JP2004309091A - 気液分離器及びこれを備えた熱交換器 - Google Patents

気液分離器及びこれを備えた熱交換器 Download PDF

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    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0446Condensers with an integrated receiver characterised by the refrigerant tubes connecting the header of the condenser to the receiver; Inlet or outlet connections to receiver

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Abstract

【課題】細長い体型に適した気液分離器を提供すること。
【解決手段】媒体を気層と液層に分離する気液分離器において、当該気液分離器100は、媒体を流入する流入孔121及び媒体を流出する流出孔122を備え、流出孔には、当該気液分離器の内部に向って突出するフィルタ130を装着した。また、熱交換器1のタンク400には、気液分離器を装着する装着部800を設けた。気液分離器は、流入孔及び流出孔を設けたブロック体120を備え、装着部には、流入孔と連通する第1流路801と、流出孔と連通する第2流路802とを設ける。そして、流入孔の入口開口部及び流出孔の出口開口部の一方を凸型、他方を凹型となすとともに、第1流路の出口開口部及び第2流路の入口開口部の一方を凹型、他方を凸型となして、装着部とブロック体とを凹凸嵌合した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、媒体を気層と液層に分離する気液分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍サイクルに用いられる気液分離器は、凝縮過程を通過した媒体(つまり冷媒)を液層と気層に分離し、気液の媒体を膨張弁へ送る構成となっている。また、媒体を凝縮する熱交換器、つまりコンデンサとしては、このような気液分離器を一体に備えたものも知られている。コンデンサは、媒体を流通するチューブと、チューブの端部が接続されたタンクとを備え、媒体がチューブに伝わる熱にて熱交換をする構成となっている。気液分離器は、タンクに連通且つ支持して装着される。特に近年では、気液分離器にて分離した液層の媒体を再び冷却することにより冷凍サイクルの効率を向上するコンデンサも知られている。このように媒体を過冷却するコンデンサ(通称サブクールコンデンサ)は、主に車両に搭載される車内空調用冷凍サイクルのコンデンサとして利用されている。サブクールコンデンサにおける気液分離器の構成は、特許文献1乃至5にも開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−74527号公報
【特許文献2】特開2000−274888号公報
【特許文献3】特開2001−41612号公報
【特許文献4】特開2002−48433号公報
【特許文献5】特開2002−257434号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車内空調用冷凍サイクルのコンデンサは、熱交換性能の向上とともに設置スペースの狭小化が非常に重要な課題とされ、前述した気液分離器も、より狭い隙間に配置するべく上下方向に細長いのものが採用される傾向にある。一般に、気液分離器の内部には媒体中の不純物をろ過するフィルタが設けられており、このようなフィルタについては、細長い気液分離器により適した配置構成が求められている。また、タンクに対する気液分離器の装着についても、細長いものをより合理的に装着するための構造的工夫が必要とされている。
【0005】
本発明は、かかる事情を考慮してなされたものであり、その目的は、細長い体型に適した気液分離器を提供することである
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載した発明は、媒体を気層と液層に分離する気液分離器において、当該気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を備え、前記流出孔には、当該気液分離器の内部に向って突出するフィルタを装着した構成の気液分離器である。このような構成によると、細長い体型に適した気液分離器が得られる。すなわち、気液分離器の内部には、媒体中の不純物をろ過するフィルタが配置される。そして、使用に伴うフィルタの目詰まりは、これが媒体の循環に対する抵抗となるとともに、フィルタの寿命となるので、フィルタのろ過面積は、かかる目詰まりの問題を考慮しつつ十分に大きく設定する必要がある。この点本発明は、気液分離器の内部に向って突出するフィルタを流出孔に設けることにより、そのフィルタのろ過面積を満足に確保する構成となっている。一般に、気液分離器は、より狭い隙間に配置するべく上下方向に細長いのものが採用される傾向にあるところ、本発明は、このように細長い体型の気液分離器として、極めて好適に利用することが可能である。
