JP2004316733A - コルゲート管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続作業時に廃棄する部品を減らすことができる、あるいは、施工後にコルゲート管の端部を切断することなく分解・再使用できる等の利点を有するコルゲート管継手を提供する。
【解決手段】このコルゲート管継手1は、施工前状態ではリテーナ押え31がスペーサ50によってロック位置にスライド不能に位置決めされるので、コルゲート管Tの挿入前にリテーナ41がロックされる誤操作を防止できる。そして、施工状態ではリテーナ押え31と本体3との間にスペーサ50が介在したままで、リテーナ押え31をロック位置にスライドさせることができるので、施工の際にスペーサ50が廃棄部品となることがない。さらに、施工状態の後ではスペーサ50をリテーナ押え31と本体3との間から離脱させた後に、リテーナ押え31をロック位置を越えてスライドさせて係止解除可能な状態にすることができるので、コルゲート管Tの先端部を傷付けたりすることなく継手1を分解できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼製配管等に蛇腹状のコルゲート管を接続する際に用いるコルゲート管継手に関する。特には、接続作業時に廃棄する部品を減らすことができる、あるいは、施工後にコルゲート管の端部を切断することなく分解・再使用できる等の利点を有するコルゲート管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、ガスメータ181は建物の外側に設置されている。ガスメータ181には、都市ガスの供給配管180、及び、屋内へのガス配管(メッキ鋼管)182が接続されている。鋼管182には、各部屋のガスコンセント186行き等のコルゲート管Tが接続されている。ガスコンセント186の先には、ゴム管187等を介してガスストーブ等のガス機器189が接続される。鋼管182やコルゲート管Tは、通常建物の壁内や床下等に配管されている。
【0003】
コルゲート管Tは、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたフレキシブル管である。このコルゲート管Tは、メネジを有するチー182aに接続される。コルゲート管Tをチー182aに繋ぐのにコルゲート管継手188を用いる。
【0004】
この種のコルゲート管継手188の一従来例に、例えば登録実用新案第2534246号公報(特許文献1)に開示されたものがある。
この特許文献1の継手は、筒状をしたソケットを備えている。このソケットの一端側には、コルゲート管(フレキシブル管)端部の挿入される内孔(接続孔)が形成されている。同ソケットの内孔側の開口端部には、袋リテーナ押え(締付部材)が螺合されている。この袋リテーナ押えは、コルゲート管の挿通される貫通孔を有している。
【0005】
ソケットの内孔内には、リング状をしたリテーナが配置されている。このリテーナは、使用前にはソケットの内孔内のリテーナ受けに保持されている。そして、コルゲート管が挿入されると、リテーナ受けから外れて管外周面の環状凹凸に係合し、さらに袋リテーナ押えが締め付けられることでソケット内孔内に固定される。このリテーナにより、コルゲート管が継手に対して抜き出し不能に係止される。
【0006】
継手の外面側において、ソケットと袋リテーナ押えとの間には位置決め部材が設けられている。この位置決め部材は、弾性材からなるC字状の部材である。位置決め部材は、継手の使用前にはソケットと袋リテーナ押えとの間に介装されて袋リテーナ押えの螺進を阻止する。そして、継手の使用時(コルゲート管接続時)には、位置決め部材をソケットと袋リテーナ押えとの間から外して、袋リテーナ押えを螺進可能状態とする。この位置決め部材により、使用前には袋リテーナ押えの螺進が阻止されるので、リテーナがソケット内孔内のリテーナ受けに保持された状態を確保できる。そのため、使用前にコルゲート管がソケットの接続孔に挿入不能となったり、継手自体が使用不能になったりするのを未然に防止できる。
【0007】
【特許文献1】
登録実用新案第2534246号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献1の継手においては、使用時には必ず位置決め部材を取り外さなければならないので、継手を用いて施工する度に位置決め部材が廃棄部品となる。さらに、同継手は、コルゲート管への接続時にコルゲート管の先端が潰される仕組みとなっている。そのため、例えば配管の模様替え工事等の際には、コルゲート管の先端部を切り取らなければならず、コルゲート管長が工事前よりも短くなってしまう。これにより、場合によっては、コルゲート管長が足りなくなって配管の引き回しをやり直さなければならなくなるといった、大掛かりな工事が必要になることもある。
【0009】
