JP2004312895A - 放熱ファンのモーターの軸管の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸管を枠体の基座に簡単に結合させることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を製造しようとする場合、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、一組の型を造る必要がないため、製造コストを低く抑えることができる放熱ファンのモーターの軸管の固定構造を提供しようとするものである。
【解決手段】放熱ファンの枠体には軸方向へ突出した基座が設けられ、基座には軸孔があけられ、軸孔の底端に位置する枠体の底面には結合部が設けられ、基座の軸孔には軸管を收容することができる。軸管の一端には定位部が設けられ、軸管の定位部は枠体の軸孔の底端の結合部と相互に結合することができるため、軸管は枠体の基座の軸孔に定位して結合されるように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】放熱ファンの枠体には軸方向へ突出した基座が設けられ、基座には軸孔があけられ、軸孔の底端に位置する枠体の底面には結合部が設けられ、基座の軸孔には軸管を收容することができる。軸管の一端には定位部が設けられ、軸管の定位部は枠体の軸孔の底端の結合部と相互に結合することができるため、軸管は枠体の基座の軸孔に定位して結合されるように構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放熱ファンのモーターの軸管の固定構造に関するもので、特にモーターのローターに枢着された軸管が枠体の基座に定位して結合される固定構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来の小型放熱ファンのステータの結合構造としては、図15に示すように、枠体1および円形状の軸管11が含まれる。枠体1には基座10が設けられ、基座10には軸孔101が設けられる。軸管11は金属の材質によって製造されると共に、軸管11はしまりばめの方式でステータ組13の中心孔130に嵌設され、そして軸管11は基座10の軸孔101に緊密に結合されると同時に、軸管11は比較的大きい直径を有した環状リップ11aを利用してステータ組13を基座10に係止して定位するようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、従来の小型直流放熱ファンの構造としては、図16に示すように、枠体1、基座10および軸管11が含まれる。枠体1は複数個のリブ102によって基座10を支持する。基座10はプラスチックの材質によって製造されると共に、基座10は上へ一体成形になるように軸管11が形成される。軸管11の内、外径にはそれぞれ複数個の肩部11b、11cおよび11dが形成されることにより、軸管11の管体と肩部11b、11cおよび11dによってそれぞれしまりばめの方式でステータ組13、回路板12および少なくとも一個の軸受14(ボール軸受)と結合することができるようにとしたものがある(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
中華民国公告番号第236471号
【特許文献2】
アメリカ特許番号第5,267,842号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の小型放熱ファンのステータの結合構造においては、軸管11と軸孔101はしまりばめの方式で固定したため、加工製造上において比較的不便であると共に、軸管11が圧迫して結合された時、変形してしまうという問題点があった。特に、軸管11と軸孔101の中心線が不一致の場合において、軸管11が偏ったり、或いは軸孔101の内径が拡張したりする問題点が生じてしまうため、軸管11は固く結合されることができなくなる。さらに、軸管11がローターの回転軸によって枢着して回転された時、機械的な騒音が生じ易くなると共に、モーターの使用寿命が短くなるという問題点があった。
【0007】
上記のような従来の小型直流放熱ファンの構造においては、一体成形により形成された軸管11によって上記のような問題点から回避することができるが、軸管11が枠体1に一体成形により形成されたため、軸管11の内径、長さについて異なるサイズを必要とした場合、異なる型によって軸管11を含んだ枠体1を製造しなければならず、このように製造工場にとっては異なるサイズの枠体1の型を常に用意して置かなければならないため、製造、管理上において比較的不便であり、さらに一体成形により形成された軸管のサイズを精密に制御することができなくなるため、製品の歩留りが増えると共に、コストも高くなるという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、軸管を枠体の基座に簡単に結合させることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を製造しようとする場合、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、一組の型を造る必要がないため、製造コストを低く抑えることができる放熱ファンのモーターの軸管の固定構造を提供しようとするものである。
【0009】
本発明の主な目的は、軸管を枠体の基座に簡単に結合させることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を製造しようとする場合、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、一組の型を造る必要がないため、製造コストを低く抑えることができる放熱ファンのモーターの軸管の固定構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造は、下記のようになるものである。すなわち、
枠体および軸管により構成される。枠体には軸方向へ突出した基座が設けられ、基座には軸孔があけられ、軸孔の底端に位置する枠体の底面には少なくとも一個の結合部が設けられる。軸管には軸孔があけられ、軸管の一端には少なくとも一個の定位部が設けられ、軸管の定位部は枠体の軸孔の底端の結合部と相互に定位して結合することができる。
【0011】
