JP2004315534A - 植物抽出物を含む皮膚美白組成物 - Google Patents

植物抽出物を含む皮膚美白組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 皮膚美白組成物、該組成物の化粧品としての使用、及び該組成物を使用するメラニン形成の抑制方法を提供すること。
【解決手段】 本発明の皮膚美白組成物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物から選択する植物の抽出物を含み、該抽出物は、該植物又はその部分を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露させることによって得られる。植物の根及び苗条の部分を個別に使用して抽出物を得ることができる。本組成物をヒトの皮膚に局所適用することができ、さらに1又は複数の化粧品として受容可能な成分を含むことができる。メラニン形成の抑制方法は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物から選択した植物の抽出物を含む組成物を皮膚に局所適用することを含み、該抽出物は、該植物を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって得られる。

Description

本発明は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物から得られる抽出物を含む皮膚美白組成物に関する。該抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分から成る群から選択する植物を、単一の溶媒に曝露し、又は該植物を溶媒強度が異なる2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって得ることができる。本組成物は、局所適用による外部使用に適している。本発明はさらに、該組成物の化粧品としての使用、及びメラニン形成の抑制方法にも関する。
皮膚の色は、皮膚中のメラニンの量によって主として定まる。メラニンは皮膚中に存在する黒褐色の顔料である。該顔料が黒色であるために、メラニンの量が少ないと皮膚の色は明るくなり、一方量が多いと皮膚の色が濃くなる。メラニンは、メラニン形成細胞中でアミノ酸であるチロシンがジヒドロキシフェニルアラニンに酸化されることによって形成される。この反応は酵素のチロシナーゼによって触媒される。
メラニン形成においてチロシナーゼがこのような中心的な役割を果たしているために、チロシナーゼの機能及び活性を阻害する剤に対して、有効な皮膚美白組成物を開発する努力が集中してきた。例えば、種々の公知のチロシナーゼ阻害剤、例えばヒドロキノン、ビタミンC及びその誘導体、コウジ酸、アルブチン、グルタチオン、システイン、及びマルベリー抽出物等を含む組成物が提案されている。これらの剤を含む組成物は、チロシナーゼによるチロシンの酸化反応の触媒作用を阻害することによって、皮膚の美白作用を達成している。
本発明者らは、アスパラガス、ブラックコホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物の抽出物が、これらの抽出物がチロシナーゼ活性をごく僅かに阻害するかないしは全く阻害しないにもかかわらず、メラニンの形成、メラニン形成を有効に抑制することを見出した。メラニン形成におけるチロシナーゼの中心的な役割及び先行技術においてこの酵素を阻害するために開発努力が集中したことを考慮すると、この結果は驚くべきことでありかつ予期せざることである。
本発明は、局所適用による外部使用に適した皮膚美白組成物を提供する。本発明に従う組成物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物を含む。アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分を、単一の溶媒、例えばCO2に、超臨界流体抽出法を使用して曝露することによって、植物抽出物を得ることができる。植物抽出物をさらに、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって、得ることができる。好ましい態様では、アスパラガス植物、ブラック・コホッシュ植物、又はこれらの混合物の部分を、溶媒強度が増加する順序で2又はそれより多い溶媒に順次曝露させることによって、植物抽出物を得る。
本発明の組成物において、抽出物は全組成物の約0.10〜約20%(wt/wt)含まれることが好ましい。特に、抽出物は全組成物の約0.25〜約15%(wt/wt)含まれることが好ましい。さらに好ましくは、抽出物は全組成物の約0.50〜10%(wt/wt)含まれる。
