JP2006207719A - 水素貯蔵容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では、主として、パイプの肉厚を厚くする構造よりも、容器全体の軽量化を図ることができる水素貯蔵容器を提供することを目的とする。
【解決手段】 水素タンク10は、両端が開放された筒状の胴部11と、この胴部11の両端に設けられる一対の鏡部12,13とからなるタンク部Tと、このタンク部T内に収容される水素吸蔵合金MHに対して熱量の受け渡しを行う冷却水が通る流路Rと、この流路R内の冷却水の熱を水素吸蔵合金MHに伝達するとともに、水素吸蔵合金MHの熱を冷却水に伝達するフィン11aとを有する熱交換部Hと、を備えている。そして、フィン11aは、一対の鏡部12,13のうちの1つである第2鏡部13に接続されるとともに、流路Rは、フィン11aが接続される第2鏡部13内に設けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水素吸蔵合金を内蔵した水素貯蔵容器に関するものである。
近年、水素ガスを貯蔵するための水素貯蔵容器として、温度条件等を適宜変更することによって水素ガスの吸蔵・放出が可能な水素吸蔵合金を内蔵したものが知られている。そして、この水素貯蔵容器としては、水素ガスの吸蔵・放出を効率良く行うために、水素吸蔵合金から発せられる熱を効率良く回収し、または、水素吸蔵合金に効率良く熱を与えるための熱交換部を有するものが知られている。以下に、この熱交換部を有する水素貯蔵容器について、2つの例を挙げて説明する。
第1例の水素貯蔵容器としては、円筒状の胴部および胴部の両端に取り付けられる鏡部からなるタンク部と、このタンク部の胴部内に配設される熱交換部と、この熱交換部内に設けられる水素吸蔵合金とを有するものがある(特許文献1参照)。具体的には、この水素貯蔵容器に内蔵される熱交換部は、一方の鏡部から他方の鏡部近傍まで延び、かつ、この他方の鏡部近傍で折り曲げられて一方の鏡部まで延びるU字状の冷媒用のパイプと、このパイプの軸方向に直交するように積層される複数の円盤状のフィンと、これらのフィンを収容するように形成され、かつ、水素ガスを透過可能なフィルタと、で構成されている。このような構造によれば、熱交換部における複数のフィンとフィルタとの間で形成される空間に設けられる水素吸蔵合金と、パイプ内を流れる冷媒とが、複数のフィンとパイプの外壁といった大きな伝熱面積にて、効率良く熱交換を行うことが可能となるため、水素ガスの吸蔵・放出が効率良く行われるようになっている。
第2例の水素貯蔵容器としては、第1例の構造におけるU字状のパイプに代えて、胴部の長さと略同じに長さに形成される複数の直線状のパイプと、タンク部の外部から供給される冷媒を複数のパイプに分配させる第1マニホールドプレートと、複数のパイプから出てくる冷媒を集合させてタンク部の外部へ排出させる第2マニホールドプレートとを設けたものがある(特許文献2参照)。この構造によれば、パイプを複数にした分、伝熱面積がさらに大きくなるので、水素ガスの吸蔵・放出をさらに効率良く行うことができるようになっている。
特開2004−225852号公報(段落0020〜0035、図1) 特開2004−286177号公報(段落0019〜0024、図1)
しかしながら、前記した2つの例では、ともに冷媒用のパイプを、高圧の水素ガスを貯蔵しておくための胴部内に配設するので、パイプの肉厚を高圧に耐えられるような厚さに設定しなければならず、その分水素貯蔵容器全体としての重量が増加するといった問題が生じていた。
また、前記した2つの例では、ともにパイプを通すための孔をフィンに開ける必要があるなどといった手間の掛かる作業が必要となるため、その分生産性が悪いといった問題もあった。さらに、第2例では、重量物である熱交換部を胴部の内部に抱えたまま、胴部の両端部を絞り加工するので、生産性が悪いといった問題もあった。
そこで、本発明では、主として、パイプの肉厚を厚くする構造よりも、容器全体の軽量化を図ることができる水素貯蔵容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、両端が開放された筒状の胴部と、この胴部の両端に設けられる一対の鏡部とを有し、かつ、その内部に水素吸蔵合金が収容されるタンク部と、前記水素吸蔵合金に対して熱量の受け渡しを行う媒体が通る流路と、この流路内の媒体の熱を前記水素吸蔵合金に伝達するとともに、前記水素吸蔵合金の熱を前記媒体に伝達する伝熱部材とを有する熱交換部と、を備えた水素貯蔵容器であって、前記伝熱部材は、前記一対の鏡部のうちの少なくとも一方に接続されるとともに、前記流路は、前記伝熱部材が接続される鏡部内に設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、タンク部の一部である鏡部内に媒体の流路が設けられるので、この流路とタンク部内とを仕切る仕切り壁の厚さを所定の条件の厚さとするだけで、流路の耐圧性を確保することができる。なお、この構造では、水素吸蔵合金と媒体との熱の受け渡しが、仕切り壁を介して行われる他、伝熱部材および仕切り壁を介しても行われるので、伝熱性能も高く維持される。
