wの壁面に取り付けられた浴室暖房乾燥機1の背面に当接するようになっており、換気アダプタ20は、嵌合溝23内にシール材を充填すると共にシール材塗布領域24にシール材を塗布した後、換気パイプEPの屋外側の端部にパイプ接続口22を差し込むようにして嵌合溝23に換気パイプEPの端部を嵌め込んだ状態で、基板21が外壁Wの壁面にビス止めされている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通される浴室暖房機用の換気パイプを屋外側で固定する換気アダプタ並びにこの換気アダプタを用いた換気ファンユニット及び換気穴に対する換気パイプのシール構造に関する。
温水暖房熱源機から供給される温水の熱を利用して浴室内に温風を吹き出すことによって浴室内の暖房を行う浴室暖房乾燥機には、浴室内の湿度の高い空気を屋外に排気するための換気ファンが搭載されたものがあり、こういった浴室暖房乾燥機は、通常、浴室を形成している外壁の浴室側の壁面に取り付けた状態で、その取付領域内に形成された換気穴を通して浴室内の空気が屋外に排気されるようになっている。
ところで、浴室内の空気を外壁に形成された換気穴を通して屋外に排気する際、換気穴から外壁内に湿度の高い浴室内の空気が進入しないように、換気穴には換気パイプが挿通固定されるようになっており、換気穴に挿通された換気パイプは、その一端側(浴室側の端部)がゴムブッシュによって換気穴に固定されると共に、このゴムブッシュを利用して換気穴と換気パイプとの間に形成される隙間がシールされるようになっている。
前記ゴムブッシュは、図6(a)〜(c)に示すように、換気穴に挿通される換気パイプの一端側(浴室側の端部)に装着される筒状の本体部51と、この本体部51の一端側から外側に張り出すフランジ部52とを備えており、このゴムブッシュ50が装着された換気パイプを、浴室側から換気穴に挿通してゴムブッシュ50の本体部51を換気穴に嵌着することによって、換気穴に挿通された換気パイプの一端側がゴムブッシュ50を介して換気穴に固定されるようになっている。
また、ゴムブッシュ50を換気穴に嵌着する際は、フランジ部52の内面に予めシール材を塗布しておき、フランジ部52の内面を外壁の壁面に密着させることによって、シール材を介してフランジ部52を浴室の壁面にシールすることで、換気穴と換気パイプとの間に浴室側から湿度の高い空気が進入しないようになっている。
一方、換気穴に挿通される換気パイプの他端側(屋外側の端部)は、浴室を形成している外壁の屋外側の壁面に取り付けられる換気アダプタによって固定されるようになっており、屋外側から換気穴と換気パイプとの間に充填されたシール材によって、換気穴の屋外側の端部をシールすることで、換気パイプを通って屋外側の端部から排出される浴室内の湿度の高い空気が換気穴と換気パイプとの間に進入しないようになっている。
前記換気アダプタは、図7に示すように、外壁の壁面に固定される基板61と、この基板61の内面側に突出した筒状の接続口62を備えており、この接続口62を換気パイプの端部に差し込んだ状態で基板61を外壁の壁面に固定することによって、換気パイプの屋外側の端部が所定状態に保持されるようになっている。
上述したようなゴムブッシュ50及び換気アダプタ60を用いて換気パイプを外壁に形成された換気穴に挿通固定するには、まず、図8(a)に示すように、ゴムブッシュ50の本体部51に換気パイプEPの一端側を差し込んでアルミニウムテープATを巻き付けることによって両者を固定した後、フランジ部52の内面にシール材SMを塗布する。このようにしてゴムブッシュ50が装着された換気パイプEPを、同図(b)に示すように、浴室側から換気穴EHに挿通し、ゴムブッシュ50のフランジ部52が浴室の壁面に密着するように、ゴムブッシュ50を換気穴EHに嵌着することで換気パイプEPの一端側を換気穴EHに固定すると共に、フランジ部52と浴室の壁面とをシール材SMによってシールした後、浴室の壁面に浴室暖房乾燥機70を取り付ける。
続いて、図9(a)に示すように、屋外側から換気穴EHと換気パイプEPとの間にシール材SMを充填した後、同図(b)に示すように、換気アダプタ60の接続口62を換気パイプEPの屋外側の端部に差し込んだ状態で、換気アダプタ60の基板61を外壁の壁面に固定すると、換気穴EHと換気パイプEPとが浴室側と屋外側とにおいてシールされた状態で換気パイプEPが換気穴EHに挿通固定される。
