JP2004315468A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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靖浩 野畑
Tomomi Kuromiya
友美 黒宮
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Abstract

【課題】本発明の目的は、皮膚へのなじみが良く、化粧もちが良好な皮膚外用剤を提供することにある。
【解決手段】表面処理を行った籾殻焼成シリカを配合してなることを特徴とする皮膚外用剤であり、好適には籾殻焼成シリカが比表面積250〜800m/g、気孔率50〜80%、吸水量150〜400mL/シリカ100g、吸油量100〜400mL/シリカ100gであり、オルガノポリシロキサン類、オルガノシラン類、オルガノチタネート類、オルガノアルミニウム類、フッ素化合物、高級脂肪酸類、アルキルアミン類およびアルカノールアミン類、リン酸エステル類の1種以上を用いて表面処理された籾殻焼成シリカを配合してなることを特徴とする皮膚外用剤である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚への付着性が良好で、塗布後の付着性の向上による化粧もちが良好な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、皮脂には不感知蒸泄をコントロールし角層に湿度、柔軟性を与えること、また外部からの有害物質や細菌の進入を防ぎ、体内からの水分などの放出を防ぐ働きなどがある。また、発汗には気化熱を奪って体温を低下させコントロールする働きがある。しかし、過剰の汗や皮脂などの分泌物は化粧くずれの原因や細菌増加によるにきびや体臭の成因となる。
【0003】
そこで、汗や皮脂を吸収する特性を持つカオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの粉体を皮膚外用剤に配合することで、汗浮きや肌のあぶらぎった光沢を消すとともに、化粧くずれをしにくくしている。例えば、タルクや金属石けんを配合することで、汗や水分を吸収し、すべすべした感じを与えるタルカムパウダー、デオドラントパウダーなどの粉末皮膚用外用剤が提案され、従来より使用されてきた。さらに最近では、このような過剰の皮脂を抑え、化粧もちを向上させるため、多孔性無水ケイ酸や多孔性セルロースパウダーなどの多孔性の粉体、その他にもアルミニウムヒドロキシクロライドや酸化亜鉛などの制汗効果を有する成分が配合されている。特に皮膚外用剤の中でもメイクアップ化粧料においては、粉体の被覆性や着色性が重要であるが、それらのコントロールに用いられる着色顔料や白色顔料は吸水・吸油量が十分でなく、汗浮きやあぶら浮きが問題であった。
【0004】
これらの問題点について種々の改善策が提示され、例えば、過剰の皮脂を抑え、化粧もちを向上させるためにタルクや酸化チタン等を無水ケイ酸で被覆した多孔質状の粉体を使用する方法(例えば、特許文献1、2参照)、パック料に親油性の二酸化チタニウム又は親油性の二酸化ケイ素を含有させる方法(例えば、特許文献3参照)、化粧料に粒径5〜15μmの麦飯石粉末を含有する方法(例えば、特許文献4参照)などが提案されている。
【0005】
しかし、依然として使用性、汗や皮脂の吸収能が低く、満足しうる充分な効果を得るには至っておらず、皮膚へのなじみが良好で、皮膚への付着性が良く、化粧もちの良好な皮膚外用剤が強く求められていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−114665号公報
【特許文献2】
特開2002−114637号公報
【特許文献3】
特開昭57−112314号公報
【特許文献4】
特開平9−263528号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑み、本発明の目的は、皮膚へのなじみが良く、化粧もちが良好な皮膚外用剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するにあたり、鋭意検討を重ねてきた結果、有機化合物よる表面処理を行なった籾殻焼成シリカの皮膚付着性が良いことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、請求項1に係る発明は、表面処理を行った籾殻焼成シリカを配合してなることを特徴とする皮膚外用剤である。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の皮膚外用剤であり、籾殻焼成シリカが比表面積250〜800m/g、気孔率50〜80%、吸水量150〜400mL/シリカ100g、吸油量100〜400mL/シリカ100gであることを特徴としている。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1記載の皮膚外用剤であり、表面処理を行った籾殻焼成シリカが、オルガノポリシロキサン類、オルガノシラン類、オルガノチタネート類、オルガノアルミニウム類、フッ素化合物、高級脂肪酸類、アルキルアミン類およびアルカノールアミン類、リン酸エステル類の1種以上を用いて表面処理した籾殻焼成シリカであることを特徴としている。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3記載の皮膚外用剤であり、少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項4記載の皮膚外用剤であり、多糖類がアルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類であることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚外用剤は、籾殻を焼成して得られた焼成シリカを特定の化合物により表面処理し、これを皮膚外用剤に配合することにより、従来のものよりも皮膚への付着性が向上し、しかも皮膚へのなじみが良く、化粧もちが良好で、これを長く維持できることを特徴とする皮膚外用剤である。
【0015】
本発明の皮膚外用剤は、化粧水、パック、マッサージクリーム、クリーム、乳液、リップクリーム等の基礎化粧品、ファンデーション、白粉等のベースメイク化粧品、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のポイントメーク化粧品、サンケア、制汗、防臭、防虫、浴用等のようなボディ化粧品等である。また、その製品形態は特に限定されるものではなく、水溶液、乳液、懸濁分散液、クリーム、ペースト、ムース、ジェル、パウダー等の形態の物がある。
【0016】
本発明の皮膚外用剤の組成は、表面処理籾殻焼成シリカと色材、および水、多糖類、界面活性剤、油剤からなる群の少なくとも1種以上を含んでなる皮膚外用剤であり、更に目的に応じて適宜、保湿剤、増粘剤、ゲル化剤、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、紫外線防止剤、収れん剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚(細胞)賦活化剤、酸化防止剤等が選択されて配合される。
【0017】
本発明の籾殻焼成シリカは、籾殻を選別して稲茎等を除き、1〜30%濃度の無機酸水溶液、望ましくは5〜10%濃度の塩酸水溶液に1時間〜2時間に浸漬し、加熱煮沸処理を行なうと更に望ましい。酸による浸漬処理を行なった後、水洗して酸を十分に除去し、水を切った後、乾燥させた後、通常、電気炉等を使用して籾殻を酸素存在下、650℃〜1200℃にて30分〜6時間、更に望ましくは800℃〜920℃にて1時間〜4時間加熱、焼成することにより得られる。
【0018】
籾殻は、おおよそ木質層、シリカ層、クチクラ層からなり、これを焼成することにより、木質層およびクチクラ層が焼失し、ミクロ網目構造とマクロ網目構造を持つシリカ層が残る。籾殻中のシリカ量は籾殻全量の約20重量%を占め、最高で80%の気孔を有する極めて多孔質のものとなっている。焼成した籾殻シリカを粉砕することで、マクロの編目構造を潰し、ミクロ網目構造と多数の微細気孔を有する焼成シリカが得られる。
【0019】
本発明の焼成シリカは、比表面積が250〜800m/g、気孔率が50〜80%、吸水量が150〜400mL/シリカ100g、吸油量が100〜400mL/シリカ100gであり、好ましくは比表面積が300〜600m/g、気孔率が55〜75%、吸水量が170〜350mL/シリカ100g、吸油量が120〜350mL/シリカ100gであり、より好ましくは比表面積が350〜500m/g、気孔率が60〜70%、吸水量が180〜300mL/シリカ100g、吸油量が140〜300mL/シリカ100gである。比表面積が250m/g未満、気孔率が50%未満、吸水量が150mL/シリカ100g未満、吸油量が100mL/シリカ100g未満となる籾殻焼成シリカでは、本発明の効果を得ることができない場合がある。また、比表面積800m/g、気孔率80%、吸水量400mL/シリカ100g、吸油量400mL/シリカ100gをそれぞれ超える焼成シリカを得ることは困難であり、実用的ではない。
【0020】
籾殻焼成シリカの比表面積は、カルロエルバ社製「Sorptomatic Series1900」を用いてBET法により測定した。また、吸水量及び吸油量は、JIS K5101に準拠して測定される。
【0021】
本発明の籾殻焼成シリカは、使用目的に応じて適宜、粉砕して使用される。焼成シリカの粉砕方法は、粉砕の程度、粉砕物の大きさを考慮して適宜、選択されれば良く、通常、ジェットミルを用いて行われる。粉砕して使用される焼成シリカの大きさは特に限定されるものではなく、通常、平均粒径が0.1〜100μmであり、好ましくは0.5〜20μmである。
【0022】
本発明における籾殻焼成シリカの表面処理方法は、籾殻シリカ表面のシラノール基(Si−OH)の水酸基と反応させて表面改質を行なうものであり、表面処理剤としてはオルガノポリシロキサン類、オルガノシラン類、オルガノチタネート類、オルガノアルミニウム類、フッ素化合物、高級脂肪酸類、アルキルアミン類およびアルカノールアミン類、リン酸エステル類等を用いられる。
【0023】
本発明の表面処理に用いられるオルガノシロキサン類は、特に限定されるものではなく、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン(炭素数2〜3のポリオキシアルキレン)エーテル変性オルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン並びにドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状ジメチルポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、ジメチコノール、アミノ変性オルガノポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等がある。
【0024】
本発明に用いられるオルガノシラン類としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシランなどのビニルシランカップリング剤;γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ポキシシランカップリング剤;γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等のクロロシランカップリング剤等が挙げられる。
