JP2004317047A - 水素吸蔵合金充填容器とこれを用いた間欠作動式ヒートポンプ - Google Patents

水素吸蔵合金充填容器とこれを用いた間欠作動式ヒートポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】内部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギを熱損失を少なくして容器の外側に伝達でき且つ製造容易な水素吸蔵合金充填容器、およびこれを用いた間欠作動式ヒートポンプを提供する。
【解決手段】断面が偏平形で且つ複数の平行な仕切壁6により複数の中空部8を並列に内設する容器本体4と、係る容器本体4の各中空部8に充填した粉末からなる水素吸蔵合金MHと、上記容器本体4における各中空部8の軸方向に沿った両端を閉塞する端板12,14と、上記複数の仕切壁6の一端寄りを切除した連絡流路7と、を含む、水素吸蔵合金充填容器1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素吸蔵合金充填容器およびこれを用いた間欠作動式ヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫や冷凍庫などにおいて、フロンガスおよびコンプレッサを用いず地球環境に優しく且つ騒音をなくすため、水素吸蔵合金を用いた間欠作動式ヒートポンプを適用することが試みられている。係る間欠作動式ヒートポンプは、水素平衡圧が異なる2種類の水素吸蔵合金における水素放出時の吸熱反応と水素吸蔵時の放熱反応とを利用したものである(例えば、特許文献1参照)。
このため、2組の水素吸蔵合金の粉末を個別に充填した耐圧性である一対の水素吸蔵合金充填容器が使用される。係る水素吸蔵合金充填容器は、耐圧性を高めるべく厚肉にすると、内部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギが当該容器の外側に伝達されにくくなるため、熱損失が大きくなる。
【0003】
係る熱伝達性を改善するため、円筒形の容器本体と水素ガス出入管との間に複数の隔壁を配置した熱交換器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、係る熱交換器において、容器本体と水素ガス出入管との間に、別体で複数の隔壁を摩擦力で嵌合したり、あるいは接着により配置しても、係る隔壁にて区画される小室に充填した金属水素化粉末と容器本体の外側との伝熱性が阻害され、且つ多くの製造工数およびコストを要する、という問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−191267号公報 (第1〜6頁、第3図)
【特許文献2】
特開平8−178463号公報 (第1〜5頁、図2,図5)
【0005】
上記伝熱性を向上させるため、図5(A),(B)に示すような水素吸蔵合金充填容器40も提案されている。係る容器40は、図示のように、アルミニウム合金からなる角形管42と、その中空部45に挿入したアルミ箔からなるハニカムコア46と、角形管42の両端に溶接W付けした端板43,44とを備えている。図5(A)で右側の端板44には、水素ガス流路48を有する管47が接続され、係る端板44寄りの中空部45には、上記ハニカムコア46は位置していない。上記ハニカムコア46の内部に図示しない水素吸蔵合金が充填される。
【0006】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、ハニカムコア46を挿入する前記水素吸蔵合金充填容器40にても、多数のコア(46)内に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギを当該容器40の外側に十分伝達できず、且つ製造工程が煩雑になる問題があった。
本発明は、以上に説明した従来の技術における問題点を解決し、内部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギを熱損失を少なくして容器の外側に伝達でき且つ製造容易な水素吸蔵合金充填容器、およびこれを用いた間欠作動式ヒートポンプを提供する、ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、表面積が大きく且つ内部が複数の中空部に分割された容器本体を用いる、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の水素吸蔵合金充填容器(請求項1)は、断面が偏平形で且つ複数の平行な仕切壁により複数の中空部を並列に内設する容器本体と、係る容器本体の各中空部に充填した粉末からなる水素吸蔵合金と、上記容器本体における上記中空部の軸方向の両端を閉塞する端板と、を含む、ことを特徴とする。
【0008】
