JP2004313517A - スライドファスナー用スライダーの引手補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポーツウェアなどに取り付けたファスナーがジョギングの際、引手が揺動して接触音を発生するのを阻止する引手補助具を提供する。
【解決手段】引手補助具は長方形の柔軟性のある主体部10から形成し、主体部の一端に係止片11を設け、係止片の基部に切込部17を設けて両側に緩衝片18を形成し、主体部の切込部の内方に係合孔15を設け、その内方に挿通孔16を設け、主体部の他端側に係止舌片13を設ける。補助具の装着は係止片を引手の取付孔5と摘み孔6、さらに挿通孔へ挿入して緩衝片を引手と胴体の間へ介入して枢軸7を浮上させ、主体部を折曲して係止舌片を係合孔に挿入し、主体部の端部を取付部2上に配して引手の揺動を抑制し、引手による接触音の発生を阻止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スライドファスナーのスライダーに装着した引手が、スポーツウェアなどに取り付けて使用する場合、ジョギングによって引手が揺動してファスナーエレメントまたはウェアなどに衝突して発生する接触音を簡単な機構で消音することができる引手補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スライドファスナーをスポーツウェアなどの前身頃に取り付け、スポーツウェアを着用して運動する場合、例えばジョギングするとスライダーの引手がリズミカルに揺動することによって、引手がファスナーエレメントまたはウェアなどに衝突して騒音すなわち接触音を発生する。この接触音がジョギングをする人にとっては耳障りで、接触音の消音対策が採られている。
【0003】
従来の消音対策として、図19に示すようにスライダーの爪杆に装着して連結体の一端に環状の取付部を設け、この環状の取付部にリングからなる弾性体を射出成形して引手を形成する。そしてリングの自由端でファスナーエレメントまたはウェアの生地を押圧することによって、引手が弾むのを阻止して接触音の発生を防止したスライダーが知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
また、図20に示すようにファスナーに装着してスライダーの引手に金属製または合成樹脂製のカバーを差し込み、カバーの先端に丸穴状の被係止部を設け、ウェアの前身頃の生地に被係止部と係合できる突起状の係止部のある突起プレートを取り付け、ファスナーを閉鎖したとき、カバーの被係止部とウェアの生地に取り付けた突起プレートの係止部とを係合させ、引手の揺動を防止して耳障りな接触音の発生を阻止したスライダーが知られている。(例えば、特許文献2参照)
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5101538号明細書(2欄40〜3欄26行、図1〜7)
【特許文献2】
特開2001−204514号公報(3頁段落番号0015〜0022、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前項で述べた特許文献1に開示されたスライドファスナーのスライダーは、機構が複雑で専用の引手が必要であり、既存のスライドファスナーにおける各種タイプのスライダーの引手には簡単に適用することができない。従ってスライダーの製造コストが高くなり、スライダーを安価に提供することが難しいなど問題点がある。
【0007】
また特許文献2に開示されたスライドファスナーのスライダーにおける引手のカバーは、各種タイプの既存のスライダーの引手に適用するためには、各種サイズのカバーを作製する必要があり、またカバーと対をなす突起プレートをスポーツウェアなどに取り付けて使用しなければならないので面倒である。さらにこのタイプの引手をファスナーチエンの任意の個所でストップして支持することができないので不便であるなど問題点がある。
【0008】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は、自由に揺動できる既存の各種タイプのスライドファスナーにおけるスライダーの引手について、引手の揺動を抑制して引手が他物、例えばファスナーエレメントまたはウェアの生地に衝突して雑音すなわち接触音を発生することを阻止するとともに、妄りに引手が回動できないように、回動を制動するため引手の取付孔または摘み孔を利用して、簡単に引手を抱囲して取り付けることができる引手補助具を提供することが主たる目的である。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手補助具は、補助具の端部を利用して、引手が自由に揺動できないように、引手の枢軸を浮上させて引手の揺動を抑制し、接触音の発生を阻止する引手補助具を提供することが目的である。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手補助具は、補助具の先端を利用して、引手が自由に回動できないように、引手の取付部分の動作を抑制して接触音の発生を阻止する引手補助具を提供することが目的である。
