JP2004317000A - 冷温水循環ポンプの回転数制御方法および装置 - Google Patents

冷温水循環ポンプの回転数制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】空調負荷の変動に対する冷温水循環ポンプの最小抵抗制御の追従性を大幅に改善する。
【解決手段】制御弁8−1〜8−nの開度のうちその開度が最も大きい制御弁8(8−x)を選出する。この選出した制御弁8−xがすでに全開であった場合、この制御弁8−xを介して冷温水の供給を受けている空調機1(1−x)の能力の不足量を合計して現在の能力の不足量とし、この現在の能力の不足量からその能力の不足状態を一挙に解消し得る調整量ΔNFF1 を求め、この調整量ΔNFF1 に基づいて2次ポンプ4の回転数Nをフィードフォワード制御する。また、このフィードフォワード制御と並行して、2次ポンプ4の回転数Nを調整量ΔNFB1 で段階的に調整して行くフィードバック制御を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調機への熱媒(冷温水)を循環する冷温水循環ポンプの回転数制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空調システムにおける省エネルギー制御の一つとして、空調機への熱媒(冷水/温水)を循環させる冷温水循環ポンプの電気消費量を最小にする最小抵抗制御が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この最小抵抗制御では、空調機への冷温水の供給通路に設けられた制御弁の開度が最大となるように、すなわち制御弁において消耗される圧力損失が最小となるように、冷温水循環ポンプの回転数を制御する。
【0003】
〔従来例1〕
図15は最小抵抗制御が適用された従来の空調システムの計装図である。同図において、1−1〜1−nは空調機、2は冷凍機、3は1次ポンプ、4は2次ポンプ、5−1〜5−4はヘッダ、6は往水管路、7は還水管路、8−1〜8−nは空調機1−1〜1−nへの冷水の供給通路に設けられた制御弁、9−1〜9−nは制御弁8−1〜8−nの開度を制御する弁開度制御装置、10は2次ポンプ4の回転数Nを制御する2次ポンプ回転数制御装置である。この例は、冷凍機を用いて冷水を生成する冷房の空調システムとしているが、加熱器を用いて温水を供給する暖房の空調システムにおいても同様にして最小抵抗制御が適用される。
【0004】
この冷房の空調システムにおいて、1次ポンプ3より搬送された熱媒は、冷凍機2により冷却され、ヘッダ5−1,5−3を介して2次ポンプ4へ送られ、2次ポンプ4によってさらに圧力が加えられてヘッダ5−4より送出され、制御弁8−1〜8−nを介して空調機1−1〜1−nへ供給される。そして、空調機1−1〜1−nにおいて熱交換され、還水管路7を介してヘッダ5−2に戻され、再びポンプ3によって圧送され、以上の経路を循環する。
【0005】
空調機1−1〜1−nにおいて生成される冷風は給気として、図示されていない各被制御エリアへ供給され、この被制御エリアにおける検出室温tpv1〜tpvnが弁開度制御装置9−1〜9−nへ与えられる。弁開度制御装置9−1〜9−nは、検出室温tpv1〜tpvnと設定温度tsp1〜tspnとが一致するように、制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnを制御する。また、弁開度制御装置9−1〜9−nは、制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θn(開度指示値或いは弁開度値)を2次ポンプ回転数制御装置10へ送る。
【0006】
2次ポンプ回転数制御装置10は、弁開度制御装置9−1〜9−nから送られてくる制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnのうちその開度が最も大きい制御弁8(8−x)を選出し、この選出した制御弁8−xの開度θxを最大開度値θmaxになるように2次ポンプ4の回転数Nを制御する。
【0007】
ここで、最大開度値θmaxは、制御弁8−xの開度制御に余裕を持たせるために、全開ではなく例えば90%としている。また、2次ポンプ4の回転数Nの制御はフィードバック制御とし、制御弁8−xの開度θxを確認しながら、θxがθmaxに合致するまで、2次ポンプ4の回転数NをΔNFBずつ段階的に上げ/下げて行く。
【0008】
〔従来例1の問題〕
この空調システムでは、制御弁8−xの開度制御に余裕を持たせるために、最大開度値θmaxを100%ではなく例えば90%としており、最小抵抗制御を行っているとはいえなかった。
【0009】
また、フィードバック制御に際する調整量ΔNFBを大きくし過ぎると、制御弁8−xの開度θxがθmaxを大きく上回ってしまうことがある。この場合、制御弁8−xの開度θxをθmaxに戻すために2次ポンプ4の回転数NがΔNFBだけ上げられ、これにより制御弁8−xの開度θxがθmaxを大きく下回り、これをθmaxに戻すために2次ポンプ4の回転数NがΔNFBだけ下げられるという動作が繰り返され、2次ポンプ4の回転数制御にハンチングが起こることがる。
【0010】
また、フィードバック制御に際する調整量ΔNFBを小さくすると、大きなハンチングを生じないようにすることが可能とはなるが、制御弁8−xの開度θxがθmaxになるまでに時間がかかる。
【0011】
〔従来例2〕
そこで、本出願人は、最大開度値θmaxを100%(全開)とし、また検出室温tpvが設定室温tspを中心とする所定の範囲(許容範囲)αから逸脱しないことを条件とする最小抵抗制御を行うようにした(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
すなわち、図15に示した2次ポンプ回転数制御装置10に被制御エリアの検出室温tpv1〜tpvnおよび設定室温tsp1〜tspnを与えるようにし、弁開度制御装置9−1〜9−nから送られてくる制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnのうちその開度が最も大きい制御弁8−xを選出し、この選出した制御弁8−xの開度θxを全開(θmax=100%)とするように(図16(a)参照)、また、制御弁8−xからの冷水の供給を受ける空調機1(1−x)の被制御エリアの検出室温tpvが許容範囲αに入るように(図16(b)参照)、2次ポンプ4の回転数Nを制御するようにした。
【0013】
この方法において、冷房の場合、制御弁8−xの開度θxは、従来例1と同様のフィードバック制御により、θx=100%となるように、2次ポンプ4の回転数NをΔNFBa ずつ下げて行く。この方法では、制御弁8−xの開度θxが全開となったとき、制御弁8−xからの冷水の供給を受ける空調機1−xの被制御エリアの検出室温tpvが許容範囲αに入っていればよいので、調整量ΔNFBa を大きくし、最小抵抗制御の追従性をよくすることができる。
