JP2004315155A - エレベータ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】昇降路のスペースを有効に活用しながら、保守点検が行い易いように制御盤を配置すること。
【解決手段】駆動装置６により駆動されるトラクションシーブ７に巻き掛けられた主ロープ３の間、即ち主ロープ３がトラクションシーブ７へ入る側と、主ロープ３がトラクションシーブ７から出る側との間に観音開きの扉２１を有する制御盤２０を設ける。駆動装置６の上方の空きスペースに制御盤２０を配置したことにより、昇降路１７の省スペース化が図れるとともに、開いた扉２１がロープガードの役割を果たすため、保守点検が行い易くなる。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータの制御盤に係り、特にマシンルームレスエレベータのように省スペース型のエレベータに好適な制御盤の配置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４〜図６は従来のエレベータの構成を示すもので（特許文献１参照）、図４は昇降路下部の概略を示す図、図５は昇降路の横断面図、図６は機械空間を示す図である。
【０００３】
図において、１はエレベータかご、２はカウンターウェイト、３は主ロープであり、この主ロープ３は一端が昇降路１７の上部に固定され、かご１のプーリ５，４を経由して昇降路１７の上部のプーリ１２、トラクションシーブ７、昇降路１７の上部のプーリ１２、カウンターウェイト２のプーリ１３を経由して、他端が昇降路１７の上部に固定されている。９は昇降路１７の下部の壁１５に固定されたキャビネット型機械空間で、そのフレーム２０に駆動装置６及び制御盤８を固定している。１４は機械空間９の壁である。１０はかご１のガイドレール、１１はカウンターウェイト２のガイドレール、１８は乗場側開口部、１９はかご側開口部である。
【０００４】
図７は機械空間１０９を昇降路１７の上部に配置した例であり、その一部が切欠き１１０として昇降路１７の壁１５内に伸びている。１１４は機械空間１０９の壁、１１６は切欠き１１０の乗場側に設けられたドアで、図４と同一符号は同一のものを示している。
【０００５】
【特許文献１】
特開平８―２３１１６３号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
図４〜図６の従来技術は、制御盤８を駆動装置６の横に配置している、即ち図５に示す昇降路１７の横断面上で制御盤８と駆動装置６が別々の空間を占有しているため、昇降路１７の省スペース化の障害になるという問題があり、また保守点検で制御盤８の扉を開くとその扉が邪魔になるという問題がある。
図７の従来技術は、図４における問題の他に昇降路の壁１５に切欠き１１０を設けなければならないという問題がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かごとカウンターウェイトと、前記かごとカウンターウェイトとを連結した主ロープ等が巻き掛けられたシーブを備えたエレベータにおいて、前記主ロープ等が前記シーブへ入る側と出る側との間に制御盤を設けたものである。
また本発明は前記構成において、前記制御盤の扉を観音開きにしたものである。更に前記観音開きの各扉をその中間から外側へ開く折り戸にしたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図により説明する。図１は図６に相当する図、図２は図１の横断面図である。図において２０は制御盤であり、トラクションシーブ７の回転軸方向の投影面内（即ち図１）において、主ロープ３のトラクションシーブ７へ入る側とトラクションシーブ７から出る側との間に設けられている。２１は制御盤２０の扉であり、観音開きになっている。
【０００９】
本実施の形態は昇降路１７の横断面内において制御盤２０と駆動装置６が重なっている、即ち駆動装置６の上方の空間を有効利用しているため、昇降路１７の省スペース化が図れる。またかご１に乗って又はピットから制御盤２０の保守点検を行う場合、開いた扉２１が主ロープ３のロープガードの役割を果たすため安全性も高い。
【００１０】
図３は本発明の他の実施の形態で、扉２２をその中間から外側へ開く折り戸にしたものである。この構成であれば扉２２を開いた状態でかご１を寸動運転することができるため、保守点検効率が向上する。
【００１１】
図２，図３では省略しているが、扉２１，２２の扉開状態を維持しておくために、保守点検時にはストッパによって扉２１，２２を固定しておく。また前記の各実施の形態では駆動装置６等は昇降路１７の下部に設置してあるが、昇降路１７の上部に設置してある場合でも、図１の上下を逆にした図になるのみで、同様に実施できる。
また制御盤２０が近辺に配置されるシーブはトラクションシーブ７に限ることはなく、トラクションシーブを使用せずに主ロープ３を直接駆動するタイプのエレベータであっても適当なシーブを選んで制御盤２０を配置することができる。更に主ロープ３のみならずベルト等他の部材（主索と総称する）を使用しているエレベータであっても同様である。
【００１２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば昇降路の省スペース化が図れるとともに、保守点検の効率化、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す図である。
【図２】図１の横断面図である。
【図３】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図４】従来のエレベータの昇降路下部の概略を示す図である。
【図５】従来のエレベータの昇降路の横断面図である。
【図６】従来のエレベータの機械空間を示す図である。
【図７】機械空間を昇降路の上部に配置した従来のエレベータを示す図である。
【符号の説明】
１ かご
２ カウンターウェイト
３ 主ロープ
６ 駆動装置
７ トラクションシーブ
８，２０ 制御盤
１７ 昇降路
２１，２２ 制御盤の扉

Claims (3)

1. 昇降路内を昇降するかごと、カウンターウェイトと、前記かごとカウンターウェイトとを連結した主索と、前記主索が巻き掛けられたシーブとを備えたものにおいて、
   前記シーブの回転軸方向の投影面内において、前記主索の前記シーブへ入る側と前記シーブから出る側との間に制御盤が位置していることを特徴とするエレベータ装置。
2. 前記制御盤の扉は観音開きであることを特徴とする請求項１に記載のエレベータ装置。
3. 前記観音開きの各扉はその中間から外側へ開く折り戸であることを特徴とする請求項２に記載のエレベータ装置。

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