特開2001−108255号公報 特開平11−257701号公報 特開平06−154485号公報 実願昭57−145703号(実開昭59−51283号公報)のマイクロフィルム
ところで、換気ファンが搭載された浴室暖房乾燥機70を浴室の壁面に取り付けた状態では、図8(b)に示すように、通常、その背面が換気穴EHに嵌着されたゴムブッシュ50のフランジ部52に接触しているので、図9(b)に示すように、換気パイプEPの屋外側の端部に換気アダプタ60の接続口62を差し込むようにして換気アダプタ60を外壁の壁面に固定する際、換気パイプEPが浴室側に押されたとしても、換気パイプEPが浴室側に動くことがなく、フランジ部52と壁面との間に施されたシールが破壊されることはない。
しかしながら、屋外に別途換気ファンユニットを設置するタイプの浴室暖房乾燥機では、図10(a)に示すように、浴室暖房乾燥機80の背面と浴室の壁面との間にある程度の隙間Sが形成されるように、浴室暖房乾燥機80を浴室の壁面に取り付け、この隙間Sから浴室内の空気を吸い込ませるようにするのが一般的であるので、換気パイプEPの浴室側の端部を固定しているゴムブッシュ50のフランジ部52と浴室暖房乾燥機80の背面との間には隙間が形成されることになる。
従って、換気アダプタ60を外壁の壁面に取り付ける際、換気パイプEPが浴室側に強い力で押されると、同図(b)に示すように、換気パイプEPが浴室側に移動する場合があり、そのような場合は、シール材SMを介して浴室の壁面に密着しているゴムブッシュ50のフランジ部52が壁面から離反し、浴室の壁面とフランジ部52との間に施されているシールが破壊されるといった問題がある。
また、換気穴EHと換気パイプEPとの間の隙間が大きくなると、換気パイプEPの屋外側の端部に換気アダプタ60の接続口62を差し込んで接続する際や、換気パイプEPが接続された換気アダプタ60を外壁の壁面に固定する際に、換気パイプEPの屋外側の端部が換気穴EHの径方向に動きやすく、換気パイプEPと換気穴EHとの間にシール材を充填することによって、換気穴EHと換気パイプEPとの間に施されたシールが破壊される恐れがある。
そこで、この発明の課題は、換気パイプを換気穴に挿通固定する際に、換気パイプにおける屋外側の端部に施されたシールが破壊されにくい換気アダプタ並びにこの換気アダプタを用いた、換気ファンユニット及び換気穴に対する換気パイプのシール構造を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通される浴室暖房機用の換気パイプを、前記外壁における屋外側で固定する換気アダプタであって、前記外壁における屋外側の壁面に固定設置される、筒状の接続口を有する基板を備え、前記基板の内面側には、前記接続口の外側に前記換気パイプの端部が嵌り込む環状の嵌合溝と、その嵌合溝の外側を囲うように環状のシール材塗布領域とが形成されていることを特徴とする換気アダプタを提供するものである。
また、上記の課題を解決するため、請求項2にかかる発明は、浴室を形成している外壁の屋外側の壁面に取り付けられる浴室暖房機用の換気ファンユニットであって、請求項1に記載の換気アダプタと、前記換気アダプタに装着されるケーシングと、前記ケーシング内に収容される換気ファンとを備えた換気ファンユニットを提供するものである。
また、上記の課題を解決するため、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の換気アダプタを用いて、浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通固定される換気パイプの前記換気穴に対するシール構造であって、前記換気アダプタが前記外壁に固定設置された状態では、前記嵌合溝に充填されたシール材によって、前記嵌合溝と前記嵌合溝に嵌り込んだ前記換気パイプの端部とがシールされていると共に、前記シール材塗布領域に塗布されたシール材によって、前記基板と前記外壁の壁面とがシールされていることを特徴とする換気穴に対する換気パイプのシール構造を提供するものである。