【0011】
請求項4乃至9記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、既存の各種タイプのスライドファスナーにおけるスライダーの引手に利用できる補助具の形態を特定して、引手の枢軸を浮上させて揺動を抑制し、かつまた引手の回動を抑制してそれぞれ引手による接触音の消音機能を発揮する引手補助具を提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライドファスナーのスライダーにおいて、スライダーの引手4が妄りに揺動し、かつまた回動して引手4が他物に衝突して接触音を発生するのを抑制するため、スライダー胴体1に引手4を取り付ける取付孔5、また引手4の先端にある摘み孔6を利用して、柔軟性のある補助具9を引手4に対し抱囲する形で取り付け、その結果引手4の枢軸7を浮上させ、かつ引手4の揺動および回動を抑制する形態に形成したスライドファスナー用スライダーの引手補助具を主な構成とするものである。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、補助具9の一端の端部を緩衝片18として、スライダーの胴体1と引手4との間に介在させ、引手4の枢軸7を押し上げ引手を浮上させる形態に形成した引手補助具である。なお引手4の枢軸7の押上作動は、自動停止機構を備えたスライダーにあっては、停止機能を解除しない限度まで浮上させることが必要である。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、補助具9の上側の先端部分を引手取付部2に配設した引手4の枢軸7よりも胴体1の前方に位置する取付部2の上面に配し、引手4の揺動すなわち回動を抑制する形態に形成した引手補助具である。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、先端部分に矢尻状の係止部12を備えた引手4の取付孔5へ挿通できる係止片11を設け、この係止片11の基部すなわち根元に切込部17を設け、主体部10の他端側における両側縁に矢尻状の係止部14を備えた係止舌片13を突出状に設け、係止片11の基部の近傍の両側内縁に係止舌片13が挿入して係止できる係合孔15を穿設し、この係合孔15の内側に係止片11が挿入できる挿通孔16を2個並設し、主体部10の係止片11を設けた端部とは反対側の端部先端を胴体1上に設けた引手取付部2の上面に圧接できるように形成した引手補助具である。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、先端部分に矢尻状の係止部12を備えた引手4の取付孔5へ挿通できる係止片11を設け、この係止片11の基部すなわち根元に切込部17を設け、主体部10の係止片11側に引手4の摘み孔6に対向して係止片11が挿通できる挿通孔16を2個穿設し、主体部10の反対側に引手4の取付孔5と摘み孔6に対向して係止片11が挿通できる挿通孔16を穿設し、主体部10の係止片11を設けた端部とは反対側の端部先端を胴体上に設けた引手取付部の上面に圧接できるように形成した引手補助具である。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、胴体1上に設けた引手取付部2が遊嵌できる凹状の凹部19を設け、この凹部19の外側すなわち主体部10の中央寄りに係合孔22を左右に穿設し、この係合孔22より内側に引手の摘み孔6に対向する係合孔22を穿設し、主体部10の反対側には外側の左右に係合孔22に対向する係合頭部21を設けた係合突起20を突設し、その内側に引手4の摘み孔6に対向し係合孔22と対向する係合頭部21を設けた係合突起20を突設し、主体部10の凹部19を設けた反対側の端部先端を胴体1上に設けた引手取付部の上面に圧接できるように形成した引手補助具である。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、所定長さの樹脂製のフィラメント24を二つ折りして、この折り返し部26を胴体1に設けた引手取付部2の前面に配置し、フィラメント24の端部を引き揃えて引手4の取付孔5に下方から挿通し、さらに先端を引手4の摘み孔6を上方から挿通し、フィラメント24の先端が摘み孔6から抜脱することができない止め部25を形成した引手補助具である。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、引手4の幅よりも広い雌雄混在型の面ファスナー27の長方形の主体部10から形成され、主体部10にはフックまたはマッシュルームの雄形係合素子29とループの雌形係合素子28が混在し、主体部10の一端に、引手4の取付孔5へ挿通できるT字形の係止片11を設け、この係止片11の基部すなわち根元に切込部17を設け、T字形の係止片11の先端の左右に延びる部分は係止部12を形成し、係止部12の係合素子28,29を主体部10の係合素子28,29と係合させ、主体部10の上側の先端を引手取付部2の上面に圧接できるように形成した引手補助具である。