本発明による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造は、枠体の結合部は凹欠溝に形成され、軸管の定位部には上記凹欠溝に対応してフックが設けられることもできる。また、軸管の定位部は弾性を有した板片からなり、軸管の軸孔には当接片が設けられ、当接片によって軸管の定位部のフックが内縮するのを防止することもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の底面には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が設けられ、結合部は座ぐり部の周辺から上へ延伸して形成された凹欠溝からなり、軸管の端縁から半径方向の延伸板が形成され、定位部は延伸板に形成された突起からなることもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の底面には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が設けられ、結合部は座ぐり部の周辺から突出するように形成された突起からなり、軸管の端縁から半径方向の延伸板が形成され、定位部は延伸板に凹むように形成された凹欠溝からなることもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の結合部には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が直接形成され、軸管の定位部は軸管の端縁の半径方向の延伸板に形成されることもできる。また、基座の軸孔の内周壁と軸管の外周壁にはそれぞれ相互に嵌合するように長方溝とリブが設けられることもできる。また、枠体の結合部は非正円形の形状に形成され、軸管の定位部は端縁に形成されると共に、枠体の結合部の形状と相互に嵌合するように延伸板が形成されることもできる。また、枠体の結合部と軸管の定位部は対応した幾何形状からなり、例えば楕円形、三角形、正方形、矩形、五角形、多角形であることもできる。また、軸管の定位部と枠体の結合部はしまりばめの方式を利用したり、或いは接着剤を利用して補強したりすることもできる。また、軸管はプラスチック材質、或いは金属材質からなることもできる。さらに、定位部が設けられた軸管の他端にはフランジが形成されることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0013】
【実施形態1】
図1は本発明の実施形態1による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造の分解斜視図で、図2は本発明の実施形態1における軸管と枠体の結合状態の断面図で、図3は本発明の実施形態1の使用状態の断面図である。
【0014】
図1を参照すると、本発明の実施形態1の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0015】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には少なくとも一個の結合部23が設けられ、実施形態1において結合部23は凹欠溝に形成される。
【0016】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることが好ましく、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には少なくとも一個の定位部32が設けられ、そして軸管3の他端には半径方向へ突出したフランジ33が形成され、フランジ33は軸管3とは一体成形により形成されることができ、または軸管3と軸孔22が結合してから再びプレス加工により形成されることができる。軸管3の定位部32は枠体2の底面の結合部23とは相互に結合することができるように形成される。また、実施形態1において、軸管3の定位部32は弾性を有した板片に形成され、板片の端縁から突出したフック321が形成され、定位部32のフック321によって枠体2の底面の結合部23(凹欠溝)に嵌合することにより、軸管3と枠体2の軸孔22は相互に結合するように形成される(図2を参照)。また、実施形態1において、軸管3の軸孔31の内周壁に当接部材34を嵌入することができ、そして当接部材34によって軸管3の定位部32が内縮するのを阻止することができる。また、定位部32のフック321を枠体2の底面の結合部23に嵌合させることにより、軸管3の定位部32が不意に枠体2から離脱するのを防止することができる。
【0017】
図3を参照すると、本発明の実施形態1の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。軸管3の軸孔31には従来の軸受14と当接部材34が設けられ、また、必要に応じて軸管3の上端のフランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができる。さらに、軸管3によりよい固定効果を図るため、フランジ33は軸管3とは一体成形により形成されることができ、或いは軸管3が回路板12、ステータ組13などの部材と結合してから再びプレス加工を利用して形成されることができる。当接部材34はローター15の回転軸16の一端が当接するのに用いられることができると共に、軸管3と枠体2の軸孔22が固く定位して結合するのを確保することができる。
【0018】
【実施形態2】
図4は本発明の実施形態2の分解斜視図で、図5は本発明の実施形態2の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図6は本発明の実施形態2の使用状態の断面図である。
【0019】
図4を参照すると、本発明の実施形態2の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0020】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24からさらに上へ延伸して少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態2において、結合部23にも実施形態1と同様に凹欠溝が形成される。
【0021】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の底面の結合部23と相互に結合することができる。実施形態2において、軸管3の定位部32は突出した突起に形成され、そして定位部32は軸管3の端縁の半径方向の延伸板35に位置するように形成される。結合を行おうとする時、実施形態2においては軸管3の延伸板35を枠体2の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして軸管3の定位部32(突起)を枠体2の結合部23(凹欠溝)と相互に結合させることにより、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される(図5を参照)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0022】