抽出物をアスパラガス植物、ブラック・コホッシュ植物又はこれらの混合物の部分から得ることができる。本発明に従う組成物で使用するのが好ましいアスパラガス植物の部分は、根及び苗条部分を含む。同様に、本発明に従う組成物で使用するのが好ましいブラック・コホッシュ植物の部分は根の部分である。
本発明に従う組成物はさらに、化粧品として受容可能な種々の成分を含むことができる。さらに、本組成物は局所適用が容易な配合物の形態、例えばクリーム、軟膏、フォーム、ローション、プラスター、及びエマルションの形態にあることができる。
本発明の組成物を、皮膚の美白化のための化粧品として使用することができる。従って、本発明は、本組成物の化粧品としての使用をも含む。
本発明はさらに、本発明に従う組成物を皮膚に局所的に適用することを含む、メラニン形成の抑制方法をも含む。
本発明は特許請求の範囲の記載によって規定される一方、以下の詳細な記載を検討することによって本発明の追加的な理解を得ることができる。
本発明は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物の植物抽出物を含む皮膚美白組成物を提供する。
アスパラガス属は多数の種を含み、アスパラガス属に属するいずれの適切なアスパラガス植物も、本発明に従う組成物中で使用することができる。本発明者らは、アスパラガス オフィシナリス(Asparagus officinalis)が、皮膚美白組成物において特に有効な抽出物を提供することを見出した。
本組成物で使用するアスパラガスは、アスパラガス植物の一又は複数の部分であることができる。好ましい部分はアスパラガス植物の根及び苗条部分を含む。本明細書で使用する“根”という用語は、アスパラガス植物の生活環における栽培期間中に地面より下に存在するアスパラガス植物のいずれかの部分を意味する。従って、根は植物の地面における全ての構成部分である。本明細書で使用する“苗条”という用語は、アスパラガス植物の生活環における栽培期間中に地面より上に存在するアスパラガス植物のいずれかの部分を意味する。従って、苗条は植物の空中における全ての構成部分である。好ましい態様において、これらの部分を個別にかつ他の部分を排除して使用する。従って、好ましい態様において、根を単独で、又は苗条を単独で使用する。
ブラック・コホッシュ属は多数の種を含み、ブラック・コホッシュ属に属する適切ないずれのブラック・コホッシュ植物も本発明に従う組成物で使用することができる。本発明者らは、シミシフガ ラセモサ L.(Cimicifuga racemosa L.)が、皮膚美白組成物において特に有効な抽出物を提供することを見出した。
本組成物で使用するブラック・コホッシュは、ブラック・コホッシュ植物の一又は複数の部分であることができる。根の部分はブラック・コホッシュ植物の好ましい部分である。本明細書で使用する“根”という用語は、ブラック・コホッシュ植物の生活環における栽培期間中に地面より下に存在するブラック・コホッシュ植物のいずれかの部分を意味する。従って、根は植物の地面における全ての構成部分である。
植物(アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物)を細分して小片にすることによって、抽出のために植物を準備することができる。例えばブレンダー中における機械的な破砕又は他の類似の手段によって、これらの小片を粉砕して粉末形態にする。植物全体より小さいものを使用する場合、まず所望の部分を植物の残りの部分から分離し、次いで小片に細分し、さらに粉砕して粉末形態にする。別の方法として、粉末化したアスパラガス及び/又はブラック・コホッシュを市販品から得ることができ、例えばイリノイ州、Lake ZurichのCostecから得ることができる。
本組成物で使用する抽出物を、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分から成る群から選択する植物を、一又は複数の溶媒に曝露することによって得る。好ましくは、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分から成る群から選択する植物を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に曝露して抽出物を得る。本明細書で使用する“順次曝露する”という用語は、植物又はその部分を第1の溶媒に曝露し、残渣を除去し、残渣を第2の溶媒に曝露することを意味する。この用語はこれらの工程を1回行う場合及び複数回繰り返す場合も含むことができ、従って溶媒の数はいくつでもよい。含まれる抽出工程の数は種々の因子に依存し、該因子はそれぞれの工程で得られた種々の画分のメラニン形成阻害活性を含む。例1は、特定の画分がメラニン形成を阻害する能力を決定するための適切な実験的方法を提供する。本明細書で使用する“溶媒強度”という用語は、シリカに対する溶媒の溶出強度を意味しており、該強度はある溶媒がシリカからある化合物を溶出させる速度の定量的表現である。溶媒強度は、ポール・C.サデク(Paul C. Sadek)著、HPLC Solvent Guide(John Wiley and Sons, 1996, ISBN 0-471-11855-9)に記載されており、この著作を参照することによりそれを本明細書に取り込む。