以上のように、請求項1にかかる発明の換気アダプタは、浴室を形成している外壁における屋外側の壁面に固定設置される、筒状の接続口を有する基板の内面側に、接続口の外側に換気パイプの端部が嵌り込む環状の嵌合溝と、その嵌合溝の外側を囲うように環状のシール材塗布領域とが形成されているので、嵌合溝にシール材を充填すると共にシール材塗布領域にシール材を塗布した状態で、嵌合溝に換気パイプの端部を嵌め込んで基板を外壁の壁面に固定すると、換気穴に挿通された換気パイプの屋外側の端部が換気アダプタを介して固定され、前記嵌合溝に充填されたシール材によって、前記嵌合溝と前記嵌合溝に嵌り込んだ前記換気パイプの端部とがシールされると共に、前記シール材塗布領域に塗布されたシール材によって、前記基板と前記外壁の壁面とがシールされている、請求項3に係るシール構造が実現される。
以上のように構成されたシール構造では、換気穴と換気パイプとの隙間を直接シールしているわけではないが、換気パイプと換気アダプタとが接続口の外側に形成された嵌合溝部分で相互にシールされていると共に、嵌合溝を囲うように形成された環状のシール材塗布領域部分で換気アダプタの基板の内面と外壁の壁面とがシールされているので、換気パイプを通って屋外に排出される浴室内の湿度の高い空気が、換気アダプタの接続口部分から換気穴と換気パイプとの間に進入することがなく、一旦屋外に排気された浴室内の湿度の高い空気が、基板と外壁の壁面との間から換気穴と換気パイプとの間に進入することもない。
また、このシール構造は、従来のシール構造のように、換気穴に挿通された換気パイプと換気穴との間にシール材を充填することによって、換気穴と換気パイプとの隙間を直接シールしているわけではないので、換気パイプの屋外側の端部に換気アダプタを接続する際や、換気パイプに接続された換気アダプタを外壁の壁面に固定する際、換気パイプの屋外側の端部が換気穴の中でその径方向に動いたとしても、シール破壊(シール不良)が発生することはなく、換気穴における屋外側の端部を確実にシールすることができる。
換気ファンが搭載された浴室暖房機の場合は、以上のように構成された換気アダプタを単独で外壁の壁面に固定することになるが、換気ファンユニットを屋外に設置するタイプの浴室暖房機の場合は、前記換気アダプタと、前記換気アダプタに装着されるケーシングと、前記ケーシング内に収容される換気ファンとを備えた請求項2に係る換気ファンユニットのように、前記換気アダプタを換気ファンユニットに組み込んだ状態で外壁の壁面に固定することによって、同様の効果を実現することができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、浴室内の湿度の高い空気を屋外に排気するための換気ファンユニット2が屋外に設置されるタイプの浴室暖房乾燥機1を、浴室を形成している外壁Wの壁面に取り付けた状態を示している。
前記浴室暖房乾燥機1は、同図に示すように、その背面と外壁Wの壁面との間に数mm程度の隙間が形成されるように、外壁Wにおける浴室側の壁面に固定された取付板3を介して浴室内に据付固定されており、外壁Wには、浴室暖房乾燥機1の背面と外壁Wの壁面との間に形成された隙間から吸い込まれる浴室内の空気を屋外に排気するための換気穴EHが、浴室暖房乾燥機1の設置領域内を貫通するように形成されている。
換気穴EHには、浴室内の空気を屋外に排気する際、換気穴EHから外壁W内に湿度の高い浴室内の空気が進入しないように、換気パイプEPが挿通されており、この換気パイプEPは、浴室側の端部がゴムブッシュ10によって、屋外側の端部が換気ファンユニット2の構成要素である換気アダプタ20によって、それぞれ固定されている。
前記ゴムブッシュ10は、図3(a)〜(c)に示すように、換気穴EHに挿通される換気パイプEPの一端側(浴室側の端部)に嵌め込まれる筒状の本体部11と、この本体部11の一端側から外側に張り出すフランジ部12と、このフランジ部12の外面から外側に突出する4本の突起13とから構成されており、このゴムブッシュ10が一端側に嵌め込まれた換気パイプEPを、浴室側から換気穴EHに挿通してゴムブッシュ10の本体部11を換気穴EHに嵌着すると、図1に示すように、換気穴EHに挿通された換気パイプEPの一端側がゴムブッシュ10を介して換気穴EHに固定されるようになっている。なお、換気パイプEPの一端側に嵌め込まれたゴムブッシュ10は、本体部11の外周面及び換気パイプEPの外周面の双方を覆うようにアルミニウムテープを巻き付けることによって、換気パイプEPに固定されている。
また、ゴムブッシュ10を換気穴EHに嵌着する際は、フランジ部12の内面に全周にわたって予めシール材を塗布しておき、フランジ部12の内面を外壁の壁面に密着させることによって、シール材を介してフランジ部12を浴室の壁面にシールすることで、換気穴EHと換気パイプEPとの間に浴室側から湿度の高い空気が進入しないようになっている。