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、接続作業時に廃棄する部品を減らすことができる、あるいは、施工後にコルゲート管の端部を切断することなく分解・再使用できる等の利点を有するコルゲート管継手を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明のコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって、 前記コルゲート管の端部が挿入される内孔、及び、他の配管との接続部を有する本体と、 前記内孔内に配置された、前記コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有し、前記本体に前記コルゲート管を係止するリテーナと、 前記コルゲート管と前記本体との間をシールするシール手段と、 前記本体に対してスライド可能に係合するとともに、特定のスライド位置(ロック位置)において、前記コルゲート管を前記本体に係止した状態で前記リテーナをロックするリテーナ押えと、 前記ロック位置で前記リテーナ押えをスライド不能とする係止機構と、 前記リテーナ押えが前記ロック位置に不意に移動することを防止する誤操作防止機構と、 前記リテーナ押えの係止機構を解除し、前記コルゲート管、前記リテーナ及び前記リテーナ押えを前記本体から抜き出し可能とする分解機構と、を具備し、 前記誤操作防止機構及び前記分解機構の一部材として、前記リテーナ押えと前記本体との間に介在し、以下(a)〜(c)の三状態をとり得るスペーサを有することを特徴とする:(a)前記リテーナ押えを前記ロック位置にスライド不能とする施工前状態、(b)前記リテーナ押えを前記ロック位置にスライド可能とする施工状態、(c)前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱し、前記係止機構を解除可能とする分解可能状態。
【0011】
このコルゲート管継手によれば、(a)の施工前状態では、リテーナ押えがスペーサによってロック位置にスライド不能に位置決めされるので、施工前(コルゲート管挿入前)にリテーナがロックされる誤操作を防止できる。そして、(b)の施工状態では、リテーナ押えと本体との間にスペーサが介在したままで、リテーナ押えをロック位置にスライドさせることができるので、継手を用いて施工する際にスペーサが廃棄部品となることがない。
【0012】
さらに、施工状態の後では、スペーサをリテーナ押えと本体との間から離脱させた後に、リテーナ押えをロック位置を越えてスライドさせて係止機構を解除可能な状態にすることができ((c)の分解可能状態)、コルゲート管、リテーナ及びリテーナ押えを本体から抜き出すことができる。これにより、適当なシール手段を選択することと相俟って、継手を分解する際にコルゲート管の先端部を傷付けたりすることなく分解できる。
【0013】
本発明のコルゲート管継手においては、前記リテーナ押えの一部に切り込み部が形成されており、 前記スペーサに、前記リテーナ押えの切り込み部内に嵌入可能な係合突部が設けられており、 前記(a)の施工前状態においては、前記リテーナ押えの端面に前記スペーサの係合突部端部が当たって前記リテーナ押えがスライド不能であり、 前記(b)の施工状態においては、前記リテーナ押えの切り込み部内に前記スペーサの係合突部が嵌入可能となって該リテーナ押えがスライド可能となるものとすることができる。
この場合、リテーナ押えを回す等の簡単な操作により、リテーナ押えの切り込み部とスペーサの係合突部の位置を合わせることにより、スペーサを継手に付けたままで(a)の施工前状態から(b)の施工状態に移行させることができる。
【0014】
本発明のコルゲート管継手においては、前記(c)の分解可能状態において、前記スペーサが切断されて前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱されるものとすることができる。
この場合、スペーサを切断する簡単な操作により、(c)の分解可能状態に移行させることができる。
【0015】
本発明のコルゲート管継手においては、前記リテーナ押えの一部に切り込み部が形成されており、 前記スペーサに、前記リテーナ押えの切り込み部内に嵌入可能な係合突部が設けられており、 前記係止機構が、前記リテーナ押えの外周面のリング溝、及び、該リング溝と係合するストップリングを備えており、 前記本体の内孔内に、前記(a)、(b)、(c)の各状態に応じて前記ストップリングと係合する位置に形成されたa溝、b溝及びc溝が形成されており、 前記(a)の施工前状態においては、 前記リテーナ押えの端面に前記スペーサの係合突部端部が当たって前記リテーナ押えが前記ロック位置方向にスライド不能であるとともに、 前記係止機構のストップリングが前記リング溝及び前記a溝と係合して、前記リテーナ押えの前記ロック位置と反対方向へのスライドを阻止し、 前記(b)の施工状態においては、 前記リテーナ押えの切り込み部内に前記スペーサの係合突部が嵌入可能となって該リテーナ押えが前記ロック位置方向にスライド可能となるとともに、 前記リテーナ押えが前記ロック位置にスライドする際には、前記係止機構のストップリングが前記a溝から前記b溝へとスライドして該b溝と係合し、その後は前記リテーナ押えがスライド不能となり、
前記(c)の分解可能状態においては、 前記スペーサが切断されて前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱され、 離脱した前記スペーサの分だけ前記リテーナ押えが前記ロック位置を越えてスライドさせられた後に、前記係止機構のストップリングが前記c溝内に収容されて、該ストップリングと前記リテーナ押え外面のリング溝との係合が解除されるものとすることができる。
この場合、(a)の施工前状態と(b)の施工状態においては、ストップリングによりリテーナ押えのスライドを阻止できる。そして、(c)の分解可能状態においては、ストップリングが本体のc溝内に収容され、ストップリングとリテーナ押え外面のリング溝との係合が解除される。この後、リテーナが外嵌した状態のまま、コルゲート管及びリテーナを本体から抜き出すことができる。