これによれば、容器本体の断面が偏平な長方形、楕円形、または細長い小判形などを呈するため、その表面積が従来の円筒形の容器本体に比べて大きくなると共に、複数の平行な仕切壁によって区画された複数の中空部に水素吸蔵合金が充填されているので、係る合金から発生する熱エネルギを熱損失を少なくして容器の外側に効率良く伝達することができる。従って、後述する間欠作動式ヒートポンプの性能を高めることに寄与することが可能となる。
【0009】
尚、上記容器本体には、次述するアルミニウム合金の押出形材が最適であるが、これに限らず、アルミニウム合金や銅合金などからなる複数の角形パイプを平行にして溶着した平板状の形態も含まれる。また、上記水素吸蔵合金には、Zr−Ni−Mn−Fe系、La−Ni系、あるいはZn−Mn系合金などからなり、平均粒径が数10μmの粉末が用いられる。更に、上記水素吸蔵合金充填容器は、後述する間欠作動式ヒートポンプに用いるほか、例えば燃料電池などに対する水素供給手段として活用することもできる。
【0010】
また、本発明には、前記容器本体は、アルミニウム合金の押出形材からなると共に、前記複数の中空部における少なくとも何れかの内壁にその軸方向に沿って単数または複数の凸条および凹溝の少なくとも一方が形成されている、水素吸蔵合金充填容器(請求項2)も含まれる。
これによれば、容器本体における外壁部と複数の仕切壁とが予め一体に形成されているため、製造時の工数が低減され且つ安価にできる。しかも、仕切壁を含む複数の中空部の内壁に一体に設けた凸条や凹溝により、各中空部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギの熱伝達性を、一層高めることができる。
【0011】
更に、本発明には、前記容器本体は、その外側面に前記中空部の軸方向に沿った複数の凸条および複数の凹溝の少なくとも一方が形成されている、水素吸蔵合金充填容器(請求項3)も含まれる。
これによれば、容器本体の中空部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギを、上記外側面の凸条や凹溝を介して、熱損失を少なくして周囲に効率良く伝達することができる。特に、前記中空部の内壁と外側面との双方に凸条や凹溝を併設した形態では、更に伝熱性を向上させることができる。
【0012】
加えて、本発明には、前記容器本体は、前記複数の仕切り壁の少なくとも一端寄りを切除または穿孔した連絡流路を内設すると共に、係る連絡流路に隣接する一端側の前記端板に、当該連絡流路と連通する連通パイプが連通可能に連結されている、水素吸蔵合金充填容器(請求項4)も含まれる。
これによれば、仕切壁により区画された複数の中空部に個別に充填した水素吸蔵合金から発生する水素(ガス)を、上記連絡流路を介して集束し且つ上記パイプから外部に放出することができる。あるいは、係る水素を上記連通パイプおよび連絡流路を介して、各中空部ごとに充填した水素吸蔵合金に分流させて、水素吸蔵を行うことができる。尚、容器本体が前記押出形材である形態では、複数の仕切壁の端部を切削工具で切除するか、あるいは仕切壁の端部寄りを孔明け加工で穿孔することにより、上記連絡流路を形成できる。
【0013】
一方、本発明の間欠作動式ヒートポンプ(請求項5)は、少なくとも一対の前記水素吸蔵合金充填容器と、係る一対の水素吸蔵合金充填容器の各中空部間を連通し且つ中間に開閉弁を配置した連通パイプと、とを含む、ことを特徴とする。
これによれば、一対の水素吸蔵合金充填容器の一方における各中空部に充填した水素吸蔵合金から水素を発生させ且つこれに伴う吸熱反応で当該容器の外側を冷却すると共に、上記発生した水素を連通パイプおよび開閉弁を介して、他方の容器の各中空部に充填した水素吸蔵合金に吸蔵させ且つこれに伴う放熱反応により、当該容器の外側を加熱(昇温化)することができる。
【0014】
しかも、一対の水素吸蔵合金充填容器は、それらの容器本体が前述した複数の仕切壁や、凸条および凹溝の何れかまたは双方を有するため、上記水素吸蔵合金から発生する熱エネルギ(吸熱による低温および放熱による昇温)を、損失を少なくして当該容器の外側に迅速且つ効率良く伝達することができる。
尚、水素吸蔵合金充填容器は、その中空部の容積や水素吸蔵合金の種類に応じて、1個対2個の合計3個や、2個対2個の合計2対などにすると共に、これらの間に連通パイプおよび開閉弁を介在させることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1(A)は、本発明の間欠作動式ヒートポンプ1の概略を示す。
係るヒートポンプ1は、図1(A)に示すように、一対の水素吸蔵合金充填容器2a,2bと、係る一対の容器2a,2bの各中空部(8)間を連通し且つ中間に開閉弁Vを配置した連通パイプ18と、を備えている。