【0006】
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記フィルタは、前記流出孔から当該気液分離器の内部に挿入した構成の気液分離器である。すなわち、フィルタは流出孔から気液分離器の内部に挿入して組み立てることが可能である。その挿入方向と直交するフィルタの断面は、流出孔の径に応じて小径化する。本発明によれば、気液分離器の製造工程が簡素化されるという利点がある。且つ、使用済みのフィルタは、これを流出孔から引出して交換することも可能である。
【0007】
本願第3請求項に記載した発明は、請求項2において、前記流出孔には、前記フィルタの挿入量を規制する位置決め部を設けた構成の気液分離器である。すなわち、フィルタを流出孔から気液分離器の内部に挿入する場合は、流出孔に位置決め部を設けてフィルタの挿入量を規制するとよい。本発明によれば、フィルタは正確に組み立てることが可能となる。
【0008】
本願第4請求項に記載した発明は、請求項2又は3において、当該気液分離器は、その構成部材を溶接してなるとともに、前記フィルタは、前記溶接の後に前記流出孔から挿入した構成の気液分離器である。すなわち、フィルタは、溶接に伴う熱の影響を回避して組み立てることが可能であり、不要な変形や耐久性の劣化等を招く心配はない。仮に、気液分離器の内部にフィルタを配置した状態でその構成部材を溶接する場合は、溶接熱の問題から少なくとも耐熱性に優れた金属製のフィルタを用いる必要があるが、本発明によれば、樹脂製のフィルタを用いることも可能である。
【0009】
本願第5請求項に記載した発明は、媒体を流通するチューブと、前記チューブの端部が接続されたタンクとを備え、前記媒体が前記チューブに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、前記タンクには、前記媒体を気層と液層に分離する気液分離器を装着し、前記気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を備え、前記流出孔には、前記気液分離器の内部に向って突出するフィルタを装着した構成の熱交換器である。このような構成によると、細長い体型に適した気液分離器が得られる。ついては、気液分離器を備えた当該熱交換器の設置スペースを狭小化するという点で有利である。すなわち、気液分離器の内部には、媒体中の不純物をろ過するフィルタが配置される。そして、使用に伴うフィルタの目詰まりは、これが媒体の循環に対する抵抗となるとともに、フィルタの寿命となるので、フィルタのろ過面積は、かかる目詰まりの問題を考慮しつつ十分に大きく設定する必要がある。この点本発明は、気液分離器の内部に向って突出するフィルタを流出孔に設けることにより、そのフィルタのろ過面積を満足に確保する構成となっている。一般に、気液分離器は、より狭い隙間に配置するべく上下方向に細長いのものが採用される傾向にあるところ、本発明は、このように細長い体型の気液分離器を備えた熱交換器として、極めて好適に利用することが可能である。
【0010】
本願第6請求項に記載した発明は、請求項5において、前記フィルタは、前記流出孔から前記気液分離器の内部に挿入した構成の熱交換器である。すなわち、フィルタは流出孔から気液分離器の内部に挿入して組み立てることが可能である。その挿入方向と直交するフィルタの断面は、流出孔の径に応じて小径化する。本発明によれば、気液分離器の製造工程が簡素化されるという利点がある。且つ、使用済みのフィルタは、これを流出孔から引出して交換することも可能である。
【0011】
本願第7請求項に記載した発明は、請求項6において、前記流出孔には、前記フィルタの挿入量を規制する位置決め部を設けた構成の熱交換器である。すなわち、フィルタを流出孔から気液分離器の内部に挿入する場合は、流出孔に位置決め部を設けてフィルタの挿入量を規制するとよい。本発明によれば、フィルタは正確に組み立てることが可能となる。
【0012】
