JP2004311252A - レバー式コネクタ - Google Patents

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JP2004311252A JP2003104355A JP2003104355A JP2004311252A JP 2004311252 A JP2004311252 A JP 2004311252A JP 2003104355 A JP2003104355 A JP 2003104355A JP 2003104355 A JP2003104355 A JP 2003104355A JP 2004311252 A JP2004311252 A JP 2004311252A
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Tsutomu Tanaka
努 田中
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Abstract

【課題】レバーを初期位置に保持しておくための保持手段と、レバーの回動及び両ハウジングの嵌合を一気に進めるための慣性ロック手段との双方の信頼性を高める。
【解決手段】両ハウジング10,30が未嵌合のときは、係止部14と撓みロック片25との係止代を大きくすることで、レバー20を初期位置に確実に保持できる。この状態から、カムフォロア31がカム溝23に進入するまで第2ハウジング30を第1ハウジング10に嵌合すると、解除部32が撓みロック片25を弾性撓みさせて係止部14との係止代を減少させる。これにより、慣性ロックを機能させる際に撓みロック片25を係止部14から解離させるのに必要な力は、両ハウジング10,30が未嵌合状態でレバー20を初期位置に保持しているときに比べて小さくなる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、慣性ロック手段を備えたレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
慣性ロック機能を備えたレバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このレバー式コネクタは、雄ハウジングにレバーを回動可能に支持するとともに、雄ハウジングのフード部を構成する側壁に撓みロック片を形成し、その撓みロック片にレバーを係止させることで、レバーを初期位置(カム溝の入口が雌ハウジング側に開口する姿勢)で回動規制した状態にロックしておくようになっている。
【0003】
この状態から、雄ハウジングのフード部に雌ハウジングを浅く嵌合し、レバーのカム溝の入口に雌ハウジングのカムピンを進入させる。そして、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きな回動操作をレバーに付与すると、撓みロック片が弾性撓みしつつレバーから解離し、解離直後の慣性によってレバーの回動が一気に正規嵌合位置まで進み、レバーの回動に伴ってカム溝とカムピンとの係合によるカム作用により、雌雄両ハウジングが正規嵌合状態に至る。
【0004】
つまり、撓みロック片は、レバーを初期位置に保持しておくための手段と、レバーの回動及び両ハウジングの嵌合を一気に進めるための慣性ロック手段とを兼ねている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−214653号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
レバーを初期位置に保持する手段の信頼性を高めるためには、撓みロック片とレバーとの係止力が大きいことが望ましい。一方、慣性ロック手段としては、撓みロック片とレバーとの係止力が、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きさであれば足り、撓みロック片とレバーとの係止力が大きくなり過ぎると、レバーの回動を開始するときの操作性が低下することになる。
【0007】
そのため、上記のように撓みロック片がレバーを保持する手段と慣性ロック手段を兼ねている構造では、ロック機能を優先させるとレバーの回動操作性が低下し、逆に、レバーの回動操作性を優先すると、レバーを初期位置にロックする機能の信頼性が低下することになる。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、レバーを初期位置に保持しておくための保持手段と、レバーの回動及び両ハウジングの嵌合を一気に進めるための慣性ロック手段との双方の信頼性を高めることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1ハウジングと、カムフォロアを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングと、カム溝を有し、前記第1ハウジングに回動可能に支持されたレバーとを備えてなり、前記レバーと前記第1ハウジングのうちのいずれか一方には撓みロック片を設けるとともに、他方には、前記撓みロック片と係止することにより、前記カム溝に対する前記カムフォロアの進入を許容する初期位置に前記レバーをロックする係止部を設け、前記レバーを初期位置にロックするとともに前記カムフォロアを前記カム溝に進入させた状態で、前記両ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記係止部から解離してレバーに対するロックが解除され、ロック解除直後の慣性により前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進むとともに、前記カム溝と前記カムフォロアの係合によるカム作用により前記両ハウジングが一気に正規嵌合状態に至るようにしたレバー式コネクタにおいて、前記第2ハウジングに、前記カムフォロアが前記カム溝に進入するまで前記第1ハウジングへの嵌合を進めた状態において、前記撓みロック片を弾性撓みさせることで前記撓みロック片の前記係止部に対する係止代を減少させる解除部を設けた構成とした。