図6を参照すると、本発明の実施形態2の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の底面の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端に設けられたフランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0023】
【実施形態3】
図7は本発明の実施形態3の分解斜視図で、図8は本発明の実施形態3の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図9は本発明の実施形態3の使用状態の断面図である。
【0024】
図7を参照すると、本発明の実施形態3の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0025】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24の周辺には少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態3において、結合部23は突出した突起に形成される。
【0026】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は軸管3と枠体2の結合部23が相互に結合するのに用いられることができる。実施形態3において、軸管3の定位部32は軸管3の端縁の半径方向の延伸板35に形成された凹欠溝である。結合を行おうとする時、実施形態3においては軸管3の延伸板35を枠体2の底面の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして定位部32(凹欠溝)を座ぐり部24の結合部23(突起)と相互に定位し結合させることにより、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される(図8を参照)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0027】
図9を参照すると、本発明の実施形態3の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端にフランジ33が設けられ、フランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0028】
【実施形態4】
図10は本発明の実施形態4の分解斜視図で、図11は本発明の実施形態4の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図12は本発明の実施形態4の使用状態の断面図である。
【0029】
図10を参照すると、本発明の実施形態4の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0030】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24の周辺には少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態4において、結合部23は長方溝に形成され、上記長方溝は座ぐり部24の周辺から上へ延伸して基座21の内周壁に形成される。
【0031】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には少なくとも一個の定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の結合部23と相互に結合することができる。実施形態4において、軸管3の定位部32はリブに形成され、上記リブは軸管3の底部の半径方向の延伸板35から上へ延伸して軸管3の外周壁に形成される。結合を行おうとする時、実施形態4においては軸管3の延伸板35を枠体2の底面の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして軸管3の定位部32(リブ)を枠体2の結合部23(長方溝)と相互に結合させることにより(図11を参照)、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0032】
図12を参照すると、本発明の実施形態4の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32および延伸板35はそれぞれ枠体2の結合部23および座ぐり部24とは相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端にフランジ33が設けられ、フランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0033】
【実施形態5】
図13は本発明の実施形態5の分解斜視図で、図14は本発明の実施形態5の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【0034】
図13を参照すると、本発明の実施形態5の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0035】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には結合部23が設けられる。実施形態5において、結合部23は直接座ぐり部に形成され、上記座ぐり部の直径は軸孔22の直径より大きくなるように形成されると共に、非正円形の幾何形状に形成されることができ、例えば楕円形、三角形、正方形、矩形、五角形、多角形などである。実施形態5において、結合部23は五角形の座ぐり部23である。
【0036】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の結合部23と相互に結合することができる。実施形態5において、軸管3の定位部32は軸管3の端縁から半径方向へ延伸して形成された延伸板であり、上記延伸板の形状は枠体2の結合部23とは相互に嵌合するように形成されるため、定位部32(延伸板)と枠体2の結合部23(座ぐり部)は相互に結合するように形成されると同時に、軸管3が枠体2に対して回転するのを防止することができる(図14を参照する)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造によれば、軸管の定位部と枠体の結合部により軸管が枠体の軸孔に結合された安定性と便利性を高めることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を必要とする時、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、新たに一組の枠体の型を設計して造る必要がないため、放熱ファンの枠体の型を造るのに必要とする製造コストを確実に低く抑えることができるという利点がある。
【0038】
