JP2004309082A - 電子レンジ用載置台 - Google Patents
電子レンジ用載置台 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004309082A JP2004309082A JP2003106340A JP2003106340A JP2004309082A JP 2004309082 A JP2004309082 A JP 2004309082A JP 2003106340 A JP2003106340 A JP 2003106340A JP 2003106340 A JP2003106340 A JP 2003106340A JP 2004309082 A JP2004309082 A JP 2004309082A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting portion
- microwave oven
- microwaves
- wave
- mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electric Ovens (AREA)
Abstract
【課題】単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、この下面と対向する面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台を提供するものである。
【解決手段】μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、少なくともこの支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、少なくともこの支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ用載置台に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子レンジは、マグネトロンから放出されるμ波により電子レンジ内のターンテーブルに載置された被載置物の水分子を振動させ、この水分子同志の摩擦熱により加熱を行うものである。
【0003】
ところで、このターンテーブルに載置された被載置物の下面、即ち、ターンテーブルと当接する面からは前記μ波が入射しないため、前記被載置物の表面(上面及び側面)は良好に加熱されるが、下面は加熱されにくく、加熱ムラを生じてしまうことがある。
【0004】
そこで、この加熱ムラを防止するため、この被載置物の下面からも前記μ波が入射するように、例えば二本の割り箸を架設台として、この二本の割り箸間に前記被載置物を架設することで、この被載置物を前記ターンテーブルから浮上させた状態で支承して、被載置物の下面とターンテーブルとの間に空間を形成し、この空間を通じてμ波が前記被載置物の下面に入射できるようにしていたのが現状である。
【0005】
ところが、この場合には確かに前記被載置物の下面から入射できなかったμ波が前記空間を通じて入射することになり、下面からの加熱を促進できることになるが、前記空間を通じて直接下面に入射するμ波は少なく、未だ上面に比べ加熱が不十分で多少なりとも加熱ムラが生じることは避けられないし、割り箸等の架設台を被載置物の大きさに応じて間隔を設定しながら一々組み立て・載置する煩わしさは避けられない。
【0006】
本発明は、上述のような現状に鑑み、μ波を照射させて加熱させる被載置物を支承する支承凸部を載置部の上面に複数設け、この載置部の前記支承凸部に支承されて、この支承凸部間に架設状態に載置される被載置物の下面と対向する前記載置部の上面にμ波反射面を設けることで、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、この被載置物の下面と対向する面をμ波反射面とすることで、このμ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するため手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、少なくともこの支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたことを特徴とする電子レンジ用載置台に係るものである。
【0009】
また、前記複数の支承凸部3を、前記被載置物2を載置部1の上面から所定高さの位置に浮上させた状態で支承し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用載置台に係るものである。
【0010】
また、前記μ波反射面4を、前記載置部1の上面をμ波を反射し得る材質で形成若しくは前記載置部1の上面にμ波を反射し得る材質を設けることで形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の電子レンジ用載置台に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】
電子レンジ5内部に載置した載置部1上面の支承凸部3間に加熱対象物である被載置物2を架設状態に載置してμ波を照射させてこの被載置物2を加熱させる。
【0013】
この際、前記被載置物2の下面の下方には、この被載置物2の下面と載置部1の上面と支承凸部3の側面とで囲まれた空間が形成され、被載置物2の下面にもμ波がこの空間を通じて直接入射することになる。
【0014】
しかも、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により、前記空間を通るμ波が直接被載置物2の下面に入射せずにこのμ波反射面4に入射した場合にも、このμ波反射面4により反射されたμ波が前記被載置物2の下面に入射することになる。
【0015】
即ち、前記被載置物2の下面には前記空間を通じて直接入射するμ波だけでなく、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により反射されたμ波までもが入射することになり、下面にも十分なμ波を入射させることができるから、この下面も被載置物2の上面と同様に良好に加熱され、加熱ムラを確実に防止できることになる。
