JP2004314842A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実線で例示するごとく目標イナーシャフェーズ時間Δt2およびイナーシャフェーズ時目標出力トルクTosとの組み合わせとして目標出力トルク波形を設定し、変速機入力トルクTiおよびTosから摩擦要素の変速時目標締結容量Tdtを演算し、TdtおよびΔt2から、イナーシャフェーズ時目標エンジントルクTeDの波形を実線で示すように設定する。図示のようにTeDがエンジントルク下限値(Tedo)よりも小さければ、つまり、イナーシャフェーズ時目標エンジントルクTeDの全てをエンジントルク制御により実現することができない場合は、TeDのうち、Tedoよりも小さな実現不能分に応じた補正量ΔTdだけ変速時目標締結容量Tdtをフィードフォワード的に補正して破線で示す補正済変速時目標締結容量を求め、これを容量制御に資する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イナーシャフェーズ中、変速用摩擦要素の締結容量制御および動力源のトルクダウン制御により変速ショックを軽減するようにした自動変速機の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機の変速時に、エンジンをトルクダウンしたり、摩擦要素の締結容量を適切に制御する技術としては従来、特許文献1に記載のような変速時トルクダウン技術や、特許文献2に記載のようなエンジントルクに応じたクラッチ圧のフィードバック制御技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−059434号公報
【特許文献2】
特公平6−056204号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンには性能や運転状態に応じ実現可能なトルク範囲があり、エンジントルクの下限値についてもしかりである。
つまり、エンジンのトルクダウンは通常、スロットル開度操作や点火時期制御によりこれを実現するが、トランクションコントロールなどのためにエンジン出力を低減させるべくスロットル開度を全閉近辺の小開度にしたり、点火時期を限界近くまで遅らせている状態では、もはや大きなトルクダウン指令があってもこれを実現することができない。
【0005】
このような状態のもとでは、特許文献1に記載のトルクダウン技術で所定の変速ショック軽減効果を望み得ない。
かといって、このような状態のもとで特許文献2に記載の技術を併用して摩擦要素の締結容量をフィードバック制御したとしても、もともと制御応答の低い締結容量を制御対象とするため、しかも、フィードバック制御であるが故の低応答に起因して、変速前後の出力トルク段差を確実に吸収することができず、十分な変速ショック対策を期待できないという問題がある。
【0006】
本発明は、動力源のトルク下限値によるトルクダウン不足を摩擦要素の締結容量補正により補うが、フィードバック制御によるのではなくフィードフォワード制御により当該補正を行うことで、上記の問題を解消し得るとの観点から、この着想を具体化した自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、本発明による自動変速機の変速制御装置は、請求項1に記載のごとく、
変速用摩擦要素の締結による変速時のイナーシャフェーズ中、変速用摩擦要素の締結容量制御および動力源のトルクダウン制御により変速ショックを軽減するようにした自動変速機を要旨構成の基礎前提とし、
上記トルクダウンにより達成すべき目標動力源トルクのうち、動力源のトルク下限値よりも小さい実現不能分だけ、変速用摩擦要素の締結容量を補正するよう構成したものである。
【0008】
【発明の効果】
かかる本発明の変速制御装置によれば、動力源のトルク下限値によるトルクダウン不足を摩擦要素の締結容量補正により補うに際し、フィードフォワード制御により当該補正を行うこととなり、
