JP2004312858A - アキシャル型回転電機およびその製造方法 - Google Patents

アキシャル型回転電機およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ステータコアをケース内に収容する際に必要とされる部品点数の低減と、ステータの製造に係る作業効率の向上と、前記ステータの製造コストの低減とを一挙に達成できるアキシャル型回転電機およびその製造方法を提供する。
【解決手段】回転電機10において、鋼板22の一部をステータコア18の内周面から該ステータコア18の中心に向かって湾曲することにより、突起部30および孔32を形成する。ステータコア18の孔32とケースに設けられた孔とにボルト52を挿通し、該ボルト52をナットで締め付けることにより、ステータコア18を前記ケース内に収容する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板を巻回して形成され、一方の面に複数のティース部が形成されたステータコアを有するアキシャル型回転電機およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アキシャル型回転電機の内部では、ステータとロータとが同軸に配置されている。前記ステータは、ステータコアと該ステータコアを収容するケースとを含み、前記ステータコアは、帯状の鋼板を巻回した積層体の一方の面に形成された複数のティース部を有し、該各ティース部には巻線が巻回されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】
このステータを製造するには、まず、打ち抜き装置を用いて帯状の鋼板の一部を所定のピッチで打ち抜く(例えば、特許文献3〜5参照)。次いで、打ち抜かれた前記鋼板を、例えば、ローラ等の送り装置により、前記打ち抜き装置から円筒状の巻芯に送り、前記鋼板を該巻芯の円周面上に巻回する。これにより、前記巻芯の前記円周面上には、前記鋼板の積層体であるステータコアが形成される。この場合、前記鋼板が打ち抜かれた複数の箇所には、それぞれスロット部が形成され、前記各スロット部の間にはティース部が形成される。また、前記打ち抜き装置の打ち抜き範囲から外れた前記鋼板の一部は、前記各ティース部を支持するヨーク部として形成される。
【0004】
次に、前記各ティース部の周囲に巻線を施す。なお、複数のティース部に対して1本の導線で巻線を施す場合には、前記ティース部間において前記導線の弛み等が発生しないように該巻線を施す。
【0005】
次いで、前記ステータコアをケースに収容し、これにより、ステータが構成される。ステータコアをケースへ収容するためには、接着または樹脂成形により前記ステータコアを前記ケース内に固着する方法と、前記特許文献1に示されるステータコアをケース内に嵌め込んで固定する方法とがある。前記ステータコアを前記ケース内に嵌め込む方法では、前記ケースの基台の凹部に前記ステータコアの下部を載置してから、該ステータコアの上部に設けられた複数のティース部および巻線を枠板と天板とで固定し、最後に、前記基台と前記枠板と前記天板とをボルトおよびナットの締結部材により締結する。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−191603号公報(第2−4頁、図1、図2)
【特許文献2】
特開平10−309049号公報(第2頁、図4、図5)
【特許文献3】
特開昭55−94562号公報(第1−2頁、図1)
【特許文献4】
特開昭55−114168号公報(第1−2頁、図1、図2)
【特許文献5】
特開昭56−49653号公報(第1−2頁、図1、図5、図7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着によりステータコアをケース内に固着する方法では、前記ステータコアと前記ケースとの固着強度を確保することが困難である。また、接着剤を前記ステータコアと前記ケースとの接着面に塗布してから、該接着剤が乾燥するまでには長時間を要するので、ステータの製造に係る作業効率が低下するおそれがある。
【0008】
一方、樹脂成形によりステータコアをケース内に固着する方法では、前記ステータコアと前記ケースとの固着強度を確保することは容易であるが、前記樹脂成形に用いられる樹脂材が固まるまでに長時間を要するので、この方法でも、ステータの製造に係る作業効率が低下するおそれがある。
【0009】
さらに、ステータコアをケース内に嵌め込んで固定する方法では、前記ステータコアの固定に、少なくとも、基台と枠板と天板と締結部材とを必要とするので、ステータを構成する部品点数が多くなり、該ステータの製造コストが増加するおそれがある。
