JP2004311039A - 蛍光ランプ - Google Patents

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Takehisa Kobayashi
健久 小林
Toshitaka Maruyama
俊隆 円山
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Hitachi Lighting Ltd
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Abstract

【課題】同一ランプに表示する相関色温度の異なる装飾を輝度や鮮やかさを低下させずに表示できる蛍光ランプを提供する。
【解決手段】ガラス管内面に塗布してある第1層目蛍光体をレーザ光を用いて剥離させた後,第2層目蛍光体を塗布し,製球することで輝度や鮮やかさを低下させずに表示させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蛍光ランプに表示する文字,記号および図柄の表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在,光源として用いられている蛍光ランプの形状はガラス管が直線状の直管形,環状の環形,U字上或いはブリッジ接合によりコンパクトな形状としたコンパクト形などがあり,また,ランプの寸法も消費電力により全長或いは環径が異なる。更にライフスタイルの多様化により光源色も,昼光色,昼白色,白色,電球色など色温度の異なる蛍光ランプが提供されている。
【0003】
また,ランプの光源色はランプのどの部分からもほぼ均一な相関色温度の発光が得られるよう,蛍光ランプのガラス管内面に均一に蛍光体が塗布されており,同一ランプから異なる光源色で,文字などの装飾を施す際は,分光透過率の異なるフィルタを表示或いは装飾したい形状に切り抜き,ランプ表面に貼り付ける方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ランプの表面に異なる相関色温度で文字の表示或いは装飾を施す方法は分光透過率の異なるフィルタを切り抜き,ランプ表面に貼り付ける方法,或いは飛散防止形蛍光ランプに用いられているようなランプ全体を被覆するような透光性材料で構成されるチューブに文字或いは装飾を施したものを用いるのが一般的である。
【0005】
しかしながら,ガラス管外表面にフィルタを貼り付ける場合や,ランプ全体を被覆するチューブを用いる場合,ランプから発光される波長の一部を吸収する材料を用いて色を表示するため,表示される文字或いは装飾は輝度や鮮やかさが低下する問題があった。
【0006】
本発明は,ランプに異なる相関色温度で表示させる文字或いは装飾を鮮やかに表示させる表示方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者らはガラス管に文字或いは装飾を鮮やかに表示させることを検討し,ガラス管内面に第1層目の蛍光体を塗布乾燥した後,第1層目の蛍光体を所望の表示形状に剥がし,第2層目として第1層目とは相関色温度の異なる蛍光体を塗布することにより,表示することを考えついた。すなわち,第1層目の蛍光体を剥がした部分は第2層目に塗布した蛍光体の発光が得られ,第1層目の蛍光体が剥がされず残っている部分とは異なる光源色で発光することにより所望の表示ができる。
【0008】
また,第1層目の蛍光体の文字或いは装飾の剥離は,加工速度が速く且つ微細加工のできるレーザ光をガラス管の外表面から照射し,ガラス管を通過した後,蛍光体に照射する手段成し遂げることができる。
以下,本発明の実施例を説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1に本発明の構造図を示す。ガラス管1の内面に第1層目蛍光体2が塗布されており,第1層目と相関色温度が異なる第2層目の蛍光体3がその上に塗布されている。また装飾表示4がガラス管部に表示されている。
【0010】
従来の蛍光ランプの装飾は着色したフィルムのようなものをランプ表面に直接貼り付ける方法をとっていたが,図1に示した装飾表示4はレーザ光を用いて第1層目の蛍光体層2をレーザにより剥離させた後,第2層目の蛍光体3を塗布することで表示させている。
【0011】
図1に示した構造を有する第1層目の蛍光体層2の剥離は,以下の方法により加工,形成した。
【0012】
公知の方法により第1層目の蛍光体を塗布し,仮焼成する。(株)キーエンス社のYAGレーザ(形式:MD−Y9700)を据えつけた装置上の所定の位置に,仮焼成を実施したガラス管をセットする。装置には予め,表示する文字,記号などのデザイン情報を入力しておく。出力30W,波長1.06μmのレーザ光をガラス管に照射する。
【0013】
レーザ光はガラス管を透過し,ガラス管内面の蛍光体を剥離させ,予め入力してあるデザイン通りの軌跡を実行する。加工終了後のレーザ光照射面は,蛍光体が剥離した状態で文字,記号などが表示される。
【0014】
その後,第1層目と相関色温度が異なる蛍光体を公知の方法にて塗布乾燥し,第2層目の蛍光体層3を得る。そのガラス管を公知の方法にて製球する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,第1層目の蛍光体をレーザにより装飾したい形状に剥離させ,その後第2層目の蛍光体として相関色温度の異なる蛍光体を塗布することにより,輝度,鮮やかさを低下させずに光源色の異なる装飾ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示部を示す図。
【符号の説明】
1 ガラス管
2 第1層目蛍光体
3 第2層目蛍光体
4 装飾表示。

Claims (4)

  1. ガラス管の内面に蛍光体が塗布され,ガラス管の両端には電極を有し,微量の水銀と微量の希ガスが封入されている蛍光ランプにおいて,蛍光ランプに表示する文字,記号,図柄をガラス管内面で異なる光源色の蛍光体の発光により表示させたことを特徴とする蛍光ランプ。
  2. ガラス管内面の第1層目の蛍光体を剥離させた後,第1層目と異なる光源色の蛍光体を第2層目として塗布したことを特徴とした請求項1の蛍光ランプ
  3. ガラス管内面の第1層目の蛍光体を剥離させる手段としてレーザを用いることを特徴とした請求項2の蛍光ランプ
  4. ガラス管内面の第1層目の蛍光体を剥離させる際,レーザ光が蛍光体に達する途中にガラス管を通過することを特徴とした請求項3の蛍光ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014072204A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Kaneka Corp 有機el発光システム
US9313858B2 (en) 2011-06-10 2016-04-12 Koninklijke Philips N.V. Phosphor enhanced light source for presenting a visible pattern and a luminaire

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