JP2004315854A - 光透過性カーボン系薄膜とその製造方法 - Google Patents

光透過性カーボン系薄膜とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004315854A
JP2004315854A JP2003108356A JP2003108356A JP2004315854A JP 2004315854 A JP2004315854 A JP 2004315854A JP 2003108356 A JP2003108356 A JP 2003108356A JP 2003108356 A JP2003108356 A JP 2003108356A JP 2004315854 A JP2004315854 A JP 2004315854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
carbon
nitrogen
light
based thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003108356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4126372B2 (ja
Inventor
Akiko Nakamura
明子 中村
Masahiro Kitajima
正弘 北島
Roberto Binod Prayat
プラヤト・ロベルト・ビノド
Takayuki Terai
隆幸 寺井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Materials Science filed Critical National Institute for Materials Science
Priority to JP2003108356A priority Critical patent/JP4126372B2/ja
Publication of JP2004315854A publication Critical patent/JP2004315854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4126372B2 publication Critical patent/JP4126372B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ソーラーパネルのコーティング材などとして可視光領域から赤外線領域にわたる広い範囲の光を利用できる、効率の良い光学特性を有する光透過性カーボン系薄膜とその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素を添加し、その後熱処理を行うことで窒素の含有量を減少させて屈折率および吸収係数を調整し、窒素あるいは窒素と水素が添加された屈折率が1.98の光透過性カーボン系薄膜を得る。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、光透過性カーボン系薄膜とその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、ソーラーパネルのコーティング材などとして可視光領域から赤外線領域にわたる広い範囲の光を利用できる、効率の良い光学特性を有する光透過性カーボン系薄膜とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来より、ダイヤモンド状カーボン薄膜(Diamond−like−carbon−film)は、その強度から一般的に摩耗や腐食防止のためのコーティング材料として利用されており、純粋なカーボンだけでなく水素などを添加したカーボン膜も利用されている。
【0003】
ところで、ソーラーパネルのコーティングには、ソーラーパネル本体の表面の強度を増して劣化を抑えるばかりでなく、太陽光のエネルギーを効率的に得るために、可視光領域、赤外線領域の波長に対してコーティング膜中での吸収を持たず、高い透過性を持つことが必要とされている。
【0004】
この条件に最も適しているのは高い強度と高い透過性を持つダイヤモンドであるが、ダイヤモンドは高価であり薄膜化も難しく、また低吸収ではあるものの屈折率が2.4であり、ソーラーパネルの基板として最も一般的なシリコン基板の反射を最小にする屈折率の条件が1.98であることから、ダイヤモンド薄膜はシリコン基板の無反射膜としては屈折率が大きすぎるため、その表面やシリコン基板との界面での反射を無視することはできず、ソーラーパネルのコーティングとしては適していなかった。
【0005】
またCN膜も高い強度を持つ膜として知られているが、従来のCN膜の光学定数では、屈折率、吸収係数ともに高透過、低吸収、低反射が要求されるソーラーパネルのコーティングに適しているとは言い難かった。
【0006】
一方、これまでのソーラーパネルのコーティングとしては、ITO、ZnOなどが市販品として知られており(非特許文献1および2)、それらは強度補強と可視光領域の光透過性が良いという点では無反射コーティングとして適しているが、赤外線領域では大きな吸収がありエネルギー損失が大きいという欠点を有している。
【0007】
【非特許文献1】
V. Craciun, D. Craciun Z. Chen, J. Hwang and R.K. Singh, ”Room temperature growth of indium Tin Oxide films by ultraviolet−assisted pulsed laser deposition”, Materials Research Society Symposium, Vol. 617, J13.13.1− J13.13.6, 2000
【非特許文献2】
W. I. Park, S−J. An, Gyu−Chui Yi, and Hyum M. Jang,”Metal−organic vapor phase epitaxial growth of high−quality ZnO films on Al2O3(00−1)”, Journal of Materials Research, Vol.16, No.5, p.1358−1362, May 2001
【0008】
