JP2004311219A - バックライトユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】受光面での反射を抑えて入射効率を高める一方、取り込んだ光を多く反射させるようにすることで、導光板内の隅々に光を導光させて輝度アップを図ることのできるバックライトユニットを提供することである。
【解決手段】光源であるLED24と、このLED24で発した光を導く導光板25とを備え、この導光板25の一端にLED24からの光を受光する受光反射部28が形成されてなるバックライトユニット21において、前記受光反射部28に導光板25の下面からLED24に向けて突出し且つ両側面が内側に傾斜する張出部31を設けると共に、この張出部31の下面にはLED24の発光面上に位置し且つ前記導光板25の長手方向に沿って延びる凹部32を形成した。
【選択図】 図2
【解決手段】光源であるLED24と、このLED24で発した光を導く導光板25とを備え、この導光板25の一端にLED24からの光を受光する受光反射部28が形成されてなるバックライトユニット21において、前記受光反射部28に導光板25の下面からLED24に向けて突出し且つ両側面が内側に傾斜する張出部31を設けると共に、この張出部31の下面にはLED24の発光面上に位置し且つ前記導光板25の長手方向に沿って延びる凹部32を形成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計や携帯電話などの液晶表示パネルを備えた小型の機器に組み込まれるバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバックライトユニットとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この例は、図7に示すように、枠体2の上部に保持された液晶表示パネル3の下部にバックライトユニット1を設けた構造のもので、このバックライトユニット1は、光源であるLED4と、このLED4で発した光を液晶表示パネル3の裏面側に導くための導光板5と、この導光板5の上面に配置された拡散シート6と、導光板5の下面に配置された反射シート7とを備えた構造である。前記導光板5は、透明なアクリル板等によって形成されており、その一端にはLED4の上方にまで延びる受光反射部8を有している。この受光反射部8は上面が斜めにカットされた反射面9を有すると共に、LED4と向かい合う受光反射部8の下面には平面状の受光面10を有した形状となっている。なお、前記LED4は各種のICや電子部品が実装される回路基板11の先端部に実装されている。
【0003】
前記LED4から導光板5の受光反射部8に向かって放射された光は、受光面10から受光反射部8内に入射したのち、受光反射部8の反射面9で前方側に反射され、そのまま導光板5内を進んで上方の液晶表示パネル3を背面側から照射する。そして、導光板5内を光が進むときに前記導光板5の上面に配置された拡散シート6及び導光板5の下面に配置された反射シート7によって光の拡散や反射が繰り返され、導光板全体の輝度が高められると共に輝度ムラが抑えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−355428号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8に示すように、LED4から受光面10に向かって放射した光は、受光面10に広範囲で入射するが、上記従来のように導光板5の受光面10が平面形状であるために、受光面10への入射角θが所定角度より大きいような光線Lは受光面10でその多くが反射してしまい、受光面10から入射する光の受光量が低下して輝度にも影響を及ぼすおそれがあった。特に、導光板5の厚さが薄くなると導光板5の先端部分へは光が届きにくくなり、そのために輝度が著しく低下すると共に輝度ムラが現れるといった問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、受光面での反射を抑えて入射効率を高める一方、取り込んだ光を多く反射させるようにすることで、導光板内の隅々に光を拡散させて輝度アップを図ることのできるバックライトユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るバックライトユニットは、光源と、この光源で発した光を導く導光板とを備え、この導光板の一端に光源からの光を受光する受光反射部が形成されてなるバックライトユニットにおいて、前記受光反射部に導光板の下面から光源に向けて突出し且つ両側面が内側に傾斜する張出部を設けると共に、この張出部の下面には光源の発光面上に位置し且つ前記導光板の長手方向に沿って延びる凹部を形成したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、光源から発せられた光が前記張出部の下面に設けられている凹部を介して受光反射部内に効率よく入射させることができる。また、前記凹部が導光板の長手方向に向かって延びると共に、受光反射部の両側面が内側に傾斜形成されているので、前記受光反射部内に取り込んだ光を導光板の隅々にまで素早く導光させることができる。