【0014】
しかし、この方法では、冷房の場合、2次ポンプ4の回転数Nが下がり過ぎ、被制御エリアの検出室温tpvが許容範囲αの上限から逸脱してしまうことがある(図17参照)。この状態は、制御弁8−xが制御不能の状態(空調機1−xが能力不足の状態)にあることを示しており、制御弁8−xの開度制御では検出室温tpvを許容範囲αに戻すことができない。そこで、検出室温tpvが許容範囲αに入るように、2次ポンプ4の回転数Nを制御する。この2次ポンプ4の回転数Nの制御についても、フィードバック制御とし、検出室温tpvを確認しながら、検出室温tpvが許容範囲αに入るように、2次ポンプ4の回転数NをΔNFBb ずつ段階的に上げて行く。
【0015】
【非特許文献1】
1993年、日本建築学会東海支部研究報告会論文集、pp.401〜404
【特許文献1】
特開平8−75224号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例2の方法では、検出室温tpvが設定室温tspに合致していない状態が生じ、空調制御が不正確となる。また、検出室温tpvが許容範囲αから逸脱しないと、2次ポンプ4の回転数Nのフィードバック制御が行われず、空調負荷の変動に対する追従性が悪い。
【0017】
また、検出室温tpvが許容範囲αから逸脱した際のフィードバック制御に際する調整量ΔNFBb を大きくし過ぎると、検出室温tpvが許容範囲αの下限から逸脱してしまうことがある。この場合、検出室温tpvを設定室温tspに一致させようとして制御弁8−xが閉じられ、この閉じられた制御弁8−xを全開とするように2次ポンプ4の回転数Nが下げられ、これにより検出室温tpvが許容範囲αの上限から逸脱し、これを許容範囲αに戻すために2次ポンプ4の回転数NがΔNFBb だけ上げられるという動作が繰り返され、ハンチングが起こることがある。
【0018】
また、検出室温tpvが許容範囲αから逸脱した際のフィードバック制御に際する調整量ΔNFBb を小さくすると、大きなハンチングを生じないようにすることが可能ではあるが、検出室温tpvを許容範囲αに戻すまでに時間がかかる。
【0019】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、空調負荷の変動に対する冷温水循環ポンプの最小抵抗制御の追従性を大幅に改善することができる冷温水循環ポンプの回転数制御方法および装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、第1〜第Nの空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段とを備えた空調システムにおいて、第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプの回転数制御方法であって、選出された制御弁がすでに全開であった場合、この制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機の能力の不足量を合計して現在の能力の不足量とし、この現在の能力の不足量からその能力の不足状態を解消し得る冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて冷温水循環ポンプの回転数を制御するようにしたものである。本発明では、この制御を冷温水循環ポンプ回転数制御のフィードフォワード制御と呼ぶことにする。
【0021】
この発明によれば、第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁が選出され、この選出された制御弁の開度を全開とするように冷温水循環ポンプの回転数が変更される。これにより、第1〜第Nの制御弁の開度が開かれて行き、選出された制御弁の開度が全開となれば、冷温水循環ポンプの回転数の制御が終了する。ここで、空調負荷の急激な変化により、制御弁の開度は全開ではあるが、その制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機が能力不足の状態となることがある。例えば、熱媒を冷水とした場合、その空調機からの給気(冷風)の供給を受ける被制御エリアの室温が設定室温よりも高くなり、制御弁の開度制御では調整できなくなる。この場合、能力不足の空調機は1台であるとは限らず、複数台生じることもある。
【0022】
能力不足の空調機が1台であった場合には、その空調機の能力の不足量を現在の能力の不足量とするが、複数台あった場合にはそれぞれの空調機の能力の不足量を合計して現在の能力の不足量とする。そして、この現在の能力の不足量からその能力の不足状態を一挙に解消し得る熱源循環水ポンプの回転数の調整量(ΔNFF1 )を求め、この調整量ΔNFF1 に基づいて冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御する。これにより、制御弁の開度が全開でかつ、その制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機が過不足なく能力を発揮している理想の状態が即座に作り上げられる。
【0023】
第2発明(請求項2に係る発明)は、第1発明におけるフィードフォワード制御と並行して、空調機の能力の不足状態を解消する方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行く制御を行うようにしたものである。本発明では、この制御を熱源水循環ポンプ回転数制御のフィードバック制御と呼ぶことにする。
第1発明のフィードフォワード制御では、空調機の能力の不足状態が即座に解消されようとするが、ある程度の計算誤差が含まれることは否めない。
そこで、第2発明では、素早さと正確さとを同時に得るために、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを並行して行うようにする。すなわち、空調機の能力の不足状態を一挙に解消するフィードフォワード制御を行うと同時に、その空調機の能力の不足状態を効果をみながら調整量ΔNFB1 ずつ段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにする。
【0024】
第3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明におけるフィードフォワード制御を実行した後に、空調機の能力の不足状態を解消する方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにしたものである。