【0016】
本発明のコルゲート管継手においては、前記リテーナ押えの切り込み部が均等な間隔で3個以上形成されており、 前記スペーサの係合突部が前記リテーナ押えの3個以上の切り込み部に対応して3個以上形成されているものとすることができる。
この場合、(a)の施工前状態において、リテーナ押えの端面にスペーサの3つ以上の係合突部端部が均等に当たる。そのため、リテーナ押えと本体の間の挟み力を受けるスペーサが、歪んだ状態で両者の間からはみ出したりするような事態が少なくなり、スペーサをより安定した状態で介在させることができる。
【0017】
本発明のコルゲート管継手においては、前記スペーサに、前記本体あるいは前記リテーナ押えの外面よりも外側に突出した突出部が形成されており、 該突出部に、前記スペーサを切断する際に用いる工具等が差し込まれる差し込み部が形成されているものとすることができる。
この場合、工具等を用いてスペーサを切断することが可能となる。その際、スペーサの突出部が本体あるいはリテーナ押えの外面よりも外側に突出しているので、工具等を係止する係止部が見つけ易い。
【0018】
本発明のコルゲート管継手においては、前記リテーナ押えの側面にサンマップ組み込み用孔が形成されているとともに、該孔周囲の該リテーナ押えの外面に座ぐり部が形成されており、 該座ぐり部が、前記スペーサの係合突部が嵌入する切り込み部を兼ねるものとすることができる。なお、サンマップとは、気体は通過させるが液体は通過させない部材であって、例えばポリエチレン等製の微小多孔質材からなる。
この場合、成形時にサンマップ組み込み用孔と切り込み部(座ぐり部)を段付き回転カッター等で同時に切削加工できるので、リテーナ押えの加工コスト・加工工程を削減できる。
【0019】
本発明のコルゲート管継手においては、前記スペーサ内側の前記係合突部の近くに、該スペーサを切断する際に用いる工具等が差し込まれる差込部が形成されているものとすることができる。
この場合、座ぐり部を少し大きめに形成してスペーサの突出部がなくても工具等を差し込めるようにし、この工具等を引っ掛けてスペーサを引きちぎるようにする。このようなスペーサは、外側への突出部がないので、不用意な引っ掛かり等を避けることができる。
【0020】
本発明のコルゲート管継手においては、前記スペーサと前記本体とに相互に嵌め合い可能な嵌合段部が形成されているとともに、該スペーサの嵌合段部が該本体の嵌合段部に圧入嵌合されているものとすることができる。
この場合、スペーサと本体との間に圧入抵抗が生じ、本体に対するスペーサの浮き上がりや滑りを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
{第1実施例}
図1は、本発明の第1実施例に係るコルゲート管継手の施工前状態(コルゲート管が継手内で固定されていない状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図であり、(C)は本体内孔のストップリング係合溝の詳細を示す断面図である。
図2は、同継手の施工状態(コルゲート管が継手内で固定された状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
図3は、同継手の分解時の状態を示す断面図である。
【0022】
図4は、図3の状態において本体からコルゲート管一式を抜いた状態を示す断面図である。
図5は、同継手のスペーサの平面図である。
図6は、同継手におけるスペーサの使用方法をまとめて示す図である。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、上下方向とは図1〜図4、図6における上下を指すものとする。
【0023】
図1〜図5に示すコルゲート管継手1は、以下の主要部品を備えている。
(1)コルゲート管Tの端部が挿入される内孔5、及び、他の配管との接続部7を有する本体3。
(2)本体3に対してスライド可能に係合したリテーナ押え(ナット)31。このリテーナ押え31には、ストップリング30が外嵌している。
(3)本体3の内孔5内に配置されたリテーナ41。このリテーナ41は、本体3にコルゲート管Tを係止する役割を果たす。
(4)リテーナ押え31と本体3との間に介在したスペーサ50。
(5)シール部材20。
【0024】
まず、本体3について説明する。
本体3は、この例では筒状をした真鍮製の部材である。この本体3には、コルゲート管Tの端部が挿入される内孔5が形成されている。本体3の上端部(連結部6)は、リテーナ押え31の下端に外嵌して連結される部分である。本体3の連結部6より下側の外周面は、六角形状の六角外周面3aとなっている。本体3の下端寄りの部位は、他の部位よりも外径の小さい接続部7が形成されている。この接続部7の外周面には、オネジ7aが切られている。
【0025】
本体3の内孔5は段付きの円筒孔であって、軸方向上側から順に径の異なる上内孔5A、中内孔5B、下内孔5Cに大別される。
上内孔5Aは、本体3の上端側に開口している。この上内孔5Aの上端寄り内周面には、第1のリング係合溝(a溝)11が形成されている。図1(C)にわかり易く示すように、このa溝11は、角溝部11aと、この角溝部11a底面から上内孔5A内面に向けて傾斜したテーパ溝部11bとからなる。a溝11の角溝部11aは、図1(A)に示す施工前状態において、リテーナ押え31に外嵌したストップリング30の外周部が係合する(入り込む)。同角溝部11aの深さは、ストップリング30の芯線の径よりも小さい。
【0026】