【0009】
また、前記凹部が半円筒形状であり、且つ前記半円筒形状凹部の任意の断面の円弧の形状が、該円弧の接線と光源からの光軸線とがなす角度が90〜46度の範囲であるならば、前記光源から発せられる放射状の光を円弧面に対して略直交して入射させることができる。このため、光源から発せられる光のほとんどを受光反射部内に取り込むことが可能である。
【0010】
また、前記張出部の両側面が光源から導光板の長手方向に向かう中心光軸に対して約45度の角度で傾斜させているので、前記受光面から入射した光を効率よく且つ素早く導光板内の隅々に導光させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の第1の実施の形態に係るバックライトユニットを詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係るバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図、図2は導光板の受光反射部の要部を示す斜視図、図3は受光反射部のA−A断面図、図4は導光板の平面図、また、図5は受光反射部のB−B断面図である。
【0012】
図1に示された本発明のバックライトユニット21は、基本的には従来のバックライトユニットと同様、枠体22の上部に保持された液晶表示パネル23の下部に配設された構造である。即ち、光源であるLED24と、このLED24で発した光を液晶表示パネル23の裏面側に導くための導光板25と、この導光板25の上面に配置された拡散シート26と、導光板25の下面に配置された反射シート27とを備える。前記導光板25は、透明なアクリル板によって形成されており、その一端にはLED24の上方にまで延びる受光反射部28を有している。なお、前記LED24は各種のICや電子部品が実装される回路基板30の先端部に実装されている。
【0013】
前記受光反射部28は、図2及び図3に示すように、従来と異なって、導光本体部25aの下面よりLED24側に厚みを有する張出部31が形成されると共に、両側面28a,28bを内側に略45度の角度で傾斜させている。また、前記張出部31の下面には、LED24から放射される光を集中的に受ける凹部32が形成されている。この凹部32は、図3に示されるように、LED24の発光部24aを中心として断面円弧状に形成されたもので、その内壁面が受光面33となっている。さらに、この受光面33は導光本体部25aに向かって半円筒形状に延びている。この半円筒形状とは後述のように必ずしも同心円の円弧形状に限定されるものではない。
【0014】
前記導光板25とLED24の平面的な位置関係を図4に示す。この図に示したように、LED24の発光部24aは、受光反射部28の張出部31に設けられている凹部32の下方の略中央部に位置決め固定される。
【0015】
次に、前記図3及び図4に基づいて受光反射部28における受光及び反射作用を説明する。まず、受光においては、図3に示されるように、LED24の発光の中心が受光面33の略中心に位置しているため、LED24から放射状に発せられる光は受光面33での各接線gに対して略90度の角度で入射する。そのために、LED24からの光は受光面33に、いわゆる入射角がほとんど零に近い状態で入射するので、受光面33での反射が非常に少なくなり、そのほとんどが受光反射部28内に入射することになる。その結果、受光反射部28での受光量が飛躍的に増大し、導光本体部25a内に導かれる光量が多くなる。
【0016】
一方、図4に示されるように、前記受光面33から入射した光は、導光本体部25aへ向かって直接進む直進光と、両側面28a,28bによって反射されて導光本体部25aへ向かう側面反射光と、後面28cで反射されて導光本体部25aへ向かう後面反射光、さらに、図5に示すように、傾斜した上面28dに当たって導光本体部25aへ向かう上面反射光とが合成されたものとなる。特に、両側面28a,28bが導光本体部25aの長手方向に対して略45度の傾斜角を有しているため、受光面33から入射した光を効率よく導光本体部25aの長手方向に向かって反射させることができる。
【0017】
以上説明したように、受光反射部28の下方に受光面33を形成するための断面が円弧状で半円筒形状に延びる凹部32を形成したことによって、LED24から発する光を有効に取り入れることが可能となると共に、受光反射部28の両側面28a,28b、後面28c、上面28dすべてが導光本体部25aに向かって傾斜させているため、前記LED24から入射させた光を効率よく導光本体部25a内に向けて導光させることができる。したがって、従来のバックライトユニットに比べて、LED24の輝度や消費電流をアップさせることなく導光本体部25a内の輝度が高くなり、導光板25の上方に配設される液晶表示パネル23を明るく照らすことができる。
【0018】
また、上記のような受光反射部28の下面に張出部31を設けているにも関わらず、ここにLED24の上方スペースを確保するための凹部32を形成した構造となっているため、バックライトユニット21の全体の厚みは従来構造のバックライトユニットに比べてそれほど変化はない。
【0019】
