JP2004308840A - 樹脂製プーリ付軸受装置 - Google Patents

樹脂製プーリ付軸受装置 Download PDF

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敬祐 森
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    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/63Gears with belts and pulleys

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Abstract

【課題】樹脂製プーリからの放熱性が良くてグリース寿命が長く、かつ、風切り音も発生しない樹脂製プーリ付軸受装置を提供すること。
【解決手段】樹脂製プーリ7の第1円筒部10の両側面に、径方向に間隔をおいて環状の凸部20を複数形成し、かつ、樹脂製プーリ7の支柱部12の両側面に、径方向に間隔をおいて環状の凸部21を複数形成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置された転動体と、上記外輪の外周に配置された樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形してなる樹脂製プーリ付軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂製プーリ付軸受装置としては、特開2001−200917号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この樹脂製プーリ付軸受装置は、外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置した玉と、上記外輪の外周に配置した樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形して形成されている。上記樹脂製プーリ付軸受装置は、上記樹脂製プーリが上記外輪をクランプする力を用いて、上記樹脂製プーリが外輪に対して相対回転しないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−200917号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の樹脂製プーリ付軸受装置では、プーリとして樹脂製プーリを用いているので、金属製のプーリを用いている場合よりも樹脂製プーリから外部に放出される熱量が小さくなって、樹脂製プーリに熱がこもるという問題がある。そして、上記樹脂製プーリにこもった熱が上記外輪を介して上記外輪と上記内輪の間に充填されているグリースに伝わり、グリースの蒸発や酸化劣化が発生して、グリース寿命が短くなるという問題がある。
【0005】
また、上記グリース寿命の問題を回避すべく、樹脂製プーリから外部に放出される熱量を増やすために、上記樹脂製プーリにフィンを取り付けると、樹脂製プーリが周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転時に、上記フィン付近から風切り音が発生するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、樹脂製プーリからの放熱性が良くてグリース寿命が長く、かつ、風切り音も発生しない樹脂製プーリ付軸受装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の樹脂製プーリ付軸受装置は、
外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置された転動体と、上記外輪の外周に配置された樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形してなる樹脂製プーリ付軸受装置において、
上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成したことを特徴としている。
【0008】
上記請求項1の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成したので、上記樹脂製プーリの側面の表面積を、略上記凸部の側面の面積分だけ大きくすることができる。このことから、上記樹脂製プーリが周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に、樹脂製プーリの放熱面積および風を受ける面積が増大するので、樹脂製プーリから外部に放出される熱量を大きくすることができて、上記樹脂製プーリから上記外輪と上記内輪の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができる。したがって、グリースの蒸発や酸化劣化を抑制できて、グリース寿命を長くすることができる。
【0009】
また、上記請求項1の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成して、樹脂製プーリにフィンを設けていないので、上記樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することもない。
【0010】
また、請求項2の発明の樹脂製プーリ付軸受装置は、
外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置された転動体と、上記外輪の外周に配置された樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形してなる樹脂製プーリ付軸受装置において、
上記樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成したことを特徴としている。
【0011】
上記請求項2の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成したので、上記ディンプルを形成した箇所の表面積を、上記ディンプルを形成しなかった場合と比較して大きくすることができる。したがって、上記樹脂製プーリが周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に、樹脂製プーリから外部に放出される熱量を大きくすることができる。したがって、上記樹脂製プーリから上記外輪と上記内輪の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができて、グリース寿命を長くすることができる。