図1(A)及び(C)に示すように、上内孔5Aにおいてa溝11よりも下側には、第2のリング係合溝(b溝)12が形成されている。このb溝12は、図2(A)に示す施工状態において、リテーナ押え31に外嵌したストップリング30の外周部が係合する(入り込む)。b溝12の深さは、ストップリング30の芯線の径よりも小さい。さらに、このb溝12の真下には、第3のリング係合溝(c溝)13が連なって形成されている。このc溝13は、図3に示す分解時の状態において、リテーナ押え31に外嵌したストップリング30の外周部が係合する(入り込む)。c溝13の深さは、ストップリング30の芯線の径よりも大きい。
【0027】
本体3の中内孔5Bは上内孔5Aよりも小径に形成されており、下内孔5Cは中内孔5Bよりも小径に形成されている。中内孔5B内には、コルゲート管Tと本体3との間をシールするシール部材20が配置されている。シール部材20は、気密パッキン25及び耐火パッキン23を備えている。気密パッキン25は、例えばNBR(ニトリルゴム)やフッ素ゴム等の弾性材からなるリング状のものである。図1(A)や図2(A)に示すように、気密パッキン25は、コルゲート管T外面と本体3の中内孔5Bとの間に介装されて、これら両者間をシールする。気密パッキン25の背面は、中内孔5B内周面に形成された環状突起15に係止されている。
【0028】
気密パッキン25の上端には、断面L型のリング状をしたパッキン金具24が一体にモールド成形されており、このパッキン金具24上に耐火パッキン23が配置されている。耐火パッキン23は、例えば膨張黒鉛とNBR等を混成してなるリング状のシール部材である。この耐火パッキン23は、火災時等の高温発生時に膨張変形して、コルゲート管T外面と本体3の中内孔5Bとの間をシールする。
【0029】
シール部材20の気密パッキン25の下端において、中内孔5B−下内孔5C間の段部にはストッパ部材27が配置されている。このストッパ部材27は、樹脂あるいは金属等の弾性材からなるリング状の部材である。ストッパ部材27は、リング部27aと、このリング部27aから内側下方(下内孔5C内)に向けて延び出る係合片部27bとからなる。係合片部27bは、リング部27aの周方向に等間隔おきに複数(一例で8個)形成されている。各係合片部27bのリング部27aに対する傾斜角は、一例で50°である。
【0030】
ストッパ部材27の係合片部27bの先端部内径は、コルゲート管Tの凸部の外径よりも小さい。そのため、作業者がコルゲート管Tを挿入してストッパ部材27に到達すると、コルゲート管Tの先端凸部は各係合片部27bを押し広げつつ押し込められる。コルゲート管Tの先端凸部が各係合片部27bを乗り越えると、図1(A)や図2(A)に示すように、各係合片部27bが元の状態に弾性復帰し、コルゲート管Tの先端凹部に係合される。この時点で、作業者がコルゲート管Tを引き抜こうとしても、コルゲート管Tの先端凹部にストッパ部材27の係合片部27b先端が当たるので、この感触を作業者が手で体感できる。すなわち、ストッパ部材27は、コルゲート管Tが押し込みエンドであることを作業者に体感させて、接続時の操作ミスを防止する役割を果たす。
【0031】
次に、リテーナ押え(ナット)31について説明する。
リテーナ押え31は、この例では筒状をした真鍮製の部材である。このリテーナ押え31の上部32は下部33よりも外径が大きい。リテーナ押え下部33は、本体3の連結部6に内嵌する連結部である。リテーナ押え下部33の下端内周縁33Xは、後述するリテーナ41の外周面のテーパ面41Xに当接するテーパ面状をなしている。図1(B)に示すように、リテーナ押え上部32の外側面には、上下に延びる切り込み部39が形成されている。切り込み部39は、この例ではリテーナ押え31の周方向に120°間隔で3つ形成されている。各切り込み部39には、後述するスペーサ50の係合突部51が嵌入可能となっている。
【0032】
リテーナ押え上部32の内周面には、水密パッキン34が設けられている。この水密パッキン34は、リテーナ押え上部32内周面とコルゲート管Tの外被覆TCとの間をシールする。水密パッキン34よりも下側において、リテーナ押え31側面にはサンマップ組み込み用孔35が形成されている。このサンマップ組み込み用孔35は、リテーナ押え31内外面を貫通しており、内部にはサンマップ36が収容されている。このサンマップ36は、リテーナ押え31の内部から外部に向けて気体は通過させるが液体は通過させない部材であって、例えばポリエチレン等製の微小多孔質材からなる。
【0033】
サンマップ36は、リテーナ押え31内部から外部には気体を通過させるので、作業者の釘打ちミス等でコルゲート管Tに穴が開いた場合は、この穴から漏れたガス等がリテーナ押え31内からサンマップ36を通って外部に放出されることとなる。そのため、継手1外部においてサンマップ36付近にガス漏れ検知器を近づけて作業を行なうことで、コルゲート管Tの穴開き不良を検出することができ、ガス漏れ事故を素早く検知することができる。
【0034】
リテーナ押え下部33において、サンマップ36よりも下側には水密Oリング38が設けられている。この水密Oリング38は、リテーナ押え下部33外周面と本体3内周面との間をシールする。水密Oリング38よりも下側において、リテーナ押え下部33外周面にはリング溝37が形成されている。このリング溝37内には、前述のストップリング30が外嵌配置されている。リング溝37の深さは、ストップリング30の芯線の径よりも少し大きい。ストップリング30により、リテーナ押え31と本体3は相対的に回動可能に連結される。