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記撓みロック片は片持ち状に延出する形態であり、前記撓みロック片と前記係止部との係止方向は、前記撓みロック片の延出方向と略直交する方向であるものにおいて、前記撓みロック片に対する前記解除部の当接方向が、前記撓みロック片の延出方向と概ね平行な方向とされている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記レバーには、その回動中心から最も遠い位置に操作部が設けられ、前記撓みロック片は、前記操作部よりも回動中心に近い位置に配置されている構成とした。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記撓みロック片を前記レバーに設け、前記レバーが初期位置から回動を進めるのに伴い、前記撓みロック片が前記解除部から解離するようにした構成とした。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記レバーに、弾性撓みした状態の撓みロック片を収容する収容空間を形成した構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
両ハウジングが未嵌合の状態では、係止部に対する撓みロック片の係止代を大きくすることで、レバーを初期位置に確実に保持しておくことができる。この状態から、カムフォロアがカム溝に進入するまで第2ハウジングを第1ハウジングに嵌合すると、解除部が撓みロック片を弾性撓みさせて係止部との係止代を減少させる。これにより、慣性ロックを機能させる際に撓みロック片を弾性撓みさせつつ係止部から解離させるのに必要な力は、両ハウジングが未嵌合でレバーを初期位置に保持している状態に比べて小さくなる。
【0012】
かかる本願の構成によれば、両ハウジングが未嵌合のときにレバーを初期位置に保持する機能の信頼性の向上と、両ハウジングの嵌合過程において慣性ロックを機能させる際のレバーの操作性の向上とを、共に実現することができる。
[請求項2の発明]
解除部が撓みロック片に当接するとき、撓みロック片は、その延出方向と略直交する方向へ押し動かされることがないので、撓みロック片が係止部に対して正規の係止状態を保つことができる。
【0013】
[請求項3の発明]
撓みロック片は操作部よりも回動中心に近い位置にあるので、操作部に付与された回動操作力は、増幅されて撓みロック片と係止部との係止位置に作用する。
したがって、解除部が撓みロック片を弾性撓みさせた状態における撓みロック片と係止部との係止代を比較的大きく確保しても、慣性ロックを機能させるときのレバーの操作性が低下せずに済む。このように係止代を大きく確保するということは、解除部による撓みロック片の弾性撓み量が小さくて済むことを意味するので、撓みロック片の弾性撓み状態が長時間続くような場合でも撓みロック片のヘタリを回避することができる。
【0014】
[請求項4の発明]
撓みロック片が解除部によって弾性撓みを生じても、レバーを回動させれば撓みロック片は解除部から解離するので、撓みロック片を弾性復帰させることができる。したがって、撓みロック片の弾性撓み状態が長時間続くことを回避して、撓みロック片のヘタリを防止することができる。
[請求項5の発明]
解除部の当接によって撓みロック片が弾性撓みするときや、撓みロック片を係止部から完全に解離させつつ弾性撓みさせるときに、その撓みロック片は収容空間内に収容されるようになっているので、撓みロック片が異物との干渉によって弾性撓みに支障を来す虞がない。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。
本実施形態1のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と、レバー20と、第2ハウジング30とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、前方(図1〜図3における左方)へ角筒状に突出するフード部11を有する。第1ハウジング10内には、先端にタブを有する雄端子金具(図示せず)が収容され、フード部11内においてはタブが前方へ突出している。第1ハウジング10の左右両外側面における後端側位置には、レバー20を支持するための一対の支持軸12(本発明の構成要件である回動中心)が突出形成されている。
【0016】
フード部11を構成する左右両側壁部11Sには、夫々、その前端に開放する略方形の切欠部13が形成されており、この切欠部13の前後方向(フード部11に対する第2ハウジング30の嵌合方向と平行な方向)へ直線状に延びる上縁部は、係止部14とされている。また、切欠部13における略下半分領域は、カムフォロア31がカム溝23に進入する際にフード部11との干渉を回避するための回避空間となっている。
【0017】