【0010】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ステータコアにボルト等の締結手段を挿通する複数の孔部を設けることにより、該ステータコアをケース内に収容する際に必要とされる部品点数の低減と、ステータの製造に係る作業効率の向上と、前記ステータの製造コストの低減とを一挙に達成できるアキシャル型回転電機およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るアキシャル型回転電機は、鋼板を巻回して形成され、一方の面に複数のティース部が形成されたステータコアを有するアキシャル型回転電機において、前記ステータコアは、該ステータコアの内周面からその中心に向かって、または該ステータコアの外周面からその外側に向かって、前記鋼板の一部を曲げて形成された複数の突起部を有し、前記突起部には、前記鋼板の一部の曲げにより、孔が形成されることを特徴としている。
【0012】
この場合、ステータコアを構成する鋼板の一部を曲げて突起部と孔とを形成することにより、前記ステータコアをケースに収容する際には、前記ステータコアの孔と前記ケースに設けられた孔とに、例えば、ボルトを挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することができる。これにより、ステータコアをケースに収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。また、ボルトとナットとを締め付けるだけで、ステータコアをケースに収容することができるので、アキシャル型回転電機の組立作業が簡素化され、前記組立作業の作業効率が向上する。従って、アキシャル型回転電機における製造コストの低減を実現することができる。
【0013】
また、本発明に係るアキシャル型回転電機の製造方法は、鋼板を、複数の凹部が設けられた巻取部の外周に設けられる鋼板固定部に固定する工程と、前記巻取部を回転することにより、前記巻取部に前記鋼板を巻き取る工程と、前記巻取部の回転により、前記複数の凹部を覆う前記鋼板の一部に対して押込部材を押圧することにより、前記鋼板の一部を前記各凹部の表面に沿って曲げて、前記鋼板に複数の突起部を形成する工程と、前記鋼板を前記巻取部の前記外周に沿って巻回し、前記複数の突起部と曲げていない前記鋼板との間に孔を形成してステータコアを構成する工程とを有することを特徴としている。
【0014】
上記したアキシャル型回転電機の製造方法によれば、ステータコアを構成する鋼板の一部により形成された孔と、前記ステータコアを収容するケースに設けられた孔とをボルトで挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することができる。これにより、ステータコアをケースに収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。また、ボルトとナットとを締め付けるだけで、ステータコアをケースに収容することができるので、アキシャル型回転電機の組立作業が簡素化され、該組立作業の作業効率が向上する。従って、アキシャル型回転電機における製造コストの低減を実現することができる。
【0015】
また、上記したアキシャル型回転電機の製造方法において、前記突起部を形成する工程では、前記巻取部における前記鋼板の巻回数の増加に応じて、前記押込部材と前記鋼板の一部との接触面積を減少させる。すなわち、突起部を形成する際には、鋼板の巻回数の増加に応じて、前記鋼板の一部を押圧する押込部材の先端部を小さくする。これにより、押込部材と凹部とにより、巻回部の中心に鋼板を曲げる際に、前記鋼板の曲部を所定の形状に形成することができ、ステータコアの孔を精度よく形成することができる。
【0016】
また、本発明に係るアキシャル型回転電機の製造方法は、鋼板を、巻取部の外周に設けられた鋼板固定部に固定する工程と、前記巻取部を回転することにより、前記巻取部に前記鋼板を巻き取る工程と、前記巻取部の回転を停止してから、前記巻き取られた鋼板の外周面に沿って、複数のピン部材を前記巻取部に対して所定の間隔で配置する工程と、前記巻取部を回転させて、前記巻取部の鋼板の外周面に沿って前記鋼板の巻き取りを開始する工程と、前記巻取部の回転により、前記ピン部材を覆う前記鋼板の一部に対して、押付部材を押圧することにより、前記鋼板の一部を前記各ピン部材の表面に沿って曲げて、前記鋼板に複数の突起部を形成する工程と、所定の巻回数で巻き取られた前記鋼板の端部を固定する工程と、前記複数のピン部材を前記突起部から引き抜いて、前記突起部と前記曲げていない鋼板との間に孔を形成してステータコアを構成する工程とを有することを特徴としている。
【0017】
この場合、ピン部材と押付部材とにより、鋼板を巻取部の外側に曲げて突起部を形成する。これにより、曲げていない鋼板と突起部との間に孔が形成される。そのため、ステータコアの孔と、前記ステータコアを収容するケースに設けられる孔とにボルトを挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することができる。これにより、ステータコアをケース内に収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。また、ボルトとナットとを締め付けるだけで、ステータコアをケースに収容することができるので、アキシャル型回転電機の組立作業が簡素化され、該組立作業の作業効率が向上する。従って、アキシャル型回転電機における製造コストの低減を実現することができる。