【0035】
次に、リテーナ41について説明する。
リテーナ41は、本体3の内孔5内において、シール部材20上部とリテーナ押え31下端との間に配置されたリング状の部材である。リテーナ41は、複数(一例で6個)のセグメント43を備えている。各セグメント43の端部には、半径方向内側に張り出した爪45が設けられている。リテーナ41は、例えば母体がプラスチック製・爪45が真ちゅう製であり、両者は一体にモールド成形されている。リテーナ41の上側外周面には、前述のリテーナ押え下部33の下端内周縁33Xに当接するテーパ面41Xとなっている。
【0036】
リテーナ41は、図1(A)に示す施工前状態では、セグメント43が開いた状態となっており、各爪45の先のなす円は、コルゲート管Tの凸部の径より大きくなっている。この状態では、コルゲート管Tはリテーナ41内を挿通自在である。そして、図2(A)に示す施工状態のように、コルゲート管Tの挿入が完了してリテーナ押え31を押し込むと、リテーナ押え下部33の下端内周縁33Xにリテーナ41のテーパ面41Xが当たって押され、各爪45の先がすぼまる。この状態では、リテーナ41の爪45がコルゲート管Tの凹部を挟持しつつ、継手1(本体3)にコルゲート管Tを係止する。
【0037】
次に、スペーサ50について説明する。
図5に最もわかり易く示すように、スペーサ50は、樹脂製等からなるリング状の部材である。スペーサ50は、リテーナ押え下部33に外嵌しているとともに、本体3の上端に接触して配置されている。スペーサ50の上端面には、この例では3つの係合突部51が立ち上げて形成されている。前述の通り、スペーサ50の各係合突部51はリテーナ押え31の切り込み部39に対応しており、互いに120°間隔で配置されている。図1の施工前状態においては、スペーサ50の各係合突部51上端部がリテーナ押え上部32の下端面に当たる。そのため、リテーナ押え31と本体3の間の挟み力を受けるスペーサ50が歪んだ状態で両者の間からはみ出したりするようなことが少なくなり、スペーサ50をより安定した状態で介在させることができる。
【0038】
図5に示すように、スペーサ50には、径方向外側に突出した突出部53が形成されている。この突出部53の隣りには、厚みの薄い薄肉部55が形成されている。突出部53には、貫通孔(工具差し込み部)54が開けられている。スペーサ50が介装された状態において、貫通孔54の一部は、リテーナ押え上部32外周面よりも外側に露出する。この貫通孔54にキリ状の工具90の先端を差し込んで外側に引っ張る(図6のIII参照)ことで、スペーサ50の薄肉部55が切断され(図6のIV参照)、スペーサ50が継手1から離脱可能となる。
【0039】
次に、コルゲート管継手1の使用方法を図1〜図6に基づき説明する。
まず、施工前の状態では、図1に示すように、リテーナ押え上部32の下端面にスペーサ50の係合突部51上端部が当たり、これらリテーナ押え上部32下端面とスペーサ50との間に隙間が確保される(図6のI、図1(B)参照)。この状態では、スペーサ50によってリテーナ押え31の本体3側へのスライドが阻止されるので、本体3内のリテーナ41が使用前にロックされるような誤操作を防止でき、コルゲート管Tが挿入不能となる事態を回避できる。
【0040】
本体3の内孔5内においては、ストップリング30が、リテーナ押え31のリング溝37と本体3内面のa溝11の角溝部11aとの間に係合し、リテーナ押え31を本体3に係止している。したがって、リテーナ押え31は、上側(反本体側)へのスライドも阻止されており、本体3からは外れない。そして、前述の通り、スペーサ50によってリテーナ押え31は本体3側にはスライド不能となっているので、リテーナ押え下部33の下端内周縁33Xとリテーナ41のテーパ面41Xとは面接触していない。そのため、リテーナ41のセグメント43は開いた状態となっており、コルゲート管Tをリテーナ41内に自在に挿通することができる(図1(A)参照)。
【0041】
コルゲート管Tを本体3の内孔5内に差し込むと、まずコルゲート管Tの先端がストッパ部材27の係合片部27bに当たる。さらにコルゲート管Tを押し込むと、ストッパ部材27の係合片部27bが押し広げられた後、コルゲート管Tの一番先の環状凸部が各係合片部27bを乗り越える。すると、各係合片部27bが元の状態に弾性復帰して、コルゲート管Tの先端凹部に係合される。前述した通り、この時点で作業者は一旦コルゲート管Tを軽く引き抜いてみて、コルゲート管Tが押し込みエンドであることを体感できれば、挿入作業は完了である。
【0042】
コルゲート管Tの挿入完了を確認した後は、リテーナ押え31を回してスペーサ50の係合突部51の位置にリテーナ押え上部32の切り込み部39を合わせ、リテーナ押え31を本体3側に押し込む(図6のI→II、図2(B)参照)。このとき、ストップリング30の外周がa溝11のテーパ溝部11bを滑りつつ縮径されて、リテーナ押え31のリング溝37内に一旦収容される。さらにリテーナ押え31を本体3内に押し込むと、リング溝37がb溝12に対向した時点で自身の弾性により拡径する。そして、ストップリング30がリング溝37とb溝12との間に配置されることで、リテーナ押え31は上側(反本体側)には抜けなくなる。このとき、リテーナ押え31の下側にはスペーサ50が当たっており、それ以上本体3側へは動かない。結局、リテーナ押え31は本体3に対してスライド不能に係止される。
【0043】