当該補正の対象が摩擦要素の締結容量であっても、フィードバック制御である場合の低応答に関する問題を生ずることがなく、変速前後の出力トルク段差を確実に吸収することができて十分な変速ショック対策を保証し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になる自動変速機の変速制御装置を具えた車両のパワートレーンをその制御系と共に示し、1は動力源としてのエンジン(電動モータでもよい)、2は無段変速機を含む自動変速機で、これらのタンデム結合により車両のパワートレーンを構成する。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダル3に連動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブ4により出力を加減され、エンジン出力はトルクコンバータT/Cを経て自動変速機2に入力されるものとする。
【0010】
エンジン1のスロットルバルブ4は、その開度を基本的にアクセルペダル3により決定されるが、スロットルアクチュエータ5によって開度制御可能とし、これにより変速ショック対策用にエンジン出力トルクを後述のごとくに加減し得るようになす。
スロットルアクチュエータ5によるスロットル開度制御は、エンジンコントローラ6によりこれを行い、このエンジンコントローラ6は、エンジン1の点火時期制御によっても変速ショック対策用にエンジン出力トルクを加減し得るようになす。
【0011】
なおエンジンコントローラ6は、上記した変速ショック対策用のスロットル開度制御および点火時期制御に専用のものではなく、燃料噴射量制御などの通常のエンジン制御を行うものであり、これがためエンジンコントローラ6には、スロットルバルブ4のスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ7からの信号と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ8からの信号とを入力する。
【0012】
自動変速機2は、歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定する液圧作動クラッチや液圧作動ブレーキ等の変速用摩擦要素へ供給すべき作動液圧を直接的に制御する直動式とし、これがため変速制御用のコントロールバルブ11に上記変速用摩擦要素の数だけ作動液圧デューティソレノイド12,13,14を挿置して設ける。
これら作動液圧デューティソレノイド12,13,14は、対応する摩擦要素の作動液圧を個々にデューティ制御し、当該摩擦要素を選択的に締結作動させることにより自動変速機2を所定の変速段が選択された状態にし得るようにする。そして自動変速機は、選択変速段に応じたギヤ比でエンジン動力を変速して出力する。
【0013】
デューティソレノイド12,13,14の駆動デューティは変速機コントローラ15によりこれらを決定し、この変速機コントローラには、エンジンコントローラ6を経由してセンサ7,8からのスロットル開度(TVO)信号およびエンジン回転数(Ne)信号を入力するほか、エンジンコントローラ6が内部情報から求めた実エンジントルク(Te)に関する信号およびエンジントルク上下限値Teup,Tedoに関する信号を入力し、更には、自動変速機2の入力回転数Ni を検出する入力回転センサ16からの信号と、自動変速機2の出力回転数No を検出する出力回転センサ17からの信号とを入力する。
【0014】
ここでエンジントルク上限値Teupは、例えば現在の運転状態でスロットル開度TVOを最大値にした時のエンジントルク値と、燃費の制約上排除すべきエンジントルク領域とから、マップ検索などによりエンジンコントローラ6が決定するものとし、
また、エンジントルク下限値Tedoは、例えば現在の運転状態でスロットル開度TVOを最小値にし、且つ、点火時期を運転可能な限界まで遅らせた時のエンジントルク値からエンジンコントローラ6が決定するものとする。
【0015】
変速機コントローラ15は、上記した入力情報を基に図示せざる周知の制御プログラムを実行して自動変速機2を以下のように変速制御するものとする。
先ず、変速機出力回転数Noから演算により求めた車速VSPおよびスロットル開度TVOから、図示せざる予定の変速パターンをもとに現在の運転状態に好適な変速段を求める。
そして、この好適変速段と現在の選択変速段とが一致していれば、変速を行わないこととして変速指令を発しないことにより、デューティソレノイド12,13,14の駆動デューティを今のままに保ち、現在の選択変速段を維持する。