そこでこの出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、ソーラーパネルのコーティング材などとして可視光領域から赤外線領域にわたる広い範囲の光を利用できる、効率の良い光学特性を有する光透過性カーボン系薄膜とその製造方法を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、まず第1には、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素を添加して窒素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後熱処理を行うことで窒素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0010】
第2には、この出願の発明は、第1の発明において、グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、アルゴンと窒素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによって、カーボン薄膜中に窒素を添加することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0011】
第3には、第2の発明において、成膜時にアルゴンと窒素の比率を変化させ、吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0012】
さらに、第4には、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素と水素を添加して窒素と水素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後熱処理を行うことで窒素と水素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0013】
第5には、第4の発明において、グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、アルゴンと窒素と水素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによって、カーボン薄膜中に窒素と水素を添加することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0014】
また、第6には、第5の発明において、成膜時に窒素と水素の比率を変化させ、吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法を提供する。
【0015】
第7には、窒素が含有されており屈折率が1.98であることを特徴とする光透過性カーボン系薄膜を提供する。
【0016】
第8には、窒素と水素が含有されており屈折率が1.98であることを特徴とする光透過性カーボン系薄膜を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
【0018】
この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法は、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素を添加して窒素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後、熱処理を行うことで窒素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することを大きな特徴としている。
【0019】
カーボン薄膜に窒素を添加させる具体的な方法としては、グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法が挙げられ、このマグネトロンスパッタ法によりアルゴンと窒素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによってカーボン薄膜中に窒素を好適に添加することができ、窒素を含有するカーボン系薄膜を形成することができる。そしてその後、熱処理を行うことで窒素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することによって、光透過性カーボン系薄膜を好適に製造することができるのである。
【0020】
この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜は、窒素が含有されており、屈折率が1.98であることからカーボン系薄膜の表面やカーボン系薄膜とシリコン基板の界面での反射が最小となり、可視光領域、赤外線領域の波長に対して膜中での吸収を持たず、高強度、低腐食性、高光透過性、低反射率を併せ持つ光透過性カーボン系薄膜とすることができるのであり、この光透過性カーボン系薄膜はソーラーパネル表面のコーティング材に非常に適している。
【0021】
また、この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法は、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素とともに水素を添加して窒素と水素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後、熱処理を行うことで窒素と水素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することでも光透過性カーボン系薄膜を形成することができる。
【0022】
カーボン薄膜に窒素と水素を添加させる具体的な方法としては上記の方法と同様に、グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法が挙げられ、このマグネトロンスパッタ法によりアルゴンと窒素と水素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによってカーボン薄膜中に窒素と水素を添加することができる。そしてその後熱処理を行うことで窒素と水素の含有量を減少させて屈折率および吸収係数を調整することによって、光透過性カーボン系薄膜を好適に製造することができる。
【0023】