次に本発明に係わる第2の実施の形態について説明する。上記第1実施形態で示したバックライトユニット21は、光源であるLEDを1個で構成した場合の例であるが、複数のLEDからなる構成にすることも可能である。単に受光光量を多くすることを目的とするものであれば、導光本体部25aに向かって延びる凹部に沿ってLEDを複数配設すればよい。また、幅の広い導光板を使用する場合であれば、図6に示すように、導光板45の幅方向に対してLEDを2個併設させると共に、前記それぞれのLEDに対して凹部32を形成する。このように、凹部32を2系統以上形成することによって、受光反射部48内への受光量を増大させて、導光板45の隅々にまで光を導光させることが可能となる。
【0020】
尚、第1、第2の実施形態共に、凹部32の断面形状を光源を中心とする同心円の一部の円弧として説明した。すなわち光源よりの光軸と凹部32の円弧部の接線とがなす角度を略90度、入射角ゼロとして説明した訳である。しかしながら導光板25、45の材料がアクリル樹脂で構成される場合、光源よりの光軸と凹部32の円弧部接線とがなす角度を46度、すなわち入射角44度まで変化させても、アクリル樹脂における反射率はおよそ1%しか変化しない。このことは、円弧の中心をLED24の発光位置より遠ざけて、円弧半径を図3に示す円弧形状よりも大きく設定しても、導光板25、45に取り込まれる光量はほとんど変化しないことを意味する。換言すれば凹部32の円弧の任意の一点における接線と、光軸とがなす角度が90〜46度の範囲内となるような円弧形状ならば、導光板内に効率よく光が取り込まれる効果はほとんど変化しない。また前記接線と光軸とがなす角度の条件を満足する範囲であるならば、凹部32の円弧形状は必ずしも同心円の円弧である必要はなく、楕円曲線や放物線の一部などの2次曲線でも同様な効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバックライトユニットによれば、導光板の受光面を光源側に張り出すと共に、この張出部分に半円筒状の凹部を設け、この凹部の内周面に光源から放射する光を入射させるようにしたので、内周面に対する光の入射角を小さく保つことができ、受光面から導光板に入射する光量を大幅に増加させることができる。また、前記張出部の側面を導光方向に向けて傾斜させたことで、受光反射部内に入射されてきた光を効率よく導光板全体に拡散させることができる。そのため、導光板全体の輝度がアップするのは勿論のこと、光源から遠く離れた導光部の先端部分にも十分な光量が届けられ、先端部分での輝度低下を防ぐことができる。
【0022】
また、本発明における凹部の断面形状が光源の発光部を中心として描いた円弧上にある場合には、入射角を極めて零に近づけることができるため、受光面から導光板内に入射する光量が最も増加するとともに、導光板を射出成形で製作する場合に金型の設計、製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図2】上記バックライトユニットを構成する導光板の受光反射部の拡大斜視図である。
【図3】上記受光反射部のA−A断面図である。
【図4】上記受光反射部の平面図である。
【図5】上記受光反射部のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態のバックライトユニットを構成する導光板の受光反射部の拡大斜視図である。
【図7】従来のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図8】上記従来のバックライトユニットにおける受光面での入射光を示す説明図である。
【符号の説明】
21 バックライトユニット
24 LED(光源)
25 導光板
25a 導光本体部
28 受光反射部
28a,28b 側面
28c 後面
28d 上面
31 張出部
32 凹部
33 受光面
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計や携帯電話などの液晶表示パネルを備えた小型の機器に組み込まれるバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバックライトユニットとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この例は、図7に示すように、枠体2の上部に保持された液晶表示パネル3の下部にバックライトユニット1を設けた構造のもので、このバックライトユニット1は、光源であるLED4と、このLED4で発した光を液晶表示パネル3の裏面側に導くための導光板5と、この導光板5の上面に配置された拡散シート6と、導光板5の下面に配置された反射シート7とを備えた構造である。前記導光板5は、透明なアクリル板等によって形成されており、その一端にはLED4の上方にまで延びる受光反射部8を有している。この受光反射部8は上面が斜めにカットされた反射面9を有すると共に、LED4と向かい合う受光反射部8の下面には平面状の受光面10を有した形状となっている。なお、前記LED4は各種のICや電子部品が実装される回路基板11の先端部に実装されている。
【0003】