本願第8請求項に記載した発明は、請求項6又は7において、当該気液分離器は、その構成部材を溶接してなるとともに、前記フィルタは、前記溶接の後に前記流出孔から挿入した構成の熱交換器である。すなわち、フィルタは、溶接に伴う熱の影響を回避して組み立てることが可能であり、不要な変形や耐久性の劣化等を招く心配はない。仮に、気液分離器の内部にフィルタを配置した状態でその構成部材を溶接する場合は、溶接熱の問題から少なくとも耐熱性に優れた金属製のフィルタを用いる必要があるが、本発明によれば、樹脂製のフィルタを用いることも可能である。
【0013】
本願第9請求項に記載した発明は、請求項6乃至8のいずれかにおいて、前記タンクには、前記気液分離器を装着する装着部を設け、前記気液分離器は、前記流出孔を設けたブロック体を備え、前記装着部と前記ブロック体の流出孔とは、ジョイントパイプを介して連通した構成の熱交換器である。すなわち、フィルタを流出孔から挿入する場合は、装着部とブロック体とは、フィルタ挿入後にジョイントパイプを介して連通するとよい。このような構成によると、それらを一層合理的に組み立てることが可能となる。
【0014】
本願第10請求項に記載した発明は、請求項6乃至8のいずれかにおいて、前記タンクには、前記気液分離器を装着する装着部を設け、前記流出孔には、前記媒体を当該熱交換器の外部へ流出する継手部を接続し、前記装着部には、前記継手部を支持する支持部を設けたことを特徴とする熱交換器である。すなわち、フィルタを流出孔から挿入するとともに、流出孔に継手部を接続する場合は、装着部には継手部を支持する支持部を設けるとよい。このような構成によると、それらを一層合理的に組み立てることが可能となる。
【0015】
本願第11請求項に記載した発明は、媒体を流通するチューブと、前記チューブの端部が接続されたタンクとを備え、前記媒体が前記チューブに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、前記タンクには、前記媒体を気層と液層に分離する気液分離器を装着する装着部を設け、前記気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を設けたブロック体を備え、前記装着部には、前記流入孔と連通する第1流路と、前記流出孔と連通する第2流路とを設け、前記流入孔の入口開口部及び前記流出孔の出口開口部の一方を凸型、他方を凹型となすとともに、前記第1流路の出口開口部及び前記第2流路の入口開口部の一方を凹型、他方を凸型となして、前記装着部と前記ブロック体とを凹凸嵌合する構成の熱交換器である。このような構成によると、細長い体型に適した気液分離器が得られる。ついては、気液分離器を備えた当該熱交換器の設置スペースを狭小化するという点で有利となる。すなわち、このような装着部とブロック体とを嵌合して気液分離器をタンクに装着するのであれば、装着部とブロック体とは凹凸嵌合するのが望ましい。但し、細長い体型の気液分離器の場合は、装着部及びブロック体における凹凸の間隔が狭くなり、それらの加工難度が高くなるという問題が生じる。仮に、ブロック体における流入孔の入口開口部及び流出孔の出口開口部の双方を凸型となしたり、装着部における第1流路の出口開口部及び第2流路の入口開口部の双方を凸型となしたりすると、その加工は非常に複雑且つ困難となるが、本発明によれば、装着部及びブロック体にそれぞれ凸型を振り分けるとにより、それらの加工難度の低下を達成している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1具体例を図1乃至図6に基づいて説明する。図1乃至図3に示す本例の熱交換器1は、車内空調用冷凍サイクルに用いられるコンデンサである。冷凍サイクルは、媒体を圧縮するコンプレッサと、圧縮された媒体を冷却するコンデンサと、冷却された媒体を減圧する膨張弁と、減圧された媒体を気化するエバポレータとを備え、それらを配管で繋いで媒体を循環する構成となっている。
【0017】
この熱交換器1は、フィン300を介して積層された複数の偏平状のチューブ200と、各チューブ200の両端部がそれぞれ接続された一対のタンク400と、一方のタンク400にそれぞれ連通された入口側の継手部500及び出口側の継手部600とを備え、入口側の継手部500からタンク400の内部に流入した媒体が、チューブ200及びフィン300に伝わる熱にて冷却されて凝縮し、出口側の継手部600から流出する構成となっている。一方のタンク400には、出口側の継手部600を支持する支持部材700を設けている。また、他方のタンク400には、気液分離器100を装着する装着部800を設けており、入口側の継手部500から流入した媒体は、出口側の継手部600から流出するまでの間に一旦気液分離器100に送られ、気液分離器100にて分離された液層が、再びチューブ200を流通することによって過冷却される構成となっている。