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手補助具は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、先端部分に矢尻状の係止部12を備えた引手4の取付孔5へ挿通できる係止片11を設け、主体部10における係止片11側に引手4の摘み孔6に対向して係止片11が挿通できる挿通孔16を2個穿設し、主体部10の反対側に引手4の取付孔5と摘み孔6に対向する係止片11が挿通できる挿通孔16を穿設し、係止片11の基部すなわち根元に切込部17を設け、この切込部17の幅は引手取付部2の幅よりも狭小に形成し、切込部17が引手取付部2の側壁8を圧接できる形態に形成して引手の揺動または回動を抑制できる引手補助具である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のスライドファスナー用スライダーの引手補助具について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0022】
この発明のスライドファスナー用スライダーにおける引手補助具は、図1に示す第1実施例のように、スライダーの胴体1に設置された引手取付部2に取り付けられた引手4を抱囲する形に補助具9は形成され、補助具9はポリウレタンなどの熱可塑性樹脂または合成ゴムの柔軟性のあるシートの主体部10から形成され、主体部10は引手4の幅よりも広い長方形であり、主体部10の一端における中央部分から引手4の取付孔5に挿通できる幅の係止片11が突設され、この係止片11は途中に矢尻状に横へ拡大する係止部12が形成され、先端は細幅状のガイド部分として取付孔5および挿通孔16への挿入が容易な形状に形成されている。また係止片11の基部すなわち根元に引手取付部2の幅に相当する切込部17を設け、切込部17の両側に引手4と胴体1の間へ挿入できる緩衝片18を設け、引手4と胴体1との間に介在させることによって、引手4の枢軸7を浮上させ、取付部2の下縁に枢軸7を当接させる。なお、自動停止装置付スライダーの場合は、引手4の枢軸7を補助具9の緩衝片18によって浮上させるが、自動停止機構が働き停止機能が解除されない程度に浮上させることが必要であるが、通常の場合は引手4を上方へ引っ張り上げない限り停止機能は解除されないものである。
【0023】
主体部10に設けた切込部17の内方における両側の縁内に係止舌片13が挿入し係止できる係合孔15を穿設し、その内方中央部分に係止片11を挿通し係止できる挿通孔16を2個縦に並設する。また主体部10の他端側の内方における両側に前記係合孔15に対向できるように係止舌片13を縁部から切り込みを設けて突設し、この係止舌片13の途中に矢尻状に横へ拡大する係止部14を設けて係合孔15に係止できるように形成する。
【0024】
補助具9をスライダー胴体1の引手4に組み付けるには、図2に示すように係止片11を引手4の取付孔5に挿入して折り曲げ、摘み孔6へ挿入して主体部10の内方の挿通孔16に挿入して係止部12を係止し、先端を外方の挿通孔16に挿入し、引手4と主体部10の間に挟持して係止片11をセットする。次に図3に示すように主体部10を中間で折り曲げて係止片11の表面を被覆する形で、主体部10の両側に設けた係止舌片13を係合孔15へ挿入して係止部14を係止することによって、補助具9を引手4にセットするとともに、図4に示すように主体部10の端部を引手取付部2の表面に圧接する形に形成する。この場合主体部10の先端は引手4の枢軸7よりも前方に位置するように配置するのがよい。
【0025】
補助具9を装備してスライダーは、胴体1と引手4の間に主体部10の緩衝片18が介在して引手4の枢軸7を上方へ常時浮上させ、取付部2の下縁に枢軸7を当接させ、かつ主体部10の上側端部が取付部2を圧接しているので、図5に示す状態でも引手4を始動状態へ倒伏させ、引手4は自由に回動または揺動することができない。従って引手4の揺動を抑制し引手4による接触音の発生を阻止する。
【0026】
図6に示す第2実施例の引手補助具は、引手4の幅よりも広い長方形の主体部10から形成され、主体部10の一端に引手4の取付孔5および摘み孔6に挿通できる係止片11を突設し、係止片11の途中に矢尻状の係止部12を設け、係止片11の基部に切込部17を設けて切込部17の両側に緩衝片18を設ける。主体部10の係止片11側には主体部10へ挿通した係止片11の先端を最後に挿通できる挿通孔16を2個穿設し、主体部10の他端側には引手4の取付孔5と摘み孔6に対向する形で係止片11が挿通できる挿通孔16を設ける。