この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜は、窒素と水素が含有されており、屈折率が1.98であることから、カーボン系薄膜の表面やカーボン系薄膜とシリコン基板の界面での反射が最小となり、可視光領域、赤外線領域の波長に対して膜中での吸収を持たず、高強度、低腐食性、高光透過性、低反射率を併せ持つ光透過性カーボン系薄膜とすることができるのであり、この光透過性カーボン系薄膜はソーラーパネル表面のコーティング材に非常に適している。
【0024】
これまでにカーボン薄膜に添加された窒素や水素は配位数を制御することが分かっている。カーボン薄膜に窒素を添加すると、含有量につれて4配位のダイヤモンド構造に比べて3配位のグラファイト構造の炭素の割合が増える。そして成膜したカーボン系薄膜を熱処理すると窒素が脱離して含有量が減少する。そのときの炭素結合の割合は、熱処理をせずに同じ割合の窒素を添加した場合に比較して4配位炭素数が目立って多くなる。低吸収のためには4配位構造が多いことが望ましいことから、成膜時に多くの窒素を添加し、熱処理によって減らすことが低吸収率膜の有効な製造方法といえるのである。またさらに、水素を添加することによってカーボン薄膜の形成されたダイヤモンド構造が安定するのである。
【0025】
以下、添付した図面に沿って実施例を示し、この出願の発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、この発明は以下の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0026】
【実施例】
<実施例1>
この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法によって光透過性カーボン系薄膜を製造し、その光透過性カーボン系薄膜の炭素と窒素、炭素と水素の結合状態と膜の屈折率、吸収係数および吸収率などの光学特性を評価した。
【0027】
まず、図1に示すようなRFマグネトロンスパッタ装置(1)(13.56MHz、100W)を用い、高純度のグラファイト(99.999%)をグラファイトターゲット(2)とし、RF源(3)により発生させた高周波プラズマ(混合プラズマ)(4)でシリコン基板(5)の表面上にカーボン薄膜を成膜した。
【0028】
成膜の時間は15分間であって、その際にアルゴン供給源(6)、窒素供給源(7)、水素供給源(8)よりそれらのガスを適宜RFマグネトロンスパッタ装置(1)内に供給し一般的なプラズマガスであるアルゴンに窒素(あるいは窒素と水素)を添加して高周波プラズマ(4)を発生させてスパッタを行い、成膜するカーボン薄膜中に窒素(あるいは窒素と水素)を含有させつつシリコン基板(5)上に100〜200nm厚さのカーボン系薄膜を成膜した。なお、マニピュレータ(9)によりシリコン基板(5)の位置の調整を行った。
【0029】
その後、温度873Kおよび1073Kにおいて1×10−5Pa以下の気圧で、2時間加熱炉中においてアニール処理(熱処理)を行い、その後真空中で3〜5時間かけて室温まで冷却した。
【0030】
作製されたカーボン系薄膜中の炭素、窒素の結合状態においてはX線光電子分光で測定するとグラファイト状結合を示すspとダイヤモンド状結合を示すspの双方が現れた。
【0031】
図2(a)はダイヤモンド状結合spとグラファイト状結合spの比率と窒素含有比率の関係を示すグラフである。同図横軸にカーボン系薄膜中の窒素含有比率、縦軸にその膜の結合状態を比率で示す。
【0032】
白丸(○)で示した室温で成膜を行ったカーボン系薄膜では窒素含有量が増えるにしたがってsp結合の割合が下がっていくことが分かる。
【0033】
一方、その室温で成膜したカーボン系薄膜を873Kで熱処理(▲で示した曲線)、1073Kで熱処理(□で示した曲線)を行うと、同じ窒素含有量であっても、結合状態の異なった膜が製造されることが分かった。
【0034】
たとえば、室温で成膜した窒素含有量N/C=0.2の膜ではsp、sp結合の割合が1:1程度であるが、高温処理を行った後に窒素含有量が0.2になる膜では、sp結合の割合が大きくなることがわかる。つまり熱処理によってsp結合の窒素のみが減少しているのである。
【0035】
なお、図2(b)(挿入図)のグラフにアニール温度に伴う窒素含有量(N/C)の変化を示している。同図より明らかなようにアニール温度を高くするにしたがって窒素含有量は減少する。
<実施例2>
次に、窒素とともに水素を添加したカーボン系薄膜の場合において、CH結合とNH結合のアニール処理による変化を測定した。
【0036】
図3(a)、(b)から明らかなように、それらの結合の割合としては873Kと1073Kでのアニール処理によりCH結合の割合は減少し、NH結合も873Kと1073Kでのアニール処理によりその割合が減少していることがわかる。なお、アニールなしの場合、および873Kの場合にはCH結合は窒素含有量が大きくなるほどその割合が減少し、NH結合は窒素含有量が大きくなるほど割合が増加している。
<実施例3>
次にこの出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法により製造される窒素を添加した光透過性カーボン系薄膜の屈折率と吸収係数を測定した。図4(a)のグラフは熱処理有りの場合となしの場合の窒素含有比率に対する屈折率の変化を示しており、(b)のグラフは熱処理有りの場合となしの場合の窒素含有比率に対する吸収係数の変化を示している。可視光としてヘリウムネオンレーザー光(波長632.8nm)で測定した。なおシリコン(屈折率3.88)の無反射で光透過性のコーティング膜として最適な屈折率は1.98であり、また吸収係数は小さいほど好ましい。
【0037】
図4(a)、(b)に示す実験結果より、873Kで熱処理した膜は窒素含有量0.22程度のもの、1073Kで熱処理した膜は窒素含有量0.15程度のものがシリコンの無反射・光透過性コーティング膜に最適な膜といえる。
<実施例4>
次に図5にこの出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法により形成されたカーボン系薄膜とアニールなしのカーボン系薄膜に光を照射した場合の光の波長と透過光測定時の吸収率のグラフを示す。
【0038】