請求項2に記載の発明は、前記伝熱部材が、前記胴部の軸方向に沿って延在し、かつ、前記胴部の内面に一体に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、伝熱部材が胴部の軸方向に沿って延在しているので、大きな伝熱面積を確保することができる。また、伝熱部材が胴部の内面に一体に形成されているので、伝熱部材の剛性を確保することができる。さらに、このような構造とすることによって、伝熱部材と胴部とを押出成型によって同時に成型することができるので、製造が容易となる。
請求項3に記載の発明は、前記伝熱部材が、複数の薄板状に形成され、前記伝熱部材の間に、波状に屈曲形成された波型フィンを配設したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、伝熱部材が複数の薄板状に形成されるとともに、これらの間に波状に屈曲形成された波型フィンが配設されるので、伝熱面積をさらに大きくすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、鏡部内の流路とタンク部内とを仕切る仕切り壁の厚さを所定の条件の厚さとするだけで、流路の耐圧性を確保することができるので、従来のように胴部の両端にわたって屈曲形成されるパイプの肉厚を厚くする構造に比べ、容器全体の軽量化を図ることができる。なお、流路を設けるために鏡部の厚さを従来よりも厚くした場合であっても、流路によって鏡部が肉抜きされているので、従来の構造に比べ、重量の増加を抑制でき、容器全体の軽量化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、伝熱部材が、胴部の軸方向に沿って延在し、かつ、胴部の内面に一体に形成されるので、大きな伝熱面積を確保することができるとともに、伝熱部材の剛性を確保することができる。また、このような構造とすることによって、伝熱部材と胴部とを押出成型によって同時に成型することができるので、製造が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、伝熱部材が複数の薄板状に形成されるとともに、これらの間に波状に屈曲形成された波型フィンが配設されるので、伝熱面積をさらに大きくすることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明に係る水素タンク(水素貯蔵容器)を備えた燃料電池システムを示す構成図であり、図2は水素タンクの詳細を示す断面図である。また、図3は図2のA−A断面図(a)と図3(a)のC部拡大図(b)であり、図4は図2のB−B断面図である。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池FCと、水素タンク(水素貯蔵容器)10と、冷却水循環系20とで主に構成されている。
燃料電池FCは、水素タンク10から水素ガス供給路10aを介して供給される水素ガスと、図示せぬコンプレッサから供給される空気とを電気化学反応させることにより発電するものである。そして、この燃料電池FCは、発電によって発熱すると、その熱が冷却水循環系20内で循環している冷却水(媒体)によって奪われることによって、冷却されるようになっている。なお、水素ガス供給路10aには、遮断弁や圧力調整弁などを仕様に応じて適宜設けるようにしてもよい。
水素タンク10は、図2に示すように、胴部11および一対の鏡部12,13(以下、「第1鏡部12」、「第2鏡部13」ともいう。)からなるタンク部Tと、第2鏡部13を含めて構成される熱交換部Hとを備えている。なお、タンク部Tは、その外周面が炭素繊維強化プラスチック(CFRP;Carbon Fiber Reinforced Plastics)30によって補強されている。
胴部11は、両端が開放された円筒状のアルミ製部品であり、その内面には、軸方向に沿って延在する複数の薄板状のフィン(伝熱部材)11aが互いに平行となるように一体に形成されている(図3参照)。なお、このフィン11aを有する胴部11は、押出成型によって簡単に形成することができる。
