JP2004314431A - Idカード発行装置、及びidカード発行システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本人確認のセキュリティを確保しつつ、カード作成装置の設置場所の自由度を高め、利用者の負担を軽減する、IDカード発行装置、及びIDカード発行システムを提供する。
【解決手段】IDカード発行装置10は、入力側の装置として、撮像装置11、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13を備え、内部処理装置として、顔画像データ照合装置14、個人情報照合装置15、制御装置16、及びデータベース17を備え、出力側の装置として、表示装置18、及びカード発行装置19を備える。顔画像データ照合装置14は、撮像された顔画像データとIDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを判別する。個人情報照合装置15は、IDカードから読み取った個人情報と更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかを判別する。
【選択図】 図1
【解決手段】IDカード発行装置10は、入力側の装置として、撮像装置11、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13を備え、内部処理装置として、顔画像データ照合装置14、個人情報照合装置15、制御装置16、及びデータベース17を備え、出力側の装置として、表示装置18、及びカード発行装置19を備える。顔画像データ照合装置14は、撮像された顔画像データとIDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを判別する。個人情報照合装置15は、IDカードから読み取った個人情報と更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかを判別する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔画像付きIDカードの更新発行を行うIDカード発行装置、及びIDカード発行システムに関し、特に、本人確認のセキュリティを確保しつつ、カード作成装置の設置場所の自由度を高め、利用者の負担を軽減する、IDカード発行装置、及びIDカード発行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
顔画像付きIDカードの更新発行の手続きに際し、更新発行の申請者がIDカードを所持する資格を有する本人であることを確認する必要がある。このため、IDカードの発行者は、本人の個人情報の確認を行う外に、本人の「顔」確認を行い、IDカードを盗用した他人が本人になりすましてIDカードの更新を行う、いわゆる「なりすまし」犯罪を防止している。従来、顔確認は目視以外には有効な方法がなかったので、IDカードの更新発行は一般的に、利用者に所定の取扱い窓口に出向いてもらい、窓口の担当者が利用者本人の顔確認を行っていた。
【0003】
しかし、近年、IDカードの増加に伴いIDカードの更新発行業務は益々増加し、IDカードの発行を行う事業者は当該業務に多くの人員を配置しなければならなくなっている。従って、IDカードの更新発行業務にかかるコストが上昇している。また、利用者にとっても、IDカードの更新を受けるために、事業者の指定する営業時間内に所定の取扱い窓口に出向き、手続きのために多くの時間を費やすことは、時間的にも労力的にも大きな負担であった。
【0004】
上記問題に対して特許文献1は、遠隔地のIDカード交付要求者がIDカード発行の本部に出向くことなく、交付要求者の属する地域の支部でIDカードを交付できるようにすると共に、本部におけるIDカードの発行作業を削減する、IDカード発行の中央管理システムを提案している。図8は、同特許文献に記載のIDカード発行管理システムの構成を示す。
【0005】
同特許文献によれば、IDカード発行管理システム40は、本部に制御装置41、及びID情報データベース42を備え、制御装置41とID情報データベース42とをデータバス43で接続している。ID情報データベース42には、初回のIDカード作成時に得られた交付要求者の顔画像データ、及び個人情報が格納される。
【0006】
IDカード発行管理システム40は、また、複数の支部のそれぞれにIDカード作成システム44を有し、本部の制御装置41と支部のIDカード作成システム44とは、通信回線45によって接続されている。IDカード作成システム44は、交付要求者の顔写真を撮影して顔画像データを生成し、交付要求者の個人情報の入力を受け付けると共に、顔画像データ及び個人情報を、通信回線45を介して、制御装置41に送信する機能を有する。また、制御装置41からの指令を受信して、IDカードを発行する機能を有する。
【0007】
IDカード発行管理システム40を利用したIDカード発行方法では、制御装置41が、IDカード作成システム44から受信した顔画像データ、及び個人情報と、ID情報データベース42から読み出された顔画像データ、及び個人情報とを照合することにより、本人確認を行う。そして、制御装置41は、本人であることが確認された場合に、IDカード作成システム44に対してIDカード発行の指令を送信し、IDカード作成システム44がIDカードの発行を行う。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−118171号公報(段落0019〜0042)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のIDカード発行管理システム40は、顔画像データ及び個人情報の確認を本部で一元的に行うことにより、本人確認のセキュリティを確保しつつ、事業者及び利用者の双方の負担を軽減することができる。しかし、同特許文献に記載のIDカード発行管理システム40では、制御装置41が顔画像データ及び個人情報の照合を行う際に、本部のID情報データベース42から情報を読み出す構成を有するので、本部と支部とを接続する通信回線45が不可欠である。従って、IDカード作成システム44を通信回線45に接続可能な場所に設置する必要があり、設置場所が制限されるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑み、本人確認のセキュリティを確保しつつ、カード作成装置の設置場所の自由度を高め、利用者の負担を軽減する、IDカード発行装置、及びIDカード発行方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明に係るIDカード発行装置は、顔画像付きIDカードの更新発行を行うIDカード発行装置であって、