本明細書で使用する“溶媒強度を異にする”という用語は、ε°(SiOH)で表される、シリカに対する溶出強度が異なる溶媒を意味する。SiOHに対する溶出の尺度に基づいて、溶媒をおおよそ以下の群に分けることができる:低溶媒強度(0.00〜0.35ε°(SiOH));中溶媒強度(0.36〜0.55ε°(SiOH));高溶媒強度(0.56〜0.75ε°(SiOH));及び超高溶媒強度(>0.76ε°(SiOH))。
好ましくは、植物(アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物)を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に曝露することによって、抽出物を得る。2又はそれより多い溶媒を使用する場合、溶媒強度が増加する順序で溶媒を使用することが好ましい。こうして、植物又はその部分は好ましくは順次、溶媒強度が増加する順序で、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に曝露される。例えば、好ましくは植物又はその部分は、低溶媒強度の溶媒、中溶媒強度の溶媒、及び高溶媒強度の溶媒に曝露される。
単一の溶媒を使用する場合、その単一の溶媒は溶媒強度を異にする成分を含むことが好ましい。例えば、好ましくは単一の溶媒は低溶媒強度、中溶媒強度、及び高溶媒強度を有する成分を含む。適切な溶媒は超臨界流体抽出技術を使用するCO2である。この態様では、CO2は、好ましくは圧力及び温度によってその臨界点まで圧縮される。CO2の密度を、温度及び/又は圧力の変更によってさらに変化させて、密度が異なり広範囲の溶媒強度を示す液状CO2試料を製造することができる。これらの試料を次いでアスパラガスの抽出に使用する。CO2及び超臨界流体抽出技術の使用が好ましく、それは単一溶媒の使用が可能となり、かつCO2が抽出の後の除去分離工程で蒸発するからである。界面活性剤、例えばアニオン性、カチオン性、両性、及びノニオン性界面活性剤を溶媒として使用することができる。
種々の溶媒を、本発明に従う組成物で使用する植物抽出物を得るために使用することができる。選択する溶媒に必要とされるのは、所望のメラニン形成抑制作用を有する抽出物を生成できることのみである。溶媒強度が低い適切な溶媒(すなわち、ε°(SiOH)0.00〜0.35)の例は以下を含む:低級脂肪族炭化水素(例えばヘキサン、鉱油)、脂肪族アルコール(例えばドデカノール)、芳香族炭化水素(例えばトルエン)、塩素化した炭化水素(例えばクロロホルム、塩化メチレン)、脂肪族エステル(例えば植物油、イソプロピルミリステート)、脂肪族エーテル(例えばジカプリリルエーテル)、及びシリコーン流体(例えばメチコーン、シクロメチコーン、ジメチコーン)。
溶媒強度が中程度の適切な溶媒(すなわち、ε°(SiOH)0.36〜0.55)の例は以下を含む:中程度に軽い(medium light)ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、軽(light)エーテル(例えばエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、軽(light)エステル(例えば酢酸エチル)、アルキレングリコール(例えばブチレン、プロピレン)、ポリオール(例えばソルビトール、グリセリン)、グリコールエーテル(例えばジメチルイソソルビド、エトキシジグリコール)、エトキシレート(例えばPEG−8)、及びプロポキシレート(例えばPPG−9)。
溶媒強度が高い適切な溶媒の例は、高度に軽い(high light)アルコール、例えばメタノール、エタノール、及びイソプロパノールを含む。
溶媒強度が非常に高い適切な溶媒(すなわち、ε°(SiOH)>0.76)の例は水及び水を主体とする他の溶媒及び溶媒の混合物、例えばヒドロエタノールを含む。
先に示したように、溶媒強度の程度が増加する順序に溶媒を使用することが特に好ましい。
本明細書で使用する“ヒドロエタノール”という用語は、エタノールと水の混合物を意味する。エタノールの水に対する適切ないずれかの比率を使用してヒドロエタノールを調製することができる。好ましい混合物は1部のエタノールと1部の水を含む。