さらにこのとき、リテーナ押え下部33の下端内周縁33Xがリテーナ41のテーパ面41Xに当たってリテーナ41の爪45を内径方向に押すことで、セグメント43が縮まってリテーナ41の各爪45の先が徐々にすぼまっていく。そして、最終的には、下端内周縁33Xとテーパ面41Xとが面接触した状態で、各爪45がコルゲート管Tの凹部に係合する(図6のII、図2(A)参照)。この時点で、リテーナ41は、リテーナ押え31とシール部材20の耐火パッキン23との間で固定された状態となり、このリテーナ41及び前述のリテーナ押え31、ストップリング30によって、継手1からコルゲート管Tが抜き出し不能に係止される。このように、コルゲート管Tの接続作業が完了した時点で、スペーサ50はリテーナ押え31と本体3との間に介在したままであるので、施工の度にスペーサ50が廃棄部品となることはない。
【0044】
本継手1を用いた接続作業では、コルゲート管Tを本体3内に挿入し、人手により若干の回動・押し込み操作をするだけで、コルゲート管Tを継手1に接続することができる。したがって、狭い場所等でもコルゲート管Tの接続作業を容易に素早く行うことができる。さらに、継手1の使用前にはコルゲート管Tが挿入不能となるような事態を回避できるとともに、コルゲート管Tの接続作業に伴いスペーサが廃棄部品として排出されることもない。
【0045】
コルゲート管Tを継手1に接続した後に、例えば配管の模様替え工事等で同コルゲート管Tを継手1から抜き取りたい場合には、図6のIII→IVに示すように、スペーサ50の突出部53の貫通孔54にキリ状の工具90の先端を挿入して外側に向けて引っ張る。すると、この引っ張り力を受けて、強度の弱いスペーサ50の薄肉部55が切断され、スペーサ50を継手1から取り外すことができる。
【0046】
スペーサ50を取り外すと、リテーナ押え31は、スペーサ50の厚み分だけ本体3側に押し込むことができるようになる(図6のV参照)。そこで、リテーナ押え31をさらに本体3側に押し込むと、図3に示すように、リテーナ押え31のリング溝37と本体3内面のc溝13が対向し、ストップリング30が自身の弾性により拡径してc溝13内に収容される。これにより、ストップリング30のリング溝37との係合(嵌り込み)は解除され、リテーナ押え31の本体3に対する係止状態が解除されるので、図4に示すように、コルゲート管Tをリテーナ押え31ごと引き抜くことができる。引き抜かれたコルゲート管Tには、リテーナ押え31やリテーナ41、シール部材20、ストッパ部材27一式が外嵌しており、これらはコルゲート管Tと一緒に本体3外に引き出される。
【0047】
なお、シール部材20の気密パッキン25の背面は、本体3の中内孔5B内周面の環状突起15に係止されてはいるが、気密パッキン25自体が弾性材からなるため、若干強い力を込めるだけで容易に引き抜くことができる。コルゲート管Tを本体3から引き抜いた後は、リテーナ41、シール部材20、ストッパ部材27を取り換え、新たなものを本体3内に収容し直して継手1を再使用することができる。なお、継手1の再使用に当たっては、ストップリング30を本体3のリング溝13から外し、リテーナ押え31のリング溝37に外嵌配置させる作業(施工前位置に戻す作業)を行う。このように、一度接続が完了した後にも、コルゲート管Tの先端が潰れたりすることなく継手1を分解することができるので、コルゲート管長が足りなくなって配管の引き回しをやり直さなければならなくなるといった、大掛かりが工事を引き起こすことがない。
【0048】
{第2実施例}
以下、図7〜図10を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
図7は、本発明の第2実施例に係るコルゲート管継手の施工前状態(コルゲート管が継手内で固定されていない状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
図8は、同継手の施工状態(コルゲート管が継手内で固定された状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
図9は、同継手の分解時の状態を示す断面図である。
図10は、同継手のスペーサの平面図である。
【0049】
この第2実施例のコルゲート管継手1´は、第1実施例のコルゲート管継手1と比べて、以下(1)〜(3)に述べる構成が主に異なる。その他の部位は、第1実施例で述べたものとほとんど同一構成であるため、同一符号で表して説明を簡略化する。
【0050】
以下、第2実施例の継手1´の構成・特徴について述べる。
(1)本体3上部の連結部6の外周端縁に段部6aが形成されている。この段部6aには、後に(3)で述べるスペーサ60の段部60aが圧入嵌合される。
【0051】
(2)リテーナ押え31に切り込み部39(図1〜図3参照)が形成されておらず、リテーナ押え31のサンマップ組み込み用孔35外面側に半円状の座ぐり部39´が形成されている(図8(B)参照)。この座ぐり部39´は、第1実施例における切り込み部39と同様の役割を果たす。座ぐり部39´は、リテーナ押え31にサンマップ組み込み用孔35を形成する際に、段付き回転カッター等の切削工具を用いて同時に切削加工できる。そのため、第2実施例におけるリテーナ押え31は、加工コスト・加工工程を削減できる利点がある。
【0052】
(3)スペーサの構成が異なる。
第1実施例のスペーサ50は3個の係合突部51を備えているが、この第2実施例のスペーサ60には、(2)で述べた座ぐり部39´に対応して、舌片状の係合突部61が1個形成されている。図8(B)に示すように、係合突部61の高さは座ぐり部39´の幅より若干小さい。図10に示すように、このスペーサ60においては、係合突部61の対向位置に薄肉部65が形成されている。係合突部61の近傍において、スペーサ60の内側には工具差し込み部64が切り欠き形成されている。