このようにして、換気穴EHに挿通された換気パイプEPの一端側をゴムブッシュ10によって固定した後、浴室暖房乾燥機1を取付板3を介して外壁Wにおける浴室側の壁面に据付固定することになるが、浴室暖房乾燥機1が外壁Wの壁面に据付固定された状態では、図1に示すように、ゴムブッシュ10のフランジ部12から突出している突起13が浴室暖房乾燥機1の背面に当接するようになっている。なお、浴室暖房乾燥機1の背面は凹凸状に形成されているので、突起13の一部は、その先端が浴室暖房乾燥機1の背面に沿うように屈曲した状態となっており、屈曲した突起13の弾性力によって、ゴムブッシュ10のフランジ部12が外壁Wの壁面に押し付けられるようになっている。
前記換気ファンユニット2は、図1及び図4(a)〜(d)に示すように、外壁Wにおける屋外側の壁面に固定される換気アダプタ20と、この換気アダプタ20にビス止めされるケーシング30と、このケーシング30内において換気アダプタ20に装着される換気ファン40とから構成されており、前記ケーシング30には、換気ファン40の吐出口41に対応する位置に、メッシュによって覆われた排気口31が形成されていると共に、浴室暖房乾燥機1から換気パイプEPを通して導かれる温水循環用の接続チューブHC(図1参照)及び電線類を屋外に引き出すために、その両側面及び底面に、周囲が薄肉に形成された開口可能なノックアウト部32a、32b、32cが設けられている。
前記換気アダプタ20は、図5(a)、(b)に示すように、外壁Wの屋外側の壁面にビス止めするためのビス孔21aが形成された基板21と、この基板21の中央部において内面側に突出した、換気パイプEPの端部に挿入される筒状のパイプ接続口22と、このパイプ接続口22の周囲に形成された、換気パイプEPの端部が嵌り込む環状の嵌合溝23と、この嵌合溝23を取り囲むように、僅かに窪んだ所定幅の環状のシール材塗布領域24と、パイプ接続口22を取り囲むように基板21の外面側に突出した筒状のファン接続口25とを備えており、このファン接続口25には、換気ファン40の吸込口部が接続されるようになっている。
以上のように構成された換気アダプタ20は、図1及び図2に示すように、嵌合溝23内にシール材SMを充填すると共にシール材塗布領域24にシール材SMを塗布した後、換気穴EHに挿通された換気パイプEPの屋外側の端部にパイプ接続口22を差し込むようにして嵌合溝23に換気パイプEPの端部を嵌め込んだ状態で、外壁Wの壁面に基板21をビス止めすると、換気パイプEPの屋外側の端部が換気アダプタ20によって固定され、嵌合溝23に充填されたシール材SMによって嵌合溝23と換気パイプEPの端部とがシールされると共に、シール材塗布領域24に塗布されたシール材SMによって基板21と外壁Wの壁面とがシールされる。
従って、換気パイプEPを通って屋外に排出される浴室内の湿度の高い空気が、換気アダプタ20のパイプ接続口22部分から換気穴EHと換気パイプEPとの間に進入することがなく、換気ファン40によって一旦屋外に排気された浴室内の湿度の高い空気が、基板21と外壁Wの壁面との間から換気穴EHと換気パイプEPとの間に進入することもない。
以上のように、上述したゴムブッシュ10は、フランジ部12が外壁Wの壁面に密着するように、本体部11を浴室側から換気穴EHに嵌着した状態で、フランジ部12の外面から突出する突起13が、外壁Wの壁面に取り付けられた浴室暖房乾燥機1の背面に当接するようになっているので、外壁Wの壁面に取り付けた浴室暖房乾燥機1の背面と外壁Wの壁面との間に浴室内の空気を吸い込ませるための隙間が形成される場合であっても、浴室暖房乾燥機1の背面と外壁Wの壁面との間で、換気穴EHに嵌着されたゴムブッシュ10が浴室側に動くことがなく、フランジ部12が外壁Wの壁面に密着した状態に確実に保持される。
従って、屋外側において換気アダプタ20を取り付ける際に、換気パイプEPが浴室側に押されても、換気パイプEPが浴室側に動くことがないので、ゴムブッシュ10のフランジ部12と外壁Wの壁面との間にシール切れが発生することがなく、浴室側において施された初期のシール状態を確実に保持することができる。