【0018】
更に、チューブ200及びフィン300を積層してなる層の上下側部には、補強部材たるサイドプレート901をそれぞれ設けている。各サイドプレート901の両端部は、各タンク400にそれぞれ接続されている。また、図中の902,903は、当該熱交換器1を車体に取り付けるためのブラケットである。各ブラケット902,903は、車体形状に応じてタンク400やサイドプレート901の適宜部位に装着されている。
【0019】
そして、チューブ200、フィン300、タンク400、入口側の継手部500、出口側の継手部600、装着部800、サイドプレート901を構成する部材、及び所定のブラケット903は、アルミニウム又はアルミニウム合金を成形してなる部材であり、熱交換器1は、複数の部材を一体に組み付け、その組み付け体を炉中で加熱処理してろう付けし、製造される。このような炉中ろう付けに際し、各部材の要所には予めろう材及びフラックスが設けられる。
【0020】
図4乃至図6に示すように、タンク400は、それぞれ所定の形状に塑性変形された第1プレート部材410及び第2プレート部材420を組み付けて略円筒形状となすとともに、その内部を内部配置部材430にて所定の間隔に区画して構成されている。第1プレート部材410は、その長手方向の縁部を変形して第2プレート部材420を保持するものである。第2プレート部材420は、チューブ200を接続するスリット421がその長手方向に亘り所定のピッチで列設されたものである。
【0021】
気液分離器100は、底面が開口された上下に細長い本体ケース110と、本体ケース110の底面を閉鎖するブロック体120とを溶接して構成されている。ブロック体120には、媒体を流入する流入孔121及び媒体を流出する流出孔122が設けられており、流出孔122には、気液分離器100の内部に向って突出するフィルタ130を装着している。
【0022】
本例のフィルタ130は、細長円筒形状の金属製の網部材であり、本体ケース110とブロック体120とを溶接する前に、流出孔122の入口開口部にその基端部131を支持して設けている。フィルタ130の基端部131は、ブロック体120に溶接して支持する。或いは、ブロック体120の要所にフィルタ130の基端部131を支持するためのカシメ片を設ける等してもよい。
【0023】
気液分離器100装着する装着部800は、ブロック体120の流入孔121と連通する第1流路801と、ブロック体120の流出孔122と連通する第2流路802とを設けた装着部構成部材810をタンク400にろう付けして構成されている。タンク400の第1プレート410の要所には、第1流路801の入口開口部を連通する連通孔411、及び第2流路802の出口開口部を連通する連通孔412が設けられている。
【0024】
本例の場合、ブロック体120の流入孔121の入口開口部を円筒状の凹型、流出孔122の出口開口部を円筒状の凸型となすとともに、装着部800の第1流路801の出口開口部を円筒状の凸型、第2流路802の入口開口部を円筒状の凹型となして、装着部800とブロック体120とを凹凸嵌合する構成となっている。円筒状の凸型となした各部位には、流入孔121と第1流路801とを密閉するOリングR、及び流出孔122と第2流路802とを密封するOリングRをそれぞれ装着している。
【0025】
気液分離器100は、装着部800とブロック体120とを凹凸嵌合するとともに、それらをねじ止めして装着される。装着部構成部材810には、装着部800とブロック体120とをねじ止めするボルトBの挿通部811が設けられており、ブロック体120には、ボルトBを螺合する雌ねじ部123が設けられている。
【0026】
尚、本例の場合、タンク400を構成する第1プレート部材410の要所には孔部413を設けるとともに、内部配置部材430にはその孔部413から外部に露呈する突片431を設けており、装着部構成部材810は、かかる突片431を利用して位置決めした。具体的には、装着部構成部材810のタンク着座部812には、仕切プレート430の突片431を挿通する通孔813を設けており、装着部構成部材810は、通孔813に突片431を挿通するとともにその突片431をカシメることによって仮固定した。つまり、ろう付け時において、タンク400に対する装着部構成部材810の仮固定は、内部配置部材430の突片431をカシメることによって達成している。
【0027】
媒体は、タンク400の内部から装着部800の第1流路801を通過して気液分離器100の流入孔121へともたらされる。そして、流入孔121から気液分離器100の内部に流入した媒体は、気液分離器100の内部において気層と液層に分離され、その内部下方に溜った液層がフィルタ130を通過して流出孔122から流出する。流出孔122から流出した媒体は、装着部800の第2流路802を通過してタンク400へともたらされる。