利用者の顔を撮像し、利用者の顔画像データを生成する撮像装置と、
利用者の更新前IDカードに含まれる顔画像をスキャンして、前記更新前IDカードの顔画像データを生成するスキャニング装置と、
前記利用者の顔画像データと、前記更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置と、
前記顔画像データ照合装置の照合結果を参照し、前記更新前IDカードのデータに基づいて更新後IDカードを発行するカード発行装置とを備えることを特徴としている。
【0012】
本発明に係るIDカード発行装置によれば、撮像装置によって撮像された利用者の顔画像データと更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置を備える。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0013】
本発明の好適な実施態様では、前記更新前IDカードから読み出した利用者の個人情報と、利用者が作製した更新申請書の個人情報とを照合する個人情報照合装置を更に備え、前記カード発行装置は、前記個人情報照合装置による照合結果を更に参照する。これにより、本人確認のセキュリティを更に高める。
【0014】
本発明に係るIDカード発行システムは、複数のIDカード発行装置をローカル装置として備え、該ローカル装置と中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続したことを特徴としている。
【0015】
本発明に係るIDカード発行システムによれば、IDカード発行機能を有するローカル装置と、中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続することにより、ローカル装置で発行されたIDカード発行の情報を上記サーバで一元的に管理できる。
【0016】
本発明は好適には、前記ローカル装置は、前記個人情報照合装置による照合結果に基づいて利用者の個人情報の変更データを抽出し、該抽出した変更データをサーバに送信する。これにより、上記サーバは、利用者の個人情報の変更データを管理できる。
【0017】
本発明は好適には、前記利用者の個人情報が、氏名、住所、生年月日、自筆サインの少なくとも1つを含む。これらの個人情報の照合を行うことにより、本人確認のセキュリティを更に高める。尚、自筆サインの照合は、目視で行ってもよく、或いは所定の照合技術を利用して自動で行ってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態例に係るIDカード発行装置を示すブロック図である。IDカード発行装置10は、利用者(更新申請者)の操作によってIDカードの自動更新発行を行う装置であって、例えば証明写真の撮影が可能なボックスとして構成される。IDカードは、例えば図4に示すような本人の顔画像付きIDカードであって、利用者のカード番号、氏名、住所、及び生年月日等を記載事項とするものである。
【0019】
図1に示すように、IDカード発行装置10は、入力側の装置として、撮像装置11、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13を備える。また、内部処理装置として、顔画像データ照合装置14、個人情報照合装置15、制御装置16、及びデータベース17を備える。更に、出力側の装置として、表示装置18、及びカード発行装置19を備える。
【0020】
撮像装置11は、利用者の顔写真撮影を行い、これを画像情報(顔画像データ)として生成する機能を有する。IDカードリーダ12は、利用者が持参した更新前IDカードをスキャンして、更新前IDカードに表示されている顔画像を画像情報(顔画像データ)として読み取る機能、及び更新前IDカードの記載事項を文字情報として読み取る機能を有する。また、自筆サイン情報を画像情報(自筆サインデータ)として読み取る機能を有する。尚、IDカードリーダ12は、更新前IDカードの記載事項として、更新前IDカードに記録された電子情報を読み取ってもよい。
【0021】
更新証明書・スキャニング装置13は、更新申請書をスキャンして、個人情報を文字情報として読み取る機能を有する。更新申請書は、図5に一例を示すように、氏名、住所、生年月日などの個人情報、及び自筆サインなどを記載事項とし、住所などの個人情報に変更がある場合のチェック欄が設けられている。
【0022】
顔画像データ照合装置14は、顔照合技術により複数の顔画像データが同一人物のものかを自動で判別するコンパレータである。顔画像データ照合装置14は、撮像装置11で撮影された利用者の顔画像データと、更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを自動で判別し、判別結果を制御装置16に送信する。
【0023】
個人情報照合装置15は、文字情報が同一であるかどうかを自動で判別するコンパレータである。個人情報照合装置15は、更新前IDカードから読み取った個人情報と、更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかどうかを自動で判別し、判別結果を制御装置16に送信する。この場合、個人情報の一部の項目に変更がある場合には、当該項目については比較を行わずに、変更後の記載事項を制御装置16に送信する。