水素吸蔵合金充填容器2a(同容器2bも共通)は、図1(B)および図2(A),(B)に示すように、アルミニウム合金(例えば、JIS:A6063−T5)の押出形材からなり且つ断面が偏平な小判形で両側にアール部5を有する容器本体4と、係る容器本体4の両端に溶接W付けされた端板12,14と、を備える。
容器本体4は、内部に複数の仕切壁6を一体に有し、これにより区画された複数の中空部8を並列に内設している。また、端板12,14も上記と同様のアルミニウム合金からなる板材であり、且つ上記容器本体4の各中空部8の軸方向における両端に溶着される。因みに、容器本体4における各部の厚みは、0.5〜1.2mmである。
【0016】
図1(B)および図2(B)に示すように、端板14寄りにおける複数の仕切壁6を予め切削加工で切除して、複数の中空部8を連通する連絡流路7が形成されている。係る連絡流路7に隣接し且つこれを閉塞する端板14の透孔14aの真上には、前記連通パイプ18に接続される管継手15のフランジ16が溶着される。係る管継手15と連絡流路7との間には、図1(B)に示すように、水素ガスのみを通過させ且つ次述する合金粉末の流動を阻止するフィルタfが配置される。
複数の中空部8には、図1(B)に示すように、粉末の水素吸蔵合金MHが予め充填されている。係る水素吸蔵合金MHは、平均粒径が約20μmのZr−Ni−Mn−Fe系、La−Ni系、あるいはZn−Mn系合金などからなり、各中空部8を含む容器2a(2b)の内部容積に対し、約80〜90%の充填率となるよう充填されている。
【0017】
以上のような水素吸蔵合金充填容器2a(2b)は、その容器本体4が断面が偏平な細長い小判形を呈すると共に、係る容器本体4と一体で複数の平行な仕切壁6により区画された複数の中空部8に水素吸蔵合金MHが充填されている。従って、係る合金MHから発生する熱エネルギを、熱損失を少なくして当該容器2a(2b)の外側に効率良く伝達することができる。しかも、容器2a(2b)は、アルミニウム合金の押出形材からなる容器本体4における複数の仕切壁6の一端寄りを切除して連絡流路7を形成し、且つその両端を端板12,14で溶着するのみで製造できるため、少ない工数で且つ安価にして製造することができる。尚、連絡流路7は、複数の仕切壁6の端板12寄りの端部にも形成しても良い。
【0018】
次に、水素吸蔵合金充填容器2a,2bを用いた間欠作動式ヒートポンプ1の作用について説明する。図1(A)において、一方の水素吸蔵合金充填容器2aを吸熱(冷却)系とし、他方の水素吸蔵合金充填容器2bを放熱(昇温)系とする。
また、上記容器2a中の前記合金MHの水素放出平衡圧は、上記容器2b中の前記合金MHの水素放出平衡圧よりも高く設定されている。
更に、上記容器2aにおける複数の中空部8には、粉末からなる例えばLa−Ni系の水素吸蔵合金MHが充填され、且つこれは予め水素吸蔵状態にされている。一方、上記容器2bの各中空部8には、粉末からなる例えばZn−Mn系の水素吸蔵合金MHが充填され、且つこれは予め水素放出状態にされている。
【0019】
図1(A)において、上記容器2aを冷却すべき比較的高温の雰囲気中に配置すると、係る雰囲気の熱エネルギは容器本体4の仕切壁6を経て上記水素吸蔵合金MHに伝達される。係る吸熱反応によって当該水素吸蔵合金MHは、予め吸蔵していた水素(ガス)を放出すると共に、容器本体4を介して当該容器2aの外側の雰囲気などを冷却する。ここで、連通パイプ18の中間の開閉弁Vを開放すると、放出された水素は、他方の水素吸蔵合金充填容器2b側に送給される。
【0020】
図1(A)において、連通パイプ18を介して上記容器2bに送給された水素は、各中空部8内の水素吸蔵合金MHに吸蔵される。この際、係る合金MHが放熱反応を生じるため、これに伴う熱エネルギは、複数の仕切壁6を介して当該容器2bの容器本体4からその外側の雰囲気などを加熱(昇温)することができる。
係る冷却および加熱状態が生じている間において、一方の水素吸蔵合金充填容器2a内の水素吸蔵合金MHは、水素放出状態になると共に、他方の水素吸蔵合金充填容器2b内の水素吸蔵合金MHは、水素吸蔵状態になる。上述した水素の送給量が低下した状態で、連通パイプ18途中の開閉弁Vを閉鎖する。
【0021】
そして、一方の容器2aを冷却すべき雰囲気に配置し、且つ他方の容器2bを加熱すべき雰囲気に配置すると共に、開閉弁Vを開放することで、上述した放熱反応および吸熱反応を生じさせて、上記と逆の加熱作用および冷却作用を成さしめることができる。しかも、係る加熱・冷却作用は、上記容器2a,2bの各容器本体4における複数の仕切壁6を介して行われるため、水素吸蔵合金MHから生じる熱エネルギを少ない熱損失で、それらの外側の雰囲気などに伝達することができる。従って、以上のような間欠作動式ヒートポンプ1によれば、一対の水素吸蔵合金充填容器2a,2bに充填した水素吸蔵合金MHを、交互に水素吸蔵状態での吸熱反応および水素放出状態での放熱反応により、上記容器2a,2bの外側の雰囲気などを効率良く迅速に冷却し且つ加熱することが可能となる。