【0018】
上記したアキシャル型回転電機の製造方法において、前記突起部を形成する工程では、前記巻取部における前記鋼板の巻回数の増加に応じて、前記押付部材と前記鋼板の一部との接触面積を増加させる。すなわち、突起部を形成する際に、鋼板の巻回数の増加に応じて、前記鋼板の一部を押圧する押付部材の先端部を大きくする。これにより、押付部材とピン部材とにより、鋼板を曲げる際に、前記鋼板の曲部を所定の形状に形成することができ、ステータコアの孔を精度よく形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るアキシャル型回転電機およびその製造方法について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0020】
本実施の形態に係るアキシャル型回転電機10(以下、回転電機10という)は、図1に示すように、ステータ12と、ギャップ14を介して該ステータ12と同軸に配置されているロータ16とを有する。
【0021】
ステータ12は、ステータコア18を有する。前記ステータコア18は、図2および図3に示すように、例えば、珪素鋼板等から構成される鋼板22を巻回した略円環の積層体であり、該積層体の上部には、複数のティース部24が所定の間隔のスロット部26により、互いに離間して形成されている。この場合、複数のティース部24は、ステータコア18の外周面からその内周面にかけて、該ティース部24の幅が狭くなるように形成され、かつ、同じ高さに設定されている。一方、ステータコア18の下部は、各ティース部24を支持するヨーク部28として機能する。
【0022】
ステータコア18の内周面には、ヨーク部28から該ステータコア18の中心に向かって突出する複数の突起部30が等間隔で設けられている。この突起部30は、複数回にわたり巻回された鋼板22の一部を、ステータコア18の中心に向かって湾曲させることにより形成される。このように、鋼板22の一部を湾曲させることにより、前記突起部30において、前記湾曲して突出する鋼板22と湾曲していない鋼板22との間に孔32が形成される。図3から諒解されるように、ステータコア18には、90°ずつ離間する4つの突起部30が形成され、前記突起部30にそれぞれ孔32が形成されている。
【0023】
そして、図2に示すように、孔32にボルト52を挿通し、該ボルト52を図示しないナットで締め付けることにより、後述するようにステータコア18を図示しないケース内に収容固定することが可能となる。
【0024】
ステータコア18の各ティース部24の側面は、図1および図2に示すように、電気絶縁物からなるボビン34で囲繞され、各ボビン34の側面には、所定回数巻回された導線からなる巻線36が配置される。この場合、前記導線は、1つのティース部24の周囲を巻回して1つの巻線36を形成してもよいし、複数のティース部24のそれぞれの周囲を巻回して複数の巻線36を形成してもよい。
【0025】
図2に示すステータ12では、3個の1次側端子38と3個の2次側端子40とに対して、6本の導線の一端がそれぞれ電気的に接続され、前記各導線は3個のティース部24の周囲をそれぞれ巻回して巻線36を形成している。そして、3個の1次側端子38にそれぞれ接続された3本の前記導線の他端は、金属板42を介して電気的に接続されている。一方、3つの2次側端子40には、前記導線とは異なる3本の導線の他端が、前記金属板42とは異なる金属板を介してそれぞれ電気的に接続されている。ステータコア18とボビン34と巻線36とは、図1に示すように、樹脂44、46で囲繞されている。
【0026】
ロータ16は、ギャップ14を介して該ステータ12の上面を覆うように配置されている。また、ロータ16は、ステータコア18の上面と対向して略円環の磁石48が配置されている。このように構成される回転電機10において、巻線36に電流を流すと、ステータコア18から発生する回転磁界により、ロータ16は、ステータ12の中心と該ロータ16の中心とを結ぶ軸線を支軸として回転することは容易に諒解されよう。
【0027】
本実施の形態に係る回転電機10では、ステータコア18の孔32および図示しないケースの孔にボルト52を挿通し、該ボルト52をナットで締め付けることにより、ステータコア18が前記ケース内に収容される。そのため、ステータコア18を前記ケースに収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。このように、ボルト52と前記ナットとを締め付けるだけで、ステータコア18を前記ケースに収容することができるので、回転電機10の組立作業が簡素化され、前記組立作業の作業効率が向上する。従って、回転電機10における製造コストの低減を実現することができる。