前記LED4から導光板5の受光反射部8に向かって放射された光は、受光面10から受光反射部8内に入射したのち、受光反射部8の反射面9で前方側に反射され、そのまま導光板5内を進んで上方の液晶表示パネル3を背面側から照射する。そして、導光板5内を光が進むときに前記導光板5の上面に配置された拡散シート6及び導光板5の下面に配置された反射シート7によって光の拡散や反射が繰り返され、導光板全体の輝度が高められると共に輝度ムラが抑えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−355428号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8に示すように、LED4から受光面10に向かって放射した光は、受光面10に広範囲で入射するが、上記従来のように導光板5の受光面10が平面形状であるために、受光面10への入射角θが所定角度より大きいような光線Lは受光面10でその多くが反射してしまい、受光面10から入射する光の受光量が低下して輝度にも影響を及ぼすおそれがあった。特に、導光板5の厚さが薄くなると導光板5の先端部分へは光が届きにくくなり、そのために輝度が著しく低下すると共に輝度ムラが現れるといった問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、受光面での反射を抑えて入射効率を高める一方、取り込んだ光を多く反射させるようにすることで、導光板内の隅々に光を拡散させて輝度アップを図ることのできるバックライトユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るバックライトユニットは、光源と、この光源で発した光を導く導光板とを備え、この導光板の一端に光源からの光を受光する受光反射部が形成されてなるバックライトユニットにおいて、前記受光反射部に導光板の下面から光源に向けて突出し且つ両側面が内側に傾斜する張出部を設けると共に、この張出部の下面には光源の発光面上に位置し且つ前記導光板の長手方向に沿って延びる凹部を形成したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、光源から発せられた光が前記張出部の下面に設けられている凹部を介して受光反射部内に効率よく入射させることができる。また、前記凹部が導光板の長手方向に向かって延びると共に、受光反射部の両側面が内側に傾斜形成されているので、前記受光反射部内に取り込んだ光を導光板の隅々にまで素早く導光させることができる。
【0009】
また、前記凹部が半円筒形状であり、且つ前記半円筒形状凹部の任意の断面の円弧の形状が、該円弧の接線と光源からの光軸線とがなす角度が90〜46度の範囲であるならば、前記光源から発せられる放射状の光を円弧面に対して略直交して入射させることができる。このため、光源から発せられる光のほとんどを受光反射部内に取り込むことが可能である。
【0010】
また、前記張出部の両側面が光源から導光板の長手方向に向かう中心光軸に対して約45度の角度で傾斜させているので、前記受光面から入射した光を効率よく且つ素早く導光板内の隅々に導光させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の第1の実施の形態に係るバックライトユニットを詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係るバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図、図2は導光板の受光反射部の要部を示す斜視図、図3は受光反射部のA−A断面図、図4は導光板の平面図、また、図5は受光反射部のB−B断面図である。
【0012】
図1に示された本発明のバックライトユニット21は、基本的には従来のバックライトユニットと同様、枠体22の上部に保持された液晶表示パネル23の下部に配設された構造である。即ち、光源であるLED24と、このLED24で発した光を液晶表示パネル23の裏面側に導くための導光板25と、この導光板25の上面に配置された拡散シート26と、導光板25の下面に配置された反射シート27とを備える。前記導光板25は、透明なアクリル板によって形成されており、その一端にはLED24の上方にまで延びる受光反射部28を有している。なお、前記LED24は各種のICや電子部品が実装される回路基板30の先端部に実装されている。
【0013】
前記受光反射部28は、図2及び図3に示すように、従来と異なって、導光本体部25aの下面よりLED24側に厚みを有する張出部31が形成されると共に、両側面28a,28bを内側に略45度の角度で傾斜させている。また、前記張出部31の下面には、LED24から放射される光を集中的に受ける凹部32が形成されている。この凹部32は、図3に示されるように、LED24の発光部24aを中心として断面円弧状に形成されたもので、その内壁面が受光面33となっている。さらに、この受光面33は導光本体部25aに向かって半円筒形状に延びている。この半円筒形状とは後述のように必ずしも同心円の円弧形状に限定されるものではない。
【0014】
前記導光板25とLED24の平面的な位置関係を図4に示す。この図に示したように、LED24の発光部24aは、受光反射部28の張出部31に設けられている凹部32の下方の略中央部に位置決め固定される。