【0025】
オルガノチタネート類としては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2,ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート等が挙げられる。
【0026】
オルガノアルミニウム類としては、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートやステアリルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート等のアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が挙げられる。
【0027】
フッ素化合物としては、パーフルオロポリアルキルエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0028】
高級脂肪酸類としては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。好ましくはステアリン酸である。
【0029】
アルキルアミン類およびアルカノールアミン類としては、トリステアリンアミン、トリオレインエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、トリスジメチルアミノメチルステアリン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン等の3級アミン等が挙げられる。
【0030】
リン酸エステル類は、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸、ヘプタデカフルオロデシルリン酸、ヘプタデカフルオロデシルリン酸、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン燐酸ブチル、リン酸オクチル、リン燐酸クレジルジフェニル等が挙げられる。
【0031】
籾殻焼成シリカの表面処理に用いる表面処理剤の量は、籾殻焼成シリカ含有皮膚外用剤の皮膚付着性の程度により適宜選択すれば良く、通常、籾殻焼成シリカに対して0.5〜8重量%、好ましくは2〜5重量%である。
【0032】
有機化合物により表面処理される籾殻焼成シリカは、その表面処理に先立って、予め、有機化合物との親和性や耐光性の向上をはかるべく、アルミニウム、珪素、ジルコニウム、チタン、亜鉛およびスズなどの金属酸化物あるいは水酸化物の少なくとも1種以上を被覆してもよい。
【0033】
籾殻焼成シリカの表面処理方法は、通常、籾殻焼成シリカを乾燥させた後、表面処理剤を直接塗布、あるいは表面処理剤と反応しない揮発性有機溶媒(トルエン等)に溶解して籾殻焼成シリカに塗布し、有機溶剤を揮発させた後、使用した表面処理剤に応じて適宜、加温・加熱あるいは場合によっては反応促進用触媒を添加して籾殻焼成シリカ表面のシラノール基と表面処理剤とを反応させて籾殻焼成シリカの表面処理が行われる。以下、具体的に例を挙げて示す。
【0034】
オルガノポリシロキサン類による籾殻焼成シリカの表面処理方法としては、例えばジメチルポリシロキサンによる表面処理法では、ジメチルポリシロキサンを乾燥した籾殻焼成シリカに直接塗布、あるいはジメチルポリシロキサンを揮発性有機溶媒(トルエン等)に溶解して籾殻焼成シリカに塗布し、有機溶剤を揮発させた後、電気炉に入れて180℃〜220℃で約3時間保持して、籾殻焼成シリカ表面にジメチルポリシロキサンを結合させて疎水性を付与させる。反応性の高いメチルハイドロジエンポリシロキサンを用いた場合は、100℃〜150℃で約2〜3時間反応させて疎水化が行なわれる。また、末端にOH基を有するジメチルポリシロキサンの場合には、籾殻焼成シリカの直接噴霧し140℃〜180℃で約3時間保持して疎水化する方法、あるいは200℃以上の沸点を有する鉱油中に籾殻焼成シリカとOH基を有するジメチルポリシロキサンを分散させて、触媒としてテトラメチレントリアミンを少量添加し、撹拌下、140℃〜180℃に加熱して反応により生成する水が発生しなくなるまでこれを維持して疎水化する方法もある。
【0035】
オルガノシラン類、オルガノチタネート類、オルガノアルミネート類による籾殻焼成シリカの表面処理方法は、前述のオルガノポリシロキサン類の表面処理方法と同様な方法で行われ、籾殻焼成シリカを予め乾燥させた後、これらの表面処理剤を直接噴霧、あるいは揮発性有機溶剤に溶解して噴霧して、前述の表面処理剤に応じて室温〜100℃に加熱して、前述の表面処理剤と籾殻焼成シリカ表面との反応を進め、表面処理を行なう。
【0036】
高級脂肪酸類による籾殻焼成シリカの表面処理法方としては、通常、予め10〜20重量%アルミン酸ナトリウム水溶液を籾殻焼成シリカに噴霧、乾燥させて籾殻焼成シリカの1〜5重量%相当量の酸化アルミニウム(Al)で当該籾殻焼成シリカ表面に被膜させ、次いで1〜10重量%の脂肪酸塩(例えばステアリン酸ナトリウムなど)アルコール−水溶液を噴霧、乾燥させて籾殻焼成シリカの1〜5重量%相当量の脂肪酸塩−脂肪酸で覆い疎水化した籾殻焼成シリカを得る。または、籾殻焼成シリカを水に分散させ、これに籾殻焼成シリカの1〜5重量%相当量の酸化アルミニウム(Al)となる量の10〜20重量%アルミン酸ナトリウム水溶液を添加し、約50℃〜70℃に維持して、さらに籾殻焼成シリカの1〜5重量%相当量の脂肪酸塩となるように1〜10重量%の脂肪酸塩(例えばステアリン酸ナトリウムなど)アルコール−水溶液を添加して、撹拌下、冷却して脂肪酸(例えばステアリン酸)で表面処理された籾殻焼成シリカを得る。
【0037】
フッ素化合物類、アルキルアミン類およびアルカノールアミン類、リン酸エステル類による籾殻焼成シリカの表面処理法方は、籾殻焼成シリカを予め乾燥させた後、これらの表面処理剤を直接噴霧、あるいは揮発性有機溶剤または水に溶解して噴霧し、有機溶剤あるいは水を除去し乾燥させた後、使用した表面処理剤に応じて適宜、室温〜100℃に加熱して、前述の表面処理剤と籾殻焼成シリカ表面との反応を進め、表面処理を行なう。
【0038】
本発明の皮膚用外用剤で使用する色材としては、有機合成着色料、天然性着色料、顔料等が用いられる。具体的には、有機合成着色料としてはアゾ系染料の黄色5号、赤色505号等、キサンテン系染料の赤色213号、赤色230号等、キノリン系染料の黄色204号等、トリフェニルメテン系染料の青色1号等、アンスラキノン系染料の緑色201号等、インジゴ系染料等があり、その他に有機性着色料(タール色素)のリソールルビンBCA、レーキレッドCBA、リソールレッド、リソールレッドCA、リソールレッドBA、リソールレッドSR、テトラクロルテトラブロムフルオレセイン、ブリリアントレーキレッドR、ディープマルーン、トルイジンレッド、テトラブロムフルオレセイン、スダンIII、ヘリンドンピンクCN、パーマトンレッド、ジブロムフルオレセイン、パーマネントオレンジ、ベンチジンオレンジG、ジヨードフルオレセイン、キノリンエローSS、ベンチジンエローG、キニザリングリーンSS、インジゴ、カルバンスレンブルー、アリズリンパープルSS、ブリリアントファストスカーレット、パーマネントレッドF5R、薬用スカーレット、オイルレッドXO、ハンサオレンジ、オレンジSS、ハンサエロー、エローAB、エローOB、スダンブルーB、フタロシアニンブルーなど、天然性着色料としてはパプリカ色素、カロチン色素、ニンジンカロチン色素、シタン色素(サンダルウッド色素)、グアイアズレン、赤キャベツ色素,赤米色素,アカネ色素,アナトー色素,イカスミ色素,ウコン色素,エンジュ色素,オキアミ色素,柿色素,カラメル色素、クチナシ色素,コーン色素,タマネギ色素,タマリンド色素,スピルリナ色素,ソバ全草色素,チェリー色素,海苔色素,ハイビスカス色素,ブドウ果汁色素,マリーゴールド色素,紫イモ色素,紫ヤマイモ色素,ラック色素,ルチン、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン、カロチン、コチニールなどがあげられる。また、染料剤としては5−アミノオルトクレゾール,2−アミノ−4−ニトロフェノール,2−アミノ−5−ニトロフェノール,1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン,3,3′−イミノジフェノール,塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール,塩酸2,4−ジアミノフェノール,塩酸トルエン−2,5−ジアミン,塩酸ニトロパラフェニレンジアミン,塩酸パラフェニレンジアミン,塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン,塩酸メタフェニレンジアミン,オルトアミノフェノール,酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン,1,4−ジアミノアントラキノン,2,6−ジアミノピリジン,1,5−ジヒドロキシナフタレン,トルエン−2,5−ジアミン,トルエン−3,4−ジアミン,ニトロパラフェニレンジアミン,パラアミノフェノール,パラニトロオルトフェニレンジアミン,パラフェニレンジアミン,パラメチルアミノフェノール,ピクラミン酸,ピクラミン酸ナトリウム,N,′N−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,−4−キノンジイミン,5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール,N−フェニルパラフェニレンジアミン,メタアミノフェノール,メタフェニレンジアミン,硫酸5−アミノオルトクレゾール,硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール,硫酸オルトアミノフェノール,硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン,硫酸4,4′−ジアミノジフェニルアミン,硫酸2,4−ジアミノフェノール,硫酸トルエン−2,5−ジアミン,硫酸ニトロパラフェニレンジアミン,硫酸パラアミノフェノール,硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン,硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン,硫酸パラフェニレンジアミン,硫酸パラメチルアミノフェノール,硫酸メタアミノフェノール,硫酸メタフェニレンジアミン,カテコール,ジフェニルアミン,α−ナフトール,ヒドロキノン,ピロガロール,フロロログルシン,没食子酸,レゾルシン,タンニン酸,2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2′,4′−ジアミノアゾベンゾゼン−5′−スルホン酸ナトリウム,ヘマテインなどがあり、これらの1種又は2種以上を適宜選択して配合することができる。その配合量は、着色剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.001〜0.1%である。
【0039】
顔料としてはレーキ顔料、有機顔料、着色顔料、白色顔料、体質顔料、真珠光沢顔料、金属光沢顔料、ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、樹脂顔料、高分子粉体、機能性顔料等があげられる。