本発明は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図3】本発明の実施形態1の使用状態の断面図である。
【図4】本発明の実施形態2の分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図6】本発明の実施形態2の使用状態の断面図である。
【図7】本発明の実施形態3の分解斜視図である。
【図8】本発明の実施形態3の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図9】本発明の実施形態3の使用状態の断面図である。
【図10】本発明の実施形態4の分解斜視図である。
【図11】本発明の実施形態4の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図12】本発明の実施形態4の使用状態の断面図である。
【図13】本発明の実施形態5の分解斜視図である。
【図14】本発明の実施形態5の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図15】従来の中華民国公告第236471号のモーターの基座と軸管の組立構造による分解斜視図である。
【図16】従来のアメリカ特許第5,267,842号のモーターの基座と軸管の組立構造による組立てられた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 10 基座
101 軸孔 102 リブ
11 軸管 11a 環状リップ
11b 肩部 11c 肩部
11d 肩部 12 回路板
13 ステータ 14 軸受
15 ローター 16 回転軸
2 枠体 21 基座
22 軸孔 23 結合部
24 座ぐり部 3 軸管
31 軸孔 32 定位部
321 フック 33 フランジ
34 当接部材 35 延伸板
【発明の属する技術分野】
本発明は、放熱ファンのモーターの軸管の固定構造に関するもので、特にモーターのローターに枢着された軸管が枠体の基座に定位して結合される固定構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来の小型放熱ファンのステータの結合構造としては、図15に示すように、枠体1および円形状の軸管11が含まれる。枠体1には基座10が設けられ、基座10には軸孔101が設けられる。軸管11は金属の材質によって製造されると共に、軸管11はしまりばめの方式でステータ組13の中心孔130に嵌設され、そして軸管11は基座10の軸孔101に緊密に結合されると同時に、軸管11は比較的大きい直径を有した環状リップ11aを利用してステータ組13を基座10に係止して定位するようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、従来の小型直流放熱ファンの構造としては、図16に示すように、枠体1、基座10および軸管11が含まれる。枠体1は複数個のリブ102によって基座10を支持する。基座10はプラスチックの材質によって製造されると共に、基座10は上へ一体成形になるように軸管11が形成される。軸管11の内、外径にはそれぞれ複数個の肩部11b、11cおよび11dが形成されることにより、軸管11の管体と肩部11b、11cおよび11dによってそれぞれしまりばめの方式でステータ組13、回路板12および少なくとも一個の軸受14(ボール軸受)と結合することができるようにとしたものがある(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
中華民国公告番号第236471号
【特許文献2】
アメリカ特許番号第5,267,842号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の小型放熱ファンのステータの結合構造においては、軸管11と軸孔101はしまりばめの方式で固定したため、加工製造上において比較的不便であると共に、軸管11が圧迫して結合された時、変形してしまうという問題点があった。特に、軸管11と軸孔101の中心線が不一致の場合において、軸管11が偏ったり、或いは軸孔101の内径が拡張したりする問題点が生じてしまうため、軸管11は固く結合されることができなくなる。さらに、軸管11がローターの回転軸によって枢着して回転された時、機械的な騒音が生じ易くなると共に、モーターの使用寿命が短くなるという問題点があった。
【0007】
上記のような従来の小型直流放熱ファンの構造においては、一体成形により形成された軸管11によって上記のような問題点から回避することができるが、軸管11が枠体1に一体成形により形成されたため、軸管11の内径、長さについて異なるサイズを必要とした場合、異なる型によって軸管11を含んだ枠体1を製造しなければならず、このように製造工場にとっては異なるサイズの枠体1の型を常に用意して置かなければならないため、製造、管理上において比較的不便であり、さらに一体成形により形成された軸管のサイズを精密に制御することができなくなるため、製品の歩留りが増えると共に、コストも高くなるという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、軸管を枠体の基座に簡単に結合させることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を製造しようとする場合、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、一組の型を造る必要がないため、製造コストを低く抑えることができる放熱ファンのモーターの軸管の固定構造を提供しようとするものである。
【0009】
本発明の主な目的は、軸管を枠体の基座に簡単に結合させることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を製造しようとする場合、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、一組の型を造る必要がないため、製造コストを低く抑えることができる放熱ファンのモーターの軸管の固定構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造は、下記のようになるものである。すなわち、
枠体および軸管により構成される。枠体には軸方向へ突出した基座が設けられ、基座には軸孔があけられ、軸孔の底端に位置する枠体の底面には少なくとも一個の結合部が設けられる。軸管には軸孔があけられ、軸管の一端には少なくとも一個の定位部が設けられ、軸管の定位部は枠体の軸孔の底端の結合部と相互に定位して結合することができる。
【0011】