同図の横軸は光の波長、縦軸は直入射、透過光測定時の吸収率で、シリコン基板にカーボン系薄膜を付けない場合を基準としている(縦軸0.2では入射光のうち20%がカーボン系薄膜で吸収されたことを意味する)。図5では、a1はアニールなしでN/Cが0.47の状態、a2はa1のカーボン系薄膜に対して1073Kでアニール処理を行った後のN/Cが0.21の状態、b1はアニールなしでN/Cが0.34の状態、b2はb1のカーボン系薄膜に対して1073Kでアニール処理を行った後のN/Cが0.16の状態、c1はアニールなしでN/Cが0.13の状態、c2はc1のカーボン系薄膜に対してアニール処理を行った後のN/Cが0.11の状態のカーボン系薄膜を示している。
【0039】
同図に示すようにカーボン系薄膜は特に窒素含有量が小さいもの(c1とc2)については可視光、赤外領域でいずれも吸収率が0.2以下という良好な値を示した。
【0040】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、ソーラーパネルのコーティング材などとして可視光領域から赤外線領域にわたる広い範囲の光を利用できる、効率の良い光学特性を有する光透過性カーボン系薄膜とその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法に用いられるRFマグネトロンスパッタ装置を例示した概念図である。
【図2】この発明の光透過性カーボン系薄膜の一例の窒素含有比率、縦軸にその膜の結合状態を比率で示したグラフである。
【図3】この発明の光透過性カーボン系薄膜の一例のCH結合とNH結合のアニール処理による変化を示したグラフである。
【図4】この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の一例の図4(a)は成膜条件、熱処理による窒素含有比率に対する屈折率の変化を示すグラフであり、(b)は成膜条件、熱処理による窒素含有比率に対する吸収係数の変化を示すグラフである。
【図5】この出願の発明の光透過性カーボン系薄膜の製造方法により形成されたカーボン系薄膜とアニールなしのカーボン系薄膜に光を照射した場合の光の波長と、透過光測定時の吸収率のグラフである。
【符号の説明】
1 RFマグネトロンスパッタ装置
2 グラファイトターゲット
3 RF源
4 高周波プラズマ
5 シリコン基板
6 アルゴン供給源
7 窒素供給源
8 水素供給源
9 マニピュレータ

Claims (8)

  1. シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素を添加して窒素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後熱処理を行うことで窒素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  2. グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、アルゴンと窒素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによって、カーボン薄膜中に窒素を添加することを特徴とする請求項1記載の光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  3. 成膜時にアルゴンと窒素の比率を変化させ、吸収係数を調整することを特徴とする請求項2記載の光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  4. シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜すると同時にカーボン薄膜に窒素と水素を添加して窒素と水素を含有するカーボン系薄膜を形成し、その後熱処理を行うことで窒素と水素の含有量を減少させてカーボン系薄膜の屈折率および吸収係数を調整することを特徴とする光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  5. グラファイトターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、アルゴンと窒素と水素との混合プラズマでグラファイトターゲットを叩き、シリコン基板上にカーボン薄膜を成膜することによって、カーボン薄膜中に窒素と水素を添加することを特徴とする請求項4記載の光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  6. 成膜時にアルゴンと窒素と水素の比率を変化させ、吸収係数を調整することを特徴とする請求項5記載の光透過性カーボン系薄膜の製造方法。
  7. 窒素が含有されており屈折率が1.98であることを特徴とする光透過性カーボン系薄膜。
  8. 窒素と水素が含有されており屈折率が1.98であることを特徴とする光透過性カーボン系薄膜。
JP2003108356A 2003-04-11 2003-04-11 ソーラーパネルとその製造方法 Expired - Lifetime JP4126372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003108356A JP4126372B2 (ja) 2003-04-11 2003-04-11 ソーラーパネルとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003108356A JP4126372B2 (ja) 2003-04-11 2003-04-11 ソーラーパネルとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004315854A true JP2004315854A (ja) 2004-11-11
JP4126372B2 JP4126372B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=33469907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003108356A Expired - Lifetime JP4126372B2 (ja) 2003-04-11 2003-04-11 ソーラーパネルとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4126372B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008149707A1 (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Itoh Optical Industrial Co., Ltd. Dlc膜及びdlcコート金型