【0040】
レーキ顔料は2種類に大別され、1つは水溶性染料をカルシウム塩等の水不溶性塩とした顔料である赤色202号、赤色204号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色220号、黄色5号、赤色230号などと、他は硫酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム等で水不溶性にしてアルミナに吸着させた顔料である黄色5号、赤色230号等がある。
【0041】
有機顔料は有色粉末であり、着色力、耐光性に優れている。具体的には、アゾ系顔料の赤色228号、インジゴ系顔料の赤色226号、フタロシアニン系顔料の青色404号等があげられる。
【0042】
無機顔料としては、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の色調の異なる酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、チタン酸コバルトカーボンブラック、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等があげられる。
【0043】
白色顔料は着色や被覆等の目的で用いられ、ニ酸化チタン、酸化亜鉛等があげられる。
【0044】
体質顔料は着色よりも製品の形状維持や伸展性や付着性、更には光沢や色調の調整(希釈剤)に用いられ、具体的には雲母(マイカ)、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母系顔料、バーミキュライト、ハイジライト、セリサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト等の粘土鉱物系顔料、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等の天然系あるいは合成系の無機系粉体等があげられる。
【0045】
真珠光沢顔料は、真珠光沢、虹彩色、メタリック感等を与えるために使用され、二酸化チタンを被覆した雲母系顔料、魚鱗箔、オキシ塩化ビヒマスなどが挙げられる。また、酸化チタンの代わりに酸化鉄で被覆した雲母系顔料や酸化チタンの被覆層の上に透明な異なった色の顔料を被覆させた顔料なども使用される。
【0046】
金属光沢顔料としては、アルミニウム粉、真鍮粉、銅粉、錫粉、金粉、銀粉、さらにこれらの金属粉を着色した着色金属粉顔料などが挙げられる。
【0047】
ガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスで金属を被覆したものであれば、金属の種類やフレーク状ガラスの種類等には特に限定されない。
【0048】
金属被覆無機顔料は、金属蒸着などで金属及び/又は金属酸化物を被覆した無機顔料であり、具体的には酸化鉄被覆アルミニウム、酸化鉄被覆雲母、アルミニウム−マンガン被覆雲母状酸化鉄などがあげられる。
【0049】
樹脂顔料は、樹脂フィルムを着色し、裁断した薄片等であり、具体的にはポリエステルフィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ナイロンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、ラウロイルリジン等などが挙げられる。
【0050】
機能性顔料としては、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体等があげられる。
【0051】
顔料の粒状、板状、棒状等の形態は、目的および使用顔料により適宜選択されれば良く、特に限定されるものではない。また、顔料の大きさは、目的および使用顔料により適宜、選択されれば良く、特に限定されるものではないが、通常、粒状の顔料であれば、平均粒子径が0.1μm〜5000μmのものが使用され、箔片状や棒状の粉体であれば、長径が0.1〜5000μmのものが使用されている。上記の無機粉体、有機粉体、顔料、タール色素等の粉体は、複合化したり、油剤やシリコーン、又はフッ素化合物で表面処理を行なってもよい。これらの色剤成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、色剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.1〜50%である。
【0052】
本発明の皮膚用外用剤で使用する水は、特に限定されるものではなく、精製水、イオン交換水、蒸留水、鉱水、温泉水、海洋深層水等の1種あるいは2種以上が用いられる。
【0053】
本発明の皮膚用外用剤で使用する多糖類は、粉体皮膚外用剤にあっては焼成シリカの分散および色材の分散のために使用され、液状皮膚外用剤にあっては焼成シリカおよび色材並びに各配合成分の分散安定化、更には皮膚外用剤の適度な粘性の付与のために用いられる多糖類であり、少なくともフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類である。好ましくは下記式(1)に示されるようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖からなり、主鎖中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造からなっている多糖類である。
【0054】
【化1】
Figure 2004315468
【0055】
上記式(1)の多糖類は、例えばアルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)の産生物として得ることができる。アルカリゲネス レータスB−16株細菌は、通常の微生物培養方法で培養され、培養後、該培養液にアセトン、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を入れると産出多糖類が不溶解物として析出する。析出物を分離して多糖類を得ることができる。
【0056】
微生物は一般に2種以上の多糖類を産生することが多いが、本発明の効果を妨げるものでなければ、他種の多糖類が含まれていても差し支えない。例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類には少なくとも2種の多糖類が含まれていることが確かめられており、2種の多糖類を分離すると、一つは、前記一般式(1)に示すようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖中にある1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類であり、他はフコースとマンノースを繰り返し単位とする多糖類である。前者は、本発で用いる多糖類であり、フコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノースの単糖構成比は1:2:1:1であり、分子量は10程度の高分子成分である〔1998年度日本農芸化学会大会要旨集、371頁参照〕。後者は、フコースとマンノースが1:1の繰り返し構造の多糖類であり、分子量が10〜10の低分子成分である〔Y.Nohata,J.Azuma,R.Kurane,Carbohydrate Research 293,(1996)213〜222参照〕。この低分子成分は本発明の多糖類の範囲外であるが、本発明の安定化効果を妨げるようなことはなく、結果的に本発明に用いられることになっても差し支えない。この多糖類は、アルカシーラン〔商品名、INCIname:Alcaligenes Polysaccharides、伯東(株)製〕として市販されている。
【0057】
本発明の皮膚用外用剤で使用する界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤がある。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類などがあげられる。
【0058】
上記非イオン性界面活性剤におけるポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレン(以下、「POE」とする)、ポリオキシプロピレン(以下、「POP」とする)、ポリオキシブチレン(以下、「POB」とする)の1種以上からなるものであり、POE、POP、POBの重合モル数は目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定されるものであるが、通常、3〜200である。また、POE、POP、POBの重合モル比も目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定される。好ましくは、ポリオキシアルキレンがPOEとPOPからなり、POEが25モル%以上を占めるものである。
【0059】
炭素数2〜4のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類は、炭素数8〜30の直鎖あるいは分岐、飽和あるいは不飽和のアルコールにポリアルキレンオキシドを付加したものである。具体的には、POE(3モル)オクチルエーテル、POE(5モル)ドデシルエーテル、POE(10モル)オレイルエーテル、POE(15モル)ステアリルエーテル、POE(20モル)ベヘニルエーテル、POE(10モル)POP(10モル)デシルエーテル、POE(15モル)POP(2モル)イソステリルエーテル、POE(10モル)コレスタノールエーテル、POE(○モル)POP(○モル)水添ラノリン類等がある。
【0060】
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類は、炭素数1〜22の直鎖あるいは分岐のアルキルフェノール、アルケニルフェノールにポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはポリオキシエチレン(3モル)メチルフェニルエーテル、POE(5モル)オクチルフェニルエーテル、POE(10モル)ノニルフェニルエーテル、POE(15モル)ドデシルフェニルエーテル等がある。
【0061】
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類は、炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸にポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(3モル)オクタン酸エステル、POE(5モル)デカン酸エステル、POE(10モル)ドデカン酸エステル、POE(15モル)ステアリン酸エステル、POE(20モル)ベヘニル酸エステル、POE(15モル)イソステアリン酸エステル、POE(15モル)POP(5モル)オレイン酸エステル等がある。
【0062】
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(5モル)ソルビタンモノラウレート、POE(20モル)ソルビタントリラウレート、POE(20モル)ソルビタンモノステアレート、POE(20モル)ソルビタンセスキステアレート、POE(20モル)ソルビタントリステアレート、POE(20モル)ソルビタンモノオレエート等がある。
【0063】
ソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とのエステルであり、具体的にはソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エルチヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等がある。
【0064】
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸およびポリアルキレンオキシドの付加エステルである。具体的には、POE(5モル)グリセリンモノラウリレート、POE(10モル)グリセリンモノステアレート、POE(15モル)グリセリンジステアレート、POE(20モル)POP(5モル)グリセリンジオレエート等がある。
【0065】
グリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的にはモノラウリン酸グリセリン、セスキラウリン酸グリセリン、トリラウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキステアリン酸グリセリン、トリステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、α、α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、炭素数8〜12の飽和脂肪酸混合物とグリセリンのエステル、ステアリン酸とリンゴ酸とグリセリンのエステル等がある。
【0066】
ポリグリセリン脂肪酸エステル類としては、縮合ヒドロキシステアリン酸ポリグリセリンエステル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル等があり、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類としては、POE(10モル)ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE(20モル)硬化ヒマシ油マレイン酸等がある。
【0067】
ショ糖脂肪酸エステル類は、ショ糖と炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的にはショ糖べへニン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等がある。
【0068】
ポリオキシアルキレンアルキルアミン類は、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンとポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(5モル)ジドデシルアミン、ジPOE(10)POP(3)ドデシルアミン、POE(10モル)ジステアリルアミン、ジPOE(10モル)ステアリルアミン、ジPOE(15モル)オレイルアミン、ジPOE(17モル)ベヘニルアミン等がある。
【0069】
エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体類は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをモル比で1:9〜9:1の範囲で、分子量約500〜50,000として重合して得られた共重合体である。
【0070】
また、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類、アルキルフェニル硫酸塩類及びアルケニルフェニル硫酸塩類、アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類、(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類、N−アシルアミノ酸塩類(アシル−N−メチルタウリン類)、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物類等が挙げられる。金属塩はナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
【0071】
脂肪酸塩類は、炭素数8〜30で直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和の脂肪酸の金属塩類であり、具体的にはオクチル酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、ドデカン酸ナトリウム、テトラデカン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、リノレン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等がある。
【0072】
アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類は、炭素数8〜30で直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和のアルキル硫酸塩類、アルケニル硫酸塩類であり、具体的にはオクチル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ヤシアルキル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、イソステアリル硫酸カリウム、オレイル硫酸アンモニウム、ベヘニル硫酸アンモニウム等がある。
【0073】
アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類は、炭素数1〜22で直鎖あるいは分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基を持ったフェニル基と炭素数2〜4のポリオキシアルキレングリコールの付加物との硫酸エステル塩類である。具体的には、トシルPOE(3モル)硫酸ナトリウム、オクチルフェニルPOE(5モル)硫酸ナトリウム、ノニルフェニルPOE(10モル)硫酸カリウム、デシルフェニルPOE(10モル)硫酸ナトリウム、オクタデシルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、オクタデセニルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、イソオクタデシルフェニルPOE(15モル)POP(5モル)硫酸カリウム等がある。
【0074】
(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジー2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等がある。
【0075】
N−アシルアミノ酸塩類は、アシル−N−メチルタウリン類であり、具体的にはラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩等がある。
【0076】
アルキルベンゼンスルホン酸塩類としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム等がある。これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0077】
カチオン性界面活性剤としては、アミノ酸類、アルキルアミン塩類、4級アンモニウム塩類、ピリジニウム塩類等が挙げられる。アミノ酸類としては、卵黄あるいは大豆由来のレシチン、あるいはこれを水素添加した水添レシチンや水酸化レシチン等のレシチン誘導体等がある。アルキルアミン塩類としては、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩、無機鉱酸の塩であり、具体的にはドデシルアミン酢酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、ドデシルアミンステアリン酸塩、ジメチルアミンステアリン酸塩等がある。
【0078】
4級アンモニウム塩類としては、炭素数3〜22の4級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩あるいは無機鉱酸の塩であり、具体的には塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化ヤシアルキル(炭素数10〜14)イソキノリニウム塩、塩化ドデシルイミダゾリウム塩等がある。
【0079】
ピリジニウム塩類としては、塩化ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等がある。その他、カチオン性界面活性剤として、ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド類、アクリル酸β−N−Nジメチル−N−エチルアンモニオエチル酸ビニルピロリドン共重合体等のカチオン性ポリマーなども使用できる。
【0080】
両性界面活性剤としてはベタイン類、ホスホベタイン類およびスルホベタイン類、グリシン系ベタイン類、イミダゾリウム系ベタイン類、アミンオキシド類等がある。具体的には、ベタイン類としてはドデシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチル酢酸ベタイン、ドデカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等があり、ホスホベタイン類としては2−(ジメチルドデシルアンモニオ)プロピオホスフェート、2−(ジメチルドデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピオホスフェート等があり、スルホベタイン類としてはドデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート等があり、グリシン系ベタイン類としてはドデシルジ(アミノエチル)グリシン、イミダゾリウム系ベタイン類としては2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等がある。
【0081】
これらの中で好ましくは、界面活性剤であるショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチンおよびその誘導体でありより好ましくはショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、モノステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、縮合ヒドロキシステアリン酸ポリグリセリンエステル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル、レシチン、水添レシチン、水酸化レシチンであり、これらの1種類あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。界面活性剤の配合量は、使用する界面活性剤の種類あるいは香料や油脂類により一律に決めることはできず、適宜選択されるものであるが、通常、0.05〜20重量%であり、好ましくは0.01〜10重量%である。界面活性剤の配合量が、0.05重量%未満では、満足しうる可溶化が得られず、20重量%を越えると皮膚用外用剤の使用感を損なう場合がある。
【0082】