【0015】
次に、前記図3及び図4に基づいて受光反射部28における受光及び反射作用を説明する。まず、受光においては、図3に示されるように、LED24の発光の中心が受光面33の略中心に位置しているため、LED24から放射状に発せられる光は受光面33での各接線gに対して略90度の角度で入射する。そのために、LED24からの光は受光面33に、いわゆる入射角がほとんど零に近い状態で入射するので、受光面33での反射が非常に少なくなり、そのほとんどが受光反射部28内に入射することになる。その結果、受光反射部28での受光量が飛躍的に増大し、導光本体部25a内に導かれる光量が多くなる。
【0016】
一方、図4に示されるように、前記受光面33から入射した光は、導光本体部25aへ向かって直接進む直進光と、両側面28a,28bによって反射されて導光本体部25aへ向かう側面反射光と、後面28cで反射されて導光本体部25aへ向かう後面反射光、さらに、図5に示すように、傾斜した上面28dに当たって導光本体部25aへ向かう上面反射光とが合成されたものとなる。特に、両側面28a,28bが導光本体部25aの長手方向に対して略45度の傾斜角を有しているため、受光面33から入射した光を効率よく導光本体部25aの長手方向に向かって反射させることができる。
【0017】
以上説明したように、受光反射部28の下方に受光面33を形成するための断面が円弧状で半円筒形状に延びる凹部32を形成したことによって、LED24から発する光を有効に取り入れることが可能となると共に、受光反射部28の両側面28a,28b、後面28c、上面28dすべてが導光本体部25aに向かって傾斜させているため、前記LED24から入射させた光を効率よく導光本体部25a内に向けて導光させることができる。したがって、従来のバックライトユニットに比べて、LED24の輝度や消費電流をアップさせることなく導光本体部25a内の輝度が高くなり、導光板25の上方に配設される液晶表示パネル23を明るく照らすことができる。
【0018】
また、上記のような受光反射部28の下面に張出部31を設けているにも関わらず、ここにLED24の上方スペースを確保するための凹部32を形成した構造となっているため、バックライトユニット21の全体の厚みは従来構造のバックライトユニットに比べてそれほど変化はない。
【0019】
次に本発明に係わる第2の実施の形態について説明する。上記第1実施形態で示したバックライトユニット21は、光源であるLEDを1個で構成した場合の例であるが、複数のLEDからなる構成にすることも可能である。単に受光光量を多くすることを目的とするものであれば、導光本体部25aに向かって延びる凹部に沿ってLEDを複数配設すればよい。また、幅の広い導光板を使用する場合であれば、図6に示すように、導光板45の幅方向に対してLEDを2個併設させると共に、前記それぞれのLEDに対して凹部32を形成する。このように、凹部32を2系統以上形成することによって、受光反射部48内への受光量を増大させて、導光板45の隅々にまで光を導光させることが可能となる。
【0020】
尚、第1、第2の実施形態共に、凹部32の断面形状を光源を中心とする同心円の一部の円弧として説明した。すなわち光源よりの光軸と凹部32の円弧部の接線とがなす角度を略90度、入射角ゼロとして説明した訳である。しかしながら導光板25、45の材料がアクリル樹脂で構成される場合、光源よりの光軸と凹部32の円弧部接線とがなす角度を46度、すなわち入射角44度まで変化させても、アクリル樹脂における反射率はおよそ1%しか変化しない。このことは、円弧の中心をLED24の発光位置より遠ざけて、円弧半径を図3に示す円弧形状よりも大きく設定しても、導光板25、45に取り込まれる光量はほとんど変化しないことを意味する。換言すれば凹部32の円弧の任意の一点における接線と、光軸とがなす角度が90〜46度の範囲内となるような円弧形状ならば、導光板内に効率よく光が取り込まれる効果はほとんど変化しない。また前記接線と光軸とがなす角度の条件を満足する範囲であるならば、凹部32の円弧形状は必ずしも同心円の円弧である必要はなく、楕円曲線や放物線の一部などの2次曲線でも同様な効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバックライトユニットによれば、導光板の受光面を光源側に張り出すと共に、この張出部分に半円筒状の凹部を設け、この凹部の内周面に光源から放射する光を入射させるようにしたので、内周面に対する光の入射角を小さく保つことができ、受光面から導光板に入射する光量を大幅に増加させることができる。また、前記張出部の側面を導光方向に向けて傾斜させたことで、受光反射部内に入射されてきた光を効率よく導光板全体に拡散させることができる。そのため、導光板全体の輝度がアップするのは勿論のこと、光源から遠く離れた導光部の先端部分にも十分な光量が届けられ、先端部分での輝度低下を防ぐことができる。
【0022】
また、本発明における凹部の断面形状が光源の発光部を中心として描いた円弧上にある場合には、入射角を極めて零に近づけることができるため、受光面から導光板内に入射する光量が最も増加するとともに、導光板を射出成形で製作する場合に金型の設計、製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図2】上記バックライトユニットを構成する導光板の受光反射部の拡大斜視図である。