【0016】
また、例えば、前記支承凸部3をやや狭い間隔で複数並設することで、被載置物2がどのような大きさであっても良好に支承できることになり、被載置物2の大きさによって一々取り替えたりする必要なく、単にこの載置部1を前記電子レンジ5内に設けるだけで極めて容易に加熱ムラを防止できることになる。
【0017】
従って、本発明は、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台となる。
【0018】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は、μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、この支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたものである。
【0020】
具体的には、電子レンジ5に備え付けの既存のターンテーブル6に前記載置部1を載置することで、この載置部1に複数設けた支承凸部3間に被載置物2を架設状態に載置した上でμ波による加熱を行うことができるように構成している。
【0021】
載置部1は、前記ターンテーブル6に着脱自在に設けることができるように構成している。従って、この載置部1は前記ターンテーブル6から容易に取り外して洗浄することができる。
【0022】
具体的には、この載置部1として一般的なターンテーブル6に合わせて薄い円盤状体1aを採用している。この円盤状体1aには支承凸部3を形成する板状体3aの前後両端部に夫々設けた嵌合係止部3bと係止する嵌合孔1bを設けている。
【0023】
また、本実施例においては載置部1として円盤状体1aを採用しているが、他の形状、例えば平面視三角形状の板状体でも良いし、直方体でも良く、その他ターンテーブル6に着脱自在に設けることができる形状であればどのような形状でも良い。
【0024】
この載置部1に設けた嵌合孔1bに前記板状体3aの嵌合係止部3bを嵌合係止することで板状体3aを前記載置部1に立設し、この立設した板状体3aを支承凸部3に設定している。従って、この板状体3aは前記円盤状体1aと略一体化することで強度に秀れたものとなり、極めて安定的に前記被載置物2を支承できる。
【0025】
また、この支承凸部3を前記載置部1上に着脱自在に設置した構成としても良く、この場合には、例えばこの支承凸部3を構成する板状体3aが取り外し容易となり、極めて容易に支承凸部3の支承高さを変更したり、洗浄したりすることができ極めて扱いやすくなる。
【0026】
尚、本実施例においては支承凸部3を、立設することで幅狭となる板状体3aにより構成しているが、より幅広となる棒状体で凸条を形成し、この凸条を前記支承凸部3に設定しても良く、この場合にはより大きな荷重に耐えられる強度に秀れた支承凸部3を形成できることになる。
【0027】
また、支承凸部3は、前記被載置物2を載置部1上面から所定高さの位置に浮上させた状態でこの被載置物2を支承し得るように構成している。即ち、被載置物2の下面と前記載置部1の上面との間に確実に空間を保持することができる。
【0028】
また、この支承凸部3は前記載置部1である円盤状体1aに図2に図示したように複数並設状態に設けている。従って、汚れや水を所定の方向にまとめて除去しやすく、極めて良好に洗浄を行える構成である。尚、図3は図2のB−B断面図であり、図4は図2のC−C断面図である。
【0029】
また、この支承凸部3同志の間隔はやや幅狭として小さな被載置物2でも良好に支承できるように構成している。従って、前記被載置物2の大きさに関係なく良好に支承することができるから、一々取り替えたりする必要なく、単にこの載置部1を前記電子レンジ5に設けるだけで、極めて容易に加熱ムラを防止できる。
【0030】
尚、この支承凸部3は上述のような構成に限られるものでなく、他の構成、例えば図5に図示したように前記円盤状体1aに放射状に設けても良く、この場合にも、中心部において前記支承凸部3同志の間隔が狭い部分を形成できるから、前述と同様に小さい被載置物2でも良好に支承できることになる。尚、図6は図5のA−A断面図である。
【0031】
μ波反射面4は、前記載置部1の上面にμ波を反射し得る材質を設けることで形成している。このμ波を反射し得る材質とは例えば金属であり、本実施例においては、アルミニウムを前記載置部1である円盤状体1aの上面にコーティングすることで前記μ波反射面4を形成している。
【0032】
また、本実施例においては、支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面に前記μ波反射面4を設けた構成であるが、他の部分、例えば前記載置部1の上面全面に設けても良いし、前記支承凸部3の側面に設けても良く、この場合には前記被載置面2の下面に入射するμ波を一層増加させることができる。
【0033】
尚、このμ波反射面4は、前記載置部1の上面をμ波を反射し得る材質で形成しても良く、例えば載置部1の上面(若しくは全部)をアルミニウム製やステンレス製としても良いし、載置部1の上面にアルミ箔を貼着したり、鉄板を設けて形成しても良い。
【0034】
また、本実施例においては、前記載置部1を電子レンジ5のターンテーブル6に載置する構成としたが、このターンテーブル6を載置部1に設定しても良く、この場合も上述と同様に被載置物2の下面を良好に加熱することができ、確実に加熱ムラを防止できる実用性に秀れた電子レンジ5を構成できることになる。
【0035】
本実施例は上述のように構成したから、電子レンジ5内部に設けた載置部1上面の支承凸部3間に加熱対象物である被載置物2を架設状態に載置してμ波を照射させて被載置物2を加熱させる際、前記被載置物2の下面の下方には、この被載置物2の下面と載置部1の上面と支承凸部3の側面とで囲まれた空間が形成され、被載置物2の下面にもμ波がこの空間を通って直接入射することになる。
【0036】
しかも、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により、前記空間を通るμ波が直接被載置物2の下面に入射せずにこのμ波反射面4に入射した場合でも、このμ波反射面4により反射されて前記被載置物2の下面に入射することになる。