本発明の皮膚用外用剤で使用する油剤としては、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪酸エステル類、有機酸エステル、グリセライド類、フッ化炭化水素類等がある。具体的には、炭化水素としてはスクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等があり、ロウ類としてはミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等があり、動物油類としては牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等があり、ラノリン誘導体としてはラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等があり、脂肪酸類としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等があり、高級アルコール類としてはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等があり、脂肪酸エステル類としてはアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル等があり、アミノ酸エステルとしてはN−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル等があり、有機酸エステル類としてはリンゴ酸ジイソステアリル等があり、グリセライド類としてはアセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等があり、フッ素化炭化水素類としてはパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等があげられる。中でも好ましくは、ホホバ油、ヒマシ油、流動パラフィン、スクワレン、ワセリン、ステアリン酸、オレイルアルコールである。これらの油剤は1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は油剤の種類により異なり一律に決められないが、通常0.1〜50%である。
【0083】
本発明の皮膚用外用剤で使用される保湿剤(成分)としては、アルカリ単純温泉水、深層水、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類またはそれらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどのタンパク質またはそれらの誘導体並びにそれらの塩、大豆及び卵由来のリン脂質、糖脂質、セラミド、ムチン、ハチミツ、エリスリトール、マルトース、マルチトール、キシリトール、キシロース、ペンタエリスリトール、フルクトース、デキストリン及びその誘導体、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、トレハロース、ブドウ糖等の糖類、尿素、アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、オルチニン、グルタミン、グリシン、グルタミン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン、シスチン、シトルリン、スレオニン、セリン、チロシン、トリプトファン、テアニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、リジンなどのアミノ酸及びそれらの誘導体又はそれらの塩、D−パンテノール、植物抽出液類が上げられる。植物抽出液類としては、更にアボカド抽出物、アーモンド油、イナゴマメ抽出物、イネ抽出物、イチゴ抽出物、ウイキョウ抽出物、ウスベニアオイ抽出物、オウレン抽出物、オリーブ油、オドリコソウ抽出物、カカオ脂、カラスムギ抽出物、キズタ抽出物、クマザサ抽出物、クチナシ抽出物、グレープフルーツ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ゲンチアナ抽出物、ゴボウ抽出物、コボタンヅル抽出物、ゴマ抽出物、サボテン抽出物、サボンソウ抽出物、ショウガ抽出物、ジオウ抽出物、シア脂、シモツケ抽出物、センキュウ抽出物、ゼニアオイ抽出物、タチジャコウソウ抽出物、ツバキ抽出物、トウモロコシ抽出物、トウチュウカソウ抽出物、トルメンチラ抽出物、ドクダミ抽出物、バクモンドウ抽出物、ハウチマメ抽出物、ハマメリス抽出物、ハッカ抽出物、ミドリハッカ抽出物、セイヨウハッカ抽出物、パセリ抽出物、バラ抽出物、ヒマワリ抽出物、ヒノキ抽出物、ヘチマ抽出物、プルーン抽出物、ブッチャーズブルーム抽出物、ボラージ油、ボタン抽出物、ホホバ油、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、マツ抽出物、マロニエ抽出物、マカデミアナッツ油、マルメロ抽出物、ムラサキ抽出物、メドウホーム油、メリッサ抽出物、ヤグルマソウ抽出物、ユリ抽出物、ユズ抽出物、ライム抽出物、ラベンダー抽出物、リンドウ抽出物、ワレモコウ抽出物及びリンゴ抽出物等が挙げられる。酵母代謝物,酵母菌抽出エキス,米発酵エキス,米糠発酵エキス,ユーグレナ抽出物,生乳・脱脂粉乳の乳酸発酵物やトレハロース又はその誘導体などアルコール類・多価アルコール類として、エタノール,イソピロパノール,ラウリルアルコール,セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール,ラノリンアルコール,コレステロール,フィトステロールなどの天然アルコール,2−ヘキシルデカノール,イソステアリルアルコール,2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール。酸化エチレン,エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,エチレングリコールモノエチルエーテル,エチレングリコールモノブチルエーテル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ポリエチレングリコール,酸化プロピレン,プロピレングリコール,ポリプロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,グリセリン,ペンタエリトリトール,ソルビトール,マンニトールなどがある。これらの保湿成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合され、その配合量は、保湿成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.5〜20%である。
【0084】
本発明の皮膚用外用剤で使用する増粘剤は、前述の多糖類の作用を補助する目的で用いられるものであり、植物系天然高分子類、動物系天然高分子類、半合成高分子類、合成高分子類、無機鉱物類がある。
【0085】
植物系天然高分子としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、アルゲコロイド、フコイダン、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン、デンプン、アルギン酸ナトリウム等がある。
【0086】
動物系天然高分子としては、キトサン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等があり、さらに微生物産生天然高分子として、キサンタンガム、カードラン、ジェランガム、フコゲル、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の多糖類系高分子がある。
【0087】
半合成高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン誘導体、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体、結晶セルロースや粉砕セルロース末等のセルロース加工物等、さらにアルギン酸ナトリウムやアルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導体等がある。
【0088】
合成高分子としては、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル等のポリビニルアルキルエーテル類、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸およびその塩類(例えばポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等)、メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体等の(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体類およびその塩類、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアミド共重合体類及びその塩類等、ポリエチレンイミン、ポリジメチルジアリルアンモニウム塩等のカチオン性ポリマー等がある。
【0089】
無機鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、ラポナイト、ヘクトライト、スメクタイト等のスメクタイト系無機粘土鉱物類およびこれをアミンあるいは4級アンモニウム塩でカチオン変性して得られたジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイト、ジメチルジオクタデシルアンモニウムベントナイト等のカチオン変性無機鉱物類等がある。これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。
【0090】
本発明の皮膚用外用剤で使用されるゲル化剤は、皮膚外用剤の形態に応じて適度な粘性を付与するために用いられ、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。これらのゲル化剤は1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、ゲル化剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.05〜10%である。
【0091】
本発明の皮膚用外用剤で使用されるアミノ酸類は、具体的にはバリン,ロイシン,イソロイシン,トレオニン,メチオニン,フェニルアラニン,トリプトファン,リジン,グリシン,アラニン,アスパラギン,グルタミン,セリン,システイン,シスチン,チロシン,プロリン,ヒドロキシプロリン,アスパラギン酸,グルタミン酸,ヒドロキシリジン,アルギニン,オルニチン,ヒスチジンなどや,それらの硫酸塩,リン酸塩,硝酸塩,クエン酸塩,又はピロリドンカルボン酸等のアミノ酸誘導体がある。中でもトリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、チロシンが多用される。これらのアミノ酸類成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、アミノ酸類の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.01〜5%である。
【0092】