先に示したように、好ましくは抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、これらの混合物、又はこれらの部分から成る群から選択した植物を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって得られる。以下の手順は、本発明に従って使用する抽出物を得るのに適切である。先に記載した方法で得られた粉末化した植物材料を第1の溶媒に曝露する。この工程で超音波処理をして抽出を容易にし、次いで遠心して残渣と抽出物を分離する。第1の抽出物を除去し、残渣を乾燥剤で乾燥する。次に、残渣を第2の溶媒に曝露する。再度この工程で超音波処理を行い、遠心する。第2の抽出物を除去し、残った残渣を乾燥剤で乾燥する。残渣をさらなる溶媒に順次曝露してさらに抽出する。こられの各工程において、抽出手順は第1及び第2の溶媒について記載したものと同一である。
単一の溶媒を使用する場合、上記の方法で得られた粉末化した材料を溶媒に曝露し、抽出後に残渣から分離することができ、この工程は抽出を容易にする工程、例えば超音波処理を含むことができる。
この手順の後で4種の抽出物が得られ、かつメラニン形成を阻害する能力を個々に評価することができる。例1は、メラニン形成を阻害する抽出物の能力を測定するための適切な実験方法を提供する。これらの抽出物のいずれも、本発明に従う皮膚美白組成物で使用することができる。
皮膚美白組成物中に存在する抽出物の量は種々の因子に依存し、該因子はメラニン形成の抑制の所望値、特定の抽出物に対する特定の配合物の容量、及びその他の因子を含む。好ましくは、抽出物は全組成物に約0.10〜約20%(wt/wt)含まれる。特に好ましくは、抽出物は全組成物に約0.25〜約15%(wt/wt)含まれる。さらに好ましくは、抽出物は全組成物に約0.50〜約10%(wt/wt)含まれる。
本発明はさらに、皮膚美白組成物を含む配合物を提供する。本組成物は種々の形態に製造することができ、かつ局所適用が容易となる形態に製造することが好ましい。従って、配合物の適切な形態はクリーム、軟膏、フォーム、ローション、プラスター、ジェル、及びエマルションを含む。
各配合物に、種々の公知の常用される化粧成分を取り込むことができる。組成物で使用される追加の成分の全ては刺激性であってはならず、かつメラニン形成の所望の抑制に悪影響を与えてはならない。含めることが可能な追加の成分の一例は、常用の化粧品として受容可能な賦形剤である。種々の賦形剤を使用することができる。適切な賦形剤の例は、液状形態において抽出物を溶解性かつ均一な状態に保持するものを含む。所望の賦形剤の特定の例は、プロピレングリコール及びブチレングリコールを含む。その他の適切な化粧品として受容可能な成分の追加的な例は以下を含む:アルコール、脂肪及び油、界面活性剤、脂肪酸、シリコーン油、湿潤剤、保湿剤、粘度変性剤、乳化剤、安定剤、着色剤、及び賦香剤である。
本発明の組成物は特に局所適用に適し、かつ皮膚美白剤としての使用に適している。従って、本発明はさらに、本発明に従う組成物の化粧品としての使用を含む。特に、本発明は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物を含む組成物の化粧品としての使用を含み、該植物抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物を、極性が異なる2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって得られる。さらに、本発明は特に、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物の部分の低溶媒強度溶媒による抽出物を含む組成物の化粧品としての使用、及びアスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物の部分の超高溶媒強度溶媒、例えばヒドロエタノールによる抽出物を含む組成物の化粧品としての使用を含む。好ましくは、低溶媒強度溶媒による抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物の根の部分の抽出物を含み、かつ超高溶媒強度溶媒による抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物の苗条の部分の抽出物を含む。
本発明はさらにメラニン形成の抑制方法を提供する。本方法は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物を含む組成物を皮膚に局所適用することを含む。好ましくは、抽出物は、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物の根の低溶媒強度溶媒による抽出物、又はアスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物の苗条の超高溶媒強度溶媒を主体とする溶媒による抽出物のいずれかである。さらに、好ましくは、抽出物を、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、及びこれらの混合物から成る群から選択する植物抽出物を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって、得ることができる。特に好ましくは、植物抽出物を、植物(アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物)を溶媒強度が異なる2又はそれより多い溶媒に、溶媒強度が増加する順序で順次曝露することによって得る。