【0024】
制御装置16は、顔画像データ照合装置14及び個人情報照合装置15から、顔画像データ照合及び個人情報照合の判別結果をそれぞれ受信し、顔画像データが同一人物のものであり、かつ個人情報が一致していると判別された場合には、カード発行装置19にカード発行の指令を送信すると共に、カード発行装置19に撮像装置11で撮像した顔画像データ、及び個人情報を送信する。この場合、個人情報に変更がある場合には、変更後の個人情報をカード発行装置19に送信する。データベース17には、IDカードが発行された利用者について、利用者毎に個人情報を格納する。
【0025】
表示装置18は、例えばタッチ式の液晶パネルとして構成され、制御装置16の制御により必要事項を液晶パネル上に画面表示すると共に、利用者の入力を受け付ける。カード発行装置19は、制御装置16の指令を受信し、撮影された顔画像データ、及び個人情報に基づいて、新規のIDカードを発行する。
【0026】
IDカード発行装置10の外観の一例を図6に示す。同図に示すIDカード発行装置10は、椅子21を備えたボックスの筐体22、撮像装置11、IDカード挿入口12a、更新申請書挿入口13a、液晶パネル18a、及びIDカード取出し口19aを有する。IDカード挿入口12a、更新申請書挿入口13a、液晶パネル18a、及びIDカード取出し口19aは、それぞれ、IDカードリーダ12、更新申請書・スキャニング装置13、表示装置18、及びカード発行装置19の一部を成す。
【0027】
図2及び図3は、本実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。図2において、先ず、利用者はIDカード発行装置10の所定の挿入口(IDカード挿入口)に、更新前IDカードを挿入し(ステップS101)、IDカードリーダ12が更新前IDカードをスキャンして、更新前IDカードに表示されている顔画像を画像情報(顔画像データ)として読み取ると共に、更新前IDカードの記載事項を文字情報として読み取る(ステップS102)。
【0028】
次に、利用者はIDカード発行装置10の別の所定の挿入口(更新証明書挿入口)に、必要事項を記入した更新申請書を挿入し(ステップS103)、更新証明書・スキャニング装置13がこれをスキャンして、個人情報、個人情報の変更事項を文字情報として読み取る(ステップS104)。
【0029】
次いで、表示装置18により、更新申請書から読み取った個人情報、及び個人情報の変更事項を画面に表示する(ステップS105)。利用者は、表示内容を確認して、誤りがなければ画面に対する操作により、次のステップS107に進む。誤りがあれば、ステップS101からステップS105までをやり直す(ステップS106)。
【0030】
続いて、撮像装置11は、利用者の写真撮影を行い、顔画像データを生成する(ステップS107)。次に、制御装置16は、撮影された写真が証明写真に必要な所定の基準を満たしているか判別し、満たしている場合には、図3に示すフローに進む。満たしていない場合、ステップS107をやり直す(ステップS108)。
【0031】
図3において、先ず、顔画像データ照合装置14は、撮影された顔画像データと更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合する(ステップS109)。双方の顔画像データが同一人物のものであると判別した場合にはステップS111に進み、同一人物のものでないと判別した場合には、表示装置18によりIDカードの更新ができない旨を画面に表示した(ステップS116)後、全体のフローを終了する。
【0032】
次いで、個人情報照合装置15は、IDカードリーダ12で読み取った個人情報と、更新申請書・スキャニング装置13で読み取った個人情報とを照合する(ステップS111)。双方の個人情報が一致する場合にはステップS111に進み、一致しない場合には、表示装置18によりIDカードの更新ができない旨を画面に表示した(ステップS116)後、全体のフローを終了する。
【0033】
続いて、ステップS113では、読み取った更新申請書に個人情報の変更事項がない場合には、制御装置16はカード発行装置19に対して、IDカードの更新発行の指令を送信し、カード発行装置19がIDカードの発行を行う(ステップS114)。制御装置16は、同時に、IDカードの発行を行った旨、及びIDカードの発行を行った利用者の個人情報をデータベース17に記憶させ、全体のフローを終了する。読み取った更新申請書に個人情報の変更事項がある場合には、制御装置16はその旨、及び変更前の個人情報と変更後の個人情報とをデータベース17に記憶させた(ステップS115)後、ステップS114に移行する。
【0034】
本実施形態例のIDカード発行装置10によれば、顔画像データ照合装置14が、撮影された顔画像データと更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを判別する。また、個人情報照合装置15が、更新前IDカードから読み取った個人情報と、更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかどうかを判別する。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置10単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置10の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置10を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0035】
図7は、本発明の実施形態例に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。本実施形態例のIDカード発行システム30は、センタに設置され、各利用者の個人情報を管理するセンタサーバ31と、IDカードの発行を行う複数のローカル装置32とから構成されている。