本発明の皮膚用外用剤で使用される酵素類としては、具体的にはリパーゼ、プロテアーゼ、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、リゾチーム、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、パンクレアチン、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ等リパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼ等がある。中でもリパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼが好適である。これらの酵素類は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は酵素類の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.001〜0.5%である。
【0093】
本発明の皮膚用外用剤で使用されるビタミン類としては、具体的にはレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群(アスコルビン酸及びその誘導体)、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群(トコフェロール及びその誘導体)、ユビキノン類、ビタミンK群〔フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)〕、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU等がある。中でもレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、トコフェロール又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群〔フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)〕が好適である。これらのビタミン類成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、ビタミンの種類により異なり、一律に決められないが、通常0.001〜0.5%である。
【0094】
本発明の皮膚用外用剤で使用される紫外線防止剤(成分)としては、有機化合物系の紫外線吸収剤と無機化合物系の紫外線散乱剤がある。紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等がある。具体的には、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロプロピル、パラジメチルパラアミノ安息香酸アミル、パラメチルパラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸イソブチルなどがあり、ケイ皮酸系紫外線吸収剤としてはパラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルへキサン酸グリセリルなどがあり、サリチル酸系紫外線吸収剤としてはサリチル酸、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tertブチルフェニル、サリチル酸エチレングリコールなどがあり、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としてはジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシクロロベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’メチルベンゾフェノン、オクタベンゾンなどがある。その他、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸などがあげられる。また、紫外線散乱剤として用いられる無機化合物には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄などがあげられる。
【0095】
本発明の皮膚用外用剤で使用される収れん剤(成分)としては、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリムおよび植物抽出物類が上げられる。植物抽出物としては、アルニカ抽出物、サンザシ抽出物、キナ抽出物、サルビア抽出物、ボダイジュ抽出物、オタネニンジン抽出物、トショウ抽出物、マンネンロウ抽出物、オトギリソウ抽出物、イチョウ抽出物、メリッサ抽出物、オノニス抽出物、マロニエ抽出物、センブリ抽出物、ニンニク抽出物、カミツレ抽出物、サイム抽出物、ハッカ抽出物、イラクサ抽出物、トウガラシ抽出物、ショウガ抽出物、ホップ抽出物、西洋トチノキ抽出物、ラベンダー抽出物、ニンジン抽出物、カラシナ抽出物、ケイ抽出物、マツ抽出物、センキュウ抽出物、ニワトコ抽出物、ヤマゼリ抽出物、ハシリドコロ抽出物、ボタン抽出物、ヤマモモ抽出物、ドクダミ抽出物、コウホネ抽出物、シブガキ抽出物、トウキンセンカ抽出物、グビジンソウ抽出物、リンドウ抽出物、ブドウ抽出物、ハマボウフウ抽出物、ダイダイ抽出物、ユズ抽出物、ショウブ抽出物、ナツミカン抽出物、ハマメリス抽出物、メリーロート抽出物、ウイキョウ抽出物、サンショウ抽出物、シャクヤク抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、エンメイソウ抽出物、コメ抽出物、クララ抽出物、ショウキョウ抽出物、チョウジ抽出物、クルミの葉抽出物、オウゴン抽出物、セージ抽出物、ホップ抽出物、ローズマリー抽出物、オトギリソウ抽出物、ハッカ抽出物、カミツレ抽出物、何首鳥抽出物、黄連抽出物、黄柏抽出物、黄苓抽出物、重薬抽出物、陳皮抽出物、人参抽出物、シャクヤク抽出物、トウシン抽出物、プロポリス抽出物、タクシア抽出物、タンニン抽出物、ハマメリス抽出物、ボタン抽出物、樺木タール抽出物、ローヤルゼリー抽出物、コウボエキス抽出物などの植物があげられる。収れん剤としては、これらの1種または2種以上を合わせて使用することができる。その使用量は、通常、化粧料組成物全量の0.001〜5重量%である。
【0096】
本発明の皮膚用外用剤で使用される美白剤(成分)としては、チロシナーゼ阻害薬、エンドセリン拮抗薬、α−MSH阻害薬、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン、エラグ酸およびその塩並びにその誘導体、コウジ酸およびその塩並びに誘導体、アルブチン及びその塩並びにその誘導体、システインおよびその塩並びにその誘導体、ビタミンC類及びその塩(例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウムなど)並びにその誘導体、グルタチオン及びその塩並びにその誘導体、レゾルシン及びその塩並びにその誘導体、ルシノール、ネオアガロビオース、アガロースオリゴサッカライド、さらには植物抽出物類が挙げられる。植物抽出物としては、アスパラガス抽出物、アルテア抽出物、イブキトラノオ抽出物、インチンコウ抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、火棘抽出物、カンゾウ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、黒砂糖抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、胎盤抽出物、タラノキ抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、糖蜜抽出物、ノイバラ抽出物、ビャクレン抽出物、ブドウ種子抽出物、ブナノキ抽出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物、羅漢果抽出物などをあげることができ、その1種あるいは2種以上を用いることができる。美白剤(成分)の配合量は、通常0.01〜10%である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
【0097】
本発明の皮膚用外用剤で使用される抗炎症剤(成分)としては、酸化亜鉛、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその塩類(例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなど)並びにその誘導体、グリチルレチン酸及びその塩類(例えば3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウムなど)並びにその誘導体(例えばβ−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリルなど)、トラネキサム酸、コンドロイチン硫酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン及びその塩並びにその誘導体、各種微生物抽出物類及び動植物抽出物類などがあげられる。
【0098】
本発明の皮膚用外用剤で使用される皮膚(細胞)賦活化剤(成分)としては、リボ核酸及びその塩類、デオキシリボ核酸及びその塩類、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩類、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体、カフェイン、テオフェリンおよびその塩類、レチノール及びその誘導体(例えばパルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、レチナール及びレチナール誘導体(例えばデヒドロレチナール等)、カロチンなどのカロチノイド及びビタミンA類、チアミンおよびその塩類(例えばチアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩等)、リボフラビンおよびその塩類(例えば酢酸リボフラビンなど)、ピリドキシンおよびその塩類(例えば塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等)、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸およびその誘導体類(例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)、コリン類などのビタミンB類、γ−リノレン酸およびその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、エストラジオール及びその塩類並びにその誘導体、グリコール酸、コハク酸、乳酸、サリチル酸などの有機酸及びその塩類並びにそれらの誘導体などがあげられる。
【0099】