第2発明では、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを並行して行うようにしたが、フィードフォワード制御を行った後にフィードバック制御を行うようにしてもよい。この場合、フィードフォワード制御での計算誤差は僅かであると考えられるので、フィードバック制御に際する調整量ΔNFB1 を小さくしてもそれほど時間はかからず、第2発明と同様に素早さと正確さを合わせ持たせることが可能である。
【0025】
第4発明(請求項4に係る発明)は、第1〜第Nの空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段とを備えた空調システムにおいて、第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプの回転数制御方法であって、選出された制御弁が全開でなかった場合、この制御弁を全開とし得る冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて冷温水循環ポンプの回転数を制御(フィードフォワード制御)するようにしたものである。
この発明によれば、第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁が選出される。ここで、選出された制御弁の開度が全開でなかった場合、この制御弁を一挙に全開とし得る冷温水循環ポンプの回転数の調整量(ΔNFF2 )を求め、この調整量ΔNFF2 に基づいて冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御する。これにより、制御弁の開度が全開でかつ、その制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機が過不足なく能力を発揮している理想の状態が作り上げられる。
【0026】
第5発明(請求項5に係る発明)は、第4発明におけるフィードフォワード制御と並行して、選出された制御弁の開度を全開とする方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行く制御(フィードバック制御)を行うようにしたものである。
第4発明のフィードフォワード制御では、選出された制御弁の開度が即座に全開とされようとするが、ある程度の計算誤差が含まれることは否めない。
そこで、第5発明では、素早さと正確さを同時に得るために、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを並行して行うようにする。すなわち、選出された制御弁を一挙に全開とするフィードフォワード制御を行うと同時に、その制御弁の開度を効果をみながら調整量ΔNFB2 ずつ段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにする。
【0027】
第6発明(請求項6に係る発明)は、第4発明におけるフィードフォワード制御を実行した後に、選出された制御弁の開度を全開とする方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにしたものである。
第5発明では、フィードフォワード制御と並行してフィードバック制御を行うようにしたが、フィードフォワード制御を行った後にフィードバック制御を行うようにしてもよい。この場合、フィードフォワード制御での計算誤差は僅かであると考えられるので、フィードバック制御に際する調整量ΔNFB2 を小さくしてもそれほど時間はかからず、第5発明と同様に素早さと正確さとを合わせ持たせることが可能である。
【0028】
第7発明(請求項7に係る発明)は、第1〜第6発明において、第1〜第Nの制御弁の開度状態を集計し、その集計結果を画面上に表示するようにしたものである。例えば、第1〜第Nの制御弁について、その0〜100%の開度範囲を10%ずつに区切り、各開度範囲の制御弁が何%あるのか、実質的に100%を超えている制御弁(制御不能の制御弁)が何%あるのかなどを、画面上で視認することができるようにする。このようにすることによって、最小抵抗制御の状態
(効果)を直感的に評価し、最小抵抗制御のパラメータを調整する際の参考とすることが可能となる。
【0029】
第8発明(請求項8に係る発明)〜第14発明(請求項14に係る発明)は、上述した第1〜第7発明の方法を適用した冷温水循環ポンプの回転数制御装置であって、第1〜第7発明と同様の作用・効果が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る冷温水循環ポンプの回転数制御方法が適用された空調システムの計装図である。同図において、図15と同一符号は図15を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
【0031】
この実施の形態では、図15に示した従来の空調システムにおける2次ポンプ回転数制御装置10に代えて、本実施の形態特有の機能を搭載した2次ポンプ回転数制御装置11を設けている。2次ポンプ回転数制御装置11は、フィードフォワード制御手段11Aとフィードバック制御手段11Bとを備えており、弁開度制御装置9−1〜9−nから送られてくる制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θn(この例では、開度指示値)、および弁開度制御装置9−1〜9−nへ与えられる各被制御エリアの検出室温tpv1〜tpvnおよび設定室温tsp1〜tspnを入力とする。
【0032】
なお、2次ポンプ回転数制御装置11は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して2次ポンプ回転数制御装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
【0033】
〔フィードフォワード制御:全開の制御弁がある場合〕
図2にフィードフォワード制御手段11Aが実行する制御動作のフローチャートを示す。フィードフォワード制御手段11Aは、弁開度制御装置9−1〜9−nから送られてくる制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnを入力とし(ステップ201)、この入力される開度θ1〜θnのうちその開度が最も大きい制御弁8(8−x)を選出する(ステップ202)。
【0034】
そして、この選出した制御弁8−xの開度θxが全開(100%)であるか否かをチェックし(ステップ203)、全開であればステップ204へ進む。ステップ204では、全開とされている制御弁8−xを介して冷水の供給を受けている空調機1(1−x)の被制御エリアの検出室温tpvと設定室温tspとを比較する。ここで、tpv=tspならば(図3参照)、その空調機1−xは過不足なく能力を発揮していると判断し、ステップ205以降の処理には進まない。これに対し、tpv>tspであった場合には(図4参照)、その空調機1−xは能力不足の状態にあると判断し、ステップ205の処理に進む。この場合、能力不足の空調機1−xは1台であるとは限らず、複数台生じることもある。