【0036】
ローカル装置32は、出力側の装置として、外部入出力装置33を更に備える。外部入出力装置33は、各利用者の個人情報、及びIDカードの発行状況を管理するセンタに設置されたセンタサーバ31と、有線又は無線の通信回線を介して接続されている。また、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13は、それぞれ、自筆サインを画像情報(自筆サインデータ)として読み取る機能を更に有する。ローカル装置32は、その他の構成については、実施形態例のIDカード発行装置10と同様の構成を有している。
【0037】
本実施形態例のIDカード発行システム30を利用したIDカード発行方法では、ステップS102で、IDカードリーダ12は、自筆サインを更に画像情報(自筆サインデータ)として読み取る。また、ステップS104で、更新申請書・スキャニング装置13は、自筆サインを更に画像情報(自筆サインデータ)として読み取る。IDカードリーダ12及び更新申請書・スキャニング装置13でそれぞれ読み取られた自筆サインデータは、データベース17に格納される。
【0038】
本実施形態例のIDカード発行システム30を利用したIDカード発行方法では、また、制御装置16が、データベース17に格納されている個人情報の変更事項を定期的に検索、抽出し、外部入出力装置33が、抽出された個人情報の変更事項をセンタサーバ31に送信する。この際に、IDカード及び更新申請書からそれぞれ読み取られ、データベース17に格納された自筆サインデータも、センタサーバ31に送信される。センタサーバ31では、IDカードの発行前又は発行後に、双方の自筆サインデータを、専門の係官による目視で、或いは所定の照合技術を用いて自動で照合することにより、本人確認を行う。
【0039】
本実施形態例に係るIDカード発行システム30によれば、IDカードの自動発行を行うローカル装置32と、センタに設置されたセンタサーバ31とを通信回線を介して接続する。そして、外部入出力装置33が、定期的にデータベース17に格納されている個人情報の変更事項を検索、抽出し、センタサーバ31に送信することにより、ローカル装置32で発行されたIDカード発行の情報をセンタサーバ31で管理できる。また、IDカード及び更新申請書から読み取った自筆サインデータを照合することにより、本人確認のセキュリティを更に高めることができる。
【0040】
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明のカード発行装置、及びIDカード発行システムは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したカード発行装置、及びIDカード発行システムも、本発明の範囲に含まれる。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るIDカード発行装置によれば、撮像装置によって撮像された利用者の顔画像データと更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置を備える。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置10の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0042】
また、本発明に係るIDカード発行システムによれば、上記IDカード発行機能を有するローカル装置と、中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続することにより、ローカル装置で発行されたIDカード発行の情報を上記サーバで一元的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係るIDカード発行装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。
【図3】実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。
【図4】実施形態例に係るIDカードを示すイメージ図である。
【図5】実施形態例に係る更新申請書を示すイメージ図である。
【図6】実施形態例に係るIDカード発行装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図7】実施形態例に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。
【図8】特許文献1に記載の顔画像入りカード発行の中央管理システムの構成を示す具ロック図である。
【符号の説明】
10:実施形態例のIDカード発行装置
11:撮像装置
12:IDカードリーダ
12a:IDカード挿入口
13:更新申請書・スキャニング手段
13a:更新申請書挿入口
14:顔画像データ照合装置
15:個人情報照合装置
16:制御装置
17:データベース(DB)
18:表示装置
18a:液晶パネル
19:カード発行装置
19a:IDカードの取出し口
20:(カード発行装置を構成するボックスの)筐体
21:椅子
30:実施形態例のIDカード発行システム
31:センタサーバ
32:ローカル装置
33:外部入出力装置
40:特許文献1に記載のIDカード発行管理システム
41:制御装置
42:ID情報データベース
43:データバス
44:IDカード作成システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔画像付きIDカードの更新発行を行うIDカード発行装置、及びIDカード発行システムに関し、特に、本人確認のセキュリティを確保しつつ、カード作成装置の設置場所の自由度を高め、利用者の負担を軽減する、IDカード発行装置、及びIDカード発行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