第1鏡部12は、胴部11の一端側の開口を塞ぐためにカップ状に形成されたアルミ製部品であり、その開口縁が胴部11の一端側の開口縁に、溶接または摩擦攪拌接合(FSW;Friction Stir Welding)などによって強固に接合されている。また、この第1鏡部12の底部には、タンク部T内の水素ガスを出し入れするための水素出入口12aが形成されており、この水素出入口12aには、水素ガスの出し入れを切り替えるためのバルブVが設けられている。
なお、本実施形態においては、第1鏡部12と胴部11の各フィン11aとが密着するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1鏡部12と各フィン11aとの間に所定の空間を設けたり、または、断熱材を設けることによって、各フィン11aから第2鏡部13へ熱がより伝わりやすくなる構造としてもよい。
第2鏡部13は、胴部11の他端側の開口を塞ぐために略円盤状(詳しくは、その外周部が緩やかなR形状となるように面取りされた円盤状)に形成されたアルミ製部品であり、内側部分を構成する内側パーツ15と外側部分を構成する外側パーツ16の2つの部品に分割されて構成されている。
内側パーツ15は、略円盤状に形成されており、その内面15aには、胴部11に一体形成された複数のフィン11aを差し込むための差込溝15bが複数形成されている。そして、この内側パーツ15の外周部と胴部11の他端側の開口縁とが、溶接または摩擦攪拌接合などによって強固に接合されるとともに、フィン11aと差込溝15bとが、ロウ付けなどの簡易な方法によって接合されるようになっている。なお、内側パーツ15の厚さは、後記する流路Rの耐圧性を考慮した所定の厚さに形成されている。
外側パーツ16は、内側パーツ15よりも一回り小さな略円盤状に形成されており、その内面16aには、冷却水が通る流路Rの一部を構成する流路溝16bが形成されている。なお、流路Rは、流路溝16bの開口が内側パーツ15の外面15cで塞がれることによって形成されるようになっている。ここで、外側パーツ16と内側パーツ15は、その合わせ面の外周部分が、溶接または摩擦攪拌接合などによって強固に接合されるようになっている。
また、流路溝16bは、図4に示すように、冷却水が導入される側となる端部16cと、冷却水が排出される側となる端部16dとが、外側パーツ16の外周縁から所定距離だけ離れた適所に形成されるとともに、これらの端部16c,16dから一旦外側に回された後、これらの端部16c,16dよりも内側で複数回屈曲されるように形成されている。そして、このように流路溝16bの端部16c,16dを外側パーツ16の外周縁から所定距離だけ離すことによって、これらの端部16c,16dに連通する冷却水導入孔16eおよび冷却水排出孔16f(図2参照)を、R形状部16gでない平坦な部分に開口させることができるようになっている。
図2に示すように、熱交換部Hは、前記した胴部11のフィン11aおよび第2鏡部13(特に流路R)を備える他、図3(a)に示す波型フィン40を備えて構成されている。波型フィン40は、波状に屈曲形成された板状部品であり、水素タンク10の完成状態において、第2鏡部13と接触した状態となるように各フィン11aの間に配設されるようになっている。そして、このように波型フィン40が配設されることによって、波型フィン40とフィン11aおよび第2鏡部13とが互いに熱伝達可能な状態となっている。
なお、本実施形態では、波型フィン40を第2鏡部13に接触させるだけとしたが、本発明はこれに限定されず、第2鏡部13に波型フィン40を差し込むための波型の溝を形成するとともに、第2鏡部13および波型フィン40をロウ付けにて接合させるようにしてもよい。また、各波型フィン40と第1鏡部12との間に所定の空間を設けたり、または、断熱材を設けることによって、各波型フィン40から第2鏡部13へ熱がより伝わりやすくなる構造としてもよい。さらに、波型フィン40は、必ずしもフィン11aと第2鏡部13の両方に接触している必要はなく、これらのうちの少なくとも一方に接触していればよい。
そして、波型フィン40と胴部11との間の空間や波型フィン40とフィン11aとの間の空間には、水素吸蔵合金MH(図3(b)参照)が充填されるようになっている。水素吸蔵合金MHは、所定の温度(第一温度)まで冷却されることで周囲の水素ガスを吸蔵することが可能となり、また、前記第一温度よりも高い所定の温度(第二温度)まで加熱されることで吸蔵していた水素を水素ガスとして放出することが可能となる性質を有している。
なお、このような水素吸蔵合金MHとしては、例えば以下のようなものを使用することができる。