【0028】
以上のように本例は、細長い体型に対応するべく構成された気液分離器100である。かかる気液分離器100を備えた熱交換器1は、自動車に搭載される車内空調用冷凍サイクルのコンデンサとして極めて好適に利用することができる。
【0029】
次に、本発明の第2具体例を図7に基づいて説明する。本例の場合、ブロック体120の流入孔121の入口開口部を円筒状の凸型、流出孔122の出口開口部を円筒状の凹型となすとともに、装着部800の第1流路801の出口開口部を円筒状の凹型、第2流路802の入口開口部を円筒状の凸型となして、装着部800とブロック体120とを凹凸嵌合する構成となっている。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0030】
このように、装着部800とブロック体120との凹凸関係を反転することも可能である。
【0031】
次に、本発明の第3具体例を図8及び図9に基づいて説明する。本例の場合、ブロック体120の流入孔121の入口開口部を円筒状の凸型、流出孔122の出口開口部を円筒状の凹型となすとともに、装着部800の第1流路801の出口開口部を円筒状の凹型、第2流路802の入口開口部を円筒状の凸型となして、装着部800とブロック体120とを凹凸嵌合する構成となっている。
【0032】
更に、フィルタ130は、樹脂製又は金属製の網部材であり、気液分離器100の構成部材たる本体ケース110とブロック体120とを溶接した後に、流出孔122から気液分離器100の内部に挿入して設けられている。流出孔122には、フィルタ130の挿入量を規制する位置決め部124を設けている。本例の位置決め部124は、フィルタ130の基端部131を突き当てる段部である。フィルタ130の基端部131は、挿入方向断面の幅が他の部位よりも大きく設定されており、フィルタ130を流出孔122に挿入していくと、基端部131が位置決め部124に突き当たることにより、フィルタ130の挿入量が規制される。装着部800とブロック体120とは、フィルタ130を流出孔122から気液分離器100の内部に挿入した後に、凹凸嵌合する。第2流路802の入口開口部の先端は、フィルタ130の基端部131に突き当てられる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0033】
このように、気液分離器100の構成部材を溶接した後に、樹脂製又は金属製のフィルタ130を流出孔122から気液分離器100の内部に挿入して組み立てることもできる。また本例の構成によれば、気液分離器100を装着部800から一旦取り外すことにより、フィルタ130をその使用程度に応じて適宜に交換することも可能である。尚、気液分離器100の軽量化やコスト面等を考慮すると、ブロック体120としては、比較的薄いものを採用するとよい。
【0034】
次に、本発明の第4具体例を図10及び図11に基づいて説明する。本例の場合、気液分離器100を装着する装着部800とブロック体120の流出孔122とは、ジョイントパイプJを介して連通する構成となっている。流出孔122の出口開口部及び第2流路802の入口開口部は、それぞれジョイントパイプJを填め込む凹型となっている。また、ジョイントパイプJの要所には、流出孔122と第2流路802とを密封するOリングRを装着している。ジョイントパイプJは、フィルタ130を流出孔122から気液分離器100の内部に挿入した後に流出孔122の出口開口部に嵌め込む。流出孔122の出口開口部に挿入されるジョイントパイプJの挿入方向先端は、フィルタ130の基端部131に突き当てられる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0035】
このように、気液分離器100を装着する装着部800とブロック体120の流出孔122とは、ジョイントパイプJを介して連通することもできる。
【0036】
次に、本発明の第5具体例を図12に基づいて説明する。本例の場合、気液分離器100を装着する装着部800とブロック体120の流入孔121及び流出孔122とは、それぞれジョイントパイプJを介して連通する構成となっている。流入孔121の入口開口部及び第1流路801の出口開口部は、それぞれジョイントパイプJを填め込む凹型となっている。更に、流出孔122の出口開口部及び第2流路802の入口開口部は、それぞれジョイントパイプJを填め込む凹型となっている。また、各ジョイントパイプJの要所には、流入孔121と第1流路801とを密閉するOリングR、及び流出孔122と第2流路802とを密封するOリングRをそれぞれ装着している。流出孔122の出口開口部に挿入されるジョイントパイプJの挿入方向先端は、フィルタ130の基端部131に突き当てられる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0037】