本発明による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造は、枠体の結合部は凹欠溝に形成され、軸管の定位部には上記凹欠溝に対応してフックが設けられることもできる。また、軸管の定位部は弾性を有した板片からなり、軸管の軸孔には当接片が設けられ、当接片によって軸管の定位部のフックが内縮するのを防止することもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の底面には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が設けられ、結合部は座ぐり部の周辺から上へ延伸して形成された凹欠溝からなり、軸管の端縁から半径方向の延伸板が形成され、定位部は延伸板に形成された突起からなることもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の底面には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が設けられ、結合部は座ぐり部の周辺から突出するように形成された突起からなり、軸管の端縁から半径方向の延伸板が形成され、定位部は延伸板に凹むように形成された凹欠溝からなることもできる。また、軸孔の底端に位置する枠体の結合部には軸孔より大きい直径を有した座ぐり部が直接形成され、軸管の定位部は軸管の端縁の半径方向の延伸板に形成されることもできる。また、基座の軸孔の内周壁と軸管の外周壁にはそれぞれ相互に嵌合するように長方溝とリブが設けられることもできる。また、枠体の結合部は非正円形の形状に形成され、軸管の定位部は端縁に形成されると共に、枠体の結合部の形状と相互に嵌合するように延伸板が形成されることもできる。また、枠体の結合部と軸管の定位部は対応した幾何形状からなり、例えば楕円形、三角形、正方形、矩形、五角形、多角形であることもできる。また、軸管の定位部と枠体の結合部はしまりばめの方式を利用したり、或いは接着剤を利用して補強したりすることもできる。また、軸管はプラスチック材質、或いは金属材質からなることもできる。さらに、定位部が設けられた軸管の他端にはフランジが形成されることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0013】
【実施形態1】
図1は本発明の実施形態1による放熱ファンのモーターの軸管の固定構造の分解斜視図で、図2は本発明の実施形態1における軸管と枠体の結合状態の断面図で、図3は本発明の実施形態1の使用状態の断面図である。
【0014】
図1を参照すると、本発明の実施形態1の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0015】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には少なくとも一個の結合部23が設けられ、実施形態1において結合部23は凹欠溝に形成される。
【0016】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることが好ましく、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には少なくとも一個の定位部32が設けられ、そして軸管3の他端には半径方向へ突出したフランジ33が形成され、フランジ33は軸管3とは一体成形により形成されることができ、または軸管3と軸孔22が結合してから再びプレス加工により形成されることができる。軸管3の定位部32は枠体2の底面の結合部23とは相互に結合することができるように形成される。また、実施形態1において、軸管3の定位部32は弾性を有した板片に形成され、板片の端縁から突出したフック321が形成され、定位部32のフック321によって枠体2の底面の結合部23(凹欠溝)に嵌合することにより、軸管3と枠体2の軸孔22は相互に結合するように形成される(図2を参照)。また、実施形態1において、軸管3の軸孔31の内周壁に当接部材34を嵌入することができ、そして当接部材34によって軸管3の定位部32が内縮するのを阻止することができる。また、定位部32のフック321を枠体2の底面の結合部23に嵌合させることにより、軸管3の定位部32が不意に枠体2から離脱するのを防止することができる。
【0017】
図3を参照すると、本発明の実施形態1の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。軸管3の軸孔31には従来の軸受14と当接部材34が設けられ、また、必要に応じて軸管3の上端のフランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができる。さらに、軸管3によりよい固定効果を図るため、フランジ33は軸管3とは一体成形により形成されることができ、或いは軸管3が回路板12、ステータ組13などの部材と結合してから再びプレス加工を利用して形成されることができる。当接部材34はローター15の回転軸16の一端が当接するのに用いられることができると共に、軸管3と枠体2の軸孔22が固く定位して結合するのを確保することができる。
【0018】
【実施形態2】
図4は本発明の実施形態2の分解斜視図で、図5は本発明の実施形態2の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図6は本発明の実施形態2の使用状態の断面図である。
【0019】
図4を参照すると、本発明の実施形態2の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0020】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24からさらに上へ延伸して少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態2において、結合部23にも実施形態1と同様に凹欠溝が形成される。
【0021】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の底面の結合部23と相互に結合することができる。実施形態2において、軸管3の定位部32は突出した突起に形成され、そして定位部32は軸管3の端縁の半径方向の延伸板35に位置するように形成される。結合を行おうとする時、実施形態2においては軸管3の延伸板35を枠体2の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして軸管3の定位部32(突起)を枠体2の結合部23(凹欠溝)と相互に結合させることにより、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される(図5を参照)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0022】