【0037】
即ち、前記被載置物2の下面には前記空間を通じて直接入射するμ波だけでなく、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により反射されたμ波までもが入射して、下面にも十分なμ波を入射させることができるから、被載置物2の上面と同様に良好に加熱されることになり加熱ムラを防止できることになる。
【0038】
従って、本実施例は、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れたものとなる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台となる。
【0040】
また、請求項2,3に記載の発明においては、本発明を一層容易に実現できるより一層実用性に秀れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略説明斜視図である。
【図2】本実施例の説明平面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】本実施例の説明平面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 載置部
2 被載置物
3 支承凸部
4 μ波反射面
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ用載置台に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子レンジは、マグネトロンから放出されるμ波により電子レンジ内のターンテーブルに載置された被載置物の水分子を振動させ、この水分子同志の摩擦熱により加熱を行うものである。
【0003】
ところで、このターンテーブルに載置された被載置物の下面、即ち、ターンテーブルと当接する面からは前記μ波が入射しないため、前記被載置物の表面(上面及び側面)は良好に加熱されるが、下面は加熱されにくく、加熱ムラを生じてしまうことがある。
【0004】
そこで、この加熱ムラを防止するため、この被載置物の下面からも前記μ波が入射するように、例えば二本の割り箸を架設台として、この二本の割り箸間に前記被載置物を架設することで、この被載置物を前記ターンテーブルから浮上させた状態で支承して、被載置物の下面とターンテーブルとの間に空間を形成し、この空間を通じてμ波が前記被載置物の下面に入射できるようにしていたのが現状である。
【0005】
ところが、この場合には確かに前記被載置物の下面から入射できなかったμ波が前記空間を通じて入射することになり、下面からの加熱を促進できることになるが、前記空間を通じて直接下面に入射するμ波は少なく、未だ上面に比べ加熱が不十分で多少なりとも加熱ムラが生じることは避けられないし、割り箸等の架設台を被載置物の大きさに応じて間隔を設定しながら一々組み立て・載置する煩わしさは避けられない。
【0006】
本発明は、上述のような現状に鑑み、μ波を照射させて加熱させる被載置物を支承する支承凸部を載置部の上面に複数設け、この載置部の前記支承凸部に支承されて、この支承凸部間に架設状態に載置される被載置物の下面と対向する前記載置部の上面にμ波反射面を設けることで、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、この被載置物の下面と対向する面をμ波反射面とすることで、このμ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するため手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、少なくともこの支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたことを特徴とする電子レンジ用載置台に係るものである。
【0009】
また、前記複数の支承凸部3を、前記被載置物2を載置部1の上面から所定高さの位置に浮上させた状態で支承し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用載置台に係るものである。
【0010】
また、前記μ波反射面4を、前記載置部1の上面をμ波を反射し得る材質で形成若しくは前記載置部1の上面にμ波を反射し得る材質を設けることで形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の電子レンジ用載置台に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】
電子レンジ5内部に載置した載置部1上面の支承凸部3間に加熱対象物である被載置物2を架設状態に載置してμ波を照射させてこの被載置物2を加熱させる。
【0013】
この際、前記被載置物2の下面の下方には、この被載置物2の下面と載置部1の上面と支承凸部3の側面とで囲まれた空間が形成され、被載置物2の下面にもμ波がこの空間を通じて直接入射することになる。
【0014】
しかも、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により、前記空間を通るμ波が直接被載置物2の下面に入射せずにこのμ波反射面4に入射した場合にも、このμ波反射面4により反射されたμ波が前記被載置物2の下面に入射することになる。
【0015】
即ち、前記被載置物2の下面には前記空間を通じて直接入射するμ波だけでなく、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により反射されたμ波までもが入射することになり、下面にも十分なμ波を入射させることができるから、この下面も被載置物2の上面と同様に良好に加熱され、加熱ムラを確実に防止できることになる。
【0016】
また、例えば、前記支承凸部3をやや狭い間隔で複数並設することで、被載置物2がどのような大きさであっても良好に支承できることになり、被載置物2の大きさによって一々取り替えたりする必要なく、単にこの載置部1を前記電子レンジ5内に設けるだけで極めて容易に加熱ムラを防止できることになる。