また、上述した換気アダプタ20を用いたシール構造では、従来のシール構造のように、換気穴EHに挿通された換気パイプEPと換気穴EHとの間にシール材を充填することによって、換気穴EHと換気パイプEPとの隙間を直接シールしているわけではないので、換気パイプEPの屋外側の端部を換気アダプタ20に接続する際や、換気パイプEPが接続された換気アダプタ20を外壁Wの壁面に固定する際、換気パイプEPの屋外側の端部が換気穴EHの中でその径方向に動いたとしてもシール破壊(シール不良)が発生することはなく、換気穴EHにおける屋外側の端部を確実にシールすることができる。
なお、上述した実施形態では、換気アダプタ20が組み込まれた換気ファンユニット2を、屋外に別途設置するタイプの浴室暖房乾燥機1について説明したが、本発明の換気アダプタ及びこれを用いたシール構造は、こういったタイプの浴室暖房乾燥機に限定されるものではなく、換気ファンが搭載された浴室暖房乾燥機についても適用することができ、その場合は、換気アダプタを単独で外壁の壁面に固定すればよい。
この発明にかかる換気アダプタを用いて、浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通された換気パイプを固定した状態を示す断面図である。 図1における二点鎖線で囲われた部分を示す拡大図である。 (a)は換気穴に挿通された換気パイプの一端側を固定するゴムブッシュを示す断面図、(b)は同上のゴムブッシュを示す側面図、(c)は同上のゴムブッシュを示す正面図である。 (a)は同上の換気アダプタが組み込まれた換気ファンユニットを示す正面図、(b)は同上の換気ファンユニットを示す右側面図、(c)は同上の換気ファンユニットを示す左側面図、(d)は同上の換気ファンユニットを示す底面図である。 (a)は同上の換気アダプタの内面側を示す平面図、(b)は同上の換気アダプタを示す断面図である。 (a)は従来のゴムブッシュを示す断面図、(b)は同上のゴムブッシュを示す側面図、(c)は同上のゴムブッシュを示す正面図である。 従来の換気アダプタを示す断面図である。 (a)、(b)は従来のゴムブッシュ及び換気アダプタを用いて、外壁に形成された換気穴に換気パイプを挿通固定する方法を示す工程図である。 (a)、(b)は従来のゴムブッシュ及び換気アダプタを用いて、外壁に形成された換気穴に換気パイプを挿通固定する方法を示す工程図である。 (a)、(b)は従来のゴムブッシュ及び換気アダプタを用いて換気穴に挿通固定された換気パイプのシール構造の問題点を説明するための説明図である。
符号の説明
1 浴室暖房乾燥機(浴室暖房機)
2 換気ファンユニット
3 取付板
10 ゴムブッシュ
11 本体部
12 フランジ部
13 突起
20 換気アダプタ
21 基板
22 パイプ接続口(接続口)
23 嵌合溝
24 シール材塗布領域
30 ケーシング
31 排気口
40 換気ファン
41 吐出口
EH 換気穴
EP 換気パイプ
SM シール材
W 外壁

Claims (3)

  1. 浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通される浴室暖房機用の換気パイプを、前記外壁における屋外側で固定する換気アダプタであって、
    前記外壁における屋外側の壁面に固定設置される、筒状の接続口を有する基板を備え、
    前記基板の内面側には、前記接続口の外側に前記換気パイプの端部が嵌り込む環状の嵌合溝と、その嵌合溝の外側を囲うように環状のシール材塗布領域とが形成されていることを特徴とする換気アダプタ。
  2. 浴室を形成している外壁の屋外側の壁面に取り付けられる浴室暖房機用の換気ファンユニットであって、
    請求項1に記載の換気アダプタと、前記換気アダプタに装着されるケーシングと、前記ケーシング内に収容される換気ファンとを備えた換気ファンユニット。
  3. 請求項1に記載の換気アダプタを用いて、浴室を形成している外壁を貫通する換気穴に挿通固定される換気パイプの前記換気穴に対するシール構造であって、
    前記換気アダプタが前記外壁に固定設置された状態では、前記嵌合溝に充填されたシール材によって、前記嵌合溝と前記嵌合溝に嵌り込んだ前記換気パイプの端部とがシールされていると共に、前記シール材塗布領域に塗布されたシール材によって、前記基板と前記外壁の壁面とがシールされていることを特徴とする換気穴に対する換気パイプのシール構造。
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