本方法において、局所適用の頻度は、メラニン形成の抑制の所望値を含む複数の因子に依存する。本発明の組成物を、好ましくは1日に2回、より好ましくは朝1回夕方1回適用することができる。各適用で使用する組成物の量は複数の因子に依存し、該因子はメラニン形成の抑制の所望値及び組成物中の抽出物の含量を含む。
本発明はさらに、組成物で使用する植物の受容可能な抽出物を決定する方法及びメラニン形成を抑制する方法を提供する。本方法は、植物又はその部分を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露し、少なくとも二つの別々の抽出物を分離し、かつそれぞれの抽出物のメラニン形成抑制能力を個別に評価することを含む。

例1−メラニン形成の抑制
種々の抽出物が有するin vitroのメラニン形成を抑制する能力を決定するために、公知の分析の変形版を使用する(T.P.ドーリー(Dooley)他、Skin Pharmacol. 7:188-200 (1994)、メラニン形成抑制能力を決定する目的のためにこの文献のすべてを本明細書に取り込む)。簡単に述べると、マウスから誘導した不死化メラニン形成細胞(M3, ATCC, Menasis, Virginia)を、10%のウシ胎児血清、100nMの12−O−テトラデカノイルホルボール−13アセテート及び1nMのコレラ毒素を追加したF12K培地(Invitrogen, Carlsbad, California)で生育させた。初期の処置の24時間前に、6井のマイクロタイタープレート上に細胞を塗布した。試験試料のアリコットを培養培地へ添加することによって、種々の試験試料で細胞を処置した。処置は1、3、及び5日目に行われた。6日目に、1N NaOHを使用して培養培地からメラニンを抽出した。抽出したメラニンの相対量を、405nmにおける分光光度計による測定を使用して光学濃度により決定した。さらに、細胞の着色を、200倍の顕微鏡の視野中に存在するメラニン化細胞の程度を計測して目視により決定した。
表1は、正の対照及び負の対照を含む、種々の抽出物のメラニン形成抑制能力を決定するための分析の結果を示す。データが明確に示すように、チロシナーゼ活性を阻害できない(データは示していない)にもかかわらず、評価した全ての抽出物はメラニン形成を抑制することができた。





















表1
Figure 2004315534

Claims (11)

  1. 植物抽出物を含む皮膚美白用の局所適用のための組成物であって、該植物抽出物が、アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物から選択する植物を、溶媒強度を異にする2又はそれより多い溶媒に順次曝露することによって得られる、組成物。
  2. アスパラガスがアスパラガス オフィシナリス(Asparagus officinalis)を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. ブラック・コホッシュがシミシフガ ラセモサ L.(Cimicifuga racemosa L.)を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 植物がアスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物の部分を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 部分が根を含む、請求項4に記載の組成物。
  6. 2又はそれより多い溶媒が、溶媒強度が増加する順序にある、請求項1に記載の組成物。
  7. 組成物がクリーム、軟膏、フォーム、ローション、プラスター、ジェル、及びエマルションから成る群から選択する配合物である、請求項1に記載の組成物。
  8. アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物から選択する植物の超臨界CO2抽出物を含む、皮膚美白組成物。
  9. アスパラガス、ブラック・コホッシュ、又はこれらの混合物から選択する植物のヒドロエタノール抽出物を含む、皮膚美白組成物。
  10. 皮膚を美白化する組成物の製造で使用するための、請求項1ないし9のいずれか1項に規定された組成物。
  11. メラニン形成の抑制で使用するための、請求項1ないし9のいずれか1項に規定された組成物。
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