【0053】
この工具差し込み部64は、第1実施例のスペーサ50における貫通孔54と同様の役割を果たす。すなわち、スペーサ60を切断する際には、係合突部61の係合している座ぐり部39´から工具差し込み部64にキリ状の工具の先端を差し込む。このように、座ぐり部39´を利用することで、スペーサ60の内側から工具を差し込むことが可能になるとともに、第1実施例のスペーサ50のように、外側に張り出した突出部を形成する必要がない。そのため、突出部における不用意な引っ掛かり等を避けることができる。
【0054】
スペーサ60の下端内周端縁には、本体3上部の連結部6の段部6aに嵌め合い可能な段部60aが形成されている。このスペーサ60の段部60aの内径は、本体3の段部6aの外径よりも若干小さく形成されており、嵌め合い時にはスペーサ60が本体3に圧入嵌合される。そのため、これら段部60a、6a間に圧入抵抗が生じ、本体3に対するスペーサ60の浮き上がりや滑りが防止される。
【0055】
このようなコルゲート管継手1´を使用する際にも、前述した第1実施例の継手1と基本的に同様の手順・操作で接続作業を行うことができる。すなわち、図7の施工前状態においては、リテーナ押え上部32の下端面にスペーサ60の係合突部61上端部が当たり、リテーナ押え31のスライドが阻止される(図7(B)参照)。そして、図8の施工状態においては、リテーナ押え上部32の座ぐり部39´内にスペーサ60の係合突部61が係合し、これら両者間にスペーサ60が配置される(図8(B)参照)。これら施工前及び施工状態では、前述の第1実施例と同様に、ストップリング30により本体3に対してリテーナ押え31が係止される。さらに、図9の分解時の状態においては、工具等を用いてスペーサ60の薄肉部65を切断し、スペーサ60を離脱させる。そして、リテーナ押え31を本体側に押し込んでストップリング30による係止状態を解除した後、前述と同様にコルゲート管T一式を引き抜く。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、接続作業時に廃棄する部品を減らすことができる、あるいは、施工後にコルゲート管の端部を切断することなく分解・再使用できる等の利点を有するコルゲート管継手を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るコルゲート管継手の施工前状態(コルゲート管が継手内で固定されていない状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図であり、(C)は本体内孔のストップリング係合溝の詳細を示す断面図である。
【図2】同継手の施工状態(コルゲート管が継手内で固定された状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
【図3】同継手の分解時の状態を示す断面図である。
【図4】図3の状態において本体からコルゲート管一式を抜いた状態を示す断面図である。
【図5】同継手のスペーサの平面図である。
【図6】同継手におけるスペーサの使用方法をまとめて示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るコルゲート管継手の施工前状態(コルゲート管が継手内で固定されていない状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
【図8】同継手の施工状態(コルゲート管が継手内で固定された状態)を示す図である。(A)は断面図であり、(B)は本体上部・スペーサ・リテーナ押えの側面図である。
【図9】同継手の分解時の状態を示す断面図である。
【図10】同継手のスペーサの平面図である。
【図11】建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
T コルゲート管 TC 外被覆
1、1´ コルゲート管継手 3 本体
5 内孔 5A 上内孔
5B 中内孔 5C 下内孔
6 連結部 6a 段部
7 接続部
11 第1のリング係合溝(a溝)
11a 角溝部 11b テーパ溝部
12 第2のリング係合溝(b溝) 13 第3のリング係合溝(c溝)
15 環状突起 20 シール部材
23 耐火パッキン 24 パッキン金具
25 気密パッキン 27 ストッパ部材
30 ストップリング 31 リテーナ押え(ナット)
32 リテーナ押え上部 33 リテーナ押え下部
33X 下端内周縁 34 水密パッキン
35 サンマップ組み込み用孔 36 サンマップ
37 リング溝 38 水密Oリング
39 切り込み部 39´ 座ぐり部
41 リテーナ 41X テーパ面
43 セグメント 45 爪
50、60 スペーサ 60a 段部
51、61 係合突部 53 突出部
55 薄肉部 54 貫通孔(工具差し込み部)
64 工具差し込み部

Claims (9)

  1. 蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって、
    前記コルゲート管の端部が挿入される内孔、及び、他の配管との接続部を有する本体と、
    前記内孔内に配置された、前記コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有し、前記本体に前記コルゲート管を係止するリテーナと、