しかし、現在の選択変速段が好適変速段と異なれば、変速指令を発して対応するデューティソレノイド12,13,14の駆動デューティを変更することにより、選択変速段から好適変速段への変速が行われるよう変速用摩擦要素の解放、締結切り換えを実行する。
【0016】
ところで、本実施の形態においては当該変速に際し解放状態から締結状態へと切り換えるべき変速用摩擦要素の締結容量(作動液圧)を、図2に示す制御プログラムの実行により図3に示すごとくに決定する。
なお図3は、ロー側の選択変速段(第2速)からハイ側の好適変速段(第3速)へ変速される時のアップシフトについて示す。
かかる変速の過程で変速機コントローラ15は、後で詳述するごとくにトルクアップ時目標エンジントルクTeUおよびトルクダウン時目標エンジントルクTeDを求め、これを図1のごとくエンジンコントローラ6が受けて、スロットルアクチュエータ5によるスロットル開度制御または点火時期制御によりエンジン1の出力トルクをトルクフェーズ中はトルクアップ時目標エンジントルクTeUに、また、イナーシャフェーズ中はトルクダウン時目標エンジントルクTeDにするものとする。
【0017】
図2の制御プログラムは、左側が変速機コントローラ15による処理を、また、右側がエンジンコントローラ6による処理を示す。
変速機コントローラ15は、前記の変速指令が発せられる図3の瞬時t1に図2の制御プログラムを開始し、先ずステップS1において、変速機出力トルクToが変速による変化(低下)を開始する瞬時t2から、変速機入出力回転数Ni,Noの比で表される実効ギヤ比Gr(=Ni/No)が変速前ギヤ比G1から変速後ギヤ比G2に向けて変化し始める瞬時t3までのトルクフェーズ中、および、この瞬時t3から、実効ギヤ比Grが変速後ギヤ比G2となる瞬時t4までのイナーシャフェーズ中の、目標とすべき変速機出力トルクToの時系列変化を規定した目標出力トルク波形を選択する。
【0018】
この目標出力トルク波形は、図3に実線で例示するごとく目標トルクフェーズ時間Δt1および目標イナーシャフェーズ時間Δt2と、イナーシャフェーズ中における変速時目標出力トルクTosとの組み合わせとして設定し、
変速の種類や、車速VSPや、スロットル開度TVOや、変速機入力トルクTi(本明細書では便宜上、エンジン出力トルクTeと同じとして取り扱う)などに基づき、変速機出力トルクToがトルクフェーズ中およびイナーシャフェーズ中に、変速前出力トルク(Ti×G1)から変速時目標出力トルクTosを経て変速後出力トルク(Ti×G2)へ、変速ショック対策上好適な態様で変化するようなところを狙って実験などにより予め定めておく。
【0019】
次いでステップS2において、上記選択した目標出力トルク波形から、目標トルクフェーズ時間Δt1、目標イナーシャフェーズ時間Δt2、および変速時目標出力トルクTosを設定する。
【0020】
ステップS3においては、変速機入力トルクTiと、変速時目標出力トルクTosに応じた定数αとの乗算により、変速用摩擦要素の変速時目標締結容量Tdt(=Ti×α)を演算する。
【0021】
ステップS4においては、目標トルクフェーズ時間Δt1から、トルクフェーズt2〜t3中に変速機出力トルクToがトルクの引き込みを生ずることなく図3の実線で示すごとく変化するようにするためのトルクアップ時目標エンジントルクTeUのトルク波形を図3の実線で示すように求めると共に、上記した変速時目標締結容量Tdtおよび目標イナーシャフェーズ時間Δt2から、トルクダウン時目標エンジントルクTeDを以下のようにして演算する。
つまり、変速用摩擦要素よりもエンジン側における回転部分の回転イナーシャ係数Iと、変速機入力回転数Niの変速前値Ni1(図3参照)から変速後値Ni2(図3参照)への入力回転段差ΔNi(=Ni1−Ni2)と、変速時目標締結容量Tdtと、トルクダウン時目標エンジントルクTeDとの間には
I×ΔNi=Tdt−TeD
の関係式が成立し、この式を用いてトルクダウン時目標エンジントルクTeDを演算する。
そして、このトルクダウン時目標エンジントルクTeDおよび目標イナーシャフェーズ時間Δt2から、トルクダウン時目標エンジントルクTeDの波形を例えば図3に実線で示すように設定する。
【0022】