【0035】
ステップ205では、空調機1−xの能力の不足量Δqを合計し、現在の能力の不足量ΔQ(ΔQ=ΣΔq)を求める。すなわち、能力不足の空調機1−xが1台であった場合には、その空調機1−xの能力の不足量Δqを現在の能力の不足量ΔQとするが、複数台あった場合にはそれぞれの空調機1−xの能力の不足量Δqを合計して現在の能力の不足量ΔQとする。
【0036】
空調機1−xの能力の不足量Δqは下記の(1)式より求める。
Δq=Ga・ca・Δd ・・・・(1)
ここで、Gaは空調機風量、caは空気の比熱、Δdは制御量の逸脱度の変化量(Δd=d1−d2)、d1は制御量の現在の逸脱度(d1=t(現在値)−tsp)、d2は制御量の制御後の逸脱度(d2=t(制御後の値)−tsp)である。
【0037】
この実施の形態では、検出室温tpvを制御量tとし、tpv=tspとなるように制御するので、d2=tpv−tsp=0とされる。したがって、上記(1)式において、ΔdはΔd=d1=tpv−tspとされる。
また、上記(1)式において、空調機風量Gaは、調整時の実測風量、あるいは空調の設計風量とし、やむを得ない場合には空調機の定格風量を用いる。
【0038】
なお、空調機からの給気を複数のVAVユニット(可変風量調節ユニット)などを介して被制御エリアへ供給するようなシステムでは、各VAVユニットの風量の合計を空調機風量Gaとする。
【0039】
次に、フィードフォワード制御手段11Aは、ステップ205で求めた現在の能力の不足量ΔQを冷水の流量の増加量ΔGwに換算し(ステップ206)、この冷水の流量の増加量ΔGwを2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPに換算し(ステップ207)、この冷水の流量の増加量ΔGwと2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPとから2次ポンプ4の回転数の調整量ΔNFF1 を求める(ステップ208)。
【0040】
〔ステップ206でのΔGwの算出〕
冷水の流量の増加量ΔGwは下記の(2)式によって算出する。
ΔGw=ΔQ/(cw・Δtw) ・・・・(2)
なお、(2)式において、cw:水の比熱、Δtw:空調機前後の冷水の温度差である。空調機前後の冷水の温度差が正確に分からない場合には往還水温度差で近似するようにしてもよい。
【0041】
上記(2)式において、Δtwは回転数Nを制御すると変化するので、この変化を見込んでΔGwを算出するようにしてもよい。下記に示す(3)式は、Δtwの変化を見込んだΔGwの算出式の一例である。なお、この(3)式において、k1,k2は調整パラメータである。
ΔGw=Σ(k1・Ga,i・ca・Δdi+k2∫Δdi)/cw・Δtw ・・・・(3)
【0042】
〔ステップ207でのΔPの算出〕
すでに開度が全開になっている制御弁8−xでは、冷水の流量が変動しても、配管回路の抵抗係数は変化しない。したがって、2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPは、冷水の流量の増加量ΔGwから下記の(4)式によって算出することができる。
ΔP=Pc・〔(Gw,c+ΔGw)/Gw,c−1〕・・・・(4)
なお、(4)式において、Pcは現在の2次ポンプの揚程、Gw,c は現在の冷水の流量である。
【0043】
〔ステップ208でのΔNFF1 の算出〕
冷水の流量の増加量ΔGwおよび2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPが分かると2次ポンプ4の新たな運転状態点が決まる。フィードフォワード制御手段11Aは、冷水の流量の増加量ΔGwおよび2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPを予め設定されている流量揚程回転数特性式に代入し、2次ポンプ4の回転数の調整量ΔNFF1 を算出し、この調整量ΔNFF1 だけ2次ポンプ4の回転数Nを一挙にアップする。このようにして、現在の能力の不足量ΔQを一挙に零とするように、2次ポンプ4の回転数Nのフィードフォワード制御が行われる。
【0044】
〔フィードバック制御:全開の制御弁がある場合〕
図6にフィードバック制御手段11Bが実行する制御動作のフローチャートを示す。フィードバック制御手段11Bは、弁開度制御装置9−1〜9−nから送られてくる制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnを入力とし(ステップ601)、この入力される開度θ1〜θnのうちその開度が最も大きい制御弁8(8−x)を選出する(ステップ602)。
【0045】
そして、この選出した制御弁8−xの開度θxが全開(100%)であるか否かをチェックし(ステップ603)、全開であればステップ604へ進む。ステップ604では、全開とされている制御弁8−xを介して冷水の供給を受けている空調機1(1−x)の被制御エリアの検出室温tpvと設定室温tspとを比較する。ここで、tpv=tspならば(図3参照)、その空調機1−xは過不足なく能力を発揮していると判断し、ステップ605の処理には進まない。これに対し、tpv>tspであった場合には(図4参照)、その空調機1−xは能力不足の状態にあると判断し、ステップ605の処理に進む。この場合、能力不足の空調機1−xは1台であるとは限らず、複数台生じることもある。
【0046】
ステップ605では、能力不足の空調機1−xの能力の不足状態を確認しながら、すなわち検出室温tpvと設定室温tpvとの差
(効果)を確認しながら、検出室温tpvを設定室温tspに合致させる方向へ、2次ポンプ4の回転数Nを調整量ΔNFB1 で段階的に調整して行く。すなわち、2次ポンプ4の回転数Nを調整量ΔNFB1 ずつアップして行く。このようにして、検出室温tpvが設定室温tpvとなるように、2次ポンプ4の回転数Nのフィードバック制御が行われる。なお、能力不足の空調機1−xが複数台生じている場合には、最後の空調機の検出室温tpvと設定室温tspとが合致するまで、フィードバック制御を続ける。
【0047】
〔フィードフォワード制御+フィードバック制御:全開の制御弁がある場合〕
本実施の形態において、上述したフィードフォワード制御(tpv=tspとすることを目的とするフィードフォワード制御)と、上述したフィードバック制御(tpv=tspとすることを目的とするフィードバック制御)とは、並行して行われる。
【0048】
フィードフォワード制御では、空調機1−xの能力の不足状態が即座に解消されようとするが、ある程度の計算誤差が含まれることは否めない。そこで、本実施の形態では、空調機1−xの能力の不足状態を一挙に解消するフィードフォワード制御を行うと同時に、空調機1−xの能力の不足状態を効果をみながら徐々に解消して行くフィードバック制御を行うようにし、素早さと正確さとを合わせ持たせるようにしている。