【0027】
引手4に対し補助具9を組み付けるには、図7に示すように、係止片11の先端を引手4に設けた取付孔5に挿通し、主体部10を中間で折り曲げて外方の挿通孔16へ係止片11を挿通し、さらに係止片11を折り曲げて内方の挿通孔16へ挿入して摘み孔6を挿通し、次に係止片11を主体部10の係止片11の基部側に位置する挿通孔16へ挿入して係止部12によって係止した後、係止片11を折り曲げて内方の挿通孔16へ挿入し、図8に示すように係止片11の先端を引手4と主体部10との間へ挿入して挟持し、そして主体部10の先端で引手4の枢軸7よりも前方の引手取付部2の表面に圧接する形に形成することによって、引手4と補助具9とをセットできる。この引手補助具の使用態様は前例と同一である。
【0028】
図9に示す第3実施例の引手補助具は、引手4の幅よりも広い長方形の主体部10の一端に、胴体1に設けた引手取付部2の幅に等しい凹部19を設けて、その両側に緩衝片18を設ける。この凹部19の内方の主体部10に係合突起20が挿入できる円形の係合孔22を両側の縁内に設け、この係合孔22の内方の主体部10に引手4の摘み孔6に対向する円形の係合孔22を設ける。主体部10の他端の外方には、一端に設けた係合孔22に対向して先端に膨大状の係合頭部21のある係合突起20を主体部10の両側の縁内に設けて係合孔22に挿入して係止し、この係合突起20の内方に引手4の摘み孔6を挿通した後、係合孔22に挿入し係止できる係合突起20を設ける。
【0029】
引手4に補助具9を組み付けるには、主体部10の中央部分を折り曲げて主体部10の一端に設けた凹部19を引手取付部2の端部に嵌め込み、引手4の摘み孔6に対向する係合突起20を上方から挿入して下方の係合孔22へ挿入して係止し、次に両側の係合突起20を引手4の両外方にある係合孔22へ挿入して係止することによって、図10に示すように主体部10の先端で引手4の枢軸7よりも前方の取付部2の表面を圧接する形に形成して引手4と補助具9とをセットする。この引手補助具の使用態様は前例と同一である。
【0030】
図11に示した第4実施例の引手補助具は、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂製のフィラメント24を用いて補助具9を形成する。フィラメント24を所定の長さに切断して二つ折りして、図12に示すように折り返し部26を胴体1の引手4の枢軸7よりも前面に配し、フィラメント24の端部を引き揃えて引手4の取付孔5を裏側から表側へ挿通し、さらに先端を引手4の摘み孔6を表側から裏側へ挿通して引き揃えた先端に樹脂から成形した挟み付けタイプの止め具を取り付けて止め部25を形成し、引手4の摘み孔6から図13に示すように抜脱できないように形勢して引手4に補助具9を組み付ける。
【0031】
引手4に補助具9を組み付けたスライダーは、引手4と胴体1との間にフィラメント24が介在して、引手4の枢軸7を常時上方へ浮上させるとともに、やや引手4を起立状態に固定し、引手4の過度の回動を阻止し、引手4の揺動を抑制して引手4による接触音の発生を防止する。
【0032】
図14に示す第5実施例の引手補助具は、補助具9の主体部10に雌形係合素子28と雄形係合素子29が植設された雌雄混在型の面ファスナー27を用い、面ファスナー27は引手4の幅よりも広い長方形の主体部10を形成し、主体部10の中央両側に三角状に切り欠いた凹欠部30を設けて屈曲自在に形成し、主体部10の一端にはT字形に裁断して係止片11を設け、左右に雌雄形係合素子28,29のある係止部12を形成し、係止片11の基部に切込部17を設けて両側に緩衝片18を設けて補助具9を形成する。
【0033】
引手4の補助具9を取り付けるには、図15に示すように引手4の取付孔5の裏側から表側へ係止片11を挿通して先端の係止部12を摘み孔6の左右の面ファスナー27に係止して引手4を固定するとともに、緩衝片18を引手4と胴体1との間に介在させ、主体部10を凹欠部30で折り曲げて引手4を被覆する形で雌雄形係合素子28,29を係止して固定する。この際主体部10の上側の端部を引手取付部2における引手4の枢軸7よりも前面に配される形で固定することによって、引手4の枢軸7を上方へ浮上させるとともに、引手4の先端を下方へ付勢し引手4の回動を抑制する作用がある。
【0034】
図16に示す第6実施例の引手補助具は、補助具9の主体部10は引手4の幅よりも広い長方形を呈し、主体部10の一端側に引手4の取付孔5および摘み孔6に挿通できる係止片11を突設し、係止片11の途中には矢尻状の係止部12を設け、この係止片11の幅は胴体1の取付部2の幅よりも狭小に形成し、係止片11の基部に切込部17を設け、この切込部17の両側に緩衝片18を設けるが、緩衝片18の内側面は取付部2の側壁8へ圧接する形に形成する。
【0035】
主体部10の中央部分、すなわち引手4の摘み孔6が対向する部分に係止片11が挿通できる挿通孔16を2個設け、主体部10の他端側に引手4の取付孔5と摘み孔6が対面する部分に係止片11が挿通できる挿通孔16を2個穿設する。