図6を参照すると、本発明の実施形態2の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の底面の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端に設けられたフランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0023】
【実施形態3】
図7は本発明の実施形態3の分解斜視図で、図8は本発明の実施形態3の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図9は本発明の実施形態3の使用状態の断面図である。
【0024】
図7を参照すると、本発明の実施形態3の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0025】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24の周辺には少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態3において、結合部23は突出した突起に形成される。
【0026】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は軸管3と枠体2の結合部23が相互に結合するのに用いられることができる。実施形態3において、軸管3の定位部32は軸管3の端縁の半径方向の延伸板35に形成された凹欠溝である。結合を行おうとする時、実施形態3においては軸管3の延伸板35を枠体2の底面の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして定位部32(凹欠溝)を座ぐり部24の結合部23(突起)と相互に定位し結合させることにより、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される(図8を参照)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0027】
図9を参照すると、本発明の実施形態3の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32と枠体2の結合部23は相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端にフランジ33が設けられ、フランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0028】
【実施形態4】
図10は本発明の実施形態4の分解斜視図で、図11は本発明の実施形態4の軸管と枠体の結合状態の断面図で、図12は本発明の実施形態4の使用状態の断面図である。
【0029】
図10を参照すると、本発明の実施形態4の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0030】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には軸孔22より大きい直径を有した座ぐり部24が設けられ、座ぐり部24の周辺には少なくとも一個の結合部23が形成される。実施形態4において、結合部23は長方溝に形成され、上記長方溝は座ぐり部24の周辺から上へ延伸して基座21の内周壁に形成される。
【0031】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には少なくとも一個の定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の結合部23と相互に結合することができる。実施形態4において、軸管3の定位部32はリブに形成され、上記リブは軸管3の底部の半径方向の延伸板35から上へ延伸して軸管3の外周壁に形成される。結合を行おうとする時、実施形態4においては軸管3の延伸板35を枠体2の底面の座ぐり部24に嵌入させることにより、そして軸管3の定位部32(リブ)を枠体2の結合部23(長方溝)と相互に結合させることにより(図11を参照)、軸管3と枠体2との結合による定位が形成される。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0032】
図12を参照すると、本発明の実施形態4の軸管3と枠体2が結合し定位してから使用されると、軸管3の定位部32および延伸板35はそれぞれ枠体2の結合部23および座ぐり部24とは相互に結合するように形成される。そして枠体2の基座21の外周壁には従来の回路板12が結合されると共に、軸管3の外周壁には従来のステータ組13が嵌設される。また、必要に応じて軸管3の上端にフランジ33が設けられ、フランジ33によりステータ組13が離脱するのを制限することができると共に、軸管3によりよい固定効果を与えることができる。
【0033】
【実施形態5】
図13は本発明の実施形態5の分解斜視図で、図14は本発明の実施形態5の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【0034】
図13を参照すると、本発明の実施形態5の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造には枠体2および軸管3が含まれる。
【0035】
枠体2には軸方向へ突出した基座21が設けられ、基座21には軸孔22があけられ、軸孔22の底端に位置する枠体2の底面(図示からみれば)には結合部23が設けられる。実施形態5において、結合部23は直接座ぐり部に形成され、上記座ぐり部の直径は軸孔22の直径より大きくなるように形成されると共に、非正円形の幾何形状に形成されることができ、例えば楕円形、三角形、正方形、矩形、五角形、多角形などである。実施形態5において、結合部23は五角形の座ぐり部23である。
【0036】
軸管3はプラスチック或いは金属の材質によって製造されることができ、軸管3には軸孔31があけられ、軸管3の一端には定位部32が設けられ、定位部32は枠体2の結合部23と相互に結合することができる。実施形態5において、軸管3の定位部32は軸管3の端縁から半径方向へ延伸して形成された延伸板であり、上記延伸板の形状は枠体2の結合部23とは相互に嵌合するように形成されるため、定位部32(延伸板)と枠体2の結合部23(座ぐり部)は相互に結合するように形成されると同時に、軸管3が枠体2に対して回転するのを防止することができる(図14を参照する)。また、必要に応じて上記結合は接着剤により結合の強度を高めることができ、或いは緊密な配合により結合の強度を高めることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造によれば、軸管の定位部と枠体の結合部により軸管が枠体の軸孔に結合された安定性と便利性を高めることができると共に、異なる内径、長さのサイズの軸管を必要とする時、比較的小さい軸管の型が必要になるだけで、新たに一組の枠体の型を設計して造る必要がないため、放熱ファンの枠体の型を造るのに必要とする製造コストを確実に低く抑えることができるという利点がある。