【0049】
このフィードフォワード制御とフィードバック制御とを組み合わせた制御(フローティング制御)では、従来例2で説明したような許容範囲αがないので、検出室温tpvの設定室温tspへの改善が即座なされ、空調負荷の変動に対する追従性が極めてよくなる。
また、フィードフォワード制御によって一挙に検出室温tpvが設定室温tspに合わせ込まれようとするので、フィードバック制御に際する調整量ΔNFB1 は小さくてよく、ハンチングが生じる虞れがない。また、調整量ΔNFB1 を小さくしたからといって、空調負荷の変動に対する追従性が悪くなるということもない。
【0050】
〔フィードフォワード制御:全開の制御弁がない場合〕
図2に示したステップ203において、制御弁8−xの開度がθxが全開(100%)でなかった場合(図5参照)、ステップ209へ進む。ステップ209では、制御弁8−xの開度θxを一挙に全開とし得る2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPを求める。そして、この求めた揚程の変化量ΔPより、2次ポンプ4の回転数Nの調整量ΔNFF2 を求める(ステップ210)。
【0051】
〔ステップ209でのΔPの算出〕
制御弁8−xを一挙に全開とし得る2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPは、制御弁8−xを流れる冷水の流量はそのままでよいので、下記の(5)式によって算出することができる。なお、(5)式において、Kは制御弁8−xが全開時の抵抗係数、Kcは現在開度の制御弁8−xの抵抗係数である。
ΔP=Pc・(K/Kc−1) ・・・・(5)
【0052】
制御特性が既知である制御弁では、抵抗係数Kは開度によって算出することができる。下記の(6)式は、イコールパーセンテージ特性制御弁の開度φと抵抗係数Kの計算式である。なお、(6)式において、Rは制御弁のレンジアビリティ、R=Gmax/Gminであり、φは制御弁の開度である。また、Gmax,Gminは制御弁の最大、最小制御量である。R値は一般的に制御弁のメーカのカタログに明記されている。
Kc=K・R−2(φ−1) ・・・・(6)
【0053】
制御弁が全開時の抵抗係数Kは流量と圧力損失の計算式である下記の(7)式とCv値の定義式である下記の(8)式によって、(9)式のように算出することができる。なお、下記の式において、γは冷温水の比重であり、一般的にγ=1としている。ΔPの単位は〔kPa〕、Gwの単位は〔λ/min〕である。
ΔP=K0・Gw・・・・(7)
Cv=0.69Gw(γ/ΔP)1/2 ・・・・(8)
K0=γ(0.69/Cv)・・・・(9)
【0054】
〔ステップ210でのΔNFF2 の算出〕
冷水の流量の増加量ΔGwおよび2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPが分かると2次ポンプ4の新たな運転状態点が決まる。この場合、冷水の流量はそれまで制御弁8−xを流れていた流量のままでよく、したがって冷水の流量の増加量ΔGwは零である。フィードフォワード制御手段11Aは、冷水の流量の増加量ΔGw=0および2次ポンプ4の揚程の変化量ΔPを予め設定されている流量揚程回転数特性式に代入し、2次ポンプ4の回転数の調整量ΔNFF2 を算出し、この調整量ΔNFF2 だけ2次ポンプ4の回転数Nを一挙にアップする。このようにして、制御弁8−xの現在の開度θxを一挙に全開とするように、2次ポンプ4の回転数Nのフィードフォワード制御が行われる。
【0055】
〔フィードバック制御:全開の制御弁がない場合〕
図6に示したステップ603において、制御弁8−xの開度がθx全開でなかった場合(図5参照)、ステップ606へ進む。ステップ606では、制御弁1−xの開度θxを確認しながら、すなわち開度θxと最大開度値θmax=100%との差
(効果)を確認しながら、開度θxをθmax=100%とする方向へ、2次ポンプ4の回転数Nを調整量ΔNFB2 で段階的に調整して行く。すなわち、2次ポンプ4の回転数Nを調整量ΔNFB2 ずつダウンして行く。このようにして、開度θxが全開となるように、2次ポンプ4の回転数Nのフィードバック制御が行われる。
【0056】
〔フィードフォワード制御+フィードバック制御:全開の制御弁がない場合〕
本実施の形態において、上述したフィードフォワード制御(開度θxを全開とすることを目的とするフィードフォワード制御)と、上述したフィードバック制御(開度θxを全開とすることを目的とするフィードバック制御)とは、並行して行われる。
【0057】
フィードフォワード制御では、制御弁1−xの開度θxが即座に全開とされようとするが、ある程度の計算誤差が含まれることは否めない。そこで、本実施の形態では、制御弁1−xの開度θxを一挙に全開とするフィードフォワード制御を行うと同時に、制御弁1−xの開度θxを効果をみながら徐々に全開として行くフィードバック制御を行うようにし、素早さと正確さとを合わせ持たせるようにしている。
【0058】
このフィードフォワード制御とフィードバック制御とを組み合わせた制御(フローティング制御)では、フィードフォワード制御によって一挙に制御弁1−xの開度θxが全開に合わせ込まれようとするので、フィードバック制御に際する調整量ΔNFB2 は小さくてよく、ハンチングが生じる虞れがない。また、調整量ΔNFB2 を小さくしたからといって、空調負荷の変動に対する追従性が悪くなるということもない。
【0059】
また、制御弁1−xの開度θxが正確に全開に合わせ込まれれ、かつ検出室温tpvがtspを上回ったとしても前述したtpv=tspとすることを目的とするフローティング制御が即座に行われるので、2次ポンプ4の回転数Nの下限リミットNLIM を限界値である最小回転数Nmin(NLIM >Nmin)に近づけることが可能となり、省エネルギー効果を高めることができるようになる。
【0060】
すなわち、前述した従来例2では、フィードバック制御に際する調整量ΔNFFa を大きくしており、2次ポンプ4の回転数Nが下がり過ぎることと、ΔNFFa を小さくしており、2次ポンプ4の回転数Nの変化は空調負荷の変化に追い付かないことを防ぐため、2次ポンプ4の回転数Nの限界値である最小回転数Nminよりも下限リミットNLIM を高めに設定している。本実施の形態では、正確にtpv=tspに合わせ込まれるので、2次ポンプ4の回転数Nが下がり過ぎるということがなく、空調負荷の変化に速やかに追従できるため、2次ポンプ4の回転数Nの下限リミットNLIM を限界値である最小回転数Nminに近づけて、省エネルギー効果を高めることができる。
【0061】