【0028】
次に、本実施の形態に係る回転電機10の製造方法について、図4〜図14を参照しながら、以下に説明する。
【0029】
本実施の形態に係る回転電機10のステータコア18は、図4に示すステータコア製造装置60により製造される。ステータコア製造装置60は、ステータコア18(図3参照)の原材料である鋼板22を軸部74に巻回したドラム62と、ドラム62から鋼板22を引き出して搬送する複数のローラ64と、ローラ64とともに搬送された鋼板22に張力を付与するテンションローラ66と、搬送された鋼板22の一部を所定の形状に打ち抜く鋼板打抜手段68と、鋼板打抜手段68を通過した鋼板22の張力を維持するガイドローラ70と、搬送された鋼板22が巻回される巻取手段72とを有する。
【0030】
鋼板打抜手段68は、上パンチ76と下型78とを含み、鋼板打抜手段68を通過する鋼板22に対して上パンチ76を下降させると、該鋼板22の一部が所定形状に打ち抜かれる。
【0031】
巻取手段72は、略円筒の巻取部材80と押込部材82とを有する。前記巻取部材80は、略円筒の巻回部84と、巻回部84の外周面の下部から該巻回部84の外側に突出して設けられた略円筒の鋼板調整部86と、巻回部84および鋼板調整部86に連結された軸部88とを有する。前記巻回部84と鋼板調整部86と軸部88とは、互いに同軸に連結される。
【0032】
巻回部84の外周面には、複数の凹部90が所定の間隔で巻回部84の中心に向かって設けられている。さらに、巻回部84の外周面には、鋼板22の厚み程度の幅を有するスリット状の鋼板固定部92が巻回部84の中心に向かって設けられている。これにより、鋼板22の端部94を鋼板固定部92で固定した状態で軸部88を回転させると、鋼板調整部86の表面に沿って、鋼板22が巻回部84の外周面上に巻回される。
【0033】
一方、押込部材82は、例えば、パンチからなり、その形状は前記凹部90の形状と略同一に形成され、巻回部84の中心に向かって進退自在に構成される。これにより、巻回部84の回転で押込部材82と対向する位置に凹部90が移動した際に、該押込部材82を凹部90に向かって移動させると、凹部90上にある鋼板22の一部が押込部材82に押圧され、凹部90の形状に沿って巻回部84の中心に向かって湾曲形成される。
【0034】
次に、本実施の形態に係る回転電機10のステータコア18の具体的な製造工程について、図5〜図12を用いて説明する。
【0035】
まず、図5に示すように、ドラム62(図4参照)から所定の幅を有する鋼板22aを引き出し、該鋼板22aの端部を鋼板固定部92に固定する。
【0036】
次いで、軸部88を回転させることにより、巻取部材80全体を回転させる。これにより、鋼板22aに対する巻取部材80による巻取りが開始される。その際、鋼板22aの側面を鋼板調整部86の表面に接触させながら、該鋼板22aを巻回部84に巻回すれば、鋼板22aが位置決めされて巻回されるので好適である。
【0037】
次いで、図6に示すように、鋼板22aの一部と凹部90とが対向した状態で、巻取部材80の上方に配置された押込部材82を該凹部90に向かって下降させ、鋼板22aの一部を該押込部材82により押圧する。これにより、鋼板22aの前記一部は、図7に示すように、凹部90内で巻回部84の中心(軸部88)に向かって湾曲形成される(以下、第1の曲部という)。
【0038】
次いで、鋼板22aの前記第1の曲部に対する押圧状態を保持したままで、図8に示すように、巻取部材80を90°回転させる。このとき、前記第1の曲部とともに、前記凹部90(以下、第1の凹部90という)および前記押込部材82(以下、第1の押込部材82という)も90°回転する。
【0039】
この場合、鋼板22aの端部が鋼板固定部92に固定され、前記第1の曲部も第1の押込部材82により巻取部材80に固定されているので、巻取部材80を回転させることにより、ドラム62(図4参照)に巻回された鋼板22を巻取手段72にまで容易に搬送することができる。
【0040】
そして、前記第1の曲部が形成された位置に、鋼板22aの一部および第1の凹部90とは異なる凹部90(以下、第2の凹部90という)が対向したときに、第1の押込部材82とは別の押込部材82(以下、第2の押込部材82という)を、第2の凹部90に向かって下降する。これにより、鋼板22aの一部が巻回部84の中心に向かって湾曲形成される(以下、第2の曲部という)。
【0041】
次いで、鋼板22aの前記第2の曲部に対する第2の押込部材82の押圧状態を保持したままで、図9に示すように、巻取部材80を90°回転させる。これにより、前記第2の曲部と第2の押込部材82と第2の凹部90とは、90°回転し、前記第1の曲部と第1の押込部材82と第1の凹部90とは、さらに90°回転する。つまり、前記第1の曲部と第1の押込部材82と第1の凹部90とは、前記第1の曲部が形成された位置から180°回転した位置、すなわち、巻取部材80の下部に移動する。