【0022】
図3(A)は、異なる形態の水素吸蔵合金充填容器2c(2d)の断面を示す。係る容器2c(2d)は、前記と同様のアルミニウム合金の押出形材からなる容器本体4と、その両端を閉塞する前記端板12,14などを備えている。係る容器本体4は、図3(A)に示すように、内部に複数の仕切壁6を一体に有し、これらにより区画された複数の中空部8を並列に内設すると共に、仕切壁6を含む各中空部8における四面の内壁の中央に、その軸方向に沿った凸条9を、3個または4個対称で且つ一体に突設したものである。これにより、各中空部8に充填される前記水素吸蔵合金MHから生じる熱エネルギを、更に少ない熱損失で外側に伝達することが可能となる。
【0023】
図3(B)は、更に異なる形態の水素吸蔵合金充填容器2e(2f)の断面を示す。係る容器2e(2f)も、前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなる容器本体4と、その両端を閉塞する前記端板12,14などを備える。係る容器本体4は、図3(B)に示すように、内部に位置する複数の仕切壁6、複数の中空部8、および係る中空部8の四面の内壁に突設した複数の凸条9を有すると共に、外側の平坦面に等間隔で複数の凸条10を中空部8の軸方向に沿って突設したものである。従って、各中空部8に充填される前記水素吸蔵合金MHから生じる熱エネルギを、熱損失を一層低減して当該容器2e(2f)の外側に伝達可能となる。
【0024】
図4(A)は、別個の形態である水素吸蔵合金充填容器20の断面を示す。係る容器20は、前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなる容器本体21と、その両端を閉塞する前記端板12,14などを備えている。
容器本体21は、図4(A)に示すように、断面が偏平なほぼ長方形で且つ各コーナーに面取り22を有すると共に、内部に複数の仕切壁25を一体に有し、これらにより区画された複数の中空部28を並列に内設している。上記仕切壁25の端板14寄りには、前記連絡流路7が形成される。
【0025】
係る容器本体21の外側面である平坦面と短辺とには、複数の凹溝23が開口し、それらの裏面に当たる各中空部28には、断面コ字形の凸条24,26が形成されている。また、各仕切壁25の中央には、一方の中空部28に突出する凸条26と、他方の中空部28に開口する凹溝27とが一体に形成されている。上記凹溝23,27および凸条24,26は、中空部28の軸方向に沿っている。
以上のような容器本体21を含む水素吸蔵合金充填容器20によれば、比較的少ない素材で形成でき、各中空部28に充填される前記水素吸蔵合金MHから生じる熱エネルギを、効率良く当該容器20の外側に伝達することが可能となる。
【0026】
図4(B)は、別異の形態である水素吸蔵合金充填容器30の断面を示す。係る容器30も、前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなる容器本体31と、その両端を閉塞する前記端板12,14などを備えている。
図4(B)に示すように、容器本体31も、断面が偏平なほぼ長方形で且つ各コーナーに面取り32を有すると共に、内部に複数の仕切壁35を一体に有し、これらにより区画された複数の中空部38を並列に内設している。上記仕切壁35の端板14寄りには、前記連絡流路7が形成される。
【0027】
係る容器本体31の外側面である平坦面と短辺とには、断面が台形である複数の凹溝33が開口し、それらの裏面に当たる各中空部38には、相似形断面の凸条34が形成されている。また、各仕切壁35の中央には、一方の中空部38に突出する断面が台形の凸条36と、他方の中空部28に開口する相似形断面の凹溝37とが一体に形成されている。上記凹溝33,37および凸条34,36は、各中空部38の軸方向に沿っている。
以上の容器本体31を含む水素吸蔵合金充填容器30によっても、比較的少ない素材で形成でき、各中空部38に充填される前記水素吸蔵合金MHから生じる熱エネルギを、効率良く当該容器30の外側に伝達することが可能となる。
【0028】
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の水素吸蔵合金充填容器の容器本体は、断面が偏平な楕円形、円弧形、ほぼL字形など使用部位に応じて任意の偏平形状にできる。
また、前記容器本体4などには、既存の熱交換器に用いられる熱交換チューブを流用しても良い。
更に、間欠作動式ヒートポンプ1の開閉弁Vを電磁弁とし、前記容器2a,2bの外側に配置した温度センサなどに応じて開閉操作するよう制御しても良い。
【0029】
【発明の効果】
本発明の水素吸蔵合金充填容器(請求項1)によれば、容器本体が断面が偏平形状のため、その表面積が大きくなり、且つ複数の平行な仕切壁により区画された複数の中空部に水素吸蔵合金が充填されているので、係る合金から発生する熱エネルギを熱損失を少なくして当該容器の外側に効率良く伝達できる。