なお、上述した実施の形態では、tpv=tspとすることを目的とするフィードフォワード制御と、tpv=tspとすることを目的とするフィードバック制御とを並行して行うようにしたが、フィードフォワード制御を行った後にフィードバック制御を行うようにしてもよい。
【0062】
また、上述した実施の形態では、開度θxを全開とすることを目的とするフィードフォワード制御と、開度θxを全開とすることを目的とするフィードバック制御とを並行して行うようにしたが、フィードフォワード制御を行った後にフィードバック制御を行うようにしてもよい。
【0063】
また、上述した実施の形態では、冷温水循環ポンプとして2次ポンプ4の回転数を制御するようにしたが、1次ポンプ3の回転数を制御するようにしてもよい。2次ポンプ4がないシステムでは、冷温水循環ポンプとして1次ポンプ3の回転数を制御することになる。
【0064】
また、上述した実施の形態では、被制御エリアの室内温度tpvをtspに合致させるように制御弁8の開度θを制御する空調システムを例にとって説明したが、空調機1からの給気温度を設定温度に合致させるように制御弁8の開度θを制御する空調システムや空調機1からの給気風量を設定風量に合致させるように制御弁8の開度θを制御する空調システム等でも、同様にして適用することが可能である。
【0065】
また、上述した実施の形態では、空調機1へ冷温水として冷水を送る空調システムを例にとって説明したが、温水を送る空調システムにおいても同様にして適用することが可能である。
【0066】
また、本実施の形態では、制御弁8−1〜8−nの開度θ1〜θnの指示値を2次ポンプ回転数制御装置11へ与えるようにしているが、実測値を与えるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、空調機の能力不足状態から能力適切へのフィードフォワード制御について説明したが、空調機の能力過剰状態から能力適切へのフィードフォワード制御も同様にして行うことが可能である。この場合、フィードフォワード制御とフィードバック制御を並行して行ったり、フィードフォワード制御の後にフィードバック制御を行うことも同様である。
【0067】
また、制御弁8−1〜8−nの開度状態を集計し、その集計結果を画面上に表示するようにしてもよい。例えば、図7に示すように、制御弁8−1〜8−nについて、その0〜100%の開度範囲を10%ずつに区切り、各開度範囲の制御弁が何%あるのか、実質的に100%を超えている制御弁(制御不能の制御弁)が何%あるのかなどを、画面上に表示させるようにしてもいお。図7の例は、制御弁の開度が全て91〜100%の範囲にあり、検出室温tpvが設定室温tspに対して逸脱している制御弁(制御不能の制御弁)は一つもないことを示している。この状態は最小抵抗制御の最理想状態である。
【0068】
図8は、2%の制御弁が制御不能状態に陥ったことを示している。短い時間帯にこのような状態にあることは問題ないと考えられるが、常に制御不能状態の制御弁が出れば、前述した調整パラメータk1,k2およびフィードバック制御の調整量を調整する必要がある。調整パラメータk1,k2およびフィードバック制御の調整量の調整によって、図9に示すような正常な最小抵抗状態になるようにする。
【0069】
図9は一般的な最小抵抗制御の正常状態を示す。検出室温tpvが設定室温tspに対して逸脱している制御弁がなく、全開状態にある制御弁が存在する。各空調機の負荷分布と空調機能力の大きさ、制御弁口径の適切さなどのことを考慮すれば、図7のような最理想状態はほとんど実現できない。図9は現実的な理想状態であると考えられる。
【0070】
図10は全開状態にある制御弁が1つもないことを示している。これは、2次ポンプの揚程が過剰であったことを示している。もし長時間このような状態が継続されれば、フィードフォワード制御の動作が遅く、フィードバック制御の調整量が過小であったと考えられ、調整パラメータk1,k2とフィードバック制御の調整量を調整する必要があると考えられる。
【0071】
もし、最小抵抗制御の状態が図10と図9の状態を繰り返すことになれば、フィードフォワード制御の動作が速すぎ、あるいはフィードバック制御の調整量が過大であったと考えられる。このような場合には、安定な最小抵抗制御の状態となるまで、調整パラメータk1,k2とフィードバック制御の調整量を調整する必要がある。
図11は全ての空調機が停止し、全ての制御弁が全閉状態になっていることを示している。
【0072】
図7〜図11は棒グラフで最小抵抗制御の状態を示すようにした。最小抵抗制御のグラフ表示は、棒グラフだけではなく、他の方法でも可能である。例えば、図12や図13に示すように、各種の形態のグラフで制御弁開度の分布を表示することができる。図12は円状のグラフで制御弁開度分布を示したものであり、図13はレーダ図状のグラフで制御弁開度分布を示したものである。また、図14に示すように、棒グラフ中に、制御弁の合計数を折れ線グラフで示すようにしてもよい。このようなグラフ表示によって、最小抵抗制御の状態
(効果)を直感的に評価し、最小抵抗制御のパラメータを調整する際の参考とすることが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、第1発明によれば、選出された制御弁がすでに全開であった場合、この制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機の能力不足の有無を判断し、能力不足の空調機があった場合にはその空調機の能力の不足量からその能力の不足状態を一挙に解消し得る冷温水循環ポンプの回転数の調整量(ΔNFF1 )を求め、この調整量に基づいて冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するようにしたので、また、第4発明によれば、選出された制御弁が全開でなかった場合、この制御弁を一挙に全開とし得る冷温水循環ポンプの回転数の調整量(ΔNFF2 )を求め、この調整量に基づいて冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するようにしたので、制御弁の開度を全開とし、かつ、その制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機が過不足なく能力を発揮している理想の状態を即座に作り上げることが可能となり、空調負荷の変動に対する冷温水循環ポンプの最小抵抗制御の追従性を大幅に改善することができるようになる。
【0074】