【0036】
引手4に補助具9を組み付けるには、図17に示すように係止片11の先端を引手4の取付孔5を裏側から上方へ挿通し、引手4と胴体1の間へ緩衝片18を介在させることによって、引手4の枢軸7を浮上させ、次に主体部10の最先端の挿通孔16を表面から裏側へ挿通して主体部10の係止片11側の挿通孔16に挿通するとともに、係止部12によって係止して固定し、先端を隣接の挿通孔16を下方から挿入して引手4と主体部10の間で挟持させて、補助具9を取り付ける。なお取り付けられた補助具9は、図18に示すように係止片11の基部に設けた緩衝片18の内側面が引手取付部2の側壁8を圧接するので、引手4の自由な回動を抑制する機能が働き、従って引手4の揺動による接触音が発生することがない。
【0037】
【発明の効果】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手補助具は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を奏するものである。
【0038】
この発明のうち請求項1記載の発明は、柔軟性を備えた引手補助具を引手の取付孔および/または摘み孔を利用し、引手を抱囲して取り付け、補助具により引手の枢軸を浮上させ、かつ引手の揺動を抑制する形に形成したことによって、引手補助具を簡単な構造から形成し、既存の引手の取付孔および/または摘み孔を利用して簡単に補助具を取り付けて引手の揺動を抑制し、ジョギングなどによって惹起する引手の接触音の発生を阻止できる効果がある。また不使用の時は簡単に取り外して保管できる便利さがある。
【0039】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、補助具の端部を胴体と引手との間に介在させ、引手の枢軸を浮上させる形に形成したことによって、胴体と引手との間に補助具の一部を挿入して引手の枢軸を浮上させ、胴体と引手との接触による接触音の発生を簡単に阻止できる効果がある。
【0040】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、補助具の上側の端部を引手の枢軸よりも前方に配置し、引手の揺動を抑制する形に形成したことによって、補助具の一部を引手の枢軸よりも前方に配したから、引手の揺動を簡単に抑制することができ、従って引手の揺動による接触音の発生を簡単に阻止できる効果がある。
【0041】
請求項4乃至9記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の効果に加え、既存の引手に簡単に取り付けることができる補助具の形態を特定したことによって、それぞれ各種タイプの既存の引手に対し、引手の取付孔および/または摘み孔を利用して補助具を取り付け、引手の枢軸を浮上させて引手の揺動を抑制し、また引手の回動を規制するとともに、いかなる運動、動作に対しても引手と胴体との衝突による接触音の発生を阻止する。また引手全体を補助具でカバーし多彩なスライダーを実現でき、かつ取り外し交換も可能な消音機能を備えた便利な引手補助具であるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図2】同上補助具の引手取り付け順序を示す断面斜視図である。
【図3】同上補助具の引手取り付け順序を示す断面斜視図である。
【図4】同上補助具を装備したスライダーの一部切欠した側面図である。
【図5】同上補助具を装備したスライダーの引手起立状態を示す一部切欠した側面図である。
【図6】第2実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図7】同上補助具の引手取り付け順序を示す断面斜視図である。
【図8】同上補助具の引手取り付け順序を示す断面斜視図である。
【図9】第3実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図10】同上補助具を装備したスライダーの一部切欠した側面図である。
【図11】第4実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図12】同上補助具を装備したスライダーの一部切欠した側面図である。
【図13】同上補助具を装備したスライダーの背面図である。
【図14】第5実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図15】同上補助具の引手取り付け順序を示す断面斜視図である。
【図16】第6実施例のスライダーと引手補助具の分解斜視図である。
【図17】同上補助具を装備したスライダーの一部切欠した側面図である。
【図18】同上補助具を装備したスライダーの一部切欠した平面図である。
【図19】公知の引手の揺動を阻止したスライダーの斜視図である。