顔画像付きIDカードの更新発行の手続きに際し、更新発行の申請者がIDカードを所持する資格を有する本人であることを確認する必要がある。このため、IDカードの発行者は、本人の個人情報の確認を行う外に、本人の「顔」確認を行い、IDカードを盗用した他人が本人になりすましてIDカードの更新を行う、いわゆる「なりすまし」犯罪を防止している。従来、顔確認は目視以外には有効な方法がなかったので、IDカードの更新発行は一般的に、利用者に所定の取扱い窓口に出向いてもらい、窓口の担当者が利用者本人の顔確認を行っていた。
【0003】
しかし、近年、IDカードの増加に伴いIDカードの更新発行業務は益々増加し、IDカードの発行を行う事業者は当該業務に多くの人員を配置しなければならなくなっている。従って、IDカードの更新発行業務にかかるコストが上昇している。また、利用者にとっても、IDカードの更新を受けるために、事業者の指定する営業時間内に所定の取扱い窓口に出向き、手続きのために多くの時間を費やすことは、時間的にも労力的にも大きな負担であった。
【0004】
上記問題に対して特許文献1は、遠隔地のIDカード交付要求者がIDカード発行の本部に出向くことなく、交付要求者の属する地域の支部でIDカードを交付できるようにすると共に、本部におけるIDカードの発行作業を削減する、IDカード発行の中央管理システムを提案している。図8は、同特許文献に記載のIDカード発行管理システムの構成を示す。
【0005】
同特許文献によれば、IDカード発行管理システム40は、本部に制御装置41、及びID情報データベース42を備え、制御装置41とID情報データベース42とをデータバス43で接続している。ID情報データベース42には、初回のIDカード作成時に得られた交付要求者の顔画像データ、及び個人情報が格納される。
【0006】
IDカード発行管理システム40は、また、複数の支部のそれぞれにIDカード作成システム44を有し、本部の制御装置41と支部のIDカード作成システム44とは、通信回線45によって接続されている。IDカード作成システム44は、交付要求者の顔写真を撮影して顔画像データを生成し、交付要求者の個人情報の入力を受け付けると共に、顔画像データ及び個人情報を、通信回線45を介して、制御装置41に送信する機能を有する。また、制御装置41からの指令を受信して、IDカードを発行する機能を有する。
【0007】
IDカード発行管理システム40を利用したIDカード発行方法では、制御装置41が、IDカード作成システム44から受信した顔画像データ、及び個人情報と、ID情報データベース42から読み出された顔画像データ、及び個人情報とを照合することにより、本人確認を行う。そして、制御装置41は、本人であることが確認された場合に、IDカード作成システム44に対してIDカード発行の指令を送信し、IDカード作成システム44がIDカードの発行を行う。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−118171号公報(段落0019〜0042)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のIDカード発行管理システム40は、顔画像データ及び個人情報の確認を本部で一元的に行うことにより、本人確認のセキュリティを確保しつつ、事業者及び利用者の双方の負担を軽減することができる。しかし、同特許文献に記載のIDカード発行管理システム40では、制御装置41が顔画像データ及び個人情報の照合を行う際に、本部のID情報データベース42から情報を読み出す構成を有するので、本部と支部とを接続する通信回線45が不可欠である。従って、IDカード作成システム44を通信回線45に接続可能な場所に設置する必要があり、設置場所が制限されるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑み、本人確認のセキュリティを確保しつつ、カード作成装置の設置場所の自由度を高め、利用者の負担を軽減する、IDカード発行装置、及びIDカード発行方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明に係るIDカード発行装置は、顔画像付きIDカードの更新発行を行うIDカード発行装置であって、
利用者の顔を撮像し、利用者の顔画像データを生成する撮像装置と、
利用者の更新前IDカードに含まれる顔画像をスキャンして、前記更新前IDカードの顔画像データを生成するスキャニング装置と、
前記利用者の顔画像データと、前記更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置と、
前記顔画像データ照合装置の照合結果を参照し、前記更新前IDカードのデータに基づいて更新後IDカードを発行するカード発行装置とを備えることを特徴としている。
【0012】
本発明に係るIDカード発行装置によれば、撮像装置によって撮像された利用者の顔画像データと更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置を備える。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0013】
本発明の好適な実施態様では、前記更新前IDカードから読み出した利用者の個人情報と、利用者が作製した更新申請書の個人情報とを照合する個人情報照合装置を更に備え、前記カード発行装置は、前記個人情報照合装置による照合結果を更に参照する。これにより、本人確認のセキュリティを更に高める。
【0014】
本発明に係るIDカード発行システムは、複数のIDカード発行装置をローカル装置として備え、該ローカル装置と中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続したことを特徴としている。
【0015】