このように、気液分離器100を装着する装着部800とブロック体120の流入孔121及び流出孔122とは、それぞれジョイントパイプJを介して連通することもできる。
【0038】
次に、本発明の第6具体例を図13乃至図14に基づいて説明する。本例の熱交換器1は、媒体を過冷却しない点で、前述した具体例(サブクールコンデンサ)とは異なるものである。つまり、入口側の継手部500から流入した媒体は、冷却された後にタンク400から気液分離器100に送られ、気液分離器100にて分離された液層が、熱交換器1の外部に流出する構成となっている。
【0039】
本例においては、気液分離器100の流出孔122には、出口側の継手部600を接続し、装着部800には、出口側の継手部600を支持する支持部814を設けた。出口側の継手部600は、気液分離器100の流出孔122にパイプ体610を挿入して接続するものであり、装着部800の支持部814は、このパイプ体610を支持する構成となっている。パイプ体610の要所には、流出孔122とパイプ体510とを密閉するOリングRを装着している。支持部814は、パイプ体510に外嵌する形状を呈し、装着部構成部材810と一体に形成されている。
【0040】
フィルタ130は、流出孔122から挿入し、流出孔122と出口側の継手部600とは、フィルタ130挿入後に接続する。パイプ部510の先端は、フィルタ130の基端部131に突き当てられる。
【0041】
本例の装着部800には、流出孔122と連通する第2流路802は設けられていない。従って、前述した具体例と比較すると、装着部800はある程度小型且つ軽量のものとなる。また、タンク400においては、第2流路802の出口開口部を連通する連通孔412が省かれる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0042】
このように、熱交換器1における媒体の流路構成は、適宜に設計変更が可能である。そして、フィルタ130を流出孔122から挿入するとともに、流出孔122に出口側の継手部600を接続する場合は、装着部800には出口側の継手部500を支持する支持部814を設けるとよい。このような構成によると、それらを一層合理的に組み立てることが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、細長い体型に適した気液分離器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、熱交換器を示す正面図である。
【図2】本発明の具体例に係り、熱交換器を示す上面図である。
【図3】本発明の具体例に係り、熱交換器を示す右側面図である。
【図4】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図5】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面分解図である。
【図6】本発明の具体例に係り、タンク及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す上面断面図である。
【図7】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図8】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図9】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面分解図である。
【図10】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図11】本発明の具体例に係り、タンク、及び気液分離器の要部を示す側面断面分解図である。
【図12】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図13】本発明の具体例に係り、タンク、気液分離器、及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す側面断面図である。
【図14】本発明の具体例に係り、タンク及び気液分離器を装着する装着部の要部を示す上面断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器
100 気液分離器
110 本体ケース
120 ブロック体