【0042】
このとき、前記第1および第2の曲部が形成された位置には、第1および第2の凹部90とは異なる凹部90(以下、第3の凹部90という)と鋼板22aの一部とが対向している。この状態において、第1および第2の押込部材82とは別の押込部材82(以下、第3の押込部材82という)を、第3の凹部90に向かって下降する。これにより、鋼板22aの一部が巻回部84の中心に向かって湾曲形成される(以下、第3の曲部という)。
【0043】
その際、巻回部84の下部に配置された第1の押込部材82は、前記第1の曲部から離間し、巻回部84の下方に移動する。これにより、前記第1の曲部は押圧状態から開放される。
【0044】
上記した工程を繰り返し行うことにより、図10に示すように、鋼板22aからなる略円環の積層体が得られる。そして、上記した鋼板22aの複数の曲部により突起部30が形成される。
【0045】
この場合、巻回部84に対する鋼板22aの巻回数が多くなれば、該鋼板22aの厚みにより押込部材82で該鋼板22aを巻回部84の中心に押し込む深さが低下するので、所望の形状を備えた突起部30を形成することが困難となる。そこで、鋼板22aの巻回数に対応して、押込部材82の大きさを変化させる。具体的には、鋼板22aの巻回数の増加に伴い、該鋼板22aに接触面積の小さい押込部材82を使用すればよい。
【0046】
次いで、巻回部84を回転させながら、突起部30が形成された鋼板22aの積層体の外周面に沿って、所望の巻回数だけ鋼板22aを巻回する。この場合、巻回される前記鋼板22aに対しては突起部30を設けないようにする。これにより、突起部30と巻回される前記鋼板22aとの間には、孔32が形成される。
【0047】
次いで、巻取部材80の回転を停止し、巻回された鋼板22aの外周面を、例えば、スポット溶接により接合してスポット溶接点96を形成し、ワイヤカット等により前記スポット溶接点96から先を切断する。これにより、該スポット溶接点96の箇所が、鋼板22aが巻回された積層体の端部となる。
【0048】
次に、図11に示すように、鋼板22aよりも幅の大きい鋼板22bの端部を、前記積層体の端部と突き合わせて、該鋼板22bを前記積層体の側面に配置する。そして、該鋼板22bの前記端部と前記積層体の外周面とを、例えば、スポット溶接により接合し、スポット溶接点98を形成する。
【0049】
次いで、軸部88により巻取部材80全体を回転させて、鋼板22aのドラム62とは異なるドラム62から鋼板22bを引き出す。これにより、鋼板22bは、鋼板打抜手段68を通過して、巻取手段72に搬送される。鋼板打抜手段68では、鋼板22bの上方から上パンチ76を下降させて、上パンチ76と鋼板22bの下方に配置された下型78とにより、該鋼板22bの一部を打ち抜いて、該鋼板22bに対して所定の形状を有するスロットを形成する。
【0050】
なお、鋼板打抜手段68において、所定の間隔(ピッチ)で前記スロットを形成する場合、鋼板22bの巻回数の増加に伴い、鋼板22bの厚みによりステータコア18(図2参照)におけるスロット部26の位置ずれが発生する。これを防止するために、鋼板打抜手段68は、鋼板22bの巻回数に対応して、スロットのピッチが大きくなるように、スロットの打ち抜きを行う。
【0051】
鋼板打抜手段68を通過した鋼板22bは、鋼板22aの積層体の側面に巻回される。その際、鋼板22bは、前記積層体の側面と鋼板調整部86の表面とに沿って巻回される。
【0052】
このようにして、巻回部84において鋼板22bを所定の巻回数だけ巻回すると、図12に示すように、鋼板22bの積層体が得られる。これにより、鋼板22bには、複数のスロットによるスロット部26が形成され、各スロット部26の間には、ティース部24が形成される。また、鋼板調整部86側の鋼板22a、22bには、各ティース部24を支持するヨーク部28が形成される。そして、前記積層体に対して、例えば、スポット溶接により前記積層体を接合してスポット溶接点100を形成し、ワイヤカット等によりスポット溶接点100から先を切断する。これによりステータコア18が得られる。
【0053】
本実施の形態に係る回転電機10のステータコア18の製造方法は上記した通りであるが、ステータコア18の鋼板22を、図13に示す2枚の鋼板22a、22bから構成しても、あるいは、図14に示す1枚の鋼板22から構成してもよい。図14の鋼板22では、該鋼板22の一部を鋼板22aとし、他の部分を鋼板22bとする。
【0054】
上記したステータコア18を図示しないケースに収容し、本実施の形態に係る回転電機10を構成するには、さらに、以下に示す製造工程を要する。
【0055】
まず、図2に示すように、ステータコア18における各ティース部24の側面を、電気絶縁物からなるボビン34で囲繞する。
【0056】
次いで、巻線36となる6本の導線の各一端にそれぞれ1次側および2次側端子38、40を、例えば、半田付けにより電気的に接続する。