【図3】上記受光反射部のA−A断面図である。
【図4】上記受光反射部の平面図である。
【図5】上記受光反射部のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態のバックライトユニットを構成する導光板の受光反射部の拡大斜視図である。
【図7】従来のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図8】上記従来のバックライトユニットにおける受光面での入射光を示す説明図である。
【符号の説明】
21 バックライトユニット
24 LED(光源)
25 導光板
25a 導光本体部
28 受光反射部
28a,28b 側面
28c 後面
28d 上面
31 張出部
32 凹部
33 受光面
Claims (4)
- 光源と、この光源で発した光を導く導光板とを備え、この導光板の一端に光源からの光を受光する受光反射部が形成されてなるバックライトユニットにおいて、
前記受光反射部に導光板の下面から光源に向けて突出し且つ両側面が内側に傾斜する張出部を設けると共に、この張出部の下面には光源の発光面上に位置し且つ前記導光板の長手方向に沿って延びる凹部を形成したことを特徴とするバックライトユニット。 - 前記凹部が半円筒形状である請求項1記載のバックライトユニット。
- 前記半円筒形状凹部の任意の位置の断面の円弧の形状が、該円弧の接線と前記光源よりの光軸線とがなす角度が90〜46度の範囲であることを特徴とする請求項1及び2記載のバックライトユニット。
- 前記張出部の両側面が光源から導光板の長手方向に向かう中心光軸に対して約45度の角度で傾斜している請求項1記載のバックライトユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003103542A JP2004311219A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | バックライトユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003103542A JP2004311219A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | バックライトユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004311219A true JP2004311219A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33466605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003103542A Pending JP2004311219A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | バックライトユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004311219A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008010286A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Nippon Seiki Co Ltd | 照明装置 |
WO2008146798A1 (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Alps Electric Co., Ltd. | 電子機器 |
US7588364B2 (en) | 2006-10-26 | 2009-09-15 | Minebea Co., Ltd. | Spread illuminating apparatus of multiple panel type |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003103542A patent/JP2004311219A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008010286A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Nippon Seiki Co Ltd | 照明装置 |
JP4577657B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2010-11-10 | 日本精機株式会社 | 照明装置 |
US7588364B2 (en) | 2006-10-26 | 2009-09-15 | Minebea Co., Ltd. | Spread illuminating apparatus of multiple panel type |
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