本発明に係るIDカード発行システムによれば、IDカード発行機能を有するローカル装置と、中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続することにより、ローカル装置で発行されたIDカード発行の情報を上記サーバで一元的に管理できる。
【0016】
本発明は好適には、前記ローカル装置は、前記個人情報照合装置による照合結果に基づいて利用者の個人情報の変更データを抽出し、該抽出した変更データをサーバに送信する。これにより、上記サーバは、利用者の個人情報の変更データを管理できる。
【0017】
本発明は好適には、前記利用者の個人情報が、氏名、住所、生年月日、自筆サインの少なくとも1つを含む。これらの個人情報の照合を行うことにより、本人確認のセキュリティを更に高める。尚、自筆サインの照合は、目視で行ってもよく、或いは所定の照合技術を利用して自動で行ってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態例に係るIDカード発行装置を示すブロック図である。IDカード発行装置10は、利用者(更新申請者)の操作によってIDカードの自動更新発行を行う装置であって、例えば証明写真の撮影が可能なボックスとして構成される。IDカードは、例えば図4に示すような本人の顔画像付きIDカードであって、利用者のカード番号、氏名、住所、及び生年月日等を記載事項とするものである。
【0019】
図1に示すように、IDカード発行装置10は、入力側の装置として、撮像装置11、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13を備える。また、内部処理装置として、顔画像データ照合装置14、個人情報照合装置15、制御装置16、及びデータベース17を備える。更に、出力側の装置として、表示装置18、及びカード発行装置19を備える。
【0020】
撮像装置11は、利用者の顔写真撮影を行い、これを画像情報(顔画像データ)として生成する機能を有する。IDカードリーダ12は、利用者が持参した更新前IDカードをスキャンして、更新前IDカードに表示されている顔画像を画像情報(顔画像データ)として読み取る機能、及び更新前IDカードの記載事項を文字情報として読み取る機能を有する。また、自筆サイン情報を画像情報(自筆サインデータ)として読み取る機能を有する。尚、IDカードリーダ12は、更新前IDカードの記載事項として、更新前IDカードに記録された電子情報を読み取ってもよい。
【0021】
更新証明書・スキャニング装置13は、更新申請書をスキャンして、個人情報を文字情報として読み取る機能を有する。更新申請書は、図5に一例を示すように、氏名、住所、生年月日などの個人情報、及び自筆サインなどを記載事項とし、住所などの個人情報に変更がある場合のチェック欄が設けられている。
【0022】
顔画像データ照合装置14は、顔照合技術により複数の顔画像データが同一人物のものかを自動で判別するコンパレータである。顔画像データ照合装置14は、撮像装置11で撮影された利用者の顔画像データと、更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを自動で判別し、判別結果を制御装置16に送信する。
【0023】
個人情報照合装置15は、文字情報が同一であるかどうかを自動で判別するコンパレータである。個人情報照合装置15は、更新前IDカードから読み取った個人情報と、更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかどうかを自動で判別し、判別結果を制御装置16に送信する。この場合、個人情報の一部の項目に変更がある場合には、当該項目については比較を行わずに、変更後の記載事項を制御装置16に送信する。
【0024】
制御装置16は、顔画像データ照合装置14及び個人情報照合装置15から、顔画像データ照合及び個人情報照合の判別結果をそれぞれ受信し、顔画像データが同一人物のものであり、かつ個人情報が一致していると判別された場合には、カード発行装置19にカード発行の指令を送信すると共に、カード発行装置19に撮像装置11で撮像した顔画像データ、及び個人情報を送信する。この場合、個人情報に変更がある場合には、変更後の個人情報をカード発行装置19に送信する。データベース17には、IDカードが発行された利用者について、利用者毎に個人情報を格納する。
【0025】
表示装置18は、例えばタッチ式の液晶パネルとして構成され、制御装置16の制御により必要事項を液晶パネル上に画面表示すると共に、利用者の入力を受け付ける。カード発行装置19は、制御装置16の指令を受信し、撮影された顔画像データ、及び個人情報に基づいて、新規のIDカードを発行する。
【0026】
IDカード発行装置10の外観の一例を図6に示す。同図に示すIDカード発行装置10は、椅子21を備えたボックスの筐体22、撮像装置11、IDカード挿入口12a、更新申請書挿入口13a、液晶パネル18a、及びIDカード取出し口19aを有する。IDカード挿入口12a、更新申請書挿入口13a、液晶パネル18a、及びIDカード取出し口19aは、それぞれ、IDカードリーダ12、更新申請書・スキャニング装置13、表示装置18、及びカード発行装置19の一部を成す。
【0027】
図2及び図3は、本実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。図2において、先ず、利用者はIDカード発行装置10の所定の挿入口(IDカード挿入口)に、更新前IDカードを挿入し(ステップS101)、IDカードリーダ12が更新前IDカードをスキャンして、更新前IDカードに表示されている顔画像を画像情報(顔画像データ)として読み取ると共に、更新前IDカードの記載事項を文字情報として読み取る(ステップS102)。
【0028】
次に、利用者はIDカード発行装置10の別の所定の挿入口(更新証明書挿入口)に、必要事項を記入した更新申請書を挿入し(ステップS103)、更新証明書・スキャニング装置13がこれをスキャンして、個人情報、個人情報の変更事項を文字情報として読み取る(ステップS104)。
【0029】