121 流入孔
122 流出孔
123 雌ねじ部
124 位置決め部
130 フィルタ
131 基端部
200 チューブ
300 フィン
400 タンク
410 第1プレート部材
411 連通孔
412 連通孔
413 孔部
420 第2プレート部材
421 スリット
430 内部配置部材
431 突片
500 入口側の継手部
600 出口側の継手部
610 パイプ体
700 支持部材
800 装着部
801 第1流路
802 第2流路
810 装着部構成部材
811 ボルトの挿通部
812 タンク着座部
813 通孔
814 支持部
901 サイドプレート
902 ブラケット
903 ブラケット
B ボルト
Oリング
Oリング
Oリング
J ジョイントパイプ

Claims (11)

  1. 媒体を気層と液層に分離する気液分離器において、
    当該気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を備え、
    前記流出孔には、当該気液分離器の内部に向って突出するフィルタを装着したことを特徴とする気液分離器。
  2. 前記フィルタは、前記流出孔から当該気液分離器の内部に挿入したことを特徴とする請求項1記載の気液分離器。
  3. 前記流出孔には、前記フィルタの挿入量を規制する位置決め部を設けたことを特徴とする請求項2記載の気液分離器。
  4. 当該気液分離器は、その構成部材を溶接してなるとともに、前記フィルタは、前記溶接の後に前記流出孔から挿入したことを特徴とする請求項2又は3記載の気液分離器。
  5. 媒体を流通するチューブと、前記チューブの端部が接続されたタンクとを備え、前記媒体が前記チューブに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、
    前記タンクには、前記媒体を気層と液層に分離する気液分離器を装着し、
    前記気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を備え、
    前記流出孔には、前記気液分離器の内部に向って突出するフィルタを装着したことを特徴とする熱交換器。
  6. 前記フィルタは、前記流出孔から前記気液分離器の内部に挿入したことを特徴とする請求項5記載の熱交換器。
  7. 前記流出孔には、前記フィルタの挿入量を規制する位置決め部を設けたことを特徴とする請求項6記載の熱交換器。
  8. 当該気液分離器は、その構成部材を溶接してなるとともに、前記フィルタは、前記溶接の後に前記流出孔から挿入したことを特徴とする請求項6又は7記載の熱交換器。
  9. 前記タンクには、前記気液分離器を装着する装着部を設け、
    前記気液分離器は、前記流出孔を設けたブロック体を備え、
    前記装着部と前記ブロック体の流出孔とは、ジョイントパイプを介して連通したことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか記載の熱交換器。
  10. 前記タンクには、前記気液分離器を装着する装着部を設け、
    前記流出孔には、前記媒体を当該熱交換器の外部へ流出する継手部を接続し、
    前記装着部には、前記継手部を支持する支持部を設けたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか記載の熱交換器。
  11. 媒体を流通するチューブと、前記チューブの端部が接続されたタンクとを備え、前記媒体が前記チューブに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、
    前記タンクには、前記媒体を気層と液層に分離する気液分離器を装着する装着部を設け、
    前記気液分離器は、前記媒体を流入する流入孔及び前記媒体を流出する流出孔を設けたブロック体を備え、
    前記装着部には、前記流入孔と連通する第1流路と、前記流出孔と連通する第2流路とを設け、
    前記流入孔の入口開口部及び前記流出孔の出口開口部の一方を凸型、他方を凹型となすとともに、前記第1流路の出口開口部及び前記第2流路の入口開口部の一方を凹型、他方を凸型となして、前記装着部と前記ブロック体とを凹凸嵌合することを特徴とする熱交換器。
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JP2009298230A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Faltec Co Ltd ルーフレールの取付構造

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