レバー20は、合成樹脂製であって、第1ハウジング10の上方に配される操作部21と、この操作部21の左右両端から第1ハウジング10の左右両外側面に沿うように延出する一対の板状のアーム部22とを一体成形したものである。アーム部22の内側面(第1ハウジング10の外側面と対向する面)には、入口をアーム部22の外周縁に開口させたカム溝23が形成されている。かかるレバー20は、両アーム部22の軸受孔24を支持軸12に嵌合させることにより、第1ハウジング10に対して初期位置(図1及び図2を参照)と嵌合完了位置(図3を参照)との間で約90°の角度回動し得るように支持されている。レバー20が初期位置にある状態では、カム溝23の入口が、フード部11の切欠部13と対応する高さに位置するとともに、前方(第2ハウジング30と対応する方向)に向かって開口するようになっていて、これにより、カム溝23に対してカムフォロア31が進入可能となっている。
【0018】
両アーム部22には、夫々、撓みロック片25が形成されている。アーム部22には、その外側面から内側面に連通する略U字形のスリット26が形成され、このスリット26で囲まれた細長い部分が片持ち状に延出する形態の撓みロック片25となっている。撓みロック片25の内側面は、アーム部22の内側面と面一状をなし、その内側面における延出端部には、アーム部22の内側面よりも内側へ突出する係止突起25aが形成されている。撓みロック片25の外側面は、アーム部22の外側面よりも内側へ奥まった位置にあり、アーム部22の板厚の範囲内における撓みロック片25の外側面よりも外方の空間は、収容空間27となっている。撓みロック片25は、外方(レバー20の回動中心と略平行な方向であって、両ハウジング10,30の嵌合方向と略直角な方向)へ弾性撓みし得るようになっている。撓みロック片25が最も弾性撓みしたときでも、撓みロック片25は収容空間27内に収容された状態となり、撓みロック片25がアーム部22の外側面よりも外方へ突出することはない。
【0019】
レバー20が初期位置にある状態では、撓みロック片25が前方へ延出する向きとなり、撓みロック片25の上縁の高さは、フード部11の切欠部13の係止部14とほぼ同じ高さとなる。したがって、撓みロック片25の係止突起25aは、切欠部13内に嵌入してその上縁を係止部14に対して下から係止させる状態となる。この係止突起25aと係止部14との係止により、初期位置にあるレバー20は嵌合完了位置側へ回動することを規制されている。このとき係止突起25aの内側面はフード部11の内側面とほぼ面一となるように位置する。つまり、係止突起25aと係止部14との係止代は、係止部14の形成されている側壁部11Sの壁厚寸法と同じ寸法である。
【0020】
また、レバー20が初期位置にあるときに、撓みロック片25の高さは支持軸12(レバー20の回動中心)とほぼ同じ高さにあるので、レバー20が嵌合完了位置側への回動を開始するときの回動方向(変位方向)は、概ね上方向、即ち係止部14に対する撓みロック片25の係止方向と略同方向であって、撓みロック片25の延出方向に対して略直角方向である。
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなし、その内部には、雄端子金具のタブと嵌合可能な角筒部を有する雌端子金具(図示せず)が収容されている。第2ハウジング30の左右両外側面には、一対の円柱形をなすカムフォロア31が突出して形成されている。
【0021】
同じく第2ハウジング30の左右両外側面には、レバー20が初期位置にあるときの撓みロック片25と同じ高さにおいて前後方向(フード部11に対する第2ハウジング30の嵌合方向と平行な方向)へ細長く延びる一対のリブ状をなす解除部32が形成されている。このリブ状に突出する解除部32の突出高さ(第2ハウジング30の外側面から解除部32の外側面までの距離)については、フード部11に嵌合したときに、解除部32の外側面が、フード部11の側壁部11Sの壁厚の範囲内に位置し、且つ係止部14と係止されている係止突起25aと干渉するように設定されている。
【0022】
次に、本実施形態の作用を説明する。
両ハウジング10,30を嵌合する際には、第1ハウジング10において撓みロック片25を係止部14に係止させることによりレバー20を初期位置に保持しておく。このときの係止部14と撓みロック片25との係止代は、係止部14の形成母体であるフード部11の側壁部11Sの壁厚寸法と同じ寸法である(図5及び図7を参照)。
この状態から、フード部11に第2ハウジング30を浅く嵌合すると、カムフォロア31がカム溝23の入口に進入するとともに、解除部32の前端のテーパ面32aが係止突起25aに当接し、そのテーパ面32aの傾斜により係止突起25aが外方へ押し動かされ、係止突起25aの内側面が解除部32の外側面に当接する状態となる。これにより、撓みロック片25が係止部14から解離する方向(外側)へ弾性撓みし、係止突起25aと係止部14との係止代が減少する(図6及び図8を参照)。この減少したときの係止代は、解除部32の外側面からフード部11の外側面までの距離、即ち側壁部11Sの壁厚よりも小さい寸法となる。この状態でも、撓みロック片25と係止部14との係止により、レバー20は初期位置において回動規制された状態に保たれる。
【0023】
次に、レバー20に対して雄端子金具と雌端子金具との間の摩擦抵抗に起因する両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20の操作部21に付与すると、撓みロック片25が更に外側へ弾性撓みして係止突起25aが係止部14から解離する。その瞬間、撓みロック片25と係止部14との係止によるレバー20の回動規制状態が解除されると同時に、レバー20に付与されていた回動力が解放されることにより、レバー20には大きな慣性力が付与される。この慣性力により、レバー20が一気に嵌合完了位置へ回動されるとともに、カム溝23とカムフォロア31との係合によるカム作用によって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態へ一気に進む。