【0017】
従って、本発明は、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台となる。
【0018】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は、μ波を照射させて加熱させる被載置物2を支承する支承凸部3を載置部1の上面に複数設け、この載置部1の前記支承凸部3に支承されて、この支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面にμ波反射面4を設けたものである。
【0020】
具体的には、電子レンジ5に備え付けの既存のターンテーブル6に前記載置部1を載置することで、この載置部1に複数設けた支承凸部3間に被載置物2を架設状態に載置した上でμ波による加熱を行うことができるように構成している。
【0021】
載置部1は、前記ターンテーブル6に着脱自在に設けることができるように構成している。従って、この載置部1は前記ターンテーブル6から容易に取り外して洗浄することができる。
【0022】
具体的には、この載置部1として一般的なターンテーブル6に合わせて薄い円盤状体1aを採用している。この円盤状体1aには支承凸部3を形成する板状体3aの前後両端部に夫々設けた嵌合係止部3bと係止する嵌合孔1bを設けている。
【0023】
また、本実施例においては載置部1として円盤状体1aを採用しているが、他の形状、例えば平面視三角形状の板状体でも良いし、直方体でも良く、その他ターンテーブル6に着脱自在に設けることができる形状であればどのような形状でも良い。
【0024】
この載置部1に設けた嵌合孔1bに前記板状体3aの嵌合係止部3bを嵌合係止することで板状体3aを前記載置部1に立設し、この立設した板状体3aを支承凸部3に設定している。従って、この板状体3aは前記円盤状体1aと略一体化することで強度に秀れたものとなり、極めて安定的に前記被載置物2を支承できる。
【0025】
また、この支承凸部3を前記載置部1上に着脱自在に設置した構成としても良く、この場合には、例えばこの支承凸部3を構成する板状体3aが取り外し容易となり、極めて容易に支承凸部3の支承高さを変更したり、洗浄したりすることができ極めて扱いやすくなる。
【0026】
尚、本実施例においては支承凸部3を、立設することで幅狭となる板状体3aにより構成しているが、より幅広となる棒状体で凸条を形成し、この凸条を前記支承凸部3に設定しても良く、この場合にはより大きな荷重に耐えられる強度に秀れた支承凸部3を形成できることになる。
【0027】
また、支承凸部3は、前記被載置物2を載置部1上面から所定高さの位置に浮上させた状態でこの被載置物2を支承し得るように構成している。即ち、被載置物2の下面と前記載置部1の上面との間に確実に空間を保持することができる。
【0028】
また、この支承凸部3は前記載置部1である円盤状体1aに図2に図示したように複数並設状態に設けている。従って、汚れや水を所定の方向にまとめて除去しやすく、極めて良好に洗浄を行える構成である。尚、図3は図2のB−B断面図であり、図4は図2のC−C断面図である。
【0029】
また、この支承凸部3同志の間隔はやや幅狭として小さな被載置物2でも良好に支承できるように構成している。従って、前記被載置物2の大きさに関係なく良好に支承することができるから、一々取り替えたりする必要なく、単にこの載置部1を前記電子レンジ5に設けるだけで、極めて容易に加熱ムラを防止できる。
【0030】
尚、この支承凸部3は上述のような構成に限られるものでなく、他の構成、例えば図5に図示したように前記円盤状体1aに放射状に設けても良く、この場合にも、中心部において前記支承凸部3同志の間隔が狭い部分を形成できるから、前述と同様に小さい被載置物2でも良好に支承できることになる。尚、図6は図5のA−A断面図である。
【0031】
μ波反射面4は、前記載置部1の上面にμ波を反射し得る材質を設けることで形成している。このμ波を反射し得る材質とは例えば金属であり、本実施例においては、アルミニウムを前記載置部1である円盤状体1aの上面にコーティングすることで前記μ波反射面4を形成している。
【0032】
また、本実施例においては、支承凸部3間に架設状態に載置される被載置物2の下面と対向する前記載置部1の上面に前記μ波反射面4を設けた構成であるが、他の部分、例えば前記載置部1の上面全面に設けても良いし、前記支承凸部3の側面に設けても良く、この場合には前記被載置面2の下面に入射するμ波を一層増加させることができる。
【0033】
尚、このμ波反射面4は、前記載置部1の上面をμ波を反射し得る材質で形成しても良く、例えば載置部1の上面(若しくは全部)をアルミニウム製やステンレス製としても良いし、載置部1の上面にアルミ箔を貼着したり、鉄板を設けて形成しても良い。
【0034】
また、本実施例においては、前記載置部1を電子レンジ5のターンテーブル6に載置する構成としたが、このターンテーブル6を載置部1に設定しても良く、この場合も上述と同様に被載置物2の下面を良好に加熱することができ、確実に加熱ムラを防止できる実用性に秀れた電子レンジ5を構成できることになる。
【0035】
本実施例は上述のように構成したから、電子レンジ5内部に設けた載置部1上面の支承凸部3間に加熱対象物である被載置物2を架設状態に載置してμ波を照射させて被載置物2を加熱させる際、前記被載置物2の下面の下方には、この被載置物2の下面と載置部1の上面と支承凸部3の側面とで囲まれた空間が形成され、被載置物2の下面にもμ波がこの空間を通って直接入射することになる。
【0036】
しかも、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により、前記空間を通るμ波が直接被載置物2の下面に入射せずにこのμ波反射面4に入射した場合でも、このμ波反射面4により反射されて前記被載置物2の下面に入射することになる。
【0037】
即ち、前記被載置物2の下面には前記空間を通じて直接入射するμ波だけでなく、この被載置物2の下面と対向するμ波反射面4により反射されたμ波までもが入射して、下面にも十分なμ波を入射させることができるから、被載置物2の上面と同様に良好に加熱されることになり加熱ムラを防止できることになる。