【0038】
本発明は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図3】本発明の実施形態1の使用状態の断面図である。
【図4】本発明の実施形態2の分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図6】本発明の実施形態2の使用状態の断面図である。
【図7】本発明の実施形態3の分解斜視図である。
【図8】本発明の実施形態3の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図9】本発明の実施形態3の使用状態の断面図である。
【図10】本発明の実施形態4の分解斜視図である。
【図11】本発明の実施形態4の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図12】本発明の実施形態4の使用状態の断面図である。
【図13】本発明の実施形態5の分解斜視図である。
【図14】本発明の実施形態5の軸管と枠体の結合状態の断面図である。
【図15】従来の中華民国公告第236471号のモーターの基座と軸管の組立構造による分解斜視図である。
【図16】従来のアメリカ特許第5,267,842号のモーターの基座と軸管の組立構造による組立てられた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 10 基座
101 軸孔 102 リブ
11 軸管 11a 環状リップ
11b 肩部 11c 肩部
11d 肩部 12 回路板
13 ステータ 14 軸受
15 ローター 16 回転軸
2 枠体 21 基座
22 軸孔 23 結合部
24 座ぐり部 3 軸管
31 軸孔 32 定位部
321 フック 33 フランジ
34 当接部材 35 延伸板
Claims (15)
- 枠体(2)および軸管(3)により構成される放熱ファンのモーターの軸管の固定構造であって、枠体(2)には軸方向へ突出した基座(21)が設けられ、基座(21)には軸孔(22)があけられ、軸孔(22)の底端に位置する枠体(2)の底面には少なくとも一個の結合部(23)が設けられ、軸管(3)には軸孔(31)があけられ、軸管(3)の一端には少なくとも一個の定位部(32)が設けられ、軸管(3)の定位部(32)は枠体(2)の軸孔(22)の底端の結合部(23)と相互に定位して結合することができることを特徴とする放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 枠体(2)の結合部(23)は凹欠溝に形成され、軸管(3)の定位部(32)には上記凹欠溝に対応してフック(321)が設けられることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸管(3)の定位部(32)は弾性を有した板片からなることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸管(3)の軸孔(31)には当接片(34)が設けられ、当接片(34)によって軸管(3)の定位部(32)のフック(321)が内縮するのを防止することができることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸孔(22)の底端に位置する枠体(2)の底面には軸孔(22)より大きい直径を有した座ぐり部(24)が設けられ、結合部(23)は座ぐり部(24)の周辺から上へ延伸して形成された凹欠溝からなり、軸管(3)の端縁から半径方向の延伸板(35)が形成され、定位部(32)は延伸板(35)に形成された突起からなることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸孔(22)の底端に位置する枠体(2)の底面には軸孔(22)より大きい直径を有した座ぐり部(24)が設けられ、結合部(23)は座ぐり部(24)の周辺から突出するように形成された突起からなり、軸管(3)の端縁から半径方向の延伸板(35)が形成され、定位部(32)は延伸板(35)に凹むように形成された凹欠溝からなることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸孔(22)の底端に位置する枠体(2)の結合部(23)には軸孔(22)より大きい直径を有した座ぐり部(24)が直接形成され、軸管(3)の定位部(32)は軸管(3)の端縁の半径方向の延伸板(35)に形成されることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 基座(21)の軸孔(22)の内周壁と軸管(3)の外周壁にはそれぞれ相互に嵌合するように長方溝とリブが設けられることを特徴とする請求項7記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 枠体(2)の結合部(23)は非正円形の形状に形成され、軸管(3)の定位部(32)は端縁に形成されると共に、枠体(2)の結合部(23)の形状と相互に嵌合するように延伸板(35)が形成されることを特徴とする請求項7記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 枠体(2)の結合部(23)と軸管(3)の定位部(32)は対応した幾何形状からなり、例えば楕円形、三角形、正方形、矩形、五角形、多角形であることを特徴とする請求項9記載のモーターの基座と軸管の組立構造。
- 軸管(3)の定位部(32)と枠体(2)の結合部(23)はしまりばめの方式を利用することを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸管(3)の定位部(32)と枠体(2)の結合部(23)は接着剤を利用して補強することを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸管(3)はプラスチック材質からなることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 軸管(3)は金属材質からなることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
- 定位部(32)が設けられた軸管(3)の他端にはフランジ(33)が形成されることを特徴とする請求項1記載の放熱ファンのモーターの軸管の固定構造。
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Legal Events
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