【0024】
上述のように本実施形態においては、両ハウジング10,30が未嵌合のときに、係止部14に対する撓みロック片25の係止代を大きくすることで、レバー20を初期位置に確実に保持しておくことができる。そして、この状態から、カムフォロア31がカム溝23に進入するまで第2ハウジング30を第1ハウジング10に嵌合すると、解除部32が撓みロック片25を弾性撓みさせて係止部14に対する撓みロック片25の係止代を減少させるようになっている。これにより、慣性ロックを機能させる際に撓みロック片25を弾性撓みさせつつ係止部14から解離させるのに必要な力は、両ハウジング10,30が未嵌合であってレバー20を初期位置にロックしている状態に比べて小さくなる。
【0025】
かかる本実施形態によれば、両ハウジング10,30が未嵌合のときにレバー20を初期位置に保持する機能の信頼性の向上と、両ハウジング10,30の嵌合過程において慣性ロックを機能させる際のレバー20の操作性の向上とが、共に実現されている。
また、本実施形態では、撓みロック片25が片持ち状に延出し、撓みロック片25と係止部14との係止方向が、撓みロック片25の延出方向と略直交する方向となっているため、撓みロック片25がその延出方向と略直交する方向へ変位し易く、その変位によって係止部14との係止状態が不安定になることが懸念される。しかし、撓みロック片25に対する解除部32の当接方向を撓みロック片25の延出方向と概ね平行な方向としているので、解除部32が撓みロック片25に当接するときに、撓みロック片25は、その延出方向と略直交する方向へ押し動かされる虞がない。したがって、撓みロック片25と係止部14に対して正規の係止状態を保つことができ、第1ハウジング10に対してレバー20が初期位置からずれる虞がない。
【0026】
また、レバー20を回動操作するための操作部21は回動中心(支持軸12)から最も遠い位置に配置され、その操作部21よりも回動中心に近い位置に撓みロック片25を配置しているので、操作部21に付与された回動操作力は、増幅されて撓みロック片25と係止部14との係止位置に作用することになる。したがって、解除部32が撓みロック片25を弾性撓みさせた状態における撓みロック片25と係止部14との係止代を比較的大きく確保しても、慣性ロックを機能させるときのレバー20の操作性が低下せずに済む。このように係止代を大きく確保するということは、解除部32による撓みロック片25の弾性撓み量が小さくて済むことを意味するので、撓みロック片25の弾性撓み状態が長時間続くような場合でも撓みロック片25のヘタリを回避することができる。
【0027】
また、本実施形態では、レバー20が初期位置から嵌合完了位置側へ回動すると、撓みロック片25が解除部32から解離するようになっているので、撓みロック片25は、解除部32から解離した後、自由状態へ弾性復帰することができる。これにより、撓みロック片25の弾性撓み状態が長時間続くことを回避して、撓みロック片25のヘタリが防止されている。
また、レバー20には、弾性撓みした状態の撓みロック片25を収容する収容空間27を形成しているので、解除部32の当接によって撓みロック片25が弾性撓みするときや、撓みロック片25を係止部14から完全に解離させつつ弾性撓みさせるときに、その撓みロック片25は収容空間27内に収容された状態を保つ。したがって、撓みロック片25が異物との干渉によって弾性撓みに支障を来す虞がなく、撓みロック片25と係止部14との係止解除の動作が支障なく行われ、ひいては、レバー20の回動動作及び両ハウジング10,30の嵌合動作が円滑に且つ確実に行われるようになっている。
【0028】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では先端にタブを有する雄端子金具を保持するための雄側ハウジングにレバーを支持したが、本発明によれば、雄端子金具との接続相手である雌端子金具を保持する雌側ハウジングにレバーを支持してもよい。
【0029】
(2)上記実施形態では撓みロック片をレバーに設け、係止部を第1ハウジングに設けたが、本発明によれば、撓みロック片を第1ハウジングに設け、係止部をレバーに設けてもよい。
(3)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を撓みロック片に対する解除部の当接方向と平行な方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を、撓みロック片に対する解除部の当接方向に対して斜め方向又は略直角方向としてもよい。
【0030】
(4)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を、撓みロック片に対する解除部の当接方向とは逆向きとしたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を、撓みロック片に対する解除部の当接方向と同じ方向としてもよい。
(5)上記実施形態では撓みロック片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、撓みロック片を両端支持形態としてもよい。
(6)上記実施形態では撓みロック片と係止部との係止方向を撓みロック片の延出方向と略直角方向としたが、本発明によれば、撓みロック片と係止部との係止方向は、撓みロック片の延出方向と略平行又は延出方向に対して斜め方向としてもよい。