【0038】
従って、本実施例は、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れたものとなる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、単に前記被載置物の下面に直接μ波が入射するだけでなく、μ波反射面に入射したμ波をも被載置物の下面に入射させることができ、手間をかけることなく極めて容易且つ確実に加熱ムラを防止して極めて効率良く前記被載置物の加熱を行うことができる極めて実用性に秀れた電子レンジ用載置台となる。
【0040】
また、請求項2,3に記載の発明においては、本発明を一層容易に実現できるより一層実用性に秀れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略説明斜視図である。
【図2】本実施例の説明平面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】本実施例の説明平面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 載置部
2 被載置物
3 支承凸部
4 μ波反射面
Claims (3)
- μ波を照射させて加熱させる被載置物を支承する支承凸部を載置部の上面に複数設け、この載置部の前記支承凸部に支承されて、少なくともこの支承凸部間に架設状態に載置される被載置物の下面と対向する前記載置部の上面にμ波反射面を設けたことを特徴とする電子レンジ用載置台。
- 前記複数の支承凸部を、前記被載置物を載置部の上面から所定高さの位置に浮上させた状態で支承し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用載置台。
- 前記μ波反射面を、前記載置部の上面をμ波を反射し得る材質で形成若しくは前記載置部の上面にμ波を反射し得る材質を設けることで形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の電子レンジ用載置台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003106340A JP2004309082A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 電子レンジ用載置台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003106340A JP2004309082A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 電子レンジ用載置台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004309082A true JP2004309082A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33468560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003106340A Pending JP2004309082A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 電子レンジ用載置台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004309082A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009520339A (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護を有する耐アーク性マイクロ波サセプタアセンブリ |
JP2009520340A (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護および耐アーク性導電性羽根を有する電界ダイレクタアセンブリ |
JP2010503153A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-28 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 耐アーク性マイクロ波サセプタアセンブリ |
JP2010503152A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-28 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護を有する電界ダイレクタアセンブリ |
US8217324B2 (en) | 2005-08-29 | 2012-07-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Susceptor assembly for use in a microwave oven |
US8618453B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-12-31 | E I Du Pont De Nemours And Company | Microwave susceptor assembly having overheating protection |
US8835822B2 (en) | 2005-12-19 | 2014-09-16 | E I Du Pont De Nemours And Company | Field director assembly having arc-resistant conductive vanes |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106340A patent/JP2004309082A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8217324B2 (en) | 2005-08-29 | 2012-07-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Susceptor assembly for use in a microwave oven |