JP2013200260A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電気化学測定用カーボン電極及びその製造方法
CN105810303A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 北京生美鸿业科技有限公司 一种基于石墨烯/无机物复合透明导电薄膜的调光膜
CN109932773A (zh) * 2017-12-19 2019-06-25 张家港康得新光电材料有限公司 一种可见光截止膜、其制备方法和应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008149707A1 (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Itoh Optical Industrial Co., Ltd. Dlc膜及びdlcコート金型
JP2008297171A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Toyohashi Univ Of Technology Dlc膜及びdlcコート金型
JP2013200260A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電気化学測定用カーボン電極及びその製造方法
CN105810303A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 北京生美鸿业科技有限公司 一种基于石墨烯/无机物复合透明导电薄膜的调光膜
CN109932773A (zh) * 2017-12-19 2019-06-25 张家港康得新光电材料有限公司 一种可见光截止膜、其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4126372B2 (ja) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW573298B (en) Method to produce a hybrid-disk and said hybrid-disk
JP2004513864A5 (ja)
Adurodija et al. Influence of substrate temperature on the properties of indium oxide thin films
JP2005502076A (ja) 光学薄膜とその関連方法
JP2019060012A (ja) セシウムタングステン酸化物膜とその製造方法
US20110102926A1 (en) Mirror and process for obtaining a mirror
Wang et al. Research on adhesion strength and optical properties of SiC films obtained via RF magnetron sputtering
CN113862616B (zh) 一种增透抗uv车载显示面板的一次镀膜成型方法
Chiang et al. Deposition of high-transmittance ITO thin films on polycarbonate substrates for capacitive-touch applications
Bulkin et al. Properties and applications of electron cyclotron plasma deposited SiOxNy films with graded refractive index profiles
JP2004315854A (ja) 光透過性カーボン系薄膜とその製造方法
Hu et al. Effects of the chemical bonding on the optical and mechanical properties for germanium carbide films used as antireflection and protection coating of ZnS windows
JP7395826B2 (ja) 複合タングステン酸化物膜及びその製造方法、並びに該膜を有する膜形成基材及び物品
Bovard Ion-assisted processing of optical coatings
WO2016183691A1 (en) Transparent metallo-dielectric coatings, structures, and devices, and methods of fabrication thereof
JP5452209B2 (ja) 透明体およびその製造方法
Vargheese et al. Ion-assisted deposition of silicon nitride films using electron cyclotron resonance plasma
CN113213774A (zh) 石墨烯玻璃及其制备方法
TWI411699B (zh) 太陽能選擇性吸收膜及其製造方法
JP3028576B2 (ja) 熱線遮蔽ガラス
CN111139452B (zh) 一种低温制备非晶硅膜材料的方法、得到的产品和用途
JPH0756002A (ja) ハードコート層およびその製造方法
CN111155070B (zh) 一种低温制备多晶硅膜材料的方法、得到的产品和用途
JP3776479B2 (ja) 光学薄膜およびその製造方法
CN112853294B (zh) 一种微波透明热控薄膜及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4126372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080318

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term