【0057】
次に、1本の前記導線について、3つのボビン34に対してそれぞれ所定の巻回数だけ巻回し、各ボビン34の周囲に巻線36を配置する。
【0058】
次いで、1次側端子38の3本の巻線の各他端を、金属板42表面に、例えば、半田付けにより電気的に接続する。また、2次側端子40の3本の巻線36の各他端についても、前記金属板42とは異なる金属板42表面に、例えば、半田付けにより電気的に接続する。
【0059】
さらに、ステータコア18とボビン34と巻線36と金属板42とを、樹脂成形により樹脂44、46(図1参照)で囲繞する。
【0060】
次に、樹脂44、46で覆われたステータコア18を前記ケース内に載置して、ステータコア18の孔32と前記ケースに設けられた孔との位置合わせを行う。その後、ステータコア18の上方からボルト52を孔32および前記ケースに設けられた孔に挿通し、該ボルト52を図示しないナットで締め付ける。これにより、ステータコア18が前記ケース内に固定収容される。最後に、ステータ12の上部をロータ16で覆うことにより、本実施の形態に係る回転電機10が得られる。
【0061】
本実施の形態に係る回転電機10の製造方法では、巻回部84に設けられた凹部90と押込部材82とにより、鋼板22aを巻回部84の中心に湾曲して突起部30を形成させる。さらに、鋼板22aを巻回することにより、該突起部30を介して孔32を形成する。このように構成することで、ステータコア18をケース内に収容する際には、ステータコア18の孔32と前記ケース20に設けられた孔とにボルト52を挿通し、該ボルト52を前記ナットで締め付けることができる。このため、ステータコア18を前記ケース内に収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。また、ボルト52と前記ナットとを締め付けるだけで、ステータコア18を前記ケース内に収容することができるので、回転電機10の組立作業が簡素化され、該組立作業の作業効率が向上する。従って、回転電機10における製造コストの低減を実現することができる。
【0062】
また、本実施の形態に係る回転電機10の製造方法では、突起部30を形成する際に、鋼板22aの巻回数の増加に対応して、鋼板22aとの接触面積が異なる押込部材82を使用すればよい。この結果、押込部材82と凹部90とにより、巻回部84の中心に向かって鋼板22aを湾曲する際に、鋼板22aの曲部を正確に形成することができ、ステータコア18の孔32を精度よく形成することができる。
【0063】
次に、本実施の形態に係る回転電機10の製造方法の変形例を図15〜図17を参照しながら以下に説明する。本実施の形態に係る回転電機10の製造方法の変形例は、図4〜図14に示した製造方法と略同じ工程を有しているが、以下の点で異なる。
【0064】
すなわち、ステータコア18の外周面に突起部30aを突出形成して、該突起部30aにより孔32aを設ける。
【0065】
具体的には、図15および図16に示すように、鋼板調整部86に複数の孔102を等角度で設け、該複数の孔102にピン支持板108に植設されたそれぞれのピン部材104を挿通させる。さらに、ピン部材104の外周面の一部を囲繞する形状を備えた押付部材106が、鋼板調整部86の外方に設けられる。
【0066】
この変形例において、突起部30を形成するには、まず、図15に示す鋼板固定部92に鋼板22bの端部を当接した状態で、軸部88を回転し、巻回部84の外周面上に該鋼板22bを所定回数だけ巻回する。
【0067】
次に、巻取部材80の回転を停止して、鋼板22bの外周面に対してスポット溶接を施し、スポット溶接点から先の鋼板22bを切断する。これにより、ティース部24とスロット部26とヨーク部28とが形成される。
【0068】
次いで、鋼板22bとは異なる大きさの鋼板、例えば、鋼板22aを鋼板22bの外周面上に固定した後、巻回部84を回転して鋼板22aの巻回を開始する。この場合、鋼板22aを所定回数巻回すれば、ピン部材104を覆うように該鋼板22aが巻回される。このとき、ピン部材104を覆う鋼板22aの一部に対して、押付部材106を巻回部84の外側から該巻回部84の中心に向かって押し付ける。これにより、鋼板22aの前記一部が、ピン部材104の外周面に沿って巻回部84の外側に湾曲する。
【0069】
さらに、鋼板22aに対する押付部材106の押圧状態を保持したままで軸部88を回転し、鋼板22aをさらに巻回する。そして、別のピン部材104を覆う鋼板22aの一部を別の押付部材106で押圧する。
【0070】
そして、前記押付部材106の押圧状態を保持したままで、軸部88によりさらに回転し、上記したピン部材104とは異なるピン部材104を覆う鋼板22aの一部に対して、上記した押付部材106とは別の押付部材106を押圧する。一方、最初に鋼板22aを湾曲させた押付部材106については、鋼板22aから離間させて、鋼板22aの一部の押圧状態を開放する。
【0071】