【0012】
また、上記請求項2の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成してフィンを形成していないので、上記樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することがない。
【0013】
また、請求項3の発明の樹脂製プーリ付軸受装置は、請求項2に記載の樹脂製プーリ付軸受装置において、上記複数のディンプルは、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有することを特徴としている。
【0014】
上記請求項3の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記複数のディンプルの周方向の断面形状を略弧状にし、かつ、径方向の断面形状を略直線状にしたので、上記樹脂製プーリが周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に発生する上記ディンプルでの風の流れを、コアンダ効果によって、上記ディンプルの表面に沿ってディンプルに流れ込むものにすることができる。したがって、上記運転中にディンプルの表面にあたる風の量を増やすことができて、上記ディンプルから外部に放出される熱量を大きくできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置の軸方向の断面図である。この樹脂製プーリ付軸受装置は、外輪1と、内輪2と、外輪1と内輪2との間に配置された転動体の一例としての玉3と、外輪1の外周に配置した樹脂製プーリ7とを備えている。上記樹脂製プーリ付軸受装置は、外輪1と樹脂製プーリ7とを射出成形を用いて一体成形して形成されている。
【0017】
上記外輪1と内輪2との間に配置された玉3は、保持器4によって保持された状態で、周方向に一定の間隔に複数個配置されている。
【0018】
上記樹脂製プーリ7は、径方向の外側の第1円筒部10と、外輪1に外嵌している第2円筒部11と、第1円筒部10と第2円筒部11とを連結する支柱部12とを備えている。上記樹脂製プーリ7の第1円筒部10の外周側には、図示しないベルトを取り付ける複数の断面V字状のベルト取り付け溝15が形成されている。また、上記第1円筒部10の両側面には、径方向に間隔をおいて略左右対称に三つずつ断面略矩形状の凸部20が形成され、上記支柱部12の両側面には、径方向に間隔をおいて略左右対称に二つずつ断面略矩形状の凸部21が形成されている。
【0019】
尚、玉3の両端部には、シール部材18,19が配置されている。このシール部材18,19は、外輪1および内輪2の軌道面や玉3を外部に対してシールしている。
【0020】
図2は、上記図1に示した樹脂製プーリ7を軸方向に切断することによって形成される樹脂製プーリ7の一部分の斜視図である。
【0021】
図2に示すように、上記第1円筒部10の両側面に左右対称に形成された六つの凸部20は、径方向に略等間隔に離間して設けられ、高さと径方向の幅が略等しく、かつ、図2に矢印Aで示す周方向に延びている。図示はしないが、上記凸部20は、環状構造になっており、上記第1円筒部10の夫々の側面に、同心円上に三つずつ形成されている。
【0022】
また、図2に示すように、上記支持部12の両側面に左右対称に形成された四つの凸部21は、高さと径方向の幅が凸部20と略等しく、かつ、図2に矢印Aで示す周方向に延びている。また、上記凸部21の径方向の間隔は、凸部20の径方向の間隔と略同じになっている。図示はしないが、上記凸部20も、環状構造になっており、上記第1円筒部10の夫々の側面に、同心円上に二つずつ形成されている。
【0023】
上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリ7の二つの側面のそれぞれに、周方向に延びる凸部20,21を径方向に間隔をおいて複数形成したので、樹脂製プーリ7の側面の表面積を、略凸部20の側面30の面積分と、凸部21の側面31の面積分だけ大きくすることができる。このことから、樹脂製プーリ7が周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に、樹脂製プーリ7の放熱面積および風を受ける面積が増大するので、樹脂製プーリ7から外部に放出される熱量を大きくすることができて、樹脂製プーリ7から外輪1と内輪2の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができる。したがって、グリースの蒸発や酸化劣化を抑制できて、グリース寿命を長くすることができる。
【0024】
また、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリ7の両側面に、周方向に延びる凸部20,21を径方向に間隔をおいて複数形成して、樹脂製プーリ7にフィンを設けていないので、樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することもない。
【0025】
尚、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、第1円筒部10の両側面に軸方向の断面図で左右対称に環状の凸部20を六つ設けると共に、支柱部12の両側面に軸方向の断面図で左右対称に環状の凸部21を四つ設けたが、この発明の樹脂製プーリ軸受装置では、第1円筒部の両側面に左右対称に環状の凸部を六つ以外の複数個設けても良く、第1円筒部の両側面に左右非対称に環状の凸部を複数設けても良い。また、この発明の樹脂製プーリ軸受装置では、支柱部の両側面に左右対称に環状の凸部を四つ以外の複数個設けても良く、第1円筒部の両側面に左右非対称に環状の凸部を複数設けても良い。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、第2円筒部の両側面に左右対称に環状の凸部を複数個設けても良く、第2円筒部の両側面に左右非対称に環状の凸部を複数設けても良い。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、第1円筒部の二つの側面のうちの片側のみに凸部を設けても良く、第2円筒部の二つの側面のうちの片側のみに凸部を設けても良く、支柱部の二つの側面のうちの片側のみに凸部を設けても良い。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、凸部は、樹脂製プーリの側面のどこかに複数設けられれば良く、必ずしも第1円筒部に設ける必要がなく、同様に必ずしも支柱部に設ける必要もない。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、樹脂製プーリの片側の側面の第1円筒部、第2円筒部または支柱部に凸部を複数設ける必要がなく、例えば、樹脂製プーリの片側の側面の第1円筒部に凸部を一つ設けると共に、支柱部の上記第1円筒部と同じ側の側面に凸部を一つ設けるようにして、上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に距離をおいて複数設けても良い。