また、第1発明におけるフィードフォワード制御と並行して、あるいは第1発明におけるフィードフォワード制御の後に、空調機の能力の不足状態を解消する方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量(ΔNFB1 )で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにしたので、また、第4発明におけるフィードフォワード制御と並行して、あるいは第4発明におけるフィードフォワード制御の後に、選出された制御弁の開度を全開とする方向へ冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量(ΔNFB2 )で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにしたので、素早さと正確さとを合わせ持たせることが可能となる。
【0075】
また、第1〜第Nの制御弁の開度状態を集計し、その集計結果を画面上に表示するようにしたので、例えば第1〜第Nの制御弁について、その0〜100%の開度範囲を10%ずつに区切り、各開度範囲の制御弁が何%あるのか、実質的に100%を超えている制御不能の制御弁が何%あるのかなどを、画面上で視認させるなどして、最小抵抗制御の状態
(効果)を直感的に評価し、最小抵抗制御のパラメータを調整する際の参考とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷温水循環ポンプの回転数制御方法が適用された空調システムの計装図である。
【図2】この空調システムにおけるフィードフォワード制御手段が実行する制御動作のフローチャートである。
【図3】全開の制御弁を介して冷水の供給を受けている空調機が過不足なく能力を発揮している状態を示す図である。
【図4】全開の制御弁を介して冷水の供給を受けている空調機が能力不足の状態に陥っている場合の制御動作を説明する図である。
【図5】最大開度の制御弁が全開でなかった場合の制御動作を説明する図である。
【図6】この空調システムにおけるフィードバック制御手段が実行する制御動作のフローチャートである。
【図7】制御弁の開度状態の集計結果を画面上に棒グラフで表示した例(その1)を示す図である。
【図8】制御弁の開度状態の集計結果を画面上に棒グラフで表示した例(その2)を示す図である。
【図9】制御弁の開度状態の集計結果を画面上に棒グラフで表示した例(その3)を示す図である。
【図10】制御弁の開度状態の集計結果を画面上に棒グラフで表示した例(その4)を示す図である。
【図11】制御弁の開度状態の集計結果を画面上に棒グラフで表示した例(その5)を示す図である。
【図12】制御弁開度分布を円状のグラフで表示した例を示す図である。
【図13】制御弁開度分布をレーダ図状のグラフで表示した例を示す図である。
【図14】棒グラフ中に制御弁の合計数を折れ線グラフで表示した例を示す図である。
【図15】最小抵抗制御が適用された従来の空調システムの計装図である。
【図16】従来例2の空調システムにおける2次ポンプの回転数の制御動作を説明する図である。
【図17】従来例2の空調システムにおいて全開の制御弁を介して冷水の供給を受けている空調機が能力不足の状態に陥っている場合の制御動作を説明する図である。
【符号の説明】
1(1−1〜1−n)…空調機、2…冷凍機、3…1次ポンプ、4…2次ポンプ、5−1〜5−4…ヘッダ、6…往水管路、7…還水管路、8(8−1〜8−n)…制御弁、9(9−1〜9−n)…弁開度制御装置、11…2次ポンプ回転数制御装置、11A…フィードフォワード制御手段、11B…フィードバック制御手段。

Claims (14)

  1. 第1〜第N(N≧2)の空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、前記冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、前記第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて前記第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段とを備えた空調システムにおいて、前記第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように前記冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプの回転数制御方法であって、
    前記選出された制御弁がすでに全開であった場合、この制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機の能力の不足量を合計して現在の能力の不足量とし、この現在の能力の不足量からその能力の不足状態を解消し得る前記冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて前記冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  2. 請求項1に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御方法において、
    前記フィードフォワード制御と並行して、
    前記空調機の能力の不足状態を解消する方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  3. 請求項1に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御方法において、
    前記フィードフォワード制御を実行した後に、
    前記空調機の能力の不足状態を解消する方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  4. 第1〜第N(N≧2)の空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、前記冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、前記第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて前記第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段とを備えた空調システムにおいて、前記第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように前記冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプの回転数制御方法であって、
    前記選出された制御弁が全開でなかった場合、この制御弁を全開とし得る前記冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて前記冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  5. 請求項4に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御方法において、
    前記フィードフォワード制御と並行して、