上記した工程を繰り返すことにより、図17に示すステータコア18の外周面に突出して突起部30aが形成され、該突起部30aと湾曲していない鋼板22bの積層体との間には孔32aが形成される。
【0072】
この変形例において、湾曲される鋼板22aの巻回数が多くなれば、該鋼板22aの厚みにより、押付部材106で該鋼板22aを巻回部84の中心に押し込む深さが低下するので、所望の形状を備えた突起部30aを形成することが困難となる。そこで、鋼板22aの巻回数に対応して、押付部材106の大きさを変化させる。具体的には、湾曲される鋼板22aの巻回数の増加に伴い、該鋼板22aに対する接触面積が大きな押付部材106を使用する。すなわち、ピン部材104に対向する押付部材106の内周面の直径を大きくする。
【0073】
本実施の形態に係る回転電機10の製造方法の変形例においては、ピン部材104と押付部材106とにより、鋼板22aを巻回部84の外側に湾曲させて突起部30aを形成する。これにより、湾曲しない鋼板22bの積層体の側面と突起部30aとの間に孔32aが設けられる。そのため、ステータコア18をケースに収容する際には、ステータコア18の孔32aと前記ケースに設けられた孔とにボルト52を挿通し、該ボルト52をナットで締め付ける。これにより、ステータコア18を前記ケースに収容する際に必要とされる部品点数を低減することが可能となる。また、ボルト52と前記ナットとを締め付けるだけで、ステータコア18を前記ケースに収容することができるので、回転電機10の組立作業が簡素化され、該組立作業の作業効率が向上する。従って、回転電機10における製造コストの低減を実現することができる。
【0074】
また、突起部30aを形成する際に、鋼板22aの巻回数が増加するのに対応して、鋼板22aとの接触面積が異なる押付部材106を使用する。そのため、鋼板22aがピン部材104と押付部材106とにより適切に湾曲され、孔32aを精度よく形成することができる。
【0075】
なお、本発明に係るアキシャル型回転電機およびその製造方法は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。例えば、前記突起部は湾曲形状としたが、屈曲形状によっても同一の効果が得られることはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】
本発明に係るアキシャル型回転電機によれば、ステータコアの内周面からその中心または該ステータコアの外周面からその外側に向かって、鋼板の一部を曲げて形成された複数の突起部を有し、前記突起部により孔が形成される。
【0077】
これにより、前記孔と、前記ステータコアを収容するケースの孔とを、ボルトで挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することが可能となる。従って、ステータコアをケースに収容する際に必要とされる部品点数の低減と、前記アキシャル型回転電機の組立作業の簡素化による前記組立作業の作業効率の向上と、前記アキシャル型回転電機における製造コストの低減とを一挙に実現することができる。
【0078】
また、本発明に係るアキシャル型回転電機の製造方法によれば、巻取部の外周に設けられた複数の凹部を前記鋼板の一部が覆う際に、前記凹部に対向して前記巻取部の外側に設けた押込部材を前記凹部に向けて移動させ、前記押込部材の押圧により、前記鋼板の一部を前記各凹部の表面に沿って曲げて、複数の突起部および孔を形成する。
【0079】
これにより、前記孔と、前記ステータコアを収容するケースの孔とを、ボルトで挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することが可能となる。従って、ステータコアをケースに収容する際に必要とされる部品点数の低減と、前記アキシャル型回転電機の組立作業の簡素化による前記組立作業の作業効率の向上と、前記アキシャル型回転電機における製造コストの低減とを一挙に実現することができる。
【0080】
また、本発明に係るアキシャル型回転電機の製造方法によれば、巻取部に巻回された鋼板の積層体の外周面に沿って、複数のピン部材を所定の間隔で配置し、前記ピン部材を前記鋼板の一部が覆う際に、押付部材の押圧により、前記鋼板の一部を前記各ピン部材の表面に沿って曲げることにより、複数の突起部および孔を形成する。
【0081】
これにより、前記孔と、前記ステータコアを収容するケースの孔とを、ボルトで挿通し、該ボルトをナットで締め付けるだけで、前記ステータコアを前記ケース内に収容することが可能となる。従って、ステータコアをケースに収容する際に必要とされる部品点数の低減と、前記アキシャル型回転電機の組立作業の簡素化による前記組立作業の作業効率の向上と、前記アキシャル型回転電機における製造コストの低減とを一挙に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る回転電機を示す断面図である。