【図20】他の公知の引手の揺動を阻止したスライダーの正面図である。
【符号の説明】
1 胴体
2 引手取付部
4 引手
5 取付孔
6 摘み孔
7 枢軸
8 側壁
9 補助具
10 主体部
11 係止片
12 係止部(係止片)
13 係止舌片
14 係止部(係止舌片)
15 係合孔(係止舌片)
16 挿通孔
17 切込部
19 凹部
20 係合突起
21 係合頭部
22 係合孔(係合突起)
24 フィラメント
25 止め部
26 折り返し部
27 面ファスナー
28 雌形係合素子
29 雄形係合素子

Claims (9)

  1. 柔軟性を備えた引手補助具9を引手4の取付孔5および/または摘み孔6を利用し、引手4を抱囲して取り付け、該補助具9により引手4の枢軸7を浮上させ、かつ引手4の揺動を抑制する形に形成したことを特徴とするスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  2. 補助具9の端部を胴体1と引手4との間に介在させ、引手4の枢軸7を浮上させる形に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  3. 補助具9の上側の端部を引手4の枢軸7よりも前方に配置し、引手4の揺動を抑制する形に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  4. 補助具9は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、係止部12を備えた係止片11を設け、該係止片11の基部に切込部17を設け、主体部10の他端側の両側縁に係止部14を備えた係止舌片13を突設し、係止片11の基部の近傍の両側内縁に係止舌片13が挿入し係止できる係合孔15を穿設し、該係合孔15の内側に係止片11が挿入できる挿通孔16を2個並設し、主体部10の先端を引手取付部2に圧接可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  5. 補助具9は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、係止部12を備えた係止片11を設け、該係止片11の基部に切込部17を設け、主体部10の係止片11側に摘み孔6に対向して係止片11が挿通できる挿通孔16を2個穿設し、主体部10の反対側に取付孔5と摘み孔6に対向する係止片挿通用の挿通孔16を穿設し、主体部10の先端を引手取付部2に圧接可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  6. 補助具9は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10における一端に引手取付部2が遊嵌できる凹部19を設け、該凹部19の外側に係合孔22を左右に穿設し、その内側に摘み孔6に対向する係合孔22を穿設し、主体部10の反対側には外側の左右に係合孔22に対向する係合頭部21を設けた係合突起20、その内側に摘み孔6に対向し係合孔22と対向する係合頭部21を設けた係合突起20を突設し、主体部10の先端を引手取付部2に圧接可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  7. 補助具9は、所定長さの樹脂製のフィラメント24を二つ折りして、折り返し部26を胴体1の前面に配し、フィラメント24の端部を引き揃えて取付孔5に下方から挿通し、さらに先端を摘み孔6を上方から挿通し、先端が摘み孔6から抜脱不能に止め部25を設けてなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  8. 補助具9は、引手4の幅よりも広い雌雄混在型の面ファスナー27の長方形の主体部10における一端に、取付孔5に挿通可能なT字形の係止片11を設け、該係止片11の基部に切込部17を設け、係止片11を取付孔5に挿通してT字形の係止部12の両側を主体部10に係合し、かつ主体部10を折り曲げて互いに係合素子28,29を係合させ主体部10の先端を引手取付部2に圧接可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
  9. 補助具9は、引手4の幅よりも広い樹脂製の長方形の主体部10の一端に、係止部12を備えた係止片11を設け、主体部10の係止片11側に摘み孔6に対向して係止片11が挿通できる挿通孔16を2個穿設し、主体部10の反対側に取付孔5と摘み孔6に対向する係止片挿通用の挿通孔16を穿設し、係止片11の基部に切込部17を設け、切込部17の幅を引手取付部2よりも狭小に形成し、切込部17が取付部2の側壁8を圧接可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手補助具。
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