    前記選出された制御弁の開度を全開とする方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  6. 請求項5に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御方法において、
    前記フィードフォワード制御を実行した後に、
    前記選出された制御弁の開度を全開とする方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うようにした
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御方法において、
    前記第1〜第Nの制御弁の開度状態を集計し、その集計結果を画面上に表示するようにしたことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御方法。
  8. 第1〜第N(N≧2)の空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、前記冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、前記第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて前記第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段と、前記第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように前記冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプ回転数制御手段とを備えた冷温水循環ポンプの回転数制御装置であって、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、
    前記選出された制御弁がすでに全開であった場合、この制御弁を介して冷温水の供給を受けている空調機の能力の不足量を合計して現在の能力の不足量とし、この現在の能力の不足量からその能力の不足状態を解消し得る前記冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて前記冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するフィードフォワード制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  9. 請求項8に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御装置において、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、さらに、
    前記フィードフォワード制御手段による前記冷温水循環ポンプの回転数のフィードフォワード制御と並行して、前記空調機の能力の不足状態を解消する方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うフィードバック制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  10. 請求項8に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御装置において、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、さらに、
    前記フィードフォワード制御手段が前記冷温水循環ポンプの回転数のフィードフォワード制御を実行した後に、前記空調機の能力の不足状態を解消する方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を実行するフィードバック制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  11. 第1〜第N(N≧2)の空調機と、この第1〜第Nの空調機への熱媒(冷温水)の供給通路に設けられた第1〜第Nの制御弁と、前記冷温水を循環させる冷温水循環ポンプと、前記第1〜第Nの空調機の負荷状況に基づいて前記第1〜第Nの制御弁の開度を制御する弁開度制御手段と、前記第1〜第Nの制御弁の開度のうちその開度が最も大きい制御弁を選出し、この選出した制御弁の開度を全開とするように前記冷温水循環ポンプの回転数を制御する冷温水循環ポンプ回転数制御手段とを備えた冷温水循環ポンプの回転数制御装置であって、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、
    前記選出された制御弁が全開でなかった場合、この制御弁を全開とし得る前記冷温水循環ポンプの回転数の調整量を求め、この調整量に基づいて前記冷温水循環ポンプの回転数をフィードフォワード制御するフィードフォワード制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  12. 請求項11に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御装置において、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、さらに、
    前記フィードフォワード制御による前記冷温水循環ポンプの回転数のフィードフォワード制御と並行して、前記選出された制御弁の開度を全開とする方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を行うフィードバック制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  13. 請求項11に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御装置において、
    前記冷温水循環ポンプ回転数制御手段は、さらに、
    前記フィードフォワード制御手段が前記冷温水循環ポンプの回転数のフィードフォワード制御を実行した後に、前記選出された制御弁の開度を全開とする方向へ前記冷温水循環ポンプの回転数を所定の調整量で段階的に調整して行くフィードバック制御を実行するフィードバック制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
  14. 請求項8〜13の何れか1項に記載された冷温水循環ポンプの回転数制御装置において、
    前記第1〜第Nの制御弁の開度状態を集計し、その集計結果を画面上に表示する手段を備えたことを特徴とする冷温水循環ポンプの回転数制御装置。
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