JP2009520339A (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護を有する耐アーク性マイクロ波サセプタアセンブリ |
JP2009520340A (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護および耐アーク性導電性羽根を有する電界ダイレクタアセンブリ |
US8367988B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-02-05 | E I Du Pont De Nemours And Company | Field director assembly having overheating protection |
US8598500B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-12-03 | E I Du Pont De Nemours And Company | Arc-resistant microwave susceptor assembly |
US8618453B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-12-31 | E I Du Pont De Nemours And Company | Microwave susceptor assembly having overheating protection |
US8835822B2 (en) | 2005-12-19 | 2014-09-16 | E I Du Pont De Nemours And Company | Field director assembly having arc-resistant conductive vanes |
JP2010503153A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-28 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 耐アーク性マイクロ波サセプタアセンブリ |
JP2010503152A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-28 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 過熱保護を有する電界ダイレクタアセンブリ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003257614A5 (ja) | ||
JP2004309082A (ja) | 電子レンジ用載置台 | |
KR101419369B1 (ko) | 백라이트 장치 | |
JPS6364972B2 (ja) | ||
JP2010080614A5 (ja) | ||
ES2204718T3 (es) | Aparato de cocina de gas. | |
FR2797492A1 (fr) | Plaque a plots comportant une pluralite de groupes independants de plots pour le chauffage par le sol | |
JP2006334307A (ja) | テーブル | |
FR2975880A1 (fr) | Table a dessin demontable et reglable en inclinaison, notamment pour table d'animation | |
EP4119020A1 (en) | Kitchen knife holder and kitchen knife holder apparatus | |
RU98103784A (ru) | Устройство для утепления наружной стены здания | |
JP3004311U (ja) | ガスコンロ用反射板 | |
FR2649576A1 (fr) | Plaque de cuisson par chauffage par induction | |
JP2002119336A (ja) | パネル | |
JPS5813215Y2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JP2019020031A (ja) | 加熱調理器 | |
JP4388584B1 (ja) | バーベキューグリル | |
JPH0989273A (ja) | 排気口カバー | |
JPH0674465A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPS6059714B2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPS6115444Y2 (ja) | ||
JP2001090955A (ja) | 電子レンジ | |
US5414242A (en) | Defrosting mirror | |
JPS5985281A (ja) | 加熱調理器具 | |
JP3819618B2 (ja) | 高周波加熱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051003 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051024 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20051226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060320 |