ステップS5では、ステップS4で求めたイナーシャフェーズ用のトルクダウン時目標エンジントルクTeDが、エンジンコントローラ6から図1のごとく送信されてくるエンジントルク下限値Tedo以上か否かにより、トルクダウン時目標エンジントルクTeDの全てをエンジントルク制御により実現可能か否かを判定する。
トルクダウン時目標エンジントルクTeDが図3に示すようにTeD<Tedoで、トルクダウン時目標エンジントルクTeDの全てをエンジントルク制御により実現することができない場合は、ステップS6において、トルクダウン時目標エンジントルクTeDのうち、エンジントルク下限値Tedoよりも小さな実現不能分に応じた補正量ΔTdだけ変速時目標締結容量Tdtを補正して、補正済変速時目標締結容量(補正前と同じ符号Tdtにより示す)を図3に破線で示すように求める。
【0023】
ところで、かかる変速時目標締結容量Tdtの補正を行うと、イナーシャフェーズ中において変速機出力トルクToが図3にβで示すように大きくなることもあって、同図にγで示すようにトルクフェーズ中における出力トルクToの引き込みおよびその後の突き上げが実線で示す目標出力トルク波形に対し大きくなる。
これを防止するためステップS7において、エンジントルク下限値Tedoにより制限されたイナーシャフェーズ中のトルクダウン時目標エンジントルクTeDと、図3に破線で示す補正済変速時目標締結容量Tdtとから、トルクフェーズ中におけるトルクアップ時目標エンジントルクTeUを図3にδで示すように補正する。
これにより、図3にεで示すようにトルクフェーズ中における出力トルクToの引き込みおよびその後の突き上げが、実線で示す目標出力トルク波形に対し大きくなることのないようにする。
ただし、この補正した後のトルクアップ時目標エンジントルクTeUは、エンジンコントローラ6から図1のごとく送信されてくるエンジントルク上限値Teupを越えないように制限するのは言うまでもない。
【0024】
ステップS5が、ステップS4で求めたイナーシャフェーズ用のトルクダウン時目標エンジントルクTeDがエンジントルク下限値Tedo以上と判定する時は、つまり、トルクダウン時目標エンジントルクTeDの全てをエンジントルク制御により実現可能である場合は、ステップS6およびステップS7での補正を行わず、ステップS3で求めた変速時目標締結容量Tdtと、ステップS4で求めたトルクフェーズ用のトルクアップ時目標エンジントルクTeUおよびイナーシャフェーズ用のトルクダウン時目標エンジントルクTeDをそのまま用いる。
【0025】
次のステップS8においては、上記のごとくに決定した変速時目標エンジントルクTeU(トルクフェーズ用トルクアップ時目標エンジントルク),TeD(イナーシャフェーズ用トルクダウン時目標エンジントルク)をエンジンコントローラ6に出力する。
エンジンコントローラ6は、これら変速時目標エンジントルクTeU,TeDをステップS9で受信し、トルクフェーズ中は目標エンジントルクTeUが実現されるようエンジンをスロットル開度制御および/または点火時期制御し、イナーシャフェーズ中は目標エンジントルクTeDが実現されるようエンジンをスロットル開度制御および/または点火時期制御する。
【0026】
変速機コントローラ15は、次いで図2のステップS10において、変速用摩擦要素の締結容量Tdが前記のごとくに決定した変速時目標締結容量Tdtとなるよう当該摩擦要素の作動液圧を制御する。
次にステップS11で、イナーシャフェーズが終了する図3の瞬時t4に至ったか否かをチェックし、イナーシャフェーズが終了する瞬時t4まではステップS1〜ステップS10のループを繰り返すことにより変速を進行させる。
イナーシャフェーズが終了した場合は、制御をステップS12に進め、ここで、変速用摩擦要素の締結容量Tdが図3の瞬時t4以後に例示するごとく最大値に向け増大するように変速用摩擦要素の作動液圧を指令し、これにより変速を終了させる。
【0027】
ところで本実施の形態においては、変速用摩擦要素の締結による変速時のイナーシャフェーズ中(図3の瞬時t3〜t4)、変速用摩擦要素の締結容量制御およびエンジン(動力源)のトルクダウン制御により変速ショックを軽減するに際し、エンジン(動力源)のトルクダウンにより達成すべき目標エンジン(動力源)トルクTeDのうち、エンジン(動力源)のトルク下限値Tedoよりも小さい実現不能分(図3にハッチングを付して示した)に相当する分ΔTdだけ、変速用摩擦要素の変速時締結容量Tdtを補正するため(図2のステップS6)、