次いで、表示装置18により、更新申請書から読み取った個人情報、及び個人情報の変更事項を画面に表示する(ステップS105)。利用者は、表示内容を確認して、誤りがなければ画面に対する操作により、次のステップS107に進む。誤りがあれば、ステップS101からステップS105までをやり直す(ステップS106)。
【0030】
続いて、撮像装置11は、利用者の写真撮影を行い、顔画像データを生成する(ステップS107)。次に、制御装置16は、撮影された写真が証明写真に必要な所定の基準を満たしているか判別し、満たしている場合には、図3に示すフローに進む。満たしていない場合、ステップS107をやり直す(ステップS108)。
【0031】
図3において、先ず、顔画像データ照合装置14は、撮影された顔画像データと更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合する(ステップS109)。双方の顔画像データが同一人物のものであると判別した場合にはステップS111に進み、同一人物のものでないと判別した場合には、表示装置18によりIDカードの更新ができない旨を画面に表示した(ステップS116)後、全体のフローを終了する。
【0032】
次いで、個人情報照合装置15は、IDカードリーダ12で読み取った個人情報と、更新申請書・スキャニング装置13で読み取った個人情報とを照合する(ステップS111)。双方の個人情報が一致する場合にはステップS111に進み、一致しない場合には、表示装置18によりIDカードの更新ができない旨を画面に表示した(ステップS116)後、全体のフローを終了する。
【0033】
続いて、ステップS113では、読み取った更新申請書に個人情報の変更事項がない場合には、制御装置16はカード発行装置19に対して、IDカードの更新発行の指令を送信し、カード発行装置19がIDカードの発行を行う(ステップS114)。制御装置16は、同時に、IDカードの発行を行った旨、及びIDカードの発行を行った利用者の個人情報をデータベース17に記憶させ、全体のフローを終了する。読み取った更新申請書に個人情報の変更事項がある場合には、制御装置16はその旨、及び変更前の個人情報と変更後の個人情報とをデータベース17に記憶させた(ステップS115)後、ステップS114に移行する。
【0034】
本実施形態例のIDカード発行装置10によれば、顔画像データ照合装置14が、撮影された顔画像データと更新前IDカードから読み取った顔画像データとを照合し、同一人物のものかを判別する。また、個人情報照合装置15が、更新前IDカードから読み取った個人情報と、更新申請書から読み取った個人情報とを照合し、一致するかどうかを判別する。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置10単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置10の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置10を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0035】
図7は、本発明の実施形態例に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。本実施形態例のIDカード発行システム30は、センタに設置され、各利用者の個人情報を管理するセンタサーバ31と、IDカードの発行を行う複数のローカル装置32とから構成されている。
【0036】
ローカル装置32は、出力側の装置として、外部入出力装置33を更に備える。外部入出力装置33は、各利用者の個人情報、及びIDカードの発行状況を管理するセンタに設置されたセンタサーバ31と、有線又は無線の通信回線を介して接続されている。また、IDカードリーダ12、及び更新申請書・スキャニング装置13は、それぞれ、自筆サインを画像情報(自筆サインデータ)として読み取る機能を更に有する。ローカル装置32は、その他の構成については、実施形態例のIDカード発行装置10と同様の構成を有している。
【0037】
本実施形態例のIDカード発行システム30を利用したIDカード発行方法では、ステップS102で、IDカードリーダ12は、自筆サインを更に画像情報(自筆サインデータ)として読み取る。また、ステップS104で、更新申請書・スキャニング装置13は、自筆サインを更に画像情報(自筆サインデータ)として読み取る。IDカードリーダ12及び更新申請書・スキャニング装置13でそれぞれ読み取られた自筆サインデータは、データベース17に格納される。
【0038】
本実施形態例のIDカード発行システム30を利用したIDカード発行方法では、また、制御装置16が、データベース17に格納されている個人情報の変更事項を定期的に検索、抽出し、外部入出力装置33が、抽出された個人情報の変更事項をセンタサーバ31に送信する。この際に、IDカード及び更新申請書からそれぞれ読み取られ、データベース17に格納された自筆サインデータも、センタサーバ31に送信される。センタサーバ31では、IDカードの発行前又は発行後に、双方の自筆サインデータを、専門の係官による目視で、或いは所定の照合技術を用いて自動で照合することにより、本人確認を行う。
【0039】
本実施形態例に係るIDカード発行システム30によれば、IDカードの自動発行を行うローカル装置32と、センタに設置されたセンタサーバ31とを通信回線を介して接続する。そして、外部入出力装置33が、定期的にデータベース17に格納されている個人情報の変更事項を検索、抽出し、センタサーバ31に送信することにより、ローカル装置32で発行されたIDカード発行の情報をセンタサーバ31で管理できる。また、IDカード及び更新申請書から読み取った自筆サインデータを照合することにより、本人確認のセキュリティを更に高めることができる。
【0040】