【図2】図1の回転電機のステータコアを示す分解斜視図である。
【図3】図3のステータコアを示す平面図である。
【図4】本実施の形態に係る回転電機の製造方法において、ステータコア製造装置の概略を示す斜視図である。
【図5】ステータコアの製造工程を示す要部斜視図である。
【図6】ステータコアの製造工程を示す要部斜視図である。
【図7】ステータコアの製造工程を示す要部平面図である。
【図8】ステータコアの製造工程を示す要部平面図である。
【図9】ステータコアの製造工程を示す要部平面図である。
【図10】ステータコアの製造工程を示す要部斜視図である。
【図11】ステータコアの製造工程を示す要部斜視図である。
【図12】図4のステータコア製造装置により製造されたステータコアを示す斜視図である。
【図13】ステータコアの鋼板を示す平面図である。
【図14】ステータコアの鋼板を示す平面図である。
【図15】本実施の形態に係る回転電機の製造方法の変形例を示す斜視図である。
【図16】図15のステータコア製造装置の巻取手段を示す側面図である。
【図17】本実施の形態に係る回転電機の製造方法の変形例により製造されたステータコアを示す平面図である。
【符号の説明】
10…アキシャル型回転電機 12…ステータ
14…ギャップ 16…ロータ
18…ステータコア 20…ケース
22、22a、22b…鋼板 24…ティース部
26…スロット部 28…ヨーク部
30、30a…突起部 32、32a、102…孔
34…ボビン 36…巻線
38、40…端子 42…金属板
44、46…樹脂 48…磁石
52…ボルト 60…ステータコア製造装置
62…ドラム 64…ローラ
66…テンションローラ 68…鋼板打抜手段
70…ガイドローラ 72…巻取手段
74、88…軸部 76…上パンチ
78…下型 80…巻取部材
82…押込部材 84…巻回部
86…鋼板調整部 90…凹部
92…鋼板固定部 94…端部
96、98、100…スポット溶接点
104…ピン部材 106…押付部材
108…ピン支持板

Claims (5)

  1. 鋼板を巻回して形成され、一方の面に複数のティース部が形成されたステータコアを有するアキシャル型回転電機において、
    前記ステータコアは、該ステータコアの内周面からその中心に向かって、または該ステータコアの外周面からその外側に向かって、前記鋼板の一部を曲げて形成された複数の突起部を有し、
    前記突起部には、前記鋼板の一部の曲げにより、孔が形成される
    ことを特徴とするアキシャル型回転電機。
  2. 鋼板を、複数の凹部が設けられた巻取部の外周に設けられる鋼板固定部に固定する工程と、
    前記巻取部を回転することにより、前記巻取部に前記鋼板を巻き取る工程と、
    前記巻取部の回転により、前記複数の凹部を覆う前記鋼板の一部に対して押込部材を押圧することにより、前記鋼板の一部を前記各凹部の表面に沿って曲げて、前記鋼板に複数の突起部を形成する工程と、
    前記鋼板を前記巻取部の前記外周に沿って巻回し、前記複数の突起部と曲げていない前記鋼板との間に孔を形成してステータコアを構成する工程と
    を有する
    ことを特徴とするアキシャル型回転電機の製造方法。
  3. 請求項2記載のアキシャル型回転電機の製造方法において、前記突起部を形成する工程では、前記巻取部における前記鋼板の巻回数の増加に応じて、前記押込部材と前記鋼板の一部との接触面積を減少させる
    ことを特徴とするアキシャル型回転電機の製造方法。
  4. 鋼板を、巻取部の外周に設けられた鋼板固定部に固定する工程と、
    前記巻取部を回転することにより、前記巻取部に前記鋼板を巻き取る工程と、
    前記巻取部の回転を停止してから、前記巻き取られた鋼板の外周面に沿って、複数のピン部材を前記巻取部に対して所定の間隔で配置する工程と、
    前記巻取部を回転させて、前記巻取部の鋼板の外周面に沿って前記鋼板の巻き取りを開始する工程と、
    前記巻取部の回転により、前記ピン部材を覆う前記鋼板の一部に対して、押付部材を押圧することにより、前記鋼板の一部を前記各ピン部材の表面に沿って曲げて、前記鋼板に複数の突起部を形成する工程と、
    所定の巻回数で巻き取られた前記鋼板の端部を固定する工程と、
    前記複数のピン部材を前記突起部から引き抜いて、前記突起部と前記曲げていない鋼板との間に孔を形成してステータコアを構成する工程と
    を有する
    ことを特徴とするアキシャル型回転電機の製造方法。
  5. 請求項4記載のアキシャル型回転電機の製造方法において、
    前記突起部を形成する工程では、前記巻取部における前記鋼板の巻回数の増加に応じて、前記押付部材と前記鋼板の一部との接触面積を増加させる
    ことを特徴とするアキシャル型回転電機の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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