本発明の皮膚用外用剤で使用される酸化防止剤(成分)としては、ビタミンA類およびその塩類並びにそれらの誘導体(例えばレチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、ビタミンA油など)、カロテノイド類及びその誘導体(例えばα−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチンなど)、ビタミンB類及びその塩類並びにそれらの誘導体(例えばピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール−5−リン酸エステル、ピリドキサミンなど)、ビタミンC類及びその塩類並びにそれらの誘導体(例えばアスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウムなど)、ビタミンD類及びその塩類並びにそれらの誘導体(例えばエルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、1,2,5−ジヒドロキシ−コレカルシフェロールなど)、ビタミンE類及びその塩類並びにそれらの誘導体(例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなど)、トロロックス及びその誘導体並びにその塩類、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオン及びその誘導体並びにその塩類、尿酸、エリソルビン酸及びその塩類並びにその誘導体(例えばエリソルビン酸ナトリウムなど)、没食子酸およびその塩類並びにその誘導体(例えば没食子酸、没食子酸プロピルなど)、ルチンおよびその誘導体並びにその塩類(例えばルチン、α−グリコシル−ルチンなど)、トリプトファン及びその誘導体並びにそれらの塩、ヒスチジン及びその誘導体並びにそれらの塩類、システインおよびその塩類並びにその誘導体(例えばN−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、N−オクタノイルシステイン、N−アセチルシステインメチルエステルなど)、シスチン誘導体及びそれらの塩(例えばN,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルホモシスチンジメチルエステルなど)、カルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、ホモカルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、アンセリン及びその誘導体及びそれらの塩、カルシニン及びその誘導体及びそれらの塩、ヒスチジン及び/又はトリプトファン及び/又はヒスタミンを含むジペプチド又はトリペプチド誘導体及びそれらの塩、フラボノイド、フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、クエルセチン、ケルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、タンニン酸、カフェ酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイシン、バニリルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラシン、メラノイジン、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、ビリルビン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、O−ホスホノ−ピリドキシリデンローダミン、米国特許第5,594,012記載のN−(2−ヒドロキシベンジル)アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、さらにN−(4−ピリドキシルメチレン)アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩などをあげることができる。抗酸化成分の配合量は、抗酸化成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.01〜10%である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
【0100】
本発明の皮膚外用剤の形態(剤型)は、特に限定されたものではなく、使用目的に応じて適宜、決定されれば良く、具体的には溶液状、懸濁分散状、ペースト状、ムース状、ゲル(ジェル)状、固体状、粉末状等任意の剤型をとることができる。
【0101】
本発明の皮膚外用剤の製造方法に特に制限はなく、従来から公知の方法を使用することができる。
【0102】
例えば、ベビーパウダーや粉白粉等の粉体皮膚外用剤の場合、表面処理籾殻焼成シリカと色材(特に顔料)並びに必要に応じてタルクや二酸化チタン等の無機鉱物や香料をブレンダーに入れて混合した後、ボールミル、ロールミル等でさらに均一に分散させて本発明のベビーパウダーや粉白粉等が得られる。また、ファンデーション等では、表面処理籾殻焼成シリカ、色材(顔料等)、油剤、界面活性剤、アルカシーランあるいは他の多糖類、保湿剤、美白剤並びに必要に応じて香料、酵素類、ビタミン類をブレンダーに加えて混合し、均一にする。このとき場合によっては加熱溶融して混合する方法も用いられる。混合後、さらにコロイドミルで均一に分散にして、容器に入れて圧縮成型して本発明のファンデーション等が得られる。
【0103】
化粧水、乳液やクリーム等の水性物の場合、水(精製水)、アルカシーラン等の多糖類及びその他の多糖類系増粘剤や水溶性高分子、界面活性剤、必要に応じて着色剤(色素)を加えて溶解して混合液1とし、他方、水溶性有機液体、例えばエタノール、エチレングリコ−ル等に油剤、顔料等の色材、防腐剤、香料、エモリエント剤、界面活性剤、薬効成分及び機能成分を溶解し混合液2として、ホモミキサーを用いて混合液1に混合液2を混合し、エマルション化あるいは可溶化する。更に必要に応じて別途、色材(着色染料等)による調色を行った後、ろ過、容器への充てんを行なって化粧水乳液やクリーム等が調製される。乳化・可溶化の際の温度は、目的とする化粧水、乳液やクリーム等の形態、物性を考慮して、適宜選択されれば良く、通常、40〜70℃である。また、乳化・可溶化に使用される機器としては、マウントガウリングホモジナイザーやマイクロフルイダイザー、高圧ホモジナイザー、ナノマイザーなどがあり、目的とする化粧水、乳液やクリーム等の形態、物性を適宜選択して使用される。
【0104】
ペースト、ムース、ジェル等の調製は、水(精製水)にアルカシーランや増粘剤、保湿剤、界面活性剤等を加えて40〜70℃に加熱、攪拌して均一に調製し、これに籾殻焼成シリカ、色材、防腐剤、香料、界面活性剤、薬効成分及び機能成分を溶解した混合液を、撹拌下、加えて乳化あるいは可溶化し、ペースト、ムース、ジェル等が得られる。また、必要に応じて更にロールミル等で混錬し、より均一に調製されても良い。
【0105】
【実施例】
以下に実施例をあげて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0106】
〔籾殻焼成シリカ〕
(籾殻焼成シリカ1)
未選別の籾殻100gを10メッシュのナイロン網にてふるいにかけ、稲茎と籾殻を分離選別した。5重量%濃度塩酸1Lに選別した籾殻を2時間、浸漬した。浸漬後、籾殻を水道水で十分に洗浄し、10メッシュのナイロン網で水分を切り、屋内で自然乾燥させた。乾燥した籾殻を磁性ルツボに入れ、電気炉で550℃、1時間焼いた。次に電気炉の温度を800℃の上げ、1時間焼成した。冷却後、16gの籾殻焼成シリカを得た。該焼成シリカをサンプルミルにより粗粉砕(粒径約0.1mm)し、更に旋回流型ジェットミル(日本ニューマチック社製)にて、15℃、圧力3.0Kg/cm2(ゲージ)で旋回流型ジェットミル(日本ニューマチック社製)にて解砕分級し、粒子のメジアン径20.0μm、粒径100μm以下、シリカ分97%以上の焼成シリカ1を得た。
【0107】
(籾殻焼成シリカ2)
籾殻焼成シリカ1をサンプルミル(「KIIW−1F」型、ダルトン社製)により粗粉砕(粒径約0.1mm)し、更に旋回流型ジェットミル(日本ニューマチック社製)にて、15℃(処理温度)、圧力7.5Kg/cm2(ゲージ)で解砕分級し、粒子のメジアン径3.0μm、粒径20μm以下、シリカ分97%以上の籾殻焼成シリカ2を得た。
【0108】
〔表面処理籾殻焼成シリカA〕
(表面処理籾殻焼成シリカA−1の調製)
籾殻焼成シリカ1:50gを2000mL丸底フラスコに入れ、これにジヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C17O)P(=O)(OH)〕3.0gとイソプロピルアルコール500gの混合溶解液を加え、60℃で4時間混合した。その後、イソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥し、53gの表面処理籾殻焼成シリカA−1を得た。
【0109】
(表面処理籾殻焼成シリカA−2の調製)
2000mL丸底フラスコに籾殻焼成シリカ2:48g、メチルハイドロジェンシロキサン(KF−99P)2g、ジクロロメタン100gを入れ混合し、50℃で3時間、加熱還流した。その後、100℃で2時間、加熱攪拌してジクロロメタンを留去し、53gの表面処理籾殻焼成シリカA−2を得た。
【0110】
(表面処理籾殻焼成シリカA−3の調製)
2000mLセパラブルフラスコに籾殻焼成シリカ1:50g、水250mLを入れて分散させ、70℃に加熱、保持し、攪拌しながらアルミン酸ナトリウム1.5g〔Alとして3重量%(対シリカ)〕添加した。10分間、撹拌しながら温度を保持してアルミニウムの水和酸化物で該籾殻焼成シリカを被覆した。さらに70℃に保持、攪拌しながらステアリン酸ナトリウム1.5g〔3重量%(対シリカ)〕を添加し、10分間、撹拌、熟成した後、30℃まで撹拌冷却して、ステアリン酸で該籾殻焼成シリカを被覆し、106gの表面処理籾殻焼成シリカA−3を得た。
【0111】
(表面処理籾殻焼成シリカA−4)
ヘンシェルミキサーに焼成シリカ2:50g、メチルハイドロジェンポリシロキサン3g及び1−テトラデセン(沸点256℃)1gを入れて撹拌、混合した後、自由粉砕機を用いて粉砕を行った。送風乾燥機を用い、100℃にて2時間加熱処理を行った後、さらに乾燥機にて160℃、2時間の加熱処理を行い、52gの表面処理籾殻焼成シリカA−4を得た。
【0112】
(表面処理籾殻焼成シリカA−5)
焼成シリカ2:50gをメタノール40gに分散し、均一なスラリーとした。このスラリーにポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン〔「KF945A」(商品名)、信越化学工業(株)製〕の30%水溶液10gを添加し、ボールミルで5分間処理を行なった。処理後のスラリーを減圧乾燥した後、100℃で1時間熱処理を行なった。これをエタノールで洗浄し、51gの表面処理籾殻焼成シリカA−5を得た。
【0113】
(表面処理籾殻焼成シリカA−6)
500mLセパラブルフラスコにヘキサメチルジシロキサン〔(CHSiOSi(CH〕5g、環状テトラシロキサン〔[H(CH)SiO]〕3.7g、環状トリシロキサン〔[Si{(CH(CFCF}(CH)O]〕75.4gを入れ、50℃に昇温後、トリフルオロメタンスルホン酸40mgを入れ、反応させ、5時間後にNaHCO 0.4gを入れて反応を停止した。さらに1時間、撹拌した後に濾過し、透明な油状物を得た。2000mLセパラブルフラスコに得られた油状物20g、エタノール500mLを加え、さらに籾殻焼成シリカ2:100gを入れて1時間撹拌した。さらに、70℃でエタノールを留去し、120gの表面処理籾殻焼成シリカA−6を得た。
【0114】
〔比較例で用いる合成シリカ(無水ケイ酸)B〕
B−1:「サンスフェアH−201」(商品名)、シリカのメジアン径20μm、旭硝子(株)製
B−2:「シリカマイクロビードP−1500」(商品名)、シリカのメジアン径5μm、触媒化成工業(株)製
〔表面処理籾殻焼成シリカ配合の皮膚外用剤の調製〕