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明のカード発行装置、及びIDカード発行システムは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したカード発行装置、及びIDカード発行システムも、本発明の範囲に含まれる。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るIDカード発行装置によれば、撮像装置によって撮像された利用者の顔画像データと更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置を備える。これにより、本人確認のセキュリティを確保しつつも、IDカード発行装置単独でIDカードの更新発行の業務を行うことができるので、ネットワークへの接続を必要とすることもなく、IDカード発行装置10の設置場所の自由度を高めることができる。従って、より多くのIDカード発行装置を利用者にとってより便利な場所に設置することができ、利用者の労力を軽減することができる。
【0042】
また、本発明に係るIDカード発行システムによれば、上記IDカード発行機能を有するローカル装置と、中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続することにより、ローカル装置で発行されたIDカード発行の情報を上記サーバで一元的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係るIDカード発行装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。
【図3】実施形態例に係るIDカード発行方法を示すフローチャートである。
【図4】実施形態例に係るIDカードを示すイメージ図である。
【図5】実施形態例に係る更新申請書を示すイメージ図である。
【図6】実施形態例に係るIDカード発行装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図7】実施形態例に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。
【図8】特許文献1に記載の顔画像入りカード発行の中央管理システムの構成を示す具ロック図である。
【符号の説明】
10:実施形態例のIDカード発行装置
11:撮像装置
12:IDカードリーダ
12a:IDカード挿入口
13:更新申請書・スキャニング手段
13a:更新申請書挿入口
14:顔画像データ照合装置
15:個人情報照合装置
16:制御装置
17:データベース(DB)
18:表示装置
18a:液晶パネル
19:カード発行装置
19a:IDカードの取出し口
20:(カード発行装置を構成するボックスの)筐体
21:椅子
30:実施形態例のIDカード発行システム
31:センタサーバ
32:ローカル装置
33:外部入出力装置
40:特許文献1に記載のIDカード発行管理システム
41:制御装置
42:ID情報データベース
43:データバス
44:IDカード作成システム
Claims (5)
- 顔画像付きIDカードの更新発行を行うIDカード発行装置であって、
利用者の顔を撮像し、利用者の顔画像データを生成する撮像装置と、
利用者の更新前IDカードに含まれる顔画像をスキャンして、前記更新前IDカードの顔画像データを生成するスキャニング装置と、
前記利用者の顔画像データと、前記更新前IDカードの顔画像データとを照合する顔画像データ照合装置と、
前記顔画像データ照合装置の照合結果を参照し、前記更新前IDカードのデータに基づいて更新後IDカードを発行するカード発行装置とを備えることを特徴とするIDカード発行装置。 - 前記更新前IDカードから読み出した利用者の個人情報と、利用者が作製した更新申請書の個人情報とを照合する個人情報照合装置を更に備え、前記カード発行装置は、前記個人情報照合装置による照合結果を更に参照する、請求項1に記載のIDカード発行装置。
- 請求項1又は2に記載の複数のIDカード発行装置をローカル装置として備え、該ローカル装置と中央に設置されたサーバとを通信回線を介して接続したことを特徴とするIDカード発行システム。
- 前記ローカル装置は、前記個人情報照合装置による照合結果に基づいて利用者の個人情報の変更データを抽出し、該抽出した変更データをサーバに送信する、請求項3に記載のIDカード発行システム。
- 前記利用者の個人情報が、氏名、住所、生年月日、自筆サインの少なくとも1つを含む、請求項3又は4に記載のIDカード発行システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003111503A JP2004314431A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Idカード発行装置、及びidカード発行システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022163774A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 大日本印刷株式会社 | 写真撮影装置、その制御方法、及びプログラム |
WO2022163775A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 大日本印刷株式会社 | 写真撮影装置、その制御方法、及びプログラム |
-
2003
- 2003-04-16 JP JP2003111503A patent/JP2004314431A/ja active Pending
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WO2022163774A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 大日本印刷株式会社 | 写真撮影装置、その制御方法、及びプログラム |
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