また、請求項2,3の水素吸蔵合金充填容器によれば、容器本体が前記押出形材で形成されているため、製造時の工数が低減され且つ安価にできると共に、仕切壁を含む複数の中空部の内壁や外側面に設けた凸条や凹溝により、各中空部に充填した水素吸蔵合金から発生する熱エネルギの熱伝達性を一層高められる。
【0030】
更に、請求項4の水素吸蔵合金充填容器によれば、仕切壁で区画された複数の中空部に充填した水素吸蔵合金から発生する水素を、前記連絡流路を介して集束し且つ外部に放出したり、係る水素を前記パイプおよび連絡流路を介して、各中空部の水素吸蔵合金に分流させて、これに水素吸蔵することができる。
一方、本発明の間欠作動式ヒートポンプ(請求項5)によれば、一対の水素吸蔵合金充填容器の一方に充填した水素吸蔵合金から水素を発生させ且つこれに伴う吸熱反応で当該容器の外側を効率良く冷却し、発生した水素を連通パイプおよび開閉弁を介して、他方の水素吸蔵合金充填容器に充填した水素吸蔵合金に吸蔵させ且つこれに伴う放熱反応で当該容器の外側を効率良く加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の間欠作動式ヒートポンプを示す概略図、(B)はこれに用いる水素吸蔵合金充填容器の断面図。
【図2】(A)は図1(B)中のX−X線に沿った矢視における容器本体の断面図、(B)は上記水素吸蔵合金充填容器の分解斜視図。
【図3】(A),(B)は異なる形態の水素吸蔵合金充填容器を示す断面図。
【図4】(A),(B)は別個の形態である水素吸蔵合金充填容器を示す断面図。
【図5】(A)は従来の水素吸蔵合金充填容器を示す断面図、(B)は(A)中のB−B線に沿った矢視における断面図。
【符号の説明】
1……………………………………間欠作動式ヒートポンプ
2a〜2f,20,30……………水素吸蔵合金充填容器
4,21,31……………………容器本体
6,25,35……………………仕切壁
7……………………………………連絡流路
8,28,38……………………中空部
9,10,24,26,34,36…凸条
12,14…………………………端板
18…………………………………連通パイプ
23,27,33,37……………凹溝
MH…………………………………水素吸蔵合金
V……………………………………開閉弁

Claims (5)

  1. 断面が偏平形で且つ複数の平行な仕切壁により複数の中空部を並列に内設する容器本体と、
    上記容器本体の各中空部に充填した粉末からなる水素吸蔵合金と、
    上記容器本体における上記中空部の軸方向の両端を閉塞する端板と、
    を含む、ことを特徴とする水素吸蔵合金充填容器。
  2. 前記容器本体は、アルミニウム合金の押出形材からなると共に、前記複数の中空部における少なくとも何れかの内壁にその軸方向に沿って単数または複数の凸条および凹溝の少なくとも一方が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水素吸蔵合金充填容器。
  3. 前記容器本体は、その外側面に前記中空部の軸方向に沿った複数の凸条および複数の凹溝の少なくとも一方が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水素吸蔵合金充填容器。
  4. 前記容器本体は、前記複数の仕切り壁の少なくとも一端寄りを切除または穿孔した連絡流路を内設すると共に、係る連絡流路に隣接する一端側の前記端板に、係る連絡流路と連通する連通パイプが連結されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の水素吸蔵合金充填容器。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかからなる少なくとも一対の前記水素吸蔵合金充填容器と、
    上記一対の水素吸蔵合金充填容器の各中空部間を連通し且つ中間に開閉弁を配置した連通パイプと、とを含む、ことを特徴とする間欠作動式ヒートポンプ。
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JP2008190627A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Iwatani Internatl Corp 水素吸蔵合金容器、及び水素吸蔵合金容器の製造方法
WO2020122097A1 (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 株式会社クリーンプラネット 熱利用システムおよび発熱装置

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