【0031】
(7)上記実施形態では撓みロック片の延出方向をレバーの回動方向に対して略直角方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向をレバーの回動方向と略同方向又は回動方向に対して斜め方向としてもよい。
(8)上記実施形態では撓みロック片の弾性撓み方向をレバーの回動軸と略同方向(両ハウジングの嵌合方向と略直角な方向)としたが、本発明によれば、撓みロック片の弾性撓み方向をレバーの回動軸と略直角な方向(径方向又は周方向)としてもよい。
【0032】
(9)上記実施形態では撓みロック片が弾性撓みした状態でもその撓みロック片がレバーの板厚内に収容された状態を保つようにしたが、本発明によれば、撓みロック片が係止部との係止代を減少させた状態で、撓みロック片の一部がレバーの外面から外側へ突出するようにしてもよい。
(10)上記実施形態では撓みロック片、係止部及び解除部を左右一対ずつ設けたが、本発明によれば、撓みロック片、係止部及び解除部は左右いずれか一方のみに設けてもよく、あるいは、撓みロック片をレバーの操作部に設け、係止部を第1ハウジングの上面に設け、解除部を第2ハウジングの上面に設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において両ハウジングが未嵌合であってレバーが初期位置に保持されている状態をあらわす側面図
【図2】カム溝にカムフォロアが進入するまで両ハウジングを浅く嵌合した状態をあらわす側面図
【図3】両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす側面図
【図4】レバーが初期位置に保持されている状態の第1ハウジングの正面図
【図5】レバーが初期位置に保持されている状態をあらわす横断面図
【図6】撓みロック片と係止部との係止代が減少した状態をあらわす横断面図
【図7】図5におけるA−A断面図
【図8】図6におけるB−B断面図
【符号の説明】
10…第1ハウジング
12…支持軸(回動中心)
14…係止部
20…レバー
21…操作部
23…カム溝
25…撓みロック片
27…収容空間
30…第2ハウジング
31…カムフォロア
32…解除部

Claims (5)

  1. 第1ハウジングと、
    カムフォロアを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングと、
    カム溝を有し、前記第1ハウジングに回動可能に支持されたレバーとを備えてなり、
    前記レバーと前記第1ハウジングのうちのいずれか一方には撓みロック片を設けるとともに、他方には、前記撓みロック片と係止することにより、前記カム溝に対する前記カムフォロアの進入を許容する初期位置に前記レバーをロックする係止部を設け、
    前記レバーを初期位置にロックするとともに前記カムフォロアを前記カム溝に進入させた状態で、前記両ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記係止部から解離してレバーに対するロックが解除され、ロック解除直後の慣性により前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進むとともに、前記カム溝と前記カムフォロアの係合によるカム作用により前記両ハウジングが一気に正規嵌合状態に至るようにしたレバー式コネクタにおいて、
    前記第2ハウジングに、前記カムフォロアが前記カム溝に進入するまで前記第1ハウジングへの嵌合を進めた状態において、前記撓みロック片を弾性撓みさせることで前記撓みロック片の前記係止部に対する係止代を減少させる解除部を設けたことを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記撓みロック片は片持ち状に延出する形態であり、
    前記撓みロック片と前記係止部との係止方向は、前記撓みロック片の延出方向と略直交する方向であるものにおいて、
    前記撓みロック片に対する前記解除部の当接方向が、前記撓みロック片の延出方向と概ね平行な方向とされていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記レバーには、その回動中心から最も遠い位置に操作部が設けられ、
    前記撓みロック片は、前記操作部よりも回動中心に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記撓みロック片を前記レバーに設け、前記レバーが初期位置から回動を進めるのに伴い、前記撓みロック片が前記解除部から解離するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記レバーに、弾性撓みした状態の撓みロック片を収容する収容空間を形成したことを特徴とする請求項4記載のレバー式コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012238472A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

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JP2012238472A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

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