    前記コルゲート管と前記本体との間をシールするシール手段と、
    前記本体に対してスライド可能に係合するとともに、特定のスライド位置(ロック位置)において、前記コルゲート管を前記本体に係止した状態で前記リテーナをロックするリテーナ押えと、
    前記ロック位置で前記リテーナ押えをスライド不能とする係止機構と、
    前記リテーナ押えが前記ロック位置に不意に移動することを防止する誤操作防止機構と、
    前記リテーナ押えの係止機構を解除し、前記コルゲート管、前記リテーナ及び前記リテーナ押えを前記本体から抜き出し可能とする分解機構と、
    を具備し、
    前記誤操作防止機構及び前記分解機構の一部材として、前記リテーナ押えと前記本体との間に介在し、以下(a)〜(c)の三状態をとり得るスペーサを有することを特徴とするコルゲート管継手:
    (a)前記リテーナ押えを前記ロック位置にスライド不能とする施工前状態、
    (b)前記リテーナ押えを前記ロック位置にスライド可能とする施工状態、
    (c)前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱し、前記係止機構を解除可能とする分解可能状態。
  2. 前記リテーナ押えの一部に切り込み部が形成されており、
    前記スペーサに、前記リテーナ押えの切り込み部内に嵌入可能な係合突部が設けられており、
    前記(a)の施工前状態においては、前記リテーナ押えの端面に前記スペーサの係合突部端部が当たって前記リテーナ押えがスライド不能であり、
    前記(b)の施工状態においては、前記リテーナ押えの切り込み部内に前記スペーサの係合突部が嵌入可能となって該リテーナ押えがスライド可能となることを特徴とする請求項1記載のコルゲート管継手。
  3. 前記(c)の分解可能状態において、前記スペーサが切断されて前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱されることを特徴とする請求項1又は2記載のコルゲート管継手。
  4. 前記リテーナ押えの一部に切り込み部が形成されており、
    前記スペーサに、前記リテーナ押えの切り込み部内に嵌入可能な係合突部が設けられており、
    前記係止機構が、前記リテーナ押えの外周面のリング溝、及び、該リング溝と係合するストップリングを備えており、
    前記本体の内孔内に、前記(a)、(b)、(c)の各状態に応じて前記ストップリングと係合する位置に形成されたa溝、b溝及びc溝が形成されており、
    前記(a)の施工前状態においては、
    前記リテーナ押えの端面に前記スペーサの係合突部端部が当たって前記リテーナ押えが前記ロック位置方向にスライド不能であるとともに、
    前記係止機構のストップリングが前記リング溝及び前記a溝と係合して、前記リテーナ押えの前記ロック位置と反対方向へのスライドを阻止し、
    前記(b)の施工状態においては、
    前記リテーナ押えの切り込み部内に前記スペーサの係合突部が嵌入可能となって該リテーナ押えが前記ロック位置方向にスライド可能となるとともに、
    前記リテーナ押えが前記ロック位置にスライドする際には、前記係止機構のストップリングが前記a溝から前記b溝へとスライドして該b溝と係合し、その後は前記リテーナ押えがスライド不能となり、
    前記(c)の分解可能状態においては、
    前記スペーサが切断されて前記リテーナ押えと前記本体との間から離脱され、離脱した前記スペーサの分だけ前記リテーナ押えが前記ロック位置を越えてスライドさせられた後に、前記係止機構のストップリングが前記c溝内に収容されて、該ストップリングと前記リテーナ押え外面のリング溝との係合が解除されることを特徴とする請求項1記載のコルゲート管継手。
  5. 前記リテーナ押えの切り込み部が均等な間隔で3個以上形成されており、
    前記スペーサの係合突部が前記リテーナ押えの3個以上の切り込み部に対応して3個以上形成されていることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載のコルゲート管継手。
  6. 前記スペーサに、前記本体あるいは前記リテーナ押えの外面よりも外側に突出した突出部が形成されており、
    該突出部に、前記スペーサを切断する際に用いる工具等が差し込まれる差し込み部が形成されていることを特徴とする請求項3〜5いずれか1項記載のコルゲート管継手。
  7. 前記リテーナ押えの側面にサンマップ組み込み用孔が形成されているとともに、該孔周囲の該リテーナ押えの外面に座ぐり部が形成されており、
    該座ぐり部が、前記スペーサの係合突部が嵌入する切り込み部を兼ねることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載のコルゲート管継手。
  8. 前記スペーサ内側の前記係合突部の近くに、該スペーサを切断する際に用いる工具等が差し込まれる差込部が形成されていることを特徴とする請求項7記載のコルゲート管継手。
  9. 前記スペーサと前記本体とに相互に嵌め合い可能な嵌合段部が形成されているとともに、該スペーサの嵌合段部が該本体の嵌合段部に圧入嵌合されていることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項項記載のコルゲート管継手。
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