実施例1〜13、および比較例1〜9の配合・製法に従い、クリーム、乳液、ファンデーション、粉白粉、水おしろい、アイライナー、ほお紅、口紅を調製し、20〜30代の女性10人の被試験者を選んで使用性の官能試験を行ない、結果を以下にまとめた。
【0115】
[実施例1:クリーム(サンスクリーン)−1]
(製法)
下記配合において、配合成分No.12、16を70℃で均一に混合し、ホモジナイザー[「TKホモミキサー M型」(特殊機化工業(株)製)、以下「小型ホモミキサー」とする]を用いて5,000rpm攪拌下、混合物1[70℃の配合成分No.1〜6の均一混合物]及び混合物2[70℃の配合成分No.7〜11の均一混合物]を加えて、エマルションを調製した。さらに、配合成分No.13、14、15を加えて撹拌、冷却しクリーム(サンスクリーン)−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0116】
[比較例1:クリーム(サンスクリーン)−2]
クリーム−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−1」を「シリカB−1」に置き換え製造し、クリーム(サンスクリーン)−2を得た。
【0117】
〔実施例2:乳液(サンスクリーン)−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.15にNo.8、No.9を加えて溶解後、70℃に保ち混合物3とした。No.1〜7及びNo.11を加熱混合し、70℃に保ち混合物4とし、小型ホモミキサーで混合物3を撹拌しながら混合物4および配合成分No.10を加え、乳化した。約40℃にまで撹拌、冷却し、さらにNo.12〜14を加え、乳液(サンスクリーン)−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0118】
〔比較例2:乳液(サンスクリーン)−2〕
(製法)
乳液−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−2」を「シリカB−2」に置き換え製造し、乳液(サンスクリーン)−2を得た。
【0119】
〔実施例3:ファンデーション−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜6、No.11〜16を均一に混合し、70℃に保ち混合物5とした。No.7〜9およびNo.10の25gを均一に溶解して70℃に保ち混合物6とし、混合物5を小型ミキサーで撹拌しながら混合物6を加え、乳化した。撹拌冷却後、No.17〜18、およびNo.10の20.05gの均一混合物を添加し、ファンデーション−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0120】
〔実施例4:ファンデーション−2〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜11を加え、均一に混合し、70℃に保ち混合物7とした。70℃でNo.12〜13および15を均一に混合して混合物8とし、小型ミキサーで撹拌しながら混合物7を加え、乳化した。撹拌冷却後、No.14を添加し、ファンデーション−2を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0121】
〔実施例5:ファンデーション−3〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜14、No.16を混合し、70℃に維持し混合物9とした。また、No.15及びNo.17を均一に混合し、70℃に保ち混合物10とした。混合物10を小型ミキサーで撹拌しながら混合物9を加え乳化した。さらに撹拌冷却してファンデーション−3を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0122】
〔実施例6:ファンデーション−4〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜9をブレンダーで混合し、さらにNo.10〜15を添加し均一に混合した。次いで、コロイドミルで磨砕分散し、200メッシュのふるいを通した後、容器に圧縮成型し、本発明の表面処理籾殻焼成シリカ配合のファンデーション−4を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0123】
〔実施例7:ファンデーション−5〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜7をブレンダーで混合し、さらにNo.8〜14を加え混合した。次いで、コロイドミルで磨砕分散し、200メッシュのふるいを通した後、容器に圧縮成型し、表面処理籾殻焼成シリカ配合のファンデーション−5を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0124】
〔実施例8:ファンデーション−6〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.8〜15を加熱溶融し、これを撹拌しながらNo.1〜7を添加し、均一に混合した。次いで、コロイドミルで磨砕分散し、脱気後、容器に流し込み冷却し、ファンデーション−6を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0125】
〔比較例3:ファンデーション−7〕
(製法)
ファンデーション−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−3」を「シリカB−1」に置き換え製造し、ファンデーション−7を得た。
【0126】
〔比較例4:ファンデーション−8〕
(製法)
ファンデーション−2の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−4」を「シリカB−2」に置き換え製造し、ファンデーション−8を得た。
【0127】
〔実施例9:粉白粉−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜8をブレンダーで良く撹拌混合し、本発明の表面処理籾殻焼成シリカ配合の粉白粉−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0128】
〔比較例5:粉白粉−2〕
(製法)
粉白粉−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−3」を「シリカB−1」に置き換え製造し、粉白粉−2を得た。
【0129】
〔実施例10:水おしろい−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1とNo.2の混合物にNo.3〜7を均一に分散させて混合物11とした。No.8〜11を混合し混合物12とした。混合物12を小型ミキサーで攪拌しながら混合物11を加え、均一に分散させ、水おしろい−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0130】
〔比較例6:水おしろい−2〕
(製法)
水おしろい−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−4」を「シリカB−2」に置き換え製造し、水おしろい−2を得た。
【0131】
〔実施例11:アイライナー−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜4をNo.5、6に均一に分散させて混合物13とした。No.7〜9を均一に混合して混合物14とし、混合物14を小型ミキサーで攪拌しながら、混合物13を加え、均一に混合してアイライナー−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0132】
〔比較例7:アイライナー−2〕
(製法)
アイライナー−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−5」を「シリカB−2」に置き換え製造し、アイライナー−2を得た。
【0133】
〔実施例12:ほお紅−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.8〜10を均一に混合し、撹拌下、No.1〜7の均一混合物を加えてほお紅−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0134】
〔比較例8:ほお紅−2〕
(製法)
ほお紅−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−6」を「シリカB−2」に置き換え製造し、ほお紅−2を得た。
【0135】
〔実施例13:口紅−1〕
(製法)
下記配合において、配合成分No.4〜11を加熱溶融し、撹拌しながら配合成分No.1〜4、No.12〜14を添加し均一に混合した。冷却して容器に充填し、口紅−1を得た。
(配合)
Figure 2004315468
【0136】
〔比較例9:口紅−2〕
(製法)
口紅−1の配合において「表面処理籾殻焼成シリカA−1」を「シリカB−1」に置き換え製造し、口紅−2を得た。
【0137】
〔皮膚外用剤の使用感官能試験〕
パネル10名を選出し、パネル10名の調製後、3ヶ月間静置した水性ジェル状美容液0.5gを取って手の甲に付け、その時の使用性を下記の「皮膚(肌)へのなじみ」、および「化粧持ち」の評価基準に従い、評価を行なった。
「皮膚(肌)へのなじみ」の評価基準;
○: 10名中6名以上が、皮膚(肌)へのなじみが良いと評価
×: 10名中5名以下が、皮膚(肌)へのなじみが良いと評価
「化粧持ち」の評価基準;
○: 10名中6名以上が、化粧持ちが良いと評価
×: 10名中5名以下が、化粧持ちが良いと評価
結果を表1に示した。
【0138】
【表1】
Figure 2004315468
【0139】
【発明の効果】
本発明の表面処理籾殻焼成シリカを配合した皮膚外用剤は、皮膚への付着性が良好で、塗布後の付着性の向上による化粧持ちが良好であり、皮膚外用剤の性能向上に大きく寄与する。

Claims (5)

  1. 表面処理を行った籾殻焼成シリカを配合してなることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 籾殻焼成シリカが、比表面積250〜800m/g、気孔率50〜80%、吸水量150〜400mL/シリカ100g、吸油量100〜400mL/シリカ100gである請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 表面処理を行った籾殻焼成シリカが、オルガノポリシロキサン類、オルガノシラン類、オルガノチタネート類、オルガノアルミニウム類、フッ素化合物、高級脂肪酸類、アルキルアミン類およびアルカノールアミン類、リン酸エステル類の1種以上を用いて表面処理した籾殻焼成シリカである請求項1記載の皮膚外用剤。
  4. 少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴とする請求項1乃至3記載の皮膚外用剤。
  5. 多糖類がアルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類である請求項4記載の皮膚外用剤。
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