AB2型合金(ラーベス相合金);TiCr2、(Zr,Ti)(Ni,Mn,V,Fe)2・・AB5型合金;LaNi5、MnNi5・・BCC系合金;Ti−V−Cr、Ti−V−Mn・・その他;Mg系合金
続いて、図1に戻って冷却水循環系20の説明を行う。
冷却水循環系20は、燃料電池FCから出てきた冷却水を冷却するためのラジエータ21と、ラジエータ21、水素タンク10および燃料電池FCに冷却水を導くための循環流路22と、この循環流路22内において冷却水を一方向に送り出すことで循環させるポンプ23とで主に構成されている。また、循環流路22には、燃料電池FCから出てくる冷却水をラジエータ21を通さずに直接水素タンク10へ導くためのバイパス流路24が設けられるとともに、バイパス流路24の出口には、冷却水の経路をラジエータ21側とバイパス流路24側とに切り替えるための三方弁25が設けられている。
次に、水素タンク10の製造方法について説明する。
図2に示すように、まず、フィン11aを有する胴部11を、押出成型によって形成する。次に、第2鏡部13の差込溝15bを胴部11のフィン11aの他端側(図示右側)に嵌め込んでロウ付けした後、胴部11と第2鏡部13とを摩擦攪拌接合などによって接合する。ここで、第2鏡部13は、別工程(内側パーツ15と外側パーツ16の接合工程)において予め製造しておくのが望ましい。
続いて、波型フィン40(図3参照)を、胴部11の一端側(図示左側)から第2鏡部13に当接するまで、各フィン11aの間またはフィン11aと胴部11との間に差し込んでいく。そして、全ての波型フィン40の差し込みが終わったら、波型フィン40と各フィン11aとの間または波型フィン40と胴部11との間に水素吸蔵合金MHを充填してから、胴部11の一端側に第1鏡部12を、摩擦攪拌接合などによって接合する。
その後は、樹脂含浸された炭素繊維を、タンク部Tの周囲(水素出入口12a、冷却水導入孔16e、冷却水排出孔16fの部分を除く)に巻き付けた後、熱処理することによって、タンク部Tの周囲に炭素繊維強化プラスチックの層を形成させる。そして、最後に、水素出入口12aに、バルブVを取り付けることによって、水素タンク10の製造が終了する。
次に、本実施形態に係る水素タンク10の熱交換部Hの作用について説明する。
まず、水素吸蔵合金MHから水素ガスを放出するときの作用について図1および図2を参照して説明する。なお、この説明においては、燃料電池FCは、例えば図示せぬ別の水素供給源から水素ガスが供給されるとともに、図示せぬコンプレッサから空気が供給されることによって、既に発電が行われており、その結果発熱している状態となっているものとする。
図1に示すように、水素タンク10内の水素吸蔵合金MHから水素ガスを放出させるには、まず、三方弁25を切り替えることによって、燃料電池FCから出てくる冷却水をラジエータ21を通さないで直接水素タンク10に供給させる。これにより、燃料電池FCで加熱された冷却水が、ラジエータ21で冷却されずに水素タンク10に供給されることとなる。
加熱された冷却水は、図2に示すように、冷却水導入孔16eから流路R内を通って冷却水排出孔16fから出て行くことになるが、この際、冷却水の熱は、第2鏡部13の内側パーツ15を介して水素吸蔵合金MHに伝達される他、内側パーツ15および各フィン11a,40を介して水素吸蔵合金MHに伝達される。これにより、タンク部T内の水素吸蔵合金MHが効率良く加熱されて、水素吸蔵合金MHから良好に水素ガスが放出されることとなる。
続いて、水素吸蔵合金MHに水素ガスを吸蔵させるときの作用について図1および図2を参照して説明する。なお、この説明においては、例えば燃料電池FCの停止後に、図示せぬ別の水素供給源と水素タンク10とを繋げることによって、その水素供給源から水素タンク10内に水素ガスを充填するものとする。
図1に示すように、水素タンク10内の水素吸蔵合金MHに水素ガスを吸蔵させるには、まず、三方弁25を切り替えることによって、燃料電池FCから出てくる冷却水をラジエータ21を通してから水素タンク10に供給させる。これにより、冷却水がラジエータ21で冷却されて、水素タンク10に供給されることとなる。
その後、図示せぬ別の水素供給源から水素タンク10内に水素ガスを導入させると、図2に示すように、水素タンク10内の水素吸蔵合金MHが吸蔵反応によって発熱する。そして、この水素吸蔵合金MHから発せられる熱は、各フィン11a,40および内側パーツ15を介して流路R内の冷却水に伝達される他、内側パーツ15のみを介して流路R内の冷却水に伝達される。これにより、タンク部T内の水素吸蔵合金MHの熱が効率良く冷却水に吸収されて(すなわち、冷却水によって水素吸蔵合金MHが効率良く冷却されて)、水素吸蔵合金MHによる水素ガスの吸蔵が良好に行われることとなる。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