【0026】
また、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、凸部20および凸部21の径方向の幅と高さを略同じにし、第1円筒部10においては、凸部20を径方向に等間隔に配置したが、この発明の樹脂製プーリ軸受装置では、凸部の径方向の幅と高さを、必ずしも同じにする必要がなく、第1円筒部、支柱部または第2円筒部の少なくとも一方の側面に、径方向に三っつ以上連続して凸部を設けた場合に、第1円筒部、支柱部または第2円筒部において、凸部を径方向に等間隔に配置する必要もない。
【0027】
また、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、図2に示すように、第1円筒部10の凸部20に隣接して形成される凹部の底面28が略同一平面上に存在しているが、この発明の樹脂製プーリ軸受装置では、第1円筒部、第2円筒部または支柱部において、凸部に隣接して形成される凹部の底面が略同一平面上になくても良い。
【0028】
また、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、凸部20,21を、軸方向の断面図で、略断面矩形状に形成したが、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、凸部を、軸方向の断面図で、断面略台形状等の断面略四角形状に形成しても良く、断面形状を四角形状以外の略三角形状等の略多角形状に形成しても良い。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、凸部を、軸方向の断面図で、例えば、断面略半円形状等のように、凸部の周辺部の少なくとも一部が曲面になるような形状に形成しても良い。
【0029】
また、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、環状の凸部20および凸部21を形成したが、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置に形成される凸部は、必ずしも環状である必要がなく、周方向に部分的に延びるような形状であっても良い。
【0030】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置が備える樹脂製プーリ47を軸方向に切断することによって形成される樹脂製プーリ47の一部分の斜視図である。
【0031】
上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置は、上記第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置が備えていた樹脂製プーリ7を、樹脂製プーリ47に取り換えた点のみが、第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置と異なる。
【0032】
上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置と異なる構成、作用効果および変形例についてのみ説明を行うことにする。
【0033】
図3に示すように、上記樹脂製プーリ47は、径方向の外側の第1円筒部50と、第2円筒部52と、第1円筒部50と第2円筒部52とを連結する支柱部51とを備えている。上記支柱部51の両側面には、支柱部51の径方向の幅よりも少し小さい径方向の幅を有するディンプル60が、周方向に等間隔に複数形成されている。上記ディンプル60は、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有している。
【0034】
上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、樹脂製プーリ47の側面に、複数のディンプル60を形成したので、ディンプル60を形成した箇所の表面積を、ディンプル60を形成しなかった場合と比較して大きくすることができる。したがって、上記樹脂製プーリ47が周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に、樹脂製プーリ47から外部に放出される熱量を大きくすることができる。したがって、樹脂製プーリ47から外輪1と内輪2の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができて、グリース寿命を長くすることができる。
【0035】
また、上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、樹脂製プーリ47の側面に、複数のディンプル60を形成してフィンを形成していないので、樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することがない。
【0036】
また、上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、ディンプル60の周方向の断面形状を略弧状にし、かつ、径方向の断面形状を略直線状にしたので、樹脂製プーリ60が周方向に回転する樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に発生するディンプル60での風の流れを、コアンダ効果によって、ディンプル60の表面に沿ってディンプル60に流れ込む図3に矢印Bで示す流れにできる。したがって、上記運転中にディンプル60の表面にあたる風の量を増やすことができて、ディンプル60から外部に放出される熱量を大きくできる。
【0037】