エンジン(動力源)のトルク下限値Tedoによるトルクダウン不足を摩擦要素の締結容量補正により補うに際し、フィードフォワード制御により当該補正を行うこととなり、
当該補正の対象が摩擦要素の締結容量であっても、フィードバック制御である場合の低応答に関する問題を生ずることがなく、変速前後の出力トルク段差を確実に吸収することができて十分な変速ショック対策を保証し得る。
【0028】
しかして上記のように変速時締結容量Tdtの補正を行うと、トルクフェーズ中に変速機出力トルクToが図3にγで示すように大きな引き込みを生じ、その後のイナーシャフェーズへの移行時に大きな突き上げを生ずるが、
本実施の形態によれば、図2のステップS7において、エンジントルク下限値Tedoにより制限されたイナーシャフェーズ中のトルクダウン時目標エンジントルクTeDと、図3に破線で示す補正済変速時目標締結容量Tdtとから、トルクフェーズ中におけるトルクアップ時目標エンジントルクTeUを図3にδで示すように補正するため、
図3にεで示すようにトルクフェーズ中における出力トルクToの引き込みおよびその後の突き上げが、実線で示す目標出力トルク波形に対し大きくなることがなくなり、上記の問題を解消することができる。
【0029】
ただし、上記補正後のトルクアップ時目標エンジントルクTeUがエンジントルク上限値Teupを越えないように制限することから、トルクアップ時目標エンジントルクTeUが達成不能であるにもかかわらず、これが達成されているものとして前記の制御が継続される愚を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる自動変速機の変速制御装置を具えた車両のパワートレーンをその制御系と共に示すシステム図である。
【図2】同実施の形態において変速機コントローラが実行すべき変速制御プログラムを、エンジンコントローラが変速制御用に実行するエンジントルク制御プログラムと共に示すフローチャートである。
【図3】同実施の形態における変速制御動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 自動変速機
3 アクセルペダル
4 スロットルバルブ
5 スロットルアクチュエータ
6 エンジンコントローラ
7 スロットル開度センサ
8 エンジン回転センサ
11 コントロールバルブ
12 デューティソレノイド
13 デューティソレノイド
14 デューティソレノイド
15 変速機コントローラ
16 変速機入力回転センサ
17 変速機出力回転センサ
Claims (3)
- 変速用摩擦要素の締結による変速時に、変速機出力回転数に対する変速機入力回転数の比で表される実効ギヤ比が変速前ギヤ比から変速後ギヤ比に変化しているイナーシャフェーズ中、前記変速用摩擦要素の締結容量制御および動力源のトルクダウン制御により変速ショックを軽減するようにした自動変速機において、
前記トルクダウンにより達成すべき前記動力源の目標動力源トルクのうち、動力源のトルク下限値よりも小さい実現不能分だけ、前記変速用摩擦要素の締結容量を補正するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - イナーシャフェーズ直前のトルクフェーズで前記動力源をトルクアップ制御することによりトルクの引き込みショックを軽減するようにした請求項1に記載の変速制御装置において、
前記補正した変速用摩擦要素の締結容量と、前記動力源のトルク下限値により制限された動力源の目標動力源トルクとから、前記トルクアップの制御量を補正するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項2に記載の変速制御装置において、前記補正されたトルクアップ制御量により決まる前記動力源の目標動力源トルクを、動力源のトルク上限値に制限するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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