流路Rとタンク部T内とを仕切る内側パーツ15の厚さを所定の条件の厚さとするだけで、流路Rの耐圧性を確保することができるので、従来のように胴部の両端にわたって屈曲形成されるパイプの肉厚を厚くする構造に比べ、容器全体の軽量化を図ることができる。
フィン11aが、胴部11の軸方向に沿って延在する複数の薄板状に形成され、かつ、胴部11の内面に一体に形成されるので、大きな伝熱面積を確保することができるとともに、フィン11aの剛性を確保することができる。また、このような構造とすることによって、フィン11aと胴部11とを押出成型によって同時に成型することができるので、製造が容易となり、生産性を向上させることができる。
複数の薄板状のフィン11aの間に波型フィン40が配設されるので、伝熱面積をさらに大きくすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記実施形態では、伝熱部材として薄板状のフィン11aを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば第2鏡部13に棒状の部材やパイプ状の部材などを接合することによって、これらを伝熱部材として利用してもよい。
前記実施形態では、タンク部Tを胴部11および一対の鏡部12,13の3つに分割して構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば流路Rが形成されない側の第1鏡部12を、胴部11の一端部を絞り加工することによって胴部11と一体に形成してもよい。
前記実施形態では、第2鏡部13にのみ流路Rを設けるようにしたが、本発明はこれに限定されず、第1鏡部12にのみ、または、両方の鏡部12,13に流路Rを設けるようにしてもよい。なお、この場合、例えば第1鏡部12にのみ流路Rを設けた場合は、第1鏡部12にのみ各フィン11a,40を接続し、また、両方の鏡部12,13に流路Rを設けた場合は、両方の鏡部12,13に各フィン11a,40を接続すればよい。
前記実施形態では、流路Rを、外側パーツ16の流路溝16bと内側パーツ15の外面15cを合わせることによって形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数回にわたって屈曲形成したパイプを型に入れ、その型にアルミを流し込むといったインサート成型によって第2鏡部13を製造することで、パイプで流路Rを構成するようにしてもよい。
本発明に係る水素タンク(水素貯蔵容器)を備えた燃料電池システムを示す構成図である。 水素タンクの詳細を示す断面図である。 図2のA−A断面図(a)と、図3(a)のC部拡大図(b)である。 図2のB−B断面図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 水素タンク(水素貯蔵容器)
11 胴部
11a フィン(伝熱部材)
12 第1鏡部
13 第2鏡部
15 内側パーツ
15c 外面
16 外側パーツ
16b 流路溝
16e 冷却水導入孔
16f 冷却水排出孔
40 波型フィン
V バルブ
H 熱交換部
MH 水素吸蔵合金
R 流路
T タンク部

Claims (3)

  1. 両端が開放された筒状の胴部と、この胴部の両端に設けられる一対の鏡部とを有し、かつ、その内部に水素吸蔵合金が収容されるタンク部と、
    前記水素吸蔵合金に対して熱量の受け渡しを行う媒体が通る流路と、この流路内の媒体の熱を前記水素吸蔵合金に伝達するとともに、前記水素吸蔵合金の熱を前記媒体に伝達する伝熱部材とを有する熱交換部と、を備えた水素貯蔵容器であって、
    前記伝熱部材は、前記一対の鏡部のうちの少なくとも一方に接続されるとともに、
    前記流路は、前記伝熱部材が接続される鏡部内に設けられることを特徴とする水素貯蔵容器。
  2. 前記伝熱部材は、前記胴部の軸方向に沿って延在し、かつ、前記胴部の内面に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の水素貯蔵容器。
  3. 前記伝熱部材は、複数の薄板状に形成され、
    前記伝熱部材の間に、波状に屈曲形成された波型フィンを配設したことを特徴とする請求項2に記載の水素貯蔵容器。
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