尚、上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、支柱部51の両側面の夫々の面に径方向に一列に、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有するディンプル60を形成したが、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、支柱部の側面の少なくとも一方に径方向に複列に、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有するディンプルを形成しても良い。また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置では、第1円筒部や第2円筒部に、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有するディンプルを形成しても良い。
【0038】
また、上記第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置では、ディンプルとして、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有するディンプルを採用したが、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置のディンプルは、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有するディンプルに限らず、窪みであればどのような形状であっても良い。
【0039】
また、この発明の樹脂製プーリ付軸受装置を、第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置の一部分と、第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置の一部分とを組み合わせて形成しても良く、例えば、樹脂製プーリの第1円筒部に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成すると共に、樹脂製プーリの支柱部にディンプルを複数形成しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成したので、上記樹脂製プーリの側面の表面積を、略上記凸部の側面の面積分だけ大きくすることができて、樹脂製プーリから外部に放出される熱量を大きくすることができる。したがって、上記樹脂製プーリから上記外輪と上記内輪の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができるので、グリースの蒸発や酸化劣化を抑制できて、グリース寿命を長くすることができる。
【0041】
また、請求項1の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成して、フィンを形成しなかったので、樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することもない。
【0042】
また、請求項2の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成したので、上記ディンプルを形成した箇所の表面積を、上記ディンプルを形成しなかった場合と比較して大きくすることができる。したがって、樹脂製プーリから外部に放出される熱量を大きくすることができて、上記樹脂製プーリから上記外輪と上記内輪の間に充填されているグリースに伝わる熱量を小さくすることができるので、グリース寿命を長くすることができる。
【0043】
また、請求項2の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、上記樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成して、フィンを形成しなかったので、樹脂製プーリ付軸受装置の運転中に風切り音が発生することがない。
【0044】
また、請求項3の発明の樹脂製プーリ付軸受装置によれば、ディンプルの周方向の断面形状を略弧状にし、かつ、径方向の断面形状を略直線状にしたので、ディンプルでの風の流れを、コアンダ効果によって、上記ディンプルの表面に沿ってディンプルに流れ込む流れにできて、上記運転中にディンプルの表面にあたる風の量を増やすことができて、上記ディンプルから外部に放出される熱量を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置の軸方向の断面図である。
【図2】上記樹脂製プーリ付軸受装置の樹脂製プーリの拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の樹脂製プーリ付軸受装置が備える樹脂製プーリの拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 外輪
2 内輪
3 玉
7,47 樹脂製プーリ
20,21 凸部
60 ディンプル

Claims (3)

  1. 外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置された転動体と、上記外輪の外周に配置された樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形してなる樹脂製プーリ付軸受装置において、
    上記樹脂製プーリの側面に、周方向に延びる凸部を径方向に間隔をおいて複数形成したことを特徴とする樹脂製プーリ付軸受装置。
  2. 外輪と、内輪と、上記外輪と内輪との間に配置された転動体と、上記外輪の外周に配置された樹脂製プーリとを備え、上記外輪と上記樹脂製プーリとを一体成形してなる樹脂製プーリ付軸受装置において、
    上記樹脂製プーリの側面に、複数のディンプルを形成したことを特徴とする樹脂製プーリ付軸受装置。
  3. 請求項2に記載の樹脂製プーリ付軸受装置において、上記複数のディンプルは、略弧状の周方向の断面形状を有し、かつ、略直線状の径方向の断面形状を有することを特徴とする樹脂製プーリ付軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2914720A1 (fr) * 2007-04-04 2008-10-10 Skf Ab Dispositif de galet tendeur ou enrouleur
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